JPH09227618A - 触媒の分離および回収方法 - Google Patents
触媒の分離および回収方法Info
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- JPH09227618A JPH09227618A JP5835496A JP5835496A JPH09227618A JP H09227618 A JPH09227618 A JP H09227618A JP 5835496 A JP5835496 A JP 5835496A JP 5835496 A JP5835496 A JP 5835496A JP H09227618 A JPH09227618 A JP H09227618A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 触媒としてBF3を用いたポリブテン製造時
の重合反応混合物からBF3を効率よく分離除去し、さ
らにこれを回収する方法を提供する。 【解決手段】 BF3またはその錯体からなる触媒の存
在下でイソブチレンを液相重合することにより、イソブ
チレン重合体を含む液状反応混合物を得て、次いで、反
応混合物を、ニトリル基含有合成高分子繊維と、温度5
0℃以下で液相接触させてBF3を分離し、その後、ニ
トリル基含有合成高分子繊維を温度80℃以上に加熱し
てBF3を回収することを特徴とするBF3の分離および
回収方法。
の重合反応混合物からBF3を効率よく分離除去し、さ
らにこれを回収する方法を提供する。 【解決手段】 BF3またはその錯体からなる触媒の存
在下でイソブチレンを液相重合することにより、イソブ
チレン重合体を含む液状反応混合物を得て、次いで、反
応混合物を、ニトリル基含有合成高分子繊維と、温度5
0℃以下で液相接触させてBF3を分離し、その後、ニ
トリル基含有合成高分子繊維を温度80℃以上に加熱し
てBF3を回収することを特徴とするBF3の分離および
回収方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポリブテン
製造工程における触媒の除去に関するものである。さら
に詳しくは、イソブチレンの重合触媒として用いられる
三フッ化ホウ素(以下、「BF3」と記す)の分離除去
および回収の方法に関するものである。
製造工程における触媒の除去に関するものである。さら
に詳しくは、イソブチレンの重合触媒として用いられる
三フッ化ホウ素(以下、「BF3」と記す)の分離除去
および回収の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イソブチレンを含有する主としてC4か
らなる留分を、酸触媒により重合して得られるブテン類
の重合物は一般にポリブテンと呼ばれ、接着剤や潤滑油
添加剤の原料等の分野で広く使用されている。このポリ
ブテン製造時の重合触媒として、BF3またはその錯体
が工業的に広く使用されている。
らなる留分を、酸触媒により重合して得られるブテン類
の重合物は一般にポリブテンと呼ばれ、接着剤や潤滑油
添加剤の原料等の分野で広く使用されている。このポリ
ブテン製造時の重合触媒として、BF3またはその錯体
が工業的に広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】重合反応終了後に触媒
として使用されたBF3を除去する方法としては、アル
カリ性水溶液による中和およびそれに続く水洗が一般的
に採用されているが、水洗時にエマルションが発生した
り、排出されたフッ素を含有する排水の処理等が必要と
なるため、環境対策上効率的なBF3の除去方法が望ま
れている。
として使用されたBF3を除去する方法としては、アル
カリ性水溶液による中和およびそれに続く水洗が一般的
に採用されているが、水洗時にエマルションが発生した
り、排出されたフッ素を含有する排水の処理等が必要と
なるため、環境対策上効率的なBF3の除去方法が望ま
れている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の条
件を満たすアクリル繊維を用いることにより、触媒とし
てBF3を用いたポリブテン製造時の重合反応混合物か
らBF3を効率よく分離除去し、さらにこれを回収する
方法を見出して本発明を完成した。すなわち本発明の第
1は、BF3またはその錯体からなる触媒の存在下でイ
ソブチレンを液相重合することにより、イソブチレン重
合体を含む液状反応混合物を得て、次いで、反応混合物
を、ニトリル基含有合成高分子繊維と、温度50℃以下
で液相接触させることを特徴とするBF3の分離方法に
関するものである。本発明の第2は、上記本発明の第1
において、ニトリル基含有合成高分子繊維が、アクリロ
ニトリルの繰返し単位を80モル%以上含むポリアクリ
ロニトリルからなることを特徴とするBF3の分離方法
に関する。本発明の第3は、上記本発明の第1におい
て、ニトリル基含有合成高分子繊維が2デニール以下の
極細繊維であることを特徴とするBF3の分離方法に関
する。さらに本発明の第4は、BF3またはその錯体か
らなる触媒の存在下でイソブチレンを液相重合すること
により、イソブチレン重合体を含む液状反応混合物を得
て、次いで、反応混合物を、ニトリル基含有合成高分子
繊維と、温度50℃以下で液相接触させ、その後、ニト
リル基含有合成高分子繊維を温度80℃以上に加熱する
ことを特徴とするBF3の分離および回収方法に関する
ものである。本発明の第5は、上記本発明の第4におい
て、ニトリル基含有合成高分子繊維が、アクリロニトリ
ルの繰返し単位を80モル%以上含むポリアクリロニト
リルからなることを特徴とするBF3の分離および回収
方法に関する。本発明の第6は、上記発明の第4におい
て、ニトリル基含有合成高分子繊維が2デニール以下の
極細繊維であることを特徴とするBF3の分離および回
収方法に関する。
件を満たすアクリル繊維を用いることにより、触媒とし
てBF3を用いたポリブテン製造時の重合反応混合物か
らBF3を効率よく分離除去し、さらにこれを回収する
方法を見出して本発明を完成した。すなわち本発明の第
1は、BF3またはその錯体からなる触媒の存在下でイ
ソブチレンを液相重合することにより、イソブチレン重
合体を含む液状反応混合物を得て、次いで、反応混合物
を、ニトリル基含有合成高分子繊維と、温度50℃以下
で液相接触させることを特徴とするBF3の分離方法に
関するものである。本発明の第2は、上記本発明の第1
において、ニトリル基含有合成高分子繊維が、アクリロ
ニトリルの繰返し単位を80モル%以上含むポリアクリ
ロニトリルからなることを特徴とするBF3の分離方法
に関する。本発明の第3は、上記本発明の第1におい
て、ニトリル基含有合成高分子繊維が2デニール以下の
極細繊維であることを特徴とするBF3の分離方法に関
する。さらに本発明の第4は、BF3またはその錯体か
らなる触媒の存在下でイソブチレンを液相重合すること
により、イソブチレン重合体を含む液状反応混合物を得
て、次いで、反応混合物を、ニトリル基含有合成高分子
繊維と、温度50℃以下で液相接触させ、その後、ニト
リル基含有合成高分子繊維を温度80℃以上に加熱する
ことを特徴とするBF3の分離および回収方法に関する
ものである。本発明の第5は、上記本発明の第4におい
て、ニトリル基含有合成高分子繊維が、アクリロニトリ
ルの繰返し単位を80モル%以上含むポリアクリロニト
リルからなることを特徴とするBF3の分離および回収
方法に関する。本発明の第6は、上記発明の第4におい
て、ニトリル基含有合成高分子繊維が2デニール以下の
極細繊維であることを特徴とするBF3の分離および回
収方法に関する。
【0005】以下に、さらに本発明を説明する。イソブ
チレンの液相重合としては、イソブチレン単独で、また
はイソブチレンおよびイソブチレンと共重合し得るコモ
ノマー、例えばn−ブテンまたはイソプレン等の混合物
を用いて、溶液重合、スラリー重合または塊状重合が行
われる。重合温度は特に限定されず、液相を保持する限
り、例えば−70〜100℃の範囲で行うことができ
る。主として重合温度を調整することにより、イソブチ
レンのダイマーまたはコダイマーからゴム状の高分子量
のものまで任意に製造することができる。従って、本発
明におけるイソブチレン重合体には、イソブチレンのダ
イマーまたはコダイマーなどの低分子量のものから、数
平均分子量が数千の粘稠液体、および粘度平均分子量が
数万から100万のゴム状重合体も含まれる。さらに、
本発明におけるイソブチレン重合体としては、前記のよ
うに、コモノマー、例えばn−ブテンまたはイソプレン
等との共重合体も含まれる。ただし、共重合体は前述の
ポリアクリロニトリル繊維に対して不活性なものである
ことが好ましい。
チレンの液相重合としては、イソブチレン単独で、また
はイソブチレンおよびイソブチレンと共重合し得るコモ
ノマー、例えばn−ブテンまたはイソプレン等の混合物
を用いて、溶液重合、スラリー重合または塊状重合が行
われる。重合温度は特に限定されず、液相を保持する限
り、例えば−70〜100℃の範囲で行うことができ
る。主として重合温度を調整することにより、イソブチ
レンのダイマーまたはコダイマーからゴム状の高分子量
のものまで任意に製造することができる。従って、本発
明におけるイソブチレン重合体には、イソブチレンのダ
イマーまたはコダイマーなどの低分子量のものから、数
平均分子量が数千の粘稠液体、および粘度平均分子量が
数万から100万のゴム状重合体も含まれる。さらに、
本発明におけるイソブチレン重合体としては、前記のよ
うに、コモノマー、例えばn−ブテンまたはイソプレン
等との共重合体も含まれる。ただし、共重合体は前述の
ポリアクリロニトリル繊維に対して不活性なものである
ことが好ましい。
【0006】重合溶剤については、イソブチレン自体を
溶剤とすることもでき、またプロパン、ブタン等の飽和
炭化水素を溶剤とすることもできる。
溶剤とすることもでき、またプロパン、ブタン等の飽和
炭化水素を溶剤とすることもできる。
【0007】イソブチレンの液相重合の代表例として
は、イソブチレンおよびその他のオレフィンとしてn−
ブテンを含むC4留分の重合によるポリブテンの製造が
挙げられる。この場合には、反応後、ポリブテンが溶解
した炭化水素混合物からなる反応混合物が得られる。
は、イソブチレンおよびその他のオレフィンとしてn−
ブテンを含むC4留分の重合によるポリブテンの製造が
挙げられる。この場合には、反応後、ポリブテンが溶解
した炭化水素混合物からなる反応混合物が得られる。
【0008】イソブチレンの液相重合においては、BF
3またはその錯体からなる触媒が用いられる。BF3錯体
触媒としては、例えばポリブテン製造用として従来公知
のいずれのものも用いられる。例えば、アルコール類、
エーテル類、フェノール類、ケトン類、アルデヒド類、
エステル類、有機酸類、酸無水物等の含酸素化合物等と
のBF3錯体が挙げられる。より具体的なBF3錯体触媒
としては、BF3エーテラート(BF3とエチルエーテル
との錯体)等が例示される。本願でいう錯体とは、低温
では錯体自体として単離が可能であるが、加熱を行うと
容易に分解して、蒸留操作などにより錯体構成成分に分
離することができるものである。BF3またはその錯体
からなる触媒の使用量は特に限定されないが、通常は反
応系に0.001〜10重量%添加される。重合反応後
においても、添加した触媒はそのまま反応混合物中に残
存する。イソブチレンの液相重合を行うことにより、B
F3またはその錯体からなる触媒およびイソブチレン重
合体を含む液状反応混合物が得られる。
3またはその錯体からなる触媒が用いられる。BF3錯体
触媒としては、例えばポリブテン製造用として従来公知
のいずれのものも用いられる。例えば、アルコール類、
エーテル類、フェノール類、ケトン類、アルデヒド類、
エステル類、有機酸類、酸無水物等の含酸素化合物等と
のBF3錯体が挙げられる。より具体的なBF3錯体触媒
としては、BF3エーテラート(BF3とエチルエーテル
との錯体)等が例示される。本願でいう錯体とは、低温
では錯体自体として単離が可能であるが、加熱を行うと
容易に分解して、蒸留操作などにより錯体構成成分に分
離することができるものである。BF3またはその錯体
からなる触媒の使用量は特に限定されないが、通常は反
応系に0.001〜10重量%添加される。重合反応後
においても、添加した触媒はそのまま反応混合物中に残
存する。イソブチレンの液相重合を行うことにより、B
F3またはその錯体からなる触媒およびイソブチレン重
合体を含む液状反応混合物が得られる。
【0009】次いで、本発明においては、上記液状反応
混合物を、ニトリル基含有合成高分子繊維と、温度50
℃以下で液相接触させる。本発明で用いるニトリル基含
有合成高分子繊維は、有機溶剤に実質的に侵されること
のないものであり、好ましくはアクリロニトリルの繰返
し単位を80モル%以上含むポリアクリロニトリルから
なる繊維(フィラメント)である。通常、アクリロニト
リルを常法により重合して得られるポリアクリロニトリ
ルを、常法により紡糸等の方法により極細な繊維に加工
したものが用いられる。アクリロニトリルの重合は、通
常のビニル系モノマーのラジカル重合と同様に行うこと
ができ、工業的には水系懸濁重合や均一溶液重合により
行われる。水系懸濁重合による場合には、通常重合度の
十分に高いものが得られ、従って、低重合物による汚染
の問題は少ない。また均一溶液重合による場合において
も、有機溶媒として例えばジメチルスルホキシド(DM
SO)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの適当な
有機溶媒を用いると共に重合条件を選択することによ
り、通常重合度の十分に高いものが得られ、低重合物に
よる汚染の問題は少ない。なお、低重合物が溶出するこ
とにより有機液体が汚染される問題は、例えば、重合
後、繊維加工の前後において、重合体を適宜の有機溶媒
で洗浄抽出するなどの処理により改善することができ
る。
混合物を、ニトリル基含有合成高分子繊維と、温度50
℃以下で液相接触させる。本発明で用いるニトリル基含
有合成高分子繊維は、有機溶剤に実質的に侵されること
のないものであり、好ましくはアクリロニトリルの繰返
し単位を80モル%以上含むポリアクリロニトリルから
なる繊維(フィラメント)である。通常、アクリロニト
リルを常法により重合して得られるポリアクリロニトリ
ルを、常法により紡糸等の方法により極細な繊維に加工
したものが用いられる。アクリロニトリルの重合は、通
常のビニル系モノマーのラジカル重合と同様に行うこと
ができ、工業的には水系懸濁重合や均一溶液重合により
行われる。水系懸濁重合による場合には、通常重合度の
十分に高いものが得られ、従って、低重合物による汚染
の問題は少ない。また均一溶液重合による場合において
も、有機溶媒として例えばジメチルスルホキシド(DM
SO)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの適当な
有機溶媒を用いると共に重合条件を選択することによ
り、通常重合度の十分に高いものが得られ、低重合物に
よる汚染の問題は少ない。なお、低重合物が溶出するこ
とにより有機液体が汚染される問題は、例えば、重合
後、繊維加工の前後において、重合体を適宜の有機溶媒
で洗浄抽出するなどの処理により改善することができ
る。
【0010】ポリアクリロニトリルとしては、BF3に
対する耐酸性が良好な点から、アクリロニトリルを80
モル%以上含むように重合されたものを用いる。アクリ
ロニトリルの含有量が前記範囲にある限り、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、アクリ
ルアミドなどの非イオン性コモノマー;ビニルベンゼン
スルホン酸、アリルスルホン酸などのアニオン性コモノ
マー;ビニルピリジン、メチルビニルピリジンなどのカ
チオン性コモノマー;そのほか塩化ビニル、塩化ビニリ
デンなどのコモノマーを適宜に共重合したものも用いる
ことができる。これらのコモノマーを共重合することに
より、繊維加工が容易になり、また繊維強度を向上させ
ることができる。
対する耐酸性が良好な点から、アクリロニトリルを80
モル%以上含むように重合されたものを用いる。アクリ
ロニトリルの含有量が前記範囲にある限り、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル、酢酸ビニル、アクリ
ルアミドなどの非イオン性コモノマー;ビニルベンゼン
スルホン酸、アリルスルホン酸などのアニオン性コモノ
マー;ビニルピリジン、メチルビニルピリジンなどのカ
チオン性コモノマー;そのほか塩化ビニル、塩化ビニリ
デンなどのコモノマーを適宜に共重合したものも用いる
ことができる。これらのコモノマーを共重合することに
より、繊維加工が容易になり、また繊維強度を向上させ
ることができる。
【0011】繊維にするための加工方法は特に限定され
ない。極細繊維を製造する加工方法であればいずれの方
法も採用することができる。例えば、常法による湿式ま
たは乾式紡糸法により繊維に加工することができる。繊
維形状も特に限定されない。例えば、繊維の断面形状が
通常の円形のほか、中空に成形されたもの、または星形
等のいわゆる異形繊維であっても好ましく使用すること
ができる。より高いBF3の吸着効率を得るためには、
繊維の太さが2デニール以下の極細繊維を使用すること
が好ましい。より好ましい繊維の太さは、0.01〜2
デニールである。
ない。極細繊維を製造する加工方法であればいずれの方
法も採用することができる。例えば、常法による湿式ま
たは乾式紡糸法により繊維に加工することができる。繊
維形状も特に限定されない。例えば、繊維の断面形状が
通常の円形のほか、中空に成形されたもの、または星形
等のいわゆる異形繊維であっても好ましく使用すること
ができる。より高いBF3の吸着効率を得るためには、
繊維の太さが2デニール以下の極細繊維を使用すること
が好ましい。より好ましい繊維の太さは、0.01〜2
デニールである。
【0012】本発明に用いる繊維は、上記繊維を含む限
り、織布、不織布、組布などの布状や綿状など各種の形
態のものを用いることができる。不織布の形態である
と、取扱いに便利であり好ましい。例えば、市販のポリ
アクリロニトリル繊維からなる不織布を用いることがで
きる。
り、織布、不織布、組布などの布状や綿状など各種の形
態のものを用いることができる。不織布の形態である
と、取扱いに便利であり好ましい。例えば、市販のポリ
アクリロニトリル繊維からなる不織布を用いることがで
きる。
【0013】BF3を含有する液状反応混合物からBF3
を分離除去するには、反応混合物と繊維とを温度50℃
以下で液相接触させる。この温度範囲であればBF3の
吸着効率が高く、液相接触が可能である限り50℃以下
の任意の温度を採用することができる。より好ましい接
触温度は、−30〜50℃の範囲である。
を分離除去するには、反応混合物と繊維とを温度50℃
以下で液相接触させる。この温度範囲であればBF3の
吸着効率が高く、液相接触が可能である限り50℃以下
の任意の温度を採用することができる。より好ましい接
触温度は、−30〜50℃の範囲である。
【0014】液相接触の方法は特に限定されない。例え
ば、繊維あるいは繊維からなる不織布等を充填した槽
に、BF3を含有する反応混合物を通過接触させること
ができる。流通式およびバッチ式のいずれの形式でも接
触操作を行うことができる。接触の時間も特に限定され
ず、適宜に決定される。通常、流通式では、空間速度と
して0.01〜10hr-1の範囲から選択することができ
る。用いる繊維の量も適宜に選択することができる。上
記の液相接触により、反応混合物中に懸濁状でまたは溶
解して存在するBF3は、繊維に吸着されて反応混合物
から分離除去される。
ば、繊維あるいは繊維からなる不織布等を充填した槽
に、BF3を含有する反応混合物を通過接触させること
ができる。流通式およびバッチ式のいずれの形式でも接
触操作を行うことができる。接触の時間も特に限定され
ず、適宜に決定される。通常、流通式では、空間速度と
して0.01〜10hr-1の範囲から選択することができ
る。用いる繊維の量も適宜に選択することができる。上
記の液相接触により、反応混合物中に懸濁状でまたは溶
解して存在するBF3は、繊維に吸着されて反応混合物
から分離除去される。
【0015】吸着されたBF3を繊維から脱離させて回
収するには、吸着した繊維を加熱する方法を用いること
ができる。加熱は、適宜の不活性ガス、例えば窒素を利
用して行うことができる。不活性なものであれば、適宜
の有機溶媒中で加熱することも可能である。加熱温度
は、脱離速度を十分大きくするために80℃以上とす
る。好ましくは100℃以上である。脱離に必要な温度
の上限は特に限定されず、高温であるほど脱離が速やか
に進行する。しかし、著しく高い温度では繊維の耐熱性
が問題となるので、140℃が実用上の上限温度であ
る。このようにしてBF3の吸着および脱離を行った繊
維は、繰り返し使用することができる。本発明における
繊維を用いれば、繰り返し使用してもBF3の吸収能力
は特に低下することなく、複数回の繰り返し使用が可能
である。なお、BF3は脱離する際に通常は気体状であ
り、しかも高純度である。従って、脱離したBF3を適
宜の手段で回収し、そのまま重合触媒として、または適
宜の化合物により錯体とした後に重合触媒として再使用
することもできる。適宜に固体アルカリ等に吸収させて
廃棄することもできる。
収するには、吸着した繊維を加熱する方法を用いること
ができる。加熱は、適宜の不活性ガス、例えば窒素を利
用して行うことができる。不活性なものであれば、適宜
の有機溶媒中で加熱することも可能である。加熱温度
は、脱離速度を十分大きくするために80℃以上とす
る。好ましくは100℃以上である。脱離に必要な温度
の上限は特に限定されず、高温であるほど脱離が速やか
に進行する。しかし、著しく高い温度では繊維の耐熱性
が問題となるので、140℃が実用上の上限温度であ
る。このようにしてBF3の吸着および脱離を行った繊
維は、繰り返し使用することができる。本発明における
繊維を用いれば、繰り返し使用してもBF3の吸収能力
は特に低下することなく、複数回の繰り返し使用が可能
である。なお、BF3は脱離する際に通常は気体状であ
り、しかも高純度である。従って、脱離したBF3を適
宜の手段で回収し、そのまま重合触媒として、または適
宜の化合物により錯体とした後に重合触媒として再使用
することもできる。適宜に固体アルカリ等に吸収させて
廃棄することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を詳述
する。
する。
<実施例>繊維太さ0.9デニールのアクリル繊維(ア
クリロニトリル90%)の束35gを、直径25mm、
長さ250mmのステンレス管に充填し、温度10℃の
恒温に維持した。上記の管に、イソブチレンを含有する
C4留分をBF3エーテラートにより温度0℃〜10℃で
液相重合して得られた液状反応混合物(BF3として0.
5重量%含有)を100ml/hr の一定速度で供給した。
出口流体中のBF3濃度は零であり、BF3が完全に吸着
除去されていることを確認した。さらに供給を続けなが
ら出口のBF3濃度を測定し、供給を開始して18時間
経過後に、BF3の流出が確認された時点で反応混合物
の供給を停止した。反応混合物の供給を停止した後、充
填管内の繊維を1000mlのトルエンで洗浄した。窒
素を充填管に供給してトルエンを乾燥した後、充填管の
重量を測定した。BF3供給前の重量との差を求めた結
果、充填したアクリル繊維中に吸着保持されたBF3の
量は8.1g/100g-繊維であった。次に、上記のようにし
てBF3が吸着されたアクリル繊維の充填管に、10ml/
分(標準状態)の流量で窒素を供給し、加熱を開始して
温度を120℃に維持した。流出する窒素はフェノール
中に導入した。この状態で、出口からの窒素を観察し、
窒素中にBF3による白煙がほとんど認められなくなる
まで加熱および窒素導入を継続した。その後、冷却して
充填管の重量を秤量したところ、吸着されたBF3の9
3%が回収されていた。
クリロニトリル90%)の束35gを、直径25mm、
長さ250mmのステンレス管に充填し、温度10℃の
恒温に維持した。上記の管に、イソブチレンを含有する
C4留分をBF3エーテラートにより温度0℃〜10℃で
液相重合して得られた液状反応混合物(BF3として0.
5重量%含有)を100ml/hr の一定速度で供給した。
出口流体中のBF3濃度は零であり、BF3が完全に吸着
除去されていることを確認した。さらに供給を続けなが
ら出口のBF3濃度を測定し、供給を開始して18時間
経過後に、BF3の流出が確認された時点で反応混合物
の供給を停止した。反応混合物の供給を停止した後、充
填管内の繊維を1000mlのトルエンで洗浄した。窒
素を充填管に供給してトルエンを乾燥した後、充填管の
重量を測定した。BF3供給前の重量との差を求めた結
果、充填したアクリル繊維中に吸着保持されたBF3の
量は8.1g/100g-繊維であった。次に、上記のようにし
てBF3が吸着されたアクリル繊維の充填管に、10ml/
分(標準状態)の流量で窒素を供給し、加熱を開始して
温度を120℃に維持した。流出する窒素はフェノール
中に導入した。この状態で、出口からの窒素を観察し、
窒素中にBF3による白煙がほとんど認められなくなる
まで加熱および窒素導入を継続した。その後、冷却して
充填管の重量を秤量したところ、吸着されたBF3の9
3%が回収されていた。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、触媒として使用された
BF3を効率よく反応混合物から除去分離することがで
きると共に、BF3を回収して再使用することが可能で
ある。
BF3を効率よく反応混合物から除去分離することがで
きると共に、BF3を回収して再使用することが可能で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 三フッ化ホウ素またはその錯体からなる
触媒の存在下でイソブチレンを液相重合することによ
り、イソブチレン重合体を含む液状反応混合物を得て、 次いで、該反応混合物を、ニトリル基含有合成高分子繊
維と、温度50℃以下で液相接触させることを特徴とす
る三フッ化ホウ素の分離方法。 - 【請求項2】 前記ニトリル基含有合成高分子繊維が、
アクリロニトリルの繰返し単位を80モル%以上含むポ
リアクリロニトリルからなることを特徴とする請求項1
に記載の三フッ化ホウ素の分離方法。 - 【請求項3】 前記ニトリル基含有合成高分子繊維が、
2デニール以下の極細繊維であることを特徴とする請求
項1に記載の三フッ化ホウ素の分離方法。 - 【請求項4】 三フッ化ホウ素またはその錯体からなる
触媒の存在下でイソブチレンを液相重合することによ
り、イソブチレン重合体を含む液状反応混合物を得て、 次いで、該反応混合物を、ニトリル基含有合成高分子繊
維と、温度50℃以下で液相接触させ、 その後、該ニトリル基含有合成高分子繊維を温度80℃
以上に加熱することを特徴とする三フッ化ホウ素の分離
および回収方法。 - 【請求項5】 前記ニトリル基含有合成高分子繊維が、
アクリロニトリルの繰返し単位を80モル%以上含むポ
リアクリロニトリルからなることを特徴とする請求項4
に記載の三フッ化ホウ素の分離および回収方法。 - 【請求項6】 前記ニトリル基含有合成高分子繊維が、
2デニール以下の極細繊維であることを特徴とする請求
項4に記載の三フッ化ホウ素の分離および回収方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5835496A JPH09227618A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 触媒の分離および回収方法 |
| EP97102228A EP0791557B1 (en) | 1996-02-20 | 1997-02-12 | Method for separating and recovering boron trifluoride |
| DE69700536T DE69700536T2 (de) | 1996-02-20 | 1997-02-12 | Verfahren zur Abscheidung und Rückgewinnung von Bortrifluorid |
| US08/798,727 US5846429A (en) | 1996-02-20 | 1997-02-13 | Method for separating and recovering boron trifluoride |
| CN97110056A CN1168349A (zh) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | 三氟化硼的分离和回收方法 |
| IDP970494A ID15972A (id) | 1996-02-20 | 1997-02-20 | Metode untuk memisahkan dan mengumpulkan boron trifluorida |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5835496A JPH09227618A (ja) | 1996-02-21 | 1996-02-21 | 触媒の分離および回収方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09227618A true JPH09227618A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=13081996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5835496A Pending JPH09227618A (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-21 | 触媒の分離および回収方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09227618A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000011040A1 (en) * | 1998-08-25 | 2000-03-02 | Nippon Petrochemicals Company, Limited | Process for producing butene polymer |
| KR100359881B1 (ko) * | 1999-01-30 | 2002-11-04 | 주식회사 엘지화학 | 조촉매를 재사용하는 올레핀 중합 방법 |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP5835496A patent/JPH09227618A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000011040A1 (en) * | 1998-08-25 | 2000-03-02 | Nippon Petrochemicals Company, Limited | Process for producing butene polymer |
| KR100359881B1 (ko) * | 1999-01-30 | 2002-11-04 | 주식회사 엘지화학 | 조촉매를 재사용하는 올레핀 중합 방법 |
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