JPH09220090A - 新規なサーモライシン様プロテアーゼ及びその用途 - Google Patents

新規なサーモライシン様プロテアーゼ及びその用途

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JPH09220090A
JPH09220090A JP33093896A JP33093896A JPH09220090A JP H09220090 A JPH09220090 A JP H09220090A JP 33093896 A JP33093896 A JP 33093896A JP 33093896 A JP33093896 A JP 33093896A JP H09220090 A JPH09220090 A JP H09220090A
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JP
Japan
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residue
amino acid
thermolysin
protease
methyl ester
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Application number
JP33093896A
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English (en)
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Satoshi Hanzawa
敏 半澤
Masatake Oe
正剛 大江
Toshio Miyake
俊男 三宅
Shunichi Kidokoro
俊一 城所
Kimiko Endo
きみ子 遠藤
Akimitsu Wada
昭允 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sagami Chemical Research Institute
Tosoh Corp
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】安定性の向上した新規なサーモライシン様プロ
テアーゼ、及びこれをフェニルアラニンメチルエステル
(PM)とのカップリング反応に使用してその反応効率
の向上に資する方法の提供。 【解決手段】水溶性媒体中で、N−ベンジルオキシカル
ボニルアスパラギン酸(Z−Asp)及びPMとのカッ
プリングにサーモライシン様プロテアーゼを使用する酵
素反応によるベンジルオキシカルボニル−α−L−アス
パルチル−L−フェニルアラニンメチルエステルの合成
方法において、該サーモライシン中に存在し、特定のア
ミノ酸残基により囲まれている電子密度における空孔の
容積を、それらの残基の一つ又はそれ以上のアミノ酸残
基が、そのアミノ酸残基よりも疎水性又はかさの大きい
アミノ酸残基により置換していることにより、又は、電
子密度の空孔を囲むアミノ酸残基に影響を与えることに
より、その空孔の少なくとも一部が埋められ、その空孔
の容積が減少していることを特徴とする新規なサーモラ
イシン様プロテアーゼ、及び、そのプロテアーゼをZ−
Asp及びPMとのカップリング反応に使用する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性媒体中でN
−ベンジルオキシカルボニルアスパラギン酸(以降、Z
−Asp、と略記し、このZ−AspはZ−L−Asp
又はZ−Aspラセミ体を意味する)及びフェニルアラ
ニンメチルエステル(以降、PMと略記し、このPMは
L−PM又はPMラセミ体を意味する)のカップリング
にサーモライシン様プロテアーゼを使用して、酵素反応
によりベンジルオキシカルボニル−α−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステル(以降、Z−
APMに略記する)を合成する改善された方法に関連す
る。
【0002】この発明は高度に安定化された新規なサー
モライシン様プロテアーゼにも関連する。
【0003】Z−APMは砂糖の約200倍の甘味度を
有し、苦味が残らない等の優れた嗜好性を有する重要な
人工甘味料であるα−L−アスパルチル−L−フェニル
アラニンメチルエステル(以降、APMと略記する)の
合成の前駆体である。
【0004】
【従来の技術】水溶性媒体中でN−ベンジルオキシカル
ボニルアスパラギン酸及びフェニルアラニンメチルエス
テルのカップリングにサーモライシン様プロテアーゼを
使用して、酵素反応によりベンジルオキシカルボニル−
α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルを酵素反応により合成する方法は、特開平8−1
96292に記載されている。このプロセスにおいて
は、Z−AspとL−PMがほぼ等モル使用され、反応
系のpHが4.5〜6.0の範囲であり、高濃度の塩が
必要であり、反応中のサーモライシンの活性はかなり高
いが、反応開始時と比較して、反応終了時における酵素
の活性低下は著しいことが分かっており、この低下は酵
素の使用量が大きくなり、コストアップに繋がってしま
う。
【0005】ここで、本発明をさらに理解するために、
サーモライシン及びその安定性に関する情報を以下に示
す。
【0006】サーモライシンはバチルス・サーモプロテ
オリチカス(Bacillus thermoproteo-lyticus )の培養
液中に最初に発見された金属プロテアーゼである(End
o,S.(1962) J. Fermentation Tech.,40, 346-353 )。
そのアミノ酸配列(Titani,K.,etal., (1972) Nature N
ew Biol., 238 , 35-37; EP-A-0418625; Miki, Y.(199
4),J. Mol. Biol. 160 , 623-639)や三次元構造(Vrien
d,G.(1993), J. Computer- Aided Molecular Design, 7
, 367-396 ; Holmes, M.A. and Mattews, B.W.,(198
2), J. Mol.Biol. 160, 623-639)及び触媒機構(Kester,
R.,K., andMattews B.W.,(1982) J. Biol. Chem. 252,
7704-7710)が記載されている。
【0007】これらの記載によると、サーモリラインの
分子中に含まれる亜鉛イオンと同様に143番目のグル
タミン酸残基及び231番目のヒスチジンが、サーモラ
イシンにおけるプロテアーゼ活性の発現に対して重要で
あることが指摘された。これ以後、これらの143番目
及び231番目のアミノ酸残基をプロテアーゼ反応に対
する触媒残基と略記する。
【0008】サーモライシンと同様のアミノ酸配列を有
し、サーモライシンと同じ様な触媒活性を有するプロテ
アーゼが文献(例えば、Imanaka, et. al., (1986) Nat
ure,324 , 695-697)に報告された。サーモライシンのア
ミノ酸配列の特定の場所に変異を導入することに関する
研究も文献(Kubo, M., et al,(1992) Appl.Environ.
Microbiol., 58, 3779-3787 )及び特許出願(EP-A-
0.616.033)に報告されている。その特許出願におい
て、144番目、150番目、187番目及び227番
目への変異導入は、酵素活性を向上することが示されて
いる。これ以降、野性型サーモライシンのZ−APM合
成活性値の0.2〜10倍活性値が高いプロテアーゼを
“サーモライシン様プロテアーゼ”と略記する。
【0009】この様に、ここで言う“サーモライシン様
プロテアーゼ”とは、アミノ酸配列が配列表1に示すア
ミノ酸配列と一致するプロテアーゼか、又は、配列表1
に示すアミノ酸配列において、一つ又はそれ以上のアミ
ノ酸残基が他のアミノ酸残基により置換されているプロ
テアーゼ、又は、一か所もしくはそれ以上の場所に、一
残基もしくはそれ以上のアミノ酸残基が挿入されている
か、もしくは、一つ以上のアミノ酸残基が脱落している
アミノ酸配列を有する金属プロテアーゼである。
【0010】野性型サーモライシンや、その様にして変
異を導入したサーモライシンは、中性付近の緩衝液では
非常に安定であり、その様なpHでは非常に活性が高
い。サーモライシン及び“サーモライシン様プロテアー
ゼ”の安定性は、pHが約4.5〜6の範囲の弱酸中で
は減少する;サーモライシンはpHが4以下では完全に
失活することが知られている。
【0011】さらに、サーモライシンの安定性は、ベン
ジルオキシカルボニル−α−アスパラギン酸(以降、Z
−Aspと略記する。)の濃度により変化することが知
られており(特開平8−131170)、その中で、サ
ーモライシンは、30倍以上のモル比でZ−Aspを存
在させると安定化し、また、この効果はZ−APMの合
成のためのカップリング反応に有利であるかもしれない
と記載されている。しかしながら、この特許において
は、長時間に亘るZ−APMの合成の間のサーモライシ
ンの安定性や、非常に低い活性触媒の濃度におけるZ−
APMカップリング生成反応については全く記述されて
いない。
【0012】また、本発明者等の最近の検討により、p
H=4.5〜6の範囲では、そのカップリング反応にお
いて、この酵素の安定性が十分でなく、0.3モル/リ
ットル以上のZ−Asp濃度でも、このカップリング反
応は効率的に実施できないことが明らかとなった。
【0013】一方、文献(Nakanishi et al (1990) App
l. Microbiol. Biotechnol. 32,633-636)によると、Z
−Aspの存在はかえってサーモライシンの安定性に悪
影響を及ぼすことが示されている。
【0014】他方、サーモライシンと反対に、pH=7
付近でZ−APMの不安定であり、pH=4.5〜6の
弱酸中でより安定である。
【0015】pH=7付近でのZ−APMの不安定性と
pH=4.5〜6付近でのサーモライシンの不安定性
は、サーモライシンを使用するZ−APMの合成を効率
良く進めるのに大きな障害となっている。pH=7付近
でサーモライシンを使用してZ−AspとPMとのカッ
プリング反応によりZ−APMを合成する場合は、生成
したZ−APMと出発原料のPMが分解し、サーモライ
シンが安定であるが、Z−APMの回収率が低下すると
いう問題がある。また、pH=4.5〜6付近でこの反
応を実施すると、サーモライシンが活性低下するという
傾向があり、原料および生成物は安定であるがZ−AP
Mの効率的合成は困難である。
【0016】従って、pH=4.5〜6付近でのサーモ
ライシンの安定性を改善すれば、Z−APMをこのpH
領域で効率的に合成することができる。
【0017】先行文献としての(特開平6−18176
1)には、144番目ロイシン残基、150番目アスパ
ラギン酸残基、187番目のグルタミン酸残基及び22
7番目のアスパラギン残基の少なくとも1つのアミノ酸
残基が他のアミノ酸残基と置換することにより、Z−A
PM分解及びZ−APM合成に対する酵素活性が改善さ
れたことが開示されている。ここでは、Z−Asp/P
Mのモル比が約0.5であり、pH=7付近でZ−AP
Mが分解又は合成がされた。しかしながら、このプロテ
アーゼの安定性、特に、pH=7以下で、Z−Asp/
PMのモル比が0.8〜1.7でのZ−APMの合成に
使用された場合の安定性については、全く検討されてい
ない。
【0018】他の先行文献として既述の特開平8−13
1170には、N−保護アミノ酸の添加による金属プロ
テアーゼの安定化について開示されている。ここでは、
Z−Asp/PMのモル比が約0.5であり、pH=6
付近でZ−APMが分解又は合成がされた。しかしなが
ら、この文献においても、このプロテアーゼの安定性、
特に、pH=6以下で、Z−Asp/PMのモル比が
0.8〜1.7でのZ−APMの合成に使用された場合
の安定性については、全く検討されていない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従って、酵素の活性低
下を少なくするプロセスの改善が必要性が存在してい
た。さらに、基質のモル比及びpH領域に関してより柔
軟な反応条件が期待されている。
【0020】本発明の目的は、上述の様な課題を解決
し、従来のサーモライシン様プロテアーゼの安定性、特
に、約4.5〜6.0のpH領域での安定性を向上さ
せ、この安定化されたサーモライシン様プロテアーゼを
Z−AspとL−PMとのカップリング反応に使用し
て、ベンジルオキシカルボニル−α−L−アスパルチル
−L−フェニルアラニンメチルエステルを合成して、こ
の合成方法の効率を向上する方法を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】発明者等は、文献(Vrie
nd,G. and Eijsink, V.(1993), J. Computer-Aided Mol
ecular Design, 7, 367-396; Holmes, M.A. and Mattew
s, B.W.,(1982), J.Mol.Biol. 160,623-639)に明かにさ
れているサーモライシンの立体構造を詳細に解析した結
果、酵素分子中央部に空隙が存在し、この空隙を埋める
ことが出来れば、サーモリシン様プロテアーゼの安定性
を向上させることが可能であることを突き止めた。さら
に、詳細に検討した結果、そのサーモリシン様プロテア
ーゼにおいて、144番目のロイシン残基、149番目
のスレオニン残基、240番目のアラニン残基、270
番目のアラニン残基、288番目のアラニン残基により
囲まれている電子密度における空孔の容積を、それらの
残基の一つ又はそれ以上のアミノ酸残基が、そのアミノ
酸残基よりも疎水性又はかさの大きいアミノ酸残基によ
り置換していることにより、又は、電子密度の空孔を囲
むアミノ酸残基に影響を与える(その周辺の部位のアミ
ノ酸置換を行う)ことにより、その空孔の少なくとも一
部が埋められ、その空孔の容積を減少させることが可能
であること、及び、この様なサーモライシン様プロテア
ーゼは、低pHやZ−Aspの濃度が高い状態におい
て、他のプロテアーゼよりも安定性が優れていることを
見出だし、本発明を完成するに至った。
【0022】即ち、本発明は、水溶性媒体中で、Z−A
spとPMとのカップリング反応にサーモライシン様プ
ロテアーゼを使用する酵素反応によるZ−APMの合成
方法において、配列表1のアミノ酸配列を有するサーモ
ライシン中に存在し、少なくとも144番目のロイシン
残基、149番目のスレオニン残基、240番目のアラ
ニン残基、270番目のアラニン残基、288番目のア
ラニン残基により囲まれている電子密度における空孔の
容積を、それらの残基の一つ又はそれ以上のアミノ酸残
基が、そのアミノ酸残基よりも疎水性及び嵩の大きいア
ミノ酸残基により置換していることにより、又は、電子
密度の空孔を囲むアミノ酸残基に影響を与える(その周
辺の部位のアミノ酸置換を行う)ことにより、その空孔
の少なくとも一部が埋められ、その空孔の容積が減少し
ている新規なサーモリシン様プロテアーゼを使用するこ
とを特徴とする酵素反応によるZ−APM合成方法、特
に、置換するアミノ酸残基としては、ヒスチジン、イソ
ロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、スレオニン、
チロシン及びバリンの群から選ばれるアミノ酸残基が好
ましく、さらに、144番目のロイシン残基がフェニル
アラニン残基又はチロシン残基で置換されることを特徴
とする新規なサーモライシン様プロテアーゼを使用する
ことが特に好ましい。
【0023】以下の表1に、アミノ酸残基のかさの大き
さ(単位:cm3/mol,文献(Zamyatnin, A.A.(198
4) Ann. Rev. Biophys. Bioeng.,13, 145-165) からの
値)及び疎水性の大きさ(π値,文献(Fauchere, J.L.
and Pliska, V.(1983) Eur.J. Med Chem., 18, 369-37
5)からの値)を示す。
【0024】
【表1】
【0025】この表からも明らかな様に、もとのアミノ
酸残基よりもかさの大きなアミノ酸残基を選んで置換す
ればよく、例えば、144番目のロイシン残基に対して
は、チロシン残基及びフェニルアラニン残基が適当であ
り、フェニルアラニン残基の方が、かさが大きいばかり
でなく、疎水性も大きく好ましい。149番目のスレオ
ニン残基に対しては、チロシン残基及びフェニルアラニ
ン残基の他に、イソロイシン、ヒスチジン及びバリンも
適当となる。特に、ヒスチジン以外はかさが大きいばか
りでなく、疎水性も大きく好ましい。
【0026】また、このZ−APMの合成条件として、
その水溶性媒体のpH=4.3〜8.0、Z−Asp/
PMのモル比が0.8〜1.7(通常は1:2)の範
囲、Z−Aspの仕込み濃度が0.2モル/kg以上で
あることも特徴とし、特開平6−181761に記載さ
れている従来のサーモライシン様プロテアーゼは使用で
きない様な新規な反応系でのZ−APMの合成に使用す
る方法にも関する。
【0027】アミノ酸残基を置換する方法としては、特
開平6−181761にも記述されているM13ファー
ジ変異生成方法(Vandeyar M.,et al., (1988) Gene,
65,129)がある。この方法は、最初に、プラスミドpU
CTZ55よりSphI−BamHI断片を取り出し、
制限酵素SphIとBamHIで消化したM13mp1
9に組み換えることにより、組み換え体ファージM13
TZSp−Bcを作製する。この組み換え体ファージM
13TZBa−Spを鋳型とし、変異導入プライマーと
逆方向プライマーを用いてPCR反応にて両プライマー
間を増幅し、得られる変異導入DNA断片を制限酵素
phIとBamHIにて消化し、プラスミドpUBTZ
2のSphI−BamHI断片と置き換え、大腸菌に形
質転換することにより変異体が得られる方法である。
【0028】組み換え体ファージM13TZBa−Sp
を鋳型とし、順方向変異導入プライマーとM13逆方向
変異導入プライマーを用い、PCR反応にて両プライマ
ー間を増幅する(PCR1)。これとは別にM13TZ
Ba−Spを鋳型とし、逆方向変異導入プライマーとM
13順方向変異導入プライマーを用い、PCR反応にて
両プライマー間を増幅する(PCR2)。反応液中のプ
ライマーを除去した後、変異導入された両DNA断片と
M13順方向変異導入プライマー及びM13逆方向変異
導入プライマーを用い、PCR反応にて両DNA断片を
伸長させる(PCR3)。得られる変異導入されたDN
A断片を制限酵素SphIとBamHIにて消化し、プ
ラスミドpUBTZ2のSphI−BamHI断片と置
き換え、大腸菌に形質転換することにより変異体が得ら
れる。この構築方法を図4に示す。
【0029】以下の実施例及び比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何等
制限されるものではない。
【0030】
【実施例】
実施例1 前述したサーモライシンと同一のアミノ酸配列を有する
プロテアーゼの遺伝子nprMを用いた表記プロテアー
ゼの製造方法について説明する。なお、以下、npr
遺伝子にコードされたプロテアーゼを野性型酵素と呼
ぶ。即ち、野性型酵素の144番目のロイシン残基をフ
ェニルアラニン残基またはチロシン残基に置換する方法
を述べる。
【0031】nprMを含むプラスミドpMK1の1μ
gを20マイクロリットルの反応液(50mM トリス
−塩酸緩衝液 pH7.5、10mM 塩化マグネシウ
ム、100mM 塩化ナトリウム、1mM DTT)に
於いて、BamHI、PstIの各5ユニットにより3
7℃で2時間分解させた。このサンプルから1%アガロ
ースゲル電気泳動で約3.7kbのDNA断片を分離
し、バイオ101社ジーンクリーンDNA精製キットを
用いて精製した。
【0032】一方、プラスミドベクターpUC9の1μ
gを含む20マイクロリットルの反応液(50mM ト
リス−塩酸緩衝液 pH7.5、10mM 塩化マグネ
シウム、100mM 塩化ナトリウム、1mM DT
T)に於いて、PstI−BamHIの各5ユニットに
よって37℃で2時間反応させた。
【0033】このようにして得られたpMK1のnpr
M遺伝子のPstI−BamHI断片とpUC9のPs
I−BamHIの消化物を宝酒造社製DNAライゲー
ションキットを用いて反応させ、常法にしたがって大腸
菌JM109に形質転換し、nprM遺伝子のPst
BamHI断片を持つ組換え体プラスミド(pUCT
Z55)を得た(図1)。
【0034】さらにプラスミドpUCTZ55の1μg
を20マイクロリットルの反応液(50mM トリス−
塩酸緩衝液 pH7.5、10mM 塩化マグネシウ
ム、100mM 塩化ナトリウム、1mM DTT)に
おいて、SphI及びBamHIの各5ユニットを加え
て37℃で2時間分解させた。このサンプルから1%ア
ガロースゲル電気泳動で約730kbのDNA断片を分
離し、バイオ101社ジーンクリーンDNA精製キット
を用いて精製した。
【0035】一方、ファージベクターM13mp19の
1μgを、20マイクロリットルの反応液(50mM
トリス−塩酸緩衝液 pH7.5、10mM 塩化マグ
ネシウム、100mM 塩化ナトリウム、1mM DT
T)に於いて、SphI及びBamHIの各5ユニット
を加えて37℃で2時間分解させた。
【0036】このようにして得られたnprM遺伝子の
SphI及びBamHI断片と、M13mp19のSp
I及びBamHIの分解物とを宝酒造社製DNAライ
ゲーションキットを用いて連結反応を行った。この反応
混合物を、通常の方法で大腸菌JM109に形質転換
し、nprM遺伝子のSphI−BamHI断片を含む
組換え体ファージ(M13TZBa−Sp)を得た(図
2)。
【0037】得られた組換え体ファージ(M13TZB
a−Sp)から、通常の方法で、1本鎖DNAを調製
し、アミノ酸置換の導入に用いた。
【0038】第144番目のロイシン残基のフェニルア
ラニンへの置換に使用されたアミノ酸置換導入用オリゴ
ヌクレオチドを以下のSEQ ID:No.2に示し
た。
【0039】 また、チロシンへの置換に使用されたアミノ酸置換導入
用オリゴヌクレオチドを以下のSEQ ID:No.3
に示した。
【0040】 これらのオリゴヌクレオチドはアプライドバイオシステ
ムズ社製380B型DNA合成装置を用いて作成した。
以下これらを逆方向合成プライマーと呼ぶ。
【0041】調製した一本鎖DNA0.5μgをPCR
反応溶液(67mM トリス(pH8.8)、16.6
mM 硫酸アンモニウム、6.7mM 塩化マグネシウ
ム、10mM 2−メルカプトエタノール、0.2mM
dATP、0.2mM dGTP、0.2mM dT
TP、0.2mM dCTP、 1μM 順方向M13
ユニバーサルプライマー、1μM 逆方向合成プライマ
ー)に溶かして、1ユニットのTth DNAポリメラ
ーゼを加えて、ミネラルオイルを一滴重層し、変性を9
3℃で1分、アニールを45℃で1分、伸長を72℃で
45秒とし、遺伝子の増幅反応を30サイクル繰り返し
た。反応終了後、水層を回収し、常法に従ってフェノー
ル抽出、エタノール沈殿を行い、増幅されたDNAを回
収した。このようにして得られたDNAの半分量を含む
20マイクロリットルの反応液(50mM トリス−塩
酸緩衝液 pH7.5、10mM 塩化マグネシウム、
100mM 塩化ナトリウム 1mM DTT)にBa
HI、SphI各5ユニットを加えて37℃で2時間
反応させた。このようにして変異の導入されたnpr
遺伝子の約730bp断片を得た。
【0042】一方、三宅らによって既に構築されいるシ
ャトルベクター、即ち、大腸菌及び枯草菌の両方の宿主
で形質転換が可能であり、双方の宿主に於いてnpr
遺伝子を発現できるすることができるシャトルベクター
pUBTZ2(特開平5−184363)をBam
I、SphIで処理した7.4kb断片を得た。この
7.4kb断片と変異の導入された730bp断片とを
宝酒造社製DNAライゲーションキットを用いて反応さ
せ、常法に従って大腸菌JM109に形質転換し、変異
の導入された組換体プラスミドpUBTZ2(L144
F)およびpUBTZ2(L144Y)を得た(図
3)。
【0043】形質転換体大腸菌の生えている寒天培地上
にアルカリ溶液(0.2N 水酸化ナトリウム、0.2
% SDS)3ミリリットルを加えて溶菌させ、1ミリ
リットルを回収した。この回収した溶液に1ミリリット
ルの5M−酢酸カリウムを加えて氷中に10分間放置し
たのち、8000rpmで20分間遠心分離して、沈殿
物を除去した。得られた上澄みを常法に従ってフェノー
ル処理、エタノール沈殿し、減圧下で乾燥した後、0.
2ミリリットルのTE(10mM トリス−塩酸緩衝液
(pH7.5),1mM EDTA)に溶解し、プラス
ミドを得た。こうして調製したプラスミドを常法に従っ
て枯草菌MT−2株に形質転換し、1%カゼインおよび
20μg/ミリリットルのカナマイシンを含む寒天培地
に塗布し、140個のハローを形成するコロニーを選択
した。
【0044】これらのコロニーを、それぞれ20μg/
ミリリットルのカナマイシンを含むLB培地3ミリリッ
トル中、37℃で一夜培養し、培養液から常法に従って
プラスミドpUBTZ2を抽出し、BamHI、Sph
Iで処理を行い、730bpのDNA断片を回収した。
回収したDNA断片の塩基配列をアプライドバイオシス
テムズ社(現在は、パーキンエルマー社)製DNAシー
ケンサー373Aで分析し、144番目のアミノ酸残基
がフェニルアラニン残基である遺伝子nprM(L14
4F)またはチロシン残基である遺伝子nprM(L1
44Y)を有するコロニーを選択した。
【0045】このようにして得られる酵素遺伝子を有す
る菌株から目的の酵素L144F及びL144Yを以下
の様に得られた。即ち、本発明の遺伝子を有する枯草菌
MT−2株/pUBTZ2(L144F)又は枯草菌M
T−2株/pUBTZ2(L144Y)を、5μg/ミ
リリットルの濃度でカナマイシンを含む5ミリリットル
のLB培地に接種し、培養種として37℃で8時間培養
した。その培養種を食塩以外はLB培地の2倍の成分を
有する2L培地に接種して、菌株を37℃で20時間培
養した。培養時における培養種の量は、660nmでの
培養液の吸光度が0.02の値となる量とした。培養
後、培養液は、8000rpmにて20分間遠心分離
し、培養液の上澄を得てから、その上澄に60%飽和に
なるように硫安を加えた。得られた溶液は、4℃で16
時間放置し、当該酵素は完全に沈殿した。酵素を含有す
る沈殿は8,000rpmにて20分間遠心分離により
回収した。その沈殿を溶解した緩衝液A(10mM ト
リス−塩酸、 pH9, 10mM 塩化カルシウム、
0.3M 硫酸アンモニウム)100ミリリットルを
20ミリリットルのブチルトヨパールのカラムに、酵素
を吸着させるために通し、緩衝液B(10mM トリス
−塩酸、 pH9, 10mM 塩化カルシウム)を酵
素と不純物を別々に溶離させるために、1.5ミリリッ
トル/分の流速で流した。当該酵素を含有する溶離液を
集め、60%飽和硫安にて塩析し、その沈殿を4℃で一
夜放置して熟成した。この沈殿を、10,000rpm
で10分間遠心分離し、このようにして得られた沈殿を
緩衝液C(10mM トリス−塩酸、 pH7.0,
10mM 塩化カルシウム, 100mM 塩化ナトリ
ウム)3ミリリットルに溶解し、ゲル濾過カラム(TS
K Gel G2000 SW21.5×600mm)
及び溶離液としてその緩衝液を使用して、L144F及
びL144Yの精製酵素を得た。
【0046】実施例2 (新規プロテアーゼの安定性の評価)精製したL144
F又はL144Yを0.8MのZ−Aspと10mMの
塩化カルシウムを含む0.1Mの酢酸ナトリウムの緩衝
液(pH5.0)に溶解し、16時間40℃に保持した
後にその溶液中に残存する酵素量を高速液体クロマトグ
ラフィーにより定量した。TSKゲル フェニル−5P
W RP(4.6mmI.D.×7.5cm)を高速液
体クロマトグラフィーのカラムとして使用し、溶離は、
アセトニトリルを含有する10mM酢酸カリウムを溶離
液として使用し、1.2ミリリットル/分の流速で実施
した。酵素の検出は、280nmでの光吸収により実施
した。溶液の培養後の酵素の残存率は図5に示されてい
る。L144Y酵素とL144F酵素は両方共、サーモ
ライシン様のアミノ酸配列と同じ配列を有する野性型酵
素の約2倍の高い残存率を示し、本発明の両方の酵素は
高い安定性を有することが明らかとなった。
【0047】比較例1 144番目のロイシン残基をフェニルアラニン残基及び
チロシン残基以外のアミノ酸残基に置換したサーモライ
シン様プロテアーゼを製造し、実施例2と比較して、そ
れらの安定性を検討した。以下に示す塩基配列で記載さ
れるランダムプライマーを使用する以外は、実施例1と
同様な操作でこれらのプロテアーゼを製造し、プロテア
ーゼの安定性の検討を実施例2と同様の操作で実施し
た。
【0048】 144番目のロイシン残基をフェニルアラニン残基及び
チロシン残基以外のアミノ酸残基に置換したプロテアー
ゼはプラスミドの塩基配列の決定により同定した。
【0049】それらの安定性の結果は図4に示されてい
る。L144T(ロイシン残基がスレオニン残基に置換
されている。)及びL144H(ロイシン残基がヒスチ
ジン残基に置換されている。)は、両方とも野性型酵素
よりも安定性が高いが、L144F又はL144Yの安
定性よりも低いことが明らかとなった。L144Sは野
性型酵素の安定性以下であった。
【0050】実施例3 Z−APM分解及びZ−APM合成に対して高い活性を
有する二重変異体プロテアーゼ(150番目のアスパラ
ギン酸残基をトリプトファン残基に置換し、227番目
のアスパラギン残基をヒシチジン残基で置換したD15
0W−N227H)を高安定性酵素の製造の出発原料と
して使用した。
【0051】形質転換体枯草菌MT−2/pUBTZ2
(D150W−N227H)から、常法に従ってプラス
ミドを抽出し、この1μgを含む20マイクロリットル
の反応液(50mM トリス−塩酸緩衝液 pH7.
5、10mM 塩化マグネシウム、100mM 塩化ナ
トリウム、1mM DTT)をAatI及びSphIの
各5ユニットにより37℃で2時間消化させ、さらに7
0℃で5分間反応させた。このサンプルを1%アガロー
スゲルによる電気泳動により二重の変異を含むD150
W−N227Hの約530bpのDNA断片を得た。
【0052】一方、実施例1にて作成したL144Fの
変異を含むプラスミドpUBTZ21μgをAatI及
SphIの各5ユニットにより37℃で2時間消化さ
せ、さらに70℃で5分間反応させた。このサンプルを
1%アガロースゲルによる電気泳動によりL144Fの
変異を含む約7.6kpのDNA断片を得た。
【0053】プラスミドpUBTZ2(L144F)か
らこの様にして得られた約7.6kbのDNA断片及び
プラスミドpUBTZ2(D150W−N227H)か
らこの様にして得られた約530bpのDNA断片を宝
酒造社製ライゲーションキットを使用して連結させ、こ
の反応混合物を常法に従って、大腸菌JM103に形質
転換し、変異の導入された形質転換体JM103/pU
BTZ2を得た。置換したアミノ酸残基は、プラスミド
のヌクレオチド配列の同定によって確認した。図6に組
換えプラスミドpUBTZ2(L144F−D150W
−N227H)の構築方法を示す。
【0054】このプラスミドDNAを使用して実施例1
と同様に形質転換体枯草菌MT−2/pUBTZ2(L
144F−D150W−N227H)を作成し、形質転
換体枯草菌MT−2/pUBTZ2(L144Y−D1
50W−N227H)も作成した。
【0055】この形質転換体枯草菌からの二種類の変異
体酵素L144F−D150W−N227H及びL14
4Y−D150W−N227Hの精製は、緩衝液Bの代
わりに緩衝液D(10mM トリス−塩酸 pH8.
5、0.5M 塩酸グアニジン、10mM 塩化カルシ
ウム)を使用した以外は、実施例1に示した方法に従っ
て精製した。
【0056】以上のようにして作成した酵素の安定性を
実施例2と同様に評価したところ、L144F−D15
0W−N227H及びL144Y−D150W−N22
7Hは両方共、野性型酵素や元のD150W−N227
Hに比べて、高い安定性を示した。安定性の評価結果を
図7に示した。
【0057】実施例4 実施例3の方法で作成したL144F−D150W−N
227Hを使用して実際のZ−APM合成を実施した。
L−PM(189g;712.6mmol)及びZ−A
sp(113g:633.3mmol)を水に溶解して
懸濁液を製造した。溶液のpHを22%の水酸化ナトリ
ウム溶液で5.3に調整し、155gの塩化ナトリウム
を添加した。この調製した溶液は透明であった。同時に
酵素液を2.5gの酵素と3.36gのCaCl2を水
に添加して調製した。
【0058】この両方の溶液を混合して、酵素カップリ
ング反応を開始した。この混合後の溶液は以下の表2に
示される組成となった。
【0059】
【表2】
【0060】酵素反応は約13cmの直径を有し、40
℃に保温されたガラス製反応容器中で実施された。この
反応器には、底部から0.5cmの所で、液面から2c
mの深さに長さ11cmの羽根を有する可変速度式の攪
拌機が設置された。攪拌速度は反応開始後50分間は1
分間150回転に調節され、それ以降は1分間300回
転に調節された。反応混合物のpHは反応中連続的に測
定され、pHが5.3以上になったら16%の塩酸を添
加して、5.3に調整された。ある時間の後、サンプル
を反応容器から取り出し、以下のHPLC操作によりZ
−Asp,L−PM及び残存している酵素の濃度を分析
した。
【0061】Z−AspとL−PMを、G2000SW
XL(TSK−GEL)カラムを使用するHPLCシ
ステムにより、1ミリリットル/分の流速、25℃で定
量した。溶離液として、pH=5.6の0.15M酢酸
緩衝液を含む70/30のアセトニトリル/水混合液を
使用した。溶離成分の検出は254nmで実施した。残
存している酵素の濃度もまた、Phenyl−5PW
RP(TSK−GEL)カラムを使用するHPLCシス
テムにより、1.2ミリリットル/分の流速、25℃で
定量した。この分析においては、溶離液A(pH=6の
酢酸カルシウム緩衝液を含有する5/95のアセトニト
リル/水混合液)及び溶離液B(pH=6の酢酸カルシ
ウム緩衝液を含有する60/40のアセトニトリル/水
混合液)から成る傾斜溶離液を使用した。以下の様な傾
斜を使用した:0〜4分、A/B=90/10,4〜1
0分、6分間でA/B=90/10から40/60に変
化させた。溶離した酵素は280nmの吸収で検知し
た。
【0062】Z−AspからのZ−APMへの転換率と
酵素残存率の関係を表3に示す。
【0063】
【表3】
【0064】比較例2〜3 野生型酵素及び実施例3で得られたD150W−N22
7Hを使用し、以下の表4に示される若干異なる組成の
溶液を使用して実施例4と同様の操作を実施した。
【0065】
【表4】
【0066】得られた結果を以下の表5に示す。
【0067】
【表5】
【0068】この表から明らかな様に、本発明の三重変
異体酵素(L144F−D150W−N227H)は、
従来の野性型酵素、二重変異体酵素(D150W−N2
27H)と比較して安定性が優れていることが明らかと
なった。
【0069】
【発明の効果】本発明の新規なサーモライシン様プロテ
アーゼは、野性型サーモリシや他の変異導入サーモライ
シン様プロテアーゼ(例えば、150番目のアスパラギ
ン酸残基をトリプトファン残基に置換し、227番目の
アスパラギン残基をヒスチジン残基に置換したサーモリ
シン様プロテアーゼ)よりも安定性に優れ、特に、pH
=5付近での溶液中でも安定である。また、このサーモ
ライシン様プロテアーゼは、出発物質Z−AspとL−
PMのモル比が0.8〜1.7(通常は2)及び反応液
のpHが4.3〜3.8(通常は7)のような従来のサ
ーモライシン様プロテアーゼでは使用不可能な新しいZ
−APM合成系でも使用が可能である。このような効果
により、反応を長時間継続できることや反応後の酵素の
回収量が向上することなどの点で優れた効果が発揮され
る。
【0070】尚、本発明における配列表1は以下のよう
に示される。
【0071】[配列表] 配列番号:1 配列の長さ:316 配列の型:アミノ酸 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:蛋白質 起源:バチルス属 配列 Ile Thr Gly Thr Ser Thr Val Gly Val Gly Arg Gly Val Leu Gly 1 5 10 15 Asp Gln Lys Asn Ile Asn Thr Thr Tyr Ser Thr Tyr Tyr Tyr Leu 20 25 30 Gln Asp Asn Thr Arg Gly Asn Gly Ile Phe Thr Tyr Asp Ala Lys 35 40 45 Tyr Arg Thr Thr Leu Pro Gly Ser Leu Trp Ala Asp Ala Asp Asn 50 55 60 Gln Phe Phe Ala Ser Tyr Asp Ala Pro Ala Val Asp Ala His Tyr 65 70 75 Tyr Ala Gly Val Thr Tyr Asp Tyr Tyr Lys Asn Val His Asn Arg 80 85 90 Leu Ser Tyr Asp Gly Asn Asn Ala Ala Ile Arg Ser Ser Val His 95 100 105 Tyr Ser Gln Gly Tyr Asn Asn Ala Phe Trp Asn Gly Ser Gln Met 110 115 120 Val Tyr Gly Asp Gly Asp Gly Gln Thr Phe Ile Pro Leu Ser Gly 125 130 135 Gly Ile Asp Val Val Ala His Glu Leu Thr His Ala Val Thr Asp 140 145 150 Tyr Thr Ala Gly Leu Ile Tyr Gln Asn Glu Ser Gly Ala Ile Asn 155 160 165 Glu Ala Ile Ser Asp Ile Phe Gly Thr Leu Val Glu Phe Tyr Ala 170 175 180 Asn Lys Asn Pro Asp Trp Glu Ile Gly Glu Asp Val Tyr Thr Pro 185 190 195 Gly Ile Ser Gly Asp Ser Leu Arg Ser Met Ser Asp Pro Ala Lys 200 205 210 Tyr Gly Asp Pro Asp His Tyr Ser Lys Arg Tyr Thr Gly Thr Gln 215 220 225 Asp Asn Gly Gly Val His Ile Asn Ser Gly Ile Ile Asn Lys Ala 230 235 240 Ala Tyr Leu Ile Ser Gln Gly Gly Thr His Tyr Gly Val Ser Val 245 250 255 Val Gly Ile Gly Arg Asp Lys Leu Gly Lys Ile Phe Tyr Arg Ala 260 265 270 Leu Thr Gln Tyr Leu Thr Pro Thr Ser Asn Phe Ser Gln Leu Arg 275 280 285 Ala Ala Ala Val Gln Ser Ala Thr Asp Leu Tyr Gly Ser Thr Ser 290 295 300 Gln Glu Val Ala Ser Val Lys Gln Ala Phe Asp Ala Val Gly Val 305 310 315 Lys
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpMK1からプラスミドpUCTZ
55を構築する工程図である。
【図2】プラスミドpUCTZ55からM13ファージ
M13TZBa−Spを構築する工程図である。
【図3】M13TZBa−Spを用いてプラスミドpU
BTZ2上にクローンされたnprM遺伝子に変異を導
入する工程図である。
【図4】PCR法による変異導入方法を示す図である。
【図5】144番目のロイシン残基を他のアミノ酸残基
で置換したサーモライシン様プロテアーゼの安定性を検
討した結果を示す図である。
【符号の説明】
S:セリン Q:グルタミン C:システイン W:トリプトファン E:グルタミン酸 A:アラニン L:ロイシン N:アスパラギン H:ヒスチジン T:スレオニン F:フェニルアラニン Y:チロシン
【図6】144番目のロイシン残基をフェニルアラニン
残基に置換したnprM遺伝子をクローニングしたプラ
スミドpUBTZ2(L144F)と二重変異体酵素を
クローニングしたプラスミドpUBTZ2(D150W
−N227H)からプラスミド(L144F−D150
W−N227H)を構築する工程図である。
【図7】サーモライシン様プロテアーゼの安定性を測定
した結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城所 俊一 神奈川県相模原市南台1−9−2 (72)発明者 遠藤 きみ子 東京都町田市金森1733−10 (72)発明者 和田 昭允 東京都赤坂8−11−4

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性媒体中で、N−ベンジルオキシカル
    ボニルアスパラギン酸及びフェニルアラニンメチルエス
    テルとのカップリングにサーモライシン様プロテアーゼ
    を使用する酵素反応によるベンジルオキシカルボニル−
    α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
    ステルの合成方法において、配列表1のアミノ酸配列を
    有するサーモライシン中に存在し、少なくとも144番
    目のロイシン残基、149番目のスレオニン残基、24
    0番目のアラニン残基、270番目のアラニン残基、2
    88番目のアラニン残基により囲まれている電子密度に
    おける空孔の容積を、それらの残基の一つ又はそれ以上
    のアミノ酸残基が、そのアミノ酸残基よりも疎水性及び
    かさの大きいアミノ酸残基により置換している、又は、
    電子密度の空孔を囲むアミノ酸残基に影響を与えられて
    いることにより、その空孔の少なくとも一部が埋められ
    ており、その空孔の容積が減少していることを特徴とす
    る新規なサーモライシン様プロテアーゼを使用すること
    を特徴とする酵素反応によるベンジルオキシカルボニル
    −α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
    エステルの合成方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の合成方法において、電子
    密度における空孔の容積が、144番目、149番目、
    240番目、270番目及び288番目のアミノ酸残基
    が、その残基よりも大きなモル容積を有し、ヒスチジ
    ン、イソロイシン、ロイシン、フェニルアラニン、スレ
    オニン、チロシン及びバリンの群から選ばれるアミノ酸
    残基により置換されており、その空孔の容積が減少して
    いることを特徴とする酵素反応によるベンジルオキシカ
    ルボニル−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
    ンメチルエステルの合成方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の合成方法において、14
    4番目のロイシン残基がフェニルアラニン残基又はチロ
    シン残基で置換していることを特徴とする酵素反応によ
    るベンジルオキシカルボニル−α−L−アスパルチル−
    L−フェニルアラニンメチルエステルの合成方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の合成方法
    において、150番目のアスパラギン酸残基、187番
    目のグルタミン酸残基及び227番目のアスパラギン残
    基の少なくとも一つが他のアミノ酸で置換していること
    を特徴とする酵素反応によるベンジルオキシカルボニル
    −α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
    エステルの合成方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の合成方法
    において、酵素カップリング反応をpHが4.3〜8.
    0の範囲にあることを特徴とする酵素反応によるベンジ
    ルオキシカルボニル−α−L−アスパルチル−L−フェ
    ニルアラニンメチルエステルの合成方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の合成方法において、N−
    ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギン酸及びL
    −フェニルアラニンメチルエステルを酵素カップリング
    の基質として使用することを特徴とする酵素反応による
    ベンジルオキシカルボニル−α−L−アスパルチル−L
    −フェニルアラニンメチルエステルの合成方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の合成方法において、L−
    アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステルに
    対するN−ベンジルオキシカルボニル−L−アスパラギ
    ン酸のモル比が0.8〜1.7の範囲にあることを特徴
    とする酵素反応によるベンジルオキシカルボニル−α−
    L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステ
    ルの合成方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の合成方法
    において、N−ベンジルオキシカルボニル−L−アスパ
    ラギン酸の濃度が0.2モル/kg以上であることを特
    徴とする酵素反応によるベンジルオキシカルボニル−α
    −L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
    テルの合成方法。
  9. 【請求項9】配列表1のアミノ酸配列を有するサーモラ
    イシン中に存在し、少なくとも144番目のロイシン残
    基、149番目のスレオニン残基、240番目のアラニ
    ン残基、270番目のアラニン残基、288番目のアラ
    ニン残基により囲まれている電子密度における空孔の容
    積が、それらの残基の一つ又はそれ以上のアミノ酸残基
    が、そのアミノ酸残基よりも疎水性及びかさの大きいア
    ミノ酸残基により置換していることにより、又は、電子
    密度の空孔を囲むアミノ酸残基に影響していることによ
    り、その空孔の少なくとも一部を埋められ、その空孔の
    容積が減少していることを特徴とする新規なサーモライ
    シン様プロテアーゼ。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の新規なサーモライシン
    様プロテアーゼにおいて、電子密度における空孔の容積
    が、144番目、149番目、240番目、270番目
    及び288番目のアミノ酸残基が、その残基よりも大き
    なモル容積を有し、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシ
    ン、フェニルアラニン、スレオニン、チロシン及びバリ
    ンの群から選ばれるアミノ酸残基に置換していることに
    より、その空孔の容積が減少していることを特徴とする
    新規なサーモライシン様プロテアーゼ。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の新規なサーモライシン
    様プロテアーゼにおいて、144番目のロイシン残基が
    チロシン残基で置換していることを特徴とする新規なサ
    ーモライシン様プロテアーゼ。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の新規なサーモライシン
    様プロテアーゼにおいて、150番目のアスパラギン酸
    残基、187番目のグルタミン酸残基及び227番目の
    アスパラギン残基の少なくとも一つが他のアミノ酸で置
    換していることを特徴とする新規なサーモライシン様プ
    ロテアーゼ。
  13. 【請求項13】明細書及び実施例に実質的に記載されて
    いる酵素反応によるベンジルオキシカルボニル−α−L
    −アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル
    の合成方法及び高度に安定化されたサーモライシン様プ
    ロテアーゼ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2536255C2 (ru) * 2007-11-01 2014-12-20 ДАНИСКО ЮЭс ИНК. Продуцирование термолизина и его вариантов и его использование в жидких детергентах

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RU2536255C2 (ru) * 2007-11-01 2014-12-20 ДАНИСКО ЮЭс ИНК. Продуцирование термолизина и его вариантов и его использование в жидких детергентах

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