JPH09226612A - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

油圧パワーステアリング装置

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JPH09226612A
JPH09226612A JP5855896A JP5855896A JPH09226612A JP H09226612 A JPH09226612 A JP H09226612A JP 5855896 A JP5855896 A JP 5855896A JP 5855896 A JP5855896 A JP 5855896A JP H09226612 A JPH09226612 A JP H09226612A
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Yosuke Mori
洋介 森
Hiroto Sasaki
裕人 佐々木
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】停車時や低速での旋回時に円滑な操舵フィーリ
ングが得られ、高速や中速での直進走行時に操舵に対す
る充分な剛性感を得られる油圧パワーステアリング装置
を提供する。 【解決手段】操舵抵抗と操舵方向に応じた第1、第2バ
ルブ部材31、32の相対回転により、両バルブ部材31、32
の内外周の凹部50a、50b、50c、51a、51b、51cの
軸方向に沿う縁の間の、閉鎖角度が互いに異なる2種類
の絞り部A′、B′、C′、D′、A、B、C、Dの流
路面積を変化させ、操舵補助力発生用油圧アクチュエー
タ20を制御する。両バルブ部材31、32の相対回転軸を中
心とする一円周上において、各第1バルブ部材側凹部の
周方向寸法を、第2の組に属する絞り部の間でS1、第1
の組に属する絞り部の間でS2、第2バルブ部材側凹部の
間の各凸部の周方向寸法を、その第2の組に属する絞り
部の間でS3、その第1の組に属する絞り部の間でS4とし
て、S1−S3>S2−S4とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操舵抵抗ならびに
車速や操舵角等の運転条件に応じて操舵補助力を付与す
ることのできる油圧パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】操舵補助力発生用油圧アクチュエータ
と、この油圧アクチュエータに作用する油圧を操舵抵抗
に応じ制御する制御バルブとを備え、操舵抵抗が大きく
なると油圧アクチュエータに供給される油圧を大きくし
て操舵補助力を付与する油圧パワーステアリング装置が
従来より用いられている。
【0003】そのような油圧制御バルブとして、筒状の
第1バルブ部材と、この第1バルブ部材に操舵抵抗に応
じ相対回転可能に挿入される第2バルブ部材とを有し、
その第1バルブ部材の内周と第2バルブ部材の外周との
間に、両バルブ部材の相対回転角度に応じて流路面積が
変化する複数の絞り部が設けられ、各絞り部は、操舵方
向と操舵抵抗に応じた操舵補助力を付与できるように、
ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧アクチュエータ
とを接続する油路に配置されたものが用いられている。
【0004】そのロータリー式制御バルブにおいては、
その第1バルブ部材の内周に複数の凹部が互いに周方向
の間隔をおいて形成され、その第2バルブ部材の外周に
複数の凹部が互いに周方向の間隔をおいて形成され、そ
の第1バルブ部材に形成された凹部の軸方向に沿う縁と
第2バルブ部材に形成された凹部の軸方向に沿う縁との
間が絞り部とされている。
【0005】そのような制御バルブを備えた油圧パワー
ステアリング装置において、低速走行時において操舵の
高応答性を満足させ、高速走行時において操舵の安定性
を満足させるため、各絞り部を第1の組と第2の組とに
組分けし、第2の組に属する絞り部の閉鎖角度(本件発
明において「閉鎖角度」とは、操舵抵抗のない状態にあ
る絞り部を全閉するのに要する両バルブ部材の相対回転
角度をいう。なお実際の絞り部は、最も絞った状態にお
いて全閉となる必要はなく、機能上差し支えのない範囲
で流路面積を有していてもよい。)が第1の組に属する
絞り部の閉鎖角度よりも大きくなるように、第1バルブ
部材側凹部の軸方向縁と第2バルブ部材側凹部の軸方向
縁の少なくとも一方を面取り部とし、第2の組に属する
絞り部とタンクとの間の油路に、運転条件に応じ自身の
絞り部の流路面積を変化させる可変絞り弁を設けること
が提案されている(特開平7‐156812号公報参
照)。
【0006】その可変絞り弁の自身の絞り部の開度は、
高速になると大きくなり、低速になると小さくなるもの
とされる。これにより、低速走行時にあっては、第1の
組に属する絞り部の流路面積変化のみに応じて操舵補助
力発生用油圧アクチュエータに作用する油圧を制御でき
るので、たとえ操舵入力トルクが小さく両バルブ部材の
相対回転角度が小さくても、絞り部の流路面積が小さく
なる。よって、操舵補助力を発生させるための油圧の増
加割合が大きくなり、操舵の高応答性を満足させること
ができる。
【0007】一方、高速走行時にあっては、第1の組に
属する絞り部の流路面積変化と第2の組に属する絞り部
の流路面積変化の両方に応じて油圧アクチュエータに作
用する油圧を制御できるので、操舵入力トルクを大きく
して両バルブ部材の相対回転角を大きくしない限り、絞
り部の流路面積は小さくなることなく大きく保持され
る。よって、操舵補助力を発生させる油圧の増加割合は
小さく、操舵の安定性を満足させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油圧パワー
ステアリング装置によれば、上記バルブ部材の軸方向縁
における面取り部の形状に応じて、操舵時における特性
を変化させることはできる。
【0009】しかし、上記従来の制御バルブにおいて
は、前記両バルブ部材の相対回転軸を中心とする一円周
上において、前記面取り部以外での各第1バルブ部材側
凹部の周方向寸法は、全て相等しくされていた。また、
前記両バルブ部材の相対回転軸を中心とする一円周上に
おいて、前記面取り部以外での第2バルブ部材側凹部の
間の各凸部の周方向寸法は、全て相等しくされていた。
その凹部の周方向寸法と凸部の周方向寸法との差を大き
くすると、直進操舵状態での各絞り部の流路面積が大き
くなるので、操舵抵抗に対する操舵補助力を発生させる
油圧の立ち上がりは遅くなる。また、その凹部の周方向
寸法と凸部の周方向寸法との差を小さくすると、直進操
舵状態での各絞り部の流路面積が小さくなるので、操舵
抵抗に対する操舵補助力を発生させる油圧の立ち上がり
は速くなる。
【0010】そのため、高速走行時において操舵補助力
を発生させる油圧の立ち上がりを遅くすると、その立ち
上がりが低速走行時においても遅くなるため、停車時や
低速での旋回時において円滑な操舵フィーリングが得ら
れないという問題がある。一方、操舵補助力を発生させ
る油圧の立ち上がりを速くすると、その立ち上がりが高
速走行時においても速くなるため、高速での直進走行時
において操舵に対する充分な剛性感を得られないという
問題がある。
【0011】本発明は、上記問題を解決することのでき
る油圧パワーステアリング装置を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本件発明は、操舵補助力
発生用油圧アクチュエータと油圧制御バルブとを備え、
その制御バルブは、筒状の第1バルブ部材と、この第1
バルブ部材に操舵抵抗に応じて相対回転可能に挿入され
る第2バルブ部材とを有し、その第1バルブ部材の内周
に複数の凹部が互いに周方向の間隔をおいて形成され、
その第2バルブ部材の外周に複数の凹部が互いに周方向
の間隔をおいて形成され、その第1バルブ部材に形成さ
れた凹部の軸方向に沿う縁と第2バルブ部材に形成され
た凹部の軸方向に沿う縁との間が絞り部とされ、各絞り
部は、操舵方向と操舵抵抗に応じた操舵補助力を付与で
きるように、ポンプとタンクと操舵補助力発生用油圧ア
クチュエータとを接続する油路に配置され、各絞り部は
第1の組と第2の組とに組分けされ、第2の組に属する
絞り部の閉鎖角度が第1の組に属する絞り部の閉鎖角度
よりも大きくなるように、第1バルブ部材側凹部の軸方
向縁と第2バルブ部材側凹部の軸方向縁との少なくとも
一方の縁が面取り部とされ、第2の組に属する絞り部と
タンクとの間の油路に、運転条件に応じ自身の絞り部の
流路面積を変化させる可変絞り弁が設けられている油圧
パワーステアリング装置に適用される。
【0013】その油圧パワーステアリング装置におい
て、前記両バルブ部材の相対回転軸を中心とする一円周
上において、前記面取り部以外での各第1バルブ部材側
凹部の周方向寸法を、その第2の組に属する絞り部の間
ではS1とし、その第1の組に属する絞り部の間ではS
2とし、上記両バルブ部材の相対回転軸を中心とする一
円周上において、前記面取り部以外での第2バルブ部材
側凹部の間の各凸部の周方向寸法を、その第2の組に属
する絞り部の間ではS3、その第1の組に属する絞り部
の間ではS4として、S1−S3>S2−S4とされて
いる。
【0014】本発明の構成において、操舵が行なわれて
いない状態では、第1バルブ部材と第2バルブ部材との
間の絞り部は全て開かれるので、ポンプから制御バルブ
に流入する油はタンクに還流し、操舵補助力は発生しな
い。
【0015】操舵が行なわれると、操舵抵抗に応じて両
バルブ部材が相対回転して各絞り部の流路面積が変化
し、操舵方向と操舵抵抗に応じた操舵補助力を付与でき
る。
【0016】車両速度が高速であったり操舵角度が小さ
い運転条件下においては、可変絞り弁自身の絞り部の流
路面積を、第2の組に属する絞り部の全流路面積の最大
値(相対回転角が大きくなる程に流路面積が小さくなる
特性における最大値であり、後述の実施形態では右操舵
時は絞り部B′、C′の全流路面積の最大値をいい、左
操舵時は絞り部A′、D′の全流路面積の最大値をい
う。以下「全流路面積の最大値」という場合は同旨)よ
りも大きくするか、若しくは、絞り機能を奏さなくなる
まで大きくできる。よって、油圧アクチュエータに作用
する油圧は、第1の組に属する絞り部の流路面積変化と
第2の組に属する絞り部の流路面積変化の両方に応じて
制御される。よって、操舵入力トルクを大きくして両バ
ルブ部材の相対回転角を大きくしない限り、絞り部の流
路面積は小さくなることなく大きく保持されるので、操
舵補助力を発生させる油圧の増加割合は小さく、操舵の
安定性を満足させることができる。
【0017】車両速度が低速や零であったり操舵角度が
大きい運転条件下においては、可変絞り弁自身の絞り部
の流路面積を、第2の組に属する絞り部の全流路面積の
最小値(相対回転角が大きくなる程に流路面積が小さく
なる特性における最小値であり、後述の実施形態では右
操舵時は絞り部B′、C′の全流路面積の最小値をい
い、左操舵時は絞り部A′、D′の全流路面積の最小値
をいい、全閉状態を含む。以下「全流路面積の最小値」
という場合は同旨)以下にできる。よって、油圧アクチ
ュエータに作用する油圧を、第1の組に属する絞り部の
流路面積変化のみに応じて制御できる。よって、操舵入
力トルクが小さく両バルブ部材の相対回転量が少なくて
も、絞り部の流路面積を小さくし、操舵補助力を発生さ
せる油圧の増加割合を大きくし、操舵の高応答性を満足
させることができる。
【0018】しかも、各第1バルブ部材側凹部の周方向
寸法S1、S2と、第2バルブ部材側凹部の間の各凸部
の周方向寸法S3、S4に関し、S1−S3>S2−S
4なる関係が成立することで、直進操舵状態において、
第1の組に属する絞り部の流路面積を大きくすることな
く、第2の組に属する絞り部の流路面積を大きくでき
る。これにより、高速走行時において操舵補助力を発生
させる油圧の立ち上がりを遅くし、直進走行時における
操舵に対する剛性感を向上し、且つ、停車時や低速走行
時において操舵補助力を発生させる油圧の立ち上がりを
速くし、旋回時における操舵フィーリングを円滑化でき
る。
【0019】その第2の組に閉鎖角度が互いに異なる2
種類の絞り部が属するのが好ましい。これにより、両バ
ルブ部材の相対回転角に対する第2の組に属する各絞り
部の流路面積変化特性は互いに異なる。よって、両バル
ブ部材の相対回転角に対する第2の組に属する絞り部の
全流路面積の変化割合は、その互いに異なる2種類の絞
り部の流路面積変化特性を合成した特性に応じて定ま
る。よって、可変絞り弁自身の絞り部の流路面積が、第
2の組に属する絞り部の全流路面積の最小値よりも大き
く最大値よりも小さくなる運転条件下にある場合、例え
ば車両速度が中速であったり、操舵角度が中程度である
場合、第1の組に属する絞り部の全流路面積が最小値に
なる点と、第2の組に属する絞り部の全流路面積が可変
絞り弁自身の絞り部の流路面積よりも小さくなる点との
間(後述の実施形態の図7ではθaとθbとの間)を、
第1の組に属する絞り部の全流路面積が最小値になる点
と、第2の組に属する絞り部の全流路面積が最小値にな
る点との間(後述の実施形態の図7ではθaとθcとの
間)を小さくすることなく、小さくできる。すなわち、
操舵抵抗に応じ操舵補助力を制御できる全範囲を小さく
することなく、操舵補助力を操舵抵抗に応じ制御できな
い領域を小さくでき、操舵フィーリングを向上すること
ができる。本発明によれば、この中速走行時において
も、操舵補助力を発生させる油圧の立ち上がりを遅く
し、直進走行時において操舵に対する充分な剛性感を得
られる。
【0020】それら凹部は、ポンプに接続される少なく
とも2つの圧油供給用凹部と、タンクに接続される第
1、第2圧油排出用凹部と、油圧アクチュエータの右操
舵補助力発生用油室に接続される右操舵用凹部と、油圧
アクチュエータの左操舵補助力発生用油室に接続される
左操舵用凹部と、少なくとも2つの連絡用凹部とを構成
し、その第1圧油排出用凹部は右操舵用凹部と左操舵用
凹部との間に配置され、第2圧油排出用凹部は連絡用凹
部の間に配置され、右操舵用凹部と連絡用凹部との間お
よび左操舵用凹部と連絡用凹部との間に圧油供給用凹部
は配置され、その左右操舵用凹部と第1圧油排出用凹部
との間の絞り部および左右操舵用凹部と圧油供給用凹部
との間の絞り部は第1の組に属し、その連絡用凹部と第
2圧油排出用凹部との間の絞り部および連絡用凹部と圧
油供給用凹部との間の絞り部は第2の組に属するのが好
ましい。
【0021】この凹部の配置によれば、凹部の数を不必
要に増大させることなく高速での操舵の安定性と低速で
の操舵の高応答性を充足させることができるので、本発
明の寸法条件を充足させるための凹部の加工コストが不
必要に増大するのを防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0023】図1に示すラックピニオン式油圧パワース
テアリング装置1は、車両のハンドル(図示省略)に連
結される入力軸2と、この入力軸2にトーションバー6
を介し連結される出力軸3を備えている。そのトーショ
ンバー6は、ピン4により入力軸2に連結され、セレー
ション5により出力軸3に連結されている。その入力軸
2は、ベアリング8を介しバルブハウジング7により支
持され、また、ベアリング12を介し出力軸3により支
持されている。その出力軸3はベアリング10、11を
介しラックハウジング9により支持されている。その出
力軸3にピニオン15が形成され、このピニオン15に
噛み合うラック16に操舵用車輪(図示省略)が連結さ
れる。これにより、操舵による入力軸2の回転は、トー
ションバー6を介してピニオン15に伝達され、このピ
ニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動
し、このラック16の移動により車両の操舵がなされ
る。なお、入出力軸2、3とハウジング7との間にはオ
イルシール42、43が介在する。また、ラック16を
支持するサポートヨーク40がバネ41の弾性力により
ラック16に押し付けられている。
【0024】操舵補助力発生用油圧アクチュエータとし
て油圧シリンダ20が設けられている。この油圧シリン
ダ20は、ラックハウジング9により構成されるシリン
ダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21
を備えている。そのピストン21により仕切られる油室
22、23に操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油を供給す
るため、ロータリー式油圧制御弁30が設けられてい
る。
【0025】その制御弁30は、バルブハウジング7に
相対回転可能に挿入されている筒状の第1バルブ部材3
1と、この第1バルブ部材31に同軸中心に相対回転可
能に挿入されている第2バルブ部材32とを備えてい
る。その第1バルブ部材31は出力軸3にピン29によ
り同行回転するよう連結されている。その第2バルブ部
材32は入力軸2と一体的に成形され、すなわち入力軸
2の外周部により第2バルブ部材32が構成され、第2
バルブ部材32は入力軸2と同行回転する。よって、第
1バルブ部材31と第2バルブ部材32は、操舵抵抗に
応じ前記トーションバー6がねじれることで同軸中心に
相対回転する。
【0026】そのバルブハウジング7に、ポンプ70に
接続される入口ポート34と、前記油圧シリンダ20の
一方の油室22に接続される第1ポート37と、他方の
油室23に接続される第2ポート38と、直接にタンク
71に接続される第1出口ポート36と、後述の可変絞
り弁60を介しタンク71に接続される第2出口ポート
61とが設けられている。各ポート34、36、37、
38、61は、その第1バルブ部材31と第2バルブ部
材32との内外周間の弁間流路27を介し互いに接続さ
れている。
【0027】すなわち、図3、図4に示すように、第1
バルブ部材31の内周に凹部50a、50b、50cが
周方向に関し互いに等間隔に12ケ所形成され、第2バ
ルブ部材32の外周に凹部51a、51b、51cが周
方向に関し互いに等間隔に12ケ所形成される。図4は
実線により第2バルブ部材32の展開図を示し、鎖線に
より第1バルブ部材31に形成された凹部50a、50
b、50cを示す。第1バルブ部材31に形成された凹
部50a、50b、50cの間に第2バルブ部材32に
形成された凹部51a、51b、51cが位置する。
【0028】その第1バルブ部材31に、3つの右操舵
用凹部50aと、3つの左操舵用凹部50bと、6つの
連絡用凹部50cとが形成されている。その右操舵用凹
部50aは、第1バルブ部材31に形成された流路53
と第1ポート37とを介し油圧シリンダ20の右操舵補
助力発生用油室22に接続され、互いに周方向に120
°離れて配置される。その左操舵用凹部50bは、第1
バルブ部材31に形成された流路54と第2ポート38
とを介し油圧シリンダ20の左操舵補助力発生用油室2
3に接続され、互いに周方向に120°離れて配置され
る。
【0029】その第2バルブ部材32に、6つの圧油供
給用凹部51aと、3つの第1圧油排出用凹部51b
と、3つの第2圧油排出用凹部51cとが形成されてい
る。その圧油供給用凹部51aは、第1バルブ部材31
に形成された圧油供給路55と入口ポート34とを介し
ポンプ70に接続され、互いに周方向に60°離れて配
置される。その第1圧油排出用凹部51bは、入力軸2
に形成された流路52aから入力軸2とトーションバー
6との間を通り、入力軸2に形成された流路52b(図
1参照)と第1出口ポート36とを介しタンク71に接
続され、互いに周方向に120°離れて配置される。そ
の第2圧油排出用凹部51cは、第1バルブ部材31に
形成された流路59と第2出口ポート61とを介し可変
絞り弁60に接続され、互いに周方向に120°離れて
配置される。
【0030】各第1圧油排出用凹部51bは右操舵用凹
部50aと左操舵用凹部50bの間に配置され、各第2
圧油排出用凹部51cは連絡用凹部50cの間に配置さ
れ、右操舵用凹部50aと連絡用凹部50cとの間およ
び左操舵用凹部50bと連絡用凹部50cとの間に圧油
供給用凹部51aは配置される。
【0031】その第1バルブ部材31に形成された凹部
50a、50b、50cの軸方向に沿う縁と第2バルブ
部材32に形成された凹部51a、51b、51cの軸
方向に沿う縁との間が絞り部A、A′、B、B′、C、
C′、D、D′とされる。これにより、各絞り部A、
A′、B、B′、C、C′、D、D′はポンプ70とタ
ンク71と油圧シリンダ20とを接続する油路27に配
置されている。
【0032】図5に示すように、その第2バルブ部材3
2に形成された凹部51a、51b、51cの軸方向に
沿う縁は面取り部32aとされている。その連絡用凹部
50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部
B′、D′における第2圧油排出用凹部51cの軸方向
に沿う縁(図3において△で囲む)の面取り部32aの
幅をW、圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの
間の絞り部A′、C′における圧油供給用凹部51aの
軸方向に沿う縁(図3において□で囲む)の面取り部3
2aの幅をW′、その他の第2バルブ部材32に形成さ
れた凹部の軸方向に沿う縁(図3において○で囲む)の
面取り部32aの幅をW″として、図4、図5に示すよ
うに、W>W′>W″とされている。なお、第1バルブ
部材31に形成された凹部50a、50b、50cの軸
方向に沿う縁も面取り部としてもよいし、第1バルブ部
材31に形成された凹部50a、50b、50cの軸方
向に沿う縁のみを面取り部としてもよい。
【0033】操舵抵抗のない状態(図4、図5の状態)
にある各絞り部A、A′、B、B′、C、C′、D、
D′を全閉するのに要する両バルブ部材31、32の相
対回転角度(すなわち閉鎖角度)を互いに比較すると、
連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の
絞り部B′、D′の閉鎖角度θrは圧油供給用凹部51
aと連絡用凹部50cとの間の絞り部A′、C′の閉鎖
角度θsよりも大きく、両閉鎖角度θr、θsは、他の
各絞り部A、B、C、Dの閉鎖角度θtよりも大きい。
これにより、第1バルブ部材31と第2バルブ部材32
との間の各絞り部は、複数の絞り部A、B、C、Dから
なる第1の組と、第1の組に属する各絞り部A、B、
C、Dよりも閉鎖角度の大きな複数の絞り部A′、
B′、C′、D′からなる第2の組とに組分けされる。
また、第2の組に属する絞りは、圧油供給用凹部51a
と連絡用凹部50cとの間の絞り部A′、C′と、この
絞り部A′、C′よりも閉鎖角度の大きな連絡用凹部5
0cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′、
D′の2種類とされる。
【0034】その入力軸2と出力軸3は、路面から操舵
用車輪を介し伝達される抵抗によるトーションバー6の
ねじれによって相対回転する。その相対回転により第1
バルブ部材31と第2バルブ部材32とが相対回転する
ことで、各絞り部A、B、C、D、A′、B′、C′、
D′の流路面積が変化し、油圧シリンダ20が操舵方向
と操舵抵抗に応じた操舵補助力を発生する。
【0035】すなわち、図4は操舵が行なわれていない
状態を示し、両バルブ部材31、32の間の絞り部A、
B、C、D、A′、B′、C′、D′は全て開かれ、入
口ポート34と各出口ポート36、61とは弁間流路2
7を介し連通し、ポンプ70から制御バルブ30に流入
する油はタンク71に還流し、操舵補助力は発生しな
い。
【0036】この状態から右方へ操舵することによって
生じる操舵抵抗により両バルブ部材31、32が相対回
転すると、図3に示すように、圧油供給用凹部51aと
右操舵用凹部50aとの間の絞り部Aおよび左操舵用凹
部50bに隣接する圧油供給用凹部51aと連絡用凹部
50cとの間の絞り部A′の流路面積が大きくなり、右
操舵用凹部50aと第1圧油排出用凹部51bとの間の
絞り部Bおよび左操舵用凹部50bに隣接する圧油供給
用凹部51aに隣接する連絡用凹部50cと第2圧油排
出用凹部51cとの間の絞り部B′の流路面積が小さく
なり、圧油供給用凹部51aと左操舵用凹部50bとの
間の絞り部Cおよび右操舵用凹部50aに隣接する圧油
供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部
C′の流路面積が小さくなり、左操舵用凹部50bと第
1圧油排出用凹部51bとの間の絞り部Dおよび右操舵
用凹部50aに隣接する圧油供給用凹部51aに隣接す
る連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間
の絞り部D′の流路面積が大きくなる。これにより、図
中矢印で示す圧油の流れにより油圧シリンダ20の右操
舵補助力発生用油室22に操舵方向と操舵抵抗に応じた
圧力の圧油が供給され、また、左操舵補助力発生用油室
23からタンク71に油が還流し、車両の右方への操向
補助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。
【0037】左方へ操舵すると第1バルブ部材31と第
2バルブ部材32とが右方に操舵した場合と逆方向に相
対回転し、絞り部A、A′の流路面積が小さくなり、絞
り部B、B′の流路面積が大きくなり、絞り部C、C′
の流路面積が大きくなり、絞り部D、D′の流路面積が
小さくなるので、車両の左方への操舵補助力が油圧シリ
ンダ20からラック16に作用する。
【0038】図3、図4に示すように、上記両バルブ部
材31、32の相対回転軸を中心とする一円周上におい
て、各第1バルブ部材側凹部50a、50b、50cの
周方向寸法を、その第2の組に属する絞り部A′、
B′、C′、D′の間でS1、その第1の組に属する絞
り部A、B、C、Dの間ではS2として、S1>S2と
されている。また、上記両バルブ部材31、32の相対
回転軸を中心とする一円周上において、前記面取り部3
2a以外での第2バルブ部材側凹部51a、51b、5
1cの間の各凸部の周方向寸法を、その第2の組に属す
る絞り部A′、B′、C′、D′の間ではS3、その第
1の組に属する絞り部A、B、C、Dの間ではS4とし
て、S3=S4とされている。これにより、S1−S3
>S2−S4とされている。なお、S1−S3>S2−
S4の関係が成立すればよいので、例えば、S1=S2
且つS3<S4であってもよいし、S1>S2且つS3
<S4であってもよい。また、第1バルブ部材31に形
成された凹部50a、50b、50cの軸方向に沿う縁
を面取り部とする場合、その面取り部を除く各第1バル
ブ部材側凹部50a、50b、50cの一円周上での周
方向寸法を、その第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′の間でS1、その第1の組に属する絞り部
A、B、C、Dの間ではS2とする。すなわち、各凹凸
部の周方向寸法は、その面取り部が形成されている部分
では面取り部の形状に左右されることから、面取り部を
除く部分での寸法を基準としている。また、その周方向
寸法を測定する一円周の径は特に限定されず、一つの円
周上で凹部の周方向寸法を計測し、一つの円周上で凸部
の周方向寸法を計測すればよい。
【0039】図1に示すように、その第2出口ポート6
1に連通する可変絞り弁60は、バルブハウジング7に
形成された挿入孔66に図中上下方向に変位可能に挿入
されたスプール62を有する。その挿入孔66の各端は
プラグ68a、68bにより閉鎖され、一方のプラグ6
8aにねじ込まれたバネ圧調節ネジ79とスプール62
の上端との間に圧縮コイルバネ69が挿入されている。
そのスプール62に電磁力を作用させるソレノイド64
と、このソレノイド64の電磁力を車速に応じ制御する
車速センサを有するコントローラ63が設けられてい
る。これにより、高速になるとスプール62に作用する
電磁力が小さくなりスプール62は図中下方に変位し、
低速になるとスプール62に作用する電磁力が大きくな
りスプール62は図中上方に変位する。
【0040】そのスプール62の外周に周溝62aが形
成され、その挿入孔66の内周に周溝66aが形成さ
れ、両周溝62a、66aの間が可変絞り弁60の自身
の絞り部67とされている。この絞り部67の流路面積
は、高速になってスプール62が図中下方に変位すると
大きくなり、低速になってスプール62が上方に変位す
ると小さくなる。その絞り部67の流路面積の最大値
は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の
全流路面積の最大値以上、若しくは絞り機能を奏さなく
なるまで大きくされ、その絞り部67の流路面積の最小
値は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′
の全流路面積の最小値以下とされる。
【0041】その可変絞り弁60の自身の絞り部67と
第2出口ポート61とを連通する流路58がバルブハウ
ジング7に形成され、その絞り部67とスプール62の
上方空間とを連通する通孔75がスプール66に形成さ
れ、そのスプール62の上方空間と第1出口ポート36
とを連通する流路76がバルブハウジング7に形成され
ている。これにより、図2に示す油圧回路が構成され、
第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′とタン
ク71との間の油路の流路面積が、車速に応じた可変絞
り弁60の作動により変化する。なお、スプール62の
下方空間とロータリー式制御弁30の下方空間とを連通
するドレン通路78′がバルブハウジング7に形成され
ている。
【0042】図7において、実線Xは両バルブ部材3
1、32の相対回転角に対する第1の組に属する絞り部
A、B、C、Dの流路面積の変化特性を示す。1点鎖線
Uはその相対回転角に対する第2の組に属する連絡用凹
部50cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部
B′、D′の流路面積の変化特性を示す。1点鎖線Vは
その相対回転角に対する第2の組に属する圧油供給用凹
部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部A′、C′
の流路面積の変化特性を示す。実線Yはその相対回転角
に対する第2の組に属する全ての絞り部A′、B′、
C′、D′の流路面積の合成した変化特性を示す。破線
Rは可変絞り弁60により設定される自身の絞り部67
の中速走行時における流路面積を示す。
【0043】なお、図7に示す特性においては、第2の
組に属する2種類の絞り部の中で、その相対回転角に対
する閉鎖角度の小さい一方の絞り部A′、C′の流路面
積の変化割合は、閉鎖角度の大きい他方の絞り部B′、
D′の流路面積の変化割合よりも大きくされている。そ
のため、図5に示すように、一方の絞り部A′、C′を
構成する面取り部32aの外周面が第1バルブ部材31
の内周面になす角度βは、他方の絞り部B′、D′を構
成する面取り部32aの外周面が第1バルブ部材31の
内周面になす角度γよりも大きくされている。
【0044】上記構成によれば、低速走行時において
は、スプール62は図1において上方に変位し、このス
プール62の変位により可変絞り弁60の自身の絞り部
67は全閉状態になるので、油圧シリンダ20に作用す
る油圧は、第1の組の絞り部A、B、C、Dの流路面積
の変化特性線Xに応じ制御される。よって、図6におい
て一点鎖線で示すように、操舵入力トルクが小さく両バ
ルブ部材31、32の相対回転角が小さくても、第1の
組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積を小さく
し、操舵補助力を発生させる油圧の増加割合を大きく
し、低速走行時における操舵の高応答性を満足させるこ
とができる。
【0045】高速走行時においては、スプール62は図
1において下方に変位し、このスプール62の変位によ
り可変絞り弁60の自身の絞り部67の流路面積は、第
2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の全流路
面積の最大値以上になるので、油圧シリンダ20に作用
する油圧は、第2の組の絞り部A′、B′、C′、D′
の流路面積の変化特性線Y及び第1の組の絞り部A、
B、C、Dの流路面積の変化特性線Xの合成特性に応じ
制御される。よって、図6において実線で示すように、
操舵入力トルクを大きくして両バルブ部材31、32の
相対回転角を大きくしない限り、第2の組に属する絞り
部A′、B′、C′、D′の流路面積は小さくなること
なく大きく保持され、操舵補助力を発生させる油圧の増
加割合は小さいので、高速走行時における操舵の安定性
を満足させることができる。
【0046】中速走行時においては、スプール62の変
位により可変絞り弁60の自身の絞り部67の流路面積
は、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の
全流路面積の最小値よりも大きく最大値よりも小さくな
る。これにより、図7に示すように、第1の組に属する
絞り部A、B、C、Dが最小値(本実施形態では全閉状
態)になるまでの間(図7において両バルブ部材の相対
回転角がθaになるまでの間)は、その第1の組に属す
る絞り部A、B、C、Dの全流路面積の変化特性線Xに
絞り部67の流路面積の特性線Rを合成した特性に応じ
た操舵補助力が付与される。第1の組に属する絞り部
A、B、C、Dが全閉状態になった時点から、第2の組
に属する絞り部A′、B′、C′、D′の全流路面積が
可変絞り弁60の自身の絞り部67の流路面積よりも小
さくなるまでの間(図7において両バルブ部材の相対回
転角がθaとθbとの間)では、操舵補助力は絞り部6
7の流路面積により定まる一定値になる。しかる後に、
第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、D′の全流
路面積が可変絞り弁60の自身の絞り部67の流路面積
よりも小さくなると、第2の組に属する絞り部A′、
B′、C′、D′の全流路面積の変化特性線Yに応じた
操舵補助力が付与される。
【0047】その第1の組に属する絞り部A、B、C、
Dが全閉状態になった後に、第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′の全流路面積が可変絞り弁60
の自身の絞り部67の流路面積よりも小さくなるまでの
間(θa〜θbの間)は、その第2の組に属する絞り部
A′、B′、C′、D′が全閉状態になる点と、第1の
組に属する絞り部A、B、C、Dが全閉状態になる点と
の差(θc−θa)を小さくすることなく、小さくされ
ている。すなわち、仮に、第2の組に属する圧油供給用
凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部A′、
C′が、連絡用凹部50cと第2圧油排出用凹部51c
との間の絞り部B′、D′と同様に図中1点鎖線Uで示
す相対回転角に対する流路面積変化特性を有すると仮定
すると、相対回転角に対する第2の組に属する全ての絞
り部A′、B′、C′、D′の全流路面積の合成変化特
性は、図7において2点鎖線Mで示すものになる。そう
すると、第2の組に属する絞り部A′、B′、C′、
D′の流路面積が可変絞り弁60の自身の絞り部67の
流路面積よりも小さくなるまでの間(両バルブ部材の相
対回転角がθaとθdとの間)は大きくなるので、図6
において2点鎖線で示すように、操舵補助力を操舵抵抗
に応じ制御できない領域Lが大きくなる。これに対し、
上記第1実施形態では、第2の組に属する圧油供給用凹
部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り部A′、C′
の閉鎖角度θsは、連絡用凹部50cと第2圧油排出用
凹部51cとの間の絞り部B′、D′の閉鎖角度θrよ
りも小さいので、中速走行時において操舵補助力を操舵
抵抗に応じ制御できない領域を小さくできる。しかも、
圧油供給用凹部51aと連絡用凹部50cとの間の絞り
部A′、C′が全閉状態になる点(図7において両バル
ブ部材の相対回転角がθeの点)では、連絡用凹部50
cと第2圧油排出用凹部51cとの間の絞り部B′、
D′は未だ閉じていないので、操舵補助力を操舵抵抗に
応じ制御できる領域は大きくなる。
【0048】しかも、各第1バルブ部材側凹部50a、
50b、50cの周方向寸法S1、S2と、第2バルブ
部材側凹部51a、51b、51cの間の各凸部の周方
向寸法S3、S4に関し、S1−S3>S2−S4なる
関係が成立することで、直進操舵状態において、第1の
組に属する絞り部A、B、C、Dの流路面積を大きくす
ることなく、第2の組に属する絞り部A′、B′、
C′、D′の流路面積を大きくできる。これにより、図
6に示すように、高速走行時と中速走行時において、操
舵補助力を発生させる油圧の立ち上がりまでの入力トル
クTa、Tbを大きく、すなわち、その油圧の立ち上が
りを遅くし、直進走行時において操舵に対する充分な剛
性感を得られ、且つ、停車時や低速走行時において操舵
補助力を発生させる油圧の立ち上がりまでの入力トルク
Tcを小さく、すなわち、その油圧の立ち上がりを速く
し、旋回時において円滑な操舵フィーリングを得られ
る。また、上記各凹部50a、50b、50c、51
a、51b、51cの配置によれば、凹部50a、50
b、50c、51a、51b、51cの数を不必要に増
大させることなく高速での操舵の安定性と低速での操舵
の高応答性を充足させることができるので、本発明の寸
法条件を充足させるための凹部50a、50b、50
c、51a、51b、51cの加工コストが不必要に増
大するのを防止できる。なお、各凹部50a、50b、
50c、51a、51b、51cは、例えばブローチ加
工により成形できる。
【0049】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、図8の変形例に示すように、第1バルブ部
材31の内周と第2バルブ部材32の外周とに形成され
る凹部50a、50b、50c、51a、51b、51
cの数を、それぞれ8ケとしてもよい。その図8におい
て上記実施形態と同一部分は同一符号で示す。また、本
発明をボールスクリュー式油圧パワーステアリング装置
にも適用することができる。また、上記可変絞り弁の流
路面積を車速ではなく、例えば操舵角のような他の運転
条件に応じ変化させてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の油圧パワーステアリング装置に
よれば、停車時や低速での旋回時において円滑な操舵フ
ィーリングが得られ、高速や中速での直進走行時におい
て操舵に対する充分な剛性感を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置の縦断面図
【図2】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置の油圧回路を示す図
【図3】本発明の実施形態の制御バルブの横断面構造の
説明図
【図4】本発明の実施形態の制御バルブの展開図
【図5】本発明の実施形態の制御バルブの要部の拡大図
【図6】本発明の実施形態の油圧パワーステアリング装
置における入力トルクと油圧との関係及び両バルブ部材
の相対回転角と油圧との関係を示す図
【図7】本発明の実施形態の制御バルブの絞り部の流路
面積とバルブ部材の相対回転角との関係を示す図
【図8】本発明の変形例の制御バルブの横断面構造の説
明図
【符号の説明】
20 油圧シリンダ 31 第1バルブ部材 32 第2バルブ部材 50a 右操舵用凹部 50b 左操舵用凹部 50c 連絡用凹部 51a 圧油供給用凹部 51b 第1圧油排出用凹部 51c 第2圧油排出用凹部 60 可変絞り弁 70 ポンプ 71 タンク A、A′、B、B′、C、C′、D、D′ 絞り部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵補助力発生用油圧アクチュエータと
    油圧制御バルブとを備え、 その制御バルブは、筒状の第1バルブ部材と、この第1
    バルブ部材に操舵抵抗に応じて相対回転可能に挿入され
    る第2バルブ部材とを有し、 その第1バルブ部材の内周に複数の凹部が互いに周方向
    の間隔をおいて形成され、その第2バルブ部材の外周に
    複数の凹部が互いに周方向の間隔をおいて形成され、そ
    の第1バルブ部材に形成された凹部の軸方向に沿う縁と
    第2バルブ部材に形成された凹部の軸方向に沿う縁との
    間が絞り部とされ、 各絞り部は、操舵方向と操舵抵抗に応じた操舵補助力を
    付与できるように、ポンプとタンクと操舵補助力発生用
    油圧アクチュエータとを接続する油路に配置され、 各絞り部は第1の組と第2の組とに組分けされ、第2の
    組に属する絞り部の閉鎖角度が第1の組に属する絞り部
    の閉鎖角度よりも大きくなるように、第1バルブ部材側
    凹部の軸方向縁と第2バルブ部材側凹部の軸方向縁との
    少なくとも一方の縁が面取り部とされ、 第2の組に属する絞り部とタンクとの間の油路に、運転
    条件に応じ自身の絞り部の流路面積を変化させる可変絞
    り弁が設けられている油圧パワーステアリング装置にお
    いて、 前記両バルブ部材の相対回転軸を中心とする一円周上に
    おいて、前記面取り部以外での各第1バルブ部材側凹部
    の周方向寸法を、その第2の組に属する絞り部の間では
    S1とし、その第1の組に属する絞り部の間ではS2と
    し、上記両バルブ部材の相対回転軸を中心とする一円周
    上において、前記面取り部以外での第2バルブ部材側凹
    部の間の各凸部の周方向寸法を、その第2の組に属する
    絞り部の間ではS3、その第1の組に属する絞り部の間
    ではS4として、S1−S3>S2−S4とされている
    ことを特徴とする油圧パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 その第2の組に閉鎖角度が互いに異なる
    2種類の絞り部が属する請求項1に記載の油圧パワース
    テアリング装置。
  3. 【請求項3】 それら凹部は、ポンプに接続される少な
    くとも2つの圧油供給用凹部と、タンクに接続される第
    1、第2圧油排出用凹部と、油圧アクチュエータの右操
    舵補助力発生用油室に接続される右操舵用凹部と、油圧
    アクチュエータの左操舵補助力発生用油室に接続される
    左操舵用凹部と、少なくとも2つの連絡用凹部とを構成
    し、 その第1圧油排出用凹部は右操舵用凹部と左操舵用凹部
    との間に配置され、第2圧油排出用凹部は連絡用凹部の
    間に配置され、右操舵用凹部と連絡用凹部との間および
    左操舵用凹部と連絡用凹部との間に圧油供給用凹部は配
    置され、 その左右操舵用凹部と第1圧油排出用凹部との間の絞り
    部および左右操舵用凹部と圧油供給用凹部との間の絞り
    部は第1の組に属し、その連絡用凹部と第2圧油排出用
    凹部との間の絞り部および連絡用凹部と圧油供給用凹部
    との間の絞り部は第2の組に属する請求項1または2に
    記載の油圧パワーステアリング装置。
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