JPH09217524A - 幕屋根構造 - Google Patents

幕屋根構造

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JPH09217524A
JPH09217524A JP2414496A JP2414496A JPH09217524A JP H09217524 A JPH09217524 A JP H09217524A JP 2414496 A JP2414496 A JP 2414496A JP 2414496 A JP2414496 A JP 2414496A JP H09217524 A JPH09217524 A JP H09217524A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根および天井を幕体にて形成することによ
り、建築費が安価となし得て、かつ耐震性に優れ、ま
た、中間の柱が省略できることより、体育館,室内野球
場などの広い床面積の建物用に適した幕屋根構造を提供
する。 【解決手段】 天井とともに形成される建物の屋根構造
である。支持部材により山形状に支持された屋根幕と、
この内側に配置された平面状の天井幕との二枚の非通気
性シ−トの幕体を主体とする。両幕体の周部が直接ある
いは間接に建物本体の上縁周部に固定され、かつ両幕体
が建物本体の上縁周部あるいはその近傍に沿って密閉状
に加工され両幕体間に負圧状態の密閉状の空間が形成さ
れてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は幕体を使用した幕
屋根構造に関し、詳しくは、屋根幕(テント幕)の屋根
と天井幕の天井とよりなる、建物の屋根構造の技術に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋の屋根は、傾斜した支持構造
の上に瓦を配置して形成され、天井は板あるいはパネル
板を多数の支持桟により支持することにより形成されて
いる。体育館や展示場あるいはス−パ−マ−ケットなど
の広い床面積を必要とする建物の場合は、屋根や天井の
面積が広くなりかつ中柱を立てないで形成する必要か
ら、複雑構造の支持部材により、屋根および天井が形成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た如く、従来の瓦葺きの家屋においては屋根及び天井の
構造が複雑で建築費が高くなり、かつ瓦による屋根重量
が大きくて耐震性に劣る問題がある。また、体育館など
の広い床面積を必要とする建物の屋根や天井は複雑な支
持部材を必要とし、かつ建築費がかかり、かつ耐震性が
小さい問題があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、前述した瓦葺き
の家屋および広い床面積を必要とする建物における屋根
構造の問題点を解消しようとしたものであり、屋根およ
び天井を幕体にて形成することにより、建築費が安価と
なし得て、かつ耐震性に優れた幕屋根構造を提供するこ
とにある。
【0005】また、本発明の他の課題は、中間の柱が省
略できることより、体育館,室内野球場,展示室あるい
はス−パ−マ−ケットなどの広い床面積の建物用に適し
た幕屋根構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の請求項1の発明となる幕屋根構造は、天井とともに形
成される建物の屋根構造であって、支持部材により山形
状に支持された屋根幕と、この内側に配置された平面状
の天井幕との二つの非通気性シ−トの幕体を主体とし、
両幕体の周部が直接あるいは間接に建物本体の上縁周部
に固定され、かつ両幕体が建物本体の上縁周部あるいは
その近傍に沿って密閉状に加工され両幕体間に負圧状態
の密閉状の空間部が形成されてなることを特徴とする。
【0007】また、上記課題を達成するための請求項2
の発明は、請求項1において、屋根幕と天井幕との間の
密閉状の空間部が屋根幕あるいは天井幕の一部に設けた
排気手段により常時負圧状態に保持されてなることを特
徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1および請求項2におい
て、屋根幕は建物本体の屋根の機能をなし、天井幕は本
体の天井の機能をなす。請求項1および請求項2の屋根
構造は、屋根幕と天井幕で構成される空間部が負圧状態
とされるので屋根幕および天井幕が緊張状となり屋根幕
は美しい形状をなし、また天井幕は本体上方へ引っ張ら
れた美しい曲面状のものとなる。
【0009】次に、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1は一実施形態の幕屋根構造1を適用し
た建物2を示す。この建物2の本体2Aは鉄骨構成を主体
として形成され、図2,図3および図4に示すように、
例えば、短辺(側面)が18m,長辺(正面)が54m の大き
さにされ、かつ出入り口3および窓部4が適当に設けら
れ壁面部5に囲まれ、筋かい6などの補強がされて基礎
7上に堅牢に形成されている。本体は図3に示すよう
に、隅部に補強部材8が取付けられるが、天井には梁が
設けられていない。なお、強度的に必要ならば図3の仮
想線に示すように補強梁10を配置してもよいが、後述す
る天井幕18の見栄えを良くするため、強度に不足がなけ
れば補強梁10を設けない方が好ましい。
【0010】本体2Aは上辺周部の敷き梁(敷きげた)11
の外面に、図7に示すように上方が開口した支持樋12が
溶接あるいはボルト止め(図示せず。)にて固着されて
いる。支持樋12は後述の天井幕18および屋根幕20を止着
するためのボルト軸13が所定間隔で多数突設されてい
る。支持樋12のボルト軸13を取付けた縦面部分12A は平
滑に形成され、予めプライマ−処理がされている。支持
樋12は敷き梁11と一体成形したものにボルト軸13を突設
させてもよい。なお、支持樋12は適当位置に排水用の縦
樋が設けられる(図示しない)。
【0011】図1〜図4などに示すように、本体2Aの両
側面14の中央位置には本体2Aより上方に高く伸びた支持
管15が補強部材16に強固に固定されている。支持管15は
屋根幕20の引きひも26を引っ張り固定するためのもので
あり、図10に示すように、各支持管15は上端に転子15
A が軸着されていて、下端は引きひもの引っ張り手段を
取付けるために、本体2A側面14の略中央位置までとされ
ている。
【0012】図5に示す天井幕18は本体2Aの天井を形成
するためのものであり、天井を被い得る大きさのシ−ト
の外周に取付け代18A が設けてある。取付け代18A は補
強のため、シ−トの端縁を折曲げて重ねた二重にされて
いる。取付け代18A には前記した支持樋12のボルト軸13
に挿入する止め孔19がボルト軸13と等間隔に多数設けら
れている。
【0013】図6は切妻状の屋根幕20とするための、前
面部シ−ト21,後面部シ−ト22,右側面部シ−ト23およ
び左側面部シ−ト24の各裁断したシ−ト部分を示してい
る。各シ−ト部分は所定辺に縫い代21A,23A,24A が設け
られ、また、取付け側となる取付け代21B,22B,23B,24B
には支持樋12のボルト軸13に挿入する止め孔25がボルト
軸13と等間隔に多数設けられている。各取付け代21B,22
B,23B,24B は補強のため折曲げた二重にされている。各
シ−ト部分は対応する辺を重ね合わせた後、縫い代21A,
23A,24A において縫着して屋根幕20が形成される。な
お、前面部シ−ト21と後面部シ−ト22の両シ−ト部分の
縫着の際には、図6の仮想線に示すように屋根幕20の棟
線20A の部分に引きひも26を配置し、両シ−ト部分の縫
着とともに引きひも26も縫着する。
【0014】前記天井幕18および屋根幕20は空気を通過
させない非通気性のシ−トにて形成される。例えば、多
層ラミネ−トした樹脂シ−ト、布地にゴム引きあるいは
樹脂加工した加工シ−トなどを用いることができる。屋
根幕20の縫着部分はゴム引きするかあるいは樹脂を塗着
して非通気性の加工がされる。
【0015】また、屋根幕20の一側面部,本実施の形態
では、左側面部シ−ト24に排気ファン30の取付け孔27
(図6参照。)が設けられていて、図11に示す排気フ
ァン30がこの取付け孔27に取付けられる。図11に示す
ように排気ファン30は支持板31の排気孔31A の支持部材
32にモ−タMが固定され、モ−タMの軸に回転羽根33が
取付けられている。排気孔31A には回転羽根33を囲む筒
体34が固着されている。回転羽根33はモ−タMの通電に
より一定方向に高速回転され、筒体34より空気が強力に
排気される。支持板31に筒体34を取付けた排気ファン30
は、支持板31を左側面部シ−ト24の内側に配置し、筒体
34を取付け孔27より外方へ突出させた状態とし、支持板
31とシ−ト部分を縫着固定する。この縫着は支持板31周
部の縫着孔31B を利用して縫着され、縫着部分にはゴム
引きあるいは樹脂の塗着により非通気性の加工がされ
る。
【0016】しかして図2,図3に示す本体2Aの天井と
なる部分には、図5に示す天井幕18が張られる。天井幕
18は天井部分を被った後、その外周の取付け代18A を図
7に示すように、支持樋12内に引っ張り、支持樋12の各
ボルト軸13に取付け代18の止め孔19を深く挿入する。外
周の取付け代18をボルト軸13に挿入することにより天井
幕18は固定される。
【0017】しかる後、各支持樋12のボルト軸13には非
通気性の帯状クッション板36が取付けられる。図7に示
すように帯状クッション板36はボルト軸13と等間隔に通
孔36A を有する帯体よりなり、天井幕18の取付け代18A
,屋根幕20の取付け代21B,22B,23B,24B をボルト軸13
に取付けて締付けた際に密閉構造を構成するためのもの
である。
【0018】次いで屋根形に形成した屋根幕20を、その
前面部シ−ト21を本体2Aの正面側に向けるとともに、天
井幕18上に配置し、屋根幕20の右側の引きひも26を本体
2A右側の支持管15の転子15A を経て管内に導き、管外へ
引き出し、引張り状に適宜に仮止めする。また、屋根幕
20の左側の引きひも26は左側の支持管15の転子15A を経
て管内に導き、管外へ引き出して引張り状に仮止めす
る。
【0019】次いで、屋根幕20の周部の取付け代21B,22
B,23B,24B を支持樋12内に引っ張り、支持樋12の各ボル
ト軸13に止め孔25を順次挿入する。周部の取付け代21B,
22B,23B,24B の止め孔25を全てボルト軸13に挿入後は、
図8に示すようにボルト孔38A を有する孔あき当て板38
をボルト軸13に挿入し、図9に示すように、各ボルト軸
13にはナット39が締着され、屋根幕20の周部が密着固定
される。
【0020】しかる後、仮止めした引きひも26が本止め
される。この本止めは図10に示すように、引きひも26
の端部に錘41を吊るすか、あるいは固定具42と引きひも
26間に引きばね43を介装して屋根幕20が所定の形状を保
つようにされる。なお、引きひも26の本止めは引きひも
26の下端部を不動状に固定してもよいが、図10に示す
ように可動状に固定した場合は四季の温度変化や気圧の
変化などに屋根幕が対応し易く、耐久性を良くすること
ができて好ましい。かくして、引きひも26を本止めした
状態の天井幕18と屋根幕20間の屋根空間部Sは、排気フ
ァン30の排気孔31A を除き、密閉状の構造とされる。
【0021】しかる後、排気ファン30のモ−タMに通電
して回転羽根33を回転させると、屋根空間部Sの空気は
大気中へ排気され、図12に示すように、屋根空間部S
が外気より負圧(低圧)となるため、天井幕18は本体2A
の上方側へ引っ張られ、屋根幕20は天井側へ引っ張られ
た緊張状態に保持される。このため、屋根幕20の外観は
しわのない美しい形状となり、また、本体2A内より見た
天井は上方へ盛り上がった美しい天井面となる。この実
施形態の幕屋根構造1は従来の瓦葺き、あるいはパネル
板を並べた屋根、あるいはトタン葺きなどの屋根構造に
較べ軽量となし得るので地震などの振動に対して建物を
害することがない。なお、この幕屋根構造1を備えた建
物2は展示場,スポ−ツホ−ルなど多目的に利用され
る。
【0022】前記した実施の形態では排気ファン30は常
時駆動した状態としたが、排気ファン30の排気孔31A に
は開閉弁を取付け、屋根空間部Sを外気より所定の負圧
とした後は開閉弁を閉じて回転羽根33を止める構造とし
てもよい(図示せず)。
【0023】前記した実施の形態の建物2の本体2Aは直
方体形状に形成したが、本発明はこの形状に限るもので
はなく、立方体形状あるいは円形のド−ム状の本体に適
用することも可能であり、屋根幕18の形状も三角形、上
方へ盛り上がった半球状,かまぼこ形など雨水を流失さ
せ得る適宜な山形状とすることができる。天井幕20およ
び屋根幕18の取付け代18A,21B,22B,23B,24B を本体2Aの
上辺の周部に取付ける密閉手段は前記した構造に限定す
るものではなく、他の密閉手段としてもよい。
【0024】本実施の形態の場合は、天井幕18,屋根幕
20の面積が大きくて、幕シ−トの一部あるいは密閉状態
のどこか不完全な個所からの空気の侵入のおそれがあ
る。しかし、排気ファン30を常時駆動させた場合は屋根
空間部Sを良好な負圧状態に保持することができる。屋
根空間部Sを負圧とするための排気ファン30はファン形
式に限定するものではなく適宜な排気手段としてもよ
く、排気手段は屋根幕20の一部あるいは天井幕20の一部
に取付けることも可能である。また、引きひも26を固定
するための支持管15は支持棒あるいは引きひもを支持す
る適宜な支持手段とすることができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、屋根および天
井を幕体にて形成することにより、建築費が安価になし
得て、かつ耐震性に優れた効果を得ることができる。ま
た、この発明によれば、屋根および天井を支える支持部
材、とくに室内の柱を省略できることより、体育館,室
内野球場,展示室あるいはス−パ−マ−ケットなどの広
い床面積の建築用に適する。請求項2の発明によれば、
前記した請求項1の発明の効果に加え、排気手段によ
り、常時、負圧が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】幕屋根構造を適用した建物の斜視図である。
【図2】建物本体の正面図である。
【図3】建物本体の平面図である。
【図4】建物本体の側面図である。
【図5】天井幕の展開図である。
【図6】屋根幕の分解した展開図である。
【図7】天井幕の取付け工程図である。
【図8】屋根幕の取付け工程図である。
【図9】天井幕及び屋根幕の取付け部分の構造図であ
る。
【図10】左右の支持部材を主体とした引張り手段の側
面図である。
【図11】排気手段の構造図である。 (A)は屋根幕に取
付けた状態図, (B)は排気手段の分解図である。
【図12】幕屋根構造の作用説明図である。
【符号の説明】
1 幕屋根構造 2 建物 2A 本体 11 敷き梁 12 支持樋 13 ボルト軸 15 支持管 15A 転子 18 天井幕 18A,21B,22B,23B,24B 取付け代 19 止め孔 20 屋根幕 25 止め孔 26 引きひも 30 排気ファン 31A 排気孔 33 回転羽根 36 帯状クッション板 38 孔あき当て板 39 ナット 41 錘 42 固定具 43 引きばね S 屋根空間部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井とともに形成される建物の屋根構造
    であって、支持部材により山形状に支持された屋根幕
    と、この内側に配置された平面状の天井幕との二つの非
    通気性シ−トの幕体を主体とし、両幕体の周部が直接あ
    るいは間接に建物本体の上縁周部に固定され、かつ両幕
    体が建物本体の上縁周部あるいはその近傍に沿って密閉
    状に加工され両幕体間に負圧状態の密閉状の空間部が形
    成されてなることを特徴とした幕屋根構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、屋根幕と天井幕との
    間の密閉状の空間部が屋根幕あるいは天井幕の一部に設
    けた排気手段により常時負圧状態に保持されてなること
    を特徴とした幕屋根構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2770864A1 (fr) * 1997-11-07 1999-05-14 World Fusion Limited Structure de toiture rideau
JP2012172374A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Taiyo Kogyo Corp シート定着構造

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FR2770864A1 (fr) * 1997-11-07 1999-05-14 World Fusion Limited Structure de toiture rideau
GR980100408A (el) * 1997-11-07 1999-07-30 World Fusion Limited Κατασκευη στεγης απο παραπετασμα
JP2012172374A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Taiyo Kogyo Corp シート定着構造

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