JPH09216868A - 2−(4−アシルフェニル)ピリジンおよびそのオキシム - Google Patents

2−(4−アシルフェニル)ピリジンおよびそのオキシム

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JPH09216868A
JPH09216868A JP8039196A JP8039196A JPH09216868A JP H09216868 A JPH09216868 A JP H09216868A JP 8039196 A JP8039196 A JP 8039196A JP 8039196 A JP8039196 A JP 8039196A JP H09216868 A JPH09216868 A JP H09216868A
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acylphenyl
pyridine
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oxime
acid
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JP8039196A
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Hiroaki Yanagisawa
宏明 柳沢
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、医薬として、更に医薬等の化学の分
野で有用な化合物を製造する際の中間体として有用な化
合物を提供する。 【解決手段】 式 【化1】 (式中、Rは炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキル基を示す。)を有する 2−(4
−アシルフェニル)ピリジン オキシムまたはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬として、更に
医薬等の化学の分野で有用な化合物を製造する際の中間
体として有用な化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】複素環基と結合したアルカノイルベンゼ
ン オキシム誘導体としては、例えば4’−モルホリノ
アセトフェノン オキシム、4’−ピペリジノアセトフ
ェノンオキシム、4’−(1−ピリミジニル)アセトフ
ェノン オキシムなどが知られている(特開平6−87
812号)。しかし、ピリジル基と結合した アルカノ
イルベンゼン オキシム は未だ知られていない。
【0003】また、(アシルフェニル)ピリジンとして
は、4’−(3−ピリジル)アセトフェノン(Heterocy
cles, 22, 265-268(1984)) 、4’−(4−ピリジル)
アセトフェノン (J.Med.Chem.,35, 3148-3155(1992))
などが知られている。しかし、フェニル基およびピリジ
ン環が無置換の 2−(4−アシルフェニル)ピリジン
は知られていない。
【0004】更に、これらの化合物が医薬としての用途
を有することは、知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は 2−(4
−アシルフェニル)ピリジン オキシムおよび 2−
(4−アシルフェニル)ピリジンの効率のよい製造法を
鋭意研究し、入手容易な4−(2−ピリジル)ベンズニ
トリルを原料にして 2−(4−アシルフェニル)ピリ
ジンを経由する方法が副生物が少い製法であることを見
出し、更にこれらの化合物が医薬、特に骨粗鬆症の治療
薬および予防薬として有用であることを見出して本発明
を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、Rは炭素数1ないし6個を有する
直鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を示す。)を有す
る 2−(4−アシルフェニル)ピリジン オキシムま
たはその塩に関する。
【0009】本発明は、式(II)
【0010】
【化6】
【0011】(式中、Rは前述したものと同意義を示
す。)を有する 2−(4−アシルフェニル)ピリジン
またはその塩に関する。
【0012】更に、本発明は、式(I)を有する 2−
(4−アシルフェニル)ピリジンオキシムまたはその塩
の製法に関する。
【0013】ここに、Rが炭素数1乃至6個を有する直
鎖状もしくは分枝鎖状のアルキル基を示す場合、該アル
キル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メ
チルブチル、3−メチルブチル、1、1−ジメチルプロ
ピル、1、2−ジメチルプロピル、2、2−ジメチルプ
ロピル、ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−
メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペン
チル、1、1−ジメチルブチル、1、2−ジメチルブチ
ル、1、3−ジメチルブチル、2、2−ジメチルブチ
ル、2、3−ジメチルブチル、3、3−ジメチルブチ
ル、1、1、2−トリメチルプロピル、1、2、2−ト
リメチルプロピルなどをあげることができる。好適には
炭素数1乃至4個を有する直鎖状もしくは分枝鎖状のア
ルキル基であり、最適にはメチル基、エチル基である。
【0014】本発明の前記一般式(I)を有する 2−
(4−アシルフェニル)ピリジンオキシムおよび前記一
般式式(II)を有する 2−(4−アシルフェニル)
ピリジンは、常法に従って酸付加塩にすることができ
る。そのような塩としては、医学的に使用され、薬理上
受け入れられる、ものであれば特に限定はない。なお、
医薬以外の用途、例えば中間体として使用する場合は、
なんら限定はない。
【0015】そのような塩としては、例えばフッ化水素
酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸のようなハロゲン化
水素酸の塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩のよ
うな無機酸塩;メタンスルホン酸、トリフルオロメタン
スルホン酸、エタンスルホン酸のような低級アルカンス
ルホン酸の塩;ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸のようなアリールスルホン酸の塩;グルタミン
酸、アスパラギン酸のようなアミノ酸の塩;フマール
酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、
乳酸、クエン酸のようなカルボン酸の塩をあげることが
できる。
【0016】なお、前記一般式(I)を有する2−(4
−アシルフェニル)ピリジン オキシムは、2種類の幾
何異性体E体およびZ体が存在するが、これら異性体の
等量および非等量混合物がすべて単一の式で示されてい
る。従って、本発明においてはこれらの異性体およびこ
れらの異性体の混合物をもすべて含むものである。
【0017】更に本発明において、前記一般式(I)を
有する 2−(4−アシルフェニル)ピリジン オキシ
ムまたはその塩および前記一般式(II)を有する 2
−(4−アシルフェニル)ピリジンまたはその塩が溶剤
和物(例えば水和物)を形成する場合には、これらもす
べて含むものである。
【0018】更に本発明において、生体内において代謝
されて本発明の前記一般式(I)を有する2−(4−ア
シルフェニル)ピリジン オキシムまたはその薬理上許
容される塩および前記一般式(II)を有する2−(4
−アシルフェニル)ピリジンまたはその薬理上許容され
る塩に変換される化合物、いわゆるプロドラッグもすべ
て含むものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の、前記一般式(I)を有
する 2−(4−アシルフェニル)ピリジンオキシム
は、次の反応によって得られる。
【0020】即ち、式(III)
【0021】
【化7】
【0022】を有する 4−(2−ピリジル)ベンズニ
トリルを、 RMgX (式中、Rは前述したものと同意義を示す。Xは塩素、
臭素、沃素のようなハロゲン原子を示す。)を有するグ
リニアル試薬と反応させて、式(II)
【0023】
【化8】
【0024】(式中、Rは前述したものと同意義を示
す。)を有する 2−(4−アシルフェニル)ピリジン
に変換し、次いでヒドロキシルアミンと反応させて、式
(I)
【0025】
【化9】
【0026】(式中、Rは前述したものと同意義を示
す。)を有する 2−(4−アシルフェニル)ピリジン
オキシムまたはその塩が得られる。
【0027】(1) 前記一般式(II)を有する 2
−(4−アシルフェニル)ピリジンは、式(III)を
有する 4−(2−ピリジル)ベンズニトリル(T.Cohe
n & G.L.Deets, J.Org.Chem., 37, 55-58(1972))と、 RMgX (式中、RおよびXは前述したものと同意義を示す。)
を有するグリニアル試薬とのグリニアル反応により製造
できる。この合成方法は、(1)オランダ特許公開公報
6,515,006 (Neth. Appl.、 6,515,006) 、Chem.Abstr.,
65, 13722d)、(2)J.E.Callen, C.A.Dornfeld & G,
H.Colerman,Org.Synth., Collective volume 3, 26-28
(1955) 等に記載の方法に準じて行われる。
【0028】即ち、式(III)を有する 4−(2−
ピリジル)ベンズニトリルと、グリニアル試薬との反応
は、通常、溶剤の存在下で好適に行われる。使用される
溶剤としては、本反応に影響を与えなければ特に限定は
なく、例えば不活性溶媒、好適にはジエチルエーテル、
テトラヒドロフランのようなエーテル類、ヘキサン、ヘ
プタン、ベンゼンのような炭化水素類、ジクロロメタン
のようなハロゲン化炭化水素類;最適にはエーテル類が
あげられる。
【0029】使用されるグリニアル試薬は式(III)
を有する 4−(2−ピリジル)ベンズニトリルに対
し、1乃至5当量、好適には2乃至4当量使用される。
【0030】反応温度は−20℃乃至60℃で行われ、
好適には0℃乃至30℃で行われる。
【0031】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常30分間乃至48時間であり、
好適には1時間乃至24時間である。
【0032】反応終了後、目的化合物は、常法により反
応混合物から採取することができる。例えば、反応液に
飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、過剰のグリニアル
試薬を分解し、生成物を酢酸エチルのような有機溶剤で
抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去
することにより、目的化合物を単離することができる。
【0033】更に必要ならば常法、例えば、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等で精製することができる。
【0034】更に必要ならば常法に従って塩にすること
もできる。
【0035】(2) 前記一般式(I)を有する 2−
(4−アシルフェニル)ピリジン オキシムは、有機合
成化学でよく知られているオキシム合成法と同様に、前
記一般式(II)を有する 2−(4−アシルフェニ
ル)ピリジンとヒドロキシルアミンとの縮合反応によっ
て製造できる[日本化学会編「新実験化学講座13」有
機構造I、66頁(1977年);日本化学会編「実験
化学講座20」第4版、有機合成II、353−354
頁(1992年)]。
【0036】本反応は通常、溶剤の存在下で行われる。
使用される溶剤としては、本反応に影響を与えなければ
特に限定はなく、例えばメタノール、エタノールのよう
なアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンのよ
うなエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミドのようなアミド類;クロロホルム、ジクロロメ
タンのようなハロゲン化炭化水素類;水またはこれらの
混合溶剤が好適に用いられ、特に好適にはアルコール
類、エーテル類および水である。
【0037】使用されるヒドロキシルアミンは遊離塩基
として用いるのが望ましく、市販されているヒドロキシ
ルアミン・塩酸塩または硫酸塩を予め当量乃至過剰のア
ルカリ金属水酸化物(水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム)、アルカリ金属アルコキシド(ナ
トリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウム
メトキシド、リチウムエトキシド、カリウムtert−ブト
キシド)、アルカリ金属炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム)、三級アミン類[トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジ
ン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、ピコリン]等で
処理して調製するか、本反応系中に上記塩基を添加して
反応を行うことが望ましい。
【0038】反応温度は0℃乃至100℃で行われ、好
適には20℃乃至80℃で行われる。
【0039】反応時間は反応試薬、反応温度、溶剤など
によって異なるが、通常30分間乃至24時間であり、
好適には2時間乃至18時間である。
【0040】反応終了後、目的化合物は、常法により反
応混合物から採取することができる。例えば、反応液を
濃縮し、水を加えることにより、目的化合物を沈殿物と
して単離することができる。また生成物を酢酸エチルの
ような水不混和性の有機溶剤で抽出し、無水硫酸マグネ
シウム等で乾燥後、溶剤を留去することにより、反応生
成物を単離することができる。
【0041】更に必要ならば常法、例えば、再結晶、カ
ラムクロマトグラフィー等で更に精製することができ
る。
【0042】更に必要ならば常法に従って塩にすること
もできる。
【0043】このようにして得られた オキシム化合物
は、2種類の幾何異性体E体およびZ体が存在するが、
E体の方が結晶しやすく容易にE体を分離できる。
【0044】
【作用】本発明の前記一般式(I)を有する2−(4−
アシルフェニル)ピリジン オキシムまたはその薬理上
許容される塩および前記一般式(II)を有する2−
(4−アシルフェニル)ピリジンまたはその薬理上許容
される塩は、骨吸収抑制の指標である吸収窩形成抑制を
強力に示し、医薬、特に骨粗鬆症予防薬または治療薬と
して有用である。
【0045】本発明の前記一般式(I)を有する2−
(4−アシルフェニル)ピリジン オキシムまたはその
薬理上許容される塩および前記一般式(II)を有する
2−(4−アシルフェニル)ピリジンまたはその薬理上
許容される塩は種々の形態で投与される。その投与形態
としては特に限定はなく、各種製剤形態、患者の年齢、
性別その他の条件、疾患の程度等に応じて決定される。
例えば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、
懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には経口
投与される。また注射剤の場合には単独であるいはぶど
う糖、アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与さ
れ、更には必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もし
くは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内投与され
る。
【0046】これらの各種製剤は、常法に従って主薬に
賦形剤、結合剤、崩壊剤、潤沢剤、溶解剤、矯味矯臭、
コーティング剤等既知の医薬製剤分野において通常使用
しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
【0047】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ぶどう糖、尿素、澱粉、
炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等
の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロッ
プ、ぶどう糖液、澱粉液、ゼラチン溶液、カルボキシメ
チルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸
カリウム、ポリビニルピロリドン糖の結合剤、乾燥澱
粉、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、ラミナラン
末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナ
トリウム、ステアリン酸モノグリセリド、澱粉、乳糖等
の崩壊剤、白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加
油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル
硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、澱粉等の
保湿剤、澱粉、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイ
ド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、ステアリン酸塩、
硼酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等が例示で
きる。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、
例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコ
ーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができ
る。
【0048】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えば
ぶどう糖、乳糖、澱粉、カカオ脂、硬化植物油、カオリ
ン、タルク等の賦形剤、アラビアゴム末、トラガント
末、ゼラチン、エタノール等の結合剤、ラミナランカン
テン等の崩壊剤等が例示できる。坐剤の形態に成形する
に際しては、担体としてこの分野で従来公知のものを広
く使用でき、例えばポリエチレングリコール、カカオ
脂、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼ
ラチン、半合成グリセライド等を挙げることができる。
【0049】注射剤として調製される場合には、液剤お
よび懸濁剤は殺菌され、且つ血液と等張であるのが好ま
しく、これら液剤、乳剤および懸濁剤の形態に成形する
に際しては、希釈剤としてこの分野において慣用されて
いるものを全て使用でき、例えば水、エチルアルコー
ル、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリル
アルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙
げることができる。なお、この場合、等張性の溶液を調
製するに十分な量の食塩、ぶどう糖、あるいはグリセリ
ンを医薬製剤中に含有せしめてもよく、また通常の溶解
補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。
【0050】更に必要に応じて着色剤、保存剤、香料、
風味剤、甘味剤等や他の医薬品を含有せしめてもよい。
【0051】上記医薬製剤中に含まれる有効成分化合物
の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通
常全組成物中1〜70重量%、好ましくは1〜30重量
%含まれる量とするのが適当である。
【0052】その投与量は、症状、年令、体重、投与方
法および剤型等によって異なるが、通常は成人に対して
1日、下限として 0.001mg(好ましくは0.0
1mg、更に好ましくは0.1mg)であり、上限とし
て2、000mg(好ましくは200mg、更に好まし
くは20mg)を投与することができる。
【0053】
【実施例】次に実施例、試験例、製剤例をあげて本発明
を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。
【0054】実施例1 4’−(2−ピリジル)アセト
フェノン 4−(2−ピリジル)ベンズニトリル 3.10gのジ
クロロメタン 120ml溶液に窒素雰囲気中、氷冷下
で3Mメチルマグネシウムブロマイド−ジエチルエーテ
ル溶液 21mlを滴下した後、反応液を室温で20時
間攪拌した。反応終了後、反応液に塩化アンモニウム水
溶液および酢酸エチルを加え、攪拌した後、酢酸エチル
層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル−ヘキサン=1:2)に付すと結晶
性の目的化合物が得られた。これを更にジイソプロピル
エーテル−ヘキサンで洗浄すると、目的化合物 1.5
6gが得られた。
【0055】1)融点 116〜118℃ 2) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm:重クロ
ロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシラン)
を使用して測定した 1H−核磁気共鳴スペクトル (270
MHz)は次の通りである。2.66(3H,s), 7.30(1H,d,d,J=
4.5,9Hz), 7.79-7.81(2H,m),8.05-8.13(4H,m), 8.74
(1H,d,J=4.5Hz) 。
【0056】実施例2 4’−(2−ピリジル)アセト
フェノン オキシム ナトリウム 14.1gとメタノール 300mlから
調製したナトリウムメトキシド−メタノール溶液にヒド
ロキシルアミン・塩酸塩 46.0gを加え、50℃で
30分間攪拌した。このスラリーに実施例1で得られた
4’−(2−ピリジル)アセトフェノン 23.0gを
加え、50℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応液を
濃縮し、残留物に酢酸エチル 0.3リットルと水0.
3リットルを加え攪拌し、析出している目的化合物 1
0.98gをろ取した。ろ液中の酢酸エチル層を分離
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、得られた
結晶性の残留物をジイソプロピルエーテルで洗浄する
と、目的化合物12.56gが得られた。
【0057】1)融点 177〜178℃ 2) 1H−核磁気共鳴スペクトル:δ ppm:重クロ
ロホルム中、内部基準にTMS(テトラメチルシラン)
を使用して測定した 1H−核磁気共鳴スペクトル (270
MHz)は次の通りである。2.20(3H,s), 7.35(1H,d,d,J=
4,7.5Hz), 7.78(2H,d,J=8.5Hz),7.89(1H,d,d,J=7.5,8H
z), 8.00(1H,d,J=8Hz), 8.12(2H,d,J=8.5Hz),8.68(1
H,d,J=4Hz)。
【0058】
【試験例】試験例1 吸収窩形成抑制作用 北村等[Bone、14巻、829〜834頁(199
3年)]の方法に準拠して測定した。即ち、18〜20
日齢のICR系マウスより大腿骨及び脛骨を摘出後ハサ
ミで細切し、10mlの培地(10%FCSを含むDー
MEM)中で30秒間撹袢した。2分間静置後、回収し
た上清を800rpmで3分間遠心し、破骨細胞および
前破骨細胞を含む全骨細胞からなる沈渣を得た。この沈
渣を適量の培地に浮遊させ、5×10ー8MのrPTH
(1ー34)を添加し、37℃の5%CO2 インキュベ
ーター中で6日間培養した。培用終了後、容器に付着し
た細胞をトリプシンーEDTAにて剥がし、培地で2回
洗浄し細胞数を5×105/mlに調製後、直径6m
m、厚さ150μmにスライスした象牙片を留置した9
6wellプレートに 200μl/wellになるよ
うに播種した。同時にジメチルスルホキシドで所要濃度
に調整した本発明化合物を添加し、その後37℃の5%
CO2 インキュベーター中で2日間培養した。象牙片に
付着している細胞を除去し、アシッドヘマトキシリンに
て象牙片上にできた吸収窩を10分間染色した後、水で
洗浄した。顕微鏡下で染色された吸収窩の数を計測し、
化合物無添加の対照群で形成された吸収窩の数を100
%としたときの化合物添加群の吸収窩形成抑制率を算出
した。結果を表1に示す。
【0059】
【表1】 ─────────────────────────────────── 試験化合物 吸収窩形成抑制作用(%) 10-4M 10-5M ─────────────────────────────────── 実施例1の化合物 88 65 実施例2の化合物 89 72 ─────────────────────────────────── 表1より、本発明の前記一般式(I)を有する2−(4
−アシルフェニル)ピリジン オキシムまたはその薬理
上許容される塩および前記一般式(II)を有する2−
(4−アシルフェニル)ピリジンまたはその薬理上許容
される塩は、優れた吸収窩形成抑制作用を示した。
【0060】
【製剤例】 (1)カプセル剤 実施例1の化合物 10 mg ラクトース 110 mg コーン・スターチ 58 mg ステアリン酸マグネシウム 2 mg 180 mg 上記で示される各成分の粉末を良く混合し、60 メッ
シュの篩(メッシュの基準はTyler基準による)を
通す。得られる粉末 180mgをはかり分け、ゼラチ
ンカプセル(No.3)に充填し、カプセル剤を調製す
る。
【0061】 (2)錠剤 実施例1の化合物 10 mg ラクトース 85 mg コーン・スターチ 34 mg 微結晶セルロース 20 mg ステアリン酸マグネシウム 1 mg 150 mg 上記で示される各成分の粉末を良く混合し、各 150
mg重量の錠剤に圧縮成型する。必要ならば、これらの
錠剤は糖またはフィルムで被覆してもよい。
【0062】 (3)顆粒剤 実施例2の化合物 10 mg ラクトース 839 mg コーン・スターチ 150 mg ヒドロキシプロピルセルロース 1 mg 1000 mg 上記で示される各成分の粉末を良く混合し、純水で湿ら
し、バスケット式顆粒化機で顆粒化し、乾燥して顆粒剤
を得る。
【0063】
【発明の効果】本発明の 2−(4−アシルフェニル)
ピリジン オキシムまたはその塩および 2−(4−ア
シルフェニル)ピリジンまたはその塩は、医薬として、
更に医薬等の化学の分野で有用な化合物を製造する際の
中間体として有用な化合物である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしく
    は分枝鎖状のアルキル基を示す。)を有する 2−(4
    −アシルフェニル)ピリジン オキシムまたはその塩。
  2. 【請求項2】 式(II) 【化2】 (式中、Rは炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしく
    は分枝鎖状のアルキル基を示す。)を有する 2−(4
    −アシルフェニル)ピリジンまたはその塩。
  3. 【請求項3】 式(II) 【化3】 (式中、Rは炭素数1ないし6個を有する直鎖状もしく
    は分枝鎖状のアルキル基を示す。)を有する 2−(4
    −アシルフェニル)ピリジンをヒドロキシルアミンと反
    応させることからなる、式(I) 【化4】 (式中、Rは前述したものと同意義を示す。)を有する
    2−(4−アシルフェニル)ピリジン オキシムまた
    はその塩の製法。
JP8039196A 1995-12-05 1996-04-03 2−(4−アシルフェニル)ピリジンおよびそのオキシム Pending JPH09216868A (ja)

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