JPH09218167A - 液体浸透探傷方法及び装置 - Google Patents

液体浸透探傷方法及び装置

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JPH09218167A
JPH09218167A JP8025028A JP2502896A JPH09218167A JP H09218167 A JPH09218167 A JP H09218167A JP 8025028 A JP8025028 A JP 8025028A JP 2502896 A JP2502896 A JP 2502896A JP H09218167 A JPH09218167 A JP H09218167A
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JP
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water
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liquid
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Application number
JP8025028A
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English (en)
Inventor
Sumio Kogure
澄夫 木暮
Hideyasu Furukawa
秀康 古川
Tsukasa Sasaki
典 佐々木
Shinichi Higuchi
真一 樋口
Yoji Yoshida
洋司 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Industry and Control Solutions Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd Ibaraki
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水中での液体浸透探傷検査を適用する場合にお
いて、前処理として被検査面近傍の局部排水と乾燥を合
理的に行い、かつ欠陥検出性を改善する。 【解決手段】水中にある被検査面1に液体浸透探傷検査
に必要な装備を持った検査箱2を設置し、これを大気解
放状態でジェットポンプ7を用いて10m以上の水深か
らの排水を可能とし、高周波誘導加熱コイル40を用い
て誘導加熱することにより、前処理においては欠陥内部
まで乾燥し、かつ水洗淨処理後においては高周波加熱コ
イル40を用いた誘導加熱と真空ポンプ22を用いて負
圧にすることにより、欠陥内に残留した浸透液のしみ出
しを強制することにより、装置の小形単純化と欠陥検出
性の大幅向上を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中で構造物に対
する液体浸透探傷を実行する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体浸透探傷法は、被検査面に水洗性の
蛍光浸透液を吹き付け、ひび割れ等の欠陥部に蛍光浸透
液が浸透することを利用して、被検査面の洗浄後に欠陥
部に残留する蛍光浸透液を観察して探傷を行う。
【0003】このような液体浸透探傷法を、例えば、原
子力発電所の原子炉圧力容器内にある部材の保全検査に
適用する場合、従来は水中で行うことが出来ないため
(原子炉圧力容器内は、核燃料の残留熱除去と放射線を
遮蔽するため炉水が存在する)、核燃料を原子炉内より
取り出し次の手順で検査を行っていた。
【0004】(1)放射線遮蔽のため水が充満した状態
で探傷装置を被検査面にセットする。
【0005】(2)原子炉圧力容器内の水を排出し、遠
隔操作で被検査面の探傷検査を行う。
【0006】(3)探傷検査完了後、再度水を原子炉圧
力容器内にはり、水で放射線を遮蔽し、検査装置を撤去
する。
【0007】以上の如く検査手法によれば、1000ト
ン以上の大量の水の排出と再供給を行わねばならず著し
く能率の悪い作業となっている。
【0008】そのため、水中での液体浸透探傷を実現す
ることが望まれ、水中の浸透探傷方式として、例えば、
特開昭60−205242号、特開平3−255347
号、特開平4−84742号、特開平4−95864
号、特開平5−107201号、特開平5−26447
1号公報等に開示されたものが提案されている。
【0009】これらの水中での浸透探傷方式は、基本的
には、水中にある被検査面を探傷用の検査箱によりシー
ルしながら覆い、この検査箱内の水を排水ポンプを用い
て排水,すなわち水中にある被検査面の近傍を局所排水
した後に浸透探傷検査(液体浸透探傷のほかにガスを用
いたガス浸透探傷がある)を行うものである。検査箱に
は、被検査面を水封シールするシール機構、検査箱を被
検査面に据え付ける吸着機構、浸透剤(液体或いはガ
ス)を噴射するノズル、洗浄機構、真空引き機構、モニ
タ用のカメラ等が装備されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した種々の水中浸
透探傷方式において、検査箱内の排水を行うポンプとし
て、例えば特開平4−84742号等で真空ポンプが提
案されるが、真空ポンプでは水深10m以上の揚水が無
理であり、そのほか、特開平4−95864号公報に記
載のように複数個のポンプを直列に接続して水深に対処
する技術が開示されているが排水機構が大がかりとなる
傾向があり、合理的な前処理工程(排水処理工程)が望
まれる。その他、水中での欠陥検出性を高めることが望
まれる等、改善すべき点があった。
【0011】本発明は、以上の点に鑑みてなされ、その
解決しようとする課題は次の通りである。
【0012】(1)水深10m以上の水中であっても、
簡易な局所排水機構を用いて液体浸透探傷を容易に実現
させる。
【0013】(2)水中で実施しても欠陥検出性の高い
液体浸透探傷を可能にする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は基本的には下記の如く構成する。
【0015】第1の発明は、水中にある被検査面の近傍
を局所排水して行う液体浸透探傷方法において、液体浸
透の前処理として、水中の被検査面を着脱自在な液体浸
透探傷用の検査箱によりシールしつつ覆い、この検査箱
を箱上部に接続した通気チューブを介して水面上の大気
に開放させながら、検査箱内の水をジェットポンプを用
いて検査箱外部に吸引し、このジェットポンプ出口側に
接続された排水チューブに該ジェットポンプから噴出さ
れる気泡を利用して気泡ポンピングが生じるよう設定す
ることにより、前記ジェットポンプから噴出する水を前
記排水チューブを介して水面上に揚水させて、前記局所
排水を行うことを特徴とする。
【0016】第2の発明は、水中にある被検査面を液体
浸透探傷用の検査箱によりシールしながら着脱自在に覆
い、この検査箱内の水を排水して行う液体浸透探傷方法
において、液体浸透の前処理として、前記検査箱内の排
水処理後に高周波誘導加熱コイルを用いて前記被検査面
と前記検査箱の内部を乾燥し、加えて、前記被検査面に
存在する欠陥内部を乾燥して欠陥内部の空洞化を促進さ
せることを特徴とする。
【0017】第3の発明は、水中にある被検査面を液体
浸透探傷用の検査箱によりシールしながら着脱自在に覆
い、この検査箱内の水を排水して行う液体浸透探傷方法
において、前記被検査面に探傷用の浸透液を供給し、そ
の後の被検査面洗浄後になされる乾燥工程にて、前記検
査箱内を真空ポンプを用いて負圧にすることにより、被
検査面の欠陥内部の残留空気の膨張による欠陥開口部へ
の浸透液しみ出し拡大を助長させることを特徴とする。
【0018】第4の発明は、水中にある被検査面を液体
浸透探傷用の検査箱によりシールしながら着脱自在に覆
い、この検査箱内の水を排水して行う液体浸透探傷方法
において、前記被検査面に探傷用の浸透液を供給し、そ
の後の被検査面洗浄後になされる乾燥工程にて前記被検
査面を高周波誘導加熱コイルにより加熱して被検査面の
欠陥内に残留している浸透液と空気の熱膨張により浸透
液の欠陥開口部へのしみ出し拡大を図ることを特徴とす
る。
【0019】第5の発明は、第1の発明を実施する装置
の発明として、水中にある被検査面を液体浸透探傷用の
検査箱によりシールしながら着脱自在に覆い、この検査
箱内の水を排水して行う液体浸透探傷装置において、前
記検査箱には、その上部に水面上の大気と通じる通気チ
ューブが接続され、下部の排水口にジェットポンプが取
付けられ、そのジェットポンプに接続された排水チュー
ブが水面上に導かれる構成としたものを提案する。
【0020】第6の発明は、第2,第4の発明を実施す
る装置として、水中にある被検査面を液体浸透探傷用の
検査箱によりシールしながら着脱自在に覆い、この検査
箱内の水を排水して行う液体浸透探傷装置において、前
記検査箱には前記被検査面を誘導加熱するための高周波
誘導加熱コイルが装備されているものを提案する。
【0021】第1の発明の作用…液体浸透探傷の前処理
として、水中の被検査面(探傷検査面)を検査箱により
水封シールしつつ局所排水が行われる。この局所排水に
ジェットポンプを用いることで、排水チューブ中に気泡
が存在してもポンプ機能が損なわれることなく、反っ
て、本発明では、このジェットポンプから噴出される気
泡を積極的に利用して気泡ポンピングが生じるように設
定したので、水深に関係なく揚水を可能にするので、1
0m以上の局所排水(揚水)を可能にする。検査箱内
は、排水に伴って大気に置き換えられる。
【0022】なお、上記の如く検査箱を通気チューブを
介して大気開放しジェットポンプを用いて排水すれば、
ある水深以上では浮力をこえる水圧により検査箱が被検
査面に押付けられる作用が得られる。
【0023】第2の発明の作用…液体浸透探傷の検査に
おいて、前処理として局所排水(検査箱内の水抜き)後
に被検査面を乾燥させて、浸透液が被検査面にぬれるよ
うにすることのみならず、欠陥内部の水を乾燥排除して
欠陥内部を空洞化し、浸透液を進入可能にしなければな
らない。
【0024】水中に設置した検査箱に覆われる厚肉(最
大約200mm)の被検査面に欠陥が存在する場合、検査
箱内の排水後に、被検査面の欠陥内に残った水を一般的
な方法で加熱除去することは極めて困難である。そのた
め、温風等を吹き付ける従来手法も存在するが、本発明
のように高周波誘導加熱法を採用すれば、その表皮加熱
効果と間接誘導加熱により、被検査面表層部の加熱乾燥
を従来手法に比べて容易かつ短時間に実現させる。
【0025】第3の発明の作用…浸透処理で欠陥上に浸
透液が適用されると界面張力に相当する浸透力で、浸透
液は欠陥内部に取り残された空気を押し込めながら浸透
していく。
【0026】浸透処理後の水洗淨処理で被検査面の表面
に残留した浸透液を水洗除去し、乾燥する場合、検査箱
内を負圧にすることにより、欠陥内部の空気が膨張して
欠陥内に残留している浸透液を表面にしみださせ、欠陥
指示模様を拡大指示する作用が得られ、無現像法の適用
が可能となる。
【0027】上述の目的で設置された真空排気装置を用
いて、前処理乾燥の補助手段として、一般的に行われて
いる真空乾燥を追加実施することも可能となる。
【0028】第4の発明の作用…高周波誘導加熱コイル
を用いて、探傷検査対象の被検体表層部を容易に加熱す
ることが可能となり、この欠陥中の浸透液とその内部に
封じこまれた空気を膨張させ欠陥開口部表面に浸透液を
滲みださせ、欠陥指示模様を拡大指示する作用が得ら
れ、無現像法の適用が可能となる。
【0029】第5の発明の作用…第1の発明の前処理に
おける局所排水を可能にするほかに、ジェットポンプを
用いて、液体浸透探傷検査における浸透処理後の洗浄処
理水の排水を同様にして実行することができる。
【0030】第6の発明の作用…上記第2,第4の発明
の実施を可能にする。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面により
説明する。
【0032】ここでは、原子炉圧力容器の水中にある部
材に対して液体浸透探傷検査を適用する場合を一例に説
明する。
【0033】図1は、本発明の実施の形態に係る液体浸
透探傷装置の使用状態を示す説明図、図2はその液体浸
透探傷検査の工程を示す説明図である。
【0034】図1では、原子炉圧力容器の水中にある被
検査面1に、水面上の操作床33上から検査箱2をセッ
トして、水中液体浸透探傷検査を行う。
【0035】検査箱2は、一面が開口し、その開口縁に
水封シール用のダブルパッキン4が設けられ、その開口
部には、被検査面1に臨むようにして高周波誘導加熱コ
イル40が設けてある。
【0036】検査箱2には、その上面に水面上(操作床
33)の大気と通じる通気チューブ21が接続され、ま
た、下部の排水口にジェットポンプ7が取付けられる。
通気チューブ21は、大気開放用の電磁弁5が配設さ
れ、電磁弁5と検査箱2間で分岐して電磁弁6を介して
真空ポンプ22に接続される。
【0037】ジェットポンプ7には、電磁弁9付きのチ
ューブ41を介して操作床33上の圧縮機8により生成
される圧縮空気(駆動流体)が送られ、この圧縮空気が
ジェットポンプ7のノズルより噴出され、このノズルか
らの圧縮空気噴出により生じる負圧を利用して、検査箱
2内部の水を吸引排出し、ジェットポンプ7に接続され
た排水チューブ20及び電磁弁10,気水分離器11を
介して、操作床33上の排水処理槽32に導かれるよう
にしてある。
【0038】39は水封パッキン4内を負圧にするため
のジェットポンプで、ジェットポンプ7と並列に接続さ
れる。ジェットポンプ39には、電磁弁17付きのチュ
ーブ42を介して、操作床33上の圧縮機8により生成
される圧縮空気(駆動流体)が送られ、この圧縮空気が
ジェットポンプ39のノズルより噴出され、このノズル
からの圧縮空気噴出により生じる負圧でパッキン4内の
排水及び排気がなされ、その排水は排水チューブ43及
び気水分離器11を介して、排水処理槽32に導かれる
ようにしてある。
【0039】検査箱2は、浸透液と洗浄液を被検査面1
に向けて噴射するノズル12を備え、その送液チューブ
44は途中で分岐して、その分岐された一方が電磁弁1
4を介して浸透液供給加圧槽16に接続され、他方が電
磁弁13を介して洗浄水ポンプ15に接続される。
【0040】また、検査箱2は紫外線照射燈24と欠陥
観察用のテレビカメラ25を装備し、テレビカメラ25
が操作床上のモニタテレビ26と接続されている。
【0041】水中構造物の探傷検査を行うには、被検査
面1に検査箱2をセットし、電磁弁17を開き、ジェッ
トポンプ39を作動してダブルパッキン4の内部(パッ
キン間)を負圧にして検査箱2を構造物壁面に吸着させ
て検査箱2と原子炉水3を遮断する。これとあわせて、
電磁弁9と10を開きジェットポンプ7を作動させ、大
気開放電磁弁5を開き、検査箱2内の排水を行う。
【0042】排水は気水分離器11をへて排水処理槽3
2で回収される。この排水の機能をジェットポンプ7の
出口側に接続されるチューブ20の断面で説明すると、
ジェットポンプ7から出射する駆動空気(圧縮空気)と
排水は、チューブ20内にて空気泡群18と水柱群19
に間歇的に分離し、これらの空気泡群18の浮力によ
り、気泡ポンピング機能が生じて水柱群19は上方への
推力を受け揚水される。このような簡便な手段により原
子炉圧力容器内の10mをこえる水深においても検査箱
2内の排水が可能となる。
【0043】排水処理のため電磁弁5が開いて検査箱2
が大気開放状態にあっても、検査箱2に接続されたチュ
ーブ21の体積は小さいので、排水開始後,間もなく、
検査箱2の外面には水深に相当する水圧がかかり、検査
箱2は水封パッキン4を介して被検査面(構造物壁面)
1に密着し、原子炉水3との遮断が完全になる。
【0044】検査箱2の排水が完了すると高周波誘導加
熱コイル40を通電させ、誘導加熱により被検査面1及
び検査箱内の乾燥を行うと同時に、電磁弁5、9と10
を閉め、電磁弁6を開いて真空ポンプ22を起動し、検
査箱内を負圧にして一般的に行われている減圧乾燥を併
用して、前処理乾燥の迅速化を図る。
【0045】この負圧値は原子炉水温に相当する飽和水
蒸気圧で一定(20°Cの場合、約−742mmHg)と
なり、この間検査箱内残留水は沸騰蒸発して乾燥する。
この時被検査面に開口欠陥23が存在した場合、この内
部の水分も蒸発除去され、空洞化する。
【0046】一定を保っていた負圧値が更に低下し始め
てから任意に設定した時間経過後、乾燥が完了したとし
て、真空ポンプ22を停止して、電磁弁5を開き検査箱
2を大気開放して、電磁弁6を閉じる。浸透液供給加圧
槽16に接続した電磁弁14を開き、噴射ノズル12か
ら被検査面1に水洗性蛍光浸透液を射出した後、電磁弁
14を閉じ、一定時間放置する。
【0047】その一定時間経過後、電磁弁13を開き、
洗浄水ポンプ15を起動して、噴射ノズル12から噴射
して被検査面に付着した余剰浸透液を水洗除去する。
【0048】洗浄廃水の排出は前記と同様にして、ジェ
ットポンプ7を使用して行う。
【0049】水洗状況を紫外線照射燈24点燈下でテレ
ビカメラ25で撮影しモニタテレビ26で観察し、水洗
浄処理の完了を監視する。
【0050】水洗浄処理完了後、高周波誘導加熱コイル
40を通電し、かつ電磁弁5、9と10を閉じ、電磁弁
6を開き、真空ポンプ22を起動し、検査箱2を負圧に
し、前記と同様の原理で被検査面1を含め乾燥する。被
検体表層部を加熱することによる浸透液の膨張と封じ込
まれた空気の膨張に加え、検査箱2内を負圧にすること
により欠陥内に押し込まれていた空気が膨張し欠陥開口
面に浸透液をしみださせて、欠陥指示模様を拡大させ欠
陥の検出性を大幅に改善できる。
【0051】この乾燥終了後、電磁弁5を開き真空ポン
プ22を停止し、紫外線照射燈24で被検査面を照らし
てテレビカメラ25で撮像しモニタテレビ26で観察す
る。以上の動作を構造物壁面の各領域で適用すること
で、浸透探傷検査を終了する。
【0052】図2に上記液体浸透探傷検査における工程
を示す。
【0053】(1)前処理乾燥工程34 この時点では被検査面1及び欠陥23内に原子炉水が残
留しており、この状態で検査箱を高周波誘導加熱に減圧
乾燥を併用して被検査面1と欠陥23内の残留水を沸
騰、除去し、再度検査箱2を大気開放すると欠陥内に大
気圧の空気28が充満する。これにより欠陥内が空洞化
し、浸透液の浸透が可能となる。
【0054】(2)浸透処理工程35 上記に引続いて被検査面に蛍光水洗性浸透液29を適用
すると欠陥23内にこの浸透液29は界面張力により空
気28を押し込めながら浸透する。
【0055】これにより欠陥内に浸透液を介して空気が
残留する。
【0056】(3)洗浄処理工程36 上記に引続いて洗浄用の水スプレー30で被検査面の余
剰浸透液を除去し、欠陥内に浸透した浸透液29が残留
する。
【0057】(4)乾燥処理工程37 上記に引続いて高周波誘導コイル40に通電し、誘導加
熱するとともに検査箱内を負圧にし、被検査面に残留し
た洗浄水を乾燥する付帯効果として、欠陥内部に残留し
た浸透液とそれに封じ込まれた空気28が膨張して、浸
透液29を欠陥表面にしみ出させ欠陥指示模様31を拡
大形成する。
【0058】この効果により無現像法の採用が可能とな
り、現像粉を被検査面に塗布し、その毛細管作用により
欠陥指示模様を拡大させる現像処理工程を省略し、被検
査面に塗布された現像粉の遠隔操作による除去作業が不
要となる。
【0059】(5)観察工程38 紫外線照射燈24で被検査面を照らし、テレビカメラ2
5を介してモニタテレビ26で観察する。
【0060】本実施形態の効果を要約すると下記の如く
なる。
【0061】原子炉圧力容器内の探傷検査を行う場
合、この上部の操作床で作業するには、水による放射線
遮蔽が必要となるため、従来は、 ・探傷装置の設定……水張り状態 ・探傷検査 ……水抜き状態 ・探傷装置の撤去……水張り状態 とする必要があったが、水張り状態で検査が可能となる
ことにより極めて大量の水の処理が不要となり、かつこ
のための膨大な時間の節約が可能となる。
【0062】検査箱の局所排水において、検査箱の上
端を大気開放し、検査箱の近傍にジェットポンプを設け
て排水することにより、10m以上の水深でも容易に排
水を可能とし、かつ水深に相当する水圧で検査箱を被検
査面に押付け密封を確実にする小形で単純な装置を提供
する。
【0063】上記局所排水後において、高周波誘導加
熱に減圧乾燥を併用して、残留水を沸騰乾燥し、欠陥内
を空洞化し、浸透処理前の乾燥処理を完全ならしめ欠陥
の検出性を大幅に改善した装置を提供する。
【0064】浸透液の水洗浄除去処理後の乾燥を兼ね
た高周波誘導加熱と検査箱を負圧にすることにより、欠
陥内に浸透した浸透液を強制的に表面にしみ出させて欠
陥指示模様を拡大させ、無現像法の効果的な適用を可能
とし、小形単純化した装置を提供する。
【0065】
【発明の効果】第1,第5の発明によれば、水深10m
以上の水中であっても、簡易な局所排水(揚水)機構を
用いて液体浸透探傷を容易に行うことができる。
【0066】第2,第6の発明によれば、被検査面に欠
陥(ひび割れ等)が存在する場合、その欠陥に存在する
残留水分を除去してその空洞化を促進させることで、浸
透液の浸透を良好にし、水中で液体浸透探傷を実施して
も欠陥検出性を高めることができる。
【0067】第3,第4,第6の発明によれば、欠陥内
に浸透した浸透液のしみ出し効果を高めて、水中で液体
浸透探傷を実施しても欠陥検出性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中浸透探傷検査の一実施形態を示す
全体構成図である。
【図2】上記水中浸透探傷検査の工程説明図である。
【符号の説明】
1…被検査面、2…検査箱、3…原子炉水、4…水封パ
ッキン、5…大気開放電磁弁、6…真空引き電磁弁、7
…ジェットポンプ、8…圧縮機、9…圧縮空気供給用電
磁弁、10…排水用電磁弁、11…気水分離器、12…
噴射ノズル、13…洗浄水供給電磁弁、14…浸透液供
給電磁弁、15…洗浄水ポンプ、16…浸透液供給加圧
槽、17…圧縮空気供給用電磁弁、18…気泡群、19
…水柱群、20…排水チューブ、21…通気チューブ、
22…真空ポンプ、23…欠陥、24…紫外線照射燈、
25…テレビカメラ、26…モニタテレビ、27…残留
水、28…空気、29…浸透液、30…水スプレー、3
1…欠陥指示模様(しみ出し浸透液)、32…排水処理
槽、33…操作床、34…前処理(乾燥)工程、35…
浸透処理工程、36…洗浄処理工程、37…乾燥処理工
程、38…観察工程、39…シール用のジェットポン
プ、40…高周波誘導加熱コイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 典 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 樋口 真一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 吉田 洋司 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中にある被検査面の近傍を局所排水し
    て行う液体浸透探傷方法において、 液体浸透の前処理として、水中の被検査面を着脱自在な
    液体浸透探傷用の検査箱によりシールしつつ覆い、この
    検査箱を箱上部に接続した通気チューブを介して水面上
    の大気に開放させながら、検査箱内の水をジェットポン
    プを用いて検査箱外部に吸引し、このジェットポンプ出
    口側に接続された排水チューブに該ジェットポンプから
    噴出される気泡を利用して気泡ポンピングが生じるよう
    設定することにより、前記ジェットポンプから噴出する
    水を前記排水チューブを介して水面上に揚水させて、前
    記局所排水を行うことを特徴とする液体浸透探傷方法。
  2. 【請求項2】 水中にある被検査面を液体浸透探傷用の
    検査箱によりシールしながら着脱自在に覆い、この検査
    箱内の水を排水して行う液体浸透探傷方法において、 液体浸透の前処理として、前記検査箱内の排水処理後に
    高周波誘導加熱コイルを用いて前記被検査面と前記検査
    箱の内部を乾燥し、加えて、前記被検査面に存在する欠
    陥内部を乾燥して欠陥内部の空洞化を促進させることを
    特徴とする液体浸透探傷方法。
  3. 【請求項3】 前記検査箱内の排水処理後の前記高周波
    誘導加熱コイルによる乾燥工程で真空乾燥を併用させる
    請求項2記載の液体浸透探傷方法。
  4. 【請求項4】 水中にある被検査面を液体浸透探傷用の
    検査箱によりシールしながら着脱自在に覆い、この検査
    箱内の水を排水して行う液体浸透探傷方法において、 前記被検査面に探傷用の浸透液を供給し、その後の被検
    査面洗浄後になされる乾燥工程にて、前記検査箱内を真
    空ポンプを用いて負圧にすることにより、被検査面の欠
    陥内部の残留空気の膨張による欠陥開口部への浸透液し
    み出し拡大を助長させることを特徴とする液体浸透探傷
    方法。
  5. 【請求項5】 水中にある被検査面を液体浸透探傷用の
    検査箱によりシールしながら着脱自在に覆い、この検査
    箱内の水を排水して行う液体浸透探傷方法において、 前記被検査面に探傷用の浸透液を供給し、その後の被検
    査面洗浄後になされる乾燥工程にて前記被検査面を高周
    波誘導加熱コイルにより加熱して被検査面の欠陥内に残
    留している浸透液と空気の熱膨張により浸透液の欠陥開
    口部へのしみ出し拡大を図ることを特徴とする液体浸透
    探傷方法。
  6. 【請求項6】 水中にある被検査面を液体浸透探傷用の
    検査箱によりシールしながら着脱自在に覆い、この検査
    箱内の水を排水して行う液体浸透探傷装置において、 前記検査箱には、その上部に水面上の大気と通じる通気
    チューブが接続され、下部の排水口にジェットポンプが
    取付けられ、そのジェットポンプに接続された排水チュ
    ーブが水面上に導かれる構成としたことを特徴とする液
    体浸透探傷装置。
  7. 【請求項7】 前記ジェットポンプは、駆動流体が圧縮
    空気である液体浸透探傷装置。
  8. 【請求項8】 前記通気チューブに開閉弁が設けられ、
    且つ前記検査箱内を必要に応じて減圧する真空ポンプを
    備えて成る請求項6又は請求項7記載の液体浸透探傷装
    置。
  9. 【請求項9】 水中にある被検査面を液体浸透探傷用の
    検査箱によりシールしながら着脱自在に覆い、この検査
    箱内の水を排水して行う液体浸透探傷装置において、 前記検査箱には前記被検査面を誘導加熱するための高周
    波誘導加熱コイルが装備されていることを特徴とする液
    体浸透探傷装置。
  10. 【請求項10】 前記検査箱内を前記高周波誘導加熱コ
    イルの加熱と協働して減圧乾燥する真空ポンプを備えて
    成る請求項9記載の液体浸透探傷装置。
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