JPH09215506A - 装身具の長さ調整構造 - Google Patents

装身具の長さ調整構造

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JPH09215506A
JPH09215506A JP2370596A JP2370596A JPH09215506A JP H09215506 A JPH09215506 A JP H09215506A JP 2370596 A JP2370596 A JP 2370596A JP 2370596 A JP2370596 A JP 2370596A JP H09215506 A JPH09215506 A JP H09215506A
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    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44CPERSONAL ADORNMENTS, e.g. JEWELLERY; COINS
    • A44C5/00Bracelets; Wrist-watch straps; Fastenings for bracelets or wrist-watch straps
    • A44C5/18Fasteners for straps, chains or the like
    • A44C5/22Fasteners for straps, chains or the like for closed straps
    • A44C5/24Fasteners for straps, chains or the like for closed straps with folding devices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 朝夕で僅かに異なる手首等の微妙な太さの変
化にも追従して、その長さを容易に微調整できる装身具
の長さ調整構造を提供する。 【解決手段】 時計バンドの一端に連結可能な連結部8
を有するケース1と、ケース1に備えられる収容空間H
と、収容空間Hに滑動可能に配設され且つ時計バンドの
他端が連結されるスライド板2と、収容空間Hに回転可
能に配設される回転体3と、スライド板2の滑動と回転
体3の回転とを連動させるカム手段と、ケース1にその
外方より押圧可能に配設され且つその内端部が収容空間
Hに位置するプッシュボタン4と、プッシュボタン4を
ケース1の外方に付勢するスプリング17と、スプリン
グ17によって付勢されたプッシュボタン4の内端部が
回転体3に係合して回転体3の回転を抑止する係止手段
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身体に巻回されて
装着される装身具の構造に係わり、特に、腕時計、ブレ
スレッド等の手首に巻回される装身具、ネックレス等の
首に巻回される装身具、あるいはズボンのベルト等の腰
に巻回される装身具に適し、且つ朝夕で僅かに異なる手
首、首、あるいは腰の微妙な太さの変化にも追従して、
その長さを微調整できる装身具の長さ調整構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の時計バンド構造におけるバンド長
さ調整は、図23に示すように時計バンドの駒100同
志を連結するアジャストピン101をピンセットのよう
な工具102を用いて抜き、駒100を外して、再び駒
100同志をアジャストピン101で連結して、外した
駒100の長さ分だけ、バンド長さを短くする、あるい
は、アジャストピン101を外して切り離した駒100
の間に、別の駒100を介入して隣り合う駒100同志
をアジャストピン101で結合して介入した別の駒10
0の長さ分だけ、バンド長さを長くすることで行ってい
た。
【0003】また、従来のバンド長さ調整を備えた時計
バンド構造としては、図24に示すように中折れ部材9
0を、2枚の連結板91、92をそれぞれの端部で枢着
して構成し、また、長さ調整板93を、これの板本体9
3aのバンド短手方向に一対の側壁部94を設けて、こ
れらの側壁部94にバンド長手方向に所定のピッチで複
数の調整孔95を設けて構成し、前記中折れ部材90の
連結板91を一方の時計バンド96の端部の連かん駒9
6Aに連結し、他方の時計バンド97の端部の連かん駒
97Aに前記長さ調整板93を連結し、連かん駒97A
の端部に配したばね棒99を前記長さ調整板93の調整
孔95に係脱可能に係止したものがある。
【0004】そして、この時計バンド構造において、バ
ンド長さの調整はばね棒99をピンセット等の工具を用
いて前記長さ調整板93の調整孔95から外し、他の調
整孔95に係止することにより行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図23
に示すように時計バンドの各駒100のアジャストピン
101を抜き、駒100の着脱でバンド長さの調整を行
う長さ調整機構にあっては、着脱される駒100の長さ
分しかバンド長さを調整できないので、ユーザーが腕時
計を装着した時、個々のユーザーが有するバンドの緩詰
の好みに合ったバンド長さの微調整ができなかった。こ
のために、腕時計の装着感が悪いものになるという問題
点があった。また、朝夕で手首の太さが変化するため、
ユーザーが十分な装着感を得るためには、ユーザー自身
で簡単に朝夕晩で長さ調整が行われることが望まれる
が、図23に示す長さ調整機構では、バンド長さを調整
するにはピンセットのような工具と、作業の熟練が必要
であり、ユーザーが簡単に行えるものではなかった。
【0006】また、上記した長さ調整板93の端部に設
けたアジャストピン99を前記長さ調整板93の調整孔
95に係脱可能に係止する長さ調整機構にあっては、図
23に示す長さ調整機構よりは、微かな長さ調整ができ
るものの、バンド長さの調整の都度、ばね棒99を外
し、他の調整孔95に係止しなければならず、この作業
にはピンセットのような工具と作業の熟練が必要であ
り、ユーザーが簡単に行えるものではなかった。また、
前記調整孔95間のピッチを小さくすることは、加工上
限界があり、よって、極くわずかな長さ調整ができるも
のではなかった。このようなことから、バンド長さの微
調整機構を備えた時計バンド構造の出現が望まれてい
た。
【0007】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであり、その目的とするところは、朝夕で僅かに
異なる手首等の微妙な太さの変化にも追従して、その長
さを容易に微調整できる装身具の長さ調整構造を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、
装身具の一端に連結可能な連結部を有するケースと、前
記ケースに備えられる収容空間と、前記収容空間に装身
具の長手方向に滑動可能に配設され且つ装身具の他端が
連結されるスライド板と、前記収容空間内部に回転可能
に配設される回転体と、前記スライド板における装身具
の長手方向の滑動と前記回転体の回転とを連動させるカ
ム手段と、前記ケースにその外方より押圧可能に配設さ
れ且つその内端部が前記収容空間内部に位置するプッシ
ュボタンと、前記収容空間内部に配設されて前記プッシ
ュボタンを前記ケースの外方に付勢する弾発部材と、前
記弾発部材によって付勢された前記プッシュボタンの内
端部が前記回転体に係合して前記回転体の回転を抑止す
る係止手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】かかる構成により、プッシュボタンを弾発
部材に抗して押圧すると、プッシュボタンの内端部と回
転体とが離間して係止手段が解除される。よって、スラ
イド板はカム手段を介して回転体を回転させつつ、装身
具の長手方向に滑動できるようになる。また、プッシュ
ボタンの押圧を止めると、弾発部材の弾発力により付勢
されたプッシュボタンの内端部が回転体に係止する係止
手段により、回転体の回転が抑止され、よって、カム手
段を介して回転体と連動するスライド板の滑動が抑止さ
れる。
【0010】このように、スライド板を装身具の長手方
向に滑動させてケースより引き出すと、装身具の長さを
長くすることができる。また、スライド板を装身具の長
手方向に滑動させてケースに没入させると、装身具の長
さを短くすることができる。このとき、係止手段によ
り、適宜にスライド板の滑動を抑止し、適切な長さを得
ることができる。したがって、朝夕で僅かに異なる手首
等の微妙な太さの変化にも追従して装身具の長さを容易
に微調整することができる。
【0011】また、上記目的を達成するために、請求項
2の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項1記
載の装身具の長さ調整構造において、前記係止手段は、
前記回転体の回転を一定の角度ごとに抑止して前記カム
手段を介して前記スライド板の滑動を一定の距離ごとに
抑止するようにした。
【0012】かかる構成により上記した請求項1の発明
と同様な作用を奏し得るばかりか、前記回転体の回転を
一定の角度ごとに抑止して前記カム手段を介して前記ス
ライド板の滑動を一定の距離ごとに抑止して装身具の長
さを容易に微調整することができる。
【0013】また、上記目的を達成するために、請求項
3の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項2記
載の装身具の長さ調整構造において、前記係止手段が、
前記プッシュボタンの内端部と前記回転体のいずれか一
方に設けられた複数の係止歯と、他方に設けられた係止
爪とより成り、前記係止爪が係止歯のいずれか1つと係
合して、前記回転体の回転を一定の角度ごとに抑止する
ようにした。
【0014】かかる構成により、上記した請求項2の発
明と同様な作用を奏し得るばかりか、係止歯の角度のピ
ッチが大きくても、スライド板の滑動距離のピッチは小
さくすることができる。なぜならば、係止歯が大きく回
転しようとも、カム手段を介して連動するスライド板の
滑動距離は小さいからである。
【0015】このような係止歯は、その角度のピッチを
小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。ま
た、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上
の限界がある。しかしながら、本発明においては、係止
歯の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、
手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチ
を、スライド板の滑動に付与することができる。
【0016】また、上記目的を達成するために、請求項
4の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項1記
載の装身具の長さ調整構造において、前記カム機構を、
前記回転体と前記スライド板のいずれか一方に突設され
たガイドピンと、他方に形成されたガイド孔とを有し
て、前記ガイドピンを前記ガイド孔に挿入して構成し
た。
【0017】かかる構成により上記した請求項1の発明
と同様な作用を奏し得るばかりか、スライド板を移動す
ることにより、ガイドピンとガイド孔との相対的な摺動
で、回転体を回転して前記スライド板の滑動を一定の距
離ごとに抑止して装身具の長さを微調整することができ
る。
【0018】また、上記目的を達成するために、請求項
5の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項1又
は請求項4記載の装身具の長さ調整構造において、前記
スライド板を、前記プッシュボタン及び前記回転体に重
ねた。
【0019】かかる構成により上記した請求項1又は請
求項4の発明と同様な作用を奏し得るばかりか、装身具
の長さ調整構造の小形化が可能になる。
【0020】また、上記目的を達成するために、請求項
6の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項1記
載の装身具の長さ調整構造において、前記プッシュボタ
ンの内端部に前記回転体を収納する収納部を備えるよう
にした。
【0021】かかる構成により上記した請求項1の発明
と同様な作用を奏し得るばかりか、装身具の長さ調整構
造の厚さを薄くすることが可能になって、より装身具の
長さ調整構造の小形化が可能になる。
【0022】また、上記目的を達成するために、請求項
7の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項3又
は請求項6記載の装身具の長さ調整構造において、前記
収納部の内周縁に前記係止爪を突設し、前記回転体の外
周縁に前記係止歯を形成して、前記係止爪と前記係止歯
とを係合させた。
【0023】かかる構成により上記した請求項3又は請
求項6の発明と同様な作用を奏し得る。
【0024】また、上記目的を達成するために、請求項
8の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項3又
は請求項6記載の装身具の長さ調整構造において、前記
収納部の内周縁に前記係止歯に突設し、前記回転体の外
周縁に前記係止爪を形成して前記係止歯と前記係止爪と
を係合させた。
【0025】かかる構成により上記した請求項3又は請
求項6の発明と同様な作用を奏し得る。
【0026】また、上記目的を達成するために、請求項
9の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項6記
載の装身具の長さ調整構造において、前記収納部を、前
記スライド板の表裏に貫通した開口部または凹部であ
る。
【0027】かかる構成により上記した請求項6の発明
と同様な作用を奏し得る。
【0028】また、上記目的を達成するために、請求項
10の発明に係わる装身具の長さ調整構造は、請求項1
記載の装身具の長さ調整構造において、前記係止歯の形
状が平面視でラチェット歯または山歯である。
【0029】かかる構成により上記した請求項1の発明
と同様な作用を奏し得る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0031】(実施例1)図1は本発明に係わる装身具
の長さ調整構造(実施例1)を組み込んだ装身具の一例
としての時計バンド構造の一部省略した斜視図、図2は
本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例1)の一
部省略した分解状態の斜視図、図3の(1)は同長さ調
整構造の組立状態の一部省略した平面図、図3の(2)
は(1)のT−T線に沿う断面図である。
【0032】本発明に係わる装身具の長さ調整構造A
は、ケース1と、スライド板2と、回転体3と、プッシ
ュボタン4とにより大略構成してある。そして、前記ケ
ース1は、表面部5Aとこの表面部5Aの装身具の短手
方向の両端側に形成された側壁部5B、5Cと表面部5
Aの装身具の長手方向の一端側の閉塞端部5Dとから成
るケース枠本体5と、このケース枠本体5の底部開口5
Eを閉塞する蓋体6とから構成してある。ケース枠本体
5の閉塞端部5D側には連結部8が一体に形成してあ
り、この連結部8には装身具の短手方向に沿うピン孔8
Aが設けてある。また、ケース枠本体5の一方の側壁部
5Bには、閉塞端部5D寄りにボタン孔9が設けてあ
り、他方の側壁部5Cの内面にはボタン孔9に対向する
ばね受部9Aが設けてある。そして、ケース1の内部
は、その装身具の長手方向の他端側が開口する平面視で
長方形状の収容空間Hに成されており、蓋体6にはプッ
シュボタン4を案内するガイドピン6A及び支承孔7が
設けてある。
【0033】前記スライド板2は平面視で長方形状を成
しており、このスライド板2の面部2Aには、装身具の
長手方向、すなわちスライド板2の滑動(スライド)方
向に沿う軸線イに対して左下がり(右上がり)に傾斜さ
せてガイド孔10が設けてあり、また、スライド板2の
装身具の長手方向の端部(右端部)には連結部11が形
成してあり、この連結部11には装身具の短手方向に沿
うピン孔12が設けてある。
【0034】また、前記回転体3は円板体3Aを備えて
おり、この円板体3Aの裏面には、回転中心Pの位置に
支承軸部13が設けてあり、この円板体3Aの表面部に
は、回転中心Pより偏位した位置にガイドピン14が設
けてある。また、円板体3Aの周部には、ガイドピン1
4側とは略反対側に位置させて複数の係止歯であるラチ
ェット歯15が形成してある。これらのラチェット歯1
5は、図4の(1)、(2)に示すように直線状歯面1
5Aと傾斜歯面15Bとの組み合わせであり、直線状歯
面15Aは、円板体3Aの回転中心Pを通る半径方向の
直線ロに沿うていて、周方向に所定のピッチ間隔で形成
してあり、また、傾斜歯面15Bは、隣り合う直線ロと
直線ロとの間に斜めに形成してある。
【0035】また、前記プッシュボタン4は短冊形状で
あり、このプッシュボタン4の装身具の長手方向の側縁
部には、ラチェット歯15に噛み合う係止爪16が設け
てあり、この係止爪16は、直線状面部16Aと、ラチ
ェット歯15の傾斜歯面15Bに当接する傾斜面部16
Bを有している。また、プッシュボタン4の端部にはば
ね受部4Aが設けてある。
【0036】そして、ケース1の収容空間H内に回転体
3を収容して、この回転体3の支承軸部13をケース1
の支承孔7に回転可能に挿入し、また、ケース1のボタ
ン孔9にプッシュボタン4を挿入して、このプッシュボ
タン4の挿入端部のばね受部4Aとばね受部9Aとの間
に弾発部材であるスプリング17を介装して、このスプ
リング17でプッシュボタン4を外方に付勢し、回転体
3の一端側のラチェット歯15にプッシュボタン4の係
止爪16を係止し、また、収容空間H内に、回転体3に
重ねてスライド板2を挿入して、このスライド板2のガ
イド孔10に回転体3のガイドピン14を摺動可能に挿
入し、よって長さ調整構造Aが構成される。
【0037】そして、前記係止爪16とラチェット歯1
5の係合は係止手段を構成しており、係止爪16とラチ
ェット歯15の係合は、プッシュボタン4の抜け止めを
兼ねているし、ガイドピン14とガイド孔10の係合は
カム手段を構成してあり、ガイドピン14とガイド孔1
0の係合はスライド板2の抜け止めを兼ねている。ま
た、ガイド孔10の長さEとガイド孔10の軸線イに対
する傾斜角度αとはスライド板2の滑動距離を決定して
いる。
【0038】そして、この長さ調整構造Aにあっては、
回転体3の一端側のラチェット歯15の傾斜歯面15B
にプッシュボタン4の係止爪16の傾斜面部16Bが係
止し、スライド板2のガイド孔10の一方の端部10a
に回転体3のガイドピン14が位置した図3、図5の
(3)の状態では、スライド板2が最も外方に位置して
いて、長さ微調整量が最も大きい場合である。
【0039】また、図5の(1)に示す状態、すなわ
ち、回転体3の他端側のラチェット歯15の直線状歯面
15Aにプッシュボタン4の係止爪16の直線状面部1
6Aが係止し、スライド板2のガイド孔10の他方の端
部10bに回転体3のガイドピン14が位置した状態で
は、スライド板2が最も内方に位置していて、長さ微調
整量が最も小さい場合である。
【0040】上記のように構成された長さ調整構造A
は、腕時計(図示せず)の一方のバンド取付部(図示せ
ず)に連結された一方の時計バンドB1もしくは腕時計
の他方のバンド取付部(図示せず)に連結された他方の
時計バンドB2の駒間に介装されて時計バンド構造Cを
構成している。
【0041】すなわち、長さ調整構造Aのケース1の連
結部8に、一方(他方)の時計バンドB1(B2)の一
方の駒18を連結ピン19で連結すると共に、長さ調整
構造Aのスライド板2の連結部11に一方(他方)の時
計バンドB1(B2)の他方の駒20を連結ピン21で
連結して装身具としての時計バンド構造Cが構成されて
いる。
【0042】次に、上記のように構成された時計バンド
構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図5
の(1)に示す状態、すなわち、回転体3の他端側のラ
チェット歯15の直線状歯面15Aにプッシュボタン4
の係止爪16の直線状面部16Aが係止し、スライド板
2のガイド孔10の他方の端部10bに回転体3のガイ
ドピン14が位置した状態では、スライド板2が最も内
方に位置していて、長さの微調整量が最も小さい場合で
あり、時計バンド構造Cの長さの微調整が最小である。
すなわち、微調整量=0である。
【0043】図5の(1)に示す状態では、プッシュボ
タン4の係止爪16が、回転体3の他端側のラチェット
歯15に係合しているので、回転体3は回転し得ない。
よって、ガイドピン14とガイド孔10より成るカム手
段を介して回転体3の回転と連動するスライド板2の滑
動も抑制されている。
【0044】図5の(1)に示す状態(長さの微調整量
が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大き
くする場合には、図5の(1)に示すようにプッシュボ
タン4を指で押圧してプッシュボタン4を収容空間H内
に押し込むことにより、このプッシュボタン4をスプリ
ング17に抗して移動して回転体3の他端側のラチェッ
ト歯15への係止爪16の係止を解除する。
【0045】次に、プッシュボタン4を押した状態で、
図5の(2)に示すようにスライド板2を収容空間Hか
ら引き出すと、ガイドピン14とガイド孔10との相対
的な摺動により回転体3が支承軸部13を中心にして矢
印ハ方向に回転する。この回転は、ラチェット歯15が
係止爪16に干渉することなく行なわれる。
【0046】次に、図5の(3)に示すようにプッシュ
ボタン4の押圧を解除すると、このプッシュボタン4が
スプリング17の付勢力により移動して係止爪16の傾
斜面部16Bが、一端側のラチェット歯15の傾斜歯面
15Bに係止してスライド板2のガイド孔10の一方の
端部10aに回転体3のガイドピン14が位置した状態
になり、スライド板2が最も外方に位置していて、長さ
の微調整量が最も大きくなり、時計バンド構造の長さの
微調整が最大になる。
【0047】次に、図5の(4)に示すようにスライド
板2を収容空間H内に押し込むと、ラチェット歯15の
傾斜歯面15Bが係止爪16の傾斜面部16Bを滑り、
ラチェット歯15が送られて次のラチェット歯15の傾
斜歯面15Bが係止爪16の傾斜面部16Bに当接す
る。さらに、スライド板2を収容空間H内に押し込め
ば、上記と同様にしてラチェット歯15が送られて次の
ラチェット歯15の傾斜歯面15Bが係止爪16の傾斜
面部16Bに当接する。以下、同様にしてスライド板2
を押し込み方向に一定の距離ごとに移動させて、長さの
微調整量を段階的に小さくする。
【0048】そして、所定位置でスライド板2の押し込
みを中止すれば、所定のラチェット歯15に係止爪16
が係止して所定の長さに調整する。
【0049】また、図5の(2)に示すように長さ調整
量が最も大きい状態で、プッシュボタン4を押し込むこ
とにより、このプッシュボタン4をスプリング17に抗
して移動して回転体3の一端側のラチェット歯15と係
止爪16の係止を解除すると、スライド板2の収容空間
H内への押し込みは、ラチェット歯15が係止爪16に
干渉することなく行ない得る。さらに、スライド板2を
収容空間H内に所定量押し込み、プッシュボタン4の押
圧を解除すると、このプッシュボタン4がスプリング1
7の付勢力により移動して係止爪16がラチェット歯1
5に係止する。このようにして所定の長さ調整量にする
こともできる。
【0050】バンド長さ調整構造Aにおいて、ラチェッ
ト歯15の角度のピッチが大きくても、スライド板2の
滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜなら
ば、ラチェット歯15が大きく回転しようとも、カム手
段を介して連動するスライド板2の滑動距離は小さいか
らである。
【0051】このようなラチェット歯15は、その角度
のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きく
なる。また、そのピッチをどのように小さくしようと
も、加工上の限界がある。しかしながら、本発明におい
ては、ラチェット歯15の角度のピッチが大きくても、
朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従
できる小さいピッチを、スライド板2の滑動に付与する
ことができる。
【0052】上記した本発明の実施例1にあっては、ス
ライド板2を時計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、
ケース1より引き出すと、時計バンド構造Cの長さを長
くすることができる。また、スライド板2を時計バンド
構造Cの長手方向に滑動させ、ケース1に没入させる
と、時計バンド構造Cの長さを短くすることができる。
このとき、係止手段、すなわちラチェット歯15に係止
爪16を係止することにより、適宜にスライド板2の滑
動を抑止し、適切な長さを得ることができる。また、プ
ッシュボタン4を押圧しないかぎり、スライド板2は滑
動しないので、腕時計を手首に装着している時に、スラ
イド板2が不用意に滑動することはない。
【0053】このように、本発明の長さ調整機構Aを用
いると、例えば手首が僅かに太くなって、手首に装着し
た腕時計がきつくなった時は、腕時計を手首に装着した
まま、プッシュボタン4を押圧してスライド板2を滑動
させれば良い。よって、段階的に微調整を行って腕時計
を緩め、腕時計を手首から外すことなく、最も適当な装
着感を得ることができる。手首が僅かに細くなった場合
も同様である。
【0054】(実施例2)本発明の実施例2を図6乃至
図12に示す。図6は本発明に係わる装身具の長さ調整
構造(実施例2)の一部省略した分解状態の斜視図、図
7の(1)は同長さ調整構造の組立状態の一部省略した
の平面図、図7の(2)は(1)のU−U線に沿う断面
図である。
【0055】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実
施例2)は、ケース21と、スライド板22と、回転体
23と、プッシュボタン24とにより大略構成してあ
る。そして、前記ケース21は、ケース枠本体25と、
このケース枠本体25の底部開口25Eを閉塞する蓋体
26とから構成してある。ケース枠本体25は、図8に
示すように表面部25Aとこの表面部25Aの装身具の
短手方向の両端側に形成された側壁部25B、25Cと
表面部25Aの装身具の長手方向の一端側の閉塞端部2
5Dとを有しており、一方の側壁部25Bには、長方形
状の切欠き部27と、この切欠き部27の装身具の長手
方向の両端側に位置する蓋体取付部28Aとが形成して
あり、他方の側壁部25Cには蓋体取付部28Bが形成
してあり、この側壁部25Cの内面部には一対のばね受
け部29が設けてある。また、ケース枠本体25の閉塞
端部25D側には連結部30が一体に形成してあり、こ
の連結部30には装身具の短手方向に沿うピン孔30A
が設けてある。
【0056】また、図9に示すように前記蓋体26の中
央部には支承孔31が設けてある。そして、ケース枠本
体25の蓋体取付部28A、28Bには蓋体26を取り
付けることによりケース21が構成してあり、このケー
ス21の内部は、その装身具の長手方向の他端側が開口
する平面視で長方形状の収容空間Hにしてあり、前記切
欠き部27と蓋体26とで装身具の長手方向に長いボタ
ン孔32が形成してある。
【0057】前記スライド板22は平面視で長方形状を
成しており、このスライド板22の面部22Aには、ス
ライド板22の滑動(スライド)方向に沿う軸線イに対
して左上がり(右下がり)に傾斜させてガイド孔38が
設けてあり、また、スライド板2の装身具の長手方向の
端部(右端部)には連結部39が形成してあり、この連
結部39には装身具の短手方向に沿うピン孔39Aが設
けてある。
【0058】また、前記回転体23は、図11に示すよ
うに円板体23Aを備えており、この円板体23Aの裏
面には、回転中心Pの位置に支承軸部23Bが設けてあ
り、この円板体23Aの表面部には、回転中心Pより偏
位した位置にガイドピン34が設けてある。また、円板
体23Aの周部には、ガイドピン34側とは略反対側に
位置させて複数の係止歯であるラチェット歯35が形成
してある。これらのラチェット歯35は直線状歯面35
Aと傾斜歯面35Bとの組み合わせであり、直線状歯面
35Aは、円板体23Aの回転中心Pを通る半径方向の
直線ロに沿うていて、方向ハに所定のピッチ間隔で形成
してあり、また、傾斜歯面35Bは、隣り合う直線ロと
直線ロとの間に斜めに形成してある。
【0059】また、前記プッシュボタン24は、図10
に示すように上記した実施例1の場合のプッシュボタン
4より幅広であり、このプッシュボタン24の一端部は
押し部24Aにしてあり、他端部には一対のばね受け部
24Bが形成してある。そして、プッシュボタン24の
面部の中央部には開口部である収納部33が形成してあ
り、この収納部33は、半円部33Aと方形部33Bと
を組み合わせた形状をしていて、プッシュボタン24の
一端側に方形部33Bが、他端側に半円部33Aがそれ
ぞれ位置している。そして、半円部33Aのほぼ中央に
は、ラチェット歯35に噛み合う係止爪36が設けてあ
り、この係止爪36は、直線状面部36Aと、ラチェッ
ト歯35の傾斜歯面35Bに当接する傾斜面部36Bと
を有している。
【0060】そして、前記ケース21の収容空間H内に
はプッシュボタン24が設けてあり、このプッシュボタ
ン24の押し部24A側はボタン孔32より外方に突出
しており、また、収容空間H内には、プッシュボタン2
4の収納部33内に収納して回転体23が収容してあ
り、この回転体23の支承軸部23Bは蓋体26の支承
孔31に回転可能に挿入してある。
【0061】そして、プッシュボタン24の端部のばね
受部24Bとケース21側のばね受部29との間にスプ
リング37を介装して、このスプリング37でプッシュ
ボタン24を外方に付勢して、回転体23の一端側のラ
チェット歯35にプッシュボタン24の係止爪36が係
止してある。
【0062】また、収容空間H内にはプッシュボタン2
4に重ねてスライド板22が挿入してあり、このスライ
ド板22のガイド孔38に回転体23のガイドピン34
を摺動可能に挿入して長さ調整構造Aが構成してある。
この場合、前記係止爪36とラチェット歯35の係合
は、プッシュボタン24の抜け止めを兼ねているし、ガ
イドピン34とガイド孔38の係合はスライド板22の
抜け止めを兼ねている。また、ガイド孔38の長さEと
ガイド孔38の軸線イに対する傾斜角度αとはスライド
板22の滑動距離を決定している。
【0063】上記のように構成された長さ調整構造A
は、上記した実施例1と同様に腕時計(図示せず)の一
方のバンド取付部(図示せず)に連結された一方の時計
バンドB1もしくは腕時計の他方のバンド取付部(図示
せず)に連結された他方の時計バンドB2の駒18、2
0間に介装されて時計バンド構造Cを構成している。
【0064】この場合、長さ調整構造Aのケース21の
連結部30に、一方(他方)の時計バンドB1(B2)
の一方の駒18が、長さ調整構造Aのスライド板22の
連結部39に一方(他方)の時計バンドB1(B2)の
他方の駒20がそれぞれ連結されることは図1と同様で
ある。
【0065】次に、上記のように構成された時計バンド
構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図1
2の(1)に示す状態、すなわち、回転体23の他端側
のラチェット歯35の直線状歯面35Aにプッシュボタ
ン24の係止爪36の直線状面部36Aが係止し、スラ
イド板22のガイド孔38の他方の端部38bに回転体
23のガイドピン34が位置した状態では、スライド板
22が最も内方に位置していて、長さの微調整量が最も
小さい場合であり、時計バンド構造Cの長さの微調整が
最小である。
【0066】図12の(1)に示す状態(長さの微調整
量が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大
きくする場合には、図12の(1)に示すようにプッシ
ュボタン24を指で押圧してプッシュボタン24を収容
空間H内に押し込むことにより、このプッシュボタン2
4をスプリング37に抗して移動して回転体23の他端
側のラチェット歯35への係止爪36の係止を解除す
る。プッシュボタン24は、側壁部25Cに当接するま
で押し込むことができる。このとき、方形部33Bにお
ける装身具の長手方向に沿う縁辺と、回転体23との間
には、僅かに隙間が設けられる。これは、押圧されたプ
ッシュボタン24と回転体23が当接して、回転体23
の回転が妨げられないようにするためである。
【0067】次に、プッシュボタン24を押した状態
で、図12の(2)に示すようにスライド板22を収容
空間Hから引き出すと、ガイドピン34とガイド孔38
との相対的な摺動により回転体23が支承軸部23Bを
中心にして矢印ハ方向に回転する。この回転は、ラチェ
ット歯35が係止爪36に干渉することなく行なわれ
る。
【0068】次に、図12の(3)に示すようにプッシ
ュボタン24の押圧を解除すると、このプッシュボタン
24がスプリング37の付勢力により移動して係止爪3
6の傾斜面部36Bが、一端側のラチェット歯35の傾
斜歯面35Bに係止してスライド板22のガイド孔38
の一方の端部38aに回転体23のガイドピン34が位
置した状態になり、スライド板22が最も外方に位置し
ていて、長さの微調整量が最も大きくなり、時計バンド
構造Cの長さの微調整が最大になる。
【0069】次に、図12の(4)に示すようにスライ
ド板22を収容空間H内に押し込むと、ラチェット歯3
5の傾斜歯面35Bが係止爪36の傾斜面部36Bを滑
り、ラチェット歯35が送られて次のラチェット歯35
の傾斜歯面35Bが係止爪36の傾斜面部36Bに当接
する。さらに、スライド板22を収容空間H内に押し込
めば、上記と同様にしてラチェット歯35が送られて次
のラチェット歯35の傾斜歯面35Bが係止爪36の傾
斜面部36Bに当接する。以下、同様にしてスライド板
22を押し込み方向に移動させて長さの微調整量を段階
的に小さくする。
【0070】そして、所定位置でスライド板22の押し
込みを中止すれば、所定のラチェット歯35の傾斜歯面
35Bが係止爪36の傾斜面部36Bに係止して所定の
長さの微調整する。
【0071】また、図12の(3)に示すように長さの
微調整量が最も大きい状態で、プッシュボタン24を押
し込むことにより、このプッシュボタン24をスプリン
グ37に抗して移動して回転体23の一端側のラチェッ
ト歯35への係止爪36の係止を解除すると、スライド
板22の収容空間H内への押し込みは、ラチェット歯3
5が係止爪36に干渉することなく行ない得る。さら
に、スライド板22を収容空間H内に所定量押し込み、
プッシュボタン24の押圧を解除すると、このプッシュ
ボタン24がスプリング37の付勢力により移動して係
止爪36の傾斜面部36Bがラチェット歯35の傾斜歯
面35Bに係止する。このようにして所定の長さに微調
整することもできる。
【0072】バンド長さ調整構造Aにおいて、ラチェッ
ト歯35の角度のピッチが大きくても、スライド板22
の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜな
らば、ラチェット歯35が大きく回転しようとも、カム
手段を介して連動するスライド板22の滑動距離は小さ
いからである。
【0073】このようなラチェット歯35は、その角度
のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きく
なる。また、そのピッチをどのように小さくしようと
も、加工上の限界がある。しかしながら、本発明におい
ては、ラチェット歯35の角度のピッチが大きくても、
朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従
できる小さいピッチを、スライド板22の滑動に付与す
ることができる。
【0074】上記した本発明の実施例2にあっては、ス
ライド板22を時計バンド構造Cの長手方向に滑動さ
せ、ケース21より引き出すと、時計バンド構造Cの長
さを長くすることができる。また、スライド板22を時
計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース21に没
入させると、時計バンド構造Cの長さを短くすることが
できる。このとき、係止手段、すなわちラチェット歯3
5に係止爪36を係止することにより、適宜にスライド
板22の滑動を抑止し、適切な長さを得ることができ
る。
【0075】(実施例3)本発明の実施例3を図13乃
至図15に示す。図13は本発明に係わる装身具の長さ
調整構造(実施例3)の一部省略した分解状態の斜視
図、図14の(1)は同長さ調整構造の組立状態の一部
省略した平面図、図14の(2)は図Y−Y線に沿う断
面図である。
【0076】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実
施例3)は、ケース41と、スライド板42と、回転体
43と、プッシュボタン44とにより大略構成してあ
る。そして、前記ケース41及びスライド板42は、上
記した実施例2のケース21及びスライド板22と同構
成であるために、このケース21及びスライド板22と
同じ符号を付して説明を省略する。
【0077】前記回転体43は円板体43Aを備えてお
り、この円板体43Aの裏面には、回転中心Pの位置に
支承軸部45が設けてあり、この円板体43Aの表面部
には、回転中心Pより偏位した位置にガイドピン46が
設けてある。また、円板体43Aの周部には、ガイドピ
ン46側とは反対側に位置させて係止爪47が形成して
あり、この係止爪47は、直線状面部47Aと、後述す
るラチェット歯の傾斜歯面に当接する傾斜面部47Bを
有している。
【0078】また、前記プッシュボタン44の一端部は
押し部44Aにしてあり、他端部には一対のばね受け部
48が形成してある。そして、プッシュボタン44の面
部の中央部には開口部である収納部49が形成してあ
り、この収納部49は、半円部49Aと方形部49Bと
を組み合わせた形状をしていて、プッシュボタン44の
一端側に方形部49Bが、他端側に半円部49Aがそれ
ぞれ位置している。そして、半円部49Aには、複数の
係止歯であるラチェット歯50が形成してある。これら
のラチェット歯50は、直線状歯面50Aと傾斜歯面5
0Bとの組み合わせであり、直線状歯面50Aは、円板
体43Aの回転中心Pを通る半径方向の直線ロに沿うて
いて、周方向に所定のピッチ間隔で形成してあり、ま
た、傾斜歯面50Bは、隣り合う直線ロと直線ロとの間
に斜めに形成してある。
【0079】そして、前記ケース41の収容空間H内に
はプッシュボタン44が設けてあり、このプッシュボタ
ン44の押し部44A側はボタン孔32より外方に突出
しており、また、収容空間H内には、プッシュボタン4
4の収納部49内に収納して回転体43が収容してあ
り、この回転体43の支承軸部45が蓋体26の支承孔
31に回転可能に挿入してある。
【0080】そして、プッシュボタン44の端部にばね
受け部48とケース41側のばね受部29との間にスプ
リング40を介装して、このスプリング40でプッシュ
ボタン44を外方に付勢して、回転体43の係止爪47
にをプッシュボタン44に設けた一端側のラチェット歯
50が係止してある。
【0081】また、収容空間H内にはプッシュボタン2
4に重ねてスライド板42が挿入してあり、このスライ
ド板42のガイド孔38に回転体43のガイドピン46
を摺動可能に挿入して長さ調整構造Aが構成してある。
この場合、前記係止爪47とラチェット歯50の係合
は、プッシュボタン44の抜け止めを兼ねているし、ガ
イドピン46とガイド孔38の係合はスライド板42の
抜け止めを兼ねている。また、ガイド孔38の長さEと
ガイド孔38の軸線イに対する傾斜角度αとはスライド
板42の滑動距離を決定している。
【0082】上記のように構成された長さ調整構造A
は、上記した実施例1と同様に腕時計(図示せず)の一
方のバンド取付部(図示せず)に連結された一方の時計
バンドB1もしくは腕時計の他方のバンド取付部(図示
せず)に連結された他方の時計バンドB2の駒18、2
0間に介装されて時計バンド構造Cを構成している。こ
の場合、ケース41の連結部30が駒18に、スライド
板42に連結部39が駒20にそれぞれ連結されること
は図1に示す場合と同様である。
【0083】次に、上記のように構成された時計バンド
構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図1
5の(1)に示す状態、すなわち、プッシュボタン44
の他端側のラチェット歯50の直線状歯面50Aに回転
体43の係止爪47の直線状面部47Aが係止し、スラ
イド板42のガイド孔38の他方の端部38bに回転体
43のガイドピン46が位置した状態では、スライド板
42が最も内方に位置していて、長さの微調整量が最も
小さい場合であり、時計バンド構造Cの長さの微調整が
最小である。
【0084】図15の(1)に示す状態(長さの微調整
量が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大
きくする場合には、図15の(1)に示すようにプッシ
ュボタン44を指で押圧してプッシュボタン44を収容
空間H内に押し込むことにより、このプッシュボタン4
4をスプリング40に抗して移動してプッシュボタン4
4の他端側のラチェット歯50への係止爪47の係止を
解除する。
【0085】次に、プッシュボタン44を押した状態
で、図15の(2)に示すようにスライド板42を収容
空間Hから引き出すと、ガイドピン46とガイド孔38
の側縁部との相対的な摺動により回転体43が支承軸部
45を中心にして矢印ハ方向に回転する。この回転は、
ラチェット歯50が係止爪47に干渉することなく行な
われる。
【0086】次に、図15の(3)に示すようにプッシ
ュボタン44の押圧を解除すると、このプッシュボタン
44がスプリング40の付勢力により移動して係止爪4
7の傾斜面部47Bが、一端側のラチェット歯50の傾
斜歯面50Bに係止してスライド板42のガイド孔38
の一方の端部38aに回転体43のガイドピン46が位
置した状態になり、スライド板42が最も外方に位置し
ていて、長さの微調整量が最も大きくなり、時計バンド
構造Cの長さの微調整が最大になる。
【0087】次に、図15の(4)に示すようにスライ
ド板42を収容空間H内に押し込むと、ラチェット歯5
0の傾斜歯面50Bが係止爪47の傾斜面部47Bを滑
り、ラチェット歯50が送られて次のラチェット歯50
の傾斜歯面50Bが係止爪47の傾斜面部47Bに当接
する。さらに、スライド板42を収容空間H内に押し込
めば、上記と同様にしてラチェット歯50が送られて次
のラチェット歯50の傾斜歯面50Bが係止爪47の傾
斜面部47Bに当接する。以下、同様にしてスライド板
42を押し込み方向に移動させて長さの微調整量を段階
的に小さくする。
【0088】そして、所定位置でスライド板42の押し
込みを中止すれば、所定のラチェット歯50の傾斜歯面
50Bが係止爪47の傾斜面部47Bに係止して所定の
長さに微調整する。
【0089】また、図15の(3)に示すように長さの
調整量が最も大きい状態で、プッシュボタン44を押し
込むことにより、このプッシュボタン44をスプリング
40に抗して移動して回転体43の一端側のラチェット
歯50の係止爪47への係止を解除すると、スライド板
42の収容空間H内への押し込みは、ラチェット歯50
が係止爪47に干渉することなく行ない得るし、スライ
ド板42を収容空間H内に所定量押し込み、プッシュボ
タン44の押圧を解除すると、このプッシュボタン44
がスプリング40の付勢力により移動して係止爪47の
傾斜面部47Bがラチェット歯50の傾斜歯面50Bに
係止して所定の長さに微調整することもできる。
【0090】バンド長さ調整構造Aにおいて、ラチェッ
ト歯50の角度のピッチが大きくても、スライド板42
の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜな
らば、ラチェット歯50が大きく回転しようとも、カム
手段を介して連動するスライド板42の滑動距離は小さ
いからである。
【0091】このようなラチェット歯50は、その角度
のピッチを小さくしようとすると、加工の負荷が大きく
なる。また、そのピッチをどのように小さくしようと
も、加工上の限界がある。しかしながら、本発明におい
ては、ラチェット歯50の角度のピッチが大きくても、
朝夕で僅かに異なる、手首の微妙な太さの変化にも追従
できる小さいピッチを、スライド板42の滑動に付与す
ることができる。
【0092】上記した本発明の実施例3にあっては、ス
ライド板42を時計バンド構造Cの長手方向に滑動さ
せ、ケース41より引き出すと、時計バンド構造Cの長
さを長くすることができる。また、スライド板42を時
計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース41に没
入させると、時計バンド構造Cの長さを短くすることが
できる。このとき、係止手段、すなわちラチェット歯5
0に係止爪47を係止することにより、適宜にスライド
板42の滑動を抑止し、適切な長さを得ることができ
る。
【0093】(実施例4)本発明の実施例4を図16乃
至図18に示す。図16は本発明に係わる装身具の長さ
調整構造(実施例4)の一部省略した分解状態の斜視
図、図17の(1)は同長さ調整構造の組立状態の一部
省略した平面図、図17の(2)は(1)のZ−Z線に
沿う断面図である。
【0094】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実
施例4)は、ケース51と、スライド板52と、回転体
53と、プッシュボタン54と、V字形状の板ばね60
とにより大略構成してある。そして、前記ケース51
は、上記した実施例2のケース21と同構成であるため
に、このケース21と同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0095】前記スライド板52は、その面部にガイド
ピン52Aを備えており、その装身具の長手方向の一端
部には連結部52Bが設けてあり、この連結部52Bに
は装身具の短手方向に沿う連結ピン孔52Cが設けてあ
る。
【0096】前記回転体53は円板体53Aを備えてお
り、この円板体53Aの裏面には、回転中心Pの位置に
支承軸部53Bが設けてあり、この円板体53Aの表面
部には、回転中心Pより偏位した位置に長孔よりなるガ
イド孔55が設けてある。また、円板体53Aの周部に
は、ガイド孔55側とは反対側に位置させて複数の係止
歯である平面視で方形の山歯56が形成してある。
【0097】また、前記プッシュボタン54の一端部は
押し部54Aにしてあり、他端部にはばね受け部57が
形成してある。そして、プッシュボタン54の面部の中
央部には孔状の収納部58が形成してあり、この収納部
58は、半円部58Aと方形部58Bとを組み合わせた
形状をした凹部であり、プッシュボタン54の一端側に
方形部58Bが、他端側に半円部58Aがそれぞれ位置
している。そして、半円部58Aには山歯状の係止爪5
9が形成してある。そして、収納部58には装身具の短
手方向、換言すれば押圧されたプッシュボタン54の移
動方向に沿って長孔58Cが形成してある。
【0098】そして、前記ケース51の収容空間H内に
はプッシュボタン54が設けてあり、このプッシュボタ
ン54の押し部54A側はボタン孔32より外方に突出
しており、また、収容空間H内には、プッシュボタン5
4の収納部58内に収納して回転体53が収容してあ
り、この回転体53の支承軸部53Bは収納部58の長
孔58Cを貫通して蓋体26の支承孔31に回転可能に
挿入してある。
【0099】そして、プッシュボタン54の端部のばね
受け部57とケース51側の側壁部25Cの内面との間
に板ばね60を介装して、この板ばね60でプッシュボ
タン54を外方に付勢して係止爪59を回転体53に設
けた一端側の山歯56に係止してある。
【0100】また、収容空間H内にはプッシュボタン5
4に重ねてスライド板52が挿入してあり、このスライ
ド板52のガイドピン52Aが回転体53のガイド孔5
5に摺動可能に挿入して長さ調整構造Aが構成してあ
る。この場合、前記係止爪59と山歯56の係合は、プ
ッシュボタン54の抜け止めを兼ねているし、ガイドピ
ン52とガイド孔55の係合はスライド板52の抜け止
めを兼ねている。
【0101】上記のように構成された長さ調整構造A
は、上記した実施例1の場合と同様に腕時計(図示せ
ず)の一方のバンド取付部(図示せず)に連結された一
方の時計バンドB1もしくは腕時計の他方のバンド取付
部(図示せず)に連結された他方の時計バンドB2の駒
18、20間に介装されて時計バンド構造Cを構成して
いる。この場合、ケース51の連結部30に駒18が、
スライド板52の連結部52Bに駒20がそれぞれ連結
されることは図1と同様である。
【0102】次に、上記のように構成された時計バンド
構造Cの長さの微調整を説明する。上記したように図1
8の(1)に示す状態、すなわち、回転体53の他端側
の山歯56にプッシュボタン54の係止爪59が係止
し、スライド板52のガイドピン52Aが回転体53の
ガイド孔55の他方の端部55bに位置した状態では、
スライド板52が最も内方に位置していて、長さの微調
整量が最も小さい場合であり、時計バンド構造Cの長さ
の微調整が最小である。
【0103】図18の(1)に示す状態(長さの微調整
量が最も小さい場合)から段階的に長さの微調整量を大
きくする場合には、図18の(1)に示すようにプッシ
ュボタン54を指で押圧してプッシュボタン54を収容
空間H内に押し込むことにより、このプッシュボタン5
4を板ばね60に抗して移動して回転体53の他端側の
山歯56への係止爪59の係止を解除する。押圧された
プッシュボタン54の移動が、支承軸部53Bと干渉し
ないように、長孔58Cが設けられている。プッシュボ
タン54を押圧すると、長孔58C内を、その長手方向
に沿って、支承軸部53Bが相対的に移動する。長孔5
8Cを単なる円形の孔としたのでは、プッシュボタン5
4と支承軸部53Bが干渉して、プッシュボタン54は
移動し得ない。また、長孔58Cは、プッシュボタン5
4は移動距離を決定している。
【0104】次に、プッシュボタン54を押した状態
で、図18の(2)に示すようにスライド板52を収容
空間Hから引き出すと、ガイドピン52Aとガイド孔5
5の側縁部との相対的な摺動により回転体53が支承軸
部53Bを中心にして矢印ハ方向に回転する。この回転
は、山歯56が係止爪59に干渉することなく行なわれ
る。
【0105】次に、図18の(3)に示すようにプッシ
ュボタン54の押圧を解除すると、このプッシュボタン
54が板ばね60の付勢力により移動して係止爪59
が、一端側の山歯56に係止してスライド板52のガイ
ドピン52Aが図18の(1)の場合とは反対側に位置
した状態になり、スライド板52が最も外方に位置して
いて、長さの微調整量が最も大きくなり、時計バンド構
造Cの長さの微調整が最大になる。
【0106】次に、図18の(3)に示すように長さの
微調整量が最も大きい状態で、プッシュボタン54を押
し込むことにより、このプッシュボタン54を板ばね6
0に抗して移動して回転体53の一端側の山歯56への
係止爪59の係止を解除すると、スライド板52の収容
空間H内への押し込みは、山歯56が係止爪59に干渉
することなく行ない得る。スライド板52を収容空間H
内に所定量押し込み、プッシュボタン54の押圧を解除
すると、このプッシュボタン54が板ばね60の付勢力
により移動して係止爪59が山歯56に係止して所定の
長さに微調整することができる。
【0107】バンド長さ調整構造Aにおいて、山歯56
の角度のピッチが大きくても、スライド板52の滑動距
離のピッチは小さくすることができる。なぜならば、山
歯56が大きく回転しようとも、カム手段を介して連動
するスライド板52の滑動距離は小さいからである。
【0108】このような山歯56は、その角度のピッチ
を小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。ま
た、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上
の限界がある。しかしながら、本発明においては、山歯
56の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異な
る、手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッ
チを、スライド板52の滑動に付与することができる。
【0109】上記した本発明の実施例4にあっては、ス
ライド板52を時計バンド構造Cの長手方向に滑動さ
せ、ケース51より引き出すと、時計バンド構造Cの長
さを長くすることができる。また、スライド板52を時
計バンド構造Cの長手方向に滑動させ、ケース51に没
入させると、時計バンド構造Cの長さを短くすることが
できる。このとき、係止手段、すなわち山歯56に係止
爪59を係止することにより、適宜にスライド板52の
滑動を抑止して、適切な長さを得ることができる。
【0110】本発明に係わる長さ調整構造Aを図19に
示すように装身具が具備する中留具に連結することがで
きる。この場合、上記した実施例2のように構成された
長さ調整構造Aを、装身具が具備する三折れ中留具61
に連結する。
【0111】この三折れ中留具61は、表板62と、こ
の表板62の装身具に長手方向の一端部(左端部)に連
結ピン65でその一端部が回動可能に連結された中板6
3と、この中板63の他端部に連結ピン66でその一端
部が回動可能に連結された外板64とから構成されてお
り、この外板64の他端部には上向きにフック67が設
けてあり、また、前記連結ピン65の中間部がフック係
合部68に成っている。
【0112】そして、前記表板62の他端部には、長さ
調整構造Aのケース21の連結部30が連結ピン69に
より回動可能に連結されており、長さ調整構造Aのスラ
イド板22の連結部39には一方の時計バンドB1の連
かん駒70が連結ピン70Aで連結してあり、前記外板
64の他端部には他方の時計バンドB2の連かん駒71
が連結ピン72で回動可能に連結してあり、時計本体
(図示せず)と一方の時計バンドB1と三折れ中留具6
1と長さ調整構造Aと他方の時計バンドB2とで無端帯
の装身具にしてある。
【0113】そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図
12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の
調整操作と同様に行われる。そして、長さ調整構造Aを
操作して長さの微調整を行った後に、無端帯の装身具に
手首を通して中板63を外板64側に折り畳んでフック
67をフック係合部68に係脱可能に係合して装身具が
手首に装着される。その後、手首の太さが僅かに変化し
た時は、プッシュボタン24を押圧して、段階的に微調
整を行い、腕時計を手首から外すことなく、最も適当な
装着感を得ることができる。
【0114】なお、長さ調整構造Aをして実施例2のよ
うに構成された長さ調整構造Aを用いたが、実施例1、
実施例3及び実施例4のように構成された長さ調整構造
Aを用いてもよい。
【0115】また、本発明に係わる長さ調整構造Aを図
20に示すように装身具の一端として腕時計本体に連結
することができる。この場合、上記した実施例2のよう
に構成された長さ調整構造Aを、装身具の一端としての
腕時計本体73に連結する。
【0116】この腕時計本体73は時計ケース74を備
えており、この時計ケース74の12時−6時方向の両
端部にはバンド取付部75、76が設けてある。
【0117】そして、時計ケース74のバンド取付部7
5には、長さ調整構造Aのケース21の連結部が連結ピ
ン77により回動可能に連結してあり、長さ調整構造A
のスライド板22の連結部39には一方の時計バンドB
1の連かん駒78が連結ピン79で連結してあり、時計
ケース74のバンド取付部76には他方の時計バンドB
2の連かん駒80が連結ピン81で回動可能に連結して
ある。
【0118】そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図
12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の
調整操作と同様に行われる。そして、長さ調整構造Aを
操作して長さの微調整を行った後に、腕時計は手首に装
着される。その後、手首の太さが僅かに変化した時は、
プッシュボタン24を押圧して段階的に微調整を行い、
腕時計を手首から外すことなく、最も適当な装着感を得
ることができる。
【0119】なお、長さ調整構造Aをして実施例2のよ
うに構成された長さ調整構造Aを用いたが、実施例1、
実施例3及び実施例4のように構成された長さ調整構造
Aを用いてもよい。
【0120】以上のように、本発明の長さ調整構造A
は、様々な形態で装身具に組み込むことができる。例え
ば、装身具として腕時計を選んだ場合、時計ケース、腕
時計用バンド、中留具における、少なくとも1つの間に
連結される。あるいは、腕時計用バンドの複数の駒より
成るバンドならば、その駒と駒との間に連結されても良
い。さらにまた、時計ケース、中留具、またはバンドの
駒そのものに備えられても良い。
【0121】また、本発明に係わる長さ調整構造Aを、
図21に示すように装身具としてのブレスレッドに組み
込こむことができる。この場合、上記した実施例2のよ
うに構成された長さ調整構造Aを、装身具としてのブレ
スレッド82に組み込む。すなわち、ブレスレッド82
の一端部には、長さ調整構造Aのケース21の連結部3
0が連結してあり、長さ調整構造Aのスライド板22の
連結部39にはブレスレッド82の他端部が連結ピン8
3で連結してある。
【0122】そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図
12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の
調整操作と同様に行われる。したがって、手首にブレス
レッド82を嵌めた状態で、長さ調整構造Aを操作して
長さの微調整を行ない、手首の太さに対応した長さのブ
レスレッド82にする。その後、手首の太さが僅かに変
化した時は、プッシュボタン24を押圧して段階的に微
調整を行い、ブレスレッド82を手首から外すことな
く、最も適当な装着感を得ることができる。
【0123】なお、長さ調整構造Aをして実施例2のよ
うに構成された長さ調整構造Aを用いたが、実施例1、
実施例3及び実施例4のように構成された長さ調整構造
Aであってもよい。
【0124】また、本発明に係わる長さ調整構造Aを装
身具としてのベルト84に組み込むことができる。この
場合、上記した実施例2のように構成された長さ調整構
造Aを、装身具としてのベルト84に組み込む。すなわ
ち、ベルト84のベルト本体84Aの基端部には、長さ
調整構造Aのスライド板22の連結部39が連結ピン8
8で連結してあり、長さ調整構造Aのケース21の連結
部30には尾錠85が連結ピン89で連結してある。こ
の尾錠85の基部には突棒86の基端部が回動可能に取
り付けてあって、突棒86の先端部は尾錠85の先部に
沿わせてある。そして、ベルト本体84Aの先部には係
止孔87が所定の間隔をおいて複数設けてある。
【0125】そして、長さ調整構造Aの調整操作は、図
12の(1)〜(4)に示す上記した実施例2の場合の
調整操作と同様に行われる。したがって、ベルト84を
ズボンに装着した状態で、長さ調整構造Aを操作して長
さの微調整を行ない、ベルト本体84Aの先部を尾錠8
5内に通して突棒86を適切な係止孔87に係止する。
【0126】その後、腰回りの周長が変化した時は、長
さ調整構造Aを操作して微調整を行えば良い。例えば食
後などにように、腰回りが太くなった時は、長さ調整構
造Aを操作して、ベルト84をズボンに装着したまま、
このベルト84を僅かに緩めることができる。係止孔8
7を選択し直すのに比べ、より微妙な微調整が可能とな
る。なお、腕時計用皮バンド等にも適用できることは言
うまでもない。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わる装身具の長さ調整構造によれば、装身具の一端に
連結可能な連結部を有するケースと、前記ケースに備え
られる収容空間と、前記収容空間に装身具の長手方向に
滑動可能に配設され且つ装身具の他端が連結されるスラ
イド板と、前記収容空間内部に回転可能に配設される回
転体と、前記スライド板における装身具の長手方向の滑
動と前記回転体の回転とを連動させるカム手段と、前記
ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその内端
部が前記収容空間内部に位置するプッシュボタンと、前
記収容空間内部に配設されてプッシュボタンを前記ケー
スの外方に付勢する弾発部材と、前記弾発部材によって
付勢された前記プッシュボタンの内端部が前記回転体に
係合して前記回転体の回転を抑止する係止手段とを備え
たことにより、プッシュボタンを弾発部材に抗して押圧
すると、プッシュボタンの内端部と回転体とが離間して
係止手段が解除される。よって、スライド板はカム手段
を介して回転体を回転させつつ、装身具の長手方向に滑
動できるようになる。また、プッシュボタンの押圧を止
めると、弾発部材の弾発力により付勢されたプッシュボ
タンの内端部が回転体に係止する係止手段により、回転
体の回転が抑止され、よって、カム手段を介して回転体
と連動するスライド板の滑動が抑止される。
【0128】このように、スライド板を装身具の長手方
向に滑動させてケースより引き出すと、装身具の長さを
長くすることができる。また、スライド板を装身具の長
手方向に滑動させてケースに没入させると、装身具の長
さを短くすることができる。このとき、係止手段によ
り、適宜にスライド板の滑動を抑止し、適切な長さを得
ることができる。したがって、朝夕で僅かに異なる手首
等の微妙な太さの変化にも追従して装身具の長さを容易
に微調整することができる。
【0129】また、請求項2の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調整
構造において、前記係止手段は、前記回転体の回転を一
定の角度ごとに抑止して前記カム手段を介して前記スラ
イド板の滑動を一定の距離ごとに抑止するようにしたこ
とにより、記した請求項1の発明と同様な効果を奏し得
るばかりか、前記回転体の回転を一定の角度ごとに抑止
して前記カム手段を介して前記スライド板の滑動を一定
の距離ごとに抑止して装身具の長さを容易に微調整する
ことができる。
【0130】また、請求項3の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項2記載の装身具の長さ調整
構造において、前記係止手段が、前記プッシュボタンの
内端部と前記回転体のいずれか一方に設けられた複数の
係止歯と、他方に設けられた係止爪とより成り、前記係
止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、前記回転体の
回転を一定の角度ごとに抑止するようにしたことによ
り、上記した請求項2の発明と同様な効果を奏し得るば
かりか、係止歯の角度のピッチが大きくても、スライド
板の滑動距離のピッチは小さくすることができる。なぜ
ならば、係止歯が大きく回転しようとも、カム手段を介
して連動するスライド板の滑動距離は小さいからであ
る。
【0131】このような係止歯は、その角度のピッチを
小さくしようとすると、加工の負荷が大きくなる。ま
た、そのピッチをどのように小さくしようとも、加工上
の限界がある。しかしながら、本発明においては、係止
歯の角度のピッチが大きくても、朝夕で僅かに異なる、
手首の微妙な太さの変化にも追従できる小さいピッチ
を、スライド板の滑動に付与することができる。
【0132】また、請求項4の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調整
構造において、前記カム機構を、前記回転体と前記スラ
イド板のいずれか一方に突設されたガイドピンと、他方
に形成されたガイド孔とを有して前記ガイドピンを前記
ガイド孔に挿入して構成したことにより、上記した請求
項1の発明と同様な効果を奏し得るばかりか、スライド
板を移動することにより、ガイドピンとガイド孔との相
対的な摺動で、回転体を回転して前記スライド板の滑動
を一定の距離ごとに抑止して装身具の長さを容易に微調
整することができる。
【0133】また、請求項5の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項1又は請求項4記載の装身
具の長さ調整構造において、前記スライド板を、前記プ
ッシュボタン及び前記回転体に重ねたことにより、上記
した請求項1又は請求項4の発明と同様な効果を奏し得
るばかりか、装身具の長さ調整構造の小形化が可能にな
る。
【0134】また、請求項6の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調整
構造において、前記プッシュボタンの内端部に前記回転
体を収納する収納部を備えるようにしたことにより、上
記した請求項1の発明と同様な効果を奏し得るばかり
か、装身具の長さ調整構造の厚さを薄くすることが可能
になって、より装身具の長さ調整構造の小形化が可能に
なる。
【0135】また、請求項7の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項3又は請求項6記載の装身
具の長さ調整構造において、前記収納部の内周縁に前記
係止爪を突設し、前記回転体の外周縁に前記係止歯を形
成して、前記係止爪と前記係止歯とを係合させたことに
より、上記した請求項3又は請求項6の発明と同様な効
果を奏し得る。
【0136】また、請求項8の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項3又は請求項6記載の装身
具の長さ調整構造において、前記収納部の内周縁に前記
係止歯に突設し、前記回転体の外周縁に前記係止爪を形
成して前記係止歯と前記係止爪とを係合させたことによ
り、上記した請求項3又は請求項6の発明と同様な効果
を奏し得る。
【0137】また、請求項9の発明に係わる装身具の長
さ調整構造によれば、請求項6記載の装身具の長さ調整
構造において、前記収納部を、前記スライド板の表裏に
貫通した開口部または凹部であることにより、上記した
請求項6の発明と同様な効果を奏し得る。
【0138】また、請求項10の発明に係わる装身具の
長さ調整構造によれば、請求項1記載の装身具の長さ調
整構造において、前記係止歯の形状が平面視でラチェッ
ト歯または山歯であることにより、上記した請求項1の
発明と同様な効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる長さ調整構造(実施例1)を組
み込んだ装身具(時計バンド構造)の一部省略した斜視
図である。
【図2】同装身具の長さ調整構造の一部省略した分解状
態の斜視図である。
【図3】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略し
た平面図である。(2)は(1)のT−T線に沿う断面
図である。
【図4】(1)は同装身具の長さ調整構造の回転体の平
面図である。(2)は同回転体の一部破断した側面図で
ある。
【図5】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具の
長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図6】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施例
2)の一部省略した分解状態の斜視図である。
【図7】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略し
た平面図である。(2)は(1)のU−U線に沿う断面
図である。
【図8】同装身具の長さ調整構造のケース枠本体の斜視
図である。
【図9】同装身具の長さ調整構造の蓋体の斜視図であ
る。
【図10】同装身具の長さ調整構造のプッシュボタンの
斜視図である。
【図11】(1)は同装身具の長さ調整構造の回転体の
平面図である。(2)は同回転体の一部破断した側面図
である。
【図12】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具
の長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図13】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施
例3)の一部省略した分解状態の斜視図である。
【図14】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略
した平面図である。(2)は(1)のY−Y線に沿う断
面図である。
【図15】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具
の長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図16】本発明に係わる装身具の長さ調整構造(実施
例4)の一部省略した分解状態の斜視図である。
【図17】(1)は同装身具の長さ調整構造の一部省略
した平面図である。(2)は(1)のZ−Z線に沿う断
面図である。
【図18】(1)、(2)、(3)、(4)は同装身具
の長さ調整構造の調整操作の説明図である。
【図19】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装
身具であって、三折れ中留具を備えた装身具の一部省略
した斜視図である。
【図20】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装
身具である腕時計の一部省略した斜視図である。
【図21】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装
身具であるブレスレッドの斜視図である。
【図22】本発明に係わる長さ調整構造を組み込んだ装
身具であるバンドの斜視図である。
【図23】従来の装身具である時計バンド構造の一部省
略した斜視図である。
【図24】従来の装身具である時計バンド構造の一部省
略した斜視図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 スライド板 3 回転体 4 プッシュボタン 17 スプリング(弾発部材) 15 ラチェット歯(係止歯、係止手段) 16 係止爪(係止手段) A 長さ調整構造

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装身具の一端に連結可能な連結部を有す
    るケースと、 前記ケースに備えられる収容空間と、 前記収容空間に装身具の長手方向に滑動可能に配設され
    且つ装身具の他端が連結されるスライド板と、 前記収容空間内部に回転可能に配設される回転体と、 前記スライド板における装身具の長手方向の滑動と前記
    回転体の回転とを連動させるカム手段と、 前記ケースにその外方より押圧可能に配設され且つその
    内端部が前記収容空間内部に位置するプッシュボタン
    と、 前記収容空間内部に配設されて前記プッシュボタンを前
    記ケースの外方に付勢する弾発部材と、 前記弾発部材によって付勢された前記プッシュボタンの
    内端部が前記回転体に係合して前記回転体の回転を抑止
    する係止手段とを備えたことを特徴とする装身具の長さ
    調整構造。
  2. 【請求項2】 前記係止手段は、前記回転体の回転を一
    定の角度ごとに抑止して前記カム手段を介して前記スラ
    イド板の滑動を一定の距離ごとに抑止する請求項1記載
    の装身具の長さ調整構造。
  3. 【請求項3】 前記係止手段が、前記プッシュボタンの
    内端部と前記回転体のいずれか一方に設けられた複数の
    係止歯と、他方に設けられた係止爪とより成り、前記係
    止爪が係止歯のいずれか1つと係合して、前記回転体の
    回転を一定の角度ごとに抑止する請求項2記載の装身具
    の長さ調整構造。
  4. 【請求項4】 前記カム機構を、前記回転体と前記スラ
    イド板のいずれか一方に突設されたガイドピンと、他方
    に形成されたガイド孔とを有して前記ガイドピンを前記
    ガイド孔に挿入して構成した請求項1記載の装身具の長
    さ調整構造。
  5. 【請求項5】 前記スライド板を、前記プッシュボタン
    及び前記回転体に重ねた請求項1又は請求項4記載の装
    身具の長さ調整構造。
  6. 【請求項6】 前記プッシュボタンの内端部に前記回転
    体を収納する収納部を備える請求項1記載の装身具の長
    さ調整構造。
  7. 【請求項7】 前記収納部の内周縁に前記係止爪を突設
    し、前記回転体の外周縁に前記係止歯を形成して、前記
    係止爪と前記係止歯とを係合させた請求項3又は請求項
    6記載の装身具の長さ調整構造。
  8. 【請求項8】 前記収納部の内周縁に前記係止歯に突設
    し、前記回転体の外周縁に前記係止爪を形成して前記係
    止歯と前記係止爪とを係合させた請求項3又は請求項6
    記載の装身具の長さ調整構造。
  9. 【請求項9】 前記収納部が、前記プッシュボタンの表
    裏に貫通した開口部または凹部である請求項6記載の装
    身具の長さ調整構造。
  10. 【請求項10】 前記係止歯の形状が、平面視でラチェ
    ット歯または山歯である請求項1記載の装身具の長さ調
    整構造。
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