JPH09224938A - 超音波診断装置及び遅延時間最適化方法 - Google Patents
超音波診断装置及び遅延時間最適化方法Info
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- JPH09224938A JPH09224938A JP3689696A JP3689696A JPH09224938A JP H09224938 A JPH09224938 A JP H09224938A JP 3689696 A JP3689696 A JP 3689696A JP 3689696 A JP3689696 A JP 3689696A JP H09224938 A JPH09224938 A JP H09224938A
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Abstract
層像の画質を向上させる。 【解決手段】被検体内の断面上で走査線毎に超音波信号
を走査する振動子60、パルサ61、送信遅延回路6
2、送信レート信号発生器63、遅延時間制御回路64
と、走査に応じて得られた複数の超音波エコー信号に対
して遅延時間を与えて集束された受信信号を生成する振
動子60、プリアンプ65、受信遅延回路66、加算器
70とを備える。受信信号の集束度合を支配する生体内
音速値毎に得られた複数の走査線上の受信信号に基づい
てパラメータ値毎の受信信号間の相関関係を示す量を演
算するA/D変換器82、バッファメモリ83、相関処
理回路84と、生体内音速値毎の相関量の内その相関量
が最小になる生体内音速値に基づいてエコー信号に与え
る遅延時間を最適化する最適音速値検出回路85、遅延
時間制御回路64とを備える。
Description
て体内の断層像を表示する、いわゆる超音波診断装置及
び超音波信号に与える遅延時間を最適化する遅延時間最
適化方法に係わり、特に、生体内の音速値の不確定さに
よって生ずる超音波ビームパターン劣化を自動的に補正
し、高分解能化を図った超音波診断装置及び遅延時間最
適化方法に関する。
スともいう)を被検体の体内に放射し、当該被検体内の
各組織からの反射波により生体情報を得る超音波診断法
は、超音波断層法と超音波ドップラ法の2つの技術開発
により近年急速な進歩を遂げている。今日最も普及して
いる電子走査型の装置は、配列型(アレイ型)の超音波
トランスデューサ(超音波振動子)を用い、これを電子
的に高速度に制御し走査することによって、リアルタイ
ム表示を可能とした。
従来例をブロック図を用いて図19に示す。超音波プロ
ーブにおいて配列されている振動子の素子数をMとする
(振動子4(1)〜4(M))。超音波パルスを生体内
(あるいは媒質内)へ送信する場合には、まず送信レー
ト信号発生器1から、超音波パルスの繰り返し周波数を
決定するレートパルスが出力される。このレートパルス
は、Mチャンネルから構成される送信用遅延回路2
(1)〜2(M)に送られ、送信時の超音波ビームの収
束距離(F0 )を決定する遅延時間τf と、所定方向
(θ0 )に超音波ビームを偏向するための遅延時間τs
とが与えられてMチャンネルの振動子駆動回路(パル
サ)3(1)〜3(M)に供給される。
いて設定される遅延時間τ(m)は、τf (m)+τs
(m)であり、τf 及びτs は次のように設定される
(τf(m)については図3参照)。
は焦点距離、θ0 は偏向角(セクタ角)である。なお、
τf (m)については、図20参照。
超音波振動子4(1)〜4(M)を駆動し超音波を発生
するための駆動パルスが生成され、その駆動パルスの送
信タイミングは送信用遅延回路2(1)〜2(M)の出
力によって決定される。このパルサ(駆動回路)3
(1)〜3(M)の出力は、超音波振動子4(1)〜4
(M)に供給され、当該超音波振動子4(1)〜4
(M)を駆動し、超音波を発生する。
し、生体内に放射された超音波の一部は、生体内の臓器
の境界面あるいは生体組織の音響散乱体にて反射され、
再び超音波振動子4(1)〜4(M)によって受信さ
れ、電気信号に変換される。この受信信号は、プリアン
プ5(1)〜5(M)を介して増幅された後、送信時同
様、受信時の超音波ビームの収束距離を決定する遅延時
間と超音波ビームの偏向角度を決定するための遅延時間
と与えるためのMチャンネルの受信用遅延回路6(1)
〜6(M)を経て加算器7に送られる。この加算器7で
Mチャンネルの受信用遅延回路6の出力信号は加算合成
される。そして、その加算器7の出力信号は、対数増幅
器8、包絡線検波回路9にて対数圧縮、検波され、A/
D変換器10によりA/D変換された後、図示しない書
き込み・読み出し制御器により画像メモリ11に一旦ス
トアされる。
き込み・読み出し制御器によりテレビフォーマットで読
み出されてテレビモニタ13に送られ、そのモニタ13
にて超音波断層像として表示される。
検波回路に送られる。すなわち、加算器7の出力は、ま
ずミキサ回路14−1,14−2に送られる。また、基
準信号発生器20からは、所定の周波数(一般には超音
波周波数f0 に略等しい周波数が用いられる)を有する
連続波(基準信号)が出力される。この基準信号発生器
20の出力は分岐し、その一方は、移相器15にて位相
が90度SHIFTしてミキサ回路14−1に入力さ
れ、他方は、直接ミキサ回路14−2に入力される。こ
のミキサ回路14−1,14−2の出力は、ローパスフ
ィルタ16−1,16−2に送られ、そのローパスフィ
ルタ16−1,16−2により和の周波数成分が除去さ
れ差の周波数成分のみが抽出される。この差の周波数を
有した信号は、A/D変換器17−1,17−2にてデ
ィジタル信号に変換された後一旦メモリ回路にストアさ
れる。
同一部位を連続的に走査し、そのときの複数の信号を用
いる必要がある。この複数回走査により得られた複数の
信号をメモリ(図示せず)にて一旦記憶し、所定のデー
タ数が揃った時点でFFT回路18にてドップラ信号の
周波数分析が行なわれ、ドップラ周波数(流速)が求め
られる。FFT回路18で求められた流速は、演算器1
9に送られる。
ラ法)において表示される物理量は、スペクトルの中心
(すなわち流速の平均値)とスペクトルの分散値(すな
わち流速の乱れの状態)である。これらの計算は演算器
19にて実施される。演算器19にて算出された値は、
画像メモリ11にて一旦記憶されテレビモニタ13にて
表示される。ここで前記演算器19の出力は前記断層像
上にてカラーにて表示される場合が一般的である。
では、方位分解能を高めるために送信及び受信の少なく
とも一方において超音波ビームを集束させる方法がとら
れている。特に、電子走査型の配列型振動子では、送受
信信号の遅延時間制御による電子集束法が用いられるの
が一般的である。遅延時間を制御するための制御回路と
して、超音波診断装置は、遅延制御回路21を有してい
る。この遅延制御回路21により、前掲式(1)の如く
送受信信号に与える遅延時間を制御している。
束法の問題点は、集束点から離れた場所(深さ)ではビ
ームが拡散し、分解能が低下することである。この問題
点を解決する方法として、従来よりダイナミック集束法
が用いられている。ダイナミック集束法は、受信時にお
いて、時間とともに集束点が連続的に深さ方向に移動す
るような遅延時間制御を行なう方法であり、反射信号は
常に受信超音波ビームが集束された領域から得られる。
図21にてその原理を説明する。
信号が得られる範囲では(すなわち時間0から2r1 /
Vまでの範囲)、焦点距離がf1 になるように受信遅延
時間は設定される。次に、振動子からの距離がr1 から
r2 までの反射信号が得られる範囲では(すなわち時間
2r1 /Vから2r2 /Vまでの範囲)、焦点距離がf
2 になるように受信遅延時間は設定される。さらに、振
動子からの距離がr2以上の範囲から反射信号が得られ
る場合は(すなわち時間2r2 /V以上の範囲)、焦点
距離がf3 になるように受信遅延時間は設定される。た
だし、0≦f1≦r1 ,r1 ≦f2 ≦r2 ,r2 ≦f3
である。
集束法の説明では、そのダイナミック集束時の集束点が
f1 〜f3 の3段階に変化する場合について述べたが、
最近の装置では、受信遅延回路のディジタル化の実現等
の影響もあり、画像メモリの画素単位での連続的な集束
点の設定が可能となってきている。
点を設定する際には、上述した(1)式を用いて受信遅
延時間を設定することになるが、その(1)式に示した
遅延時間決定パラメータの中で生体内音速値Vは臓器に
よって異なることは従来より知られており、例えば筋肉
では「V=1560m/sec 」に対して脂肪では「V=1480m/
sec 」という報告もあり、また、被検体の間でもかなり
の差がある。
に定めることが不可能な量であるため、集束点も確定す
ることができず、ダイナミック集束法を行なう上で支障
となっていた。
に対して常にF0 V=一定であるから、上記の脂肪・筋
肉のように音速値に約5%の差異があると、集束点10
0mmにおける集束点の移動は、5mmとなり、無視で
きない量である。したがって、このような場合には、必
ずしも集束点からの受信をとらえ、それを表示している
とは言い難く、その結果画質劣化が生じてしまった。
等しい時については、図22(B)に示したように、振
動子からの距離が0からr1 までの反射信号が得られる
範囲(すなわち時間0から2r1 /Vまでの範囲)、実
際の焦点距離f1'は0−r1の略中点になるように定め
られる。同様にして距離がr1 からr2 までの反射信号
が得られる範囲では(すなわち時間2r1 /Vから2r
2 /Vまでの範囲)、実際の焦点距離f2'はr1 −r2
の略中点に、また、距離r2 以上の範囲から反射信号が
得られる場合は(すなわち時間2r2 /V以上の範
囲)、実際の焦点距離f3'はr3 以降になるように定め
られる。
が装置内の設定音速値より大きな場合には、図22
(A)に示すように、実際の集束点f1'〜f3'は設定集
束点f1〜f3 (一般にf1 =r1 /2,f2 =(r1
+r2 )/2,f3 >r3 )に対してf1'<f1 ,f2'
<f2 ,f3'<f3 となり、特に各々の音速値の差が大
きい場合にはf2'<r1 のような場合も発生し、ダイナ
ミック集束法の効果が生かされなかった。
なされたもので、その目的は、設定集束点と実際の集束
点を絶えず一致させることにより、ダイナミック集束法
の効果を最大限に生かして超音波断層像の画質をさらに
向上させることをその目的とする。
るために、本発明では、例えば隣接した走査線上の受信
信号の内、例えば断層像上で指定された領域(任意の深
さ)内の信号間の相関関係を示す量(相関量)を演算す
る。そして、演算された相関量に基づいて受信信号の集
束度合(受信フォーカスの深さ位置等)を制御するよう
になっている。
例えば生体内音速値等のパラメータ値を順次変化させな
がら、その都度演算された相関量を比較する。そして、
相関量が最小になるパラメータ値(最適値)を探し、そ
のパラメータ値に基づいて集束度合を決定するパラメー
タ(例えば遅延時間や受信フォーカスの深さ位置の変化
度合等)を最適化するように構成されている。
いは被検体別等、必要に応じて例えば一定周期毎に隣接
する走査線上の受信信号間の相関量が最小になるパラメ
ータ値(生体内音速値)に基づいて集束パラメータ(遅
延時間や受信フォーカスの深さ位置の変化度合等)を設
定することができるため、超音波ビームの受信フォーカ
ス度合(深さ位置等)は、生体内音速値の変化等に関係
なく常に一定となる。したがって、例えばピクセル単位
で行なう高精細な受信ダイナミックフォーカスにおいて
も常に集束点からの受信信号のみを収集し、それらの受
信信号に基づいて、より一層の高分解能、高画質の超音
波断層像を得ることができる。
査線に対して複数回繰り返し走査し、その複数回の繰り
返し走査毎に得られた複数の走査線上の受信信号に基づ
いて当該繰り返し走査毎の相関量を演算する。そして、
演算された繰り返し走査毎の相関量を加算平均すること
により、誤差の少ない正確な相関量を求めることができ
る。
の走査線上の受信信号に基づいて当該異なる部位毎の相
関量を演算し、演算された繰り返し走査毎の相関量を加
算平均することにより、誤差の少ない正確な相関量を求
めることが可能になる。
本発明では、例えばセクタ走査等の超音波信号を偏向さ
せて走査する場合において、隣接した走査線上の受信信
号の内、例えば断層像上で指定された領域(任意の深
さ)の信号間の相関関係を示す量(相関量)を演算す
る。そして、演算された相関量に基づいて超音波信号の
偏向角を制御するようになっている。
例えば生体内音速値等のパラメータ値を順次変化させな
がら、その都度演算された相関量を比較する。そして、
相関量が最小になるパラメータ値(最適値)を探し、そ
のパラメータ値に基づいて偏向角を決定するパラメータ
(例えば遅延時間)や受信フォーカス深さ位置を決定す
るパラメータ(当該深さ位置の変化度合等)を制御する
ようになっている。
を行なう場合、診断部位別、あるいは被検体別等、必要
に応じて例えば一定周期毎に隣接する走査線上の受信信
号間の相関量が最小になるパラメータ値(生体内音速
値)に基づいてパラメータ(遅延時間や深さ位置の変化
度合等)を設定することができるため、超音波ビームの
偏向角は、生体内音速値の変化等に関係なく常に一定と
なり、また、受信フォーカス深さ位置を最適化できる。
したがって、高分解能、高画質の超音波断層像を得るこ
とができる。
用のメモリへの当該超音波走査信号の書き込みを制御す
ることもできる。すなわち、相関量が最小になるパラメ
ータ値に基づいて当該パラメータ値に対応する偏向角デ
ータを求めて、その偏向角データに応じてメモリへの受
信信号の書き込みアドレスを変更することにより、生体
内音速値の変化に起因した偏向角の誤差を補正すること
ができる。
乃至図4を用いて説明する。なお、図1及び図2は、セ
クタ電子走査を行なう超音波診断装置の超音波送受信部
分を示す概略図(一部断面図)であり、送信器50、受
信器51、表示器52、遅延回路53…53、振動子5
4…54、遅延時間制御回路55がそれぞれ示されてい
る。
置において、その超音波ビーム送受信方向(走査方向、
走査角度ともいう)がθ及びθ+Δθの略隣接する走査
において得られた受信信号(それぞれe1(t),e2(t)と
する)の内、「A」集束点付近のビーム幅が広い場合
(集束が予定通りに行なわれていない場合;図1(A)
及び(B)参照)、「B」当該ビーム幅が狭い場合(集
束がより正確に行なわれている場合;図2(A)及び
(B)参照)について、ビーム幅と相関関数の関係を述
べる。
査線の間隔(走査間隔;ここではΔθ)は小さく設定さ
れている。このため、隣接する2つの超音波ビームBa
,Bb は、図1に示すように一部の領域を共通に有し
ており、この共通部分は集束が不十分でビーム幅が広い
ほど大きい。すなわち、ビーム幅が広い(ビームの広が
り状態が大きい、ビームのサイドロープレベルの広がり
が大きい)ほど、それぞれの走査によって得られた受信
信号内には、同一散乱体からの情報が共通に多く含まれ
ているため、各々の受信信号間の相関強度(相関係数)
はより大きくなる。
る場合ほど、図2に示すように、隣接する超音波ビーム
Ba',Bb'の共通部分は狭くなり、それぞれの走査によ
り得られた各信号間の相関係数は小さくなる。すなわ
ち、ビーム幅と相関強度C(0)は定性的には図3に示し
たようになる。
方向からの受信信号e2(t)(両者の波形は図4(a)及
び図4(b)参照)の相関係数C(0) は次式で示される
(図4(c)参照)。
ムの相関係数C(0) を制御することにより、集束点付近
のビーム幅を制御することが可能なことが分かる。
ばダイナミックフォーカスにおける各集束点を得る遅延
時間を、その集束点のビーム幅が最小になるように制御
して、上述した集束点の誤差を低減するように構成され
ている。
法の処理手順の概要を端的に説明する第1実施形態を図
5に示す。
を行なう診断装置であり、M個の振動子を直線状に並べ
た電気−音響トランスデューサである配列型超音波振動
子60(1)〜60(M)を有している。この配列型振
動子60には、その各振動子60(1)〜60(M)を
駆動させて超音波信号を例えば生体内に放射するための
送信系と、生体内から反射され、各振動子60(1)〜
60(M)により受信されたエコー信号を処理するため
の受信系とがそれぞれ接続されている。
0(M)をそれぞれ駆動させる駆動パルスを出力するM
チャンネルのパルサ(振動子駆動回路)61(1)〜6
1(M)と、各パルサ61(1)〜61(M)に接続さ
れ、当該パルサ61(1)〜61(M)の駆動パルス出
力タイミングを遅延制御する送信遅延回路62(1)〜
62(M)と、各送信遅延回路62(1)〜62(M)
に遅延制御用のレートパルスを送る送信レート信号発生
器63と、各送信遅延回路62(1)〜62(M)が与
える遅延時間を個別に制御する遅延時間制御回路64と
を備えている。
送信レート信号発生器63から送られたレートパルスに
対し、遅延時間制御回路64により制御された送信時の
超音波ビームの集束距離(F0 )を決定する遅延時間τ
f と、所定方向(θ0 )に超音波ビームを偏向するため
の遅延時間τs とを与えて各パルサ61(1)〜61
(M)に出力し、当該パルサ61(1)〜61(M)
は、送られたレートパルスに応じてそれぞれ個別に駆動
し、各振動子60(1)〜60(M)を駆動するように
なっている。
2(m)において設定される遅延時間τ(m)は、τf
(m)+τs (m)であり、τf (m)及びτs (m)
は次のように設定される(τf (m)については図20
参照)。
は焦点距離、θ0 は偏向角(セクタ角)である。
0(M)により受信され電気信号に変換された受信信号
をそれぞれ増幅するプリアンプ65(1)〜65(M)
と、各プリアンプ65(1)〜65(M)により増幅さ
れた受信信号に対し、異なる遅延時間を与えながら受信
処理する受信するMチャンネルの受信遅延回路66
(1)〜66(M)と、各受信遅延回路66(1)〜6
6(M)が与える遅延時間を個別に制御する遅延時間制
御回路64とを備えている。
遅延時間制御回路64の制御に応じて、送信時同様、受
信時の超音波ビームの集束距離を決定する遅延時間τf
と超音波ビームの偏向角度を決定する遅延時間τs とを
受信信号に与えるようになっている。このとき、遅延時
間制御回路64は、異なる深さ(焦点距離F0 ,F1,
F2 ,F3 ,…)に応じてほぼ連続的に集束された受信
信号が生成されるように、遅延時間τf を変化させるこ
ともできる(受信ダイナミックフォーカス)。
〜66(M)からそれぞれ出力された受信信号を加算合
成する加算器70と、この加算器70により加算合成さ
れた受信信号を対数増幅(圧縮)する対数増幅器71
と、対数圧縮された受信信号を包絡線検波して検波信号
(Aモード信号)を生成する検波回路72と、この検波
信号をディジタル信号に変換するA/D変換器73と、
このA/D変換器73によりA/D変換されたディジタ
ル画像信号をストアする画像メモリ74と、この画像メ
モリ64に対するディジタル画像信号の書き込み/読み
出し制御を行なう書き込み・読み出し制御器75と、画
像メモリ74から読み出されたディジタル画像信号をア
ナログ画像信号に変換するD/A変換器76と、D/A
変換器76により変換されたアナログ画像信号を超音波
断層像として表示するテレビモニタ77とを備えてい
る。
び受信遅延時間の少なくとも一方を隣接受信信号間の相
関強度に応じて制御するユニットを備えている。すなわ
ち、この遅延時間制御ユニットは、上述した遅延時間制
御回路64と、加算器70の分岐出力側に接続され、受
信信号の一部をサンプリングするゲート回路80と、こ
のゲート回路80のサンプリング領域をモニタ77上で
指定可能なトラックボールあるいはジョイスティック等
を有し診断装置のパネル上等に設置された指定器81
と、ゲート回路80の出力側に接続されたA/D変換器
82と、このA/D変換器82からの分岐出力にそれぞ
れ接続されたバッファメモリ83,83と、各バッファ
メモリ83,83の読み出し側に接続された相関処理回
路84と、この相関処理回路84の出力側に接続された
最適音速値検出回路85とを有している。相関処理回路
84は、バッファメモリ83,83から出力された信号
を相関演算して相関係数を求める演算回路と、この演算
回路で求められた相関係数を記憶するメモリとを備えて
いる。最適音速値検出回路85は、相関処理回路84の
メモリに記憶された複数の相関係数の中から最小の相関
係数及びその相関係数に対応する設定音速値を求めるよ
うになっている。この最適音速値検出回路85の出力側
は、遅延時間制御回路64に接続されている。
動作について、特に隣接受信信号間の相関強度に応じた
遅延時間制御によるオートフォーカスの処理動作を中心
に説明する。
いて、送信レート信号発生器63から出力されたレート
パルスは、送信遅延回路62(1)〜62(M)に送ら
れる。そして、レートパルスは、送信遅延回路62
(1)〜62(M)において、予め設定された暫定値と
しての音速値Vx1(例えば1530m/sec )に基づいて遅延
時間制御回路64により算出、決定された遅延時間τf
及び遅延時間τs が与えられてMチャンネルの振動子駆
動回路(パルサ)61(1)〜61(M)に供給され
る。
遅延回路62(1)〜62(M)の出力に応じて決定さ
れた送信タイミングにより駆動パルスを各超音波振動子
60(1)〜60(M)に供給し、その結果、各超音波
振動子60(1)〜60(M)が駆動されて超音波ビー
ムが生体内に放射される。
は、生体内の臓器の境界面あるいは生体組織の音響散乱
体にて反射され、再び超音波振動子60(1)〜60
(M)によって受信され、電気信号に変換される。この
受信信号は、プリアンプ65(1)〜65(M)を介し
て増幅された後、送信時同様、設定音速値VX1に基づい
て決定された受信時の遅延時間τf 及び遅延時間τs が
受信遅延回路66(1)〜66(M)により与えられて
加算器70に送られる(図6、ステップS1)。
波回路72を介して対数圧縮、検波され、A/D変換器
73を介してディジタル画像信号として書き込み・読み
出し制御器75の制御により画像メモリ74にストアさ
れる。そして、書き込み・読み出し制御器75によりテ
レビフォーマットで読み出され、D/A変換器76を介
してモニタ77に送られ、超音波断層像として表示され
る。
得られた超音波断層像(図7参照)上において、おおよ
その測定する深度及び関心領域(以下、測定領域とい
う)を設定する。この場合、トラックボールあるいはジ
ョイスティック等の指定器81によって測定領域を設定
することができる(ステップS2)。
らのエコー信号の一部がゲート回路80に抽出される。
本実施形態では、図7に示すように、測定領域内の例え
ば中央付近の隣接する2つの走査(走査方向(走査角
度)θ及びθ+Δθ(Δθは走査間隔))で得られたエ
コー信号の内の前記深度及び関心領域の部分)が、ゲー
ト回路80により抽出(サンプリング)されてA/D変
換器82に送られる。なお、走査方向(走査角度)と
は、走査線の振動子60の配列方向に直交する方向から
の偏向角度をいう(図7参照)。
走査方向θの受信信号e1(t)及び走査方向θ+Δθの受
信信号e2(t)は、それぞれバッファメモリ83,83に
記憶される(ステップS3)。
された受信信号e1(t)及びe2(t)は、それぞれ相関処理
回路84の演算回路に入力され、その演算回路にて上記
(2)式に基づく演算が実行され、相関係数C(0)が
算出される(ステップS4)。この受信信号に関する設
定音速値(暫定値)Vx1と算出された相関係数C1(0)
は、相関処理回路84のメモリに一旦記憶される(ステ
ップS5)。
増加(あるいは減少)させた新たな設定音速値Vx2に対
して、遅延時間制御回路64により上記(3)式に基づ
いて遅延時間が算出される。そして、上述した最初の設
定音速値Vx1の場合と同様に算出された遅延時間が各受
信遅延回路66(1)〜66(M)にて受信信号に与え
られ(ステップS6)、以下、最初の設定音速値Vx1の
場合と同様の処理(ステップS3〜ステップS5)が行
なわれる。
らのエコー信号のうち隣接する2つの走査(走査方向
(θ),(θ+Δθ))によって得られた受信信号e1
(t)' 及びe2(t)' は、バッファメモリ83,83に記
憶された後、相関処理回路84の演算回路に入力されて
相関係数C2(0)が算出される。この受信信号に関する設
定音速値Vx2と算出された相関係数C2(0)は、最初の設
定音速値Vx1と相関係数C1(0)と同様に、メモリに記憶
される。
xnを予め定められた範囲で順次変化させて上述した処理
(ステップS3〜ステップS5)が行なわれることによ
り、その音速値Vx1、Vx2、…、Vxnに対応した相関係
数C1(0)、C2(0)、…、Cn(0)が相関処理回路84の演
算回路により算出され、メモリに記憶される。
り、メモリに記憶された相関係数C1(0)、C2(0)、…、
Cn(0)の中で最も小さな相関係数Cmin(0)及びその最小
相関係数Cmin(0)に対応する最適設定音速値Vxsが求め
られる(ステップS7;図8参照)。
遅延時間制御回路64により最適な集束用遅延時間τfr
が求められ、最終的な最適遅延時間τ(=τfr+τs )
が設定され、その最適遅延時間は、受信遅延回路66
(1)〜66Mにて、新しい受信信号に与えられる(ス
テップS8)。この結果、最適遅延時間に基づいて、深
さ方向全領域での集束用遅延時間の最適化を行なうこと
ができ、音速値に依存せずに最適に受信フォーカスされ
た超音波画像を表示することができる。
生体内の音速が変化しても、常に受信信号の相関係数が
最小になる最適な音速値を設定することができ、この最
適音速値に基づいて受信信号の集束遅延時間を定めるこ
とができるため、生体内の音速の変化に係わらず常に所
定の焦点に超音波ビームを集束することができる。この
結果、超音波断層像の画質、分解能が向上する。
ピクセル単位で)遅延時間を制御する高精細なダイナミ
ック集束法を用いた場合に、その各集束点は生体内音速
値に係わらずデータ取得部位と一致するため、非常に高
分解能高画質の超音波断層像を得ることができる。
速値に応じた遅延時間を受信信号に与える場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
送信信号にも同様な遅延時間を与えることができる。
関係数演算では値が不安定である場合は、ステップS5
の処理後、同一測定領域においてステップS3〜ステッ
プS5の処理を所定数繰り返し行なって所定数の相関係
数を算出し(図9;ステップS10)、所定数の相関係
数が算出された時点でステップS11の処理において算
出された所定数の相関係数の加算平均を求め、ステップ
S6以下の処理を行なうこともできる。
を算出するのではなく、ある測定領域において相関係数
を求めたら、複数の部位へ測定領域を順次移動させ、そ
の部位の測定領域においてステップS3〜ステップS5
の処理をそれぞれ行なって当該複数の部位の相関係数を
算出し(ステップS15)、複数の部位の相関係数が全
て算出された時点で、ステップS16の処理において算
出された複数の部位の相関係数の加算平均値を求めて、
ステップS6以下の処理を行なうこともできる。
の部位からそれぞれ求められた相関係数を加算平均する
ことにより、より正確な相関係数を求めることが可能に
なる。
及び測定する関心領域(測定領域)を設定したが、この
測定領域を予め所定の領域に設定しておいてもよい(図
11、ステップS2A)。
に伴って遅延時間を変え、隣接走査による信号から相関
係数を算出する方法について述べたが、この時新たに設
定された遅延時間にて超音波画像を同時に表示してもよ
い。このようにすれば、超音波画像の画質(分解能)が
改善されていく様子をモニタリングすることが可能にな
る。
回路80及び指定器81を用いて所定の測定領域の受信
信号のみを抽出したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、図12に第1実施形態の変形例を示
す。
隣接する2つ以上の受信信号を直接遅延時間制御ユニッ
トのA/D変換器82′に送り、相関強度C(0) を求め
るようになっている。
トにおいては、加算器70の分岐出力側にA/D変換器
82′が接続されている。A/D変換器82′の出力側
は、第1実施形態と略同等の構成であり、また、その他
の構成要素も第1実施形態と略同等であるため、その説
明は省略する。
けるステップS1の終了後、すなわち、加算器70から
出力された、隣接する2つの走査による反射信号(受信
信号)e1(t)′及びe2(t)′は、直接A/D変換器8
2′に送られ、そのA/D変換器82′によりA/D変
換された後、それぞれバッファメモリ83,83に記憶
される(図13;ステップS3A)。以下、ステップS
4〜ステップS8の処理が第1実施形態ど同様に行なわ
れ、最小の相関係数Cmin(0)及びその最小相関係数Cmi
n(0)に対応する最適設定音速値Vxsが求められる。そし
て、その最適設定音速値Vxsに基づいて最適な集束用遅
延時間τfr及び最終的な最適遅延時間τが受信遅延回路
66(1)〜66(M)にて新しい受信信号に与えられ
る。
形態と同様に、生体内の音速の変化に係わらず、所定の
焦点に超音波ビームを集束することができるため、超音
波断層像の画質、分解能が向上する。
からの受信信号に対して相関処理を行ない最適な遅延時
間を求める遅延時間制御ユニットのその他の構成(より
具体的な構成)を第2実施形態として図14に示す。
算器70の出力側が分岐し、その分岐出力それぞれに接
続されたミキサ90a,90bと、このミキサ90a,
90bの出力側にそれぞれ接続されたローパスフィルタ
91a,91bと、このローパスフィルタ91a,91
bの出力側にそれぞれ接続されたA/D変換器92a,
92bと、各A/D変換器92a,92bに2個2個ず
つ接続されたバッファメモリ93…93と、各バッファ
メモリ93の読み出し側に接続された相関処理回路94
と、相関処理回路94の出力側に接続された最適音速値
検出回路95と、この最適音速値検出回路95の出力側
に接続された遅延時間制御回路64とを備えている。ま
た、遅延時間制御ユニットは、基準信号発生器96と、
この基準信号発生器96の分岐出力の一方に接続された
π/2移相器97とを有し、このπ/2移相器97の出
力は一方のミキサ90aに接続され、また、基準信号発
生器96の他方の出力は直接ミキサ90bに接続されて
いる。なお、その他の構成は、第1実施形態の構成(図
5)と同等であるため、その説明は省略する。
動作について、特に隣接受信信号間の相関強度に応じた
遅延時間制御によるオートフォーカスの処理動作を中心
に説明する。なお、第1実施形態と略同等の動作につい
ては、一部その説明を省略又は簡略化している。
(t)、及び走査方向θ+Δθからの受信信号e2(t)は、
それぞれ次式により近似的に数式化できる。
はn番目の反射体から音波が戻ってくるまでの時間、ω
0 (=2πf0 )は超音波角周波数である。また、e1
(t)は、N1番目からN2番目までの散乱体からの受信
信号である。一方、e2(t)は、N1′番目からN2′番
目までの散乱体からの受信信号であり、両者の受信信号
には共通の散乱体からのものが含まれていることは既に
述べた通りである。
図6におけるステップS1の終了後、すなわち、加算器
70からの出力(隣接する2つの走査による受信信号)
は、上式(4)に示したe1(t)及びe2(t)で表され、こ
れらの受信信号e1(t)及びe2(t)は、それぞれミキサ9
0a及びミキサ90bに送られる。一方、基準信号発生
器96から出力された超音波(角)周波数と略等しい周
波数を有する基準信号sin(ω0 t)の内一方は、そのまま
ミキサ90bの一方の入力端子を介して入力され、前記
加算器出力e1(t)及びe2(t)と乗算される。
が出力されるが、ローパスフィルタ91bにて 2ω0 成
分は除去され、下式で示される信号が得られる。
(t)の「cos 成分」(虚数成分;イマジナリーパート)
を表す。
基準信号sin(ω0 t)の内、他方は、π/2移相器97に
て90度(π/2)位相がずれ、cos(ω0 t)としてミキ
サ90aの一方の入力端子を介して入力され、前記加算
器出力e1(t)及びe2(t)と乗算される。さらに、ミキサ
90aからの出力は、上述したミキサ90bからの出力
と同様に、ローパスフィルタ91aにて高周波数成分が
除去され、下式で示される信号が得られる。
(t)の「sin 成分」(実成分;リアルパート)を表す。
すなわち、加算器70から出力された信号e1(t)及びe
2(t)は、ミキサ90a及び90b、ローパスフィルタ9
1a及び91b等の作用により、当該信号のcos 成分、
sin 成分に直交位相検波される(図15、ステップS2
0)。
92a,92bにてディジタル信号に変換された後バッ
ファメモリ93…93に一旦記憶される。そして、バッ
ファメモリ93…93に記憶された信号は、相関処理回
路94の演算回路により、下式に示すように複素数とし
て合成される(ステップS21)。
演算回路により下式に従って相関処理が行なわれる。
音速値Vx1と算出された相関係数C1(0)は、相関処理回
路94のメモリに一旦記憶される(ステップS23)。
6以下の処理が行なわれる。すなわち、設定音速値を変
えながら相関係数が順次求められ、最適設定音速値検出
回路95により最小の相関係数Cmin(0)及び最適設定音
速値Vxsが求められる。そして、求められた最適設定音
速値Vxsに基づいて遅延時間制御回路64により最適な
集束用遅延時間τfr及び最終的な最適遅延時間τが設定
され、その最適遅延時間τが受信遅延回路66(1)〜
66(M)にて新しい受信信号に与えられることによ
り、音速値に依存せずに最適に受信フォーカスされた超
音波画像を表示することができる。
第1実施形態と同様に、生体内の音速の変化に係わら
ず、所定の焦点に超音波ビームを集束することができる
ため、特に、ピクセル単位に近い高精細なダイナミック
集束法を用いた場合に、非常に高分解能画質の超音波断
層像を得ることができる。
力された受信信号をミキサ、ローパスフィルタを介して
複素信号に変換してからA/D変換し、メモリに記憶し
ているため、信号のサンプリングやメモリへの記憶が第
1実施形態の構成と比べて容易になる。
音速値に対して前掲式(3)を用い、m番目振動子の送
信あるいは受信信号に与える遅延時間をそれぞれ算出す
る場合について述べたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば遅延時間設定回路がROM(リード
オンリーメモリ)等の記憶部を有し、この記憶部に予め
遅延時間データを記憶させておく。そして、遅延時間制
御回路のCPUは、記憶部に記憶された遅延時間データ
を読み出し制御して当該送信あるいは受信信号に与える
こともできる。
は受信時間)に対してM本(M個)の振動子に与えられ
る遅延時間が記憶されている。すなわち、暫定的な生体
内音速をVx1とすれば、焦点距離F0 に超音波を集束す
る場合に、m番目の振動子の送信あるいは受信信号に与
えられる集束用遅延時間τf (m)は、
ROM(テーブル)として説明する)にはF0 に対して
τf (m)が記憶されている。ここで、集束点をF0 と
し、設定音速値Vx1を(ΔVx1)だけ大きくするために
は、遅延時間制御回路64のCPUは、集束点F0 用に
ROM内に記憶されている集束用遅延時間データτ
f (m)を、F0 +ΔF(ΔFは焦点距離の変化度合)
からの受信信号に対して用いる(もちろん、最終的に与
えられる遅延時間は、τ(=τf +τs)である)よう
に読み出し制御すればよい。ただし、ΔF=(ΔVx1/
Vx1)である。
遅延時間(集束用遅延時間)を制御することは、予めR
OM内に記憶された遅延時間データの読み出しアドレス
の変更に基づく焦点距離の変化によって極めて簡単に実
施可能である。
間τs は、それぞれに独立なROM(記憶部)を用いて
記憶していることは少なく、合成遅延時間(すなわち、
τf+τs )としてROMに記憶されていることが多い
が、この場合でも、τf の変化に応じて全体の遅延時間
τの読み出しアドレスを制御することにより、全体遅延
時間の制御が可能になる。
形態と同様に、ゲート回路を用いてある測定領域の信号
のみを抽出して上述した相関処理が可能であり、また、
第1実施形態で述べた各種の変形(図9〜図11)を行
なうことも可能である。
施形態では、設定音速が実際の生体内音速と異なった場
合に発生する集束点移動とこの移動に伴う画質劣化の改
善策について説明したが、セクタ走査方式の場合には、
設定音速と実際の生体内音速の際はセクタ偏向角の誤差
となって現れる。すなわち、差異がΔVx1ある場合は、
実際の偏向角は増大あるいは減少する。
述した偏向角の増大あるいは減少を補正する手段を有し
ている。
超音波診断装置は、図14に示す構成において、遅延時
間制御回路64がROMテーブル等の記憶部を有し、こ
の記憶部には、θ0 に対する走査角用遅延時間データτ
s (m)が記憶されている。セクタ偏向角θ0 と設定音
速は既に示したように下式
ブル等の記憶部には、θ0 に対する遅延時間データτs
(m)が記憶されている。ここで、偏向角をθ0 とし、
設定音速値Vx1を(ΔVx1)だけ大きくするためには、
遅延時間制御回路64のCPUは、偏向角用にROM内
に記憶されている走査角用遅延時間データτs (m)を
「θ0 +Δθx1」の偏向に対して用いればよい。ただ
し、「Δθx1=−(ΔVx1/Vx1)tan θ0 」である。
遅延時間を制御することは、予めROM内に記憶された
遅延時間データの読み出しアドレスの変更によって極め
て簡単に実施可能である。ただし、偏向角については、
他の方法も考えられる。一般に集束用遅延時間τf と偏
向用遅延時間τs は、それぞれに独立なROM(記憶
部)を用いて記憶していることは少なく、合成遅延時間
τ(すなわち、τf +τs )としてROMに記憶されて
いることが多い。このような場合、変更角の補正は以下
に示すように表示系にて行なうことも可能であり、RO
Mからの読み出し制御処理に比べて、容易に遅延時間を
制御することが可能である。
定音速値がVx1+ΔVx1であれば、上述したように、
示範囲(表示セクタ角度)を調節すればよい。
を備えた超音波診断装置の構成を図16に示す。この超
音波診断装置は、書き込み・読み出し制御器75aを制
御するコンピュータ回路を搭載した画像メモリ制御回路
100を備えている。この画像メモリ制御回路100
は、最適設定音速値検出回路95′に接続されている。
本実施形態の最適設定音速値検出回路95′は、相関処
理回路94から送られた相関係数データに基づいて最小
の相関係数及びその最小相関関数に対応する最適設定音
速値を求め、さらに最適設定音速値に基づいて最適な偏
向角度データ(セクタ走査角度データ)を求めて、その
最適偏向角度データを画像メモリ制御回路100に送る
ようになっている。画像メモリ制御回路100は、送ら
れた最適偏向角度データに基づいて、書き込み・読み出
し制御器75aを制御して画像メモリ74内に書き込ま
れる画像信号の書き込みアドレスを制御するようになっ
ている。なお、その他の構成は、第2実施形態の図14
に示した構成と略同様であるため、その説明は省略す
る。
内へ送信する場合には、まず送信レート信号発生器63
から出力されたレートパルスは、送信遅延回路62
(1)〜62(M)に送られ、予め設定された暫定値と
しての音速値Vx1に基づいて遅延時間制御回路64によ
り算出、決定された遅延時間τf 及び遅延時間τs が与
えられてMチャンネルの振動子駆動回路(パルサ)61
(1)〜61(M)に供給される。すなわち、m番目の
送信遅延回路62(m)において設定される遅延時間τ
(m)は、「τf (m)+τs (m)」であり、τ
f (m)及びτs (m)は、下式のように設定される。
0 は焦点距離、θ0 は偏向角(セクタ角)である。
信遅延回路62(1)〜62(M)の出力に応じて決定
された送信タイミングにより駆動パルスを超音波振動子
60(1)〜60(M)に供給し、その結果、超音波振
動子60(1)〜60(M)が駆動され、超音波が生体
内に放射される。
内の臓器の境界面あるいは生体組織の音響散乱体にて反
射され、再び超音波振動子60(1)〜60(M)によ
って受信され、電気信号に変換される。この受信信号
は、プリアンプ65(1)〜65(M)を介して増幅さ
れた後、送信時同様、設定音速値Vx1に基づいて決定さ
れた受信時の遅延時間τf 及び遅延時間τs が受信遅延
回路66(1)〜66(M)により与えられて加算器7
0に送られる。
方向θ及びθ+Δθで得られた反射信号))は、前掲式
(4)に示したe1(t)及びe2(t)で表され、これらの受
信信号e1(t)及びe2(t)は、それぞれミキサ90a及び
ミキサ90b及びローパスフィルタ91a,91bを介
して前掲式(5)及び式(6)に示す信号が得られる
(第2実施形態、図15、ステップS20参照)。これ
らの信号は、A/D変換器92a,92bを介してディ
ジタル信号としてバッファメモリ93…93に記憶され
た後、相関処理回路94の演算回路により、前掲式
(7)に示す複素数として合成され(図15、ステップ
S21参照)、さらに演算回路により前掲式(8)に従
って相関処理が行なわれる(図15、ステップS22〜
S23参照)。
定音速値を変えながら相関係数が順次求められ、最適設
定音速値検出回路95′により最小の相関係数Cmin
(0)′及び最適設定音速値Vxs′が求められる(図1
7、ステップS30)。
は、図17に示すように、求められた最適設定音速値V
xs′に基づいて、当該最適設定音速値Vxs′に対応する
最適偏向角度(セクタ走査角度)データを上式(12)
を用いて求め(ステップS31)、その最適偏向角度デ
ータを画像メモリ制御回路100に送る(ステップS3
2)。また同様に、最適集束点(データ取得深さ)につ
いても、前掲式(12)によって求め、画像メモリ制御
回路100に送る。
適偏向角度データ及び最適データ取得(サンプリング)
深さデータに基づいて書き込み・読み出し制御器75a
を制御して、A/D変換器73を介して送られるディジ
タル画像信号の画像メモリ74への書き込みアドレスを
制御する(ステップS33)。すなわち、画像メモリ7
4へ書き込まれる(ストアされる)超音波走査信号(デ
ィジタル画像信号)は、最適音速値での最適な走査角度
及びデータサンプリング深さに対応した書き込み位置に
なるため、D/A変換器76を介してモニタ77に表示
される超音波断層像の画質が向上する。
第2実施形態で説明した集束点の移動に伴う補正と同時
に用いることも可能なことは言うまでもない。また、集
束点の移動に伴う補正と偏向角増減に伴う補正は必ずし
も同時に行なう必要はなく、特に、超音波断層像の分解
能改善を目的とするならば、集束点の補正のみを行なっ
てもよい。
態と同様に、ゲート回路を用いてある測定領域の信号の
みを抽出して上述した相関処理が可能であり、また、第
1実施形態で述べた各種の変形(図9〜図11)を行な
うことも可能である。
遅延時間制御を電子セクタ走査型の超音波診断装置を用
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、電子リニア走査、電子コンベックス走査型の超音波
診断装置等はいうまでもなく、アニュラアレイプローブ
を用いた機械走査型の超音波診断装置においても適用可
能である。
時間制御を受信信号に対して行なう例を示したが、送信
信号と受信信号の何れにおいて行なってもよい。
基づく受信信号間での相関処理によって超音波ビームの
形状を評価するものであるが、本明細書で言う隣接と
は、厳密な意味での隣接走査である必要はなく、図18
に示すように、例えば順次10回の走査(走査番号1〜
走査番号10)が行なわれるセクタ走査において、走査
線1と走査線2の選択のみならず、走査線1と走査線3
あるいは走査線1と走査線4のように、数走査線分飛び
越して選択してもよい。この飛び越しが可能な範囲は、
少なくとも走査線1上の受信信号と相関関係が見込める
受信信号が得られた走査線までである。
幅と走査密度によって決定されるものである。さらに、
複数箇所においてそれぞれ相関係数を算出し、加算平均
にてより正確な値を得ようとする場合には、例えば走査
1と走査4、走査2と走査5、走査3と走査6、…のよ
うな選択方法が考えられる。
2つの走査による2つの受信信号について相関処理が行
なわれたが本発明はこれに限定されるものではなく、例
えば、隣接する複数走査による複数の受信号間で相関処
理を行なうこともできる。
信号の血流ユニット部分の構成については、記載を省略
したが、第1〜第3実施形態の各診断装置において、従
来例の図19に示した血流ユニット部分を構成要素とし
て加えてもよく、この血流ユニット部分の動作は、従来
例と同等である。
えば生体内音速値が変化しても、常に所定の深さ位置に
超音波ビームを集束させることができるため、その生体
内音速値の変化に起因して従来の超音波断層像上に発生
していた設定集束点と実際の集束点の誤差から生ずる分
解能劣化が大幅に低減し、被検体の体格や検査部位等に
よらず常に最適な条件での診断が可能になる。また特
に、本発明は、超音波ビームを所定の深さに誤差なく集
束させることが可能になるため、ピクセル単位に近い高
精細なダイナミック集束法を行なった場合に特に威力を
発揮し、高分解能高画質の超音波断層像を得ることがで
き、診断精度をさらに向上させることができる。
の超音波診断装置の超音波送受信部分及びビーム幅の広
い超音波ビームを概略的に示す図、(B)は、(A)に
おけるビーム幅の広い超音波ビームをラインL1 で切断
した場合の断面ビーム形状を示す図。
の超音波診断装置の超音波送受信部分及びビーム幅の狭
い超音波ビームを概略的に示す図、(B)は、(A)に
おけるビーム幅の狭い超音波ビームをラインL2 で切断
した場合の断面ビーム形状を示す図。
信号波形を示す図、(b)は、走査方向(θ+Δθ)か
らの受信信号e2(t)の信号波形を示す図、(c)は、相
関係数を示す式を表す図。
成を概略的に示すブロック図。
間制御処理の一例を示す概略フローチャート。
示す図。
フ。
度に応じた遅延時間制御処理の一例を示す概略フローチ
ャート。
時間制御処理の一例を示す概略フローチャート。
時間制御処理の一例を示す概略フローチャート。
置の全体構成を概略的に示すブロック図。
置の遅延時間制御処理の一例を示す概略フローチャー
ト。
置の全体構成を概略的に示すブロック図。
時間制御処理の一例を示す概略フローチャート。
置の全体構成を概略的に示すブロック図。
時間制御処理の一例を示す概略フローチャート。
ための図。
ック図。
図。
るための図。
Claims (21)
- 【請求項1】 被検体内の断面上で走査線毎に超音波信
号を走査する走査手段と、前記走査に応じて得られた複
数の超音波エコー信号に対して遅延時間を与えて集束さ
れた受信信号を生成する生成手段とを備えた超音波診断
装置において、 前記受信信号間の相関関係を示す量を複数の走査線上の
受信信号に基づいて演算する演算手段と、前記演算され
た相関量に基づいて前記受信信号の集束度合を制御する
集束度合制御手段とを備えたことを特徴とする超音波診
断装置。 - 【請求項2】 前記演算手段は、前記受信信号の集束度
合を支配する複数のパラメータ値毎に得られた前記複数
の走査線上の受信信号に基づいて当該複数のパラメータ
値毎の相関量を演算する手段である請求項1記載の超音
波診断装置。 - 【請求項3】 前記集束度合制御手段は、前記複数のパ
ラメータ値毎の相関量の内当該相関量が最小になるパラ
メータ値に基づいて前記複数のエコー信号に与える遅延
時間を最適化する遅延時間最適化手段を有した請求項2
記載の超音波診断装置。 - 【請求項4】 前記集束度合制御手段は、前記複数のパ
ラメータ値毎の相関量の内当該相関量が最小になるパラ
メータ値に基づいて、前記受信信号が取得される集束位
置を最適化する集束位置最適化手段を有した請求項2記
載の超音波診断装置。 - 【請求項5】 前記パラメータ値は生体内の音速値であ
る請求項3又は4記載の超音波診断装置。 - 【請求項6】 前記複数の走査線上の受信信号は相関関
係を見込める範囲の信号である請求項1記載の超音波診
断装置。 - 【請求項7】 前記複数の走査線上の受信信号は、隣接
する走査線上の受信信号である請求項6記載の超音波診
断装置。 - 【請求項8】 前記受信信号に基づいて前記断面の超音
波断層像を生成する断層像生成手段と、前記超音波断層
像をモニタに表示する表示手段と、前記モニタに表示さ
れた超音波断層像上において所望の領域を指定する指定
手段とを備え、前記演算手段は、前記受信信号間の相関
量を前記指定領域内の複数の走査線上の受信信号に基づ
いて演算する手段である請求項1記載の超音波診断装
置。 - 【請求項9】 前記走査手段は、前記超音波信号を同一
の走査線に対して複数回繰り返し走査する手段を有し、
前記演算手段は、前記複数回の繰り返し走査毎に得られ
た前記複数の走査線上の受信信号に基づいて当該複数の
繰り返し走査毎の相関量を演算し、演算された複数の繰
り返し走査毎の相関量を加算平均する手段であり、前記
集束度合制御手段は、加算平均された相関量に基づいて
前記受信信号の集束度合を制御する手段である請求項1
記載の超音波診断装置。 - 【請求項10】 前記演算手段は、前記断面上の異なる
部位の走査線上の受信信号に基づいて当該異なる部位毎
の相関量を演算し、演算された複数の繰り返し走査毎の
相関量を加算平均する手段であり、前記集束度合制御手
段は、加算平均された相関量に基づいて前記受信信号の
集束度合を制御する手段である請求項1記載の超音波診
断装置。 - 【請求項11】 前記演算手段により求められた相関量
に基づいて前記超音波信号の走査角度を制御する走査角
度制御手段を備えた請求項1記載の超音波診断装置。 - 【請求項12】 被検体内の断面上で超音波信号に偏向
角を与えて走査する走査手段と、前記走査に応じて得ら
れた複数の超音波エコー信号に対して遅延時間を与えて
集束された受信信号を生成する生成手段とを備えた超音
波診断装置において、 前記受信信号間の相関関係を示す量を複数の走査線上の
受信信号に基づいて演算する演算手段と、前記演算され
た相関量に基づいて前記超音波信号の偏向角を制御する
偏向角制御手段とを備えたことを特徴とする超音波診断
装置。 - 【請求項13】 請求項12に記載した超音波診断装置
において、前記受信信号が取得される集束位置を制御す
る集束位置制御手段をさらに備えた超音波診断装置。 - 【請求項14】 前記演算手段は、前記超音波信号の偏
向角を支配する複数のパラメータ値毎に得られた前記複
数の走査線上の受信信号に基づいて当該複数のパラメー
タ値毎の相関量を演算する手段であり、前記偏向角制御
手段は、前記複数のパラメータ値毎の相関量の内当該相
関量が最小になるパラメータ値に基づいて前記偏向角を
制御する手段である請求項12又は13記載の超音波診
断装置。 - 【請求項15】 前記偏向角制御手段は、前記相関量に
基づいて前記超音波信号に前記偏向角用の遅延時間を与
えることにより当該偏向角を制御する手段である請求項
14記載の超音波診断装置。 - 【請求項16】 前記受信信号に基づいて前記断面の超
音波断層像を生成する断層像生成手段と、前記超音波断
層像をモニタに表示する表示手段とを有し、前記表示手
段は、前記超音波信号走査に基づく受信信号が書き込ま
れるメモリと、このメモリに書き込まれた受信信号を走
査変換して画像信号として読み出す書き込み・読み出し
制御手段とを有するとともに、 前記偏向角制御手段は、前記相関量が最小になるパラメ
ータ値に基づいて当該パラメータ値に対応する偏向角デ
ータを求める手段と、求められた偏向角データに応じて
前記書き込み・読み出し制御手段による前記メモリへの
前記受信信号の書き込みアドレスを補正するアドレス補
正手段を備えた請求項14記載の超音波診断装置。 - 【請求項17】 前記モニタに表示された超音波断層像
上において所望の領域を指定する指定手段とを備え、前
記演算手段は、前記受信信号間の相関量を前記指定領域
内の複数の走査線上の受信信号に基づいて演算する手段
である請求項16記載の超音波診断装置。 - 【請求項18】 前記走査手段は、前記超音波信号を同
一の走査線に対して複数回繰り返し走査する手段を有
し、前記演算手段は、前記複数回の繰り返し走査毎に得
られた前記複数の走査線上の受信信号に基づいて当該複
数の繰り返し走査毎の相関量を演算し、演算された複数
の繰り返し走査毎の相関量を加算平均する手段であり、
前記偏向角制御手段は、加算平均された相関量に基づい
て前記超音波信号の偏向角を制御する手段である請求項
16記載の超音波診断装置。 - 【請求項19】 前記演算手段は、前記断面上の異なる
部位の走査線上の受信信号どうしから当該異なる部位毎
の相関量を演算し、演算された複数の繰り返し走査毎の
相関量を加算平均する手段であり、前記偏向角制御手段
は、加算平均された相関量に基づいて前記超音波信号の
偏向角を制御する手段である請求項16記載の超音波診
断装置。 - 【請求項20】 被検体内の断面上において超音波信号
を走査線毎に走査して得られた複数の超音波エコー信号
対して遅延時間を与えて集束された受信信号を生成する
ステップと、生成された受信信号間の相関関係を示す量
を複数の走査線上の受信信号に基づいて演算するステッ
プと、前記集束度合を制御するために前記演算された相
関量に基づいて前記複数のエコー信号に与える遅延時間
を最適化するステップとを備えたことを特徴とする遅延
時間最適化方法。 - 【請求項21】 前記演算ステップは、前記受信信号の
集束度合を支配する複数のパラメータ値毎に得られた前
記複数の走査線上の受信信号に基づいて当該複数のパラ
メータ値毎の相関量を演算するステップであり、前記遅
延時間最適化ステップは、前記複数のパラメータ値毎の
相関量の内当該相関量が最小になるパラメータ値に基づ
いて前記複数のエコー信号に与える遅延時間を最適化す
るステップである請求項20記載の遅延時間最適化方
法。
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