JPH09220890A - 再貼替え可能な可逆性感熱記録シート - Google Patents

再貼替え可能な可逆性感熱記録シート

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JPH09220890A
JPH09220890A JP8029461A JP2946196A JPH09220890A JP H09220890 A JPH09220890 A JP H09220890A JP 8029461 A JP8029461 A JP 8029461A JP 2946196 A JP2946196 A JP 2946196A JP H09220890 A JPH09220890 A JP H09220890A
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晴彦 大澤
Takehiro Suzuki
剛弘 鈴木
Tatsuya Ogawa
達也 小川
Shinichi Koizumi
真一 小泉
Hiroyuki Morinaka
宏幸 森中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気カード、ICカードなどに貼付けられ、
磁気記録、ICメモリを有効に利用し、貼付けられた記
録媒体のデザインの制約の少ない、再貼替え可能な可逆
性感熱記録シートを提供する。 【解決手段】 可逆性感熱記録シートは、基材12の一
方の面に剥離層5、再剥離可能な粘着層10が設けら
れ、他の面に磁気記録層14、反射層15、可逆性感熱
記録層16、保護層18が積層されている。可逆性感熱
記録シートは磁気カード、ICカードなどの記録媒体に
貼付けられ、再貼替え可能である。可逆性感熱記録層1
6の記録に磁気記録層14の記録を加えることにより、
可逆性感熱記録シートの貼替えによる偽造を防ぐ。ま
た、磁気記録層14が隠蔽されているから、デザイン上
の制約が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、再貼替え可能な可逆性
感熱記録シートに関し、特に、書換え可能な可逆性感熱
記録層の書換え寿命が他の磁気記録媒体、IC(集積回
路)メモリや光記録媒体に比べて低いことに鑑み、書換
え寿命の長い磁気記録媒体、ICメモリや光記録媒体を
可逆性感熱記録層の寿命にかかわらず有効に使用できる
ように再貼替え可能とするとともに、セキュリティ性に
も優れ、また、貼付けられる記録媒体のデザインに制約
を与えることの少ない再貼替え可能な可逆性感熱記録シ
ートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、書換え可能な感熱記録を磁気記録
やICメモリとともに同一の記録媒体に用いることが行
われており、ICカードや磁気カード等のプリペイド方
式の各種カードに可逆性感熱記録媒体を直接形成した
り、また、シート状に加工された可逆性感熱記録媒体を
強固な接着剤を介して一体として形成していた。これら
の可逆性感熱記録媒体を備えたカードとしては、例え
ば、ICメモリや磁気記録に加えて残高等の表示を可逆
性感熱記録媒体上に記録することが可能である。
【0003】このようなカードでは、ICメモリや磁気
記録の内容が目視できないという欠点を解消することが
可能であるが、ICメモリや磁気記録の書換え可能回数
に比べて可逆性感熱記録媒体の書換え可能回数が著しく
低いことから、高価なICカードや磁気カードの製品寿
命が来る前に使用できなくなるという欠点があった。
【0004】また、特開平5−262033号公報に
は、ICカード、磁気カードや光記録カードに貼着して
用いることができる再剥離可能な接着剤層を設けた可逆
性感熱記録シートが開示されている。この記録シート
は、可逆性感熱記録層、支持体、再剥離可能な接着剤層
およびセパレータを順次積層した構成で、該記録シート
の可逆性感熱記録層の機能が低下した場合には、容易に
可逆性感熱記録層を交換でき、更に、表示が不要となっ
た場合には、ICカード、磁気カードや光記録カードと
して利用できることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−2
62033号公報に記載された記録シートは、可逆性感
熱記録層のみを備えた記録シートであることから、他の
記録媒体(ICカード、磁気カードや光記録カード等)
を形成する面積の他に該記録シートを貼着するための面
積が必要となる。
【0006】カードに表示機能を付加するために可逆性
感熱記録層のみを備えた単機能の記録シートを貼着する
と、可逆性感熱記録層のみによってカードの表面を専有
するため、カードの限られた面積を有効に利用すること
ができなくなる等の欠点があった。
【0007】本発明は上記のような問題を解決するた
め、書換え回数の著しく異なるICメモリや磁気記録媒
体と、可逆性感熱記録媒体とを有効に使用できるように
するとともに、記録・記憶媒体の製品寿命に捕らわれる
ことなくシステムの構築が可能で、カードの面積を有効
に活用することができ、カードのデザインに制約を与え
ることのない再貼替え可能な可逆性感熱記録シートを提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明による再貼
替え可能な可逆性感熱記録シートは、貼付けて用いら
れ、貼付けた後、容易に剥離することができる再貼替え
可能な可逆性感熱記録シートであって、剥離層、再剥離
可能な粘着層、基材、磁気記録層、反射層、可逆性感熱
記録層および保護層を順次積層してなることを特徴とす
る。
【0009】また、本発明による再貼替え可能な可逆性
感熱記録シートは、再剥離可能な粘着層の粘着力が25
0gf/10mm〜1000gf/10mm(JISC
−2107)の範囲にあり、厚みが、10〜200μm
であることを特徴とする。
【0010】さらに、本発明による再貼替え可能な可逆
性感熱記録シートは、少なくともICカード、光カー
ド、磁気カード、ホログラムカードのいずれかのカード
に貼付けられることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
による再貼替え可能な可逆性感熱記録シートについて以
下の実施形態をもとに詳細に説明する。
【0012】図1には本発明により提供される再貼替え
可能な可逆性感熱記録シート(以下可逆性感熱記録シー
ト)が示されている。本発明により提供される可逆性感
熱記録シートは、図1に示すように、剥離層5、再剥離
可能な粘着層10、基材12、磁気記録層14、反射層
15、可逆性感熱記録層16、中間層17及び保護層1
8が順次積層されている。なお、中間層17は後述する
ように省略してもよい。
【0013】剥離層5は、例えば、シリコン加工やテフ
ロン加工を施した紙や合成紙等の他に、同様の剥離性を
付与したポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
アセテート、ポリスチレン(PS)、エポキシ樹脂、ポ
リ塩化ビニル(PVC)およびポリカーボネート(P
C)等の合成樹脂シートを用いることができる。剥離層
5の厚さは、剥離性や貼着する時の作業性を考慮する
と、50〜200μm程度が必要である。
【0014】再剥離可能な粘着層10は、粘着強度が2
50gf/10mm〜1000gf/10mmの範囲に
あるものが良く、例えばソニーケミカル(株)のアクリ
ル系接着剤T4100W(商品名)を用いることができ
る。このような粘着強度によって再剥離可能となり、か
つ可逆性感熱記録シートを貼着したICカードや磁気カ
ード等の媒体が、その搬送系で剥離する等のトラブルの
発生がない。
【0015】再剥離可能な粘着層10の厚さは、剥離性
や可逆性感熱記録シートを貼着したICカードや磁気カ
ード等の媒体が、その搬送系で該記録シートが剥離する
等のトラブルの発生がなく、また、耐ゲート性等を考慮
すると、10〜200μm程度の厚みが好ましい。
【0016】粘着層10の厚さが10μm未満である
と、粘着面の凹凸が吸収できないので、磁気ヘッドやサ
ーマルヘッドの当たりが悪くなり、磁気リードライトエ
ラー、印字かすれ及び消去残りが発生しやすくなる。ま
た、可逆性感熱記録シート表面に傷もつきやすくなり記
録が見にくくなる。
【0017】一方、粘着層10の厚さが200μmを越
えると磁気ヘッドやサーマルヘッドの当たりは良いが、
ゲート試験中に粘着層10で層間剥離が発生してしま
い、端部が剥離してしまう。この場合、粘着層10の粘
着力を増せば層間剥離は発生しにくくなるが、逆に剥離
性は悪化してしまい手で剥がしづらくなってしまう。
【0018】したがって、適度な剥離性とクッション性
を持つ粘着層10は、粘着力250gf/10mm以上
1000gf/10mm以下、厚さ10μm以上200
μm以下である。
【0019】基材12は、たとえばポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリアセテート、ポリスチレン
(PS)、エポキシ樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)お
よびポリカーボネート(PC)等の合成樹脂シートまた
は合成紙等を用いることができる。基材12の厚さは、
再貼替え可能な可逆性感熱記録媒体とした時の反射層1
4の平滑性を維持するために10〜200μm程度必要
である。
【0020】磁気記録層14にはたとえば可逆性感熱記
録層16と同一のデータが記録され、セキュリティを高
めることができる。磁気記録層14は、従来この種の磁
気記録媒体において磁気記録層として一般に用いられて
いるものを用いることが出来る。
【0021】例えば、磁性材料として粒径10μm以
下、好ましくは0.01〜5μmのBa−フェライト、
Sr−フェライト、 Co被着γ−Fe23、γ−Fe
23、針状鉄粉、CrO2 を用い、バインダー樹脂とし
て一般に用いられるポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂又はそれらの混合樹
脂を用いることが出来る。
【0022】バインダー樹脂と磁性材料との混合比は基
材12との接着性や塗膜強度及び磁気ヘッドによる検出
電圧等を考慮して適宜設定される。通常、重量比で前者
/後者=1/1〜1/10の範囲、好ましくは1/2〜
1/8が適当である。
【0023】磁気記録層14の厚さは通常、5〜20μ
m程度である。尚、必要に応じて、基材12と磁気記録
層14の接着強度を高めるために1μm以下のアンカー
層を設けるようにしてもよい。
【0024】反射層15は磁気記録層14の色彩を視覚
的に隠蔽すると共に可逆性感熱記録層16の発色の色彩
に対し十分なコントラストを付与するような色彩を有す
る。また、反射層15を形成するために用いられる材料
が備えるべき性質は感熱記録条件下において安定で、薄
くても十分な耐久性を有することである。
【0025】この様な耐熱性材料としては熱硬化性の樹
脂、例えばポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂等を用いることが
でき、これに隠蔽性付与の為の顔料例えばAl、Sn、
Zn、Cu、Ag、Cu−Zn等の金属やAl23、T
i02等の金属酸化物などを適量添加する。
【0026】反射層15としては、上記の様な熱硬化性
樹脂の他に非磁性の金属層例えばAl、Sn、Ag又は
これら金属の酸化物の層を用いることもできる。
【0027】反射層15の厚さは例えば0.03〜0.
1μm程度である。尚、本発明のように、磁気記録層1
4と可逆性感熱記録層16とを積層した構成とした場合
には、金属蒸着膜により反射層を形成すると可逆性感熱
記録シートの厚みを薄くできるので望ましい。
【0028】可逆性感熱記録層16を構成する材料とし
ては、例えば特開昭57-109695 号、特開平2-187389 号
などに記載されているように、ポリエステルなどの樹脂
と、樹脂中に分散された有機低分子物質からなってい
る。可逆性感熱記録材料は、加熱温度を選択することに
よって有機低分子物質の屈折率が樹脂の屈折率と等しく
なったり、異なったりするため、透明度が変化する。す
なわち、図2に示すように、予め温度T0 以下で白濁状
態にある場合に、この状態から温度T1 〜T2 まで加熱
した後、温度T0 以下に冷却(矢印A)すると、有機低
分子物質の屈折率が樹脂の屈折率とほぼ等しくなるた
め、可逆性感熱記録層16は透明状態に変化する。
【0029】さらに、これを温度T3 以上に加熱した
後、温度T0 以下に冷却(矢印B)すると、有機低分子
物質の屈折率が樹脂の屈折率と異なるため光散乱をおこ
し、可逆性感熱記録層16は再び白濁状態に変化する。
【0030】また、可逆性感熱記録層16を温度T0 〜
T1 またはT2 〜T3 に加熱した後、温度T0 以下に冷
却(矢印CまたはD)すると、可逆性感熱記録層16は
透明と白濁の中間の状態となる。
【0031】可逆性の感熱記録材料はこのような状態変
化を繰り返し行えるものである。
【0032】上記T0 〜T3 の一例をあげれば、それぞ
れ60℃、70℃、80℃、110℃である。
【0033】可逆性の感熱記録材料に使用される樹脂と
しては、透明性が良く、機械的強度に優れ、成膜性の良
いものが好ましい。その具体例としては、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリレ
ート共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−
塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アク
リル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。このうち特
に好ましいものとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
ポリエステル樹脂が該当する。
【0034】有機低分子物質としては、アルカノール、
アルカンジオール、ハロゲンアルカノールまたはハロゲ
ンアルカンジオール、アルキルアミン、アルカン、アル
ケン、アルキン、ハロゲンアルカン、ハロゲンアルケ
ン、ハロゲンアルキン、シクロアルカン、シクロアルケ
ン、シクロアルキン、飽和または不飽和モノまたはジカ
ルボン酸またはこれらのエステル、アミド、またはアン
モニウム塩、飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸またはこ
れらのエステル、アミド、またはアンモニウム塩、アク
リルカルボン酸またはこれらのエステル、アミド、また
はアンモニウム塩、ハロゲンアクリルカルボン酸または
これらのエステル、アミド、またはアンモニウム塩、チ
オアルコール、チオカルボン酸またはこれらのエステ
ル、アミド、またはアンモニウム塩、チオアルコールの
カルボン酸エステルなどで、その炭素数は10〜40、
分子量としては100〜700のものが挙げられる。特
に好ましいものとしては、融点が50〜150℃の範囲
にあるラウリン酸、バルミチン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸、またはこれらのエ
ステル、アミド、またはアンモニウム塩である。
【0035】樹脂と有機低分子物質の混合比としては、
重量比で樹脂100部に対して有機低分子物質が20部
〜500部の範囲にあるものが好ましく、25部〜40
0部がより好ましい。
【0036】可逆性感熱記録層16の厚さは、2〜20
μmの範囲が好ましく、より好ましくは4〜10μmの
範囲が白濁状態と透明状態がはっきりして良い。
【0037】保護層18は、紫外線硬化型樹脂を用い、
該紫外線硬化型樹脂としてはアクリル系、ポリエステル
系等のものが利用できる。
【0038】保護層18の厚さは1〜5μm、望ましく
は1〜3μm程度である。
【0039】保護層18は、紫外線硬化型樹脂を使用す
ることが重要である。この保護層18は、可逆性感熱記
録層16表面の耐傷性、耐薬品性を向上させるために設
けられる。
【0040】保護層18を構成する材料として、紫外線
硬化型樹脂の中でも特に耐傷性、耐薬品性等に優れた保
護層用塗料はケトン類、エステル類などの比較的極性の
強いい溶剤を含むものが多いが、必要に応じて可逆性感
熱記録層16と保護層18との間に中間層17を形成す
ることによって、保護層18に含まれる溶剤により可逆
性感熱記録層16の書き換えに影響を与えることがな
く、耐傷性、耐薬品性に優れた保護層18を形成するこ
とができる。
【0041】中間層17は、例えば、紫外線硬化型樹脂
を含む材料によってコーティングにより形成すると耐薬
品性に優れ、塗膜面にピンホールが発生しないので望ま
しい。また、保護層18上には必要に応じてオフセット
印刷等により印刷層20を形成することもできる。
【0042】印刷層20は所望の文字、模様などの可視
情報が印刷によって形成された層である。なお、印刷層
20は記録される可視記録情報を見ることができるよう
に形成される。
【0043】したがって、本発明の可逆性感熱記録シー
トによれば、保護層18が紫外線硬化型樹脂を用いてコ
ーティングにより形成されるため、耐傷性、耐薬品性に
優れ、サーマルヘッドの汚れが生じることがなく、さら
に保護層18に対して印刷層20の密着性が改善された
可逆性感熱記録シートが得られる。
【0044】尚、図示はしないが、必要に応じて磁気記
録層14と反射層15の間に磁気記録層14の表面の平
滑性を維持するために、例えば紫外線硬化型樹脂をグラ
ビアコーティングすることによって任意の厚みの平滑層
を設けるようにしてもよい。
【0045】本発明の可逆性感熱記録シート1は剥離層
5を剥離し、たとえば図3に示すように塩化ビニルなど
のカード基材30の凹部32に粘着層10により貼着
し、使用する。凹部32はカードの所定の部分をあらか
じめ削る等により形成する。図3に示すように、可逆性
感熱記録シート1を貼着された部分はカード基材30表
面よりも高くなるようにされている。このように可逆性
感熱記録シート1を貼着された部分がカード基材30表
面よりも高くなるようにすることにより、サーマルヘッ
ドによる可逆性感熱記録層16や磁気ヘッドによる磁気
記録層14への書き込みを容易にするとともに、該記録
ヘッドを貼替える場合も容易に剥離することができる。
【0046】図3に示すカード基材30の厚みは例えば
760μmであり、可逆性感熱記録シート1を貼着した
部分の厚みはカード基材と合わせてたとえば800〜8
40μmである。
【0047】本発明による可逆性感熱記録シートはカー
ドに限らず種々の記録媒体に適用することが可能であ
る。
【0048】次に本発明による可逆性感熱記録シートの
具体的な実施例について、その組成および物性評価につ
き比較例と比較して説明する。
【0049】基材(25μmポリエチレンテレフタレー
ト)12上に磁気記録層14を前述の組成で形成し、さ
らに下記の組成の平滑層、反射層15、可逆性感熱記録
層16、保護層18、印刷層20を順次形成し、基材1
2の反対の面(磁気記録層14等が形成されていない
面)に剥離層5と再剥離可能な粘着層10が一体となっ
ている物を貼合し可逆性感熱記録シートとした。
【0050】(平滑層)大日本インキ化学工業株式会社
製UV硬化型樹脂UNIDIC C7−164上記の材
料をグラビアコーティングした後、UVランプ(160
W/cm×3灯、30m/min)で紫外線照射して硬
化させ、厚さ3μmの平滑層を形成した。
【0051】(反射層15)アルミニウムの蒸着膜によ
り、厚さ0.07μmの反射層15を形成した。
【0052】 (可逆性感熱記録層16) ベヘン酸 2重量部 ステアリルステアレート 4重量部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体VMCH(ユニオンカーバイト社製) 12重量部 THF 150重量部 上記の割合で混合した材料をグラビアコーティングして
乾燥させ、厚さ約6μmの可逆性感熱記録層16を形成
した。
【0053】 (保護層18) 大日本インキ化学工業株式会社製UV硬化型樹脂UNIDIC C3−374 100重量部 水澤化学工業株式会社製感熱記録紙用微粉シリカ ミズカシルP−527 5重量部 信越化学工業株式会社製シリコンオイル 信越シリコーンKF96 2重量部 イソプロパノール 50重量部 上記の割合で混合した材料をボールミルで分散し1時間
経過後、グラビアコーティングし、UVランプ(160
W/cm×3灯、30m/min)で紫外線照射して硬
化させ、厚さ2μmの保護層18を形成した。
【0054】(印刷層20)東洋インキ製造株式会社製
UVオフセットインキFDカルトン 上記のインキによりオフセット印刷を行った後、UVラ
ンプ(160W/cm×3灯、50m/min)で紫外
線照射して硬化させ、厚さ1〜4μmの印刷層20を形
成した。
【0055】上記のような可逆性感熱記録シートの粘着
層10の粘着力および厚さを変えた実施例および比較例
につき剥離性および耐ゲート性をテストした結果は下記
の通りである。なお、粘着力はJISC−2107電気
絶縁用粘着テープ試験方法に従い測定した。また、耐ゲ
ート性については、可逆性感熱記録シートをカード基材
に貼り付けた部分上で、荷重500gfかけた磁気ヘッ
ドを1往復/秒の速さで200往復させた後、可逆性感
熱記録シートとカード基材12との粘着状態を観察し
た。
【0056】
【表1】
【0057】剥離性については、○は良好、×は不良
(剥がしづらい)を示す。耐ゲート性については、○は
良好、×は不良(端部が剥離してしまった)を示す。
【0058】上記の表1に示すように、実施例1〜4
は、剥離性、耐ゲート性ともに良好であった。比較例1
および3は剥離性は良好であったが、耐ゲート性は不良
であり、比較例2は耐ゲート性は良好であったが、剥離
性は不良であった。この結果からわかるように、粘着層
10の粘着力は前述のように250gf/10mm〜1
000gf/10mm(JISC−2107)であるこ
とが好ましく、比較例1および2はこの範囲から外れて
いるため、特性が不良となっている。また、粘着層10
の厚さは20〜200μmであることが好ましく、比較
例3はこの範囲から外れているため、特性が不良となっ
ている。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、可逆性感熱記録層と磁
気記録層とを設けた再貼替え可能な可逆性感熱記録シー
トは剥離可能な粘着強度を持っていることから、ICカ
ードや磁気カード等の媒体に貼り付けることにより可視
情報を容易に付与でき、外観が良好である。また、再剥
離可能な粘着層によって再貼替え可能であるから、再貼
替えにより書換え寿命の長い磁気記録媒体、IC(集積
回路)メモリや光記録媒体を可逆性感熱記録層の寿命に
かかわらず有効に使用でき、さらに可逆性感熱記録シー
トは可逆性感熱記録層とともに隠蔽された磁気記録層を
有することにより貼付けられた記録媒体にデザイン的制
約を与えることが少ない。
【0060】また、本発明によれば、ロール状態で可逆
性感熱記録層、保護層を形成し、シート状にカットした
後に印刷層を印刷により形成するから、各層の形成が容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の再貼替え可能な可逆性感熱記録シート
の一実施例を示す断面図である。
【図2】可逆性感熱記録材料の状態変化を示す図であ
る。
【図3】本発明の再貼替え可能な可逆性感熱記録シート
をカードに貼着した一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
5 剥離層 10 再剥離可能な粘着層 12 基材 14 磁気記録層 15 反射層 16 可逆性感熱記録層 17 中間層 18 保護層 20 印刷層 30 カード基材 32 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 真一 東京都文京区小石川四丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 森中 宏幸 東京都文京区小石川四丁目14番12号 共同 印刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貼付けて用いられ、貼付けた後、剥離し
    て再貼替え可能な可逆性感熱記録シートであって、 前記可逆性感熱記録シートは、剥離層、再剥離可能な粘
    着層、基材、磁気記録層、反射層、可逆性感熱記録層お
    よび保護層を順次積層してなることを特徴とする再貼替
    え可能な可逆性感熱記録シート。
  2. 【請求項2】 前記再剥離可能な粘着層の粘着力が、2
    50gf/10mm〜1000gf/10mm(JIS
    C−2107)であることを特徴とする請求項1に記載
    の再貼替え可能な可逆性感熱記録シート。
  3. 【請求項3】 前記再剥離可能な粘着層の厚みが、10
    〜200μmであることを特徴とする請求項2に記載の
    再貼替え可能な可逆性感熱記録シート。
  4. 【請求項4】 前記可逆性感熱記録シートは、少なくと
    もICカード、光カード、磁気カード、ホログラムカー
    ドのいずれかのカードに貼付けられることを特徴とする
    請求項1に記載の再貼替え可能な可逆性感熱記録シー
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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