JPH09213942A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH09213942A
JPH09213942A JP1260096A JP1260096A JPH09213942A JP H09213942 A JPH09213942 A JP H09213942A JP 1260096 A JP1260096 A JP 1260096A JP 1260096 A JP1260096 A JP 1260096A JP H09213942 A JPH09213942 A JP H09213942A
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JP
Japan
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film
gate insulating
oxide film
silicon oxide
insulating film
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JP1260096A
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English (en)
Inventor
Michiichi Matsumoto
道一 松元
Kenji Yoneda
健司 米田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリシリコン膜とともにゲート電極を構成す
るWSix 膜中のフッ素濃度を少なくすることなく、W
Six 膜形成後のフッ素原子の拡散によるゲート絶縁膜
の膜厚増を抑え、絶縁破壊耐圧等の信頼性の悪化を防止
できる半導体装置を実現する。 【解決手段】 ポリシリコン膜3およびWSix 膜4を
ゲート電極とするMOSトランジスタであり、ゲート絶
縁膜2が、窒素を1%以上導入したシリコン酸化膜から
なることを特徴とする。WSix 膜4中にフッ素が存在
し、WSix 膜4形成後のMOSトランジスタ形成工程
中の熱処理によって、WSix 膜4中に存在するF原子
は、ポリシリコン膜3中を拡散し、ゲート絶縁膜2に達
する。ゲート絶縁膜2には窒素が1%以上存在し、シリ
コンや酸素原子のボンドと強く結合しているため、F原
子との置換が抑制されて、ゲート絶縁膜2の膜厚増加を
抑え、ゲート絶縁膜2の絶縁耐圧等の信頼性も悪化しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリサイドゲー
ト電極を有するMOS構造の半導体装置およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の超LSIは、素子の微細化、高密
度化、高速化、低消費電力化が進んでいる。LSIプロ
セスにおいては、MOSトランジスタのポリシリコンゲ
ート電極やポリシリコン配線の抵抗を低減することによ
り、素子の高密度化、高速化、低消費電力化を図ること
ができる。一般的に、MOSトランジスタのポリシリコ
ンゲート電極やポリシリコン配線の抵抗の低減を行うた
めに、シリサイド膜が使用されている。このシリサイド
膜は、ゲート酸化膜上のポリシリコン膜上に堆積され、
ポリサイドゲート電極として一般的に使用されている。
また、上記シリサイド膜はWSix ,MoSix ,Ti
Si膜等、種々の高融点金属とシリコンの化合物から形
成されている。
【0003】現在広く一般的に使用されているシリサイ
ド膜はWSix 膜である。WSix膜は一般的にモノシ
ラン(SiH4 )ガスと6フッ化タングステン(W
6 )ガスとを反応させて形成するCVD法、ジクロル
シラン(SiH2 Cl2 )ガスと6フッ化タングステン
(WF6 )ガスとを反応させて形成するCVD法、ある
いはスパッタ法により形成される。
【0004】以下、従来の半導体装置について図面を参
照しながら説明する。図4は、従来の半導体装置の断面
構造の一例を示すものである。図4において、1はMO
Sトランジスタを形成するためのシリコン基板である。
2′はシリコン酸化膜であり、この従来例ではゲート酸
化膜として用いられているので、以下、ゲート酸化膜と
いう。3はポリシリコン膜であり、4はポリシリコン膜
3上に形成されたWSix 膜である。
【0005】この従来の半導体装置は、上述したよう
に、ゲート電極がポリシリコン膜3とその上に形成され
たWSix 膜4とからなるポリサイドゲート電極であ
る。WSix 膜4は、CVD法によりモノシラン(Si
4 )ガスと6フッ化タングステン(WF6 )ガスとを
反応させて形成されている。ここで、膜厚150nmの
ポリシリコン膜上にWSix 膜を150nm堆積する
と、最終的に約6〜8Ω/□のシート抵抗となり、ポリ
シリコン膜のみを300nm堆積した場合と比べて、約
1/10以下に抵抗を低減できる。このようにポリシリ
コン膜上にWSix 膜を堆積することにより、MOSト
ランジスタのポリシリコンゲート電極やポリシリコン配
線の抵抗を低減し、素子の高密度化、高速化、低消費電
力化を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
半導体装置において、WSix 膜4は、モノシラン(S
iH4 )ガスと6フッ化タングステン(WF6 )ガスと
を反応させて形成しているため、WSix 膜4中にF原
子が多量に存在している。一般的にモノシラン(SiH
4 )ガスにより形成されたWSix 膜4中には1×10
20atoms/cm3 以上のF原子が存在している。W
Six 膜4の形成後のMOSトランジスタ形成工程中の
熱処理(例えば、ソース,ドレイン注入の活性化や、M
OSトランジスタ上の層間膜の熱処理)により、WSi
x 膜4中に存在するF原子が、ポリシリコン膜3中を拡
散してゲート酸化膜2′まで達する。ゲート酸化膜2′
に達したF原子はゲート酸化膜2′のSi−Oボンドを
切断しO原子と置換され、切り離されたO原子はゲート
酸化膜2′上のポリシリコン膜3と反応してSiOx
形成し、最終的にはゲート酸化膜2′の膜厚を増加させ
ることが確認されている(John.E.J.Schimitz;Semicond
uctor World 1992.12 P216 参照)。このゲート酸化膜
2′の膜厚の増加は、ゲート酸化膜2′とポリシリコン
膜3との界面だけでなく、ゲート酸化膜2′とシリコン
基板1との界面においても同様に発生する。
【0007】このような熱処理によるゲート酸化膜2′
の膜厚が増加する現象は、最近のようにゲート酸化膜
2′の膜厚が薄膜化されるとその影響は大きい。熱処理
による増加前の膜厚が約8nmのゲート酸化膜2′であ
れば、上記の熱処理により約1nm増加して約9nmに
なる。更に、膜厚の増加したゲート酸化膜2′は、同じ
9nmの通常の酸化で形成したゲート酸化膜に比べ、絶
縁破壊耐圧等の信頼性が悪化するという問題があった。
【0008】なお、ジクロルシラン(SiH2 Cl2
と6フッ化タングステン(WF6 )ガスとを反応させて
形成するCVD法、あるいはスパッタ法により形成され
たWSix 膜は、フッ素の濃度が非常に少なく、後の熱
処理によりゲート酸化膜厚が増加することはない。しか
しながら、ジクロルシランガスを用いたCVD法はプロ
セスウインドウが小さい、すなわち、ジクロルシランガ
スを用いたCVD法によるWSix 膜の堆積温度は50
0〜600℃であるが、反応温度の若干の変化で堆積温
度が変化する等の問題がある。また、ジクロルシランガ
スは液化ガスであり、パーティクルが発生しやすく、管
理が難しい。また、スパッタ法により形成されたWSi
x 膜はパーティクルが存在する等の問題点を有してい
る。
【0009】この発明の目的は、ポリシリコン膜ととも
にゲート電極を構成するWSix 膜中のフッ素濃度を少
なくすることなく、WSix 膜形成後のフッ素原子の拡
散によるゲート絶縁膜の膜厚増を抑え、絶縁破壊耐圧等
の信頼性の悪化を防止できる半導体装置およびその製造
方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して形成した
ポリシリコン膜と、その上に形成したフッ素を含有する
WSix 膜とからなるゲート電極を有する半導体装置で
あって、ゲート絶縁膜が窒素を含有したことを特徴とす
る。
【0011】この構成によれば、例えば、モノシラン
(SiH4 )ガスを用いてWSix 膜を形成した場合で
も、WSix 膜の膜形成後の熱処理によりフッ素がポリ
シリコン膜中を拡散し、ゲート絶縁膜まで達しても、ゲ
ート絶縁膜中には窒素がシリコンあるいは酸素と強力に
結合しているため、ゲート絶縁膜に達したフッ素はゲー
ト絶縁膜のSi−Oボンドを切断できず、ゲート絶縁膜
厚の増加を抑制できる。したがって、ゲート絶縁膜が薄
膜化されても熱処理によるゲート絶縁膜の膜厚増はな
く、絶縁耐圧等の信頼性の悪化を防止できる。
【0012】請求項2記載の半導体装置は、請求項1記
載の半導体装置において、ゲート絶縁膜はシリコン酸化
膜からなり、シリコン酸化膜のシリコン基板との界面,
シリコン酸化膜中またはシリコン酸化膜のポリシリコン
膜との界面に、窒素を1%以上含有している。この構成
によれば、例えば、モノシラン(SiH4 )ガスを用い
てWSix 膜を形成した場合でも、WSix 膜の膜形成
後の熱処理によりフッ素がポリシリコン膜中を拡散し、
シリコン酸化膜まで達しても、シリコン酸化膜中には窒
素がシリコンあるいは酸素と強力に結合しているため、
シリコン酸化膜に達したフッ素はシリコン酸化膜のSi
−Oボンドを切断できず、シリコン酸化膜厚の増加を抑
制できる。したがって、窒素を1%以上含有したシリコ
ン酸化膜からなるゲート絶縁膜が薄膜化されても熱処理
によるゲート絶縁膜の膜厚増はなく、絶縁耐圧等の信頼
性の悪化を防止できる。
【0013】請求項3記載の半導体装置は、請求項1記
載の半導体装置において、ゲート絶縁膜はシリコン酸化
膜とその上に形成した窒化酸化膜(Six y z 膜)
とからなる。この構成によれば、例えば、モノシラン
(SiH4 )ガスを用いてWSix 膜を形成した場合で
も、WSix 膜の膜形成後の熱処理によりフッ素がポリ
シリコン膜中を拡散し、ゲート絶縁膜を構成する上層の
Six y z 膜まで達しても、Six y z 膜では
窒素がシリコンあるいは酸素と強力に結合しているた
め、フッ素との置換が抑制され、ゲート絶縁膜厚の増加
を抑制できる。したがって、ゲート絶縁膜が薄膜化され
ても熱処理によるゲート絶縁膜の膜厚増はなく、絶縁耐
圧等の信頼性の悪化を防止できる。
【0014】請求項4記載の半導体装置の製造方法は、
シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して形成したポリシ
リコン膜と、その上に形成したフッ素を含有するWSi
x 膜とからなるゲート電極を有する半導体装置の製造方
法であって、シリコン基板表面を酸化してシリコン酸化
膜を形成し、このシリコン酸化膜のシリコン基板との界
面,シリコン酸化膜中またはシリコン酸化膜の表面に窒
素を導入して、窒素を含有したシリコン酸化膜からなる
ゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜上にポリ
シリコン膜を堆積する工程と、CVD法によりポリシリ
コン膜上にフッ素を含有するWSix 膜を堆積する工程
とを含むことを特徴とする。
【0015】この製造方法によれば、例えば、モノシラ
ン(SiH4 )ガスを用いたCVD法によりWSix
を形成した場合でも、WSix 膜の膜形成後の熱処理に
よりフッ素がポリシリコン膜中を拡散し、シリコン酸化
膜まで達しても、シリコン酸化膜中には窒素がシリコン
あるいは酸素と強力に結合しているため、シリコン酸化
膜に達したフッ素はシリコン酸化膜のSi−Oボンドを
切断できず、シリコン酸化膜厚の増加を抑制できる。し
たがって、窒素を含有したシリコン酸化膜からなるゲー
ト絶縁膜が薄膜化されても熱処理によるゲート絶縁膜の
膜厚増はなく、絶縁耐圧等の信頼性の悪化を防止でき
る。
【0016】請求項5記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4記載の半導体装置の製造方法において、シリコ
ン酸化膜に窒素を導入する方法が、N2 Oガスによる窒
化酸化法であることを特徴とする。このN2 Oガスによ
る窒化酸化法によれば、窒素原子を、シリコン酸化膜と
シリコン基板との界面およびポリシリコン膜とシリコン
酸化膜との界面に容易に導入することができる。
【0017】請求項6記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4記載の半導体装置の製造方法において、シリコ
ン酸化膜に窒素を導入する方法が、NH3 ガスによる窒
化であることを特徴とする。このNH3 ガスによる窒化
によれば、窒素原子を、シリコン酸化膜とシリコン基板
との界面およびポリシリコン膜とシリコン酸化膜との界
面に容易に導入することができる。
【0018】請求項7記載の半導体装置の製造方法は、
シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して形成したポリシ
リコン膜と、その上に形成したフッ素を含有するWSi
x 膜とからなるゲート電極を有する半導体装置の製造方
法であって、シリコン基板表面を酸化してシリコン酸化
膜を形成し、このシリコン酸化膜上に窒化酸化膜(Si
x y z 膜)を堆積して、シリコン酸化膜と窒化酸化
膜との積層膜からなるゲート絶縁膜を形成する工程と、
ゲート絶縁膜上にポリシリコン膜を堆積する工程と、C
VD法によりポリシリコン膜上にフッ素を含有するWS
x 膜を堆積する工程とを含むことを特徴とする。
【0019】この製造方法によれば、例えば、モノシラ
ン(SiH4 )ガスを用いてWSi x 膜を形成した場合
でも、WSix 膜の膜形成後の熱処理によりフッ素がポ
リシリコン膜中を拡散し、ゲート絶縁膜を構成する上層
のSix y z 膜まで達しても、Six y z 膜で
は窒素がシリコンあるいは酸素と強力に結合しているた
め、フッ素との置換が抑制され、ゲート絶縁膜厚の増加
を抑制できる。したがって、ゲート絶縁膜が薄膜化され
ても熱処理によるゲート絶縁膜の膜厚増はなく、絶縁耐
圧等の信頼性の悪化を防止できる。
【0020】請求項8記載の半導体装置の製造方法は、
請求項7記載の半導体装置の製造方法において、窒化酸
化膜(Six y z 膜)はNH3 ガスを用いたCVD
法により堆積したことを特徴とする。このように、NH
3 ガスを用いたCVD法により窒化酸化膜(Six y
z膜)を容易に堆積できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態における半導体装置を図1を用いて説明する。図1は
第1の実施の形態における半導体装置の断面構造の一例
を示すものである。図1において、1はMOSトランジ
スタを形成するためのシリコン基板である。2はゲート
絶縁膜であり、膜厚は7nmである。このゲート絶縁膜
2は、酸素雰囲気によりシリコン基板1の表面を酸化し
た後、N2 O雰囲気あるいはNH 3 雰囲気により窒素を
1%以上導入して形成している。3はポリシリコン膜で
あり、ゲート電極として使用される。4はポリシリコン
膜3上に形成されたWSi x 膜であり、モノシラン(S
iH4 )ガスと6フッ化タングステン(WF6 )ガスを
用いたCVD法により形成されている。
【0022】この半導体装置は、ポリシリコン膜3およ
びWSix 膜4をゲート電極とするMOSトランジスタ
であり、ゲート絶縁膜2が、窒素を1%以上導入したシ
リコン酸化膜からなることを特徴とする。窒素は、ゲー
ト絶縁膜2のシリコン基板1との界面、またはゲート絶
縁膜2中、またはゲート絶縁膜2のポリシリコン膜3と
の界面に導入する。
【0023】この半導体装置の場合、WSix 膜4中に
約1×1020atoms/cm3 以上のフッ素が存在す
る。したがって、WSix 膜4形成後のMOSトランジ
スタ形成工程中の熱処理によって、WSix 膜4中に存
在するF原子は、ポリシリコン膜3中を拡散し、ゲート
絶縁膜2に達する。しかしながら、この実施の形態で
は、ゲート絶縁膜2中またはその界面には窒素が1%以
上存在し、シリコンや酸素原子のボンドと強く結合して
いるため、F原子との置換が抑制される。したがって、
WSix 膜4形成後の熱処理によるゲート絶縁膜2の膜
厚増加を抑えられ、また、ゲート絶縁膜2の絶縁耐圧等
の信頼性も悪化しない。
【0024】なお、窒素を導入してゲート絶縁膜2とす
るシリコン酸化膜において、従来、F原子と置換される
O原子は、完全にSiO2 結合されたO原子ではなく、
シリコン酸化膜とポリシリコン膜3との界面、あるいは
シリコン酸化膜とシリコン基板1との界面に存在するS
i−Oボンド(完全なSiO2 ではなく、不完全なSi
x y )である。したがって、窒素は、SiO2 膜中よ
りも、シリコン酸化膜とポリシリコン膜3との界面や、
シリコン酸化膜とシリコン基板1との界面に導入した方
が高い効果が得られる。
【0025】なお、この実施の形態では、ゲート絶縁膜
2を、窒素を1%以上導入したシリコン酸化膜とした
が、窒素を導入していない通常のシリコン酸化膜の上に
窒化酸化膜(Six y z 膜)を形成し、通常のシリ
コン酸化膜と窒化酸化膜(Si x y z 膜)とからな
る積層膜としてもよい。この場合、WSix 膜4中に存
在するF原子が熱処理によりポリシリコン膜3中を拡散
し、ゲート絶縁膜2に達しても、ゲート絶縁膜2を構成
する上層の窒化酸化膜(Six y z 膜)は窒素原子
がシリコンや酸素原子のボンドと強く結合しているた
め、F原子との置換が抑制され、同様の効果が得られ
る。
【0026】また、シリコン酸化膜に導入する窒素は、
1%以上であれば好ましい効果が得られるが、2%以上
であればさらにより好ましい効果が得られる。なお、上
記実施の形態におけるゲート絶縁膜2の構成は、WSi
x 膜4中にフッ素が1×1019atoms/cm3 以上
存在するものに対して、顕著な効果を示す。
【0027】次に、この発明の第2の実施の形態におけ
る半導体装置の製造方法を図2を用いて説明する。図2
は第1の実施の形態で説明した図1の半導体装置の製造
方法を示す工程断面図である。図2において、2′はシ
リコン酸化膜であり、図1と対応するものには同一符号
を付している。
【0028】まず、図2(a)に示すように、シリコン
基板1を酸素雰囲気にて酸化し、シリコン酸化膜2′を
形成する。つぎに、図2(b)に示すように、シリコン
酸化膜2′をNH3 雰囲気あるいはN2 O雰囲気にてア
ニールし、シリコン酸化膜2′中に窒素を1%以上導入
してゲート絶縁膜2とし、このときの膜厚を7nmに制
御している。つぎに、図2(c)に示すように、ゲート
絶縁膜2上にポリシリコン膜3を150nm堆積する。
このポリシリコン膜3はリンをIn−situでドーピ
ングしたドープドポリシリコン膜である。ポリシリコン
膜3中のリン濃度は5×1020atoms/cm3 に制
御している。つぎに、図2(d)に示すように、ポリシ
リコン膜3上に、CVD法によりモノシラン(Si
4 )ガスと6フッ化タングステン(WF6 )ガスとを
反応させ、膜厚150nmのWSix膜4を形成する。
【0029】この半導体装置の製造方法により、第1の
実施の形態で説明した図1の半導体装置を作製できる。
したがって、第1の実施の形態で説明したように、ゲー
ト絶縁膜2中に窒素が1%以上存在し、シリコンや酸素
原子のボンドと強く結合しているため、F原子との置換
が抑制される。したがって、WSix 膜4形成後のMO
Sトランジスタ形成工程中における熱処理によるゲート
絶縁膜2の膜厚増加を抑えられ、また、ゲート絶縁膜2
の絶縁耐圧等の信頼性も悪化しない。
【0030】なお、この実施の形態では、N2 O雰囲気
あるいはNH3 雰囲気によりシリコン酸化膜2′中に窒
素を導入してゲート絶縁膜2としたが、窒素の導入方法
として、イオン注入法等のその他の方法を使用しても差
し支えない。また、この実施の形態ではシリコン酸化膜
2′中に窒素を導入したが、第1の実施の形態でも説明
したように、シリコン酸化膜2′(ゲート絶縁膜2)の
シリコン基板1との界面、またはシリコン酸化膜2′
(ゲート絶縁膜2)のポリシリコン膜3との界面に窒素
を導入してもよい。
【0031】最後に、この発明の第3の実施の形態にお
ける半導体装置の製造方法を図3を用いて説明する。図
3は第1の実施の形態で説明したゲート絶縁膜をシリコ
ン酸化膜と窒化酸化膜(Six y z 膜)とからなる
積層膜とした場合の半導体装置の製造方法を示す工程断
面図である。図3において、2′はシリコン酸化膜、5
は窒化酸化膜(Six y z 膜)であり、図1と対応
するものには同一符号を付している。
【0032】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板1を酸素雰囲気にて酸化し、シリコン酸化膜2′を
形成する。つぎに、図3(b)に示すように、シリコン
酸化膜2′上に、NH3 ガスを用いたCVD法によって
窒化酸化膜(Six y z膜)5を堆積する。その
後、図3(c)に示すポリシリコン膜3および図3
(d)に示すWSix 膜4を、図2(c),(d)と同
様に形成する。
【0033】この半導体装置の製造方法により、第1の
実施の形態で説明したように、ゲート絶縁膜2を、シリ
コン酸化膜2′と窒化酸化膜(Six y z 膜)5と
からなる積層膜とした半導体装置を製造できる。この場
合、WSix 膜4中に存在するF原子が熱処理によりポ
リシリコン膜3中を拡散し、ゲート絶縁膜2に達して
も、窒化酸化膜(Six y z 膜)5は窒素原子がシ
リコンや酸素原子のボンドと強く結合しているため、F
原子との置換が抑制される。したがって、WSi x 膜4
形成後のMOSトランジスタ形成工程中における熱処理
によるゲート絶縁膜2の膜厚増加を抑えられ、また、ゲ
ート絶縁膜2の絶縁耐圧等の信頼性も悪化しない。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、シリコ
ン基板上にゲート絶縁膜を介して形成したポリシリコン
膜と、その上に形成したフッ素を含有するWSix 膜と
からなるゲート電極を有する半導体装置およびその製造
方法であって、ゲート絶縁膜に窒素を含有させている。
このゲート絶縁膜は、例えば、窒素を1%以上含有する
シリコン酸化膜、または、窒素を含有していないシリコ
ン酸化膜とその上に形成したSix y z 膜とからな
る積層膜である。ここで、例えば、モノシラン(SiH
4 )ガスを用いてWSix 膜を形成した場合でも、WS
x 膜の膜形成後の熱処理によりフッ素がポリシリコン
膜中を拡散し、ゲート絶縁膜まで達しても、ゲート絶縁
膜中には窒素がシリコンあるいは酸素と強力に結合して
いるため、ゲート絶縁膜に達したフッ素はゲート絶縁膜
のSi−Oボンドを切断できず、ゲート絶縁膜厚の増加
を抑制できる。したがって、ゲート絶縁膜が薄膜化され
ても熱処理によるゲート絶縁膜の膜厚増はなく、絶縁耐
圧等の信頼性の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における半導体装
置の構造断面図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態における半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】この発明の第3の実施の形態における半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】従来例における半導体装置の構造断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2′ シリコン酸化膜 2 ゲート絶縁膜 3 ポリシリコン膜 4 WSix 膜 5 窒化酸化膜(Six y z 膜)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して
    形成したポリシリコン膜と、その上に形成したフッ素を
    含有するWSix 膜とからなるゲート電極を有する半導
    体装置であって、 前記ゲート絶縁膜は窒素を含有したことを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 ゲート絶縁膜はシリコン酸化膜からな
    り、前記シリコン酸化膜のシリコン基板との界面,前記
    シリコン酸化膜中または前記シリコン酸化膜のポリシリ
    コン膜との界面に、窒素を1%以上含有した請求項1記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 ゲート絶縁膜はシリコン酸化膜とその上
    に形成した窒化酸化膜(Six y z 膜)とからなる
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して
    形成したポリシリコン膜と、その上に形成したフッ素を
    含有するWSix 膜とからなるゲート電極を有する半導
    体装置の製造方法であって、 前記シリコン基板表面を酸化してシリコン酸化膜を形成
    し、このシリコン酸化膜のシリコン基板との界面,前記
    シリコン酸化膜中または前記シリコン酸化膜の表面に窒
    素を導入して、窒素を含有したシリコン酸化膜からなる
    前記ゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にポリシリコン膜を堆積する工程
    と、 CVD法により前記ポリシリコン膜上に前記フッ素を含
    有するWSix 膜を堆積する工程とを含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 シリコン酸化膜に窒素を導入する方法
    は、N2 Oガスによる窒化酸化法であることを特徴とす
    る請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリコン酸化膜に窒素を導入する方法
    は、NH3 ガスによる窒化であることを特徴とする請求
    項4記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して
    形成したポリシリコン膜と、その上に形成したフッ素を
    含有するWSix 膜とからなるゲート電極を有する半導
    体装置の製造方法であって、 前記シリコン基板表面を酸化してシリコン酸化膜を形成
    し、このシリコン酸化膜上に窒化酸化膜(Six y
    z 膜)を堆積して、前記シリコン酸化膜と前記窒化酸化
    膜との積層膜からなるゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にポリシリコン膜を堆積する工程
    と、 CVD法により前記ポリシリコン膜上に前記フッ素を含
    有するWSix 膜を堆積する工程とを含むことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 窒化酸化膜(Six y z 膜)はNH
    3 ガスを用いたCVD法により堆積したことを特徴とす
    る請求項7記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11204793A (ja) * 1997-10-24 1999-07-30 Lsi Logic Corp 電子デバイスのゲート酸化物を硬化させる方法及び半導体デバイス
US6346483B1 (en) 1999-07-02 2002-02-12 Sharp Kabushiki Kaisha Film forming method and film formed by the method
KR100640572B1 (ko) * 2000-09-20 2006-10-31 삼성전자주식회사 트랜지스터 형성 방법
US7678711B2 (en) 2004-01-06 2010-03-16 Fujitsu Microelectronics Limited Semiconductor device, and method and apparatus for manufacturing the same

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