JPH09216897A - アルスリキチン、その製造方法およびその使用 - Google Patents

アルスリキチン、その製造方法およびその使用

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JPH09216897A
JPH09216897A JP989097A JP989097A JPH09216897A JP H09216897 A JPH09216897 A JP H09216897A JP 989097 A JP989097 A JP 989097A JP 989097 A JP989097 A JP 989097A JP H09216897 A JPH09216897 A JP H09216897A
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arthrikitin
compound
solution
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cell wall
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JP989097A
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English (en)
Inventor
Kirity Roy
キリテイ・ロイ
Erra Koteswara S Vijayakumar
エツラ・コテスワラ・サチヤ・ビジヤヤクマル
Sunil Kumar Dr Deshmukh
スニル・クマル・デシユムクー
Sugata Chatterjee
スガタ・チヤタジー
Bimal N Ganguli
ビマル・ナレツシユ・ガングリ
Herbert Kogler
ヘルベルト・コグラー
Hans-Wolfram Fehlhaber
ハンス−ヴオルフラム・フエールハーバー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規化合物のアルスリキチンとその製造方法
およびその用途の解明。 【解決手段】 アルスリキチンは次の式I: 【化1】 を有する化合物で、アルスリニウム・フェオスペルマム
の培地から単離精製して得られ、細胞壁形成抑制作用を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アルスリキチン、その製造方法
およびその使用に関する。アルスリキチンは下記式の化
合物である。
【化2】
【0002】アルスリキチンは現在まで報告されていな
いデプシペプチド構造を有しており、グルタミン酸、セ
リン、β−ケトトリプトファンおよび2,4−ジメチル
−3−ヒドロキシドデカン酸から形成される。上記した
分子式および構造の検索キーを用いてケミカルアブスト
ラクト文献を検索したところ、アルスリキチンは新規な
化合物であることが判明した。アルスリキチンの構造の
特徴を示す他の化合物はない。本発明はまたアルスリキ
チンの明らかな化学的等価物にも関する。アルスリキチ
ンの明らかな化学的等価物とはアルスリキチンを用いて
容易に生成できる化合物、または、アルスリキチンの酸
付加塩またはエステルのようなアルスリキチンに容易に
変換されるような化合物である。
【0003】本出願の別の主題は、微生物Y−90,3
022、その突然変異株またはバリアントの醗酵による
アルスリキチンの製造方法である。アルスリキチンの製
造のためのカビ培養株Y−90,3022は、Mulund,
Bombay, Maharashtra, Indiaから採集された雑草の葉か
ら単離されており、アルスリニウム・フェオスペルマム
(コルダ)エリス(Arthrinium phaeospermum (Corda)
Ellis)と命名され、ドイッチェ・ザムルング・フォン
・ミクロオルガニスメンにブタペスト条約の下1990
年10月24日に寄託されている(受託番号DSM N
o.6245)。
【0004】カビ培養株の単離は、土壌試料の代わりに
上記した葉を用いたカビ分離のための直接土壌平板法
(Nature, 166, p117, 1950)を用いて行なう。アルス
リキチンの製造は、上記したカビ培養株、その突然変異
株またはバリアントを好ましくは24〜30℃、pH6.
0〜8.0で本明細書に記載する種類の栄養培地中、好
気的条件下に醗酵させ、培養ブロスからアルスリキチン
を単離精製することを包含する。
【0005】水性栄養培地は、グルコース、スクロー
ス、澱粉またはデキストリンのような炭素源を含有す
る。好ましい炭素源は澱粉である。栄養培地はまた、ト
リプトン、酵母エキス、ビーフエキス、コーンスティー
プリカー、麦芽エキス、大豆粉、ペプトンまたはアンモ
ニウム塩のような無機物のような窒素源を含有する。し
かしながら、好ましい窒素源はトリプトンまたはトリプ
トンと1つ以上の別の窒素源との組合わせである。栄養
培地はまた、塩化ナトリウム、リン酸一または二水素カ
リウム、または、炭酸カルシウムのような栄養無機塩を
含有する。栄養培地はまた、鉄、マンガン、銅、亜鉛、
コバルト、または他の重金属のような微量元素を含有す
る。
【0006】好ましくはカビ培養株Y−90,3022
の培養は26℃(±1℃)およびpH約6.5で行なう。
醗酵は好ましくは66〜115時間実施し、これにより
本発明のアルスリキチンの最適な収量が得られることが
解っている。
【0007】最大の活性を達成するためには浸とうフラ
スコ中液内条件下約90時間醗酵を行なうのが特に好ま
しい。醗酵の進行、および、本発明のアルスリキチンの
形成は、Neurospora crassa SGF 18株を用いた、細胞壁
活性化合物を検出するスクリーニング法の変法により検
出できる〔J. Antibiotics, 39(11), 1620-1622, 198
6〕。
【0008】得られる培養ブロス中、アルスリキチンは
培養液ならびに菌糸体塊中に存在し、標準的な分離方法
を用いて単離できる。即ち、酢酸エチル、クロロホルム
またはブタノールのような水非混和性溶媒を用いてブロ
ス濾液を抽出するか、または、Diaion HP-20(Mitsubis
hi Chemical Industries Limited, Japan)またはAmber
lite XAD (Rohm and Haas Industries, USA)のような
重合体樹脂を用いた疎水相互作用クロマトグラフィーに
より回収できる。好ましい方法は、Diaion HP-20上に吸
着させた後に、水、メタノール、アセトンまたはアセト
ニトリル、またはこれらの組合わせを用いて抗生物質を
脱着する方法である。濃縮して凍結乾燥することにより
粗製の抗生物質が得られる。アルスリキチンはまた菌糸
体からメタノール、アセトンまたはアセトニトリルのよ
うな水混和性溶媒で抽出した後に濃縮し、Diaion HP-20
またはAmberlite XADのような重合体樹脂上の疎水相互
作用クロマトグラフィーを行なうか、または、酢酸エチ
ル、クロロホルムまたはn−ブタノールのような水非混
和性溶媒で抽出することにより回収することもできる。
好ましい方法は、アセトン抽出、濃縮、水による希釈お
よびDiaion HP-20上の吸着、次いで、水、メタノール、
アセトニトリル、アセトンまたはこれらの組合わせによ
り溶離する方法である。
【0009】アルスリキチンは、更に、順相クロマトグ
ラフィー(アルミナまたはシリカゲル;溶離剤は、酢酸
エチル、クロロホルム、メタノールまたはこれらの組合
わせ)、逆相クロマトグラフィー(ジメチルオクタデシ
ルシリルシリカゲル、別名RP−18またはジメチルオ
クタシリルシリカゲル、別名RP−8(逆相シリカゲ
ル);溶離剤は、水、緩衝液、例えばリン酸塩、酢酸
塩、クエン酸塩(pH2〜8)、および有機溶媒であるメ
タノール、アセトニトリル、またはアセトンまたはこれ
らの溶媒を組合わせたもの)、Sephadex LH-20(Pharma
cia Chemical Industries, Sweden)のような樹脂を用
い、メタノール、クロロホルムまたは酢酸エチルまたは
これらの組合わせを用いたゲル透過クロマトグラフィ
ー;または水とクロロホルムのような2種類以上の溶媒
を用いた2相溶離系を用いた向流クロマトグラフィーの
ような方法の何れかを用いて精製できる。これらの方法
は反復して使用してもよく、または異なる方法の組合わ
せも用いてよい。好ましい方法は逆相変性シリカゲル
(RP−18)上のクロマトグラフィーである。
【0010】アルスリキチンは細胞壁抑制化合物として
の活性を有する。カビ、特に植物病原性カビに対してin
vivoの活性を有することが解っている。Plasmopara vi
ticola, Phytophthora infestans, Botrytis cinerea,
Pyricularia oryzae, Erysiphe graminis, Septoria no
dorumおよびPseudocercosporella herpotrichoidesに対
して特に良好な活性を示すことが解っている。
【0011】従って、本発明のもう1つの主題は、細胞
壁抑制化合物として、特に、カビに対する化合物として
のアルスリキチンの使用である。化合物は種々の領域で
使用でき、特に植物防疫の分野に適している。
【0012】本出願の更に別の主題は、アルスリキチン
を含有する組成物およびそのような組成物を製造するた
めのアルスリキチンの使用である。式Iのアルスリキチ
ンの他に、本発明の組成物は適当な製剤補助剤を含有し
てよい。式Iの活性化合物の含有量は、一般的に、1〜
95重量%である。
【0013】生物学的および/または物理化学的パラメ
ーターに応じて種々の方法で製剤できる。適当な製剤の
例は、湿潤性粉末(WP)、乳化性濃縮物(EC)、油
性または水性基剤中の水性分散体(SC)、懸濁乳剤
(SC)、散粉剤(DP)、散布剤、水分散性顆粒の形
態の顆粒(WG)、ULV製剤、マイクロカプセル、ワ
ックスまたは餌剤である。
【0014】これらの個々の製剤の種類は、原則として
知られたものであり、例えばWinnacker-Kuechlerの“Ch
emische Technology(化学的製造技術)",第7巻, C-Ha
userVerlag Muenchen, 第4版(1986); van Fakenberg
の“Pesticides Formulations(農薬の処方)",Marcel
Dekker N.Y., 第2版 (1972);K. Martensの“SprayDry
ing Handbook", 第3版,(1979), G. Goodwin Ltd. Lon
donに記載されている。
【0015】所望な製剤補助剤、例えば不活性物質、界
面活性剤、溶剤、および他添加物もまた知られたもので
あり、例えば、Watkins, “Handbook of Insecticide D
ustDiluents and Carriers (殺虫剤粉剤希釈剤および担
体のハンドブック)", 第2版,Darland Books, Caldwel
l N.J.:H. v. Olphen, “Introduction to Clay Collo
id Chemistry (粘土コロイド化学入門)", 第2版, J. W
iley & Sons, N.Y.;Marsdon, “Solvents Guid (溶媒
の手引き)",第2版, Interscience, N.Y.,1950; McCut
cheon's “Detergents and Emulsifiers Annua (洗剤乳
化剤年鑑),MC Publ, Corp., Ridgewood N.J.;Sisley
and Wood, “Encyclopedia of Surface Active Agents
(界面活性剤百科)", Chem. Publ. Co. Inc., N.Y., 19
64; Schoenfeldt,“Grenzflaehenaktive Athylenoxida
ddukte (Surface-Active Ethylene Oxide Adducts(界
面活性エチレンオキサイド付加物)", Wiss. Verlagsge
s., Stuttgart, 1976; Winnacker-Kuechler,“Chemisch
e Technologie (ChemicalTechnology(化学的製造技
術)",第7巻,C. Hauser Verlag Muenchen, 第4版,81
1986. に記載されている。
【0016】他の農薬活性物質、肥料および/または成
長調節剤との組合わせもまた、それらの製剤に応じて、
例えばレディーミックスまたはタンクミックスの形態で
製造できる。湿潤性粉末は水に均一に分散する製剤であ
り、活性化合物の他に、湿潤剤、例えば、ポリオキシエ
チル化アルキルフェノール、ポリオキシエチル化脂肪族
アルコール、アルキルスルホネートまたはアルキルフェ
ノールスルホネート、および分散剤、例えば、ナトリウ
ムリグニンスルホネート、ナトリウム2,2′−ジナフ
チルメタン−6,6′−ジスルホネート、ナトリウムジ
ブチルナフタレンスルホネートまたはナトリウムオレイ
ルメチルタウリド、並びに希釈剤または不活性物質も含
有してよい。乳化性濃縮物は、活性化合物を有機溶媒、
例えば、ブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホル
ムアミド、キシレンまたは高沸点芳香族または炭化水素
中に溶解し、1つ以上の乳化剤を添加することにより製
造する。使用できる乳化剤は例えば、カルシウムアルキ
ルアリールスルホネート、例えばドデシルベンゼンスル
ホン酸カルシウムまたは非イオン系乳化剤、例えば脂肪
酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリ
コールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエー
テル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステルまたはポリオキシエチレンソルビトールエ
ステルである。
【0017】散粉剤は活性化合物を微粉化固体物質、例
えば、タルク、天然粘土、例えばカオリン、ベントナイ
ト、ピロフィライトまたはケイソウ土と共に粉砕するこ
とにより得る。顆粒は活性化合物を吸着性の顆粒化不活
性物質に噴霧するか、または、活性化合物の濃縮物を
砂、カオリナイト、または顆粒化不活性物質の表面上
に、粘着剤、例えばポリビニルアルコール、ナトリウム
ポリアクリレートまたは鉱物油を用いながら塗布するこ
とにより製造できる。適当な活性化合物はまた所望によ
り肥料との混合物として、顆粒肥料の製造で慣用的に用
いられる方法で顆粒化できる。
【0018】湿潤性粉末中の活性化合物の濃度は、例え
ば、約10〜90重量%であり、100重量%とする残
りの部分は、慣用的な製剤成分よりなる。乳化性濃縮物
の場合は、活性化合物の濃度は約5〜80重量%である
ことができる。微粉剤様製剤は通常は5〜20重量%を
含有する。
【0019】更に、上記活性化合物の製剤には、場合に
より、バインダー、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、
溶媒、充填剤または担体を、各々慣用的に配合してよ
い。使用する場合は、市販形態で存在する濃縮物を、場
合により慣用的な方法で、例えば湿潤性粉末、乳化性濃
縮物、分散体の場合、そして場合によってはミクロ顆粒
の場合も、水を用いて希釈する。散粉剤および顆粒化製
剤および噴霧用溶液の製剤は、慣用的には別の不活性物
質で更に希釈することなく使用する。
【0020】必要な適用比率は、特に外的条件、例えば
温度や湿度により変動する。広範囲に変動するが、例え
ば活性成分0.005〜10.0kg/haまたはそれを上回
り、好ましくは0.01〜5kg/haである。 実施例1:雑草葉からのY−90,3022培養株の分
離 a.栄養分離培地の組成 ペプトン 10g グルコース 40g 寒天 20g クロラムフェニコール 0.05g pH 6.5 培地調製の際には、クロラムフェニコールは、これを9
5%エタノール10mlに溶解して熱培地に充分混合した
後に添加した。培地を121℃10分間オートクレーブ
滅菌した。オートクレーブ滅菌前のpHは6.5に調節し
た。 b.分離 雑草葉は、Mulund, Bombay, Maharashtra, Indiaから収
集し、水で充分洗浄し、切断して小片とし、ガラス製の
ペトリ皿(直径6″)に入れた。上記培地を45℃に冷
却し、葉の小片の入った上記ペトリ皿に注ぎ込み(約8
0ml)、充分撹拌し、固化させた。次に室温(26±1
℃)で2週間インキュベートした。平板は定期的に観察
し、Y−90,3022培養株を生育中の微生物群から
分離した〔Nature, 166, p 117 (1950)〕。
【0021】実施例II:Y−90, 3022培養株の維
持 維持用培地の組成 培養株No.Y−90,3022は以下の通り組成を変更
したSabouraudのグルコース寒天培地上で維持した。 グルコース 40g ペプトン 10g リンダン(Lindane) 0.1g 寒天 15g 脱塩水 1リットル pH 6.5 成分を充分加熱することにより溶解し、試験管に分注
し、次に、121℃で20分間滅菌した。まず試験管を
冷却し、次に、傾斜させて固化させた。寒天の斜面培地
にY−90,3022培養株の発育中のものを接種針で
接種し、次に、良好な生育が観察されるまで26℃(±
1℃)中でインキュベートした。良好な生育を示した培
養株を冷蔵庫中保存した。
【0022】実施例III:振盪フラスコ中のY−90,
3022培養株の醗酵 種培養培地の組成 可溶性でんぷん 15g 大豆粉 15g グルコース 5g CaCO3 2g NaCl 5g 酵母エキス 2g コーンスティープリカー 1g ZnSO4・7H2O 0.22mg CaCl2 0.55mg MnCl2・4H2O 0.5mg FeSO・5H2O 0.16mg CuSO4・5H2O 0.16mg CoCl2・6H2O 0.16mg 脱塩水 1リットル オートクレーブ滅菌前のpH 6.5 上記培地を500ml容の広口三角フラスコに100mlず
つ分注し、121℃で20分間オートクレーブ滅菌し
た。フラスコを冷却し、次に、上記した良好な胞子形成
を示した実施例IIの培養物を数白金耳接種し、200rp
mで48時間26℃(±1℃)で振盪培養した。これを
種培養物として用い、種培養用培地と同じ組成の生産培
地に植菌した。生産培地を1リットル容の三角フラスコ
に200mlずつ分注し、121℃で20分間オートクレ
ーブ滅菌した。フラスコを冷却し、上記した種培養物を
接種した(1% v/v)。醗酵は200rpmの回転振盪装
置上、26℃(±1℃)の温度で96時間行った。アル
スリキチンの生産は、Neurospora crassa GSF 18株を使
用し、これを、可溶性澱粉1.5%;酵母エキス0.4
%;リン酸一水素二カリウム0.1%;硫酸マグネシウ
ム七水塩0.05%;D−ソルビトール7.5%(浸透圧
安定剤);L−ソルボース2.5%(グルカン合成抑制
剤)および寒天1.5%を含有する培地中で生育させな
がら、細胞壁活性化合物を検出するスクリーニング法の
変法を用いてモニタリングした〔J. Antibiot., 39(1
1), 1620-22, 1986〕。
【0023】実施例IV:醗酵槽におけるY−90,30
22培養株の醗酵 段階I:種培養物の調製 振盪フラスコ中:種培養物を実施例IIIで記載した通り
1リットル容の三角フラスコ(培地150ml含有)中に
調製し、合わせ、5リットル容の滅菌アスピレーター瓶
に無菌的に移した。これを用いて150リットル容の醗
酵槽に植菌した。 段階II:醗酵 生産培地100リットル(実施例III記載)を滅菌前pH
6.5に調節し、0.04%DesmophenR を消泡剤として
添加し、150リットル容の醗酵槽内に入れた。培地を
1.2kg/cm2の蒸気圧で32分間121〜122℃で滅
菌した。滅菌後のpHは6.0であった。26℃(±1
℃)に冷却した後、無菌的条件下1〜3%(v/v)の種
培養物を接種した。醗酵は69時間、100〜120rp
mで撹拌し、100lpmで通気しながら行った。アルスリ
キチンの生産は実施例IIIに記載の通りモニタリングし
た。ブロスを採取し、遠心分離し、更に実施例Vに記載
の通り処理した。
【0024】実施例V:アルスリキチンの単離精製 約100リットルの培養ブロスを69時間後に採取し、
遠心分離により菌糸体(6.5kg)を分離した。アルス
リキチン培養濾液並びに菌糸体内に存在することが解っ
た。培養濾液をDiaion HP-20の4リットルのカラムに通
し、カラムを脱塩水(40リットル)で洗浄し、次にメ
タノール(10リットル)で溶離した。画分を1リット
ルずつ集め、Neurospora crassa SGF 18株に対する活性
によりモニタリングした。アルスリキチンはメタノール
中に溶離し、活性画分を合わせ、30〜40℃で10〜
100mmの減圧下に濃縮し、凍結乾燥して粗製アルスリ
キチン17gを得た。菌糸体を2×40リットルのアセ
トンで抽出し、アセトンを30〜40℃で10〜100
mmの減圧下に除去した。残存する水性の物質を水で10
リットルに希釈した。この溶液をDiaion HP-20の500
mlのカラムに通した。カラムを脱塩水(5リットル)で
洗浄し、次に、メタノール(7リットル)で溶離した。
溶出液を1リットルの画分で集め、各画分中のアルスリ
キチンの存在をNeurospora crassa SGF 18株に対する活
性によりモニタリングした。アルスリキチンを含有する
活性メタノール溶出液を合わせ、30〜40℃で10〜
100mmの減圧下に濃縮し、約100mlとした。濃縮物
を凍結乾燥し、オフホワイトの粉末として粗製アルスリ
キチン8gを得た。これを培養濾液から得た粗製の物質
と合わせ、7.4cm×51.4cmのガラスカラム内に充填
したRP−18(逆相シリカゲル)上の中圧液体クロマ
トグラフィー(MPLC)に付した。カラムを0.02
M水性リン酸ナトリウム緩衝液pH7.0(2.5リット
ル)で展開し、次に、5%ずつアセトニトリル濃度を上
昇させながらアセトニトリル−リン酸塩緩衝液混合物で
溶離した。即ち、溶離は10%(2リットル)、15%
(2リットル)、25%(4.5リットル)、30%
(1.5リットル)、次に50%(1リットル)そして
アセトニトリル(1リットル)を用いて行った。流量は
18ml/分に維持した。溶出液を500mlの画分で集
め、アルスリキチンの存在は、220nmのUV検出によ
り、そしてまた、各画分をNeurospora crassa SGF 18株
に対する活性によりモニタリングした。リン酸塩緩衝液
中25〜30%アセトニトリルの溶媒系中にアルスリキ
チンは溶出し、これを30〜40℃で10〜100mmの
減圧下に濃縮し、水溶液約3リットルを得た。この溶液
をDiaion HP-20(500ml)のカラムに通すことにより
脱塩した。洗浄液がリン酸塩非含有となるまでカラムを
脱塩水で洗浄し、メタノール(3リットル)で溶離し
た。画分を300mlずつ集めた。活性画分を合わせ、3
0〜40℃で10〜100mmの減圧下に濃縮し、純粋な
アルスリキチン4.2gを得た。
【0025】アルスリキチンの物理化学的特性は以下の
通りであった。 外観:無色固体 誘拐度:メタノールおよびジメチルスルホキシドに可
溶、石油エーテル、クロロホルム、酢酸エチルおよび水
に不溶 分子量:642(FAB MS)(マトリックス:3−
ニトロベンジルアルコール) 分子式:C334649(計算値:m/z 642.226
2;測定値:m/z 643.3341(M+H)+(HR F
AB-MS;マトリックス:MeOH/NBA;内部標
準:ポリエチレングリコール600);C334749
の計算値:643.3345 融点:245℃ 〔α〕D:+24.12°(c 0.475、MeOH) HPLC保持時間:5.4分〔4×(30+100)mm
10μl ODS Hypersil (R)カラム;移動相:0.02M
水性リン酸ナトリウム緩衝液pH7.0中35%アセトニ
トリル;流量:1ml/分;UV検出:220nm〕 UV λmax(MeOH):247,266,310 nm;
酸およびアルカリでシフト無し IR(KBr):図11 H NMR: 図2(300MHz,DMSO−d613 C NMR: 図3(75MHz,DMSO−d6
【0026】上記物理化学的特性および別の2D−NM
R試験並びに分解試験に基づけば、アルスリキチンの構
造は、4つの異なる単位のグルタミン酸、セリン、β−
ケトトリプロファンおよび2,4−ジメチル−3−ヒド
ロキシドデカン酸により形成された式Iのデプシペプチ
ドであると推定された。この構造は文献に報告されてい
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルスリキチンのKBr中におけるIRスペク
トルを示す。
【図2】アルスリキチンの1H NMRを示す。
【図3】アルスリキチンの13C NMRを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07K 5/093 C07K 5/093 C12N 1/14 C12N 1/14 A C12P 21/04 C12P 21/04 //(C12N 1/14 C12R 1:645) (C12P 21/04 C12R 1:645) (72)発明者 エツラ・コテスワラ・サチヤ・ビジヤヤク マル インド国ボンベイ400082.ムルンド/ウエ スト.アマルナガル.ヘキストクオーター ズ ケイ−3 (72)発明者 スニル・クマル・デシユムクー インド国セイン400601.マハラーシユト ラ.ケダルロークプラーム エイチ−8 /030 (72)発明者 スガタ・チヤタジー インド国ボーパール462016.マデイアプラ デーシユ.アレーラコロニー イー−3− 218 (72)発明者 ビマル・ナレツシユ・ガングリ インド国セイン400607.マハラーシユト ラ.トウルシダームゴードブンダーロード マジワダ702/12 (72)発明者 ヘルベルト・コグラー ドイツ連邦共和国65779ケルクハイム.ブ レスラウアーシユトラーセ39 (72)発明者 ハンス−ヴオルフラム・フエールハーバー ドイツ連邦共和国24306プレーン.クニー フスベルクリング4

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式I: 【化1】 のアルスリキチン、並びにその明らかな化学的等価物。
  2. 【請求項2】 アルスリニウム・フェオスペルマムY−
    90,3022(DMS 6245)、その突然変異株
    および/またはバリアントを炭素源および窒素源、無機
    栄養塩、および、微量元素を含有する栄養培地中好気的
    条件下培養し、常法により培養ブロスから化合物を単離
    精製することを包含する請求項1記載のアルスリキチン
    の調製方法。
  3. 【請求項3】 約24〜30℃の温度および約6〜8の
    pHで培養を実施する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 約26℃(±1℃)およびpH約6.5で
    培養を実施する請求項2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 液内醗酵として醗酵を行なう請求項2〜
    4の1つ以上に記載の方法。
  6. 【請求項6】 細胞壁形成の抑制のためのアルスリキチ
    ンの使用。
  7. 【請求項7】 細胞壁形成の抑制のための組成物の製造
    のためのアルスリキチンの使用。
  8. 【請求項8】 アルスリキチン活性量を場合により適当
    な製剤補助剤と共に含有する組成物。
  9. 【請求項9】 アルスリキチンを場合により適当な補助
    剤と共に投与に適する形態とする請求項8記載の組成物
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 微生物アルスリニウム・フェオスペル
    マム(DMS 6245)。
JP989097A 1996-01-23 1997-01-23 アルスリキチン、その製造方法およびその使用 Pending JPH09216897A (ja)

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