JPH09227671A - アミド結合を有する高分子量脂肪族ポリエステル共重合体の製造法 - Google Patents
アミド結合を有する高分子量脂肪族ポリエステル共重合体の製造法Info
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Abstract
テル共重合体の製造法の提供 【解決手段】 (a)脂肪族ジカルボン酸又はその機能
的誘導体、(b)脂肪族ジオール、(c)アミノ酸ポリ
エステル生成条件下に反応させてアミド結合を有する高
分子量脂肪族ポリエステル共重合体を製造する際に、ゲ
ルマニウム化合物からなる触媒及び(d)2官能脂肪族
オキシカルボン酸またはその機能的誘導体を反応系に共
存させる。
Description
る脂肪族ポリエステル共重合体の製造法に関するもので
ある。さらに詳しくは、本発明は、射出成形、中空成形
および押出し成形などの汎用プラスチック成形機で成形
可能なアミド結合を含む高分子量脂肪族ポリエステル共
重合体の製造法に関するものである。本発明の方法によ
れば、優れた物性と生分解性を兼ね備えたアミド結合を
有する高分子量脂肪族ポリエステル共重合体が提供可能
となる。
の成形に用いられていた数平均分子量1万以上程度の高
分子量ポリエステルは、芳香族ポリエステル、例えばテ
レフタル酸とエチレングリコールとからつくられるPE
T、またはテレフタル酸と1,4−ブタンジオールとか
らつくられるPBT、に限られるといっても過言ではな
かった。これに対して脂肪族ポリエステルの実用化が極
めて困難であった背景には、脂肪族ポリエステルの融点
が比較的低いこと、また脂肪族ポリエステルが通常知ら
れた重縮合反応では数平均分子量が15,000以上の
ものを得ることが困難であり、得られたとしても熱分解
しやすく、また一般に得ることが容易な数平均分子量1
万程度の共重合体では実用上十分な強度が得られなかっ
たこと、などがあった。
5−287043号公報などには、数平均分子量が50
00以上、望ましくは10,000以上、で、末端基が
実質的にヒドロキシル基であるポリエステルジオール
に、その融点以上の溶融状態において、カップリング剤
としてのジソイシアナート基を添加することにより、ウ
レタン結合を含む高分子量の脂肪族ポリエステルが得ら
れることが記載されている。しかし、本発明者らの知る
限り、ウレタン結合を含む脂肪族ポリエステルは、汎用
プラスチック成形法で成形する場合、条件によっては着
色したり、ミクロゲルが発生したりするなどの問題があ
る。また、特開平7−102061号公報には、エステ
ル構造の比率が30ないし70%であり、アミド構造の
比率が70ないし30%である脂肪族ポリエステルが記
載されているが、これらはいずれも黄色に着色してお
り、用途が制限される。
ルム、成形品、繊維などの各種分野に応用可能な、実用
上問題のない物性、さらには生分解性を兼ね備えた、ア
ミド結合を有する高分子量脂肪族ポリエステル共重合体
の製造法を提供することにある。
を有すると同時に実用性に耐え得るアミド結合を有する
脂肪族ポリエステルを提供すべく、検討を行った結果、
ゲルマニウム化合物からなる触媒の存在下、ポリエステ
ルの一成分としてアミノ酸を用い、脂肪族ジカルボン酸
またはその機能的誘導体と脂肪族ジオール成分を共重合
反応させる際、2官能脂肪族オキシカルボン酸またはそ
の機能的誘導体を必須成分として共存させることによ
り、重合速度が大幅に増大し、結果的に容易に高分子量
化が達成できると同時に、上記目的も達成できることを
見出して、得られたものである。
(a)脂肪族ジカルボン酸またはその機能的誘導体、
(b)脂肪族ジオールおよび(c)アミノ酸をポリエス
テル生成条件下に反応させて(a)成分および(b)成
分を主要ポリエステル構成員とするアミド結合を有する
脂肪族ポリエステル共重合体を製造する方法において、
該触媒がゲルマニウム化合物からなる触媒であり、かつ
反応系に(d)2官能脂肪族オキシカルボン酸またはそ
の機能的誘導体を共存させることを特徴とするアミド結
合を有する高分子量脂肪族ポリエステル共重合体の製造
法を提供するものである。
ン酸またはその機能的誘導体と(b)脂肪族ジオールと
(c)アミノ酸との反応をゲルマニウム触媒の作用によ
って行わせる際に、(d)2官能脂肪族オキシカルボン
酸またはその誘導体を存在させることを特徴とするもの
である。この発明で「脂肪族」は「脂環族」を包含する
ものとする。
能的誘導体>ポリエステルはエステル結合の形成を高分
子量化の重合反応として得られるものであるところ、エ
ステル結合が水酸基とカルボキシル基との間に形成され
るものであることはいうまでもなく、これらの両官能基
間のエステル形成反応が水酸基とカルボキシル基との脱
水または水酸基とカルボン酸エステルとの脱アルコー
ル、すなわちエステル交換、あるいは水酸基とカルボン
酸無水物との付加によって生じることもまた、よく知ら
れていることである。
対して、エステル結合形成用カルボキシル基供与体とし
ての本発明での(a)成分は、上記の各種のエステル結
合形成反応を対象とするものであって、そこでいう「機
能的誘導体」は、代表的には、低級アルキルエステルお
よび酸無水物である。「機能的誘導体」は、2個のカル
ボキシル基の双方についてのものであることが好まし
い。
は、下記の式(I)で表されるものが好ましい。
肪族炭化水素基、好ましくは炭素数2〜11、特に好ま
しくは2〜6、のものである。R1 はシクロアルキレン
基を包含することは上記したところであり、また分岐鎖
を有するものであってもよい。好ましいR1 は、−(C
H2 )m −、である。ただし、mは0または1〜11の
整数、好ましくは0または1〜6の整数、を表す)
ては、シュウ酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、
セバシン酸、スベリン酸、ドデカン二酸等、が挙げら
れ、機能的誘導体としてはこれらの酸無水物が挙げられ
る。得られる共重合体の物性からは、(a)成分はコハ
ク酸または無水コハク酸あるいはこれらとアジピン酸及
び/または無水アジピン酸との混合物であることが好ま
しい。これらのジカルボン酸または機能的誘導体は、各
群内および(または)各群間で併用してもよい。
れる(b)脂肪族ジオールは、上記の意味での脂肪族化
合物であって、水酸基を2個持つ化合物であるが、その
好ましい具体例は下記の式(II)で表されるものであ
る。
好ましくは炭素数2〜11、特に好ましくは2〜6、の
ものである。R2 はシクロアルキレン基を包含すること
は上記したところであり、また分岐鎖を有するものであ
ってもよい。好ましいR2 は−(CH2 )n −、であ
り、nは2〜11の整数、好ましくは2〜6、の整数を
示す)
ルは特に限定されないが、その具体例としては、エチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジオール、1,6−シクロヘキサンジメタ
ノールが挙げられる。これらは単独で用いても、または
これらの混合物を用いてもよい。得られる共重合体の物
性の点からは、脂肪族ジオール、1,4−ブタンジオー
ルまたはエチレングリコールであることが好ましく、特
には、1,4−ブタンジオールであることが好ましい。
ミノ酸は、分子中に少なくとも1個のアミノ基と1個の
カルボキシル基を有するものであれば特に限定されるも
のではなく、アミノ基とカルボキシル基が同一分子内で
結合して環を形成しているものも含むものとする。さら
にはヒドロキシル基を有するものであっても良い。
いう見地からは脂肪族のものが好ましい。また得られる
ポリマーの性質から、2官能および3官能のタイプが好
ましい。
といった点からは、2官能タイプでは、アラニン、グリ
シン、ロイシン、バリン、イソロイシン、アミノカプロ
ン酸、またはε−カプロラクタム、ラウロラクタムなど
の環状体、等が挙げられ、3官能タイプではセリン、ト
レオニン、リジン、アルギニン、アスパラグン酸、グル
タミン酸、等が挙げられる。これらに光学異性体が存在
する場合には、D体、L体、またはラセミ体のいずれで
もよく、形状としては固体、液体、あるいは水溶液であ
ってもよい。
たはその機能的誘導体>本発明に利用可能な2官能脂肪
族オキシカルボン酸またはその機能的誘導体としては、
分子中に1個の水酸基と1個のカルボン酸基を有するも
のであれば特に限定されるものではない。ここでいう
「機能的誘導体」は、重合反応中に開環して2官能の脂
肪族オキシカルボン酸として作用するもののことであ
る。本発明においては、下記の式(III)の脂肪族オキシ
カルボン酸単位に相当する脂肪族オキシカルボン酸が好
適である。
好ましくは炭素数1〜11、特に好ましくは1〜6、の
2価の脂肪族炭化水素基である。R3 がシクロアルキレ
ン基を包含してもよいことは前記したところから明らか
であるが、好ましいのは鎖状炭化水素である。「鎖状」
は分岐鎖を包含するものとする。)
基とカルボキシル基を持つ化合物、特には式、
は1〜10、さらに好ましくは0または1〜5、であ
る)で表されるものである。前記式で表される(d)2
官能脂肪族オキシカルボン酸を使用すると重合速度が増
大する。
しては、乳酸、グリコール酸、2−ヒドロキシ−n−酪
酸、2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル酪酸、2−ヒド
ロキシ−3−メチル酪酸、2−ヒドロキシカプロン酸、
2−ヒドロキシイソカプロン酸、3−ヒドロキシ酪酸、
4−ヒドロキシ酪酸、2−メチル乳酸、あるいはカプロ
ラクトン等のラクトン類を開環させたもの、さらには、
重合反応中で開環して2官能の脂肪族オキシカルボン酸
として作用するカプロラクトン、バレロラクトン等のラ
クトン類、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
D体、L体、またはラセミ体のいずれでもよく、形状と
しては固体、液体、あるいは水溶液であってもよい。好
ましくは、使用時の重合速度の増大が特に顕著な乳酸、
グリコール酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロ
キシ−3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メ
チル酪酸、2−ヒドロキシカプロン酸、2−ヒドロキシ
イソカプロン酸およびこれらの水溶液が好ましい。特に
好ましくは入手の容易な乳酸および乳酸水溶液である。
乳酸水溶液は、50%、70%、90%の水溶液が一般
的に市販されており、入手が容易である。
発明は、上記の成分(a)〜(c)をポリエステル生成
条件下に反応させる際に、触媒としてゲルマニウム化合
物からなる触媒を使用し、かつ反応系に成分(d)を共
存させることからなる方法によって製造される。
先ず、単純な脱水反応によるエステル結合生成だけでな
く、他の縮合である脱アルコールすなわちエステル交
換、ならびに(b)成分が酸無水物のときの付加、さら
にいわゆる重縮合反応といわれる脱グリコール反応を生
じさせる条件を意味する。脱水あるいは脱グリコール促
進のために共沸剤の使用および(または)減圧の印加も
ここでいう「ポリエステル生成条件」の範疇に入るもの
とし、また触媒を使用することもまた、ポリエステル生
成条件の一具体例である。そして、「ポリエステル生成
条件」は、このようなエステル結合生成の繰り返しによ
って、ポリエステルを生成する条件を意味することはい
うまでもなく、従って、エステル生成が縮合による場合
に「ポリエステル生成条件」は重縮合を意味することに
なる。なお、ジカルボン酸無水物に対するジオールの付
加の場合は、第一のヒドロキシル基の反応は付加である
が、この反応により生成した第二のカルボキシル基に対
する第二のヒドロキシル基の反応は縮合である。従っ
て、この発明で「重縮合」というときは、酸無水物に対
する付加/縮合によるポリエステル生成を包含するもの
とする。
ジカルボン酸またはその機能的誘導体(a)に対して実
質的に等モルであるが、実際の製造過程においてはエス
テル化反応中に留出することがあるから、脂肪族ジカル
ボン酸またはその機能的誘導体100モルに対して、一
般的に1〜50モル%、好ましくは5〜30モル%過
剰、即ち、100〜150モル、好ましくは105〜1
30モル用いることがふつうである。
割合は、脂肪族ジカルボン酸またはその機能的誘導体の
モル数を100モルとしたとき、一般に0.01〜30
モルである。3官能脂肪族オキシカルボン酸の添加量が
0.01モル未満では添加の効果が現れにくく、30モ
ルを越えると反応中着色し易くなる。好ましい使用割合
は0.1〜20モル、特には0.1〜10モルである。
アミノ酸の添加時期はポリエステル生成以前であれば特
に制限されず、原料仕込時に添加するのが便利である
が、エステル化反応中に加えても良い。
ルボン酸、またはその機能的誘導体(d)の量は、脂肪
族ジカルボン酸機能的誘導体100モルに対し、一般に
0.04〜60モル、好ましくは1〜20モル、より好
ましくは3〜10モル、である。2官能脂肪族オキシカ
ルボン酸が少なすぎると本発明の効果が現れにくく、多
すぎると結晶性が失われやすいため、成形上好ましくな
い。
機能的誘導体の添加時期は、ポリエステル生成反応以前
であれば特に限定されないが、例えば(1)あらかじめ
触媒を脂肪族オキシカルボン酸溶液に溶解させた状態で
原料仕込時またはエステル化反応中に添加する方法、ま
たは(2)原料仕込時に触媒を添加すると同時に添加す
る方法、などが好ましい。
リエステル共重合体の製造法は、一般に上記原料をゲル
マニウム化合物からなる重合触媒の存在下で実施する。
本発明に使用されるゲルマニウム化合物からなる触媒
は、ゲルマニウム化合物の一種でもまたは二種以上の混
合物でもよく、またゲルマニウム化合物と公知のポリエ
ステルの製造に用いることのできる任意の触媒、例えば
チタン、アンチモン、スズ、マグネシウム、カルシウ
ム、亜鉛等の反応系に可溶の金属化合物と組み合わせて
使用することもできる。ゲルマニウム化合物としては、
例えば、テトラアルコキシゲルマニウムなどの有機ゲル
マニウム化合物、または酸化ゲルマニウムおよび塩化ゲ
ルマニウムなどの無機ゲルマニウム化合物である。価格
や入手のし易さなどから、酸化ゲルマニウム、テトラエ
トキシゲルマニウムまたはテトラブトキシゲルマニウム
などが特に好ましい。
量、即ち、成分(a)〜(d)の合計量、に対して一般
に0.001〜3重量%、より好ましくは0.005〜
1.5重量%、である。触媒の添加時期はポリエステル
生成以前であれば特に制限されないが、原料仕込み時に
添加しておいてもよく、減圧開始時に添加してもよい。
原料仕込み時に2官能脂肪族オキシカルボン酸と同時に
添加するか、または2官能脂肪族オキシカルボン酸およ
びその水溶液に触媒を溶解して添加するのが特に好まし
い。
重合体を製造する際の温度、時間、圧力などの条件は、
目的物であるポリエステル共重合体が得られる条件であ
れば特に限定されないが、温度は150〜260℃、好
ましくは180〜230℃、重合時間は1時間以上、好
ましくは2〜15時間、減圧度は10mmHg以下、よ
り好ましくは2mmHg以下、の範囲から選択すること
が好ましい。
共重合体>本発明の製造法によって製造された脂肪族ポ
リエステル共重合体は、(a)成分および(b)成分を
主要ポリエステル構成員とするものであって、その製造
に際して前記した通りの配合比で原料を配合すれば、一
般的に、(a)脂肪族ジカルボン酸およびその機能的誘
導体単位と(b)脂肪族ジオール単位のモル比が実質的
に等しくなっており、脂肪族ジカルボン酸単位のモル数
を100モルとしたとき、(c)アミノ酸単位は、0.
01〜30モル、好ましくは0.1〜20モル、特に好
ましくは0.1〜10モル、(d)2官能脂肪族オキシ
カルボン酸単位は、0.04〜60モル、好ましくは1
〜20モル、より好ましくは3〜10モル、である。
加により、分子鎖中にアミド結合を含む。またアミノ酸
が3官能以上であれば、得られるアミド結合を有する脂
肪族ポリエステル共重合体は分岐ないし架橋した構造を
有する。すなわち、3官能アミノ酸単位により架橋構造
および分岐構造を形成する。なお、3官能性の(c)成
分を共重合させた場合にも、本発明によるポリエステル
共重合体は可融であって、熱可塑性樹脂の範疇に属す
る。
ド結合を有する脂肪族ポリエステル共重合体が製造で
き、その数平均分子量Mnは、1万以上であるが、一般
に1万以上30万以下、通常は3万以上30万以下、で
ある。
有する脂肪族ポリエステル共重合体には、本発明の効果
を損なわない限り、他の共重合成分を導入することがで
きる。他の共重合成分としては、ヒドロキシル安息香酸
等の芳香族オキシカルボン酸、ビスフェノールA等の芳
香族ジオール類、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸、または3官能以上の脂肪族オキシカル
ボン酸、脂肪族ポリオール、脂肪族ポリカルボン酸、芳
香族ポリカルボン酸、などが挙げられる。これらの成分
は、50モル%以下、特に20モル%以下、であること
が好ましい。
合を含む脂肪族ポリエステル共重合体は、射出成形法、
中空成形法および押し出し成形法などの汎用プラスチッ
ク成形法などにより、フィルム、ラミネートフィルム、
シート、板、延伸シート、モノフィラメント、マルチフ
ィラメント、不織布、フラットヤーン、ステープル、捲
縮繊維、筋付きテープ、スプリットヤーン、複合繊維、
ブローボトル、発砲体などの各種成形品に利用可能であ
る。
核剤、滑剤、ワックス類、着色剤、フィラー、安定剤な
どを併用できることは勿論である。さらに本発明に係る
アミド結合を含む高分子量脂肪族ポリエステル共重合体
は、生分解性を有しており、自然界のバクテリアによっ
て、2〜12カ月で分解する特性があり、自然環境汚染
の問題が無く、また燃焼カロリーも小さいため、廃棄物
処理上きわめて有用なポリマーである。従って、ショッ
ピングバッグ、ゴミ袋、農業用フィルム、化粧品容器、
洗剤容器、漂白剤容器、釣り糸、漁網、ロープ、結束
材、手術糸、衛生カバーストック材、保冷箱、クッショ
ン材などへ使用される。
するためのものである。本発明はその趣旨を越えない限
り、これら実施例に限定されるものではない。また実施
例における特性値は以下の方法により測定したものであ
る。
子量(Mw) ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GP
C)法によって測定した。サンプルをクロロホルムに溶
解し、東ソー製HLC−8020型GPC装置を用いて
ポリスチレン換算により測定した。カラムはPLgel
−10μ−MIXを使用した。 (2)ポリマー組成1 H−NMRにより得られたスペクトルの面積比から組
成を計算した。 (3)熱的性質 示差走査熱量分析(DSC)法により、昇温速度16℃
/min、窒素雰囲気下で測定して融点を求めた。 (4)生分解性試験:得られたアミド結合を含むポリエ
ステル共重合体から、卓上熱プレス法によって厚さ0.
30〜0.37mmのフィルムを作成し、これを2cm
×2cmに切断しテストピースを作成した。このテスト
ピースを3カ月土中に埋没させて、目視により生分解性
を確認した。
を備えた容量200mlの反応容器にコハク酸(a)を
118.1g、1,4−ブタンジオール(b)を99.
1g、酸化ゲルマニウムをあらかじめ1重量%溶解させ
た90%DL乳酸(d)水溶液6.3g(コハク酸10
0モルに対し、6.3モル)、DLアラニン(c)2.
7g(コハク酸100モルに対し、3.0モル)を仕込
み、窒素雰囲気中180℃にて0.5時間反応させた
後、220℃に昇温し、0.5時間反応させた。引き続
いて0.5mmHgの減圧下において5.5時間、重合
反応させた。得られたポリエステルは乳白色であり、M
nは28,300、Mwは58,300であった。また
融点は113℃であった。また 1H−NMRによる乳酸
導入率はコハク酸100モルに対し、6.3モル、アラ
ニン導入率は2.9モルであった。このポリマーを卓上
熱プレスでフィルムを作成したところ、強靱なフィルム
が得られた。又、生分解性試験の結果、3カ月後のフィ
ルムには、多数の虫食い状の穴が見られ、生分解性が確
認された。
を備えた容量200mlの反応容器にコハク酸(a)を
94.5g、アジピン酸(a)を29.0g、1,4−
ブタンジオール(b)を100g、酸化ゲルマニウムを
あらかじめ0.5重量%溶解させた50%L乳酸水溶液
12.5gおよびL乳酸(d)水溶液3.5g(コハク
酸およびアジピン酸の合計モル数100モルに対し、乳
酸添加量8.9モル)、アスパラギン酸(c)0.8g
(コハク酸およびアジピン酸の合計モル数100モルに
対し、0.6モル)を仕込み、窒素雰囲気中185℃に
て0.5時間反応させた後、230℃に昇温し、0.5
時間反応させた。引き続いて0.5mmHgの減圧下に
おいて3時間、重合反応させた。得られたポリエステル
は乳白色であり、Mnは58,000、Mwは170,
000であった。GPCピークはやや幅広であり、分岐
の存在が推定される。また融点は90℃であった。また
1H−NMRによる乳酸導入率はコハク酸100モルに
対し、8.2モルであった。このポリマーを卓上熱プレ
スでフィルムを作成したところ、強靱なフィルムが得ら
れた。又、生分解性試験の結果、3カ月後のフィルム
は、ぼろぼろになっており、生分解性が確認された。
を備えた容量200mlの反応容器にコハク酸(a)を
59.1g、1,4−ブタンジオール(b)を49.6
g、DLアラニン(c)5.6g(コハク酸100モル
に対し、6.3モル)、テトラブトキシゲルマニウム
0.2gを仕込み、窒素雰囲気中185℃にて0.5時
間反応させた後、220℃に昇温し、0.5時間反応し
た。引き続いて0.5mmHgの減圧下において4時
間、重合反応させた。得られたポリエステルはワックス
状、乳白色であり、Mnは8,400、Mwは17,2
00であった。このポリマーは卓上熱プレス法によるフ
ィルム化はできなかった。
(ゲルマニウム化合物からなる触媒を溶解させる際に使
用することのある水は、ポリエステル生成反応下におい
て除去されるものであり反応溶媒とはなり得ない)に効
率的に高分子量のアミド結合を有する脂肪族ポリエステ
ル共重合体の製造を可能とする。本発明の方法により得
られるアミド結合を有する脂肪族ポリエステル共重合体
は、高分子量であり実用上問題の無い物性を持つもので
ある。また、該共重合体は分子鎖中に分岐を有するので
溶融粘度が増大し、中空成形、フィルム成形、等の成形
に好適なものとなる。更に、該共重合体は、生分解性を
有するものである。
Claims (8)
- 【請求項1】 触媒の存在下、(a)脂肪族ジカルボン
酸またはその機能的誘導体、(b)脂肪族ジオールおよ
び(c)アミノ酸をポリエステル生成条件下に反応させ
て(a)成分および(b)成分を主要ポリエステル構成
員とするアミド結合を有する脂肪族ポリエステル共重合
体を製造する方法において、該触媒がゲルマニウム化合
物からなる触媒であり、かつ反応系に(d)2官能脂肪
族オキシカルボン酸またはその機能的誘導体を共存させ
ることを特徴とするアミド結合を有する高分子量脂肪族
ポリエステル共重合体の製造法。 - 【請求項2】 (a)脂肪族ジカルボン酸またはその機
能的誘導体100モルに対して(b)脂肪族ジオールの
使用割合が100〜150モル、(c)アミノ酸の使用
割合が0.01〜30モル、(d)2官能脂肪族オキシ
カルボン酸またはその機能的誘導体の使用割合が0.0
4〜60モルである、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 触媒が溶存した(d)2官能脂肪族オキ
シカルボン酸またはその機能的誘導体の水溶液を、
(a)脂肪族ジカルボン酸またはその機能的誘導体、
(b)脂肪族ジオールおよび(c)アミノ酸の混合物に
添加して反応させる、請求項1〜2のいずれか1項に記
載の方法。 - 【請求項4】 (c)アミノ酸がアスパラギン酸であ
る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】 (d)2官能脂肪族オキシカルボン酸ま
たはその機能的誘導体が式 【化1】 (式中、nは0または1以上の整数を示す)で表される
ものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項6】 (d)2官能脂肪族オキシカルボン酸ま
たはその機能的誘導体が乳酸である、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の方法。 - 【請求項7】 (b)脂肪族ジオールが1,4−ブタン
ジオールまたはエチレングリコールである、請求項1〜
6のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項8】 (a)成分がコハク酸、無水コハク酸ま
たはこれらとアジピン酸の混合物である、請求項1〜7
のいずれか1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03479396A JP3387304B2 (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | アミド結合を有する高分子量脂肪族ポリエステル共重合体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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1996
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