JPH09215244A - 回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法 - Google Patents

回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法

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JPH09215244A
JPH09215244A JP8014409A JP1440996A JPH09215244A JP H09215244 A JPH09215244 A JP H09215244A JP 8014409 A JP8014409 A JP 8014409A JP 1440996 A JP1440996 A JP 1440996A JP H09215244 A JPH09215244 A JP H09215244A
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coil
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rotating electric
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憲之 岩田
Hideo Onuma
秀夫 大沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁処理作業およびコイルの分解、組立作業が
容易で、しかも防塵、耐湿性に優れ気密性を高めるこ
と。 【解決手段】回転電機の鉄心1スロット内に装着された
上コイル2と下コイル3の口出し4裸導体5端部を接続
銅帯6により相互に電気的に接続して、当該接続部全体
の絶縁処理を行なう方法において、接続部よりも大きい
内法寸法を有し、かつ変形能と耐湿性、および接着性を
有する絶縁充填剤7があらかじめ充填された熱可塑性樹
脂からなる2分割された一対の絶縁ケース8により、各
コイル2,3の対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包
含して固着し絶縁する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機等の電気
機器に使用するコイルにおいて、特にコイル端部のシリ
ーズ接続部の絶縁処理方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転電機等の電気機器に使用す
るコイルは、亀甲型または1ターン型コイルのいずれか
を固定子鉄心のスロット内に装着し、この各コイル間が
所定の結線図にしたがって結線される。そして、この各
コイル間を結ぶ所をシリーズ接続部と称し、従来から、
この部分は接続銅帯をロー付けして接続し、さらにマイ
カテープ等の絶縁テープを絶縁ワニスを塗りながら所定
回数テーピングするか、または接続部全体をエポキシ樹
脂等の熱硬化性樹脂とガラス繊維からなるシートを積層
して箱状にプレス成形した一体形絶縁キャップで覆い、
空隙部に常温硬化形の合成樹脂を充填する方法で絶縁処
理が施されている。
【0003】図9は、このような従来の方法で絶縁処理
した回転電機のコイル端部のシリーズ接続部の構成例を
示す断面図、図10は同じく図9のC−C線に沿う断面
図である。
【0004】すなわち、図9および図10に示すよう
に、コイル端部のシリーズ接続部は、回転電機の鉄心1
内に装着された上コイル2と下コイル3の口出し部4の
裸導体5に接続銅帯6をロー付けして結線し、さらにこ
の接続部全体を箱状の絶縁キャップ16で覆い、空隙部
分に常温硬化形の合成樹脂17を充填する方法で絶縁処
理が施されている。
【0005】しかしながら、このような従来のコイル端
部のシリーズ接続部の絶縁処理方法においては、絶縁処
理作業が複雑であり、その作業に長時間を要する。ま
た、コイルに不具合が生じたり、機械の定期点検時の絶
縁診断試験を実施する場合に、コイルの分解、組立作業
が困難である。
【0006】さらに、回転電機の固定子コイルのシリー
ズ接続部は、通常、大地電位の固定子鉄心から相当離れ
た位置にあるために、本来それ程強固(高耐電圧)な絶
縁は必要ではないが、特に水車発電機等の設置される場
所では、塵や埃等が多く湿度が高いため、導体と絶縁表
面との間は、少なくとも気密性を高めて、塵や埃や湿気
等で導体と絶縁表面とが短絡状態になることだけは避け
る必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
回転電機のコイル端部の絶縁処理方法においては、絶縁
処理作業が複雑であるばかりでなく、コイルの分解、組
立作業が困難であり、さらに気密性が低いという問題が
あった。
【0008】本発明の目的は、絶縁処理作業およびコイ
ルの分解、組立作業が容易で、しかも防塵、耐湿性に優
れた気密性の高い回転電機のコイル端部の絶縁処理方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、回転電機の
鉄心スロット内に装着された上コイルと下コイルの口出
し裸導体端部を接続銅帯により相互に電気的に接続し
て、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方法において、
接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ変形能と耐湿
性、および接着性を有する絶縁充填剤があらかじめ充填
された熱可塑性樹脂からなる2分割された一対の絶縁ケ
ースにより、各コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部
全体を包含して固着し絶縁するようにしている。
【0010】ここで、特に上記絶縁充填剤としては、例
えば請求項2に記載したように、硬化後に変形能と耐湿
性、および接着性が発現するシリコーンゲルを用いるこ
とが好ましい。
【0011】また、上記絶縁充填剤としては、例えば請
求項3に記載したように、硬化後に変形能と耐湿性、お
よび接着性が発現するシリコーンゲルに、機械的強度向
上のための無機絶縁充填剤を配合し補強したものを用い
ることが好ましい。
【0012】一方、上記絶縁ケースとしては、例えば請
求項4に記載したように、ポリフェニレンサルファイド
やポリエーテルエーテルケトン等の高耐熱性,高強度の
熱可塑性樹脂を射出成形したものであることが好まし
い。
【0013】また、上記絶縁ケースとしては、例えば請
求項5に記載したように、ポリフェニレンサルファイド
やポリエーテルエーテルケトン等の高耐熱性,高強度の
熱可塑性樹脂に、機械的強度向上のためのガラスチョッ
プを10〜40重量%配合して射出成形したものである
ことが好ましい。
【0014】さらに、上記絶縁ケースとしては、例えば
請求項6に記載したように、ポリフェニレンサルファイ
ドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐熱性,高強度
の熱可塑性樹脂に、成形時の歪み発生防止のためのガラ
スフレークを10〜40重量%配合して射出成形したも
のであることが好ましい。
【0015】さらにまた、上記絶縁ケースとしては、例
えば請求項7に記載したように、ポリフェニレンサルフ
ァイドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐熱性,高
強度の熱可塑性樹脂に、成形性向上のためのガラスビー
ズを10〜40重量%配合して射出成形したものである
ことが好ましい。
【0016】一方、上記絶縁ケースとしては、例えば請
求項8に記載したように、中央部から同形状または楔状
に勾配を持たせて2分割されており、当該絶縁ケースの
内面には絶縁ケースの接続部への位置決めと移動防止お
よび補強のためのボスと受け座およびブロックが設けら
れ、かつ絶縁ケースの接続部からの脱落防止のためのス
テーが設けられていることが好ましい。
【0017】また、上記各コイルの対地絶縁層と接する
絶縁ケースの部位には、例えば請求項9に記載したよう
に、ゴムパッキンが設けられていることが好ましい。さ
らに、上記絶縁ケースの外周部には、例えば請求項10
に記載したように、各コイルの対地絶縁層の一部を含む
接続部全体を包含して固着するための融着代が設けられ
ており、当該融着代を融着装置で溶融し2分割された絶
縁ケースを一体形に結合することが好ましい。
【0018】一方、請求項11に対応する発明では、回
転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと下コイ
ルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電気的に
接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方法にお
いて、接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱可塑性樹
脂からなる2分割された一対の絶縁ケースにより、各コ
イルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して固
着した後に、硬化後に変形能と耐湿性、および接着性を
発現する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにしている。
【0019】また、請求項12に対応する発明では、回
転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと下コイ
ルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電気的に
接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方法にお
いて、接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ変形能
と耐湿性、および接着性を有する絶縁充填剤があらかじ
め充填された熱硬化性樹脂からなる2分割された一対の
絶縁ケースにより、各コイルの対地絶縁層の一部を含む
接続部全体を包含して固着し絶縁するようにしている。
【0020】ここで、特に上記絶縁ケースとしては、例
えば請求項13に記載したように、フェノール樹脂やユ
リア樹脂およびメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂粉末を金
型でプレス成形したものであることが好ましい。
【0021】また、上記絶縁ケースとしては、例えば請
求項14に記載したように、機械的強度向上のためのガ
ラスチョップが10〜40重量%配合されたフェノール
樹脂やユリア樹脂およびメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂
粉末を金型でプレス成形したものであることが好まし
い。
【0022】さらに、上記絶縁ケースは、例えば請求項
15に記載したように、成形時の歪み発生防止のための
ガラスフレークが10〜40重量%配合されたフェノー
ル樹脂やユリア樹脂およびメラミン樹脂等の熱硬化性樹
脂粉末を金型でプレス成形したものであることが好まし
い。
【0023】一方、上記絶縁ケースとしては、例えば請
求項16に記載したように、成形性向上のためのガラス
ビーズが10〜40重量%配合されたフェノール樹脂や
ユリア樹脂およびメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂粉末を
金型でプレス成形したものであることが好ましい。
【0024】また、上記絶縁ケースの外周部には、例え
ば請求項17に記載したように、各コイルの対地絶縁層
の一部を含む接続部全体を包含して固着するための接着
代が設けられており、当該接着代に室温硬化型の接着剤
を塗布し2分割された絶縁ケースを一体形に結合するこ
とが好ましい。
【0025】一方、請求項18に対応する発明では、回
転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと下コイ
ルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電気的に
接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方法にお
いて、接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱硬化性樹
脂からなる2分割された一対の絶縁ケースにより、各コ
イルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して固
着した後に、硬化後に変形能と耐湿性、および接着性を
発現する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにしている。
【0026】また、請求項19に対応する発明では、回
転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと下コイ
ルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電気的に
接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方法にお
いて、接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ変形能
と耐湿性、および接着性を有する絶縁充填剤があらかじ
め充填された熱可塑性樹脂により一体形の箱状に射出成
形してなる絶縁ケースを、各コイルの対地絶縁層の一部
を含む接続部に装着し絶縁するようにしている。
【0027】さらに、請求項20に対応する発明では、
回転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと下コ
イルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電気的
に接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方法に
おいて、接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱可塑性
樹脂により一体形の箱状に射出成形してなる絶縁ケース
を、各コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部に装着し
た後に、硬化後に変形能と耐湿性、および接着性を発現
する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにしている。
【0028】従って、まず、請求項1乃至請求項10に
対応する発明の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方
法においては、2分割された一対の絶縁ケース内に、硬
化後に変形能と耐湿性、および接着性が発現するシリコ
ーンゲルをあらかじめ充填し硬化させていることによ
り、回転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと
下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯で相互に電気的
に接続した後に、絶縁ケースでこの各コイルの対地絶縁
層の一部を含む接続部全体を包含し固着するだけで絶縁
をすることができる。
【0029】また、シリコーンゲルは、接着性が良く、
シリーズ接続部の導体や絶縁層と良く密着し、吸水率も
低いため、導体と絶縁層表面との気密性は高い。そし
て、高耐熱性,高伸長であるため、運転中の電磁振動や
冷熱サイクルおよび風圧等にも追随でき、亀裂や絶縁層
との剥離は生じない。
【0030】さらに、無機絶縁充填剤の配合量に応じて
変形能が変わるため、回転電機の運転時、電磁振動や風
圧等に応じて無機絶縁充填剤の配合量を選択することに
より、機械的強度を調整することができる。
【0031】また、シリーズ接続部間が狭く隣接してい
ても、絶縁ケースがこの接続部よりも大きい内法寸法を
有し、中央部から同形状または楔状に勾配を持たせて2
分割されていることにより、装着を簡単にすることがで
きる。
【0032】さらに、絶縁ケースは、ポリフェニレンサ
ルファイドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐熱
性,高強度の熱可塑性樹脂で射出成形されていることに
より、その外周部に設けられた各コイルの対地絶縁層の
一部を含む接続部全体を包含して固着するための融着代
を融着装置で溶融するだけで、2分割された絶縁ケース
を一体形に容易に結合することができる。
【0033】また、絶縁ケースの内面には、絶縁ケース
の接続部への位置決めと移動防止および補強のためのボ
スと受け座およびブロック、接続部からの脱落を防止す
るためのステーが設けられていることにより、運転時の
電磁振動や風圧等による絶縁ケースの移動や脱落を防止
することができる。
【0034】さらに、各コイルの対地絶縁層と接する絶
縁ケースの部位には、ゴムパッキンが設けられているこ
とにより、起動・停止の繰り返しによって生じる結露水
および塵や埃の侵入を防止することができる。
【0035】一方、請求項11に対応する発明の回転電
機のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、回転電
機の鉄心スロット内に装着された上コイルと下コイルの
口出し裸導体端部を接続銅帯で相互に電気的に接続した
後に、この接続部よりも大きい内法寸法を有する熱可塑
性樹脂からなる2分割された一対の絶縁ケースで、各コ
イルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して、
その外周部に設けられた融着代を融着装置で溶融し2分
割された絶縁ケースを一体形に結合した後に、シリコー
ンゲルを注入し硬化させるだけで、この接続部と絶縁ケ
ースが隙間なく密着し、結露水および塵や埃の侵入を防
止する気密性の高い絶縁をすることができる。
【0036】一方、請求項12乃至請求項18に対応す
る発明の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法にお
いては、絶縁ケースとして、耐熱性,機械強度等に優れ
たフェノール樹脂やユリア樹脂およびメラミン樹脂等の
熱硬化性樹脂を用いることにより、高温で軟化し形状変
化を起こすことがなく、広範囲な温度領域での使用がで
きる。
【0037】また、プレス成形としていることにより、
簡易な金型で製作することができる。一方、請求項19
に対応する発明の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理
方法においては、ポリフェニレンサルファイドやポリエ
ーテルエーテルケトン等の高耐熱性,高強度の熱可塑性
樹脂で箱形に射出成形されていることにより、その角部
が、熱硬化性樹脂とガラス繊維からなるシートを積層し
て箱状にプレス成形した従来形の絶縁キャップよりも均
質化され、機械的強度を向上することができる。
【0038】また、絶縁ケースの内部には、硬化後に変
形能と耐湿性、および接着性が発現するシリコーンゲル
が充填されていることにより、この接続部と絶縁ケース
が隙間なく密着し、結露水および塵や埃の侵入を防止す
る気密性の高い絶縁をすることができる。
【0039】一方、請求項20に対応する発明の回転電
機のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、ポリフ
ェニレンサルファイドやポリエーテルエーテルケトン等
の高耐熱性,高強度の熱可塑性樹脂で箱形に射出成形さ
れていることにより、その角部が、熱硬化性樹脂とガラ
ス繊維からなるシートを積層して箱状にプレス成形した
従来形の絶縁キャップよりも均質化され、機械的強度を
向上することができる。
【0040】また、絶縁ケースの内部には、硬化後に変
形能と耐湿性、および接着性が発現するシリコーンゲル
が充填されていることにより、この接続部と絶縁ケース
が隙間なく密着し、結露水および塵や埃の侵入を防止す
る気密性の高い絶縁をすることができる。
【0041】以上により、簡易なシリーズ接続部の絶縁
処理で、運転時の電磁振動や風圧等にも追随することが
でき、塵や埃および結露水の侵入を防止する気密性の高
い絶縁が可能となる。また、コイル絶縁に不具合等が生
じたり、機械の定期点検時の絶縁診断を実施する場合
に、コイルの分解、組立作業を容易に行なうことが可能
となる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本実施形態による回転電機
のコイル接続端部の絶縁処理方法を示す要部断面図、図
2は同絶縁処理方法を示す側面内部構造図、図3は同絶
縁処理方法における中央部で2分割された絶縁ケースの
構造例を示す平面図、図4は図3の側面をA矢印方向か
ら見た平面図、図5は同絶縁処理方法における中央部で
2分割された絶縁ケースの一体化状態を図3のB矢印方
向から見た平面図であり、図9および図10と同一要素
には同一符号を付してそれぞれ示している。
【0043】本実施形態による回転電機のコイル接続端
部の絶縁処理方法は、図1乃至図5に示すように、回転
電機の鉄心1内に収納された上コイル2と下コイル3の
口出し部4の裸導体5に接続銅帯6をロー付けして、上
コイル2と下コイル3を電気的に接続する。
【0044】次に、この接続部よりも大きい内法寸法を
有し、かつ変形能と耐湿性、および接着性を有する絶縁
充填剤7があらかじめ充填された熱可塑性樹脂からなる
2分割された一対の絶縁ケース8により、上記各コイル
2,3の対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して
固着し絶縁する。
【0045】ここで、絶縁充填剤7としては、シリコー
ンゲル(例えば、東芝シリコーン製のTSE3070)
を用いることができ、高耐熱性,高強度の熱可塑性樹脂
であるポリフェニレンサルファイド(例えば、東レ製の
トレリナA504)を射出成形してなる一対の2分割さ
れた絶縁ケース8に充填し、室温で硬化させたものであ
る。
【0046】また、絶縁ケース8としては、上記接続部
よりも大きい内法寸法を有し、中央部から同形状に2分
割されており、その外周部には、各コイル2,3の対地
絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して固着するため
の融着代9を形成している。そして、この融着代9を融
着装置で溶融することにより、2分割された絶縁ケース
8を一体形に結合する。
【0047】さらに、絶縁ケース8を、例えば図6およ
び図7にそれぞれ平面図を示すように、楔状に勾配を持
たせて2分割した形状にすることにより、シリーズ接続
部間が狭く隣接していても簡単に装着することができ
る。
【0048】一方、絶縁ケース8の内面には、接続部導
体への位置決めのための受け座10と接続部導体への位
置決めを兼ねた移動防止のためのボス11および接続部
導体の位置決めを兼ねた補強用のブロック12、接続部
導体からの脱落を防止するためのステー13をそれぞれ
設けている。
【0049】また、上記各コイル2,3の対地絶縁層と
接する絶縁ケース8の部位には、ゴムパッキン14を設
けている。ここで、ゴムパッキン14としては、例えば
独立単泡シリコーンゴムスポンジ(ジョウン工業製)を
用いることができる。
【0050】以上のような、本実施形態による回転電機
のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、2分割さ
れた一対の絶縁ケース8内に、硬化後に変形能と耐湿
性、および接着性が発現する絶縁充填剤7であるシリコ
ーンゲルをあらかじめ充填し硬化させていることによ
り、回転電機の鉄心1スロット内に装着された上コイル
2と下コイル3の口出し裸導体5端部を接続銅帯6で相
互に電気的に接続した後に、絶縁ケース8でこの各コイ
ル2,3の対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含し
固着するだけで絶縁をすることができる。
【0051】また、絶縁充填剤7であるシリコーンゲル
は、接着性が良く、シリーズ接続部の導体や絶縁層と良
く密着し、吸水率も低いため、導体と絶縁層表面との気
密性は高い。そして、高耐熱性,高伸長であるため、運
転中の電磁振動や冷熱サイクルおよび風圧等にも追随で
き、亀裂や絶縁層との剥離は生じない。
【0052】さらに、無機絶縁充填剤の配合量に応じて
変形能が変わるため、回転電機の運転時、電磁振動や風
圧等に応じて無機絶縁充填剤の配合量を選択することに
より、機械的強度を調整することができる。
【0053】また、シリーズ接続部間が狭く隣接してい
ても、絶縁ケース8がこの接続部よりも大きい内法寸法
を有し、中央部から同形状または楔状に勾配を持たせて
2分割されていることにより、装着を簡単にすることが
できる。
【0054】さらに、絶縁ケース8は、ポリフェニレン
サルファイドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐熱
性,高強度の熱可塑性樹脂で射出成形されていることに
より、その外周部に設けられた各コイル2,3の対地絶
縁層の一部を含む接続部全体を包含して固着するための
融着代9を融着装置で溶融するだけで、2分割された絶
縁ケース8を一体形に容易に結合することができる。
【0055】また、絶縁ケース8の内面には、絶縁ケー
ス8の接続部への位置決めと移動防止および補強のため
のボス11と受け座10およびブロック12、接続部か
らの脱落を防止するためのステー13が設けられている
ことにより、運転時の電磁振動や風圧等による絶縁ケー
ス8の移動や脱落を防止することができる。
【0056】さらに、各コイル2,3の対地絶縁層と接
する絶縁ケース8の部位には、ゴムパッキン14が設け
られていることにより、起動・停止の繰り返しによって
生じる結露水および塵や埃の侵入を防止することができ
る。
【0057】以上により、簡易化されたシリーズ接続部
の絶縁処理で、運転時の電磁振動や風圧等による絶縁ケ
ース8の移動や脱落を防止することができ、塵や埃およ
び起動・停止の繰り返しにより生じる結露水の侵入を防
止することが可能となる。
【0058】また、コイル絶縁に不具合等が生じたり、
機械の定期点検時の絶縁診断を実施する場合に、コイル
2,3の分解,組立作業を容易に行なうことが可能とな
る。 (第2の実施形態)本実施形態による回転電機のコイル
接続端部の絶縁処理方法は、前記第1の実施形態におい
て、絶縁充填剤7であるシリコーンゲルに、無機絶縁充
填剤であるシリカ(例えば、龍森製のクリスタルライト
A1)を、例えば1:1の配合比で混合して絶縁充填剤
7を変化させる。
【0059】以上のような、本実施形態による回転電機
のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、硬化後の
絶縁充填剤7の変形能は、前記第1の実施形態の場合よ
りも多少減少したものの、機械的強度を向上することが
できる。
【0060】また、本絶縁充填剤7を用いて接続部を絶
縁処理しても、前記第1の実施形態の場合とほぼ同様な
作用効果を得ることができる。さらに、無機絶縁充填剤
としてアルミナを配合することにより、絶縁充填剤7の
熱伝導率が向上して、接続部の熱放散を改善することが
できる。
【0061】(第3の実施形態)本実施形態による回転
電機のコイル接続端部の絶縁処理方法は、前記第1の実
施形態において、ポリフェニレンサルファイドにガラス
チョップを30〜40重量%配合する。
【0062】以上のような、本実施形態による回転電機
のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、絶縁ケー
ス8を射出成形した結果、引張りおよび曲げ等の機械的
強度を著しく向上することができる。
【0063】また、本絶縁ケース8を用いて接続部を絶
縁処理しても、前記第1の実施形態の場合とほぼ同様な
作用効果を得ることができる。一方、上記ガラスチョッ
プの代わりに、ガラスフレークを30〜40重量%配合
して、絶縁ケース8を射出成形することにより、成形時
の歪み発生防止効果を高めることができる。
【0064】また、上記ガラスチョップの代わりに、ガ
ラスビーズを30〜40重量%配合して、絶縁ケース8
を射出成形することにより、射出時の熱可塑性樹脂の流
れが良くなり、成形性を著しく向することができる。
【0065】これらの絶縁ケース8を用いて接続部を絶
縁処理した結果、前記第1の実施形態の場合とほぼ同様
な作用効果を得ることができる。 (第4の実施形態)本実施形態による回転電機のコイル
接続端部の絶縁処理方法は、回転電機の鉄心1スロット
内に装着された上コイル2と下コイル3の口出し部4の
裸導体5に接続銅帯6をロー付けして相互に電気的に接
続した後に、この接続部よりも大きい内法寸法を有し熱
可塑性樹脂からなる2分割された一対の絶縁ケース8に
より、各コイル2,3の対地絶縁層の一部を含む接続部
全体を包含して、その外周部に設けられた融着代9を融
着装置で溶融し2分割された絶縁ケース8を一体形に結
合した後に、絶縁充填剤7としてシリコーンゲルを注入
し硬化させて絶縁する。
【0066】以上のような、本実施形態による回転電機
のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、融着代9
を融着装置で溶融し2分割された絶縁ケース8を一体形
に結合した後に、絶縁充填剤7であるシリコーンゲルを
注入し硬化させるだけで、この接続部と絶縁ケース8間
に生じる隙間の細部まで充填されて完全密着するため、
結露水および塵や埃の侵入を防止する気密性の高い絶縁
をすることができる。
【0067】また、コイル絶縁に不具合等が生じたり、
機械の定期点検時の絶縁診断を実施する場合に、コイル
2,3の分解、組立作業を容易に行なうことができる。
なお、前記第2の実施形態または第3の実施形態の絶縁
充填剤7や絶縁ケース8を用いても、ほぼ同様な作用効
果を得ることができる。
【0068】(第5の実施形態)本実施形態による回転
電機のコイル接続端部の絶縁処理方法は、絶縁ケース8
を、耐熱性,機械強度等に優れたフェノール樹脂やユリ
ア樹脂およびメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂粉末を、金
型でプレス成形する。
【0069】また、この絶縁ケース8の外周部には、前
記第1の実施形態の場合と同様に、融着代9と同形状で
絶縁ケース8を一体形に結合するための図示しない接着
代を設け、各コイル2,3の対地絶縁層の一部を含む接
続部全体を包含した後に、この接着代に室温硬化型の接
着剤(例えば、チバガイギ社製のGY250とHY95
6)を塗布して一体形に結合する。
【0070】以上のような、本実施形態による回転電機
のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、絶縁ケー
ス8の耐熱性および機械的強度が向上するため、高温で
軟化し形状変化を起こすことがなく、広範囲な温度領域
での使用をすることができる。
【0071】また、プレス成形であるため、簡易な金型
で製作することができる。なお、この絶縁ケース8を用
いて、前記第1の実施形態または第4の実施形態の場合
と同様の方法で絶縁処理しても、前記第2の実施形態ま
たは第3の実施形態の場合と同様に、絶縁充填剤7や絶
縁ケース8に無機充填材やガラスを配合させても、前記
第1の実施形態または第4の実施形態の場合とほぼ同様
な作用効果を得ることができる。
【0072】(第6の実施形態)図8は、本実施形態に
よる回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法における
2分割された絶縁ケースの構造を前記図3のB矢印方向
から見た平面図であり、図1乃至図7と同一要素には同
一符号を付してそれぞれ示している。
【0073】本実施形態による回転電機のコイル接続端
部の絶縁処理方法は、回転電機の鉄心1スロット内に装
着された上コイル2と下コイル3の口出し部4の裸導体
5に接続銅帯6をロー付けして相互に電気的に接続した
後に、この接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ変
形能と耐湿性、および接着性を有する絶縁充填剤7であ
るシリコーンゲル(例えば、東芝シリコーン製のTSE
3070)があらかじめ充填された高耐熱性,高強度の
熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(例え
ば、東レ製のトレリナA504)により、一体形の箱状
に射出成形してなる絶縁ケース15を、前記各コイル
2,3の対地絶縁層の一部を含む接続部に装着し絶縁す
る。
【0074】以上のような、本実施形態による回転電機
のコイル接続端部の絶縁処理方法においては、絶縁ケー
ス15が、高耐熱性,高強度の熱可塑性樹脂で箱形に射
出成形されているため、その角部が、熱硬化性樹脂とガ
ラス繊維からなるシートを積層して箱状にプレス成形し
た従来形の絶縁キャップよりも均質化され、機械的強度
を向上することができる。
【0075】また、絶縁ケース8の内部には、硬化後に
変形能と耐湿性、および接着性が発現するシリコーンゲ
ルが充填されているため、この接続部と絶縁ケース8が
隙間なく密着し、結露水および塵や埃の侵入を防止する
気密性の高い絶縁をすることができる。
【0076】さらに、コイル絶縁に不具合等が生じた
り、機械の定期点検時の絶縁診断を実施する場合には、
コイル2,3の分解、組立作業を容易に行なうことがで
きる。なお、前記第2の実施形態または第3の実施形態
の場合と同様に、絶縁充填剤7や絶縁ケース8に無機充
填材やガラスを配合させても、絶縁ケース15を接続部
に装着した後に、絶縁充填剤7を注入し硬化させて絶縁
しても、ほぼ同様な作用効果を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項10に対応する発明によれば、回転電機の鉄心スロッ
ト内に装着された上コイルと下コイルの口出し裸導体端
部を接続銅帯により相互に電気的に接続して、当該接続
部全体の絶縁処理を行なう方法において、接続部よりも
大きい内法寸法を有し、かつ変形能と耐湿性、および接
着性を有する絶縁充填剤があらかじめ充填された熱可塑
性樹脂からなる2分割された一対の絶縁ケースにより、
各コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含し
て固着し絶縁するようにしたので、絶縁処理作業および
コイルの分解、組立作業が容易で、しかも防塵、耐湿性
に優れた気密性の高い回転電機のコイル端部の絶縁処理
方法が提供できる。
【0078】一方、請求項11に対応する発明によれ
ば、回転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと
下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電
気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方
法において、接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱可
塑性樹脂からなる2分割された一対の絶縁ケースによ
り、各コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包
含して固着した後に、硬化後に変形能と耐湿性、および
接着性を発現する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにし
たので、絶縁処理作業およびコイルの分解、組立作業が
容易で、しかもより一層防塵、耐湿性に優れた気密性の
高い回転電機のコイル端部の絶縁処理方法が提供でき
る。
【0079】一方、請求項12乃至請求項17に対応す
る発明によれば、回転電機の鉄心スロット内に装着され
た上コイルと下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯に
より相互に電気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処
理を行なう方法において、接続部よりも大きい内法寸法
を有し、かつ変形能と耐湿性、および接着性を有する絶
縁充填剤があらかじめ充填された熱硬化性樹脂からなる
2分割された一対の絶縁ケースにより、各コイルの対地
絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して固着し絶縁す
るようにしたので、絶縁処理作業およびコイルの分解、
組立作業が容易で、かつ防塵、耐湿性に優れて気密性が
高く、しかも広範囲な温度領域での使用が可能な回転電
機のコイル端部の絶縁処理方法が提供できる。
【0080】一方、請求項18に対応する発明によれ
ば、回転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと
下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電
気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方
法において、接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱硬
化性樹脂からなる2分割された一対の絶縁ケースによ
り、各コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包
含して固着した後に、硬化後に変形能と耐湿性、および
接着性を発現する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにし
たので、絶縁処理作業およびコイルの分解、組立作業が
容易で、かつ防塵、耐湿性に優れて気密性が高く、しか
も広範囲な温度領域での使用が可能な回転電機のコイル
端部の絶縁処理方法が提供できる。
【0081】一方、請求項19に対応する発明によれ
ば、回転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと
下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電
気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方
法において、接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ
変形能と耐湿性、および接着性を有する絶縁充填剤があ
らかじめ充填された熱可塑性樹脂により一体形の箱状に
射出成形してなる絶縁ケースを、各コイルの対地絶縁層
の一部を含む接続部に装着し絶縁するようにしたので、
絶縁処理作業およびコイルの分解、組立作業が容易で、
かつより一層防塵、耐湿性に優れて気密性が高くしかも
機械的強度を向上することが可能な回転電機のコイル端
部の絶縁処理方法が提供できる。
【0082】一方、請求項20に対応する発明によれ
ば、回転電機の鉄心スロット内に装着された上コイルと
下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯により相互に電
気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処理を行なう方
法において、接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱可
塑性樹脂により一体形の箱状に射出成形してなる絶縁ケ
ースを、各コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部に装
着した後に、硬化後に変形能と耐湿性、および接着性を
発現する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにしたので、
絶縁処理作業およびコイルの分解、組立作業が容易で、
かつより一層防塵、耐湿性に優れて気密性が高くしかも
機械的強度を向上することが可能な回転電機のコイル端
部の絶縁処理方法が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機のコイル接続端部の絶縁
処理方法の第1の実施形態を示す要部断面図。
【図2】本発明による回転電機のコイル接続端部の絶縁
処理方法の第1の実施形態を示す側面内部構造図。
【図3】本発明による回転電機のコイル接続端部の絶縁
処理方法の第1の実施形態における中央部で2分割され
た絶縁ケースの構造例を示す平面図。
【図4】図3の側面をA矢印方向から見た平面図。
【図5】本発明による回転電機のコイル接続端部の絶縁
処理方法の第1の実施形態における中央部で2分割され
た絶縁ケースの一体化状態を図3のB矢印方向から見た
平面図。
【図6】本発明による回転電機のコイル接続端部の絶縁
処理方法の第1の実施形態における楔状に2分割された
絶縁ケースの構造例を図3のB矢印方向から見た平面
図。
【図7】本発明による回転電機のコイル接続端部の絶縁
処理方法の第1の実施形態における楔状に2分割された
絶縁ケースの一体化状態を図3のB矢印方向から見た平
面図。
【図8】本発明による回転電機のコイル接続端部の絶縁
処理方法の第1の実施形態における一体形絶縁ケースで
絶縁処理された接続部の断面図。
【図9】従来の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方
法の一例を示す断面図。
【図10】図9のC−C線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…鉄心、 2…上コイル、 3…下コイル、 4…口出し部、 5…裸導体、 6…接続銅帯、 7…絶縁充填剤、 8…絶縁ケース、 9…融着代、 10…受座、 11…ボス、 12…ブロック、 13…ステー、 14…ゴムパッキン、 15…絶縁ケース、 16…絶縁ケース、 17…合成樹脂。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機の鉄心スロット内に装着された
    上コイルと下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯によ
    り相互に電気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処理
    を行なう方法において、 前記接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ変形能と
    耐湿性、および接着性を有する絶縁充填剤があらかじめ
    充填された熱可塑性樹脂からなる2分割された一対の絶
    縁ケースにより、前記各コイルの対地絶縁層の一部を含
    む接続部全体を包含して固着し絶縁するようにしたこと
    を特徴とする回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方
    法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁充填剤としては、硬化後に変形
    能と耐湿性、および接着性が発現するシリコーンゲルを
    用いるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の回
    転電機のコイル接続端部絶縁処理方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁充填剤としては、硬化後に変形
    能と耐湿性、および接着性が発現するシリコーンゲル
    に、機械的強度向上のための無機絶縁充填剤を配合し補
    強したものを用いるようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁ケースとしては、ポリフェニレ
    ンサルファイドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐
    熱性,高強度の熱可塑性樹脂を射出成形したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機のコイル接
    続端部の絶縁処理方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁ケースとしては、ポリフェニレ
    ンサルファイドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐
    熱性,高強度の熱可塑性樹脂に、機械的強度向上のため
    のガラスチョップを10〜40重量%配合して射出成形
    したものであることを特徴とする請求項1に記載の回転
    電機のコイル接続端部の絶縁処理方法。
  6. 【請求項6】 前記絶縁ケースとしては、ポリフェニレ
    ンサルファイドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐
    熱性,高強度の熱可塑性樹脂に、成形時の歪み発生防止
    のためのガラスフレークを10〜40重量%配合して射
    出成形したものであることを特徴とする請求項1に記載
    の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法。
  7. 【請求項7】 前記絶縁ケースとしては、ポリフェニレ
    ンサルファイドやポリエーテルエーテルケトン等の高耐
    熱性,高強度の熱可塑性樹脂に、成形性向上のためのガ
    ラスビーズを10〜40重量%配合して射出成形したも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の
    コイル接続端部の絶縁処理方法。
  8. 【請求項8】 前記絶縁ケースとしては、中央部から同
    形状または楔状に勾配を持たせて2分割されており、当
    該絶縁ケースの内面には絶縁ケースの接続部への位置決
    めと移動防止および補強のためのボスと受け座およびブ
    ロックが設けられ、かつ絶縁ケースの接続部からの脱落
    防止のためのステーが設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理
    方法。
  9. 【請求項9】 前記各コイルの対地絶縁層と接する絶縁
    ケースの部位には、ゴムパッキンが設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の回転電機のコイル接続端
    部の絶縁処理方法。
  10. 【請求項10】 前記絶縁ケースの外周部には、各コイ
    ルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して固着
    するための融着代が設けられており、当該融着代を融着
    装置で溶融し2分割された絶縁ケースを一体形に結合す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の回転電
    機のコイル接続端部の絶縁処理方法。
  11. 【請求項11】 回転電機の鉄心スロット内に装着され
    た上コイルと下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯に
    より相互に電気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処
    理を行なう方法において、 前記接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱可塑性樹脂
    からなる2分割された一対の絶縁ケースにより、前記各
    コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して
    固着した後に、硬化後に変形能と耐湿性、および接着性
    を発現する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにしたこと
    を特徴とする回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方
    法。
  12. 【請求項12】 回転電機の鉄心スロット内に装着され
    た上コイルと下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯に
    より相互に電気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処
    理を行なう方法において、 前記接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ変形能と
    耐湿性、および接着性を有する絶縁充填剤があらかじめ
    充填された熱硬化性樹脂からなる2分割された一対の絶
    縁ケースにより、前記各コイルの対地絶縁層の一部を含
    む接続部全体を包含して固着し絶縁するようにしたこと
    を特徴とする回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方
    法。
  13. 【請求項13】 前記絶縁ケースとしては、フェノール
    樹脂やユリア樹脂およびメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂
    粉末を金型でプレス成形したものであることを特徴とす
    る請求項12に記載の回転電機のコイル接続端部の絶縁
    処理方法。
  14. 【請求項14】 前記絶縁ケースとしては、機械的強度
    向上のためのガラスチョップが10〜40重量%配合さ
    れたフェノール樹脂やユリア樹脂およびメラミン樹脂等
    の熱硬化性樹脂粉末を金型でプレス成形したものである
    ことを特徴とする請求項12に記載の回転電機のコイル
    接続端部の絶縁処理方法。
  15. 【請求項15】 前記絶縁ケースは、成形時の歪み発生
    防止のためのガラスフレークが10〜40重量%配合さ
    れたフェノール樹脂やユリア樹脂およびメラミン樹脂等
    の熱硬化性樹脂粉末を金型でプレス成形したものである
    ことを特徴とする回転電機のコイル接続端部の絶縁処理
    方法。
  16. 【請求項16】 前記絶縁ケースとしては、成形性向上
    のためのガラスビーズが10〜40重量%配合されたフ
    ェノール樹脂やユリア樹脂およびメラミン樹脂等の熱硬
    化性樹脂粉末を金型でプレス成形したものであることを
    特徴とする請求項12に記載の回転電機のコイル接続端
    部の絶縁処理方法。
  17. 【請求項17】 前記絶縁ケースの外周部には、各コイ
    ルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して固着
    するための接着代が設けられており、当該接着代に室温
    硬化型の接着剤を塗布し2分割された絶縁ケースを一体
    形に結合するようにしたことを特徴とする請求項12に
    記載の回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法。
  18. 【請求項18】 回転電機の鉄心スロット内に装着され
    た上コイルと下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯に
    より相互に電気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処
    理を行なう方法において、 前記接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱硬化性樹脂
    からなる2分割された一対の絶縁ケースにより、前記各
    コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部全体を包含して
    固着した後に、硬化後に変形能と耐湿性、および接着性
    を発現する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにしたこと
    を特徴とする回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方
    法。
  19. 【請求項19】 回転電機の鉄心スロット内に装着され
    た上コイルと下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯に
    より相互に電気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処
    理を行なう方法において、 前記接続部よりも大きい内法寸法を有し、かつ変形能と
    耐湿性、および接着性を有する絶縁充填剤があらかじめ
    充填された熱可塑性樹脂により一体形の箱状に射出成形
    してなる絶縁ケースを、前記各コイルの対地絶縁層の一
    部を含む接続部に装着し絶縁するようにしたことを特徴
    とする回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法。
  20. 【請求項20】 回転電機の鉄心スロット内に装着され
    た上コイルと下コイルの口出し裸導体端部を接続銅帯に
    より相互に電気的に接続して、当該接続部全体の絶縁処
    理を行なう方法において、 前記接続部よりも大きい内法寸法を有し、熱可塑性樹脂
    により一体形の箱状に射出成形してなる絶縁ケースを、
    前記各コイルの対地絶縁層の一部を含む接続部に装着し
    た後に、硬化後に変形能と耐湿性、および接着性を発現
    する絶縁充填剤を注入し絶縁するようにしたことを特徴
    とする回転電機のコイル接続端部の絶縁処理方法。
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