JPH09227672A - 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂及び樹脂溶液 - Google Patents

脂肪族エステル−アミド共重合樹脂及び樹脂溶液

Info

Publication number
JPH09227672A
JPH09227672A JP3674596A JP3674596A JPH09227672A JP H09227672 A JPH09227672 A JP H09227672A JP 3674596 A JP3674596 A JP 3674596A JP 3674596 A JP3674596 A JP 3674596A JP H09227672 A JPH09227672 A JP H09227672A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
carbon atoms
alkylene group
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3674596A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Azuma
孝 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP3674596A priority Critical patent/JPH09227672A/ja
Publication of JPH09227672A publication Critical patent/JPH09227672A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微生物による分解性乃至崩壊性を持ち、低毒
性で人体に対する安全性が高い有機溶剤に溶解しうる樹
脂及び樹脂溶液の提供を課題とする。 【解決手段】 重量平均分子量が1,000〜10,0
00の範囲にあり、低毒性で人体に対する安全性が高い
有機溶剤に溶解しうることを特徴とする脂肪族エステル
−アミド共重合樹脂及びその溶液。 【効果】 微生物による分解性乃至崩壊性を有する上、
環境への影響が低くや低毒性で人体に対する安全性が高
い有機溶剤に溶解する。したがって、樹脂に過度の熱
や、剪断を加えることなく、樹脂を有機溶剤に溶解した
樹脂溶液を使用したキャスティング法等の方法により容
易に成形加工することができるので、加工中の樹脂の劣
化や分解による問題がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族エステル−
アミド共重合樹脂及び樹脂溶液に関する。更に詳しく
は、本発明は、微生物による分解性乃至崩壊性を持ち、
低毒性で人体に対する安全性が高い有機溶剤に溶解しう
る特定の重量平均分子量を有する脂肪族エステル−アミ
ド共重合樹脂及び樹脂溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族ポリエステル樹脂に代表される生
分解性プラスチックは、近年の環境問題への関心の高ま
りを背景として非常に注目されている素材であり、様々
な用途への利用が期待されている。ところが、脂肪族ポ
リエステル樹脂は、取扱いの容易な良溶剤が存在せず、
汎用樹脂で一般的に行われる方法、例えば、樹脂を溶液
状態にしたソルベントキャスト法等による成形が著しく
困難である。溶剤として、例えば、ギ酸、ヘキサフルオ
ロ−2−プロパノール、m−クレゾール等が知られてい
る。しかしこれらは、人体に対して非常に有害であった
り、オゾン層破壊等の環境破壊性の高いことから、取扱
いが非常に困難で、高額の設備を備えなければ使用する
ことができない。このように、脂肪族ポリエステル樹脂
は、溶液状態からの成形を行うことが困難であるため、
その利用範囲が著しく限定されるという欠点がある。
【0003】ところで、脂肪族エステル−アミド共重合
樹脂は、脂肪族アミド樹脂の有する強靭さと、脂肪族エ
ステル樹脂の有する良好な加工性とを合わせ持ち、さら
には脂肪族ポリエステル樹脂の有する生分解性をも持つ
優れた樹脂である(特公昭56−38115号公報、特
公昭57−26688号公報、特開平6−200016
号公報、特開平6−192417号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、脂肪族
エステル−アミド共重合樹脂も、脂肪族ポリエステル樹
脂と同様に、溶液状態とする溶剤として人体や環境に有
害なギ酸、ヘキサフルオロ−2−プロパノール、m−ク
レゾール等が知られているにすぎず、成形する上で人体
や環境への害が少ない取扱いの容易な良溶剤が存在しな
い。したがって、脂肪族エステル−アミド共重合樹脂
も、その利用範囲が極めて制限されているのが現状であ
る。
【0005】本発明の発明者は、上記課題を鑑み、毒性
や環境汚染性の強い溶媒を使用することなく、また容易
な操作で樹脂分を所望の形状にでき、さらに微生物によ
る分解性乃至崩壊性を持つエステル−アミド共重合樹脂
及び樹脂溶液について鋭意検討した結果、本発明をなす
に至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、重量平均分子量が1,000〜10,000の範囲
にあり、低毒性で人体に対する安全性が高い有機溶剤に
溶解しうることを特徴とする脂肪族エステル−アミド共
重合樹脂が提供される。また、上記脂肪族エステル−ア
ミド共重合樹脂が、低毒性で人体に対する安全性が高い
有機溶剤に溶解されてなることを特徴とする脂肪族エス
テル−アミド共重合樹脂溶液が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の共重合樹脂は、1,000〜10,000とい
う特定の範囲の重量平均分子量を有するものである。重
量平均分子量が1,000未満では樹脂として特性、特
にその形状を保持できない程強度が弱くなるため好まし
くない。また、重量平均分子量が10,000より大き
くなると低毒性で人体に対する安全性が高い有機溶剤に
対する溶解性を付与することができないので好ましくな
い。なお、重量平均分子量は、4,000〜9,000
が好ましく、具体的には4,000、4,500、5,
000、5,500、6,000、7,000、8,0
00、9,000である。
【0008】本発明の脂肪族エステル−アミド共重合樹
脂は、エステル単位とアミド単位とからなる。本発明の
共重合樹脂は、全単位中のアミド単位の割合を10〜8
0モル%とすればより良好な生分解性が付与されるので
好ましい。ここで、アミド単位の割合が80モル%を超
えると、微生物による分解性乃至崩壊性を失うので好ま
しくない。なお、崩壊性とは、微生物により樹脂の形状
の崩壊が起こり、微生物に対して安定なアミド単位を主
とする樹脂片になることである。微生物による分解が分
子レベルまで完全に行なわれる(以下、完全生分解性と
いう)ためには、アミド単位の比率の上限は、好ましく
は70モル%であり、より好ましくは60モル%であ
る。また、アミド単位の割合の下限は10モル%であ
る。アミド単位の割合が10モル%未満の場合、共重合
樹脂に含まれるアミド基の量が低すぎて、有機溶剤への
溶解性を失うので好ましくない。一般的に、エステル単
位の原料となる化合物のほうが、アミド単位の原料とな
る化合物よりも高価であることから、完全生分解性の樹
脂のほうが高価となる。共重合樹脂を崩壊性とするか、
完全生分解性とするかは、用途により求められる性能
と、コストに応じて決定すればよい。
【0009】上記エステル単位としては、芳香環を含ま
ないエステル単位であればいずれのものでもよく、例え
ば、下記式(1) 又は式(2) −O−R1 −CO− (1) (式中、R1 は炭素原子数1〜6の直鎖アルキレン基又
は該直鎖アルキレン基の水素原子の一部が炭素原子数1
〜3のアルキル基で置換されている分岐アルキレン基を
示す。) −O−R2 −OCO−R3 −CO− (2) (式中、R2 は炭素数2〜6の直鎖アルキレン基又は該
直鎖アルキレン基の水素原子の一部が炭素数1〜3のア
ルキル基で置換されている分岐アルキレン基、R 3 は炭
素数2〜10の直鎖アルキレン基又は該直鎖アルキレン基
の水素原子の一部が炭素数1〜3のアルキル基で置換さ
れている分岐アルキレン基を示す。)からなるエステル
単位が好ましい。式(1)及び式(2)は、単独又は組み合
わせてもよい。
【0010】上記一般式(1) 中のR1 の具体例として
は、−CH2 −、−CH(CH3 )−、−CH(C
3 )CH2 −、−CH(C2 5 )CH2 −、−CH
(CH3 )(CH2 3 −、−(CH2 5 −等が挙げ
られる。上記一般式(2) 中のR2 の具体例としては、−
(CH2 2 −、CH(CH3)CH2 −、−(C
2 4 −、−(CH2 6 −等が挙げられる。上記一
般式(2) 中のR3 の具体例としては、−(CH2
2 −、CH(CH3)CH2 −、−(CH2 4 −、−
(CH2 6 −、−(CH2 8 −等が挙げられる。
【0011】また、アミド単位としては、芳香環を含ま
ないものであればいずれのものでもよく、例えば、下記
式(3) 又は式(4) −NH−R4 −CO− (3) (式中、R4 は炭素原子数2〜12の直鎖アルキレン基
又は該直鎖アルキレン基の水素原子の一部が炭素原子数
1〜3のアルキル基で置換されている分岐アルキレン基
を示す。) −NH−R5 −NHCO−R6 −CO− (4) (式中、R5 は炭素原子数2〜6の直鎖状アルキレン基
又はそれらの直鎖状アルキレンの水素原子の一部が炭素
原子数1〜3のアルキル基で置換されている分岐アルキ
レン基、R6 は炭素原子数2〜10の直鎖状アルキレン
基又はそれらの直鎖状アルキレンの水素原子の一部が炭
素原子数1〜3のアルキル基で置換されている分岐アル
キレン基を示す。)からなるアミド単位が好ましい。式
(3)及び式(4)は、単独又は組み合わせてもよい。
【0012】上記一般式(3) 中のR4 の具体例として
は、−(CH2 3 −、−(CH2 5 −、−(C
2 11−等が挙げられる。また、上記一般式(4) 中の
5 及びR6 の具体例としては、それぞれ前記R2及び
3 で例示した基が挙げられる。更に、本発明の脂肪族
エステル−アミド共重合樹脂を、低毒性で人体に対する
安全性が高い有機溶剤に溶解することにより、樹脂溶液
を得ることができる。ここで、本発明における溶解と
は、常温又は使用する有機溶剤の沸点を超えない範囲で
の加温下において、溶剤100重量部に対して1重量部
の樹脂が均一な溶液となることをいう。なお、本発明に
おける溶解には、溶解後、有機溶剤の分離や共重合樹脂
の析出が実質的に生じることなく、樹脂と有機溶剤とが
実質的に均一な状態、一部の樹脂がゲル化した状態或い
は有機溶剤の多少の分離が起こる状態(特に常温下)も
含むものとする。上記樹脂溶液には、溶剤100重量部
に対して脂肪族エステル−アミド共重合樹脂が1〜70
重量部、好ましくは1〜50重量部、具体的には、5重
量部、10重量部、20重量部、30重量部、40重量
部溶解されていてもよい。ここで、樹脂量が比較的高い
樹脂溶液は、接着剤として有用である。
【0013】更に、脂肪族エステル−アミド共重合樹脂
の量を、有機溶剤100重量部に対し、前記共重合樹脂
を1〜40重量部とするのが好ましく、特に1〜30重
量部とするのが好ましい。なお、共重合樹脂の量が少な
すぎると、共重合樹脂の再析出量が少なく、多すぎる
と、共重合樹脂の析出が起こりやすく、均一な溶液とな
りにくい。
【0014】本発明において低毒性で人体に対する安全
性が高い有機溶剤とは、LD50値(ラット経口投与)が
2,000(mg/Kg)以上の有機溶剤を意味する。
特に、脂肪族有機溶剤が好ましく、より具体的には、炭
素数が6以下の脂肪族アルコール、下記化学式(A) R7 (OCH2 CH2 n 8 (A) (式中、R7 は炭素数1〜4のアルキル基、R8 は水酸
基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アミノ基又はアセチ
ル基、nは1〜3の整数を示す)で示される脂肪族グリ
コールエーテル類、炭素数2〜6の脂肪酸、炭素数2〜
6の脂肪族スルホキシド及び炭素数2〜6の脂肪族アミ
ドが挙げられる。
【0015】上記R7 としては、−CH3 、−CH2
3 等が挙げられる。また、R8 としては、−OH、−
OCH3 、−OCH2 CH3 、−NH2 、−OCOCH
3 等が挙げられる。上記の脂肪族アルコールの具体例と
しては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ
ノール、エチレングリコール、ヘキサンジオール等が挙
げられる。脂肪族グリコールエーテル類の具体例として
は、2−エトキシエタノール、2−メトキシエタノー
ル、2−エトキシエチルアセテート、2−メトキシエチ
ルアミン等が挙げられる。脂肪族スルホキシドとして
は、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。脂肪族アミ
ドとしては、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−
ピロリドン等が挙げられる。
【0016】これら脂肪族有機溶剤は、単独又は適宜混
合して用いることができる。この脂肪族有機溶剤の沸点
は、常温での取扱性や、溶剤を除去乾燥する容易性を考
慮して、30〜250℃の範囲にあるのが好ましい。好
ましい有機溶剤は、炭素数1〜6のアルコールであり、
特にメタノール、エタノール、2−エトキシエタノー
ル、2−メトキシエタノール及びそれらの混合物であ
る。
【0017】脂肪族エステル−アミド共重合樹脂は、一
本の高分子主鎖中にエステル単位と、アミド単位の双方
を含み、分子同士が両単位間で働く結合力により強固に
結合する性質を有する。また、エステル単位間の結合が
強い場合、常温では高分子主鎖のエステル単位部分の結
合が離れにくいので、低級アルコール等の溶剤に混合し
た場合に樹脂が溶解しなかったりゲル状となる場合があ
る。この場合、エステル単位間の結合は、加熱すること
によりアミド単位間の結合よりも容易に離れるので、共
重合樹脂が溶剤に溶解しない場合には、加熱すればよ
い。
【0018】また、有機溶剤は、水を含有していてもよ
いし、含有していなくてもよい。水を含有させるか否
か、又は含有させる場合の含有量は、樹脂の使用形態や
塗布厚等によって適宜選択すればよい。但し、樹脂の含
有量の多い溶液を得るには、水の含有量は少ないほうが
好ましい。
【0019】さらに、上記の有機溶剤に少量の無機金属
塩を含ませることによって、樹脂の溶解もしくは分散を
促進することができ、樹脂の含有量の多い溶液を容易に
得ることができる。この無機金属塩としては、原子番号
38以下の周期表Ia、IIa、Ib及びIIb族から選ば
れる金属の、ハロゲン化物、ニトロ化物及びチオシアネ
ート化物が好ましい。これらは単独で又は適宜組み合わ
せてもよい。好ましい金属としては、塩化リチウム、塩
化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化カリ
ウム、臭化リチウム、臭化カルシウム、臭化マグネシウ
ム、臭化亜鉛、硝酸カルシウム、硝酸マグネシウム、硝
酸亜鉛又はチオシアン化リチウム等が挙げられる。
【0020】本発明の樹脂溶液は、脂肪族エステル−ア
ミド共重合樹脂、有機溶剤及び水の他、溶液の安定性を
増すためや、再析出樹脂の改善のために、通常使用され
る界面活性剤、酸化防止剤、可塑剤等を含有してもよ
く、再析出樹脂を着色するための染料、顔料等を含有し
ても良い。また、脂肪族エステル−アミド共重合樹脂を
有機溶剤に溶解させる場合には、加温するのが好まし
い。このように加温することにより、短時間で脂肪族エ
ステル−アミド共重合樹脂を溶解させることができる。
また、加温の温度範囲については、有機溶剤の沸点を超
えない範囲が特に好ましい。これは、加温時に加圧容器
等を用いることなく加温できるからである。また、加圧
容器を用いる場合の温度は、200℃を超えない範囲が
好ましい。温度が高すぎると、樹脂の分解やゲル化が起
こる場合があるからである。
【0021】樹脂溶液から共重合樹脂を再析出させるに
は、溶液から有機溶剤を除去すればよい。具体的には、
樹脂溶液を基材に塗布したり、基材を樹脂溶液に浸漬し
たり、樹脂溶液を型に注入した後、乾燥、水洗など簡単
な方法で特定の形状の樹脂を析出させることができる。
本発明の樹脂溶液では、環境への影響が低く、低毒性で
人体に対する安全性が高い有機溶剤を使用することがで
きるため、従来困難であった生分解性樹脂の塗布やコー
ティング用途への使用が可能である。
【0022】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明の範囲を何ら限定す
るものではない。また、全ての実施例、比較例におい
て、重量平均分子量は、東ソー社製GPC装置(形式H
LC−8020)に、東ソー社製GPCカラム(品番
TSKgel GMHHR−M)を装着してカラム温度
40℃とし、溶離液として、セントラル硝子社製ヘキサ
フルオロイソプロパノール(HFIP)に10mMol
/lの濃度のトリフルオロ酢酸を溶解させたものを0.
5ml/分の流速で使用して圧力50kg/cm2で測
定した。標準試料は昭和電工社製ポリメチルメタクリレ
ートのGPC用標準試料を使用した。またポリマー中の
アミド単位の比率はニコレー(Nicolet)社製F
T−IR装置を用いて測定した。
【0023】実施例1 ε−カプロラクタム16.9gをガラス製セパラブルフ
ラスコに入れて90分間130℃に加熱して乾燥させた
後、ナトリウム70mgを加えて170℃に昇温した。
続いて、20分かけてε−カプロラクトン17.1gを
加え、撹拌を続けながら60分間反応させた。180℃
で60分間10mmHg以下の減圧状態として未反応分
を除去し、重量平均分子量8,900、アミド単位の比
率50モル%の脂肪族エステル−アミド共重合樹脂を得
た。
【0024】メタノール100重量部に対しこの共重合
樹脂5重量部を加え、30℃に保温しながら6時間撹拌
することで、樹脂成分が均一に分散した半透明溶液状の
樹脂混合物を得た。該混合物を60℃に加温すると透明
な樹脂溶液となった。該混合物に銅製薄板の小片をディ
ッピングした後乾燥させると、表面に半透明の樹脂皮膜
が得られた。皮膜を形成した銅片をそのまま1週間放置
したが、銅表面には腐食等の異常は観察されなかった。
【0025】また同様にして表面に樹脂皮膜を形成した
ガラス板を、奈良県天理市の工場敷地内より採取し1.
7mmのふるいに掛けた土壌を満たしたシャーレに、表
面から10mmの深さで埋設し、土壌の含水量を50%
に維持しながら30℃のインキュベーター中に放置し
た。1ヶ月後、皮膜のかなりの部分が消失しており、残
部の表面には黒色の糸状菌類の付着が見られた。また表
面を走査型電子顕微鏡で観察すると、糸状菌類の菌糸の
周囲の樹脂が消失しているのが認められた。
【0026】実施例2 ε−カプロラクタム16.9gをガラス製セパラブルフ
ラスコに入れて90分間130℃に加熱して乾燥させた
後、ナトリウム140mgを加えて170℃に昇温し
た。続いて、ε−カプロラクトン17.1gを一気に加
えて撹拌を続けながら60分間反応させた。180℃で
60分間10mmHg以下の減圧状態として未反応分を
除去し、重量平均分子量4,500、アミド単位の比率
45モル%の脂肪族エステル−アミド共重合樹脂を得
た。
【0027】メタノール100重量部に対しこの共重合
樹脂5重量部を加え、30℃に保温しながら6時間撹拌
することで、樹脂成分が均一に分散した透明溶液状の樹
脂混合物を得た。該混合物を60℃に加温すると透明な
樹脂溶液となった。該混合物に銅製薄板の小片をディッ
ピングした後乾燥させると、表面にほぼ透明の樹脂皮膜
が得られた。皮膜を形成した銅片をそのまま1週間放置
したが、銅表面には腐食等の異常は観察されなかった。
【0028】また同様にして表面に樹脂皮膜を形成した
ガラス板を、奈良県天理市の工場敷地内より採取し1.
7mmのふるいに掛けた土壌を満たしたシャーレに表面
から10mmの深さで埋設し、土壌の含水量を50%に
維持しながら30℃のインキュベーター中に放置した。
1ヶ月後、皮膜のほとんどが消失しており、残部の表面
には黒色の糸状菌類の付着が見られた。また表面を走査
型電子顕微鏡で観察すると、糸状菌類の菌糸の周囲の樹
脂が消失しているのが認められた。
【0029】比較例1 ε−カプロラクタム16.9gをガラス製セパラブルフ
ラスコに入れて90分間130℃に加熱して乾燥させた
後、ナトリウム41mgを加えて170℃に昇温した。
続いて、5分かけてε−カプロラクトン17.1gを加
えて撹拌を続けながら60分間反応させた。190℃で
60分間10mmHg以下の減圧状態として未反応分を
除去し、重量平均分子量15,900、アミド単位の比
率45モル%の脂肪族エステル−アミド共重合体を得
た。
【0030】メタノール100重量部に対しこの共重合
体1重量部を加え、30℃に保温しながら6時間撹拌し
たところ、樹脂成分の一部は液中に分散して乳白色の分
散液となったが溶け残りを生じ、放置すると沈殿を生じ
た。該混合物を60℃に加温しても静置状態では沈殿を
生じ均一な樹脂溶液とはならなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明の脂肪族エステル−アミド共重合
樹脂は、環境への影響が低くや低毒性で人体に対する安
全性が高い有機溶剤に溶解する。したがって、樹脂に過
度の熱や、剪断を加えることなく、有機溶剤に溶解した
樹脂溶液を使用したキャスティング法等の方法により容
易に成形加工することができる。そのため加工中の樹脂
の劣化や分解による問題がない。さらに、特定の割合の
エステル単位を有する共重合樹脂は微生物による分解性
乃至崩壊性を有する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が1,000〜10,0
    00の範囲にあり、低毒性で人体に対する安全性が高い
    有機溶剤に溶解しうることを特徴とする脂肪族エステル
    −アミド共重合樹脂。
  2. 【請求項2】 重量平均分子量が、4,000〜9,0
    00の範囲にある請求項1記載の樹脂。
  3. 【請求項3】 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂が、
    式(1) 又は式(2) −O−R1 −CO− (1) (式中、R1 は炭素原子数1〜6の直鎖アルキレン基又
    は該直鎖アルキレン基の水素原子の一部が炭素原子数1
    〜3のアルキル基で置換されている分岐アルキレン基を
    示す。) −O−R2 −OCO−R3 −CO− (2) (式中、R2 は炭素数2〜6の直鎖アルキレン基又は該
    直鎖アルキレン基の水素原子の一部が炭素数1〜3のア
    ルキル基で置換されている分岐アルキレン基、R 3 は炭
    素数2〜10の直鎖アルキレン基又は該直鎖アルキレン基
    の水素原子の一部が炭素数1〜3のアルキル基で置換さ
    れている分岐アルキレン基を示す。)からなるエステル
    単位と、式(3) 又は式(4) −NH−R4 −CO− (3) (式中、R4 は炭素原子数2〜12の直鎖アルキレン基
    又は該直鎖アルキレン基の水素原子の一部が炭素原子数
    1〜3のアルキル基で置換されている分岐アルキレン基
    を示す。) −NH−R5 −NHCO−R6 −CO− (4) (式中、R5 は炭素原子数2〜6の直鎖状アルキレン基
    又はそれらの直鎖状アルキレンの水素原子の一部が炭素
    原子数1〜3のアルキル基で置換されている分岐アルキ
    レン基、R6 は炭素原子数2〜10の直鎖状アルキレン
    基又はそれらの直鎖状アルキレンの水素原子の一部が炭
    素原子数1〜3のアルキル基で置換されている分岐アル
    キレン基を示す。)からなるアミド単位とから構成され
    る請求項1又は2記載の樹脂。
  4. 【請求項4】 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂が、
    生分解性を有する請求項1〜3いずれか1つに記載の樹
    脂。
  5. 【請求項5】 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂が、
    主鎖中に10〜80モル%の割合でアミド単位を有する
    請求項1〜4いずれか1つに記載の樹脂。
  6. 【請求項6】 有機溶媒が、炭素数が6以下の脂肪族ア
    ルコール、下記化学式(A) R7 (OCH2 CH2 n 8 (A) (式中、R7 は炭素数1〜4のアルキル基、R8 は水酸
    基、炭素数1〜4のアルコキシ基、アミノ基又はアセチ
    ル基、nは1〜3の整数を示す)で示される脂肪族グリ
    コールエーテル類、炭素数2〜6の脂肪酸、炭素数2〜
    6の脂肪族スルホキシド及び脂肪族2〜6の脂肪族アミ
    ドから1種又は複数種選択される請求項1〜5いずれか
    1つに記載の樹脂。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載の脂
    肪族エステル−アミド共重合樹脂が、低毒性で人体に対
    する安全性が高い有機溶剤に溶解されてなることを特徴
    とする脂肪族エステル−アミド共重合樹脂溶液。
JP3674596A 1996-02-23 1996-02-23 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂及び樹脂溶液 Pending JPH09227672A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3674596A JPH09227672A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂及び樹脂溶液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3674596A JPH09227672A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂及び樹脂溶液

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09227672A true JPH09227672A (ja) 1997-09-02

Family

ID=12478275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3674596A Pending JPH09227672A (ja) 1996-02-23 1996-02-23 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂及び樹脂溶液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09227672A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5854376A (en) Aliphatic ester-amide copolymer resins
Chen et al. A plant-inspired long-lasting adhesive bilayer nanocomposite hydrogel based on redox-active Ag/Tannic acid-Cellulose nanofibers
El-Hefian et al. Preparation and characterization of chitosan/poly (vinyl alcohol) blended films: mechanical, thermal and surface investigations
Thanpitcha et al. Preparation and characterization of polyaniline/chitosan blend film
ES2311091T3 (es) Metodo de preparacion de una mezcla madre funcional de poliolefina y su aplicacion.
JPH02504158A (ja) 改良された加水分解性を有するポリ酸無水物
Andersson et al. Synthesis of regioregular phenyl substituted polythiophenes with FeCl3
Zhang et al. Tuning the upper critical solution temperature behavior of poly (methyl methacrylate) in aqueous ethanol by modification of an activated ester comonomer
Periyasamy et al. Development of sustainable and antimicrobial film based on polybenzoxazine and cellulose
CN102964593B (zh) 一种嵌段共聚物、其制备方法及电活性水凝胶
Nutan et al. Synthesis and tailoring the degradation of multi-responsive amphiphilic conetwork gels and hydrogels of poly (β-amino ester) and poly (amido amine)
KR101539838B1 (ko) 도파 함유 고흡수성 하이드로젤
Aijaz et al. Thermal, swelling and stability kinetics of chitosan based semi-interpenetrating network hydrogels
An et al. Light emitting self-healable hydrogel with bio-degradability prepared form pectin and Tetraphenylethylene bearing polymer
JPH09227672A (ja) 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂及び樹脂溶液
Aoi et al. Miscibility of poly (vinyl chloride) with chitin derivatives having poly (2‐methyl‐2‐oxazoline) side chains
JP2609439B2 (ja) ポリアニリンフィルム及びその複合体の製造方法
JP3577620B2 (ja) 脂肪族エステル−アミド共重合体樹脂溶液
CN101190891B (zh) 二酰肼化合物及其制备方法和用途
JP2025066511A (ja) 水性ゲル
KR100924430B1 (ko) 온도 민감성 졸-젤 전이 pp-plx-pp 블록 공중합체및 이의 제조 방법
JP3629062B2 (ja) 脂肪族エステル−アミド共重合樹脂混合物、その成形方法及び製膜方法
JP3386279B2 (ja) 樹脂混合物及びその製造方法
JP3509205B2 (ja) 有機重合体組成物、これを用いた導電性薄膜および薄膜の製造方法
EP0731127A2 (en) Aliphatic ester-amide copolymer resins

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040106

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20040226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040406