JPH09227448A - 光学活性カルボン酸およびその製造方法 - Google Patents

光学活性カルボン酸およびその製造方法

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JPH09227448A
JPH09227448A JP8041349A JP4134996A JPH09227448A JP H09227448 A JPH09227448 A JP H09227448A JP 8041349 A JP8041349 A JP 8041349A JP 4134996 A JP4134996 A JP 4134996A JP H09227448 A JPH09227448 A JP H09227448A
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JP
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optically active
bis
carboxylic acid
binap
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Withdrawn
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JP8041349A
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English (en)
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Hiroyuki Yamashita
博之 山下
Kunio Okumura
邦雄 奥村
Toshiyuki Shimazaki
島崎  敏幸
Hiroichi Awano
博一 粟野
Yoshihiro Yamamoto
喜博 山本
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬の中間体として有用な光学活性カルボ
ン酸およびその製造方法を提供する。 【解決手段】一般式(1)(式中、Rは水素原子、ア
ミノ基、アセチルアミノ基、t−ブトキシカルボニルア
ミノ基、p−シアノベンゾイルアミノ基を、XはOまた
はCHを示す)で表されるβ、γ−不飽和カルボン酸
を、遷移金属−光学活性ホスフィン錯体を触媒として不
斉水素化することを特徴とする一般式(2)(式中、R
は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ基、t−ブト
キシカルボニルアミノ基、p−シアノベンゾイルアミノ
基を、XはOまたはCHを示す)で表される光学活性
カルボン酸の製造方法。 【効果】 本発明により医薬品中間体として有用な一
般式(2)で表される光学活性カルボン酸を高い高純度
で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品中間体として
有用な一般式(2)[化4]
【0002】
【化4】 (式中、R1は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、p−シアノベン
ゾイルアミノ基を、XはOまたはCH2を示す)で表さ
れる光学活性カルボン酸およびそれを製造する方法、な
らびにこれを製造するために有用な新規なβ、γ−不飽
和カルボン酸に関する。
【0003】
【従来の技術】医農薬の分野においては光学異性体のう
ちの一つが特に優れた作用を示すことが多い。これらの
光学活性カルボン酸類を不斉水素化反応により合成する
方法としては、天然に存在する光学活性体を原料とす
る方法、微生物を使用し、エステルを不斉加水分解す
る方法、化学的に不斉合成する方法等が知られてい
る。化学的不斉合成法の中で、α、β−不飽和カルボン
酸をルテニウム−光学活性ホスフィン錯体触媒によりオ
レフィンを不斉水素化して光学活性なカルボン酸を得る
方法が数多く報告(特公平7−20910、特開平7−
242586、特開平6−32780、特開平6−27
1520、特開平6−172300、特開平5−255
177、特開平5−170718など)されている。し
かしながら、医薬品中間体として有用な一般式(2)
[化5]
【0004】
【化5】 (式中、R1は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、p−シアノベン
ゾイルアミノ基を、XはOまたはCH2を示す)で表さ
れる光学活性カルボン酸は新規であり、光学活性体の製
造方法に関する報告はなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明の課題
は、医薬品中間体として有用な一般式(2)で表される
光学活性カルボン酸およびその製造方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点を解決すべく種々の検討をおこなった結果、遷移金
属−光学活性ホスフィン錯体を使用する不斉水素化反応
によって一般式(2)で表される光学活性カルボン酸が
高い光学収率で得られることを見い出し、本発明を完成
した。すなわち、本発明は、[1]一般式(1)[化
6]
【0007】
【化6】 (式中、R1は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、p−シアノベン
ゾイルアミノ基を、XはOまたはCH2を示す)で表さ
れるβ、γ−不飽和カルボン酸を、遷移金属−光学活性
ホスフィン錯体を触媒として不斉水素化することを特徴
とする一般式(2)[化7]
【0008】
【化7】 (式中、R1は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、p−シアノベン
ゾイルアミノ基を、XはOまたはCH2を示す)で表さ
れる光学活性カルボン酸の製造方法であり、また、
[2]遷移金属−光学活性ホスフィン錯体の遷移金属が
ルテニウム、ロジウムまたはイリジウムである請求項1
記載の製造方法であり、また、[3]遷移金属−光学活
性ホスフィン錯体の遷移金属がルテニウムである請求項
2記載の製造方法であり、また、
【0009】[4]一般式(1)において、R1がp−
シアノベンゾイルアミノ基であり、XがOで表される
β、γ−不飽和カルボン酸をルテニウム−光学活性ホス
フィン錯体を触媒として不斉水素化することを特徴とす
る一般式(2)において、R1がp−シアノベンゾイル
アミノ基で表される光学活性カルボン酸の製造方法であ
り、また、[5]光学活性ホスフィンが一般式(3)
[化8]
【0010】
【化8】 (式中、R2はメチル基、t−ブチル基またはメトキシ
基を有してもよいフェニル基またはシクロヘキシル基を
示し、Xは水素原子、アミノ基、アセチルアミノ基また
はスルホン酸基を示す)で表されるビナフチル化合物で
ある請求項4記載の製造方法であり、また、[6]光学
活性な6−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]クロマ
ン−3−酢酸であり、また、[7]6−[(4−シアノ
ベンゾイル)アミノ]−2H−ベンゾピラン−3−酢酸
である。
【0011】本発明の不斉水素化反応における触媒は、
遷移金属−光学活性ホスフィン錯体であるが、ここで用
いられる遷移金属としては、ルテニウム、ロジウムまた
はイリジウム等が挙げられ、好ましくはルテニウムであ
る。光学活性ホスフィンとして、具体的には2,2’−
ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビフェニル
(以下、BIPHEPと略記する)、2,2’−ジメチ
ル−6,6’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,
1’−ビフェニル(以下、BIPHEMPと略記す
る)、2,2’−ジメチル−6,6’−ビス(ジシクロ
ヘキシルホスフィノ)−1,1’−ビフェニル(以下、
BICHEPと略記する)、
【0012】2,2’−ジメチル−4,4’−ビス(ジ
メチルアミノ)−6,6’−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−1,1’−ビフェニル 2,2’,4,4’−テトラメチル−6,6’−ビス
(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビフェニル、
2,2’−ジメトキシ−6,6’−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)−1,1’−ビフェニル、2,2’,3,
3’−テトラメトキシ−6,6’−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)−1,1’−ビフェニル、2,2’,4,
4’−テトラメチル−3,3’−ジメトキシ−6,6’
−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビフェニ
ル、
【0013】2,2’−ジメチル−6,6’−ビス(ジ
−p−トリルホスフィノ)−1,1’−ビフェニル、
2,2’−ジメチル−6,6’−ビス(ジ−p−ter
t−ブチルフェニルホスフィノ)−1,1’−ビフェニ
ル、2,2’,4,4’−テトラメチル−3,3’−ジ
メトキシ−6,6’−ビス(ジ−p−メトキシフェニル
ホスフィノ)−1,1’−ビフェニル、2,2’−ジヒ
ドロキシ−6,6’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−
1,1’−ビフェニル、2,2’−ジメトキシ−6,
6’−ビス(ジ−2−フリルホスフィノ)−1,1’−
ビフェニル、
【0014】2,2’−ジクロロ−6,6’−ビス(ジ
フェニルホスフィノ)−1,1’−ビフェニル、2,
2’−ジメトキシ−6,6’−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)−4,4’−ジスルホ−1,1’−ビフェニル
ジナトリウム塩、2,2’−ジメトキシ−6,6’−ビ
ス(ジ−4−ビフェニルホスフィノ)−1,1’−ビフ
ェニル、3,3’−ジメトキシ−2,2’,4,4’−
テトラメチル−6−ジメチルアミノ−6’−ジフェニル
ホスフィノ−1,1’−ビフェニル、2,2’−ビス
(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(以
下、BINAPと略記する。)、2,2’−ビス[(ジ
フェニルホスフィノ)メチル]−1,1’−ビナフチ
ル、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−5,
5’−ジアミノ−1,1’−ビナフチル(以下、アミノ
化BINAPと略記する)、2,2’−ビス(ジ−p−
トリルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(以下、T
−BINAPと略記する)、
【0015】2,2’−ビス(ジ−m−トリルホスフィ
ノ)−1,1’−ビナフチル(以下、m−T−BINA
Pと略記する)、2,2’−ビス[ジ−(3,5−ジメ
チルフェニル)ホスフィノ]−1,1’−ビナフチル
(以下、DM−BINAPと略記する)、2,2’−ビ
ス[ジ−(p−メトキシフェニル)ホスフィノ]−1,
1’−ビナフチル(以下、Methoxy−BINAP
と略記する)、2,2’−ビス(ジシクロペンチルホス
フィノ)−1,1’−ビナフチル(以下、CP−BIN
APと略記する)、2,2’−ビス(ジシクロヘキシル
ホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(以下、Cy−B
INAPと略記する)、
【0016】2,2’−ビス[ジ−(p−tert−ブ
チルフェニル)ホスフィノ]−1,1’−ビナフチル
(以下、t−BuBINAPと略記する)、2,2’−
ビス(ジフェニルホスフィノ)−5,5’−ジスルホ−
1,1’−ビナフチル ジナトリウム塩(以下、スルホ
ン化BINAPと略記する)、2,2’−ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)−5,5’−ビス(アセチルアミノ)
−1,1’−ビナフチル(以下、アセチルアミノ化BI
NAPと略記する)、2,2’−ビス(トリフルオロメ
タンスルホニル)−1,1’−ビナフチル、2,2’−
ビス(ジフェニルホスフィノ)−5,5’,6,6’,
7,7’,8,8’−オクタヒドロビナフチル−1,
1’−ビナフチル、2−メトキシ−2’−ジフェニルホ
スフィノ−1,1’−ビナフチル、
【0017】2−メトキシ−2’−ジ(4−クロロフェ
ニル)ホスフィノ−1,1’−ビナフチル、2,3−O
−イソプロピリデン−2,3−ジヒドロキシ−1,4−
ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(以下、DIOP
と略記する)、1,2−ビス[(o−メトキシフェニ
ル)フェニルホスフィノ]エタン(以下、DIPAMP
と略記する)、N,N−ジメチル−1−[1’,2−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エチルアミ
ン(以下、BPPFAと略記する)、1−[1’,2−
ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセニル]エタノー
ル、1−[1’,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)フ
ェロセニル]アセトキシエタン、
【0018】1−[(2−ジフェニルホスフィノ)フェ
ロセニル]エチル−ビス(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ホスフィン、4−ジフェニルホスフィノ−2−ジ
フェニルホスフィノメチル−1−(N−t−ブトキシカ
ルボニル)ピロリジン(以下、BPPMと略記する)、
2,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン(以
下、SKEWPHOSと略記する)、1,2−ビス
(2,5−ジメチルホスフォラノ)ベンゼン(以下、D
uPHOSと略記する)、2,3−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)ブタン(以下、CHIRAPHOSと略記す
る)、
【0019】1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プ
ロパン(以下、PROPHOSと略記する)、1−フェ
ニルアミノカルボニル−3,4−ビス(ジフェニルホス
フィノ)ピロリジン、1−フェニルアミノカルボニル−
3,4−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)ピロリジ
ン、1−アセチル−3,4−ビス(ジ−p−トリルホス
フィノ)ピロリジン、1−(2−プロペニルカルボニ
ル)−4−ジフェニルホスフィノ−2−ジフェニルホス
フィノメチルピロリジン、2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−イルメチル(ジシクロヘキシル)−
5−イルメチル(ジフェニル)]ビスホスフィン、
【0020】トランス−1,2−ビス(ジフェニルホス
フィノメチル)シクロブタン、3,4−ビス(ジフェニ
ルホスフィノ)ピロリジン、1,2−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)シクロブタン、トランス−4,5−ビス
[ビス(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)ホ
スフィノメチル]−2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソラン、2,5−ビス(ジフェニルホスフィノメチル)
ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、トランス−2,3−
ビス(ジフェニルホスフィノ)ビシクロ[2,2,1]
−ヘプト−5−エン、ビス[2−(2,5−ジメチルホ
スフォラノエチル)]フェニルホスフィン、
【0021】1,2−ビス(ジフェニルホスフィノキ
シ)−1,2−ジフェニルエタン、3−ジフェニルホス
フィノ−3’−メトキシ−4,4’−ビフェナントリ
ル、1−ジフェニルホスフィノ−2−ジフェニルホスフ
ィノメチルシクロペンタン、1−フェニルアミノカルボ
ニル−3,4−ビス(ジ−p−トリルホスフィノ)ピロ
リジン、N−t−ブトキシカルボニル−4−ビス(4−
ジメチルアミノフェニル)ホスフィノ−2−ジフェニル
ホスフィノメチルピロリジン、4−(ジフェニルホスフ
ィノ)−2−(ジフェニルホスフィノメチル)−1−
(ジフェニルホスフィニル)ピロリジン、2−ジメチル
アミノ−1−ジフェニルホスフィノプロパン、
【0022】N−(N’−ベンジルオキシカルボニル−
L−フェニルアラニル)−4−ジフェニルフォスフィノ
−2−ジフェニルホスフィノメチルピロリジン、3,
3’−ジクロロ−2,2’,4,4’−テトラメチル−
6−ジフェニルホスフィノビフェニル−6’−イルオキ
シ(1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジイルオキ
シ)ホスフィン等が挙げられる。これらの光学活性ホス
フィンの中で好ましいのは、一般式(4)[化9]
【0023】
【化9】 (式中、R6は4位にメチル基、tert−ブチル基、
メトキシ基を有するフェニル基またはシクロヘキシル基
を示し、R5がメチル基、メトキシ基、クロル基でR3
よびR4は各々水素原子、ハロゲン原子または低級アル
キル基を示すかR 4とR5で環を形成していてもよい)で
表されるジフェニル化合物である。さらに好ましくは一
般式(3)[化10]
【0024】
【化10】 (式中、R2はメチル基、t−ブチル基またはメトキシ
基を有してもよいフェニル基またはシクロヘキシル基を
示し、Xは水素原子、アミノ基、アセチルアミノ基また
はスルホン酸基を示す。)で示されるビナフチル化合物
が使用される。
【0025】本発明で触媒として用いられるルテニウム
−光学活性ホスフィン錯体の例として次の一般式(5)
〜(8)で表される光学活性錯体を挙げることができ
る。 RuxyClz(L)2(A)w (5) (式中、Lは光学活性ホスフィン、Aは3級アミンを示
し、yが0の時、xは2、zは4、wは1を示し、yが
1の時、xは1、zは1、wは0を示す) [RuHm(L)n]Tp (6) (式中、Lは前記と同義、TはClO4、BF4またはP
6を示し、mが0の時、nは1、pは2を示し、mが
1の時、nは2、pは1を示す)
【0026】 [RuXa(Q)b(L)]Mc (7) (式中、Lは前記と同義、Xはハロゲン原子、Qは置換
基を有していてもよいベンゼン、アセトニトリルまたは
N,N−ジメチルホルムアミドを示し、Mはハロゲン原
子、ClO4、PF6またはBF4を示し、Qが置換基を
有していてもよいベンゼンの場合、a、bおよびcはい
ずれも1を示し、Qがアセトニトリルの場合、aが0の
時、bは4、cは2を示し、aが1の時、bは2、cは
1を示す。QがN,N−ジメチルホルムアミドの場合、
aが0の時、bが4、cが2を示し、aが1の時、bは
3、cは1を示す。Xが置換基を有するベンゼンのうち
p−シメンの場合、XおよびMがヨウ素である場合は、
a、bおよびcはいずれも1であるほか、aが1、bが
1、cが3であってもよい) Ru(L)J2 (8) [式中、Lは前記と同義、Jは塩素原子、臭素原子また
はO2CR7(ここでR7は低級アルキル基またはハロゲ
ノ低級アルキル基、低級アルキル基が置換してもよいフ
ェニル基を示す)を示す。]
【0027】かかる好ましい錯体の例として次のものが
挙げられる。 Ru2Cl4(BINAP)2(Et3N) Ru2Cl4(T−BINAP)2(Et3N) Ru2Cl4(T−BINAP)2(Bu3N) Ru2Cl4(t−BuBINAP)2(Et3N) Ru2Cl4(m−T−BINAP)2(Et3N) Ru2Cl4(DM−BINAP)2(Et3N) Ru2Cl4(CP−BINAP)2(Et3N) Ru2Cl4(Cy−BINAP)2(Et3N) Ru2Cl4(Methoxy−BINAP)2(Et
3N) RuHCl(BINAP)2
【0028】RuHCl(T−BINAP)2 RuHCl(DM−BINAP)2 [Ru(BINAP)](ClO42 [Ru(T−BINAP)](PF62 [Ru(BINAP)](BF42 [Ru(Methoxy−BINAP)](BF42 [RuH(BINAP)2]ClO4 [RuH(t−BuBINAP)2]PF6 [RuH(T−BINAP)2]BF4 [RuCl(ベンゼン)(BINAP)]Cl
【0029】[RuCl(ベンゼン)(T−BINA
P)]Cl [RuBr(ベンゼン)(BINAP)]Br [RuI(p−シメン)(BINAP)]I [RuI(p−シメン)(T−BINAP)]I [RuCl(ベンゼン)(BINAP)]ClO4 [Ru(アセトニトリル)4(BINAP)](BF4
2 [RuCl(アセトニトリル)2(BINAP)]Cl Ru(BINAP)Cl2 Ru(BINAP)Br2 Ru(T−BINAP)Br2
【0030】Ru(t−BuBINAP)Br2 Ru(BINAP)(O2CCH32 Ru(BINAP)(O2CCF32 Ru(T−BINAP)(O2CCF32 Ru(BINAP)(O2CPh)2 Ru(T−BINAP)(O2CPh)2 Ru(t−BuBINAP)(O2CCH32 Ru(アミノBINAP)(O2CCH32 Ru(アセチルアミノBINAP)(O2CCH32 Ru(スルホン化BINAP)(O2CCH32
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本願でいう低級アルキル基とは、炭素数1〜4のアルキ
ル基をさす。本発明の原料化合物であるβ,γ−不飽和
カルボン酸は、本発明者によって製造された新規化合物
であり、一般式(9)[化11]
【0032】
【化11】 (式中、R7は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
基、p−シアノベンゾイルアミノ基を示す)で表される
γ−ヒドロキシカルボン酸エステルに酸触媒を使用し、
一般式(10)[化12]
【0033】
【化12】 (式中、R7は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
基、p−シアノベンゾイルアミノ基を示す)で表される
β,γ−不飽和カルボン酸エステルに容易に変換するこ
とができる。
【0034】酸触媒としては、塩酸、硫酸、燐酸などの
無機酸類、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン
酸、カンファースルホン酸などの有機酸類、アンバーリ
スト15、ダウエックス50などのカチオン性樹脂など
が挙げられる。反応溶媒はジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、トルエン、キシレンを単独あるいは混合して用い
ることができ、反応温度は50〜150℃の範囲で実施
される。
【0035】このようにして得られたβ,γ−不飽和カ
ルボン酸エステルは公知の方法でエステル基を加水分解
することにより、一般式(1)で表されるβ,γ−不飽
和カルボン酸に導くことができ、例えばエタノール、メ
タノールまたはテトラヒドロフラン中、等量〜5倍の水
性の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リ
チウムのような塩基と反応させることにより得ることが
できる。反応温度は、−20〜100℃で実施される。
【0036】また、触媒のルテニウム−光学活性ホスフ
ィン錯体は、Organic Synthesis 7274-85(1993)に開示
されている方法により、容易に合成することができる。
すなわち[RuCl2(benzene)]2とBINAP誘導体
もしくはBPPFA誘導体をN,N’−ジメチルホルム
アミド中アルゴン雰囲気下に加えることにより、あるい
は特開昭61−63690に開示された方法によって
[RuCl2(COD)]n(式中、CODはシクロオクタジエ
ンを示す)とBINAP誘導体およびトリエチルアミン
をトルエン中、窒素雰囲気下加えることにより得ること
ができる。
【0037】さらに特開昭62−265293に開示さ
れている方法に従ってRu2Cl4(BINAP)2(E
3N)を原料とし、これらと種々のカルボン酸塩をメ
タノール、エタノールなどの溶媒中で約20〜110℃
で3〜15時間反応させることにより所望のアシルオキ
シ基が導入された化合物を得ることができる。例えば酢
酸ナトリウムを用いた場合にはRu(BINAP)(O
2CCH32を得ることができるし、この得られたジア
セテート錯体にトリフルオロ酢酸を塩化メチレンを溶媒
として約25℃にて約12時間反応せしめて、Ru(B
INAP)(O2CCF32を得ることができる。かく
して得られたルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を一
つ用い不斉水素化反応を行うことができるが、場合によ
っては二つ以上の混合物として使用してもかまわない。
【0038】本反応に使用できる溶媒としては、反応に
影響を与えないものであればいずれも単独あるいは混合
して用いることができ、例えば、n−ヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン、オクタン、キシレン等の炭化水素類、酢
酸エチル、酢酸n−ブチルなどのエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル
等のニトリル類、クロロホルム、塩化メチレン等のハロ
ゲン類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、メタノール、エタノール、n−
プロパノール、イソプロパノール等のアルコール類、酢
酸、ぎ酸等の有機酸類などが挙げられる。
【0039】ルテニウム−光学活性ホスフィン錯体は一
般式(1)で表されるβ,γ−不飽和カルボン酸に対し
て1/100〜1/3000倍モルを使用し、水素圧1
〜100kg/cm2、反応温度0〜100℃で1時間
から100時間攪拌しながら水素化を行う。この不斉水
素化反応は、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソ
プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−n−ペン
チルアミン等の2級アミンまたはトリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n
−ブチルアミン等の3級アミンの存在下に行うのが好ま
しく、基質に対して、3〜1/1000倍モルを加えて
反応を行うことにより、転化率および生成物の光学純度
を高くすることができ、ほぼ定量的な収率で反応が進行
する。反応後、溶媒を留去し得られた粗結晶をカラムク
ロマトグラフィ−や再結晶など通常の方法により生成物
を精製し、単離すれば目的とする光学活性カルボン酸を
高収率で得ることができる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
く、光学活性ホスフィンのエナンチオマーを使い分ける
ことにより、生成物の任意のエナンチオマーを製造でき
ることは言うまでもない。なお実施例中の物理データは
以下の測定器で測定した。 融点:BUCHI535 補正なし HPLC:光学純度の測定は、一般式(1)で表される
光学活性なカルボン酸をトリメチルシリルジアゾメタン
によりメチルエステルに変換した後、次の条件で行っ
た。 カラム:CHIRALCEL OD 4.6x250m
m 移動相:n−ヘクサン/エタノール=5/1 流速:0.7ml/min 検出波長:254nm 化学純度の測定 カラム:YM−312 6x150mm 移動相:アセトニトリル/水=1/1 NaH2PO4
10mM 流速:1ml/min 検出波長:254nm 旋光度:DIP−370(日本分光)
【0041】実施例1 6−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]−2H−ベン
ゾピラン−3−酢酸の合成 (1−1)発煙硝酸(54ml)を−40℃に冷却し、反応
温度を−35〜−45℃に保ち、攪拌しながら4−クロ
マノン(18.1g)とジオキサン(9ml)の混合溶液を滴下
した。さらにそのままの温度で約1時間攪拌した後、反
応液を氷水に注いだ。析出した固体を濾取し、洗浄液が
中性になるまで固体を純水で繰り返し洗浄した。残った
固体を減圧下乾燥し、6−ニトロクロマノン(22.3g)
を得た。
【0042】(1−2)工程(1−1)で得た化合物
(22.0g)、40%グリオキシル酸水溶液(44ml)、ジ
オキサン(44ml)、濃硫酸(6.6ml)を混合し、100
〜105℃で16時間加熱還流した。加熱を停止し、純
水(22ml)を加え約10分間攪拌した後、室温で一晩放
置した。3時間氷冷後、析出した固体を濾取し純水(65
ml)にあけ、約30分間攪拌した。固体を濾取しメタノ
ールで洗浄し6−ニトロ−4−クロマニリデン−3−酢
酸(15.0g)を得た。
【0043】(1−3)工程(1−2)で得た化合物
(14.8g)をメタノール(500ml)に懸濁し、濃硫酸(1.
0ml)を加え6時間加熱還流した。析出した固体を濾取
し、メタノールで洗浄し6−ニトロ−4−クロマニリデ
ン−3−酢酸 メチル(13.6g)を得た。
【0044】(1−4)工程(1−3)で得た化合物
(13.6g)をジオキサン(370ml)に溶解し、反応系内を
窒素で置換した後5%パラジウム/アルミナ(1.2g)を
加え、常圧で水素雰囲気下室温で4時間攪拌した。パラ
ジウム/アルミナを濾去した後、溶媒を減圧下濃縮し
た。濃縮残渣にメタノール(270ml)と濃塩酸(5ml)を
加え、3時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、濃
縮残渣に酢酸エチルと飽和重曹水を加え分液した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、濃縮残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出液:クロロホルム/
メタノール=100/1)にて精製した。目的物のフラ
クションを減圧下濃縮し、濃縮残渣にエーテルを加えて
スラッチングし固体を濾取すると6−アミノ−4−クロ
マノン−3−酢酸 メチル(7.4g)を得た。
【0045】(1−5)工程(1−4)で得た化合物
(7.4g)をメタノール(150ml)に溶解し、水素化ホウ
素ナトリウム(0.91g)を少しずつ加え室温で攪拌し
た。反応終了後、溶媒を減圧下濃縮し酢酸エチルで抽出
した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下濃縮
し濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出液:クロロホルム/メタノール=10/1)にて精製
した。目的物のフラクションを減圧下濃縮すると題記化
合物(3.0g)を得た。
【0046】(1−6)工程(1−5)で得た化合物
(3.0g)とピリジン(1.6ml)を酢酸エチル(30ml)に
溶解した。ここにp−シアノ安息香酸クロライド(2.3
g)を加えて室温で2.5時間攪拌した。反応終了後、
不溶物を濾過し濾液を濃縮した。濃縮残渣と先に濾取し
た固体を合わせ、水でよく洗浄し、つづいてエーテルで
洗浄し減圧下乾燥すると6−[(4−シアノベンゾイ
ル)アミノ]−4−ヒドロキシクロマン−3−酢酸 メ
チル(3.2g)を得た。
【0047】(1−7)工程(1−6)で得た化合物
(3.0g)にジオキサン(150ml)とアンバーリスト15
(300mg)を加え、2時間加熱還流した。反応液を約5
0℃まで冷却し濾過した。溶媒を減圧濃縮し、濃縮残渣
にメタノール(100ml)を加えて加熱還流した。室温ま
で冷却し、析出した結晶を濾取した。濾液を減圧濃縮
し、濃縮残渣をN,N’−ジメチルホルムアミドに溶解
しシリカカラムクロマトグラフィー(溶出液クロロホル
ム)にて精製した。目的物のフラクションを集めて減圧
濃縮し、濃縮残渣と先に濾取した結晶を合わせて減圧乾
燥すると6−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]−2
H−ベンゾピラン−3−酢酸 メチル(1.7g)を得た。
【0048】(1−8)工程(1−7)で得た化合物
(1.7g)をテトラヒドロフラン(100ml)と水(70ml)
の混合溶媒に溶解し、水酸化リチウム(620mg)を加え
て室温で30分間撹拌した。大部分のテトラヒドロフラ
ンを減圧下留去した後、塩酸水溶液を加えて酸性とし
た。析出した結晶を濾取し、水とメタノールで洗浄する
と題記化合物(1.51g)が得られた。 mp:>230℃1 H-NMR(DMSO-d6):10.35(s, 1H)、8.09(d, 1H, J=8.8H
z)、8.02(d, 2H, J=8.8Hz)、7.46-7.42(m, 2H)、6.74
(d, 1H, J=8.8Hz)、6.39(s, 1H)、4.73(s, 2H)、3.21
(s, 2H)
【0049】光学活性な6−[(4−シアノベンゾイ
ル)アミノ]クロマン−3−酢酸の合成 実施例2 実施例1の工程(1−7)で得た化合物(80mg)とRu
〔(R)−BINAP〕Cl2(2.3mg)を精密に秤り取
り、シュレンク管中でアルゴン気流下無水メタノール
(29ml)に懸濁した。ここに蒸留したトリエチルアミン
(0.09g)を無水メタノール(100ml)に溶かした溶液
(1ml)を加えた。オートクレーブ内をアルゴンで置換
した後、シリンジを用いてオートクレーブに移した。水
素に置換し100kg/cm2にて40℃、18時間反応を行っ
た。反応液を減圧濃縮した後、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製し、(−)−体(55mg)を得た。光
学純度は70%eeであった。[α]D 25=−17.5
(C=1.00、ジオキサン)
【0050】実施例3 実施例1の工程(1−7)で得た化合物(80mg)とRu
〔(R)−BINAP〕(O2CCH32(2.3mg)を精
密に秤り取り、シュレンク管中でアルゴン気流下無水メ
タノール(30ml)に懸濁した。オートクレーブ内をアル
ゴンで置換した後、原料懸濁液を装入し、水素に置換し
100kg/cm2にて20℃、42時間反応を行った。反応液
を減圧下濃縮し、濃縮残渣をメタノール(1.5ml)でス
ラッジングし、粉末を濾取乾燥すると(−)−体(50m
g)を得た。光学純度は89%eeであった。[α]D 25
=−22.5(C=1.00、ジオキサン)
【0051】実施例4 実施例1の工程(1−7)で得た化合物(1.0g)とRu
〔(R)−BINAP〕(O2CCH32(30mg)を精
密に秤り取り、500mlのオートクレーブに入れ、ア
ルゴンで置換した。ここに無水メタノール(270ml)を
シリンジを用いて注入し、水素に置換し100kg/cm2にて
40℃、18時間反応を行った。反応液を減圧下濃縮
し、濃縮残渣をメタノール(5ml)でスラッジングし、
粉末を濾取乾燥すると(−)−体(730mg)を得た。化
学純度は94%、光学純度は85%eeであった。
[α]D 25=−21.3(C=1.00、ジオキサン) mp:229.5℃1 H-NMR(DMSO-d6):10.29(s, 1H)、8.08(d, 2H, J=8.1H
z)、8.01(d, 2H, J=8.1Hz)7.48(d, 1H, J=2.2Hz)、7.42
(dd, 1H, J=2.2,8.8Hz)、6.75(d, 1H, J=8.8Hz)、4.18
(d, 1H, J=11.0Hz)、3.81(dd, 1H, J=7.3,11.0Hz)、2.9
1-2.84(m, 1H)、2.56-2.25(m, 4H)
【0052】実施例5 実施例1の工程(1−7)で得た化合物(1.0g)とRu
〔(S)−BINAP〕(O2CCH32(30mg)を精
密に秤り取り、500mlのオートクレーブに入れ、ア
ルゴンで置換した。ここに無水メタノール(270ml)を
シリンジを用いて注入し、水素に置換し100kg/cm2にて
40℃、18時間反応を行った。反応液を減圧下濃縮
し、濃縮残渣をメタノール(5ml)でスラッジングし、
粉末を濾取乾燥すると(+)−体(760mg)を得た。光
学純度は85%eeであった。[α]D 25=+21.3
(C=1.00、ジオキサン) mp:228℃1 H-NMR(DMSO-d6):10.29(s, 1H)、8.08(d, 2H, J=8.1H
z)、8.01(d, 2H, J=8.1Hz)7.48(d, 1H, J=2.2Hz)、7.42
(dd, 1H, J=2.2,8.8Hz)、6.75(d, 1H, J=8.8Hz)、4.18
(d, 1H, J=11.0Hz)、3.81(dd, 1H, J=7.3,11.0Hz)、2.9
1-2.84(m, 1H)、2.56-2.25(m, 4H)
【0053】実施例6 実施例1の工程(1−7)で得た化合物(81mg)とRu
〔(-)-(S)-N,N-ジメチル-1-〔(R)-1′,2-ビス(ジフェ
ニルホスフィノ)フェロセニル〕エチルアミン]ジクロ
ライド(2.3mg)を精密に秤り取り、シュレンク管中でア
ルゴン気流下無水メタノール(29ml)に懸濁した。ここ
に蒸留したトリエチルアミン(0.09g)を無水メタノー
ル(100ml)に溶かした溶液(1ml)を加えた。オートク
レーブ内をアルゴンで置換した後、シリンジを用いてオ
ートクレーブに移した。水素に置換し100kg/cm2にて4
0℃、18時間反応を行った。反応液を減圧濃縮した
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、
(+)−体(60mg)を得た。光学純度は37%eeであ
った。[α]D 25=+9.25(C=1.00、ジオキ
サン)
【0054】
【発明の効果】本発明の効果を列挙すると次のとおりで
ある。 (1)医薬品中間体として有用な一般式(2)で表され
る光学活性カルボン酸の提供。 (2)(1)の光学活性カルボン酸を、高い光学収率で
得る製造方法の提供。 (3)(1)の光学活性カルボン酸の原料となる一般式
(1)で表されるカルボン酸の提供。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 231/18 9547−4H C07C 231/18 233/54 9547−4H 233/54 253/30 9357−4H 253/30 255/57 9357−4H 255/57 C07D 311/04 C07D 311/04 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00 (72)発明者 粟野 博一 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 山本 喜博 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)[化1] 【化1】 (式中、R1は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
    基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、p−シアノベン
    ゾイルアミノ基を、XはOまたはCH2を示す)で表さ
    れるβ、γ−不飽和カルボン酸を、遷移金属−光学活性
    ホスフィン錯体を触媒として不斉水素化することを特徴
    とする一般式(2)[化2] 【化2】 (式中、R1は水素原子、アミノ基、アセチルアミノ
    基、t−ブトキシカルボニルアミノ基、p−シアノベン
    ゾイルアミノ基を、XはOまたはCH2を示す)で表さ
    れる光学活性カルボン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】遷移金属−光学活性ホスフィン錯体の遷移
    金属がルテニウム、ロジウムまたはイリジウムである請
    求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】遷移金属−光学活性ホスフィン錯体の遷移
    金属がルテニウムである請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】一般式(1)において、R1がp−シアノ
    ベンゾイルアミノ基であり、XがOで表されるβ、γ−
    不飽和カルボン酸をルテニウム−光学活性ホスフィン錯
    体を触媒として不斉水素化することを特徴とする一般式
    (2)において、R1がp−シアノベンゾイルアミノ基
    で表される光学活性カルボン酸の製造方法。
  5. 【請求項5】光学活性ホスフィンが一般式(3)[化
    3] 【化3】 (式中、R2はメチル基、t−ブチル基またはメトキシ
    基を有してもよいフェニル基またはシクロヘキシル基を
    示し、Xは水素原子、アミノ基、アセチルアミノ基また
    はスルホン酸基を示す)で表されるビナフチル化合物で
    ある請求項4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】光学活性な6−[(4−シアノベンゾイ
    ル)アミノ]クロマン−3−酢酸。
  7. 【請求項7】6−[(4−シアノベンゾイル)アミノ]
    −2H−ベンゾピラン−3−酢酸。
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