JPH09227076A - ウエイト台車付クレーンのバランス制御装置 - Google Patents

ウエイト台車付クレーンのバランス制御装置

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JPH09227076A
JPH09227076A JP3991696A JP3991696A JPH09227076A JP H09227076 A JPH09227076 A JP H09227076A JP 3991696 A JP3991696 A JP 3991696A JP 3991696 A JP3991696 A JP 3991696A JP H09227076 A JPH09227076 A JP H09227076A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエイト台車付クレーンにて吊り荷を揚げ降
しする際にブーム等が揺動しないようにして、安全性を
向上する。 【解決手段】 ウエイト台車3のサスペンション35に
サスペンションシリンダ36を設けて車輪34に押圧力
を加える。また、マストペンダントロープ18及びウエ
イト台車ペンダントロープ24に夫々張力検出器26,
33を設けその検出結果M,Wをコントローラ32へ出
力する。該コントローラ32にはマストペンダントロー
プ張力規定値M0 とウエイト台車ペンダントロープ張力
限界値W0 とが設定されており、M>M0 、且つ、W≧
0 の時は巻上ロープ7の巻上及びブーム起伏ロープ1
6の繰出を禁止する。そして、M>M0 、且つ、W<W
0 の時は前記サスペンションシリンダ36の押圧力を減
勢する。一方、M<M0 の時は、前記サスペンションシ
リンダ36の押圧力を付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は機体本体の後部に
ウエイト台車を牽引したウエイト台車付クレーンに関す
るものであり、特に、該ウエイト台車付クレーンにて吊
り荷を揚げ降しする際のバランスの崩れを防止する装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のウエイト台車付クレーン
1を示し、機体本体2の後部にはウエイト台車3がヒン
ジ結合により牽引されている。また、前記機体本体2の
前部には該機体本体2の前方へ俯仰するブーム4が枢着
されるとともに、該ブーム4の枢着点後方には該機体本
体2の後方へ俯仰するマストブーム5が枢着されてい
る。
【0003】また、該機体本体2に搭載されたウインチ
6aからは巻上ロープ7が繰り出されており、該巻上ロ
ープ7は前記マストブーム5に設けられたガイドシーブ
8,9を経由した後、前記ブーム4先端のガイドシーブ
10及びトップシーブ11を介して吊下され、その下端
にフック12が掛着されている。
【0004】更に、前記ブーム4の先端背面にはブーム
ペンダントロープ13の一端が繋止され、且つ、該ブー
ムペンダントロープ13の他端にはブライドル14が配
設されている。そして、該ブライドル14とベイル15
との間にブーム起伏ロープ16が巻回されるとともに、
該ブーム起伏ロープ16の基端部は前記マストブーム5
先端のトップシーブ17を介して、機体本体2のウイン
チ6bに巻回されている。
【0005】また、前記マストブーム5先端にはマスト
ペンダントロープ18の一端が繋止され、且つ、該マス
トペンダントロープ18の他端にはブライドル19が配
設されている。そして、該ブライドル19とベイル20
との間にマスト起伏ロープ21が巻回されるとともに、
該マスト起伏ロープ21の基端部は機体本体2に立設さ
れたハイマスト22先端のトップシーブ23を介して、
機体本体2のウインチ6cに巻回されている。
【0006】更に、前記マストブーム5の先端にはウエ
イト台車ペンダントロープ24の一端が繋止されるとと
もに、該ウエイト台車ペンダントロープ24の他端は前
記ウエイト台車3に掛着されている。而して、該ウエイ
ト台車3の荷重によって前記ウエイト台車ペンダントロ
ープ24に張力が働き、これにより吊り荷25の荷重に
対する後方への反力をとっている。
【0007】しかし、吊り荷25の揚げ降し時には急激
な負荷変動を伴うので、バランスが崩れてブームが揺動
したり機体が損傷するおそれがある。そこで、前記マス
トペンダントロープ18に張力検出器26を設けるとと
もに、前記ウエイト台車ペンダントロープ24には伸縮
自在の油圧シリンダ27を介装している。そして、コン
トローラ28により前記マストペンダントロープ18の
張力が規定値(例えば2トン)に達した時は、前記油圧
シリンダ27を収縮して前記ウエイト台車ペンダントロ
ープ24の張力を増大させ、吊り荷25を吊り揚げたこ
とに伴うブームペンダントロープ13及びブーム起伏ロ
ープ16の張力増大に対する反力を、前記規定値を越え
る分は専ら前記ウエイト台車ペンダントロープ24に受
け持たせるように構成している。
【0008】一方、前記吊り荷25を接地すると、前記
ブームペンダントロープ13及びブーム起伏ロープ16
の張力が減小して、これに伴い前記マストペンダントロ
ープ18の張力が前記規定値を下回るので、前記油圧シ
リンダ27を伸長して前記ウエイト台車ペンダントロー
プ24の張力を減小させる制御が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】吊り荷25の揚げ降し
に伴う負荷変動は極めて急激であるが、油圧シリンダ2
7が目標値まで伸縮するには一定の時間を要する。従っ
て、従来の制御方法では負荷変動に追随しきれず、ブー
ム4等の揺れを解消することができない。ブーム4が揺
れるとその振動が巻上ロープ7に伝播してフック12が
暴れ出し、玉掛者等に危害を及ぼす危険がある。
【0010】そこで、急激な負荷変動に追随し得るバラ
ンス制御を行うことによりブーム等の揺れを解消して機
体損傷を防止するとともに、安全性を向上するために解
決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該
課題を解決することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために提案されたものであり、機体本体の後部にウ
エイト台車を牽引したウエイト台車付クレーンであっ
て、該機体本体にウインチを搭載し、且つ、該機体本体
に前方へ俯仰するブームと後方へ俯仰するマストブーム
とを枢着するとともに、巻上ロープをブーム先端及びマ
ストブームを介してウインチに巻回し、且つ、ブーム先
端に繋止したブームロープをマストブーム先端を介して
ウインチに巻回するとともに、マストブーム先端に繋止
したマストブームロープをウインチに巻回し、更に、マ
ストブーム先端に繋止したウエイト台車ロープをウエイ
ト台車に掛着したウエイト台車付クレーンに於いて、ウ
エイト台車本体に車輪を押圧するアクチュエータを設
け、且つ、マストブームロープ張力検出器及びウエイト
台車ロープ張力検出器を設けることにより、マストブー
ムロープ張力が規定値を越え、ウエイト台車ロープ張力
が限界値に達している時は、巻上ロープの巻上及びブー
ムロープの繰出を禁止するとともに、マストブームロー
プ張力が規定値を越え、ウエイト台車ロープ張力が限界
値未満の時は、前記アクチュエータを減勢させ、一方、
マストブームロープ張力が規定値未満の時は、前記アク
チュエータを付勢するウエイト台車付クレーンのバラン
ス制御装置を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図3に従って説明する。尚、説明の都合上、従来例
と重複する部分に関しては同一符号を付してその説明を
省略する。
【0013】図1はウエイト台車付クレーン31を示
し、その機体本体2にはコントローラ32が格納される
とともに、該コントローラ32にはマストペンダントロ
ープ18の張力検出器26とウエイト台車ペンダントロ
ープ24の張力検出器33の検出結果が入力される。
【0014】また、ウエイト台車3の本体3aと車輪3
4,34…とを連結するサスペンション35にはサスペ
ンションシリンダ36,36…が配設されている。図2
に示す如く、該サスペンションシリンダ36の基端部は
ウエイト台車本体3aに枢着されるとともに、そのピス
トン37先端は車輪34のハブ38に横設されたアーム
39に枢着されている。そして、該アーム39の基端部
(図中左端部)はウエイト台車本体3aから垂設された
ブラケット40に枢着されている。
【0015】従って、前記サスペンションシリンダ36
の油室41に圧送される圧力油により、ピストン37が
アーム39を押圧して該アーム39にブラケット40と
の枢着点を支点とするモーメントが作用し、これにより
車輪34が下方へ押圧される。
【0016】また、該サスペンションシリンダ36には
該サスペンションシリンダ36の長さ検出器42と油室
41に圧送される圧力油の油圧検出器43とが付設され
るとともに、該油室41に至る油路44にはサスペンシ
ョンシリンダ36の伸縮及び圧力制御バルブ45が介装
されている。そして、前記長さ検出器42及び油圧検出
器43の検出結果は、前記コントローラ32へ出力され
るとともに、該コントローラ32から前記伸縮及び圧力
制御バルブ45へ指令信号が出力されるように構成され
ている。
【0017】而して、図3はコントローラ32によるウ
エイト台車付クレーン31のバランス制御の内容を示し
たブロック図である。同図に示す如く、該コントローラ
32にはクレーン作業制御部46、機体本体負荷範囲管
理部47、機体本体・ウエイト台車張力バランス管理部
48、ウエイト台車ペンダントロープ張力制御部49及
び各車輪34,34…毎に車輪反力制御部50,50…
が格納されている。
【0018】そして、マストペンダントロープ張力検出
器26の検出結果Mは機体負荷範囲管理部47へ送られ
る。該機体負荷範囲管理部47にはマストペンダントロ
ープ18の張力規定値M0 (ここでは2トンとする。)
が設定されており、M<M0のときは、「張力小」を表
示する信号及び張力差ΔM=M0 −Mを機体本体・ウエ
イト台車張力バランス管理部48へ出力する。一方、M
>M0 のときは、「張力大」を表示する信号及び張力差
ΔM=M−M0 を機体本体・ウエイト台車張力バランス
管理部48へ出力する。
【0019】また、該機体本体・ウエイト台車張力バラ
ンス管理部48には前記ウエイト台車ペンダントロープ
張力検出器33の検出結果Wも入力される。更に、該機
体本体・ウエイト台車張力バランス管理部48にはウエ
イト台車ペンダントロープ24の張力限界値W0 (ここ
では100トンとする。)が設定されている。そして、
M>M0 且つ、W≧W0 のときは、「過張力」を表示す
る信号をクレーン作業制御部46へ出力する。
【0020】これにより、該クレーン作業制御部46は
吊り荷25が重すぎると判断して、巻上ロープ7の巻上
及びブーム起伏ロープ16の繰出を禁止する。斯くし
て、吊り荷25の揚高動作及びブーム4の下回動作が阻
止され、過負荷による機体の破損が防止されるととも
に、作業者の安全が確保される。尚、この場合安定性が
増大する方向への操作、即ち、巻上ロープ7の繰出やブ
ーム起伏ロープ16の巻回は許容される。
【0021】次に、M>M0 、且つ、W<W0 のとき
は、前記機体本体・ウエイト台車張力バランス管理部4
8は、「ウエイト台車ペンダントロープ張力を増加せ
よ」との旨の指令信号並びに前記検出結果M及びWをウ
エイト台車ペンダントロープ張力制御部49へ出力す
る。そして、これを受けた該ウエイト台車ペンダントロ
ープ張力制御部49は、マストペンダントロープ張力を
規定値M0 にするのに必要なウエイト台車ペンダントロ
ープ張力W1 を算出し、更に、このウエイト台車ペンダ
ントロープ張力W1 を実現するのに必要な各車輪34毎
の反力F1 を算出して、該反力F1 の算出結果を各車輪
反力制御部50へ出力する。
【0022】そして、該車輪反力制御部50は前記油圧
検出器43及び長さ検出器42の検出結果をフィードバ
ックしながら、夫々に対応する車輪34の反力が前記目
標値F1 になるように前記伸縮及び圧力制御バルブ45
を操作して、前記サスペンションシリンダ36の油圧を
調整する。尚、ここで行われる制御はウエイト台車ペン
ダントロープ24の張力を増大させるものであるから、
車輪34の反力は減小する方向、即ち、前記サスペンシ
ョンシリンダ36の車輪34に対する押圧力を減勢する
ような操作が行われる。
【0023】而して、斯かる一連の処理はコントローラ
32によって瞬時に実行され、前記検出結果M,Wが他
の判断条件領域からM>M0 及びW<W0 になった瞬間
に、前記サスペンションシリンダ36の油圧が調整され
る。即ち、操作対象がサスペンションシリンダ36の油
圧であるため負荷変動時刻から操作対象が目標値に達す
るまでの時間が極めて短く、急激な負荷変動に対して一
瞬にして追随する。従って、M>M0 及びW<W0 にな
るような吊り荷25を吊り揚げる時、機体本体2とウエ
イト台車3とのバランスが一時的に崩れてブーム4等が
揺動することはない。
【0024】一方、吊り荷25を吊り揚げた状態から該
吊り荷25を接地すると、その瞬間、マストブーム5に
作用していた該吊り荷25によるモーメントが消滅する
ため、前記マストペンダントロープ張力検出器26の検
出結果Mは一瞬にしてM<M 0 になる。然るときは、前
記機体本体・ウエイト台車張力バランス管理部48は
「ウエイト台車ペンダントロープ張力を減小せよ」との
指令信号並びに変動後の検出結果M及びWをウエイト台
車ペンダントロープ張力制御部49へ出力する。
【0025】これを受けた該ウエイト台車ペンダントロ
ープ張力制御部49は、機体本体2とウエイト台車3と
のバランスが最適になるウエイト台車ペンダントロープ
張力W2 を算出し、更に、該ウエイト台車ペンダントロ
ープ張力W2 を実現するのに必要な各車輪34毎の反力
2 を算出して、該反力F2 の算出結果を各車輪反力制
御部50へ出力する。
【0026】そして、該車輪反力制御部50は前述した
場合と同様にして前記サスペンションシリンダ36の油
圧を調整することとなるが、ここではウエイト台車ペン
ダントロープ24の張力を減小させるものであるから、
車輪34の反力は増大する方向、即ち、前記サスペンシ
ョンシリンダ36の車輪34に対する押圧力を付勢する
ような操作が行われる。
【0027】斯くして、吊り荷25を接地後、瞬間的に
サスペンションシリンダ36の油圧が変動して機体本体
2とウエイト台車3とのバランスを維持し続ける。従っ
て、機体が損傷したりブーム4等が揺動して玉掛者等に
危害を及ぼすおそれはない。
【0028】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はウエイト
台車ロープを伸縮させてその張力を調整する従来の考え
方とは異なり、アクチュエータの車輪に対する押圧力を
バランス制御の操作対象とするものであるので、吊り荷
の揚げ降しに伴う急激な負荷変動に対し、瞬間的に追随
して機体本体とウエイト台車とのバランスを保つことが
できる。
【0030】従って、吊り荷の揚げ降し時にブーム等が
揺れることはなく、機体の損傷を回避できるとともに安
全性が高まり作業効率が向上する等、正に諸種の効果を
奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、ウエイト台車付ク
レーンの側面図。
【図2】図1に於いて、ウエイト台車のサスペンション
及び車輪の拡大側面断面図。
【図3】コントローラによるバランス制御の内容を示し
たブロック図。尚、第2軸以降の車輪反力制御部による
サスペンション制御の図示は省略してある。
【図4】従来例を示し、ウエイト台車付クレーンの側面
図。
【符号の説明】
2 機体本体 3 ウエイト台車 3a ウエイト台車本体 4 ブーム 5 マストブーム 6a,6b,6c ウインチ 7 巻上ロープ 13 ブームペンダントロープ 16 ブーム起伏ロープ 18 マストペンダントロープ 21 マスト起伏ロープ 24 ウエイト台車ペンダントロープ 25 吊り荷 26 マストペンダントロープの張力検出器 31 ウエイト台車付クレーン 32 コントローラ 33 ウエイト台車付ペンダントロープの張力
検出器 34 車輪 36 サスペンションシリンダ 42 サスペンションシリンダの長さ検出器 43 サスペンションシリンダの油圧検出器 45 サスペンションシリンダの伸縮及び圧力
制御バルブ 46 クレーン作業制御部 47 機体本体負荷範囲管理部 48 機体本体・ウエイト台車張力バランス管
理部 49 ウエイト台車ペンダントロープ張力制御
部 50 車輪反力制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体本体の後部にウエイト台車を牽引し
    たウエイト台車付クレーンであって、該機体本体にウイ
    ンチを搭載し、且つ、該機体本体に前方へ俯仰するブー
    ムと後方へ俯仰するマストブームとを枢着するととも
    に、巻上ロープをブーム先端及びマストブームを介して
    ウインチに巻回し、且つ、ブーム先端に繋止したブーム
    ロープをマストブーム先端を介してウインチに巻回する
    とともに、マストブーム先端に繋止したマストブームロ
    ープをウインチに巻回し、更に、マストブーム先端に繋
    止したウエイト台車ロープをウエイト台車に掛着したウ
    エイト台車付クレーンに於いて、ウエイト台車本体に車
    輪を押圧するアクチュエータを設け、且つ、マストブー
    ムロープ張力検出器及びウエイト台車ロープ張力検出器
    を設けることにより、マストブームロープ張力が規定値
    を越え、ウエイト台車ロープ張力が限界値に達している
    時は、巻上ロープの巻上及びブームロープの繰出を禁止
    するとともに、マストブームロープ張力が規定値を越
    え、ウエイト台車ロープ張力が限界値未満の時は、前記
    アクチュエータを減勢させ、一方、マストブームロープ
    張力が規定値未満の時は、前記アクチュエータを付勢す
    ることを特徴とするウエイト台車付クレーンのバランス
    制御装置。
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