JPH09218266A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JPH09218266A
JPH09218266A JP8022869A JP2286996A JPH09218266A JP H09218266 A JPH09218266 A JP H09218266A JP 8022869 A JP8022869 A JP 8022869A JP 2286996 A JP2286996 A JP 2286996A JP H09218266 A JPH09218266 A JP H09218266A
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JP
Japan
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signal
phase
product
frequency
multiplication
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JP8022869A
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English (en)
Inventor
Yoshito Ishibashi
義人 石橋
Hidenori Tamatsukuri
秀則 玉造
Masao Oba
正男 大場
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Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度で連続測定可能な測距装置を実現する。 【解決手段】照射レーザ光Bを変調した高周波数の発振
信号Aと反射レーザ光Cの検出信号Dとを乗積してから
静的な又は低周波数の成分を抽出して得た位相差に基づ
いて測定距離Gを算出する測距装置において、乗積に際
して発振信号Aおよびこれと位相のみ異なる2つの移相
発振信号A’,A”のそれぞれについて検出信号Dとの
乗積を同一乗算回路72によって中間周波数で時分割的
に繰り返し行う手段75と、位相差を得る際にこれら3
種の乗積値EEを用いて乗積時のオフセット成分を独立
変数とする演算を行う手段77aとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、測距装置に関
し、詳しくは、光路長による変調信号の位相差に基づい
て被測定物までの距離を測定する測距装置に関する。測
距装置から静止物までの精密な測定に適するばかりか、
双方又は何れかの移動に連れての連続測定にも好適とな
るような改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示した従来の測距装置は、平坦な
ベース板1の上に本体2が搭載されたものである。この
本体2の内部には、半導体製のレーザ3や、このレーザ
3から出たレーザ光を発振信号Aで強度変調する変調部
4が収められていて、ベース板1上に乗載されて本体2
に対向する被測定物5に対して変調後のレーザ光Bが照
射されるようになっている。また、本体2の内部には、
被測定物5で反射したレーザ光Cを受けてこれに対応す
る検出信号Dを出力するフォトダイオード等の受光部6
や、発振信号Aと検出信号Dとの位相差に基づいて本体
2から被測定物5までの距離を算出する距離算出部7も
収められていて、その算出距離Gが表示部8に表示され
るようになっている。
【0003】距離算出部7は、数百MHzの高周波数ω
M で発振して正弦波の発振信号Aを発生する発振回路7
1と、発振信号Aと検出信号Dとを入力とし乗積信号E
を出力する乗算回路72と、乗積信号Eを入力とし数H
zの低周波数ω1 以下の信号成分を通過させて位相信号
Fを出力するローパスフィルタ73と、発振信号Aをπ
/2の位相分だけ遅延させて移相発振信号A’を生成す
るπ/2移相回路74と、移相発振信号A’と検出信号
Dとを入力とし乗積信号E’を出力する乗算回路75
と、乗積信号E’を入力として位相信号F’を出力する
ローパスフィルタ76と、位相信号Fと位相信号F’と
の位相差に基づく後述の演算を行って算出距離Gを出す
演算回路77とからなるものである。乗算回路75は乗
算回路72と、ローパスフィルタ76はローパスフィル
タ73と、特性の揃ったものである。
【0004】このような測距装置を用いた被測定物5ま
での距離測定は次のようにして行なわれる。発振信号A
で変調されたレーザ光B,Cが受光部6で電気信号に変
換されて検出信号Dとなったときには光路長に対応した
時間遅れによって、そのときの発振信号Aと検出信号D
との間には光路長に対応した位相差θが生じる。すなわ
ち、受光ゲインによる振幅をaとおいて、発振信号A=
cos(ωM ×t)に対して、検出信号D=a×cos
(ωM ×t−θ)が得られる。
【0005】次に、乗算回路72のオフセットをV72と
おき乗算回路75のオフセットをV75とおいて、乗積信
号E=a×cos(ωM ×t)×cos(ωM ×t−
θ)+V72、乗積信号E’=a×sin(ωM ×t)×
cos(ωM ×t−θ)+V75が得られる。ローパスフ
ィルタを経た後は直流分や低周波数成分が残って、位相
信号F=a×cos(θ)+V72、位相信号F’=a×
sin(θ)+V75が得られる。
【0006】そして、オフセットV72,V75が無視でき
るときには、演算回路77によって、上記のF,F’の
式を連立させてaとθとを独立変数としてθを明示的に
求める演算が行われる。すなわち、位相信号Fと位相信
号F’との位相差θ=arctan-1(sin(θ)/
cos(θ))=arctan-1(F’/F)が演算さ
れる。さらに、既知の基本長をbとおきcを光速度とし
て算出距離G=θ×c/ωM +bが演算される。こうし
て、発振信号Aと検出信号Dとの位相差θに基づいて本
体2から被測定物5までの距離が算出される。算出距離
Gは表示部8等で確認される。
【0007】なお、高周波数ωM で動作する回路には制
約が多いことや測定精度確保の観点などから、乗算回路
72,75のオフセットV72,V75は無視し難いので、
これを除去する較正手段も用意される。すなわち、本体
2の内部には、反射鏡11と、周期的に又は温度変化等
に応じて較正処理の制御を行う較正制御回路12と、こ
れのモータ駆動制御に従って回転し較正時には変調部4
からのレーザ光を反射鏡11さらに受光部6へ導く回転
鏡13とを備えている。そして、演算回路77では、予
め較正時に既定距離対応の測定でオフセットV72,V75
を求めておいて、被測定物5の測定時にオフセットV7
2,V75の減算処理を行う。距離測定中も、温度変化等
を考慮して測定を中断し、ときどき較正を行うのであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の測距装置では、乗算回路のオフセットを無視
して測定精度を我慢するか、反射鏡等の複雑な較正用光
学系等を付加して断続測定に限ることでコスト面や使用
形態面で我慢する必要があった。このため、例えば連続
形成されるロングレールの加工精度を常時監視する場合
や、移動体で地上の長尺物を連続して計測する場合、不
都合である。そこで、温度変化等に起因するオフセット
変動の影響を光学系に依らずに除去して測定精度の向上
を図るとともに製造コストの削減および連続測定も可能
なようにすることが課題となる。
【0009】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、高精度で連続測定可能な測距
装置を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1乃至第2の解決手段について、
その構成および作用効果を以下に説明する。
【0011】[第1の解決手段]第1の解決手段の測距
装置は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、照射レ
ーザ光を変調した高周波数の発振信号と反射レーザ光の
検出信号とを乗積してから静的な又は低周波数の成分を
抽出して得た位相差に基づいて測定距離を算出する測距
装置において、前記乗積に際して、前記発振信号および
これと位相のみ異なる2つの移相発振信号のそれぞれに
ついて、前記検出信号との乗積を、同一乗算回路によっ
て中間周波数で時分割的に繰り返し行う手段と、前記位
相差を得る際に、これら3種の乗積値を用いて前記乗積
時のオフセット成分を独立変数とする演算を行う手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0012】なお、この明細書では、上記の「移相発振
信号」とは、高周波数の発振信号の位相を所定量ずらし
て生成した高周波数の発振信号をいい、これらの発振信
号は位相差検出の際の基準信号となるものである。これ
に対し、「位相信号」とは、静的な又は低周波数で変化
する距離に対応した位相差情報を直接担う信号である静
的な又は低周波数の抽出成分の信号をいうものとする。
【0013】このような第1の解決手段の測距装置にあ
っては、発振信号および2つの移相発振信号からなる3
つの基準信号から検出信号との乗積信号が得られる。3
つの基準信号は位相差が異なり且つ位相差のみが異なる
ものなので、2つの基準信号だけから検出信号との乗積
信号を得ていた従来に比べて、この場合は、位相差を得
る演算について、独立変数を増やすことなく有効な連立
式を1つ増やすことができる。
【0014】そして、これら3種の乗積値を用いて乗積
時のオフセット成分を独立変数とする演算が行われる。
この場合、乗算回路が共通なので乗積時のオフセット成
分は唯1つである。そして、有効な連立式が1つ増加し
ているので、独立変数が1つ増えても演算処理で直接算
出可能である。そこで、乗積時のオフセット成分を演算
だけで的確に除去することができる。しかも、この演算
は中間周波数で繰り返されるので、静的な又は低周波数
で変化する距離は、実質的に連続測定される。
【0015】これにより、温度変化等に起因するオフセ
ット変動の影響を光学系に依らずに、簡易な演算処理で
除去することができる。したがって、この発明によれ
ば、高精度で連続測定可能な測距装置を実現することが
できる。
【0016】[第2の解決手段]第2の解決手段の測距
装置は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、照射レ
ーザ光を変調した高周波数の発振信号と反射レーザ光の
検出信号とを乗積してから静的な又は低周波数の成分を
抽出して得た位相差に基づいて測定距離を算出する測距
装置において、前記乗積に先だって、前記検出信号の乗
積相手の信号についてその位相を中間周波数で反転させ
てから、前記静的な成分又は前記低周波数以下の成分を
除去する手段と、前記乗積の後に、前記静的な又は前記
低周波数の成分に代えて前記中間周波数の成分を抽出し
てから、前記位相差を得る手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0017】このような第2の解決手段の測距装置にあ
っては、検出信号との乗積に先だって、検出信号の乗積
相手となる基準信号としての発振信号や移相発振信号
は、その位相が中間周波数で反転させられる。そして、
これらの基準信号から、低周波数以下の成分が除去され
る。そこで、基準信号は不所望な直流成分を含まない且
つ中間周波数で位相が反転するものとなり、かかる基準
信号が乗積に供される。
【0018】このようにして中間周波変調された基準信
号と検出信号とが乗積されると、単純な発振信号と検出
信号との乗積では準静的成分であった位相差の成分が、
中間周波数の成分にも含まれるようになる。これに対
し、乗算時に初めて加えられる乗算時のオフセットは準
静的なままである。そして、静的な成分に代えて中間周
波数の成分を抽出してから位相差が求められる。そこ
で、この位相差には、もはや乗算時のオフセットが含ま
れていない。
【0019】これにより、乗算時のオフセットを無視し
た簡易な演算処理で位相差に基づく距離算出を行うだけ
で、何時でも、光学系に依らずに、温度変化等に起因す
るオフセット変動の影響を除去して、正確な距離を測定
することができる。したがって、この発明によれば、高
精度で連続測定可能な測距装置を実現することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】このような第1乃至第2の解決手
段で達成された本発明の測距装置について、これを実施
するための形態を説明する。
【0021】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態にあっては、上述した第1の解決手段を実施するた
めに、被測定物への照射レーザ光を高周波数の発振信号
で変調する手段と、被測定物からの反射レーザ光の検出
信号と前記発振信号およびこれを移相して生成した移相
発振信号とを乗積する手段と、この乗積信号から静的な
又は低周波数の成分を抽出する手段とを備え、この抽出
成分から前記発振信号と前記検出信号との位相差を求め
て前記被測定物までの測定距離を算出する測距装置にお
いて、前記移相発振信号として位相の異なる第1移相発
振信号および第2移相発振信号を生成する手段と、前記
乗積に際し、前記高周波数と前記低周波数との中間周波
数で時分割的に、前記検出信号と前記発振信号とを乗積
すること、前記検出信号と前記第1移相発振信号とを乗
積すること、及び前記検出信号と前記第2移相発振信号
とを乗積することとを同一乗算回路によって繰り返し行
う手段と、前記位相差を求めるに際し、これらの3種の
乗積値を用いて前記位相差と前記検出信号の振幅と前記
乗積時のオフセット成分とを独立変数とする演算を行う
手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態にあっては、上述した第2の解決手段を実施するた
めに、被測定物への照射レーザ光を高周波数の発振信号
で変調する手段と、被測定物からの反射レーザ光の検出
信号と前記発振信号およびこれを移相して生成した移相
発振信号とを乗積する乗積手段と、この乗積信号から静
的な又は低周波数の成分を抽出する抽出手段とを備え、
この抽出成分から前記発振信号と前記検出信号との位相
差を求めて前記被測定物までの測定距離を算出する測距
装置において、前記乗積手段の前に設けられ、前記高周
波数と前記低周波数との中間周波数で前記発振信号およ
び前記移相発振信号の位相を反転させるとともに、前記
静的な成分又は前記低周波数以下の成分を除去する手段
と、前記抽出手段に代えて前記乗積手段の後に設けら
れ、前記乗積信号から前記中間周波数の成分を抽出する
とともに、この抽出成分の信号からその振幅を抽出する
手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】
【実施例】
[第1実施例]本発明の測距装置の第1実施例につい
て、その具体的な構成を、図1のブロック図を引用して
説明する。この測距装置は、基準信号を増やして乗積時
のオフセット成分を演算だけで連続して除去するように
距離算出部を改良したものである。すなわち従来例にお
ける図4の距離算出部7を図1の距離算出部70で置き
換えて、従来例の図4における反射鏡11等の光学系依
存の較正手段を不要としたものである。そこで、同一の
構成要素には同一の符合を付して示し、その再度の説明
は割愛する。以下、距離算出部70を中心に説明する。
【0024】距離算出部70は、発振信号Aをπの位相
分だけ遅延させて移相発振信号A”を生成するπ移相回
路74aがπ/2移相回路74と並列に追加され、これ
に後続して発振信号A,移相発振信号A’,移相発振信
号A”の3信号を入力とし制御信号に応じて何れか1つ
を出力する切換回路75aも設けられ、検出信号Dの乗
積相手として乗算回路72に入力される信号には発振信
号Aに代えて切換回路75aの出力信号を用いるもので
ある。乗算回路75は不要なものとなっている。
【0025】切換回路75aの制御信号は、切換制御回
路75bによって生成されるが、切換回路75aに発振
信号A,移相発振信号A’,移相発振信号A”を順次繰
り返して選択させるために、数百MHzの高周波数ωM
と数Hzの低周波数ω1 との間の数KHzの中間周波数
ωK で値がサイクリックに変化する。これにより、距離
算出部70は、乗積に際して発振信号Aおよびこれと位
相のみ異なる2つの移相発振信号A’,A”のそれぞれ
について検出信号Dとの乗積を同一乗算回路72によっ
て中間周波数ωK で時分割的に繰り返し行うものとなっ
ている。
【0026】距離算出部70は、ローパスフィルタ7
3,76と並列に、同特性のローパスフィルタ76aが
追加して設けられ、乗算回路72とローパスフィルタ7
3との間には、乗算回路72の出力を入力とし切換制御
回路75bからの制御信号に応じてローパスフィルタ7
3,ローパスフィルタ76,ローパスフィルタ76aの
何れか1つへ選択的に入力信号を出力する切換回路75
cも、介挿されている。そして、それぞれディーティ
(1/3)で、発振信号Aと検出信号Dとの乗積信号E
をローパスフィルタ73で処理し、発振信号A’と検出
信号Dとの乗積信号E’をローパスフィルタ76で処理
し、発振信号A”と検出信号D”との乗積信号E”をロ
ーパスフィルタ76bで処理するものとなっている。こ
れにより、位相信号F,F’は信号レベルだけが従来の
1/3のものになり、位相信号F”は位相信号Fに対し
て位相差成分だけが反転したものとなる。
【0027】演算回路77aは、位相信号Fと位相信号
F’とに加えて位相信号F”をも用いて位相差に基づく
後述の演算を行う。すなわち、位相差を得る際にこれら
3種の乗積値を用いて乗積時のオフセット成分を独立変
数とする演算を行って算出距離Gを出すものとなってい
る。
【0028】この実施例の測距装置について、その動作
を説明する。
【0029】従来と同様に受光ゲインによる振幅をaと
おき乗算回路72のオフセットをV72とおいて、発振信
号A=cos(ωM ×t)に対して、移相発振信号A’
=sin(ωM ×t)、移相発振信号A”=−cos
(ωM ×t)、さらに検出信号D=a×cos(ωM ×
t−θ)が得られる。
【0030】次に、乗算回路72,切換回路75cによ
って、周波数ωK で且つディーティ(1/3)で、乗積
信号E=a×cos(ωM ×t)×cos(ωM ×t−
θ)+V72、乗積信号E’=a×sin(ωM ×t)×
cos(ωM ×t−θ)+V72、乗積信号E”=−a×
cos(ωM ×t)×cos(ωM ×t−θ)+V72が
得られる。ローパスフィルタを経た後は直流分が残っ
て、位相信号F=(a×cos(θ)+V72)/3、位
相信号F’=(a×sin(θ)+V72)/3、位相信
号F”=(−a×cos(θ)+V72)/3が得られ
る。
【0031】そして、演算回路77aによって、上記の
F,F’,F”の式を連立させてaとθとV72とを独立
変数としてθを明示的に求める演算が行われる。すなわ
ち、先ず位相信号Fと位相信号F”とからV72/3=
(F+F”)/2を演算してオフセット成分V72を消去
する準備をしておき、その後、位相信号Fと位相信号
F’との位相差θ=arctan-1(sin(θ)/c
os(θ))=arctan-1((F’−V72/3)/
(F−V72/3))=((2×F’−F−F”)/(F
−F”))が演算される。
【0032】こうして、乗算回路72のオフセット成分
が明示的に除去されて、その影響を受けない正確な位相
差が求められる。そして、オフセット成分除去のための
特別な較正処理は行うことなく、既知の基本長をbとお
きcを光速度とした算出距離G=θ×c/ωM +bの演
算、及びその表示がなされる。
【0033】なお、演算回路77aが周波数ωK で位相
信号F等をサンプリングして演算するデジタル回路であ
りマイクロプロセッサ等を主体として構成されるような
場合には、回路簡素化の観点から、切換回路75bやロ
ーパスフィルタ73,76,76aの機能も演算回路に
取り込んでプログラム処理によって行うようにしてもよ
い。あるいは、切換回路75aの機能だけを演算回路に
取り込んで、ローパスフィルタを1個に纏めて算出距離
Gの信号ラインに対し直列に介挿するようにしてもよ
い。この場合は、周波数ωK は周波数ω1 と分離可能で
これに近い数十Hz程度が好ましい。
【0034】[第2実施例]本発明の測距装置の第2実
施例について、その具体的な構成を、図2のブロック図
を引用して説明する。ここでも、特徴のある距離算出部
を説明する。
【0035】図2のこの距離算出部は、発振信号Aと検
出信号Dとの位相差θを得るための乗積に先だって検出
信号Dの乗積相手の信号A,A’についてその位相を中
間周波数ωK で反転させてから低周波数ω1 以下の成分
を除去するために、乗算回路72,75の前に、発振回
路710と乗算回路731,762とハイパスフィルタ
732,ハイパスフィルタ762とが介挿されたもので
ある。
【0036】発振回路710は、数百MHzの高周波数
ωM と数Hzの低周波数ω1 との間の数KHzの中間周
波数ωK で発振し、±1の値をディーティ50%でとる
発振信号Hを発生するものである。乗算回路731は、
発振信号Aと発振信号Hとを入力として乗積信号E1を
出力するものである。これにより、乗積信号E1は、高
周波数ωM の発振信号であって、その位相が中間周波数
ωK で反転するものとなっている。
【0037】ハイパスフィルタ732は、乗積信号E1
を入力として周波数ωK 以上の成分だけを通過させるこ
とで乗積信号E2を生成するものである。これにより、
乗積信号E2は、直流成分や周波数ω1 の低周波数成分
が除去されたものとなる。そして、乗算回路72で、検
出信号Dと乗積されるようになっている。なお、乗積信
号E1,E2は、乗積用に変調された基準信号とでも呼
ぶべきものであるが、簡単のためこのように呼ぶ。次の
乗積信号E1’,E2’も同じである。
【0038】乗算回路761は、乗算回路731と同様
にして、発振信号A’,Hから、高周波数ωM の発振信
号であってその位相が中間周波数ωK で反転する乗積信
号E1’を生成する。また、ハイパスフィルタ762
は、ハイパスフィルタ732と同様にして、乗積信号E
1’から、直流成分や周波数ω1 の低周波数成分が除去
された乗積信号E2’を生成する。そして、乗算回路7
5で、乗積信号E2’が検出信号Dと乗積されるように
なっている。
【0039】また、図2の距離算出部は、発振信号Aと
検出信号Dとの位相差θを求めるための乗積の後に中間
周波数ωK の成分を抽出しそれから位相差θを得るため
に、乗算回路72,75の後に、バンドパスフィルタ7
33,763と振幅検出回路734,764とがそれぞ
れ直列に介挿されたものである。
【0040】バンドパスフィルタ733は、乗算回路7
2の出力する乗積信号E3を入力とし中間周波数ωK を
含む所定帯域の信号成分を通過させて乗積信号E4を生
成するものである。振幅検出回路734は、検波回路や
ローパスフィルタ等からなり、乗積信号E4からその振
幅の信号である位相信号Fを生成するものである。これ
により、位相信号Fは、ローパスフィルタによって低周
波数ω1 以下の準静的な信号となっている。
【0041】同様に、バンドパスフィルタ763は、乗
算回路75の出力する乗積信号E3’を入力とし中間周
波数ωK を含む所定帯域の信号成分を通過させて乗積信
号E4’を生成するものであり、振幅検出回路764
は、乗積信号E4’からその振幅の信号である位相信号
F’を生成するものである。位相信号F’も、低周波数
ω1 以下の準静的な信号となっている。
【0042】なお、位相信号Fと位相信号F’とを受け
て算出距離Gを演算する演算回路770は、乗算回路7
2,75のオフセットV72,V75が存在しないときにお
ける既述の演算を行って、位相信号Fと位相信号F’と
の位相差に基づく算出距離Gを出すようになっている。
これにより、演算回路770は、従来より簡易なものと
なっている。
【0043】この実施例の測距装置について、図3の信
号波形例を参照しながら、その動作を説明する。
【0044】従来と同様に受光ゲインによる振幅をaと
おき乗算回路72,75のオフセットをそれぞれV72,
V75とおき乗算回路731,761のオフセットをそれ
ぞれV31,V61とおいて、発振信号Aと検出信号Dとの
位相差θが求められる様子を中心に説明する(図3
(a),(b)参照)。先ず、発振信号A=cos(ω
M×t)に対して(図3(c)参照)、移相発振信号
A’=sin(ωM ×t)、さらに検出信号D=a×c
os(ωM ×t−θ)が得られる。
【0045】次に、発振回路710によって周波数ωK
で正負反転の発振信号H=±1が供給され(図3(d)
参照)、乗算回路731によって周波数ωK で正負交互
の乗積信号E1=±cos(ωM ×t)+V31が生成さ
れる(図3(e)参照)。そして、ハイパスフィルタ7
32によって、V31が除去されて、周波数ωK で正負交
互の乗積信号E2=±cos(ωM ×t)が得られ、こ
れと検出信号Dとから乗算回路72によって周波数ωK
で正負交互の乗積信号E3=±a×cos(ωM ×t)
×cos(ωM ×t−θ)+V72=±a×(cos(2
×ωM ×t)+cos(θ))+V72が得られる(図3
(f)参照)。
【0046】そして、バンドパスフィルタ733を経る
と、直流分や低周波数成分が落ち、さらに周波数ωM 以
上の成分も落ちて、乗積信号E4には周波数ωK の成分
だけが残る。そこで、乗積信号E4=a×cos(ωK
×t)×cos(θ)が得られる。この乗積信号E4に
は、もはや乗算回路72のオフセットV72は含まれてい
ない。この乗積信号E4から振幅検出回路734により
位相信号F=a×cos(θ)が得られる。
【0047】繰り返しとなる説明は割愛するが、同様に
して、移相発振信号A’と検出信号Dとから乗算回路7
5等により位相信号F’=a×sin(θ)が得られ
る。これにも乗算回路75のオフセットV75は含まれて
いない。こうして、乗算回路72,75のオフセット成
分を含まない位相信号F,F’が常時生成される。
【0048】そして、オフセット成分除去のための特別
な較正処理を行うもまでもなく、位相差θ=arcta
n-1(F’/F)の演算によって正確な位相差θが求め
られ、その後、既知の基本長をbとおきcを光速度とし
た算出距離G=θ×c/ωM+bの演算、及びその表示
がなされる。
【0049】これにより、光学系に依らずに、しかも高
周波数では良い分離特性を得難い切換回路も用いずに、
一般的な高周波帯域用の乗算回路やフィルタ回路を用い
た演算処理で簡便に、しかも連続して、正確な位相差を
得ることができた。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の測距装置にあっては、基準信号を増
やして乗積時のオフセット成分を演算だけで連続して除
去するようにしたことにより、光学系に依らずに、高精
度で連続測定可能な測距装置を実現することができたと
いう有利な効果が有る。
【0051】また、本発明の第2の解決手段の測距装置
にあっては、位相差の成分を中間周波数の成分に残して
準静的な乗算時のオフセットを分離除去するようにした
ことにより、光学系に依らずに演算処理で簡便に、高精
度で連続測定可能な測距装置を実現することができたと
いう有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の測距装置の第1実施例についてのブ
ロック図である。
【図2】 本発明の測距装置の第2実施例についてのブ
ロック図である。
【図3】 その信号波形の例である。
【図4】 従来の測距装置の模式図兼ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ベース板 2 本体 3 レーザ 4 変調部 5 被測定物 6 受光部 7 距離算出部 8 表示部 11 反射鏡 12 較正制御回路 13 回転鏡 70 距離算出部 71 発振回路 72 乗算回路 73 ローパスフィルタ(LPF) 74 π/2移相回路 75 乗算回路 73 ローパスフィルタ(LPF) 77 演算回路 74a π移相回路 75a 切換回路 75b 切換制御回路 77a 演算回路 710 発振回路 731 乗算回路 732 ハイパスフィルタ(HPF) 733 バンドパスフィルタ(BPF) 764 振幅検出回路 761 乗算回路 762 ハイパスフィルタ(HPF) 763 バンドパスフィルタ(BPF) 764 振幅検出回路 770 演算回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射レーザ光を変調した高周波数の発振信
    号と反射レーザ光の検出信号とを乗積してから静的な又
    は低周波数の成分を抽出して得た位相差に基づいて測定
    距離を算出する測距装置において、前記乗積に際して前
    記発振信号およびこれと位相のみ異なる2つの移相発振
    信号のそれぞれについて前記検出信号との乗積を同一乗
    算回路によって中間周波数で時分割的に繰り返し行う手
    段と、前記位相差を得る際にこれら3種の乗積値を用い
    て前記乗積時のオフセット成分を独立変数とする演算を
    行う手段とを備えたことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】照射レーザ光を変調した高周波数の発振信
    号と反射レーザ光の検出信号とを乗積してから静的な又
    は低周波数の成分を抽出して得た位相差に基づいて測定
    距離を算出する測距装置において、前記乗積に先だって
    前記検出信号の乗積相手の信号についてその位相を中間
    周波数で反転させてから前記静的な成分又は前記低周波
    数以下の成分を除去する手段と、前記乗積の後に前記静
    的な又は前記低周波数の成分に代えて前記中間周波数の
    成分を抽出してから前記位相差を得る手段とを備えたこ
    とを特徴とする測距装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021968A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 距離測定モジュール及びこれを含むディスプレイ装置、ディスプレイ装置の距離測定方法
KR101539556B1 (ko) * 2014-01-17 2015-07-28 여태운 듀얼 주파수 레이저를 이용한 거리 측정장치
US9492313B2 (en) 2006-04-20 2016-11-15 University Of Pittsburgh - Of The Commonwealth System Of Higher Education Method and apparatus of noninvasive, regional brain thermal stimuli for the treatment of neurological disorders
WO2020100808A1 (ja) * 2018-11-16 2020-05-22 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 光測距装置及び光測距方法

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