JPH09217059A - 青色発光蛍光体,その製造方法および蛍光ランプ - Google Patents

青色発光蛍光体,その製造方法および蛍光ランプ

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JPH09217059A
JPH09217059A JP2282996A JP2282996A JPH09217059A JP H09217059 A JPH09217059 A JP H09217059A JP 2282996 A JP2282996 A JP 2282996A JP 2282996 A JP2282996 A JP 2282996A JP H09217059 A JPH09217059 A JP H09217059A
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JP
Japan
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phosphor
coating layer
fluorescent lamp
light emitting
blue light
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JP2282996A
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Inventor
Kenichi Yamaguchi
研一 山口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発光効率を損うことなく劣化の少ない青色発光
蛍光体と、その簡易な製造方法とを提供するとともに、
ランプ点灯時における発光色度の変動が少ない蛍光ラン
プを提供する。 【解決手段】一般式(M1-x-y Eux Mny )O・aA
2 3 (但し、MはMg,Ca,SrおよびBaから
選択される少なくとも1種、0.01≦x≦0.1,0
≦y≦0.10,1≦a≦5)で表わされるユーロピウ
ム付活アルミネート蛍光体表面に、酸化スズおよび酸化
インジウムの少なくとも一方から成る被覆層を形成した
ことを特徴とする。またアルミネート蛍光体に対する被
覆層の重量割合は0.001〜0.5重量%の範囲とす
るとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は青色発光蛍光体,そ
の製造方法および蛍光ランプに係り、特に発光効率およ
び演色性に優れ、劣化が少ない青色発光蛍光体,その製
造方法およびその蛍光体を使用して形成され、ランプ点
灯時の発光色度の変動が少ない蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般照明用蛍光ランプとして、高効率性
と高演色性とを同時に満足する三波長型蛍光ランプが広
く普及している。この三波長型蛍光ランプは、比較的狭
帯域の発光スペクトル分布を有する青、緑、赤色発光の
3種の蛍光体を任意の割合で混合した蛍光体層(蛍光
膜)を形成することにより、目標とする色温度の発光を
得る蛍光ランプである。
【0003】従来、上記の蛍光ランプに使用される青色
発光蛍光体の具体例としては、例えば特公昭58−22
495号公報に開示されているような二価のユーロピウ
ムで付活されたアルミン酸塩蛍光体(M,Eu)O・a
Al2 3 あるいは特公昭58−22496号公報に開
示されているような二価のユーロピウムとマンガンとで
付活されたアルミン酸塩(M,Eu,Mn)O・aAl
2 3 が知られている。
【0004】発光色が異なる3種の蛍光体を使用した三
波長型蛍光ランプのランプ特性を向上させるためには、
青色,赤色,緑色発光蛍光体のそれぞれの発光効率が高
く、いずれも劣化が少ないことが必要である。上記のよ
うな三波長型蛍光ランプ用の青色発光蛍光体として広く
使用されているアルミン酸塩蛍光体は、比較的に高い発
光出力を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記青色
発光成分として使用されるアルミン酸塩蛍光体は、他の
赤色発光蛍光体や緑色発光蛍光体と比較して劣化速度が
大きい難点があり、各蛍光体の劣化速度の相違に起因し
て経時的に発光色度が変化してしまう結果、蛍光ランプ
の商品価値を低下させるという問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであり、発光効率を損うことなく劣化の少ない
青色発光蛍光体と、その簡易な製造方法とを提供すると
ともに、ランプ点灯時における発光色度の変動が少ない
蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するために、特に劣化が著しい青色発光蛍光体の劣化
を防止する対策を種々検討した。すなわちユーロピウム
付活アルミン酸塩蛍光体の劣化を防止し発光色度の変動
を減少させる目的で、蛍光体表面に種々の化合物から成
る被膜を形成し、その被膜を構成する化合物の種類およ
び量がランプ特性に及ぼす影響を実験により比較検討し
た。
【0008】その結果、特に酸化インジウム(In2
3 )や酸化スズ(SnO2 )から成り、化学的に安定な
被覆層を蛍光体表面に一体に形成することにより、発光
効率を大きく損うことなく、発光色度の変動(色ずれ)
を効果的に防止し得ることが判明した。これは蛍光体粒
子表面に化学的に安定な連続被膜(被覆層)を形成する
ことにより、ランプ中に封入・混入した阻害不純物質と
蛍光体との反応が抑制され、結果的に蛍光体の経時劣化
が効果的に防止できるためと考えられる。本発明は上記
知見に基づいて完成されたものである。
【0009】すなわち本発明に係る青色発光蛍光体は、
一般式(M1-x-y Eux Mny )O・aAl2 3 (但
し、MはMg,Ca,SrおよびBaから選択される少
なくとも1種、0.01≦x≦0.1,0≦y≦0.1
0,1≦a≦5)で表わされるユーロピウム付活アルミ
ネート蛍光体表面に、酸化スズおよび酸化インジウムの
少なくとも一方から成る被覆層を形成したことを特徴と
する。また、アルミネート蛍光体に対する被覆層の重量
割合は、0.001〜0.5重量%,より好ましくは
0.01〜0.1重量%にするとよい。
【0010】ここでMg,Ca,SrおよびBaから選
択される少なくとも1種の元素Mは、アルミン酸塩蛍光
体の基体を成す金属成分である。
【0011】2価のEu(ユーロピウム)は蛍光体の発
光効率を高める活性体(付活剤)として作用し、金属元
素Mに対して原子比xで0.01〜0.1の割合で添加
される。添加割合が0.01未満では発光効率の改善効
果が少ない。一方、添加割合が0.1を超えると、着色
を生じ易くなり、ランプの発光効率を却って阻害するこ
とになる。
【0012】またマンガン(Mn)も付活剤として作用
し、金属元素Mに対する添加割合yが原子比で0〜0.
10の範囲において蛍光体の発光効率が高まる。さらに
金属元素M1モルに対するアルミナ(Al2 3 )成分
の添加割合aを1〜5モルの範囲にしたときに高い発光
効率が得られる。
【0013】酸化スズ(SnO2 )および酸化インジウ
ム(In2 3 )は、蛍光体表面に形成される被覆層を
構成し、蛍光体本体とその外部との直接的な接触を断
ち、ランプ封入物質や不純物成分と蛍光体との反応によ
る劣化を防止するために用いられる。
【0014】上記SnO2 およびIn2 3 の少なくと
も一方から成る被覆層のアルミネート蛍光体に対する重
量割合は0.001〜0.5重量%の範囲とされる。重
量割合が0.001重量%未満の場合には、蛍光体粒子
表面を完全に被覆することが困難であり、反応による蛍
光体の劣化を十分に防止することができず、蛍光ランプ
の色度変動の低減が期待できない。一方、上記重量割合
が0.5重量%を超える場合では、蛍光体の発光効率が
低下してしまう。したがって、SnO2 やIn2 3
蛍光体に対する重量割合は、0.001〜0.5重量%
の範囲とされるが、0.01〜0.1重量%の範囲がよ
り好ましい。
【0015】さらに本発明に係る青色発光蛍光体の製造
方法は、水溶性のインジウム化合物およびスズ化合物の
少なくとも一方を水中に溶解するとともに、一般式(M
1-x-y Eux Mny )O・aAl2 3 (但し、MはM
g,Ca,SrおよびBaから選択される少なくとも1
種、0.01≦x≦0.1,0≦y≦0.10,1≦a
≦5)で表わされるユーロピウム付活アルミネート蛍光
体を水中に分散せしめ、得られた混合液のpHを調整する
ことにより生じる水酸化物を上記アルミネート蛍光体の
表面に付着せしめた後に乾燥し、さらに加熱脱水処理を
実施することにより、アルミネート蛍光体表面に酸化ス
ズおよび酸化インジウムの少なくとも一方から成る被覆
層を形成することを特徴とする。
【0016】ここで上記水溶性のインジウム化合物およ
びスズ化合物としては、InおよびSnの酸化物に限ら
ず、加水分解反応または中和反応によってInまたはS
nの水酸化物を生成するInまたはSnの水酸化物,硝
酸塩等を使用することができる。
【0017】本発明の青色発光蛍光体は、以下の具体的
な処理操作によって製造することができる。すなわち、
純水中に上記インジウム化合物やスズ化合物を投入後、
十分に撹拌して化合物を溶解して溶液とし、さらに溶液
にアルミネート蛍光体粉末を添加し、十分に撹拌分散さ
せた混合液とする。次に得られた混合液中にアンモニア
等のアルカリ源を添加することにより、混合液のpHを
5.0±0.5の範囲に調整し、生成したコロイド状の
水酸化インジウムや水酸化スズをアルミネート蛍光体粒
子表面に付着させる。
【0018】なお上記pH調整時に過剰量のアルカリを
添加すると、一旦生成した水酸化インジウムはインジウ
ム酸塩となる一方、水酸化スズはスズ酸塩となって再度
溶解してしまうので注意を6する。
【0019】次に水酸化物が付着した蛍光体の懸濁液を
濾過処理後、濾滓を100±20℃で乾燥し、しかる後
に水酸化インジウムを付着させた蛍光体は500±10
0℃,水酸化スズを付着させた蛍光体は300±100
℃の温度で加熱脱水処理を行うことにより、表面に酸化
インジウムや酸化スズから成る被覆層を一体に形成した
青色発光蛍光体が得られる。
【0020】また本発明に係る蛍光ランプは、上記のよ
うに調製した青色発光蛍光体と他の赤色発光蛍光体と緑
色発光蛍光体とを所定の色温度となるような配合割合で
混合し、さらに得られた混合体をニトロセルロースやポ
リエチレンオキサイド等を溶解したバインダー中に均一
に分散させて蛍光体スラリーとし、この蛍光体スラリー
を,図1に示すようなガラス管(バルブ)1内壁面に塗
布し、乾燥・焼成することにより発光層(蛍光体層)2
を一体に形成するという通常のランプ製造工程に準拠し
て製造される。
【0021】上記構成に係る青色発光蛍光体,その製造
方法および蛍光ランプによれば、蛍光体表面に酸化イン
ジウムや酸化スズから成る化学的に安定な被覆層が形成
されるため、ランプ中に存在する阻害不純物質と蛍光体
との反応が効果的に抑制され、蛍光体の経時劣化が防止
できる。したがって、発光効率を大きく損うことなく、
発光色度の変動が少ない蛍光ランプが得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態について、
以下の実施例および比較例を参照してより具体的に説明
する。
【0023】実施例1および比較例1 800ccの純水中に0.5gの硝酸化スズ(Sn(NO
3 4 )を投入撹拌し、Sn(NO3 4 を完全に溶解
せしめた。次に、組成式が(Ba0.45Mg0.5
0.05)O・2.7Al2 3 であり、2価のユーロピ
ウムで付活されたアルミン酸塩青色蛍光体粉末100g
を上記溶液に添加し、十分に撹拌して混合液とした。し
かる後に、混合液中にアンモニアを添加して混合液のp
Hを5に調整し、生成した水酸化スズと蛍光体粉末とを
十分に撹拌して水酸化スズを蛍光体粉末表面に付着せし
めた。次に混合液を吸引濾過して濾紙上の残渣を温度1
00℃で24時間乾燥し、さらに温度300℃で3時間
加熱脱水処理を実施することにより各蛍光体粉末表面に
酸化スズ(SnO2 )から成る被覆層を形成した。さら
にこの蛍光体を篩別することにより実施例1に係る青色
発光蛍光体を調製した。
【0024】調製した青色発光蛍光体表面を分析したと
ころ、蛍光体に対して0.1重量%の重量割合で蛍光体
表面に酸化スズ(SnO2 )から成る被覆層が均一に形
成されていた。
【0025】上記のように調製したユーロピウム付活ア
ルミン酸塩から成る青色発光蛍光体粉末と、赤色発光成
分としての(Y,Eu)2 3 蛍光体粉末と、緑色発光
成分としての(La,Ce,Tb)PO4 蛍光体粉末と
を、相対色温度が5000Kになるような混合比で均一
に混合し、実施例1用の三波長型混合蛍光体を調製し
た。
【0026】次にニトロセルロース(NC)2重量%と
酢酸ブチル98重量%とから成るニトロセルロース溶液
100cc中に上記三波長型混合蛍光体100gを添加混
合して蛍光体スラリーを調製した。そして蛍光体スラリ
ーを、図1に示すようなガラスバルブ(ガラス管)1の
内面に塗布して乾燥・焼成することにより蛍光体層2を
形成した後に、通常のランプ製造工程に準拠して放電用
の電極3およびソケットを付設した口金をガラスバルブ
1の端部に装着するなどの工程を経て、実施例1に係る
FCL30EX−N/28型蛍光ランプを製造した。
【0027】一方、酸化スズ(SnO2 )から成る被覆
層を蛍光体粉末表面に形成しない点以外は実施例1と同
一条件で処理することにより、比較例1に係る蛍光ラン
プを製造した。
【0028】こうして製造した実施例1および比較例1
に係る各蛍光ランプについて、製造直後における初期発
光出力および発光色度を測定し、また1000時間点灯
後における発光出力および発光色度を測定し、表1,2
に示す結果を得た。
【0029】なおランプの発光色度(x,y)は0時間
および1000時間について測定したものであり、発光
色度の変化値Δxとは初期発光時の色度x0 から100
0時間点灯後における色度x1000を差し引いた値であ
る。またΔyも同様に色度yについて求めたものであ
る。
【0030】また色度変動の大きさMは下記(1)式に
よって算出するとともに、発光色度変化の低減率は、被
覆層を形成しない比較例の蛍光ランプにおける色度変動
の大きさM1 から実施例の蛍光ランプにおける色度変動
の大きさM2 への減少割合を示すものである。
【0031】
【数1】
【0032】表1〜2に示す結果から明らかなように、
被覆層を形成しない従来の蛍光ランプ(比較例1)の初
期発光出力を基準値(100%)すると、実施例1に係
る蛍光ランプの初期発光出力は99.8%となり、僅か
に低下している。しかしながら1000時間点灯後にお
ける発光出力を比較してみると、比較例1では86.2
%であるのに対して、、実施例1に係る蛍光ランプにお
いては、88.5%と低下が少なく、ランプ特性が優れ
ていることが判明した。
【0033】また発光色度の変動性については、比較例
1においてはΔx=+0.020,Δy=+0.017
と大きい値となる一方、実施例1においてはΔx=+
0.010,Δy=+0.009と小さい値となり、被
覆層を形成することにより発光色度の変動が48.8%
低減されている。したがって本実施例によれば、発光色
度の変動が抑制された高品質の蛍光ランプが得られるこ
とが判明した。
【0034】実施例2および比較例2 800ccの純水中に2.5gの硝酸化スズ(Sn(NO
3 4 )を投入撹拌し、Sn(NO3 4 を完全に溶解
せしめた。次に、組成式が(Ba0.45Mg0.5
0.05)O・2.7Al2 3 であり、2価のユーロピ
ウムで付活されたアルミン酸塩青色蛍光体粉末100g
を上記溶液に添加し、十分に撹拌して混合液とした。し
かる後に、混合液中にアンモニアを添加して混合液のp
Hを5に調整し、生成した水酸化スズと蛍光体粉末とを
十分に撹拌して水酸化スズを蛍光体粉末表面に付着せし
めた。次に混合液を吸引濾過して濾紙上の残渣を温度1
00℃で24時間乾燥し、さらに温度300℃で3時間
加熱脱水処理を実施することにより各蛍光体粉末表面に
酸化スズ(SnO2 )から成る被覆層を形成した。さら
にこの蛍光体を篩別することにより実施例2に係る青色
発光蛍光体を調製した。
【0035】調製した青色発光蛍光体表面を分析したと
ころ、蛍光体に対して0.5重量%の重量割合で蛍光体
表面に酸化スズ(SnO2 )から成る被覆層が均一に形
成されていた。
【0036】上記のように調製したユーロピウム付活ア
ルミン酸塩から成る青色発光蛍光体粉末と、赤色発光成
分としての(Y,Eu)2 3 蛍光体粉末と、緑色発光
成分としての(La,Ce,Tb)PO4 蛍光体粉末と
を、相対色温度が5000Kになるような混合比で均一
に混合し、実施例2用の三波長型混合蛍光体を調製し
た。
【0037】次に上記三波長型混合蛍光体を使用し、実
施例1と同様な蛍光体層の形成工程および通常のランプ
製造工程に準拠して、実施例2に係るFCL30EX−
N/28型蛍光ランプを製造した。
【0038】一方、酸化スズ(SnO2 )から成る被覆
層を蛍光体粉末表面に形成しない点以外は実施例2と同
一条件で処理することにより、比較例2に係る蛍光ラン
プを製造した。
【0039】こうして製造した実施例2および比較例2
に係る各蛍光ランプについて、製造直後における初期発
光出力および発光色度を測定し、また1000時間点灯
後における発光出力および発光色度を測定し、表1,2
に示す結果を得た。そして実施例1の場合と同様にして
ランプ特性を評価した。
【0040】表1〜2に示す結果から明らかなように、
被覆層を形成しない従来の蛍光ランプ(比較例2)の初
期発光出力を基準値(100%)すると、実施例2に係
る蛍光ランプの初期発光出力は99.5%となり、僅か
に低下している。しかしながら1000時間点灯後にお
ける発光出力を比較してみると、比較例2では86.2
%であるのに対して、実施例1に係る蛍光ランプにおい
ては、88.3%と低下が少なく、ランプ特性が優れて
いることが判明した。
【0041】また発光色度の変動性については、比較例
2においてはΔx=+0.020,Δy=+0.017
と大きい値となる一方、実施例2においてはΔx=+
0.012,Δy=+0.009と小さい値となり、被
覆層を形成することにより発4色度の変動が42.9%
低減されている。したがって本実施例によれば、発光色
度の変動が抑制された高品質の蛍光ランプが得られるこ
とが判明した。
【0042】実施例3〜8および比較例3〜8 青色発光蛍光体の組成およびSnO2 から成る被覆層の
重量割合を表1に示すように、0.001〜0.3重量
%の範囲に変化させた点以外は実施例1と同様な条件で
青色発光蛍光体を調製し、その蛍光体を使用して実施例
1と同一寸法を有する実施例3〜8に係るFCL30E
X−N/28型蛍光ランプを製造した。
【0043】一方、被覆層を形成しない点以外は実施例
3〜8と同様に処理して、それぞれ対応する比較例3〜
8に係る蛍光ランプを製造した。
【0044】そして各実施例および比較例に係る蛍光ラ
ンプの発光出力特性および発光色度の変動特性を測定し
て表2に示す結果を得た。
【0045】表2に示す結果から明らかなように、実施
例3〜8に係る蛍光ランプは、対応する比較例3〜8の
ランプと比較して初期発光出力は僅かに低下する傾向が
観察されるが、蛍光体に被覆層を形成しているため経時
劣化が少なく、発光色度の変動を27〜49%と大幅に
低減できることが判明した。
【0046】実施例9および比較例9 800ccの純水中に0.4gの硝酸化インジウム(In
(NO3 3 )を投入撹拌し、In(NO3 3 を完全
に溶解せしめた。次に、組成式が(Ba0.45Mg0.5
0.05)O・2.7Al2 3 であり、2価のユーロピ
ウムで付活されたアルミン酸塩青色蛍光体粉末100g
を上記溶液に添加し、十分に撹拌して混合液とした。し
かる後に、混合液中にアンモニアを添加して混合液のp
Hを5に調整し、生成した水酸化インジウムと蛍光体粉
末とを十分に撹拌して水酸化インジウムを蛍光体粉末表
面に付着せしめた。次に混合液を吸引濾過して濾紙上の
残渣を温度100℃で24時間乾燥し、さらに温度60
0℃で3時間加熱脱水処理を実施することにより各蛍光
体粉末表面に酸化インジウム(In2 3 )から成る被
覆層を形成した。さらに、この蛍光体を篩別することに
より実施例9に係る青色発光蛍光体を調製した。
【0047】調製した青色発光蛍光体表面を分析したと
ころ、蛍光体に対して0.1重量%の重量割合で蛍光体
表面に酸化インジウム(In2 3 )から成る被覆層が
均一に形成されていた。
【0048】上記のように調製したユーロピウム付活ア
ルミン酸塩から成る青色発光蛍光体粉末と、赤色発光成
分としての(Y,Eu)2 3 蛍光体粉末と、緑色発光
成分としての(La,Ce,Tb)PO4 蛍光体粉末と
を、相対色温度が5000Kになるような混合比で均一
に混合し、実施例9用の三波長型混合蛍光体を調製し
た。
【0049】次にニトロセルロース(NC)2重量%と
酢酸ブチル98重量%とから成るニトロセルロース溶液
100cc中に上記三波長型混合蛍光体100gを添加混
合して蛍光体スラリーを調製した。そして蛍光体スラリ
ーを、図1に示すようなガラスバルブ(ガラス管)1の
内面に塗布して乾燥・焼成することにより蛍光体層2を
形成した後に、通常のランプ製造工程に準拠して放電用
の電極3およびソケットを付設した口金をガラスバルブ
1の端部に装着するなどの工程を経て、実施例9に係る
FCL30EX−N/28型蛍光ランプを製造した。
【0050】一方、酸化インジウム(In2 3 )から
成る被覆層を蛍光体粉末表面に形成しない点以外は実施
例9と同一条件で処理することにより、比較例9に係る
蛍光ランプを製造した。
【0051】こうして製造した実施例9および比較例9
に係る各蛍光ランプについて、製造直後における初期発
光出力および発光色度を測定し、また1000時間点灯
後における発光出力および発光色度を測定し、表1,2
に示す結果を得た。そして実施例1と同様にしてランプ
特性を比較評価した。
【0052】表1〜2に示す結果から明らかなように、
被覆層を形成しない従来の蛍光ランプ(比較例9)の初
期発光出力を基準値(100%)すると、実施例9に係
る蛍光ランプの初期発光出力は98.6%となり、僅か
に低下している。しかしながら1000時間点灯後にお
ける発光出力を比較してみると、比較例9では86.2
%であるのに対して、、実施例9に係る蛍光ランプにお
いては、86.5%と低下が少なく、ランプ特性が、僅
かではあるが優れていることが判明した。
【0053】また発光色度の変動性については、比較例
9においてはΔx=+0.020,Δy=+0.017
と大きい値となる一方、実施例9においてはΔx=+
0.014,Δy=+0.010と小さい値となり、被
覆層を形成することにより発光色度の変動が34.5%
低減されている。したがって本実施例によれば、発光色
度の変動が低く抑制された高品質の蛍光ランプが得られ
ることが判明した。
【0054】実施例10および比較例10 800ccの純水中に2.0gの硝酸化インジウム(In
(NO3 3 )を投入撹拌し、In(NO3 3 を完全
に溶解せしめた。次に、組成式が(Ba0.45Mg0.5
0.05)O・2.7Al2 3 であり、2価のユーロピ
ウムで付活されたアルミン酸塩青色蛍光体粉末100g
を上記溶液に添加し、十分に撹拌して混合液とした。し
かる後に、混合液中にアンモニアを添加して混合液のp
Hを5に調整し、生成したコロイド状の水酸化インジウ
ムと蛍光体粉末とを十分に撹拌して水酸化インジウムを
蛍光体粉末表面に付着せしめた。次に混合液を吸引濾過
して濾紙上の残渣を温度100℃で24時間乾燥し、さ
らに温度600℃で3時間加熱脱水処理を実施すること
により各蛍光体粉末表面に酸化インジウム(In
2 3 )から成る被覆層を形成した。さらにこの蛍光体
を篩別することにより実施例10に係る青色発光蛍光体
を調製した。
【0055】調製した青色発光蛍光体表面を分析したと
ころ、蛍光体に対して0.5重量%の重量割合で蛍光体
表面に酸化インジウム(In2 3 )から成る被覆層が
均一に形成されていた。
【0056】上記のように調製したユーロピウム付活ア
ルミン酸塩から成る青色発光蛍光体粉末と、赤色発光成
分としての(Y,Eu)2 3 蛍光体粉末と、緑色発光
成分としての(La,Ce,Tb)PO4 蛍光体粉末と
を、相対色温度が5000Kになるような混合比で均一
に混合し、実施例10用の三波長型混合蛍光体を調製し
た。
【0057】次にニトロセルロース(NC)2重量%と
酢酸ブチル98重量%とから成るニトロセルロース溶液
100cc中に上記三波長型混合蛍光体100gを添加混
合して蛍光体スラリーを調製した。そして蛍光体スラリ
ーを、図1に示すようなガラスバルブ(ガラス管)1の
内面に塗布して乾燥・焼成することにより蛍光体層2を
形成した後に、通常のランプ製造工程に準拠して放電用
の電極3およびソケットを付設した口金をガラスバルブ
1の端部に装着するなどの工程を経て、実施例10に係
るFCL30EX−N/28型蛍光ランプを製造した。
【0058】一方、酸化インジウム(In2 3 )から
成る被覆層を蛍光体粉末表面に形成しない点以外は実施
例10と同一条件で処理することにより、比較例10に
係る蛍光ランプを製造した。
【0059】こうして製造した実施例10および比較例
10に係る各蛍光ランプについて、製造直後における初
期発光出力および発光色度を測定し、また1000時間
点灯後における発光出力および発光色度を測定し、表
1,2に示す結果を得た。そして実施例1と同様にして
ランプ特性を比較評価した。
【0060】表1〜2に示す結果から明らかなように、
被覆相を形成しない従来の蛍光ランプ(比較例10)の
初期発光出力を基準値(100%)すると、実施例10
に係る蛍光ランプの初期発光出力は98.3%となり、
僅かに低下している。また1000時間点灯後における
発光出力を比較してみると、比較例10では86.2%
であるのに対して、実施例10に係る蛍光ランプにおい
ては、85.4%と低下している。
【0061】しかしながら発光色度の変動性について
は、比較例10においてはΔx=+0.020,Δy=
+0.017と大きい値となる一方、実施例10におい
てはΔx=+0.008,Δy=+0.009と小さい
値となり、被覆層を形成することにより発光色度の変動
が54.1%低減されている。したがって本実施例によ
れば、発光色度の変動が少ない高品質の蛍光ランプが得
られることが判明した。
【0062】実施例11〜16および比較例11〜16 青色発光蛍光体の組成およびIn2 3 から成る被覆層
の重量割合を表1に示すように、0.001〜0.3重
量%の範囲に変化させた点以外は実施例9と同様な条件
で青色発光蛍光体を調製し、その蛍光体を使用して実施
例9と同一寸法を有する実施例11〜16に係るFCL
30EX−N/28型蛍光ランプを製造した。
【0063】一方、被覆層を形成しない点以外は実施例
11〜16と同様に処理して、それぞれ対応する比較例
11〜16に係る蛍光ランプを製造した。
【0064】そして各実施例および比較例に係る蛍光ラ
ンプの発光出力特性および発光色度の変動特性を測定し
て、下記表1および表2に示す結果を得た。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】表2に示す結果から明らかなように、実施
例11〜16に係る蛍光ランプは、対応する比較例11
〜16のランプと比較して初期発光出力はいずれも僅か
に低下する傾向が観察されるが、蛍光体に被覆層を形成
しているため経時劣化が少なく、発光色度の変動を34
〜53%と大幅に低減できることが判明した。
【0068】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係る青色発光
蛍光体,その製造方法および蛍光ランプによれば、蛍光
体表面に酸化インジウムや酸化スズから成る化学的に安
定な被覆層が形成されるため、ランプ中に存在する阻害
不純物質と蛍光体との反応が効果的に抑制され、蛍光体
の経時劣化が防止できる。したがって、発光効率を大き
く損うことなく、発光色度の変動が少ない蛍光ランプが
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蛍光ランプの一実施例を示し、一
部を破断して示す正面図。
【符号の説明】
1 ガラス管(ガラスバルブ) 2 発光層(蛍光体層) 3 電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(M1-x-y Eux Mny )O・a
    Al2 3 (但し、MはMg,Ca,SrおよびBaか
    ら選択される少なくとも1種、0.01≦x≦0.1,
    0≦y≦0.10,1≦a≦5)で表わされるユーロピ
    ウム付活アルミネート蛍光体表面に、酸化スズおよび酸
    化インジウムの少なくとも一方から成る被覆層を形成し
    たことを特徴とする青色発光蛍光体。
  2. 【請求項2】 アルミネート蛍光体に対する被覆層の重
    量割合が0.001〜0.5重量%であることを特徴と
    する請求項1記載の青色発光蛍光体。
  3. 【請求項3】 アルミネート蛍光体に対する被覆層の重
    量割合が0.01〜0.1重量%であることを特徴とす
    る請求項1記載の青色発光蛍光体。
  4. 【請求項4】 水溶性のインジウム化合物およびスズ化
    合物の少なくとも一方を水中に溶解するとともに、一般
    式(M1-x-y Eux Mny )O・aAl2 3 (但し、
    MはMg,Ca,SrおよびBaから選択される少なく
    とも1種、0.01≦x≦0.1,0≦y≦0.10,
    1≦a≦5)で表わされるユーロピウム付活アルミネー
    ト蛍光体を水中に分散せしめ、得られた混合液のpHを調
    整することにより生じる水酸化物を上記アルミネート蛍
    光体の表面に付着せしめた後に乾燥し、さらに加熱脱水
    処理を実施することにより、アルミネート蛍光体表面に
    酸化スズおよび酸化インジウムの少なくとも一方から成
    る被覆層を形成することを特徴とする青色発光蛍光体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(M1-x-y Eux Mny )O・a
    Al2 3 (但し、MはMg,Ca,SrおよびBaか
    ら選択される少なくとも1種、0.01≦x≦0.1,
    0≦y≦0.10,1≦a≦5)で表わされるユーロピ
    ウム付活アルミネート蛍光体表面に、酸化スズおよび酸
    化インジウムの少なくとも一方から成る被覆層を形成し
    た青色発光蛍光体を含有する蛍光体層をガラス管内壁面
    に形成したことを特徴とする蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 アルミネート蛍光体に対する被覆層の重
    量割合が0.001〜0.5重量%であることを特徴と
    する請求項5記載の蛍光ランプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999034389A1 (en) * 1997-12-23 1999-07-08 Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH Barium magnesium aluminate phosphor
JP2004107623A (ja) * 2002-06-28 2004-04-08 General Electric Co <Ge> アルカリ土類金属及び第iiib族金属の酸化物を含む蛍光体並びに該蛍光体を組み込んだ光源
EP1449905A1 (en) * 2003-02-10 2004-08-25 LG Electronics Inc. Green oxide phosphor
WO2006051601A1 (ja) * 2004-11-12 2006-05-18 Kabushiki Kaisha Toshiba 表示装置用蛍光体とその製造方法、およびそれを用いた電界放射型表示装置

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