JPH09222119A - 回転軸受装置及びこれを用いた回転駆動方法 - Google Patents
回転軸受装置及びこれを用いた回転駆動方法Info
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- JPH09222119A JPH09222119A JP2973296A JP2973296A JPH09222119A JP H09222119 A JPH09222119 A JP H09222119A JP 2973296 A JP2973296 A JP 2973296A JP 2973296 A JP2973296 A JP 2973296A JP H09222119 A JPH09222119 A JP H09222119A
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストでしかも静圧エアーベアリング並の
高い回転精度が得られる回転軸受装置を提供する。 【解決手段】 回転軸24に固定されたロータ25と固
定部材35との間の微少ギャップには、オイル36が充
填されている。固定部材35と回転軸24との間にはオ
イルシール39,40が装着され、オイル36の外部へ
の漏れ出しを防止している。ロータ25は、その側面及
び両端面に側面溝41及び端面溝42を周方向の全域に
わたってそれぞれ複数形成してなる。各側面溝41は、
V型パターンでロータ25の回転に伴ってその側面の軸
方向中央部にオイル36を誘導して動圧を発生させる。
各端面溝は、ロータ25の回転に伴ってその端面の外周
縁の近傍箇所に内側から外側へとオイルを誘導して動圧
を発生させる。ロータ25と固定部材35との間の油膜
厚は回転により均一化されるので、ロータ25は、ラジ
アル方向及び上下スラスト方向に高い回転精度及び高い
軸受剛性で軸支される。
高い回転精度が得られる回転軸受装置を提供する。 【解決手段】 回転軸24に固定されたロータ25と固
定部材35との間の微少ギャップには、オイル36が充
填されている。固定部材35と回転軸24との間にはオ
イルシール39,40が装着され、オイル36の外部へ
の漏れ出しを防止している。ロータ25は、その側面及
び両端面に側面溝41及び端面溝42を周方向の全域に
わたってそれぞれ複数形成してなる。各側面溝41は、
V型パターンでロータ25の回転に伴ってその側面の軸
方向中央部にオイル36を誘導して動圧を発生させる。
各端面溝は、ロータ25の回転に伴ってその端面の外周
縁の近傍箇所に内側から外側へとオイルを誘導して動圧
を発生させる。ロータ25と固定部材35との間の油膜
厚は回転により均一化されるので、ロータ25は、ラジ
アル方向及び上下スラスト方向に高い回転精度及び高い
軸受剛性で軸支される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密測定機用回転
テーブルの軸受及び工作機械用高精度回転軸受等に好適
な回転軸受装置及びこれを用いた回転駆動方法に関す
る。
テーブルの軸受及び工作機械用高精度回転軸受等に好適
な回転軸受装置及びこれを用いた回転駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】回転テーブル等を高い回転精度で軸支す
るための回転軸受装置として、従来から真円度測定機な
どで使用されている静圧エアーベアリングが知られてい
る。この静圧エアーベアリングは、高い回転精度が得ら
れる反面、エアーを常時供給するためのエアー供給源や
配管等を必要とするため、装置が大掛かりとなり、コス
トアップにつながるという問題がある。
るための回転軸受装置として、従来から真円度測定機な
どで使用されている静圧エアーベアリングが知られてい
る。この静圧エアーベアリングは、高い回転精度が得ら
れる反面、エアーを常時供給するためのエアー供給源や
配管等を必要とするため、装置が大掛かりとなり、コス
トアップにつながるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決するためになされたもので、低コストでし
かも静圧エアーベアリング並の高い回転精度が得られる
回転軸受装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するためになされたもので、低コストでし
かも静圧エアーベアリング並の高い回転精度が得られる
回転軸受装置を提供することを目的とする。
【0004】本発明は、また、そのような回転軸受装置
を用いて回転体を短時間で高い回転精度で駆動するのに
適した回転駆動方法を提供することを他の目的とする。
を用いて回転体を短時間で高い回転精度で駆動するのに
適した回転駆動方法を提供することを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の回転軸受装置
は、回転軸に固定された円筒状の回転部材と、この回転
部材を微少ギャップを介して取り囲むように配置された
固定部材と、前記回転部材と前記固定部材との間の微少
ギャップに充填された油と、前記固定部材と前記回転軸
との間に装着されて前記微少ギャップに充填された油の
外部への漏れ出しを防止するシール部材とを備え、前記
円筒状の回転部材は、その側面及び両端面に側面溝及び
端面溝を周方向の全域にわたってそれぞれ複数形成した
ものであり、前記各側面溝は、前記回転部材の回転に伴
ってその側面の軸方向の所定箇所に前記油を誘導して動
圧を発生させるパターンを形成し、前記各端面溝は、前
記回転部材の回転に伴ってその端面の外周縁の近傍箇所
に内側から外側へと前記油を誘導して動圧を発生させる
パターンを形成していることを特徴とする。
は、回転軸に固定された円筒状の回転部材と、この回転
部材を微少ギャップを介して取り囲むように配置された
固定部材と、前記回転部材と前記固定部材との間の微少
ギャップに充填された油と、前記固定部材と前記回転軸
との間に装着されて前記微少ギャップに充填された油の
外部への漏れ出しを防止するシール部材とを備え、前記
円筒状の回転部材は、その側面及び両端面に側面溝及び
端面溝を周方向の全域にわたってそれぞれ複数形成した
ものであり、前記各側面溝は、前記回転部材の回転に伴
ってその側面の軸方向の所定箇所に前記油を誘導して動
圧を発生させるパターンを形成し、前記各端面溝は、前
記回転部材の回転に伴ってその端面の外周縁の近傍箇所
に内側から外側へと前記油を誘導して動圧を発生させる
パターンを形成していることを特徴とする。
【0006】なお、前記側面溝は、例えば前記回転部材
の側面を前記軸方向の所定箇所から軸方向に離れるに従
って回転方向前方に向かうようなパターンの溝である。
また、前記端面溝は、例えば前記回転部材の端面を前記
外周縁の近傍箇所から内周側に向かうに従って回転方向
前方に向かうようなパターンの溝である。また、前記側
面溝及び端面溝は、回転方向後方側の側壁が開放側に向
くように傾斜していることが望ましい。
の側面を前記軸方向の所定箇所から軸方向に離れるに従
って回転方向前方に向かうようなパターンの溝である。
また、前記端面溝は、例えば前記回転部材の端面を前記
外周縁の近傍箇所から内周側に向かうに従って回転方向
前方に向かうようなパターンの溝である。また、前記側
面溝及び端面溝は、回転方向後方側の側壁が開放側に向
くように傾斜していることが望ましい。
【0007】また、本発明に係る回転軸受装置の回転駆
動方法は、上述した回転軸受装置を使用して、回転駆動
開始時に回転体を定格回転数を超える回転数で回転させ
て軸受剛性を安定化させたのち、前記回転体を前記定格
回転数で回転させるようにしたことを特徴とする。
動方法は、上述した回転軸受装置を使用して、回転駆動
開始時に回転体を定格回転数を超える回転数で回転させ
て軸受剛性を安定化させたのち、前記回転体を前記定格
回転数で回転させるようにしたことを特徴とする。
【0008】本発明の回転軸受装置によれば、回転部材
が回転すると、その側面に形成された複数の側面溝を伝
わって、周方向の全域にわたり、油が側面の軸方向所定
箇所に集中すると共に、両端面にそれぞれ形成された複
数の端面溝を伝わって、周方向の全域にわたり、油が両
端面の外周縁近傍位置に集中する。これらの部分に発生
した動圧が回転部材をラジアル方向及びスラスト方向に
支持する。回転が安定すると、回転部材と固定部材との
間の油膜が均一化され、回転部材が固定部材に対して微
小膜厚の油膜を介して高い回転精度で保持されると共
に、局部的に発生した油圧の高まりによって軸受剛性が
増大する。このように、この発明によれば、側面溝及び
両端面の端面溝を介して油が移動することによって発生
した局部的な油圧の高まりによって、回転部材がラジア
ル方向及びスラスト方向に高い剛性で安定に保持され、
この結果、静圧エアーベアリング並の高い回転精度を実
現することができる。
が回転すると、その側面に形成された複数の側面溝を伝
わって、周方向の全域にわたり、油が側面の軸方向所定
箇所に集中すると共に、両端面にそれぞれ形成された複
数の端面溝を伝わって、周方向の全域にわたり、油が両
端面の外周縁近傍位置に集中する。これらの部分に発生
した動圧が回転部材をラジアル方向及びスラスト方向に
支持する。回転が安定すると、回転部材と固定部材との
間の油膜が均一化され、回転部材が固定部材に対して微
小膜厚の油膜を介して高い回転精度で保持されると共
に、局部的に発生した油圧の高まりによって軸受剛性が
増大する。このように、この発明によれば、側面溝及び
両端面の端面溝を介して油が移動することによって発生
した局部的な油圧の高まりによって、回転部材がラジア
ル方向及びスラスト方向に高い剛性で安定に保持され、
この結果、静圧エアーベアリング並の高い回転精度を実
現することができる。
【0009】しかも、この発明によれば、固定部材と回
転部材との間の微少ギャップに充填された油は、固定部
材と回転軸との間に装着されたシール部材によってほぼ
完全にシールされるので、油の補給が不要になる。この
ため、油供給用の装置や配管等が不要となり、回転軸受
装置全体を小型化及び簡略化することができる。これに
よって、回転軸受装置のコスト低減を図ることができ
る。
転部材との間の微少ギャップに充填された油は、固定部
材と回転軸との間に装着されたシール部材によってほぼ
完全にシールされるので、油の補給が不要になる。この
ため、油供給用の装置や配管等が不要となり、回転軸受
装置全体を小型化及び簡略化することができる。これに
よって、回転軸受装置のコスト低減を図ることができ
る。
【0010】なお、溝の数が増えると、耐荷重性能は向
上するが、溝以外の微小膜厚の油膜の形成される面積が
少なくなるため回転精度が低下するため、両者のバラン
スを考慮して適切な本数に設定することが望ましい。ま
た、側面溝及び端面溝の回転方向後方側の側壁を開放側
に向くように傾斜させると、回転部材と固定部材との間
のラジアル方向及びスラスト方向の圧力が更に高まっ
て、軸受剛性を格段に向上させることができると共に、
油の流れをスムーズにして回転効率も向上させることが
できる。
上するが、溝以外の微小膜厚の油膜の形成される面積が
少なくなるため回転精度が低下するため、両者のバラン
スを考慮して適切な本数に設定することが望ましい。ま
た、側面溝及び端面溝の回転方向後方側の側壁を開放側
に向くように傾斜させると、回転部材と固定部材との間
のラジアル方向及びスラスト方向の圧力が更に高まっ
て、軸受剛性を格段に向上させることができると共に、
油の流れをスムーズにして回転効率も向上させることが
できる。
【0011】この回転軸受装置によって軸支される回転
体の定格回転数が比較的低速である場合には、動圧発生
から軸受剛性が安定化するまでに時間がかかることが考
えられるが、本発明の回転駆動方法によれば、回転駆動
開始時に回転体を定格回転数を超える回転数、好ましく
は2〜3倍の回転数で回転させたのち、回転体の回転数
を定格回転数まで落とすようにしているので、軸受剛性
を短時間で安定化させることができる。
体の定格回転数が比較的低速である場合には、動圧発生
から軸受剛性が安定化するまでに時間がかかることが考
えられるが、本発明の回転駆動方法によれば、回転駆動
開始時に回転体を定格回転数を超える回転数、好ましく
は2〜3倍の回転数で回転させたのち、回転体の回転数
を定格回転数まで落とすようにしているので、軸受剛性
を短時間で安定化させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本
発明の回転軸受装置が適用される真円度測定機を示す図
である。この真円度測定機は、本体部1、演算指示部2
及びこれらを接続するケーブル3により構成されてい
る。本体部1のベース11の一端側には、本発明に係る
回転軸受装置12が内蔵され、この回転軸受装置12
に、ワーク13を保持する求心テーブル14が設置され
ている。求心テーブル14は、つまみ15の操作によっ
てワーク13の心出し、水平出しが行えるようになって
いる。一方、ベース11の他端側には、コラム16が立
設され、このコラム16にスライダ17が図中Z軸方向
に移動可能に装着されている。スライダ17には、図中
R軸方向に進退するアーム18が設けられている。アー
ム18の先端には検出器ユニット19が装着され、この
検出器ユニット19のスタイラス20がワーク13の測
定位置に接触するようにスライダ17及びアーム18が
Z軸及びR軸方向にそれぞれ駆動されて検出器ユニット
19が位置決めされる。演算指示部2は、ケーブル3を
介して本体部1の回転駆動制御、R軸駆動制御及びZ軸
駆動制御を実行するほか、検出器ユニット19から取り
込まれたデータを処理及び記録する。
明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本
発明の回転軸受装置が適用される真円度測定機を示す図
である。この真円度測定機は、本体部1、演算指示部2
及びこれらを接続するケーブル3により構成されてい
る。本体部1のベース11の一端側には、本発明に係る
回転軸受装置12が内蔵され、この回転軸受装置12
に、ワーク13を保持する求心テーブル14が設置され
ている。求心テーブル14は、つまみ15の操作によっ
てワーク13の心出し、水平出しが行えるようになって
いる。一方、ベース11の他端側には、コラム16が立
設され、このコラム16にスライダ17が図中Z軸方向
に移動可能に装着されている。スライダ17には、図中
R軸方向に進退するアーム18が設けられている。アー
ム18の先端には検出器ユニット19が装着され、この
検出器ユニット19のスタイラス20がワーク13の測
定位置に接触するようにスライダ17及びアーム18が
Z軸及びR軸方向にそれぞれ駆動されて検出器ユニット
19が位置決めされる。演算指示部2は、ケーブル3を
介して本体部1の回転駆動制御、R軸駆動制御及びZ軸
駆動制御を実行するほか、検出器ユニット19から取り
込まれたデータを処理及び記録する。
【0013】次に、この真円度測定機の回転軸受装置1
2について説明する。図2は、回転軸受装置12の一部
切欠した側面図、図3は、図2のX−X矢視断面図であ
る。モータ、電磁クラッチ、ロータリエンコーダ等によ
って構成される回転駆動部21の駆動軸22とカップリ
ングジョイント23を介して連結された回転軸24に
は、回転部材として円筒状のロータ25が図示しないボ
ルト等によって固定されている。回転軸24の上端に
は、前述した心出しテーブル14を載置するための載物
テーブル26がボルト27によって固定されている。
2について説明する。図2は、回転軸受装置12の一部
切欠した側面図、図3は、図2のX−X矢視断面図であ
る。モータ、電磁クラッチ、ロータリエンコーダ等によ
って構成される回転駆動部21の駆動軸22とカップリ
ングジョイント23を介して連結された回転軸24に
は、回転部材として円筒状のロータ25が図示しないボ
ルト等によって固定されている。回転軸24の上端に
は、前述した心出しテーブル14を載置するための載物
テーブル26がボルト27によって固定されている。
【0014】一方、回転駆動部21から延びるハウジン
グ28には、円板状の回転ユニット保持板29が固定さ
れ、更にこの回転ユニット保持板29の上に下板30、
ステータ31及び上板32がこの順に配置されている。
下板30は円板状で、その上面がロータ25の下端面と
微少ギャップを介して対向するように配置されている。
ステータ31は円筒状で、その内周面がロータ25の側
面と微少ギャップを介して対向するように配置されてい
る。上板32は円板状で、その下面がロータ25の上端
面と微少キャップを介して対向するように配置されてい
る。これら下板30、ステータ31及び上板32は、回
転ユニット保持板29と共にボルト33,34によって
固定され、ロータ25を取り囲む固定部材35を形成し
ている。
グ28には、円板状の回転ユニット保持板29が固定さ
れ、更にこの回転ユニット保持板29の上に下板30、
ステータ31及び上板32がこの順に配置されている。
下板30は円板状で、その上面がロータ25の下端面と
微少ギャップを介して対向するように配置されている。
ステータ31は円筒状で、その内周面がロータ25の側
面と微少ギャップを介して対向するように配置されてい
る。上板32は円板状で、その下面がロータ25の上端
面と微少キャップを介して対向するように配置されてい
る。これら下板30、ステータ31及び上板32は、回
転ユニット保持板29と共にボルト33,34によって
固定され、ロータ25を取り囲む固定部材35を形成し
ている。
【0015】固定部材35とロータ25及び回転軸24
によって形成される空間には、オイル36が充填されて
いる。また、下板30の回転軸24が貫挿される孔37
の内面下端部と回転軸24との間、及び上板32の回転
軸24が貫挿される孔38の内面上端部と回転軸24と
の間には、それぞれオイルシール39,40が装着さ
れ、オイル36の外部への漏れ出しを防止している。
によって形成される空間には、オイル36が充填されて
いる。また、下板30の回転軸24が貫挿される孔37
の内面下端部と回転軸24との間、及び上板32の回転
軸24が貫挿される孔38の内面上端部と回転軸24と
の間には、それぞれオイルシール39,40が装着さ
れ、オイル36の外部への漏れ出しを防止している。
【0016】ロータ25は、この例では上面からみて時
計方向に回転する。ロータ25の側面には、周方向に複
数の側面溝41が形成されている。これらの側面溝41
は、ロータ25の側面の軸方向中央部から回転方向前方
に、中心軸に対してほぼ45°の角度をなして開くV型
パターンを形成している。また、ロータ25の上下端面
には、図3に示すように、放射状に配置された複数の端
面溝42が形成されている。これらの端面溝42は、ロ
ータ25の両端面の外周端縁部の近傍から回転方向前方
側の回転軸25への接線方向に沿って内径側に延びるパ
ターンとなっている。各溝41,42の断面形状は、例
えば図4(a)又は(b)に示すように、回転方向に対
して後ろ側の壁面49が外側(開放側)側に向くように
傾斜していることが望ましい。
計方向に回転する。ロータ25の側面には、周方向に複
数の側面溝41が形成されている。これらの側面溝41
は、ロータ25の側面の軸方向中央部から回転方向前方
に、中心軸に対してほぼ45°の角度をなして開くV型
パターンを形成している。また、ロータ25の上下端面
には、図3に示すように、放射状に配置された複数の端
面溝42が形成されている。これらの端面溝42は、ロ
ータ25の両端面の外周端縁部の近傍から回転方向前方
側の回転軸25への接線方向に沿って内径側に延びるパ
ターンとなっている。各溝41,42の断面形状は、例
えば図4(a)又は(b)に示すように、回転方向に対
して後ろ側の壁面49が外側(開放側)側に向くように
傾斜していることが望ましい。
【0017】次に、このように構成された回転軸受装置
12の動作について説明する。回転駆動部21の回転駆
動力がカップリングジョイント23を介して回転軸24
に伝達されると、ロータ25が図中矢印方向に回転す
る。このロータ25の回転に伴って、ロータ25の側面
とステータ31との間の微少ギャップに充填されたオイ
ル36は、側面溝41の両端から中央に向けて移動し、
オイル36は側面溝41の中央部分、即ちV型の頂点部
分に集中する。このため、この部分の油圧が高まり、ロ
ータ25がステータ31に対してラジアル方向に支持さ
れる。
12の動作について説明する。回転駆動部21の回転駆
動力がカップリングジョイント23を介して回転軸24
に伝達されると、ロータ25が図中矢印方向に回転す
る。このロータ25の回転に伴って、ロータ25の側面
とステータ31との間の微少ギャップに充填されたオイ
ル36は、側面溝41の両端から中央に向けて移動し、
オイル36は側面溝41の中央部分、即ちV型の頂点部
分に集中する。このため、この部分の油圧が高まり、ロ
ータ25がステータ31に対してラジアル方向に支持さ
れる。
【0018】一方、ロータ25の回転に伴って、ロータ
25の上下の端面と上板32及び下板30との間の微少
ギャップに充填されたオイル36は、端面溝42を端面
の内周側から外周側に向けて移動し、オイル36は端面
溝42の外周縁部側の端部に集中する。このため、この
部分の油圧が高まり、ロータ25が上板32及び下板3
0に対してスラスト方向に支持されることになる。
25の上下の端面と上板32及び下板30との間の微少
ギャップに充填されたオイル36は、端面溝42を端面
の内周側から外周側に向けて移動し、オイル36は端面
溝42の外周縁部側の端部に集中する。このため、この
部分の油圧が高まり、ロータ25が上板32及び下板3
0に対してスラスト方向に支持されることになる。
【0019】ロータ25の回転が安定すると、ロータ2
5と下板30、ステータ31及び上板32との間に存在
する微小膜厚の油膜が均一化され、ロータ25が固定部
材35に対して高い回転精度で保持される。また、各溝
41,42の断面形状を、図4(a)又は(b)に示す
ような後方壁49が傾斜する形状としているため、溝4
1,42全体でも高い動圧が発生し、軸受剛性を高める
ことができる。
5と下板30、ステータ31及び上板32との間に存在
する微小膜厚の油膜が均一化され、ロータ25が固定部
材35に対して高い回転精度で保持される。また、各溝
41,42の断面形状を、図4(a)又は(b)に示す
ような後方壁49が傾斜する形状としているため、溝4
1,42全体でも高い動圧が発生し、軸受剛性を高める
ことができる。
【0020】また、この実施例では、オイルシール3
9,40によって、オイル36の外部への漏れ出しを防
止しているので、オイル36を補給する必要が殆どな
く、オイルの循環系が不要である分、装置の小型化を図
ることができる。この種のオイルシール39,40とし
ては、例えば図5に示すようなものを使用することがで
きる。このオイルシール40は、上板32の孔38の上
端に形成された段部43に嵌合されボルト44等によっ
て上板32に固定されるもので、環状のリング45と、
このリング45の内側に接着、アウトサート成型等の方
法で固着されて回転軸24の外周面に摺接するゴム等か
らなる摺動シール体46と、この摺動シール体46と回
転軸24との間の密着性を高めるために摺動シール体4
6に装着される圧縮性を有するリング状スプリング47
(Oリングでも良い)とにより構成されている。なお、
回転軸24の摺動シール体46の摺動部には、焼き付け
防止用の特殊メッキ処理などを施しておくのが望まし
い。オイルシール39もこれと同様の構成のものを用い
ることができる。
9,40によって、オイル36の外部への漏れ出しを防
止しているので、オイル36を補給する必要が殆どな
く、オイルの循環系が不要である分、装置の小型化を図
ることができる。この種のオイルシール39,40とし
ては、例えば図5に示すようなものを使用することがで
きる。このオイルシール40は、上板32の孔38の上
端に形成された段部43に嵌合されボルト44等によっ
て上板32に固定されるもので、環状のリング45と、
このリング45の内側に接着、アウトサート成型等の方
法で固着されて回転軸24の外周面に摺接するゴム等か
らなる摺動シール体46と、この摺動シール体46と回
転軸24との間の密着性を高めるために摺動シール体4
6に装着される圧縮性を有するリング状スプリング47
(Oリングでも良い)とにより構成されている。なお、
回転軸24の摺動シール体46の摺動部には、焼き付け
防止用の特殊メッキ処理などを施しておくのが望まし
い。オイルシール39もこれと同様の構成のものを用い
ることができる。
【0021】本発明者は、この実施例の回転軸受装置を
試作して真円度測定機に組み込んだところ、以下のよう
な結果を得ることができた。即ち、オイル36として
は、機械潤滑用オイル、摺動用オイル等の利用が考えら
れるが、本発明者の実験によれば、自動車用エンジンオ
イル7.5W−30を使用したときのデータが最良であ
った。ロータ25と固定部材35との間の回転時の微少
ギャップ(油膜)は、5〜10μmが適切であった。そ
して、この回転軸受装置12によって真円度測定機用回
転テーブルに要求される規格値、即ち無荷重時の回転精
度0.04μm、20kg荷重時0.10μmをクリア
することが確認できた。
試作して真円度測定機に組み込んだところ、以下のよう
な結果を得ることができた。即ち、オイル36として
は、機械潤滑用オイル、摺動用オイル等の利用が考えら
れるが、本発明者の実験によれば、自動車用エンジンオ
イル7.5W−30を使用したときのデータが最良であ
った。ロータ25と固定部材35との間の回転時の微少
ギャップ(油膜)は、5〜10μmが適切であった。そ
して、この回転軸受装置12によって真円度測定機用回
転テーブルに要求される規格値、即ち無荷重時の回転精
度0.04μm、20kg荷重時0.10μmをクリア
することが確認できた。
【0022】一方、オイルの動圧を利用した本実施例の
回転軸受装置を利用した場合、真円度測定機では、テー
ブルの回転数が4〜6rpmと低速であるため、動圧の
発生から所望の軸受剛性が得られるまでに時間がかかっ
たが、回転起動時にロータ25の回転数を、例えば20
rpm程度と高めにし、軸受剛性が安定化したところで
ロータ25の回転数を定格回転数4〜6rpmに落とす
ことにより、短時間で高い回転精度を得ることができ
た。
回転軸受装置を利用した場合、真円度測定機では、テー
ブルの回転数が4〜6rpmと低速であるため、動圧の
発生から所望の軸受剛性が得られるまでに時間がかかっ
たが、回転起動時にロータ25の回転数を、例えば20
rpm程度と高めにし、軸受剛性が安定化したところで
ロータ25の回転数を定格回転数4〜6rpmに落とす
ことにより、短時間で高い回転精度を得ることができ
た。
【0023】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではない。上記実施例では、端面溝42を回転
軸24への接線方向に延びる直線パターンとしたが、例
えば図6に示すように、端面溝51を回転軸24に接す
る円弧状パターンとしてもよい。この場合、端面溝51
に沿ったオイル36の移動は、先の実施例よりもスムー
ズになされる。
れるものではない。上記実施例では、端面溝42を回転
軸24への接線方向に延びる直線パターンとしたが、例
えば図6に示すように、端面溝51を回転軸24に接す
る円弧状パターンとしてもよい。この場合、端面溝51
に沿ったオイル36の移動は、先の実施例よりもスムー
ズになされる。
【0024】また、側面溝41についても、種々の変形
例が考えられる。図7の側面溝52は、先の実施例にお
けるV字形の頂点部分を上下に切り離したパターンであ
る。このパターンによれば、溝の長さが先の実施例より
も短い分だけ油圧は低下するが、ロータ25のラジアル
方向の支点が2カ所になる分だけ軸受としての安定性が
増す。同様の観点から、図8に示すように、側面溝53
をW字型のパターンとすることも考えられる。更に、図
9に示す側面溝54は、V字型の頂点部分が円弧状に形
成されており、ラジアル方向の支点となる軸方向範囲が
先の実施例よりも拡大されるという利点がある。
例が考えられる。図7の側面溝52は、先の実施例にお
けるV字形の頂点部分を上下に切り離したパターンであ
る。このパターンによれば、溝の長さが先の実施例より
も短い分だけ油圧は低下するが、ロータ25のラジアル
方向の支点が2カ所になる分だけ軸受としての安定性が
増す。同様の観点から、図8に示すように、側面溝53
をW字型のパターンとすることも考えられる。更に、図
9に示す側面溝54は、V字型の頂点部分が円弧状に形
成されており、ラジアル方向の支点となる軸方向範囲が
先の実施例よりも拡大されるという利点がある。
【0025】また、前記実施例では、真円度測定機に本
発明を適用した場合について説明したが、本発明の回転
軸受装置は、精密測定機の分野のみならず、工作機械の
高精度下回転軸受にも適用可能である。特に本発明を研
削盤用高精度主軸に適用した場合、高い回転精度と軸受
剛性とにより、振動(いわゆるビビリ)の発生を防止し
て、研削精度を格段に向上させることができる。
発明を適用した場合について説明したが、本発明の回転
軸受装置は、精密測定機の分野のみならず、工作機械の
高精度下回転軸受にも適用可能である。特に本発明を研
削盤用高精度主軸に適用した場合、高い回転精度と軸受
剛性とにより、振動(いわゆるビビリ)の発生を防止し
て、研削精度を格段に向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回
転部材に形成された特殊形状の側面溝及び端面溝を介し
て油が移動することにより発生する局部的な油圧の高ま
りと、微小膜厚の油膜の均一化とによって、回転部材を
ラジアル方向及びスラスト方向に高い剛性で保持するこ
とができると共に、静圧エアーベアリング並の高い回転
精度を実現することができる。
転部材に形成された特殊形状の側面溝及び端面溝を介し
て油が移動することにより発生する局部的な油圧の高ま
りと、微小膜厚の油膜の均一化とによって、回転部材を
ラジアル方向及びスラスト方向に高い剛性で保持するこ
とができると共に、静圧エアーベアリング並の高い回転
精度を実現することができる。
【00010】しかも、この発明によれば、固定部材と
回転部材との間の微少ギャップに充填された油は、固定
部材と回転軸との間に装着されたシール部材によってほ
ぼ完全にシールされるので、オイルレベルゲージに基づ
く極めて頻度の少ない油の補給や数年(3年位)に一度
程度の油交換の他は、油供給用の装置や配管等による油
の補給が不要となり、回転軸受装置全体を小型化及び簡
略化することができる。これによって、回転軸受装置の
コスト低減を図ることができる。
回転部材との間の微少ギャップに充填された油は、固定
部材と回転軸との間に装着されたシール部材によってほ
ぼ完全にシールされるので、オイルレベルゲージに基づ
く極めて頻度の少ない油の補給や数年(3年位)に一度
程度の油交換の他は、油供給用の装置や配管等による油
の補給が不要となり、回転軸受装置全体を小型化及び簡
略化することができる。これによって、回転軸受装置の
コスト低減を図ることができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る回転軸受装置を適用
した真円度測定機を示す正面図である。
した真円度測定機を示す正面図である。
【図2】 同回転軸受装置の一部切欠した側面図であ
る。
る。
【図3】 図3のX−X矢視断面図である。
【図4】 同回転軸受装置における側面溝及び端面溝の
断面形状を示す断面図である。
断面形状を示す断面図である。
【図5】 同回転軸受装置のオイルシールの一例を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図6】 本発明に係る回転軸受装置の端面溝の他の例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図7】 本発明に係る回転軸受装置の側面溝の他の例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図8】 本発明に係る回転軸受装置の側面溝の更に他
の例を示す側面図である。
の例を示す側面図である。
【図9】 本発明に係る回転軸受装置の側面溝の更に他
の例を示す側面図である。
の例を示す側面図である。
1…本体部、2…演算指示装置、12…回転軸受装置、
21…回転駆動部、24…回転軸、25…ロータ、26
…載置テーブル、30…下板、31…ステータ、32…
上板、35…固定部材、36…オイル、39,40…オ
イルシール、41,52,53,54…側面溝、42,
51…端面溝
21…回転駆動部、24…回転軸、25…ロータ、26
…載置テーブル、30…下板、31…ステータ、32…
上板、35…固定部材、36…オイル、39,40…オ
イルシール、41,52,53,54…側面溝、42,
51…端面溝
Claims (5)
- 【請求項1】 回転軸に固定された円筒状の回転部材
と、 この回転部材を微少ギャップを介して取り囲むように配
置された固定部材と、 前記回転部材と前記固定部材との間の微少ギャップに充
填された油と、 前記固定部材と前記回転軸との間に装着されて前記微少
ギャップに充填された油の外部への漏れ出しを防止する
シール部材とを備え、 前記円筒状の回転部材は、その側面及び両端面に側面溝
及び端面溝を周方向の全域にわたってそれぞれ複数形成
したものであり、 前記各側面溝は、前記回転部材の回転に伴ってその側面
の軸方向の所定箇所に前記油を誘導して動圧を発生させ
るパターンを形成し、 前記各端面溝は、前記回転部材の回転に伴ってその端面
の外周縁の近傍箇所に内側から外側へと前記油を誘導し
て動圧を発生させるパターンを形成していることを特徴
とする回転軸受装置。 - 【請求項2】 前記側面溝は、前記回転部材の側面を前
記軸方向の所定箇所から軸方向に離れるに従って回転方
向前方に向かう溝であることを特徴とする請求項1記載
の回転軸受装置。 - 【請求項3】 前記端面溝は、前記回転部材の端面を前
記外周縁の近傍箇所から内周側に向かうに従って回転方
向前方に向かう溝であることを特徴とする請求項1又は
2記載の回転軸受装置。 - 【請求項4】 前記側面溝及び端面溝は、回転方向後方
側の側壁が開放側に向くように傾斜していることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項記載の回転軸受装
置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回
転軸受装置を使用して回転体を回転させるための回転駆
動方法であって、 回転駆動開始時に前記回転体を定格回転数を超える回転
数で回転させて軸受剛性を安定化させたのち、前記回転
体を前記定格回転数で回転させるようにしたことを特徴
とする回転駆動方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2973296A JPH09222119A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 回転軸受装置及びこれを用いた回転駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2973296A JPH09222119A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 回転軸受装置及びこれを用いた回転駆動方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09222119A true JPH09222119A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12284288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2973296A Pending JPH09222119A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 回転軸受装置及びこれを用いた回転駆動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09222119A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000068586A1 (en) * | 1999-05-07 | 2000-11-16 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Dynamic pressure bearing and spindle motor with the bearing |
| CN100343541C (zh) * | 2002-08-27 | 2007-10-17 | 株式会社小松制作所 | 轴承装置 |
| CN102581961A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-07-18 | 无锡跃联机械有限公司 | 双承载四向定位静压导轨副结构 |
| CN116642445A (zh) * | 2023-07-27 | 2023-08-25 | 山东轴研精密轴承有限公司 | 一种轴承外圈检测设备 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP2973296A patent/JPH09222119A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000068586A1 (en) * | 1999-05-07 | 2000-11-16 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Dynamic pressure bearing and spindle motor with the bearing |
| US6502989B1 (en) | 1999-05-07 | 2003-01-07 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Dynamic pressure bearing and spindle motor with the bearing |
| CN100343541C (zh) * | 2002-08-27 | 2007-10-17 | 株式会社小松制作所 | 轴承装置 |
| CN102581961A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-07-18 | 无锡跃联机械有限公司 | 双承载四向定位静压导轨副结构 |
| CN116642445A (zh) * | 2023-07-27 | 2023-08-25 | 山东轴研精密轴承有限公司 | 一种轴承外圈检测设备 |
| CN116642445B (zh) * | 2023-07-27 | 2023-10-17 | 山东轴研精密轴承有限公司 | 一种轴承外圈检测设备 |
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