JPH09224375A - プッシュプル型スイッチング電源装置 - Google Patents

プッシュプル型スイッチング電源装置

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JPH09224375A
JPH09224375A JP8029252A JP2925296A JPH09224375A JP H09224375 A JPH09224375 A JP H09224375A JP 8029252 A JP8029252 A JP 8029252A JP 2925296 A JP2925296 A JP 2925296A JP H09224375 A JPH09224375 A JP H09224375A
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power
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久浩 鎌田
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成のプッシュプル型スイッチング電
源装置で、EMIノイズの発生と入力交流電流のピーク
値を抑え、力率を向上する。 【解決手段】 スイッチング制御回路3が出力する駆動
パルスに応じて第1及び第2の1次巻線回路11,12
が交互にスイッチングすることにより、トランス4の2
次巻線N2A〜N2Cにそれぞれ誘起される2次交流電
力を整流平滑して出力端子8A〜8Cから出力すると共
に、3次巻線N3に誘起される3次交流電力を整流する
3次整流回路6の−端子をダイオードブリッジ3の正の
出力端子に、その+端子を直列回路を構成する大容量の
コンデンサC1とその放電用ダイオードD1との間に接
続する。これによって、コンデンサC1はダイオードブ
リッジ2の出力電圧の瞬時値と3次整流回路6の出力電
圧との和によって充電され、入力電流の導通角が広くな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスイッチング電源
装置に関し、特に入力する交流電流の導通角を広くして
力率を改善したプッシュプル型スイッチング電源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置はコストが安く小
型軽量で、しかも変換効率が優れているため、各種の電
子機器の電源装置として広く用いられている。特にプッ
シュプル型スイッチング電源装置は、トランスの使用磁
束密度を通常のON−ON方式のものに比べて実効的に
2倍に使用しているので、大電力の目的に適している。
図6は、最も一般的で広く知られている従来のプッシュ
プル型スイッチング電源装置の構成の一例を示す回路図
である。
【0003】図6に示したプッシュプル型スイッチング
電源装置は、交流電源1から入力する1次交流電力をダ
イオードブリッジ2によって全波整流し、大容量のコン
デンサC4で平滑した後、トランス4cの1次巻線N1
1,N12とそれぞれ直列に接続されたトランジスタQ
1,Q2により交互にスイッチングし、該スイッチング
によってトランス4cの3個の2次巻線N2A〜N2C
に誘起される2次交流電力をそれぞれ2次整流平滑回路
5A〜5Cが整流平滑し、2次直流電力として3組の正
負の出力端子8A〜8Cからそれぞれ図示しない負荷に
出力する。
【0004】スイッチング制御回路(SWC)3は、或
る一組の出力端子例えば出力端子8Aで検出した出力電
圧に応じたパルス幅の駆動パルスを、トランジスタQ
1,Q2に交互に出力してオン・オフさせることによ
り、このプッシュプル型スイッチング電源装置の各出力
電圧が予め設定した電圧になるように制御する。
【0005】しかしながら、1次直流電力を平滑する1
次平滑回路は、図6に示したようにコンデンサC4のみ
からなるコンデンサ入力型の平滑回路であるため、入力
する交流電流の導通角が狭く、電流のピーク値が大きく
なって、交流電源1及び該電源1に接続された他の機器
に悪影響を及ぼすと共に、入力電流に商用周波数の高調
波成分が多く含まれるから、リップル成分も増大し、発
熱などによってコンデンサC4の寿命も短かくなる。
【0006】このようなコンデンサ入力型の平滑回路の
問題点を解決するために、図6の仮想線XYで示した位
置に、図7に示す低周波用のチョークコイルCH4を備
えたチョークユニット41を介挿したチョーク入力型の
平滑回路が知られている。チョーク入力型の平滑回路
は、コンデンサ入力型に比べて交流電流の導通角が広く
なって、電流のピーク値が抑えられるから、交流電源1
及び該電源1に接続された他の機器及びコンデンサC4
の寿命に対する悪影響が遙かに減少する。
【0007】しかしながら、交流電源1の周波数のよう
な低周波用のチョークコイルが有効に作用するために
は、数mH乃至数十mHもの大きなインダクタンスが必
要であるから、チョークコイルが大型で重くなり、コス
トが大幅にアップするのみならず、コイルの抵抗分も増
大する。さらにインダクタンスによる位相遅れも大きく
なり、かえって力率が低下するという問題があった。
【0008】そのため、図6の仮想線XYで示した位置
に、図8に示す高周波用のチョークコイルL4,ダイオ
ードD14,トランジスタQ4,駆動パルス発生回路
(DPG)43及び電流検出手段例えばカレントトラン
ス(CT)44からなるアクティブフィルタ42を介挿
し、入力電流の波形整形を行なって力率を向上させると
共に、高調波成分を低減したプッシュプル型スイッチン
グ電源装置があった。
【0009】すなわち、図8に示したアクティブフィル
タ42は、トランジスタQ4がオンの時に、ダイオード
ブリッジ2(図6)から出力される直流電流がチョーク
コイルL4,カレントトランス44,トランジスタQ4
からなる直列回路に流れて、チョークコイルL4を励起
する。トランジスタQ4がオフになると、蓄積された励
起エネルギが電流に再変換され、チョークコイルL4に
発生した逆起電力とダイオードブリッジ2の出力電圧と
が加算されて、ダイオードD14を介してコンデンサC
4を充電する。
【0010】駆動パルス発生回路43は、コンデンサC
4の端子間電圧を検出して該電圧を安定化するために、
ダイオードブリッジ2の出力電圧を検出してその全波整
流電圧波形に比例した基準波形を形成すると共に、トラ
ンジスタQ4がオンの時にチョークコイルL4に流れる
励起電流をカレントトランス44により検出し、励起電
流のピーク値が基準波形に追従するようにデューティ比
を制御した駆動パルスを出力して、トランジスタQ4を
オン・オフさせる。
【0011】したがって、それぞれ図示しない交流電源
1からダイオードブリッジ2に入力する交流電流は、そ
の交流電圧に(正負とも)比例した正弦波形になるか
ら、力率は殆んど100%、入力電流の半波毎の導通角
は略180°になり、入力電流の過大なピーク値と共に
高調波成分もなくなって、交流電源1側への悪影響は皆
無に近くなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示したアクティブフィルタ42を介挿したスイッチング
電源装置は、スイッチングコンバータが2段構成にな
り、特に駆動パルス発生回路43はその構成及び作用が
スイッチング制御回路3よりも複雑であるため、構成部
品点数が増大してコストが上昇し、大型化することが避
けられない。
【0013】さらに、スイッチング制御回路3と駆動パ
ルス発生回路43がそれぞれ出力する駆動パルスは、互
いに周波数が独立であるだけでなくパルス幅もそれぞれ
変化するから、その高調波成分も複雑に変化し、それら
が互いに干渉し合って低周波域から遙かに高周波域まで
及ぶ広帯域のノイズが発生する。そのため、電波障害な
どEMIノイズに関係するトラブルが発生し易いという
問題があった。
【0014】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、プッシュプル型スイッチング電源装置の回路の
構成が簡単でコスト上昇と大型化を防ぐと共に、入力交
流電流の導通角を広くしてEMIノイズの発生と入力電
流のピーク値を抑え、力率を向上させることを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、交流電源から入力する交流電力を1次直
流電力に変換する全波整流回路と、互いに逆方向に磁化
する向きにそれぞれ電流を流す第1及び第2の1次巻線
を有する高周波用のトランスと、その各1次巻線にそれ
ぞれ第1及び第2のスイッチング素子を直列に接続して
なる第1及び第2の1次巻線回路と、その各スイッチン
グ素子をそれぞれ交互にスイッチングさせる駆動パルス
を出力するスイッチング制御回路と、その駆動パルスに
応じて第1及び第2の1次巻線回路が1次直流電力を交
互にスイッチングすることにより、トランスの2次巻線
に誘起される2次交流電力を2次直流電力に変換して出
力する整流平滑回路とを備えたプッシュプル型スイッチ
ング電源装置において、次のようにしたものである。
【0016】すなわち、大容量のコンデンサと該コンデ
ンサの放電用ダイオードとの直列回路を全波整流回路の
出力端子間に各1次巻線回路と並列に接続し、トランス
に3次巻線を設けると共に、その3次巻線に誘起される
3次交流電力を整流してコンデンサを充電する整流回路
を設け、放電用ダイオードと全波整流回路の出力端子と
の間にコンデンサの放電電流の逆流を阻止する逆流阻止
用ダイオードを接続し、整流回路の一端を逆流阻止用ダ
イオードが接続された全波整流回路の出力端子に、他端
をコンデンサとその放電用ダイオードとの接続点にそれ
ぞれ接続したものである。
【0017】上記のプッシュプル型スイッチング電源装
置において、整流平滑回路及び整流回路を、それぞれ全
波整流型の整流平滑回路及び整流回路とするとよい。
【0018】あるいは、整流平滑回路及び整流回路をそ
れぞれ半波整流型の整流平滑回路及び整流回路とし、第
1及び第2のスイッチング素子のうちのいずれか一方が
スイッチングした時に整流平滑回路が2次巻線に誘起さ
れる2次交流電力を2次直流電力に変換し、他方がスイ
ッチングした時に整流回路が3次巻線に誘起される3次
交流電力を整流してコンデンサを充電するようにしても
よい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して具体的に説明する。図1は、この発明の一
実施形態であるプッシュプル型スイッチング電源装置
(以下単に「スイッチング電源装置」ともいう)の基本
的な構成の一例を示す回路図である。
【0020】図1に示したスイッチング電源装置が、全
波整流回路であるダイオードブリッジ2と、第1及び第
2の1次巻線N11,N12と3個の2次巻線N2A,
N2B,N2Cとを有する高周波用のトランス4と、1
次巻線N11,N12とそれにそれぞれ直列に接続され
て第1及び第2の1次巻線回路11,12を構成する第
1及び第2のスイッチング素子であるトランジスタ(F
ETでもよい)Q1,Q2と、そのトランジスタQ1,
Q2に交互に駆動パルスを出力するスイッチング制御回
路(SWC)3と、3個の2次巻線N2A〜N2Cにそ
れぞれ接続された整流平滑回路である3個の2次整流平
滑回路5A〜5C及びその各出力端子8A〜8Cとから
なっていることまでは、図6に示した従来例と同様であ
る。
【0021】さらに、図1に示したスイッチング電源装
置は、トランス4が3次巻線N3を有し、その3次巻線
N3に接続された整流回路である3次整流回路6と、3
次整流回路6により充電される大容量のコンデンサC1
とその放電用ダイオードD1(以下「ダイオードD1」
ともいう)との直列回路と、ダイオードD1とダイオー
ドブリッジ2の正の出力端子との間に介挿された逆流阻
止用ダイオードD2(以下「ダイオードD2」ともい
う)とにより構成されている。
【0022】以下、ダイオードブリッジ2の正の出力端
子に接続されダイオードD2が介挿された+のラインを
ホットライン7p、負の出力端子に接続された−のライ
ンをコモンライン7nとし、コモンライン7nの電圧を
基準の0Vとして、ダイオードブリッジ2の正の出力端
子の電圧すなわち出力電圧の瞬時値をVi、コンデンサ
C1の正の端子の電圧すなわち端子間電圧をVcとす
る。
【0023】ダイオードブリッジ2は、交流電源1から
入力する1次交流電力を全波整流して1次直流電力に変
換し、ダイオードD2が介挿されたホットライン7p及
びコモンライン4nを介して、1次巻線N11とトラン
ジスタQ1とからなる第1の1次巻線回路11及び1次
巻線N12とトランジスタQ2とからなる第2の1次巻
線回路12に、それぞれ並列に供給する。また、コンデ
ンサC1の−端子はコモンライン7nに接続され、その
+端子に接続されたダイオードD1のカソードは、ダイ
オードD2より下流側のホットライン7pに接続されて
いる。
【0024】したがって、第1及び第2の1次巻線回路
11,12からなる並列回路には、ダイオードブリッジ
2の出力電圧の瞬時値ViがコンデンサC1の端子間電
圧Vcより高い時はダイオードブリッジ2から、瞬時値
Viが端子間電圧Vcより低い時はコンデンサC1か
ら、それぞれ1次直流電力が供給される。その場合で
も、Vi>Vcの時にはダイオードD1が作用して、ダ
イオードブリッジ2から直接にコンデンサC1を充電す
ることがなく、Vi<Vcの時にはダイオードD2が作
用して、コンデンサC1の放電電流がダイオードブリッ
ジ2側に逆流することもない。
【0025】スイッチング制御回路3は、それぞれ第1
及び第2の1次巻線回路11,12のトランジスタQ
1,Q2のベースに、交互に同じ幅(デューティ比)の
高周波の駆動パルスを出力してオン・オフさせるから、
第1及び第2の1次巻線N11,N12には交互に逆向
きの電流が流れる。しかしながら、1次巻線N11,N
12は黒点で示したように同じ向きに巻かれているか
ら、トランス4のコアは交互に逆向きに磁化される。す
なわち、プッシュプル型になっている。
【0026】3組のそれぞれ独立した電圧と電流容量を
有する出力回路(A,B,C)は、トランス4がプッシ
ュプルで励磁されると、それぞれ2次巻線N2A〜N2
Cに誘起される2次交流電力を、2次整流平滑回路5A
〜5Cによって整流平滑して2次直流電力に変換し、そ
れぞれ出力端子8A〜8Cに接続された図示しない負荷
に、所定の電圧と電流の直流電力を出力する。
【0027】スイッチング制御回路3は、3組の出力回
路のうちのいずれか一組の出力電圧、例えば出力端子8
Aの出力電圧を検出し、検出された電圧を予め設定した
電圧と比較して、検出電圧が高ければトランジスタQ
1,Q2に出力する駆動パルスのデューティ比を下げ、
低ければデューティ比を上げてトランジスタQ1,Q2
のオン・オフを制御することにより、出力電圧を設定電
圧に保持する。
【0028】したがって、出力端子8A〜8Cにそれぞ
れ接続された負荷のうちのいずれが変動しても、フィー
ドバック系である出力端子8Aの出力電圧は定電圧を維
持し、非フィードバック系の出力端子8B,8Cの出力
電圧も電圧変動が少ない準定電圧に維持される。
【0029】3次巻線に接続された3次整流回路6は、
同様に3次巻線N3に誘起される3次交流電力を整流し
て3次直流電力に変換する。3次整流回路6の負の出力
端子はダイオードD2より上流側のホットライン7p
に、正の出力端子はコンデンサC1の+端子とダイオー
ドD1のアノードとの間に、それぞれ接続され、3次直
流電力によってコンデンサC1を充電するように作用す
る。
【0030】すなわち、コンデンサC1には、ダイオー
ドブリッジ2の出力電圧の瞬時値Viと3次整流回路6
の出力電圧との和の電圧が印加されるから、瞬時値Vi
がコンデンサC1の端子間電圧Vcより高い間はいうま
でもなく、瞬時値Viが端子間電圧Vcより低い時で
も、3次整流回路6の出力電圧との和の電圧がVcより
高ければ、コンデンサC1に充電電流が流れる。
【0031】この充電電流は3次整流回路6の出力電流
であるが、同時にそれと絶対値が等しい交流電流が、ダ
イオードブリッジ2を介して交流電源1から入力する。
したがって、交流電源1から入力する交流電流の導通角
が広くなると共に、そのピーク電流値が抑制されるか
ら、交流電流波形がなだらかになってEMIノイズが減
少する。
【0032】導通角の広がり方は、一般に巻数が等しい
1次巻線N11又はN12の巻数に対する3次巻線N3
の巻数の比によって異なるが、その巻数比が小さければ
導通角の広がりも少ない。しかしながら、巻数比が大き
すぎれば逆に充電電流が減少してしまうから、スイッチ
ング電源装置の目的に応じて巻数比を設定するとよい。
適当な巻数比が得られれば、導通角を180°近くまで
広げることも可能である。
【0033】図2は、この発明の第1の実施形態である
スイッチング電源装置のそれぞれ全波整流型である2次
整流平滑回路及び3次整流回路の構成の一例を示す回路
図であり、2次整流平滑回路及び3次整流回路以外の1
次巻線など図1と共通な部分の図示を省略すると共に、
出力回路も1組のみ図示して他の2組を省略している。
また、図示した範囲で図1と同一部分には同一符号を付
している。
【0034】図2に示した2次整流平滑回路5及び3次
整流回路6は、1次巻線回路11,12が交互にスイッ
チングしてトランス4のコアを互いに逆方向に磁化する
ことにより、2次巻線N2及び3次巻線N3にそれぞれ
誘起される極性が正負に反転する2次及び3次交流電力
を全波整流するためのダイオードブリッジ14又は15
からなり、さらに2次整流平滑回路5は平滑用のコンデ
ンサC2を備えている。
【0035】したがって、2次整流平滑回路5は2次巻
線に誘起される2次交流電力を全波整流・平滑して2次
直流電力に変換し、出力端子8を介して負荷に出力す
る。3次整流回路6は3次巻線に誘起される3次交流電
力を全波整流し、図1に示したように接続された正負の
端子を介してコンデンサC1を充電する。
【0036】2次整流平滑回路5の出力電流の増減に応
じて駆動パルスのデューティ比が増減し、1次巻線回路
11,12に供給されるコンデンサC1の放電電流も増
減するが、同時に3次整流回路6の出力電流も駆動パル
スのデューティ比に応じて増減し、コンデンサC1を充
電するから、コンデンサC1の端子間電圧Vcは負荷の
変動によって大きく変化することがない。
【0037】図3は、この発明の第1の実施形態である
スイッチング電源装置のそれぞれ全波整流型である2次
整流平滑回路及び3次整流回路の構成の他の例を示す回
路図であり、図2と同様に図示の省略を行うと共に、図
1及び図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略
する。
【0038】図3に示したトランス4aは、その2次巻
線N2a,3次巻線N3aがそれぞれ中間タップ付きの
プッシュプル型である点が、図1及び図2に示したトラ
ンス4と異なり、それに伴って2次整流平滑回路5a及
び3次整流回路6aの整流方式がそれぞれ2次整流平滑
回路5及び3次整流回路6と異なっている。
【0039】すなわち、2次巻線N2aの中間タップは
2次整流平滑回路5aの平滑用のコンデンサC2の−端
子と出力端子8の負の端子に、2次巻線N2aの両端子
はそれぞれ半波整流用のダイオードD3,D4のアノー
ドに、ダイオードD3,D4のカソードは互いに結ばれ
てコンデンサC2の+端子と出力端子8の正の端子に、
それぞれ接続されている。
【0040】一方、3次巻線N3aの中間タップは3次
整流回路6aの負の端子に、3次巻線N3aの両端子は
それぞれ半波整流用のダイオードD5,D6のアノード
に、ダイオードD5,D6のカソードは互いに結ばれて
3次整流回路6aの正の端子に、それぞれ接続されてい
る。2次整流平滑回路5a及び3次整流回路6aの整流
作用についてはよく知られているので、説明を省略す
る。また、2次整流平滑回路5a及び3次整流回路6a
の効果は、図2に示した2次整流平滑回路5及び3次整
流回路6と同様である。
【0041】図4は、図1に示したスイッチング電源装
置の各部の電圧,電流,磁化の変化の一例を示す波形図
であり、図4の(A)はスイッチング制御回路3が出力
する駆動パルスとトランス4のコアの磁化方向を、同図
の(B)は図2及び図3に示した2次巻線N2,N2a
に誘起される2次交流電力の整流後の電圧を、それぞれ
示している。なお、図4の(C)については後述する。
【0042】図4の(A)は、スイッチング制御回路3
が第1及び第2の1次巻線回路11,12の各トランジ
スタQ1,Q2にそれぞれ交互に出力する第1及び第2
の駆動パルスDP1,DP2の電圧波形と、トランジス
タQ1がオンになって1次巻線N11に電流が流れた時
にトランス4のコアの上方がN極になるように磁化され
るとした場合の、コアの磁化波形とを示したものであ
る。
【0043】スイッチングの周期は、駆動パルスDP1
又はDP2の立上りから次の立上りまでが1周期であ
り、2個の駆動パルスDP1とDP2とは互いに1/2
周期ずれている。また、駆動パルスDP1及びDP2の
電圧は常に一定であり、そのパルス幅はそれぞれ1/2
周期がデューティ比100%に相当する。負荷がいかに
大きくなってもデューティ比が100%になることはな
いから、駆動パルスDP1,DP2が互いに重複するこ
とはない。
【0044】トランス4のコアの磁化波形は、そのN又
はSの高さが、ダイオードブリッジ2又はコンデンサC
1から供給される電流に略比例するから、供給される電
圧のいずれか高い方の電圧に応じて変化し、その幅は駆
動パルスDP1及びDP2のパルス幅と同じであって、
供給電圧及び負荷の変動に応じてスイッチング制御回路
3により制御されている。
【0045】図4の(B)に示した2次交流電力の整流
後の電圧波形は、2次整流平滑回路5又は5aにおいて
出力端子8の負の端子すなわち2次回路のコモンライン
に対するダイオードブリッジ11の+端子又はダイオー
ドD3,D4のカソードの接続点の電圧波形であるが、
コンデンサC2が接続されているとその端子間電圧にな
って殆んど変化しないから、コンデンサC2を接続しな
い状態におけるものである。いずれも2次巻線N2又は
N2aに誘起される2次交流電力を全波整流したもので
あるから、スイッチング周波数の2倍の周波数のパルス
からなっている。
【0046】3次回路におけるコンデンサC1に接続す
る前の3次整流回路6又は6aの正負の端子間電圧の波
形も、その電圧は異なるが、図4の(B)に示した波形
と同じである。また、それぞれコンデンサを接続した時
の、2次整流平滑回路5又は5aのコンデンサC2の充
電電流、及び3次整流回路6又は6aのコンデンサC1
の充電電流の各波形も、図4の(B)に示した波形と同
じである。
【0047】図5は、この発明の第2の実施形態である
スイッチング電源装置のそれぞれ半波整流型である2次
整流平滑回路及び3次整流回路の構成の一例を示す回路
図であり、図2及び図3と同様に図示の省略を行うと共
に、図1乃至図3と同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。
【0048】図5に示したトランス4bは、その2次巻
線N2bと3次巻線N3bとが互いに逆方向に巻かれて
おり、図示した例では、トランジスタQ1がオンになっ
て1次巻線N11に下から上に電流が流れた時に、それ
ぞれ2次巻線N2bの上端が正に、3次巻線N3bの上
端が負になり、トランジスタQ2がオンになって1次巻
線N12に上から下に電流が流れた時に、それぞれ2次
巻線N2bと3次巻線N3bの極性が反転する。
【0049】2次整流平滑回路5b及び3次整流回路6
bは、2次巻線N2b,3次巻線N3bの下端にそれぞ
れ接続されたコモンラインが出力端子8又は3次整流回
路6bの各負の端子に接続され、各巻線の上端にそれぞ
れ接続されたホットラインは、順に整流用のダイオード
D7又はD9と高周波用のチョークコイルL1又はL2
とが直列に介挿されて出力端子8又は3次整流回路6b
の各正の端子に接続されている。
【0050】また、コモンラインと、ダイオードD7又
はD9とチョークコイルL1又はL2とに挾まれたホッ
トラインとの間に、電流がコモンラインからホットライ
ンに流れる向きにそれぞれ転流ダイオードD8又はD1
0が接続されている。さらに、2次整流平滑回路5b
は、そのチョークコイルL1以降のホットラインとコモ
ンラインとの間に、平滑用のコンデンサC2が設けられ
ている。
【0051】図4の(A)に示したように、スイッチン
グ制御回路3から駆動パルスDP1が出力されてトラン
ジスタQ1がオンになると、2次巻線N2bに誘起され
る2次交流電力の電流が2次整流平滑回路5bのダイオ
ードD7,チョークコイルL1を通ってコンデンサC2
を充電すると共に、その電力の一部がチョークコイルL
1を励起する(磁気エネルギとなって蓄積される)が、
3次巻線N3bに誘起される3次交流電力は、ダイオー
ドD9に阻止されて電流が流れない。
【0052】トランジスタQ1がオフになると、チョー
クコイルL1に逆起電力が発生して蓄積された磁気エネ
ルギが電流に再変換され、コンデンサC2,転流ダイオ
ードD8を流れてコンデンサC2をさらに充電する。
【0053】次に、スイッチング制御回路3から駆動パ
ルスDP2が出力されてトランジスタQ2がオンになる
と、3次巻線N3bに誘起される3次交流電力の電流が
3次整流回路6bのダイオードD9,チョークコイルL
2を通ってコンデンサC1を充電すると共に、チョーク
コイルL2を励起するが、2次巻線N2bに誘起される
2次交流電力は、ダイオードD7に阻止されて電流が流
れない。トランジスタQ2がオフになると、チョークコ
イルL2に蓄積された磁気エネルギが電流に再変換され
てコンデンサC1をさらに充電する。
【0054】図4の(C)は、同図の(A)に示した駆
動パルスDP1,DP2に応じたトランス4bのコアの
磁化によって、2次巻線N2bと2次整流平滑回路5b
とからなる2次回路及び3次巻線N3bと3次整流回路
6bとからなる3次回路の、それぞれコンデンサC2,
C1を接続しない時の整流後の各電圧、及びコンデンサ
C2,C1を接続した時の各充電電流の一例を示す波形
図であり、さらに詳しい説明は省略する。
【0055】図5に示したトランス4b,2次整流平滑
回路5b,3次整流回路6bを備えた第2の実施形態の
スイッチング電源装置(全体の回路は図1と同じ)は、
プッシュプル型のスイッチングのうち、第1の1次巻線
回路11のスイッチングによって2次整流平滑回路5A
〜5Cの各コンデンサC2を充電し、第2の1次巻線回
路12のスイッチングによってコンデンサC1を充電す
る。
【0056】この場合にも、駆動パルスDP1,DP2
のパルス幅が負荷に変動しても、互いに同じ幅であるか
ら、負荷に供給する電流の増減に応じてコンデンサC1
の充電電流も増減し、コンデンサC1の端子間電圧Vc
が大きく変動することはない。また、交流電源1から入
力する交流電流の導通角が広くなることは、図1に示し
たスイッチング電源装置で説明した通りである。
【0057】この第2の実施形態のプッシュプル型スイ
ッチング電源装置を、図8に示したアクティブフィルタ
42を備えた従来のプッシュプル型スイッチング電源装
置(図6)と比較すると、第1の1次巻線回路11のス
イッチングが、従来の並列に接続された1次巻線とスイ
ッチング素子の直列回路のスイッチングに対応し、第2
の1次巻線回路12のスイッチングが、従来のアクティ
ブフィルタ42のスイッチングに対応すると考えること
も出来る。
【0058】いずれも、図7に示した低周波用のチョー
クコイルCH4からなるチョークユニット41を備えた
従来のプッシュプル型スイッチング電源装置に比べて、
低周波用のチョークコイルCH4に代えて高周波用のチ
ョークコイルL2又はL4を用いているから、小型軽量
でコストが安い点では共通している。
【0059】しかしながら、アクティブフィルタ42を
備えた従来のスイッチング電源装置が、スイッチング制
御回路3と駆動パルス発生回路43の2個のパルス制御
回路を必要とし、それぞれが独立に出力する駆動パルス
の周波数及びその高調波成分が互いに複雑に干渉し合っ
て広帯域のEMIノイズを発生するのに対して、市販さ
れているプッシュプル用のICを使用出来る1個のスイ
ッチング制御回路3で済むからコストが安く、駆動パル
スDP1,DP2の周波数が同じでその位相も揃ってい
るから、干渉による広帯域のEMIノイズを発生しない
という優れた長所がある。
【0060】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によるプッ
シュプル型スイッチング電源装置は、回路の構成が簡単
でコスト上昇と大型化を防ぐと共に、入力交流電流の導
通角を広くしてEMI(電磁妨害)ノイズの発生と入力
交流電流のピーク値を抑え、力率を向上させることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態であるプッシュプル型ス
イッチング電源装置の基本的な構成の一例を示す回路図
である。
【図2】図1に示したスイッチング電源装置の第1の実
施形態である全波整流型の2次整流平滑回路及び3次整
流回路の構成の一例を示す回路図である。
【図3】図2に示した第1の実施形態である全波整流型
の2次整流平滑回路及び3次整流回路の構成の他の例を
示す回路図である。
【図4】図1に示したスイッチング電源装置の各部の電
圧,電流等の変化の一例を示す波形図である。
【図5】図1に示したスイッチング電源装置の第2の実
施形態である半波整流型の2次整流平滑回路及び3次整
流回路の構成の一例を示す回路図である。
【図6】従来のプッシュプル型スイッチング電源装置の
構成の一例を示す回路図である。
【図7】図6に示したスイッチング電源装置の一部に介
挿されるチョークユニットの構成の一例を示す回路図で
ある。
【図8】図6に示したスイッチング電源装置の一部に介
挿されるアクティブフィルタの構成の一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1:交流電源 2:ダイオードブリッジ(全波整流回路) 3:スイッチング制御回路 4,4a,4b:トランス 5,5A,5B,5C,5a,5b:2次整流平滑回路 6,6a,6b:3次整流回路 7p:ホットライン 7n:コモンライン 8,8A,8B,8C:出力端子 11,12:1次巻線回路 C1,C2:コンデンサ D1:放電用ダイオード D2:逆流阻止用ダイオード N11,N12:1次巻線 N2,N2A〜N2C,N2a,N2b:2次巻線 N3,N3a,N3b:3次巻線 Q1,Q2:トランジスタ(スイッチング素子)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源から入力する交流電力を1次直
    流電力に変換する全波整流回路と、互いに逆方向に磁化
    する向きにそれぞれ電流を流す第1及び第2の1次巻線
    を有する高周波用のトランスと、その各1次巻線にそれ
    ぞれ第1及び第2のスイッチング素子を直列に接続して
    なる第1及び第2の1次巻線回路と、その各スイッチン
    グ素子をそれぞれ交互にスイッチングさせる駆動パルス
    を出力するスイッチング制御回路と、その駆動パルスに
    応じて前記第1及び第2の1次巻線回路が、前記1次直
    流電力を交互にスイッチングすることにより、前記トラ
    ンスの2次巻線に誘起される2次交流電力を2次直流電
    力に変換して出力する整流平滑回路とを備えたプッシュ
    プル型スイッチング電源装置において、 大容量のコンデンサと該コンデンサの放電用ダイオード
    との直列回路を、前記全波整流回路の出力端子間に前記
    各1次巻線回路と並列に接続し、 前記トランスに3次巻線を設けると共に、その3次巻線
    に誘起される3次交流電力を整流して前記コンデンサを
    充電する整流回路を設け、 前記放電用ダイオードと前記全波整流回路の出力端子と
    の間に、前記コンデンサの放電電流の逆流を阻止する逆
    流阻止用ダイオードを接続し、 前記整流回路の一端を前記逆流阻止用ダイオードが接続
    された全波整流回路の出力端子に、他端を前記コンデン
    サとその放電用ダイオードとの接続点に、それぞれ接続
    したことを特徴とするプッシュプル型スイッチング電源
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプッシュプル型スイッチ
    ング電源装置において、 前記整流平滑回路及び前記整流回路が、それぞれ全波整
    流型の整流平滑回路及び整流回路であることを特徴とす
    るプッシュプル型スイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプッシュプル型スイッチ
    ング電源装置において、 前記整流平滑回路及び前記整流回路が、それぞれ半波整
    流型の整流平滑回路及び整流回路であって、 前記第1及び第2のスイッチング素子のうちのいずれか
    一方がスイッチングした時に、前記整流平滑回路が前記
    2次巻線に誘起される2次交流電力を2次直流電力に変
    換し、他方がスイッチングした時に、前記整流回路が前
    記3次巻線に誘起される3次交流電力を整流して前記コ
    ンデンサを充電するようにしたことを特徴とするプッシ
    ュプル型スイッチング電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103427679A (zh) * 2012-05-25 2013-12-04 欧司朗股份有限公司 Ac/dc恒流转换单元、驱动器和具有驱动器的照明装置

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