JPH09224018A - 自動再送伝送方法、その送信装置及び受信装置 - Google Patents

自動再送伝送方法、その送信装置及び受信装置

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JPH09224018A
JPH09224018A JP8028920A JP2892096A JPH09224018A JP H09224018 A JPH09224018 A JP H09224018A JP 8028920 A JP8028920 A JP 8028920A JP 2892096 A JP2892096 A JP 2892096A JP H09224018 A JPH09224018 A JP H09224018A
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frame
received
buffer
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JP8028920A
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English (en)
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Masahiro Takahashi
昌弘 高橋
Osamu Nakamura
修 中村
Hitoshi Takanashi
斉 高梨
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NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 辞書を更新しながら効率的な符号化をし、か
つ自動再送伝送方式とし、誤りが頻繁に発生して誤りを
検出できない場合に送信側と受信側とで辞書が不一致に
なるのを解消する。 【解決手段】 受信側で誤りが検出されない場合はその
フレームで新たに加わった符号語δr(k)(第kフレー
ム)を送信側に送信し、送信側では符号語δr(k)を受信
すると、保持していた対応フレームでの新符号語δs(k)
と比較し、不一致ならば符号化辞書を初期状態Ds(o)と
し、これを用いて第kフレームから再び符号化して再送
し、かつ初期化通知を送信する。受信側では初期化通知
を受信すると復号化辞書を初期状態Dr(o)に変更して復
号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は送信側で符号化辞
書を用いて入力データを圧縮符号化し、その入力データ
中の符号化辞書にないキャラクタに対して新たな符号語
を与えて符号化辞書を更新しながらフレーム単位で符号
化データ及び更新符号語を送信し、受信側で受信フレー
ムが正しく受信されたか否かを判定し、正しく受信され
ていなければ再送要求を送信側に通知し、正しく受信さ
れたならば、その受信フレームの符号化データを復号化
辞書を用いて復号すると共に、受信された更新符号語を
用いて復号化辞書を更新し、送信側で再送要求を受信す
ると、少なくとも受信側で誤ったフレームの符号化デー
タを再送する自動再送伝送方法及びその送信装置と、受
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公衆電話網におけるデータモデム間で送
受信されるV.42フレーム構成を図7Aに示す。それ
ぞれ9ビットの開始フラグ、アドレスフィールド、制御
フィールド、情報フィールドが順次続き、次に18ビッ
トのフレームチェックシーケンスと9ビットの終了フラ
グが順次続く受信モデム(Receiver)ではフレ
ーム中のフレームチェックシーケンス(FCS)にもと
づき、誤り検出を行い、バックワードチャネルを利用し
て送信側モデム(Sender)に対し、受信通知もし
くは再送要求を行うことで誤りのない通信路が実現され
ている。こうした誤りのない通信路においてはV.FC
やV.34規格準拠のデータモデムに採用されている
V.42bisのようなデータ圧縮機能により伝送速度
の数倍のスループットを得ることが可能である。V.4
2bisはZLW法(Ziv−lempel−Welc
h法)と呼ばれる辞書を利用したデータ圧縮法である。
この方式は辞書の見出し語を参照して符号化、復号化を
行うが、このとき同時に辞書の見出し語数を増やしてい
くことで効率的なデータ圧縮が実現できる。この符号化
復号化法は一般的にはZL法又はLZ法とも称せられ送
信側と、受信側とに同一の初期辞書を設けておき、送信
側でその符号化辞書を参照して符号化すると共に辞書に
存在しないキャラクタに新たな符号語を与えて辞書を更
新し、これに応じて受信側の復号化辞書も更新し、両辞
書を常に同一状態として効率的な圧縮伝送を行う。この
符号化、復号化、辞書の更新アルゴリズムなどは例えば
1994年10月15日CQ出版書発行植松友彦著「文
書データ圧縮アルゴリズム入門」174〜208頁に示
されている。
【0003】図7BにSenderからReceive
rへ図7Aに示したV.42フレームをStop−an
d−Wait、つまり1フレームを送信するごとに受信
側の応答を待つ再送制御方式を用いて送信した場合の辞
書状態の変化を示す。実線で示すようにフレームの送信
が行われている。番号を記した各フレームには辞書によ
る圧縮符号化された符号語が格納される。このような圧
縮符号語の送出によりSenderの辞書(符号化辞
書)はDs(0),Ds(1),…,Ds(k-1)と、Receiv
erの辞書(復号化辞書)はDr(0),Dr(1),…,Dr
(k-1)とそれぞれ更新される。ここで第kフレームに注
目するとSenderとReceiverは互いに同一
内容の辞書Ds(k-1)とDr(k-1)を用いて第kフレームの
符号化、復号化が行われており、この原則はフレーム再
送時も維持される。図7B中においてReceiver
の斜線で示す第kフレームはフレームチェックシーケン
ス(FCS)により誤りフレームと判断されたために再
送要求がなされ、Senderから再送がされている
が、再送されるデータは初送時にすでに圧縮された符号
語(符号化データ)であるため、再送時には符号化は必
要なく辞書更新は行われない。このため第kフレーム初
送時の辞書状態Ds(k-1),Dr(k-1)が保持される。この
ように誤り検出が正確に行われている場合はSende
rとReceiverの両辞書の同一性は保持され正し
い復号が保証される。
【0004】図8Aに従来のSenderの装置構成例
を示す。入力データは入力バッファ11に一時格納され
た後符号化器12でこれに内蔵された符号化辞書を参照
し、参照できるとその符号語(圧縮符号語)が送信バッ
ファ13に送出され、いつでも送信できる状態にされ
る。入力データにより辞書を参照できなかったキャラク
タはその符号化辞書に新規登録され、符号化辞書の内容
が更新される。Receiverからの信号がARQフ
レーム制御装置14で受信され、更に誤り検出装置15
に入り、その信号受信に誤りがなく、かつその信号が再
送要求であればこれにより切替装置16が制御されてス
イッチ17が接点a側に切り替えられて再送バッファ1
8に蓄積されていた符号化データが、逆に受信信号か受
信通知であれば切替装置16が制御されてスイッチ17
が接点n側に倒されて送信バッファ13に蓄積されてい
る符号化データがそれぞれARQフレーム制御装置19
を経由してReceiverへ送出される。ARQフレ
ーム制御装置14,19ではフレーム同期確立、ARQ
制御に必要な制御情報のやりとりを行った上で、圧縮符
号をARQフレームに構築した後、それらを送受信す
る。ARQフレーム制御装置19から送出されたデータ
は送信と同時に必ず再送バッファ18に蓄積される。R
eceiverからの信号が誤りと判断された場合はこ
れを無視し、正しく(誤り検出の結果誤りがない)再送
要求、受信通知信号が受信できた時点から送信処理を再
開する。
【0005】図8Bに従来のReceiverの装置構
成例を示す。ARQフレーム制御装置21でSende
rから受信したデータは誤り検出装置22で誤り検出が
行われ、その結果、誤りがあれば再送要求が、誤りが検
出されなければ受信通知がSenderへARQフレー
ム制御装置23により送信される。誤り検出の結果、誤
りなしと判断されれば受信バッファ24に受信データが
送出され、更に復号化器25においてこれに内蔵された
辞書(復号化辞書)を参照しながら圧縮符号語から元の
送信データに復号され、出力バッファ26へ格納され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら公衆電話
網のような有線通信路に比べ、誤りが頻繁に発生する無
線通信路においては誤りパターンに依存した誤り不検出
の影響が無視できなくなる。いま図9Aに図7Bと対応
して示すように、Senderから送られた第kフレー
ム(斜線を示す)がReceiverで受信されたとき
に誤りが多過ぎて誤り不検出が生じるたとすると、Re
ceiverは第kフレームが誤りフレームであること
を知らないため、正しいフレームと同様に復号化処理を
行い、かつSenderへ受信通知を送信する。この結
果Receiverで更新された辞書Dr(k)はSend
erで第kフレームに更新された辞書Ds(k)とは異なる
内容となり、Receiverでは第(k+1)フレー
ム以降を正しく復号することが困難になる。
【0007】このような辞書の不一致の詳細例を図9B
に示す。Senderにおいて第(k−1)フレームに
符号語001011011にキャラクタabを新規登録
し、更にキャラクタ(a,・・・,decを新たな符号
語として登録してReceiverへ送出して、復号化
辞書が更新され、SenderとReceiverで所
有する符号語とキャラクタの対応表、すなわち辞書は一
致し、以後辞書登録により辞書を拡大していき、符号化
効率を高める。第(k−1)フレームでは誤りがないた
め、上記の両辞書の内容一致は保持されるが、第kフレ
ームで前述の誤り不検出により、新規登録符号語001
100101が送られたにもかかわらず0011000
11として受信されてしまうと、Receiverでは
これはすでに登録されているmapに対応する符号語で
あるため、第kフレームでの復号化辞書Dr(k)は第kフ
レームの符号化辞書Ds(k)と異なる内容となってしま
う。この結果第kフレーム以降を正しく復号することが
保証できなくなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の自動再送伝送
方法によれば、送信側で符号化辞書を用いて入力データ
を圧縮符号化し、その入力データ中の上記符号化辞書に
ないキャラクタに対して新たな符号語を与えて上記符号
化辞書を更新しながらフレーム単位で符号化データ及び
更新符号語を送信し、受信側で受信フレームが正しく受
信されたか否かを判定し、正しく受信されていなければ
再送要求を上記送信側に通知し、正しく受信されたなら
ばその受信フレームの符号化データを復号化辞書を用い
て復号すると共に、受信された符号語を用いて復号化辞
書を更新し、上記送信側で上記再送要求を受信すると、
少なくとも上記受信側で誤ったフレームの符号化データ
を再送する自動再送伝送方法において、上記受信側で正
しく受信されたと判定されるとその受信フレーム中の更
新符号語を上記送信側へ送信し、上記送信側で上記受信
側よりの上記更新符号語と対応する送信側の更新符号語
とを比較し、両者が不一致の場合はその不一致の送信フ
レームより前のフレームにおける符号化辞書に上記符号
化辞書を変更すると共にその辞書を用いて上記不一致送
信フレームのデータを符号化し、その符号化データと辞
書の変更通知とを送信し、上記受信側では上記辞書変更
通知を受信すると、これに応じて復号化用辞書を変更す
ると共にその辞書を用いてその受信フレームの符号化デ
ータを復号する。
【0009】この発明の送信装置によれば、入力バッフ
ァよりの入力データを符号化器へ入力して符号化辞書を
用いて圧縮符号化して符号化データをフレームごとに送
信し、入力データ中の上記符号化辞書にないキャラクタ
列に対して新たな符号語を与えて上記符号化辞書を更新
すると共に辞書にあるキャラクタ列に対応する符号語を
同一フレームで送信し、再送要求が受信されると符号化
バッファ内の対応フレームの符号化データを再送する自
動再送伝送の送信装置において、少なくとも1RTFの
間上記入力データを蓄積する入力データバッファと、符
号化することにより生じた符号語を蓄積する符号語バッ
ファと、受信された符号語と、上記付加辞書用バッファ
内の対応するフレームの符号語とを比較する比較器と、
上記比較器の比較結果が不一致ならば上記入力バッファ
から上記入力データバッファに切替えて上記符号化器へ
データを供給すると共に上記符号化器の符号化に用いる
辞書を上記不一致検出フレームより予め決めた前の状態
に変更し、その変更を通知する手段とを備えている。
【0010】請求項3の発明の受信装置によれば、受信
フレームごとに誤り検出を行い、誤りがなければ復号化
辞書を用いて受信符号化データを復号化し、辞書を更新
し、受信フレームに誤りが検出されると、そのフレーム
について再送要求を送信側へ送信する自動再送伝送の受
信装置において、辞書変更通知が受信されると、上記復
号化辞書を初期状態に戻す手段を具備することを特徴と
する。
【0011】請求項4の発明の受信装置によれば、受信
フレームごとに誤り検出を行い、誤りがなければ復号化
辞書を用いて受信符号化データを復号化し、辞書を更新
し、受信フレームに誤りが検出されると、そのフレーム
について再送要求を送信側へ送信する自動再送伝送の受
信装置において、上記受信された符号語が格納される付
加辞書用バッファと、辞書変更通知が受信されると、上
記付加辞書用バッファの内容を用いて予め決めた前のフ
レームにおける復号化辞書に上記復号化辞書を変更する
手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1Aにこの発明の伝送方法をS
top−and−Wait再送制御方式に適用した実施
例におけるタイムチャートを示し、図9Aと対応する部
分に同一記号を付けてある。斜線を施した第kフレーム
に着目すると、Senderでフレームの符号化を行
い、その結果得た新たな符号語δs(k)を最低1RTF
(ラウンドトリップフレーム)間、つまりSender
による送信開始から、Receiverによる受信通知
もしくは再送要求とがSenderに通知されるまでの
時間、辞書用バッファに保持し、Receiverで誤
り検出できない場合、受信通知と共に復号化することに
よって得た新たな符号語δr(k)を再送制御におけるバッ
クワードチャネル(図中太線)によりSenderに送
信する。Senderではバックワードチャネルで受信
されたδr(k)と、Senderの辞書用バッファ内のδ
s(k)とを比較し、両者が異なるときは誤り不検出(誤り
があったが検出できなかった)とみなし、Sender
において辞書の初期化を行って誤り不検出フレームより
前の辞書の状態とし、つまりDs(k)を初期辞書Ds(0)に
コピーする。続いて第kフレームの符号化前のデータを
前記初期化された辞書を用いて再符号化して送信バッフ
ァへ送信する。この再符号化データをReceiver
へ送信する際に辞書を初期化した通知も行う。図1A中
の下線付きDs(0)はコピーされた辞書を示す。Rece
iverでは前述の初期化通知信号を受信したことによ
りDr(k)を初期の辞書Ds(k)にコピーし、辞書が初期化
される。初期化された辞書の更新は第kフレームを符号
化する時点から開始する。前述のバックワードチャネル
で送られたδr(k)とSender内のδs(k)との比較の
結果、両者が一致する場合は辞書の初期化は行わず通常
の次フレームの送信制御を行う。
【0013】参考までに図1Bにフレーム単位で新登録
符号語を比較する様子を示す。Senderにおいて第
(k−1)フレームでのδs(k-1)と受信δr(k-1)とは一
致したが第kフレームのδs(k)と受信δr(k)の比較で第
kフレーム符号化で得た符号語(下線で示す部分)に不
一致があることがわかる。この不一致が検出されると、
前述したように辞書を初期化し、この辞書で第kフレー
ムの入力データを符号化して送出すると共に辞書の初期
化を通知する。
【0014】図2にこの発明による送信(Sende
r)の装置構成例を示す。図2において図8Aと対応す
る部分に同一符号を付けてある。この実施例では入力バ
ッファ11より符号化器12へ入力される入力データは
入力データバッファ31に一時格納され、バッファ1
1,31内の各データがスイッチ32より切替えて符号
化器12へ供給することができるようにされる。符号化
器12内の辞書メモリに最初から格納されている初期状
態辞書が初期辞書バッファ33に格納され、符号化に伴
って作られて符号化器12内の辞書に付加された新符号
語が付加辞書バッファにも格納される。更にRecei
verから送られて来た符号語と付加辞書バッファ34
内の対応ARQフレームの符号語との比較が比較器35
で行われる。
【0015】Receiverからの信号に対し誤り検
出器15で誤り検出が行われ、その結果、誤り検出され
ずかつその内容が再送要求であれば切替器16から切替
スイッチ17を接点a側に倒し再送バッファ18内の符
号化データがARQフレーム制御装置14に送出され
る。逆にReceiverからの信号の内容が受信通知
の場合は、まず切替器16で切替スイッチ17が接点n
側とされ、次にバックワードチャネルによりRecei
verから送られてきた符号語δr(k)と、付加辞書バッ
ファ34に保持しておいた対応ARQフレームで送出し
た符号語δs(k)とが比較器35により比較される。その
比較結果が不一致なら切替器16により切替スイッチ3
2が入力データバッファ31側に接続され、バッファ3
1内の第kARQフレームのデータが符号化器12へ送
出される。またその前にバッファ33に蓄積しておいた
初期状態辞書Ds(0)が符号化器12内の辞書にコピーさ
れ辞書回復が行われる。従って第kARQフレームのデ
ータが初期状態辞書Ds(0)で符号化され、更にARQフ
レーム制御装置19により送信される。比較器35でδ
r(k)とδs(k)が一致していれば符号化器12内の辞書の
状態は保持され、切替器16によりスイッチ17は送信
バッファ13側、スイッチ32は入力バッファ11側に
倒した状態で送信バッファ13内のデータがARQフレ
ーム制御装置19へ送出される。
【0016】図3Aにこの発明による受信装置Rece
iverの構成例を示す。図3Aで図8Bと対応する部
分に同一符号を付けてある。復号化器25内の辞書にお
ける最初期の状態Dr(o)が初期状態辞書バッファ41に
格納され、Senderが送られて来る新たな符号語が
復号化器25内の辞書に付加されて辞書の更新がなされ
ると共にその新たな符号語δr(k)が付加辞書バッファ4
2にも格納される。またSenderより受信された信
号に対し誤り検出器22で誤り検出が行われ、誤りが検
出されると、その受信信号は受信バッファ24へ供給さ
れると共に通知検出器33へも供給され、通知検出器3
3はその信号中に辞書変更通知があればこれを検出して
復号化辞書を初期状態にする。
【0017】誤り検出器22による誤り検出処理で、そ
のARQフレームに誤りが検出された場合はARQ制御
装置23を経由してSenderへ再送要求信号が送出
され、バッファ42内の符号語δr(k)の送出は行わな
い。誤り検出器22で誤りが検出されなかった場合は、
復号化器25で復号化され、バッファ42に格納されて
いるそのARQフレームの新たな符号語δr(k)がSen
derへ送信するように制御される。またSender
より、辞書変更通知信号、この例では初期化通知信号を
受信すると通知検出器43よりバッファ41に蓄積して
置いた初期状態辞書Dr(0)が復号化器25内にある復号
化用辞書にコピーされ、辞書の回復が行われる。
【0018】上述ではSenderで受信δr(k)とバッ
ファ内のδs(k)とが不一致の場合は符号化辞書、復号化
辞書をそれぞれ初期状態の辞書に変更したが、この辞書
変更は、不一致検出ARQフレームkより前のフレーム
の何れかにおける辞書の状態にすればよい。この実施例
を図3を参照して説明する。辞書回復のために、フレー
ムの符号化、復号化を行った結果更新されたδs(k)を1
RTFの間Senderの付加辞書バッファ34に保持
しておき、バックワードチャネルによって送信されたδ
r(k)と比較する点は先の実施例と同様である。辞書バッ
ファ33には初期状態辞書ではなく、付加辞書バッファ
34に保持されているδs(k)より予め決めた前のフレー
ムの符号化器12内の辞書が格納されている。この例で
は1ARQフレーム前の辞書Ds(k-1)が格納されてい
る。同様にReceiverではバッファ41にバッフ
ァ42内のδr(k)より前の予め決めた前のフレーム(S
enderと同一フレーム)の復号化辞書が格納され、
つまりこの例では1ARQフレーム前の復号化辞書Dr
(k-1)が格納されている。
【0019】図3Bにおいて受信δr(3)とバッファ34
内のδs(3)とを比較した結果、両者が不一致の場合、S
enderはバッファ33に蓄積しておいた辞書Ds(2)
が符号化器12内の辞書にコピーされ、この辞書を用い
て第3フレームを再符号化後、再送すると共に辞書巻き
戻し通知信号をReceverに送信する。Recei
verでは辞書巻き戻し通知信号を条件とするとバッフ
ァ41に蓄積しておいたDr(2)が復号化器25内の辞書
にコピーされ、辞書の巻き戻し(リワインド)が行われ
る。これらコピーされ辞書は図中で下線を付けて示す。
これにより、SenderとReceiverの両辞書
の同一性が保持される。
【0020】次にSenderはReceiverの応
答を待たずに、符号化データを次々とARQフレーム化
して送信し、再送要求を受信すると、その再送要求され
たARQフレームから再び符号化データの再送をする、
いわゆる、Go−Back−N再送制御方式にこの発明
を適用した例を図4Aに示す。Receiverで誤り
が検出されずフレーム3の付加符号語δr(3)が送信さ
れ、Senderでは1RTF間付加辞書バッファ34
に保持しておいたδs(3)とバックワードチャネルで送信
されて来たδr(3)とを比較し、不一致の場合は、符号化
器12の辞書Ds(6)に初期状態辞書バッファ33内の初
期状態辞書Ds(0)をコピーして符号化辞書のイニシャラ
イズを行い、初期化通知信号をReceiverへ送信
すると共にその初期化された辞書を用いて再送要求のあ
った第3フレーム以降のデータを入力データバッファ3
1から取出して再符号化後、再送する。Receive
rでは初期化通知信号を受信したらバッファ41内のD
r(0)を復号化辞書Dr(6)にコピーして復号化辞書を初期
化する。Senderの入力データバッファ31内には
各入力データを、その符号化データを送信してから、対
応フレームのδr(k)が受信され、その比較処理が終了す
るまで保持する。
【0021】次にSenderはReceiverの応
答を待たずに符号とデータを次々とARQフレーム化し
て送信し、再送要求があると、その再送要求されたフレ
ームの符号化データのみを選択して再送する。いわゆる
Selective−Repeat再送制御方式にこの
発明を適用した場合について述べる。Selectiv
e−Repeat方式では誤ったために再送されるフレ
ームが受信されて初めて、先送り当該フレームに先行し
て受信されて受信バッファ内に蓄積されたフレームの復
号を行う。図4Bに示すようにフレーム3が誤りフレー
ムであるとき、その誤りに対する再送要求が正常に検出
された場合はSenderは再送バッファ18内のその
フレーム3を再送し、Receiverはその再送フレ
ーム3を受信したらフレーム3〜6をReceiver
の復号化辞書を更新しながら復号する。
【0022】次にフレーム8で誤り不検出が発生した場
合を考える。Senderで1RTFの間辞書バッファ
34に保持しておいたδs(8)とバックワードチャネルで
送信されたδr(8)を比較し、誤り不検出であり不一致と
なるから、符号化辞書Ds(11) にバッファ33内のDs
(0)をコピーし、辞書の初期化を行い、初期化通知信号
をReceiverへ送信すると共に、続いて初期化さ
れた辞書を用いて入力データバッファ31内の第8〜1
1フレームのデータを再符号化後、再送する。Rece
iverでは初期化通知信号を受信したら復号化辞書D
s(11) にバッファ41内のDs(0)をコピーし、復号化辞
書の初期化を行う。
【0023】Go−Back−N再送制御方式におい
て、誤り不検出時に辞書をリワインドする場合の例を図
5Aを参照して説明する。Senderにおいて、フレ
ーム3で誤り不検出が発生した場合Senderで1R
TFの間辞書バッファ34に保持しておいたδs(3)とバ
ックワードチャネルで送信されたδr(3)を比較し、不一
致で誤りの不検出と判断されると、バッファ33に保持
されているδs(3)のフレーム3より前のフレーム、この
例では直前のフレームの符号化辞書Ds(2)を現符号化辞
書Ds(6)にコピーすることにより符号化辞書のリワイン
ドを行い、巻き戻し通知信号をReceiverへ送信
すると共に、その変更された辞書を用いて第3フレーム
以降のデータを入力データバッファ31から取出し再符
号化して、再送する。Receiverでは巻き戻し通
知信号を受信したらバッファ41内のDr(2)を復号化辞
書Dr(6)にコピーし、復号化辞書を巻き戻した後、復号
処理を行う。なお、Senderで第3フレームの再送
は符号化されたデータを再送するため符号化辞書の更新
は行われない。
【0024】Selective−Repeat再送制
御方式において、誤り不検出時に辞書をリワインドする
場合の例を図5Bを参照して説明する。フレーム3で誤
りがあり、その再送要求が正常に検出された場合はSe
nderはフレーム3の符号化データを搬送バッファ1
8から取り出して再送し、Receiverはフレーム
3を受信したらフレーム3〜6を復号化辞書を更新しな
がら復号する。
【0025】次にフレーム8で誤り不検出が発生した場
合を考える。まずSenderで1RTFの間辞書バッ
ファ34に保持しておいたδs(8)とバックワードチャネ
ルで送信されて来たδr(8)を比較する。これが不一致で
誤り不検出であると判定されると、符号化辞書Ds(11)
にバッファ33内のDs(7)をコピーし、辞書の巻き戻し
を行い、巻き戻し通知信号をReceiverへ送信す
ると共に、その巻き戻された辞書を用いて第8〜11フ
レームのデータをバッファ31から得て再符号化して再
送する。Receiverでは巻き戻し通知信号を受信
したら復号化辞書Ds(11) にバッファ41内のDs(7)を
コピーし、復号化辞書の巻き戻しを行う。
【0026】Senderで付加辞書バッファ34内の
符号語δs(k)とReceiverから送られてきた符号
語δr(k)とが不一致の場合に辞書を初期化した場合の誤
り不検出率と圧縮率の関係を図6Aに示す。圧縮方式と
してはZLW法を用い、160bitを1フレームと見
做して圧縮率を計算機シミュレーションにより求めた結
果であり、曲線51は入力データの長さが27kB、曲
線52は入力データが530kBの場合である。不検出
が1%以上と頻繁に起こる環境においては圧縮率は若干
下がり始めるものの、1%以下での辞書回復による圧縮
率の低下は小さく、辞書回復が有効に機能していること
がわかる。
【0027】Senderで誤り不検出が検出されると
辞書を直前のフレームのものに巻き戻した場合の誤り不
検出率と圧縮率の関係を図6Bに示す。圧縮方式として
はZLW法を用い、160bitを1フレームと見做し
て圧縮率を計算機シミュレーションにより求めた結果で
あり、曲線53,54はそれぞれ入力データ長が25k
B,530kBの場合である。不検出が1%以上と頻繁
に起こる環境においても辞書を巻き戻すことにより高い
圧縮率が維持できる。
【0028】上述の説明から理解されるように、この発
明ではReceiverからの符号語δr(k)とバッファ
34内の対応フレームkの付加符号語δs(k)とが不一致
の場合は、Senderの符号化辞書を初期状態辞書D
s(o)又は直前のフレームで符号化に用いた辞書Ds(k-1)
に変更したが、要はフレームkより前のフレームで符号
化に用いた辞書に変更すればよく、その変更をどのフレ
ームのものにするかは予め決めておき、Senderよ
り辞書変更通知を送信し、Receiverで辞書変更
通知を受信すると、Senderの符号化辞書と復号化
辞書が一致するように辞書を変更すればよい。
【0029】辞書を初期状態ではなく、前記例のように
例えば直前フレームの辞書Ds(k-1),Dr(k-1)に変更す
る場合は、Senderでは図2中のバッファ33にD
s(k-1)が常に保持されるようにし、つまり符号化辞書が
更新されると、これに応じてその辞書をバッファ33内
にコピーしておき、同様にReceiverでバッファ
41内に常にDr(k-1)が保持されるようにする。なお、
符号化辞書、復号化辞書として初期状態辞書はROMに
記憶され、辞書更新のために付加される符号語はRAM
に記憶されるような場合で例えば直前のフレームの辞書
Ds(k-1),Dr(k-1)に戻す場合は、バッファ33,41
の辞書の更新は、前記RAM内のものをバッファ33,
41にコピーして更新を行えばよい。上述において、辞
書を初期状態に変更する場合は、Receiverでバ
ッファ42は省略し、誤り検出器22で誤りが検出され
ない場合は、復号化器25で得られた新たな符号語を直
ちにARQフレーム制御装置23へ送るようにしてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明の方法によれ
ば、誤り発生が多い伝送系において、誤りが多すぎて誤
り検出ができなかった場合も、Senderでこの誤り
不検出を検出でき、辞書を対応フレーム前の状態に変更
し、これに応じてReceiverの辞書も同様に変更
することによりSender,Receiverの両辞
書を常に一致させるとことができ、正しい復号がなさ
れ、かつ高い圧縮率が維持できる。
【0031】この発明の送信装置、受信装置はそれぞ
れ、この発明の方法の実施に有効に利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】AはStop−and−Wait再送制御方式
において、誤り不検出時に辞書を初期化変更する場合の
Sender及びReceiverのフレームと辞書の
変化の様子を示すタイムチャート、Bは符号語単位での
辞書バッファ更新部分の比較を行う様子を示す図であ
る。
【図2】この発明の送信装置の実施例を示すブロック
図。
【図3】Aはこの発明の受信装置の実施例を示すブロッ
ク図、BはStop−and−Wait再送制御方式に
おいて、誤り不検出時に辞書を巻き戻し変更する場合の
図1Aと対応する図である。
【図4】 AはGo−Back−N再送制御方式におい
て、誤り不検出時に辞書を初期化変更する場合の図1A
と対応する図、BはSelective−Repeat
再送制御方式において、誤り不検出時に辞書を初期化変
更する場合の図1Aと対応する図である。
【図5】AはGo−Back−N再送制御方式におい
て、誤り不検出時に辞書を巻き戻し変更する場合の図1
Aと対応する図、BはSelective−Repea
t再送制御方式において、誤り不検出時に辞書を巻き戻
し変更する場合の図1Aと対応する図である。
【図6】Aは辞書の初期化変更時の誤り不検出率と圧縮
率の関係例を示す図、Bは辞書の巻き戻し変更時の誤り
不検出率と圧縮率の関係例を示す図である。
【図7】AはV.42フレーム構成を示す図、BはV.
42誤り訂正手順上でV.42bisデータ圧縮機能を
適用した場合の図1Aと対応する図である。
【図8】AはV.42誤り訂正手順上でV.42bis
データ圧縮機能を適用した従来の送信装置の構成を示す
ブロック図、BはV.42誤り訂正手順上でV.42b
isデータ圧縮機能を適用した従来の受信装置の構成を
示すブロック図である。
【図9】Aは従来の誤り訂正手順にデータ圧縮を適用し
た場合の誤り不検出が生じた場合の辞書不一致になる場
合を説明するための図、Bは符号語単位で見た辞書の不
一致の例を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で符号化辞書を用いて入力データ
    を圧縮符号化し、その入力データ中の上記符号化辞書に
    ないキャラクタ列に対して新たな符号語を与えて上記符
    号化辞書を更新しながらフレーム単位で符号化データ及
    び更新符号語を送信し、 受信側で受信フレームが正しく受信されたか否かを判定
    し、正しく受信されていなければ再送要求を上記送信側
    に通知し、正しく受信されたならばその受信フレームの
    符号化データを復号化辞書を用いて復号すると共に、受
    信された符号語を用いて復号化辞書を更新し、 上記送信側で上記再送要求を受信すると、少なくとも上
    記受信側で誤ったフレームの符号化データを再送する自
    動再送伝送方法において、 上記受信側で正しく受信されたと判定されるとその受信
    フレーム中の更新符号語を上記送信側へ送信し、 上記送信側で上記受信側よりの上記符号語と対応する送
    信側の符号語とを比較し、両者が不一致の場合はその不
    一致の送信フレームより前のフレームにおける符号化辞
    書に上記符号化辞書を変更すると共にその辞書を用いて
    上記不一致送信フレームのデータを符号化し、その符号
    化データと辞書の変更通知とを送信し、 上記受信側では上記辞書変更通知を受信すると、これに
    応じて復号化用辞書を変更すると共に、その辞書を用い
    てその受信フレームの符号化データを復号することを特
    徴とする自動再送伝送方法。
  2. 【請求項2】 入力バッファよりの入力データを符号化
    器へ入力して符号化辞書を用いて圧縮符号化して符号化
    データをフレームごとに送信し、入力データ中の上記符
    号化辞書にないキャラクタ列に対して新たな符号語を与
    えて上記符号化辞書を更新すると共に辞書にある、キャ
    ラクタ列に対応する符号語を同一フレームで送信し、再
    送要求が受信されると符号化バッファ内の対応フレーム
    の符号化データを再送する自動再送伝送の送信装置にお
    いて、 少なくとも1RTFの間上記入力データを蓄積する入力
    データバッファと、 符号化することにより生じた符号語を蓄積する符号語バ
    ッファと、 受信された符号語と、上記付加辞書用バッファ内の対応
    するフレームの符号語とを比較する比較器と、 上記比較器の比較結果が不一致ならば上記入力バッファ
    から上記入力データバッファに切替えて上記符号化器へ
    データを供給すると共に上記符号化器の符号化に用いる
    辞書を上記不一致検出フレームより予め決めた前の状態
    に変更し、その変更を通知する手段と、 を備えていることを特徴とする自動再送伝送の送信装
    置。
  3. 【請求項3】 受信フレームごとに誤り検出を行い、誤
    りがなければ復号化辞書を用いて受信符号化データを復
    号化し、辞書を更新し、受信フレームに誤りが検出され
    ると、そのフレームについて再送要求を送信側へ送信す
    る自動再送伝送の受信装置において、 辞書変更通知が受信されると、上記復号化辞書を初期状
    態に戻す手段を具備することを特徴とする自動再送伝送
    の受信装置。
  4. 【請求項4】 受信フレームごとに誤り検出を行い、誤
    りがなければ復号化辞書を用いて受信符号化データを復
    号化し、辞書を更新し、受信フレームに誤りが検出され
    ると、そのフレームについて再送要求を送信側へ送信す
    る自動再送伝送の受信装置において、 上記受信された符号語が格納される付加辞書用バッファ
    と、 辞書変更通知が受信されると、上記付加辞書用バッファ
    の内容を用いて予め決めた前のフレームにおける復号化
    辞書に上記復号化辞書を変更する手段と、 を具備することを特徴とする自動再送伝送の受信装置。
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