JPH09228340A - 水際植生用護岸構造物 - Google Patents
水際植生用護岸構造物Info
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- JPH09228340A JPH09228340A JP8035275A JP3527596A JPH09228340A JP H09228340 A JPH09228340 A JP H09228340A JP 8035275 A JP8035275 A JP 8035275A JP 3527596 A JP3527596 A JP 3527596A JP H09228340 A JPH09228340 A JP H09228340A
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- soil
- revetment
- waterside
- vegetation
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- Pending
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Classifications
-
- Y02P60/216—
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Hydroponics (AREA)
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 植栽された水生植物が波にさらされ、水生植
物が生育しにくいために水際の緑化が実現できない場合
があった。 【解決手段】 水際に沿って立設配置されたコンクリー
ト板21を備える護岸壁20が設けられ、護岸壁20と
陸地との間に形成された凹所40に、水生植物Pが根を
はる土壌50が満たされ、土壌50の上に、水生植物P
が活着されるヤシ繊維マット60が敷設されてなり、コ
ンクリート板21の水辺側の側面には凹凸21aが設け
られている。
物が生育しにくいために水際の緑化が実現できない場合
があった。 【解決手段】 水際に沿って立設配置されたコンクリー
ト板21を備える護岸壁20が設けられ、護岸壁20と
陸地との間に形成された凹所40に、水生植物Pが根を
はる土壌50が満たされ、土壌50の上に、水生植物P
が活着されるヤシ繊維マット60が敷設されてなり、コ
ンクリート板21の水辺側の側面には凹凸21aが設け
られている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川等の水際に構
築される水際植生用護岸構造物に関する。
築される水際植生用護岸構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然環境の保全、都市の緑化、緑
の復元再生を望む声が強くなっており、様々な建築構造
物において、その周囲に木々を植えたり、周囲の自然環
境に馴染みやすい外観を備えるものが多くみられるよう
になっている。そうした流れのひとつとして、例えば河
川の改修工事等においては、単なる護岸壁を設けるだけ
ではなく、この護岸壁に近接して水生植物を植栽する区
画を設けることによって水際の緑化を図り、川岸に自然
な環境を再現することが試みられている。
の復元再生を望む声が強くなっており、様々な建築構造
物において、その周囲に木々を植えたり、周囲の自然環
境に馴染みやすい外観を備えるものが多くみられるよう
になっている。そうした流れのひとつとして、例えば河
川の改修工事等においては、単なる護岸壁を設けるだけ
ではなく、この護岸壁に近接して水生植物を植栽する区
画を設けることによって水際の緑化を図り、川岸に自然
な環境を再現することが試みられている。
【0003】水際の緑化技術の一例としては、水際に沿
って護岸壁を設けるとともに、この護岸壁よりも地山側
に石積の壁面を設け、この石積と護岸壁との間に形成さ
れる凹所に土壌を満たし、この土壌の上にヤシ繊維マッ
トを敷き詰め、このヤシ繊維マットに水生植物を活着さ
せることによって、河川の水際の緑化を図っている。
って護岸壁を設けるとともに、この護岸壁よりも地山側
に石積の壁面を設け、この石積と護岸壁との間に形成さ
れる凹所に土壌を満たし、この土壌の上にヤシ繊維マッ
トを敷き詰め、このヤシ繊維マットに水生植物を活着さ
せることによって、河川の水際の緑化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような水際の緑化技術によると、植栽された水生植物、
ヤシ繊維マット、土壌が、時間が経過するにつれて波に
浸食され、水生植物が生育しにくかった。特に、打ち寄
せた波がぶつかる石積に近接した部分や、返す波に激し
く洗われる護岸壁のすぐ後の部分では、水生植物、ヤシ
繊維マット、土壌が洗い流されてしまい、水際の緑化が
実現できない場合があった。
ような水際の緑化技術によると、植栽された水生植物、
ヤシ繊維マット、土壌が、時間が経過するにつれて波に
浸食され、水生植物が生育しにくかった。特に、打ち寄
せた波がぶつかる石積に近接した部分や、返す波に激し
く洗われる護岸壁のすぐ後の部分では、水生植物、ヤシ
繊維マット、土壌が洗い流されてしまい、水際の緑化が
実現できない場合があった。
【0005】また、護岸壁が設けられることによって水
辺に生息していた水生生物がその棲みかを失い、水辺の
生態系が変化してしまう恐れがあった。
辺に生息していた水生生物がその棲みかを失い、水辺の
生態系が変化してしまう恐れがあった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、波による浸食を防ぎ、水生植物の生息に適した
環境を造ることによって水辺の緑を保つとともに、水辺
に集まる生物の繁殖に適した環境を再現することによっ
て水辺の生態系を維持することができる水際植生用護岸
構造物を提供することを目的としている。
であり、波による浸食を防ぎ、水生植物の生息に適した
環境を造ることによって水辺の緑を保つとともに、水辺
に集まる生物の繁殖に適した環境を再現することによっ
て水辺の生態系を維持することができる水際植生用護岸
構造物を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された水
際植生用護岸構造物は、水際に沿って立設配置されたコ
ンクリート板を備える護岸壁が設けられ、護岸壁と陸地
との間に形成された凹所に、植物が根をはる土壌が満た
され、この土壌の上に、植物が活着されるマットが敷設
されてなり、コンクリート板の水辺側の側面には凹凸が
設けられていることを特徴とする。
際植生用護岸構造物は、水際に沿って立設配置されたコ
ンクリート板を備える護岸壁が設けられ、護岸壁と陸地
との間に形成された凹所に、植物が根をはる土壌が満た
され、この土壌の上に、植物が活着されるマットが敷設
されてなり、コンクリート板の水辺側の側面には凹凸が
設けられていることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載された水際植生用護岸構造
物は、コンクリート板の陸地側の側面に密に接して栗石
が配置され、コンクリート板には、一方の側面から他方
の側面にわたって貫通孔が形成されていることを特徴と
する。
物は、コンクリート板の陸地側の側面に密に接して栗石
が配置され、コンクリート板には、一方の側面から他方
の側面にわたって貫通孔が形成されていることを特徴と
する。
【0009】請求項3に記載された水際植生用護岸構造
物は、栗石と土壌との間に、透水性シートが配されてい
ることを特徴とする。
物は、栗石と土壌との間に、透水性シートが配されてい
ることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載された水際植生用護岸構造
物は、護岸壁の上部に、水際に沿ってシガラが立設され
ていることを特徴とする。
物は、護岸壁の上部に、水際に沿ってシガラが立設され
ていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る水際植生用護岸構造
物の実施の形態を図1ないし図5に示して説明する。図
1に示す水際植生用護岸構造物10は、水際に沿って設
けられた護岸壁20と、護岸壁20よりも陸地側に設け
られた石積壁30と、護岸壁20と石積壁30との間の
凹所40に満たされた土壌50と、土壌50の上に敷き
詰められたヤシ繊維マット(マット)60と、ヤシ繊維
マット60の上に配置されたコンクリートブロック70
とを備えている。
物の実施の形態を図1ないし図5に示して説明する。図
1に示す水際植生用護岸構造物10は、水際に沿って設
けられた護岸壁20と、護岸壁20よりも陸地側に設け
られた石積壁30と、護岸壁20と石積壁30との間の
凹所40に満たされた土壌50と、土壌50の上に敷き
詰められたヤシ繊維マット(マット)60と、ヤシ繊維
マット60の上に配置されたコンクリートブロック70
とを備えている。
【0012】護岸壁20は、河川や湖沼の底に立設され
た基礎コンクリートB上に配置されており、水際に沿っ
て立設配置されたコンクリート板21と、コンクリート
板21の陸地側の側面に密に接して畝状に配置された栗
石22とによって構成されている。
た基礎コンクリートB上に配置されており、水際に沿っ
て立設配置されたコンクリート板21と、コンクリート
板21の陸地側の側面に密に接して畝状に配置された栗
石22とによって構成されている。
【0013】コンクリート板21は、図2に示すよう
に、水辺側の側面に修景に配慮して石積の壁面を模した
凹凸21aが形成されている。さらに、コンクリート板
21には、水辺側の側面から陸地側の側面にわたって貫
通孔21bが形成されている。この貫通孔21bの口径
はカニ等の水辺の生物が自由に行き来できるような大き
さ(20mmから40mm程度)とされ、特に石積の間
隙を模して水辺側の凹部に形成されている。
に、水辺側の側面に修景に配慮して石積の壁面を模した
凹凸21aが形成されている。さらに、コンクリート板
21には、水辺側の側面から陸地側の側面にわたって貫
通孔21bが形成されている。この貫通孔21bの口径
はカニ等の水辺の生物が自由に行き来できるような大き
さ(20mmから40mm程度)とされ、特に石積の間
隙を模して水辺側の凹部に形成されている。
【0014】栗石22には、積み重ねられたときに隙間
22aが形成されて水の流通がすみやかに行われるよう
に適度な大きさ(直径10cmから20cm程度)のも
のが使われている。さらに、コンクリート板21に形成
された貫通孔21bがこの隙間22aに通じて入り組ん
だ空間23が形成されている。また、陸地側に面した栗
石22の積み上げ面には、土壌50の砂粒を通さず、水
のみを透過するシート(透水性シート)24が敷設され
ている。
22aが形成されて水の流通がすみやかに行われるよう
に適度な大きさ(直径10cmから20cm程度)のも
のが使われている。さらに、コンクリート板21に形成
された貫通孔21bがこの隙間22aに通じて入り組ん
だ空間23が形成されている。また、陸地側に面した栗
石22の積み上げ面には、土壌50の砂粒を通さず、水
のみを透過するシート(透水性シート)24が敷設され
ている。
【0015】石積壁30は、護岸壁20よりも高く設定
され、水位が増しても影響を受けない十分な強さと高さ
とを備えている。なお、石積壁30には、既存の護岸壁
を利用する場合や、石積壁そのものを設けず、自然の陸
地の隆起した斜面を利用する場合もある。
され、水位が増しても影響を受けない十分な強さと高さ
とを備えている。なお、石積壁30には、既存の護岸壁
を利用する場合や、石積壁そのものを設けず、自然の陸
地の隆起した斜面を利用する場合もある。
【0016】護岸壁20と石積壁30との間の凹所40
には必要に応じてコンクリート51が打設される等して
地業が施されて捨石52が配され、その上に土壌50と
なる土砂が入れられている。
には必要に応じてコンクリート51が打設される等して
地業が施されて捨石52が配され、その上に土壌50と
なる土砂が入れられている。
【0017】土壌50は、後述する水生植物Pの植生基
盤となるもので、護岸壁20の上部よりもやや低い位置
まで満たされている。ヤシ繊維マット60は、この土壌
50の上に隙間なく敷き詰められており、目が粗く水は
けの良いものが採用されている。
盤となるもので、護岸壁20の上部よりもやや低い位置
まで満たされている。ヤシ繊維マット60は、この土壌
50の上に隙間なく敷き詰められており、目が粗く水は
けの良いものが採用されている。
【0018】ヤシ繊維マット60の上には、図3に示す
ように、コンクリートブロック70が敷設されてヤシ繊
維マット60を押さえている。コンクリートブロック7
0は略矩形の形状を有しており、護岸壁20および石積
壁30に沿って敷設されたコンクリートブロック71に
は開口部71aとして小さな円形の孔が上下面にかけて
複数形成されている。また、これら両側のコンクリート
ブロック71の間に敷設されたコンクリートブロック7
2には開口部72aとして大きな矩形の孔が上下面にか
けてひとつ形成されており、コンクリートブロック71
の開口部71aの面積はコンクリートブロック72の開
口部72aの面積よりも小さく設定されている。
ように、コンクリートブロック70が敷設されてヤシ繊
維マット60を押さえている。コンクリートブロック7
0は略矩形の形状を有しており、護岸壁20および石積
壁30に沿って敷設されたコンクリートブロック71に
は開口部71aとして小さな円形の孔が上下面にかけて
複数形成されている。また、これら両側のコンクリート
ブロック71の間に敷設されたコンクリートブロック7
2には開口部72aとして大きな矩形の孔が上下面にか
けてひとつ形成されており、コンクリートブロック71
の開口部71aの面積はコンクリートブロック72の開
口部72aの面積よりも小さく設定されている。
【0019】コンクリートブロック70の間や開口部7
1a、72aから露出した部分には、図4に示すよう
に、葦等の水生植物Pが植栽されている。これら水生植
物Pはヤシ繊維マット60に活着し、土壌50に根を伸
して生育している。さらに、水生植物Pが生育している
中には、適当に間隔を空けて丸太杭80が打ち込まれて
いる。
1a、72aから露出した部分には、図4に示すよう
に、葦等の水生植物Pが植栽されている。これら水生植
物Pはヤシ繊維マット60に活着し、土壌50に根を伸
して生育している。さらに、水生植物Pが生育している
中には、適当に間隔を空けて丸太杭80が打ち込まれて
いる。
【0020】さらに護岸壁20の上部には、図2に示す
ように、積み上げられた栗石22に間隔を空けて仮設丸
太杭81が打ち込まれており、さらにこの仮設丸太杭8
1には竹シガラ82が配設されている。この竹シガラ8
2は、仮設丸太杭81に竹を密に添わせ、紐で縛り付け
たものである。
ように、積み上げられた栗石22に間隔を空けて仮設丸
太杭81が打ち込まれており、さらにこの仮設丸太杭8
1には竹シガラ82が配設されている。この竹シガラ8
2は、仮設丸太杭81に竹を密に添わせ、紐で縛り付け
たものである。
【0021】上記のように構成された水際植生用護岸構
造物10において、河川の水位が護岸壁20よりも低い
ときには、川面に起きた波が護岸壁20に打ち寄せる
と、コンクリート板21に形成された凹凸21aにぶつ
かって消波されるので、水生植物Pが波にさらされにく
くなっている。
造物10において、河川の水位が護岸壁20よりも低い
ときには、川面に起きた波が護岸壁20に打ち寄せる
と、コンクリート板21に形成された凹凸21aにぶつ
かって消波されるので、水生植物Pが波にさらされにく
くなっている。
【0022】コンクリート板21に形成された貫通孔2
1bは、栗石22の間に形成された隙間22aに通じて
おり、この空間23にカニやその他の小生物が棲みつい
て繁殖するので、河川の改修を実施したあとにも水生生
物が集まり、水辺の生態系が維持される。
1bは、栗石22の間に形成された隙間22aに通じて
おり、この空間23にカニやその他の小生物が棲みつい
て繁殖するので、河川の改修を実施したあとにも水生生
物が集まり、水辺の生態系が維持される。
【0023】貫通孔21bと栗石22の隙間22aとで
形成された空間23は土壌50にも通じており、土壌5
0に滲みこんだ水が、この空間23を通して河川側に流
れ出ることによって土壌50の排水がなされるので、土
壌50の水はけが良く、水生植物Pの生育に適した状態
が保たれる。このとき、栗石22と土壌50との間には
透水性シート24が配されており、水面の低下や波によ
る土砂の吸い出しが起こるとき、透水性シート24は水
だけを通して土砂を土壌50側に留めるので、土壌50
の排水効果が保たれつつも土砂の流出が防止される。
形成された空間23は土壌50にも通じており、土壌5
0に滲みこんだ水が、この空間23を通して河川側に流
れ出ることによって土壌50の排水がなされるので、土
壌50の水はけが良く、水生植物Pの生育に適した状態
が保たれる。このとき、栗石22と土壌50との間には
透水性シート24が配されており、水面の低下や波によ
る土砂の吸い出しが起こるとき、透水性シート24は水
だけを通して土砂を土壌50側に留めるので、土壌50
の排水効果が保たれつつも土砂の流出が防止される。
【0024】水生植物Pが波に浸食され易い護岸壁20
や石積壁30沿いには、開口部の小さいコンクリートブ
ロック71が敷設されることによって水生植物Pが疎に
生育するとともにヤシ繊維マット60がコンクリートブ
ロック71に押さえられているので、河川の水位が護岸
壁20よりも高くなって水生植物Pが波にさらされて
も、水生植物Pやヤシ繊維マット60が波の浸食を受け
にくくなる。
や石積壁30沿いには、開口部の小さいコンクリートブ
ロック71が敷設されることによって水生植物Pが疎に
生育するとともにヤシ繊維マット60がコンクリートブ
ロック71に押さえられているので、河川の水位が護岸
壁20よりも高くなって水生植物Pが波にさらされて
も、水生植物Pやヤシ繊維マット60が波の浸食を受け
にくくなる。
【0025】護岸壁20の上部には、水際に沿って仮設
丸太杭81と竹シガラ82とが配設されており、護岸壁
20をのり越えた波がこれらによって消波されるので、
特に生育初期の水生植物Pが波の浸食から守られ、水生
植物Pが土壌50にしっかりと根をはって成長するまで
十分に生育される。また、これら仮設丸太杭81や竹シ
ガラ82は、水辺の鳥や昆虫の休憩場所となる。さら
に、これら仮設丸太杭81や竹シガラ82そのものも波
の浸食を受け易いが、必要に応じて復旧、撤去が簡単に
可能であり、修景的にも周囲の自然に馴み易い。
丸太杭81と竹シガラ82とが配設されており、護岸壁
20をのり越えた波がこれらによって消波されるので、
特に生育初期の水生植物Pが波の浸食から守られ、水生
植物Pが土壌50にしっかりと根をはって成長するまで
十分に生育される。また、これら仮設丸太杭81や竹シ
ガラ82は、水辺の鳥や昆虫の休憩場所となる。さら
に、これら仮設丸太杭81や竹シガラ82そのものも波
の浸食を受け易いが、必要に応じて復旧、撤去が簡単に
可能であり、修景的にも周囲の自然に馴み易い。
【0026】以上のように、水際植生用護岸構造物10
によれば、波によって引き起こされる水生植物Pやヤシ
繊維マット60、土壌50の流出を防ぎつつ、水生植物
Pの生息に適した環境を造ることによって水辺の緑を保
つとともに、水辺に集まる生物の繁殖に適した環境を再
現することによって水辺の生態系を維持することができ
る。
によれば、波によって引き起こされる水生植物Pやヤシ
繊維マット60、土壌50の流出を防ぎつつ、水生植物
Pの生息に適した環境を造ることによって水辺の緑を保
つとともに、水辺に集まる生物の繁殖に適した環境を再
現することによって水辺の生態系を維持することができ
る。
【0027】なお、水際植生用護岸構造物10の施工に
際しては、図5に示すような治具90を用いる。この治
具90は、ステンレス製のアングル材を直角三角形をな
すように組み合わせたもので、直角をなす一辺91と斜
辺と92がなす角度θがコンクリート板21の設置角度
に等しく設定されており、この治具90を、斜辺92を
水辺側に向けて基礎コンクリートB上に配置し、斜辺9
2にコンクリート板21をもたれかけさせて配置したう
えで栗石22の積み上げ作業を行う。このとき、コンク
リート板21の勾配はできるだけ急であることが望まし
い。
際しては、図5に示すような治具90を用いる。この治
具90は、ステンレス製のアングル材を直角三角形をな
すように組み合わせたもので、直角をなす一辺91と斜
辺と92がなす角度θがコンクリート板21の設置角度
に等しく設定されており、この治具90を、斜辺92を
水辺側に向けて基礎コンクリートB上に配置し、斜辺9
2にコンクリート板21をもたれかけさせて配置したう
えで栗石22の積み上げ作業を行う。このとき、コンク
リート板21の勾配はできるだけ急であることが望まし
い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水際植生
用護岸構造物によれば、波による浸食を防ぎ、水生植物
の生息に適した環境を造ることによって水辺の緑を保つ
とともに、水辺に集まる生物の繁殖に適した環境を再現
することによって水辺の生態系を維持することができ
る。特に、請求項1に記載された水際植生用護岸構造物
によれば、水際に沿って立設配置されたコンクリート板
の水辺側の側面に凹凸が設けられており、打ち寄せる波
がこの凹凸にぶつかって消波されるので、水生植物が波
にさらされにくくなり、水生植物を波の浸食から守るこ
とができる。
用護岸構造物によれば、波による浸食を防ぎ、水生植物
の生息に適した環境を造ることによって水辺の緑を保つ
とともに、水辺に集まる生物の繁殖に適した環境を再現
することによって水辺の生態系を維持することができ
る。特に、請求項1に記載された水際植生用護岸構造物
によれば、水際に沿って立設配置されたコンクリート板
の水辺側の側面に凹凸が設けられており、打ち寄せる波
がこの凹凸にぶつかって消波されるので、水生植物が波
にさらされにくくなり、水生植物を波の浸食から守るこ
とができる。
【0029】請求項2に記載された水際植生用護岸構造
物によれば、コンクリート板に形成された貫通孔が、栗
石の間に形成された隙間に通じており、この空間にカニ
やその他の小生物が棲みついて繁殖するので、改修を実
施したあとも水辺の生態系を維持することができる。ま
た、貫通孔と栗石の隙間とで形成された空間は土壌にも
通じており、土壌に滲みこんだ水が、この空間を通じて
河川側に流れ出ることによって土壌の排水がなされるの
で、水はけを良くして土壌を水生植物の生育に適した状
態に保つことができる。
物によれば、コンクリート板に形成された貫通孔が、栗
石の間に形成された隙間に通じており、この空間にカニ
やその他の小生物が棲みついて繁殖するので、改修を実
施したあとも水辺の生態系を維持することができる。ま
た、貫通孔と栗石の隙間とで形成された空間は土壌にも
通じており、土壌に滲みこんだ水が、この空間を通じて
河川側に流れ出ることによって土壌の排水がなされるの
で、水はけを良くして土壌を水生植物の生育に適した状
態に保つことができる。
【0030】請求項3に記載された水際植生用護岸構造
物によれば、栗石と土壌との間には透水性シートが配さ
れており、水面の低下や波による土砂の吸い出しが起こ
るとき、水だけを通して土砂が土壌側に留められるの
で、土壌の排水効果を保ちつつも土砂の流出を防止する
ことができる。
物によれば、栗石と土壌との間には透水性シートが配さ
れており、水面の低下や波による土砂の吸い出しが起こ
るとき、水だけを通して土砂が土壌側に留められるの
で、土壌の排水効果を保ちつつも土砂の流出を防止する
ことができる。
【0031】請求項4に記載された水際植生用護岸構造
物によれば、護岸壁をのり越えた波が、仮設丸太杭と竹
シガラとによって消波されるので、特に生育初期の水生
植物を波の浸食から守り、水生植物が土壌にしっかりと
根をはって成長するまで十分に生育することができる。
また、仮設丸太杭や竹シガラは水辺の鳥や昆虫の休憩場
所となり、水生植物や水生生物ばかりでなく鳥や昆虫を
含めた水辺の生態系を形成することができる。さらに、
これら仮設丸太杭や竹シガラそのものも波の浸食を受け
易いが、必要に応じて復旧、撤去が簡単に可能であり、
修景的にも周囲の自然に馴み易い。
物によれば、護岸壁をのり越えた波が、仮設丸太杭と竹
シガラとによって消波されるので、特に生育初期の水生
植物を波の浸食から守り、水生植物が土壌にしっかりと
根をはって成長するまで十分に生育することができる。
また、仮設丸太杭や竹シガラは水辺の鳥や昆虫の休憩場
所となり、水生植物や水生生物ばかりでなく鳥や昆虫を
含めた水辺の生態系を形成することができる。さらに、
これら仮設丸太杭や竹シガラそのものも波の浸食を受け
易いが、必要に応じて復旧、撤去が簡単に可能であり、
修景的にも周囲の自然に馴み易い。
【図1】本発明に係る水際植生用護岸構造物の実施の形
態を示す側方断面図である。
態を示す側方断面図である。
【図2】前記水際植生用護岸構造物における護岸壁を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
【図3】前記水際植生用護岸構造物におけるコンクリー
トブロックの配置を示す平面図である。
トブロックの配置を示す平面図である。
【図4】前記水際植生用護岸構造物におけるコンクリー
トブロックの配置および植物の生育状態を示す斜視図で
ある。
トブロックの配置および植物の生育状態を示す斜視図で
ある。
【図5】前記水際植生用護岸構造物を構築する際に使用
される治具を示す側方図である。
される治具を示す側方図である。
10 水際植生用護岸構造物 20 護岸壁 21 コンクリート板 21a 凹凸 21b 貫通孔 22 栗石 22a 隙間 23 空間 24 シート(透水性シート) 30 石積壁 40 凹所 50 土壌 60 ヤシ繊維マット 70 コンクリートブロック 81 仮設丸太杭 82 竹シガラ P 水生植物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 友由 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 小林 徹 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 高木 史人 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 林 豊 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 山本 正信 静岡県静岡市富士見台一丁目19番72号 富 士見グリーンエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 秋山 恵二朗 静岡県静岡市富士見台一丁目19番72号 富 士見グリーンエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 辛島 康利 静岡県静岡市富士見台一丁目19番72号 富 士見グリーンエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 八木 勇二郎 静岡県静岡市富士見台一丁目19番72号 富 士見グリーンエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 市川 清一 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央3丁目10番 44号 鶴見コンクリート株式会社内 (72)発明者 菅野 征雄 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央3丁目10番 44号 鶴見コンクリート株式会社内 (72)発明者 水島 澄夫 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央3丁目10番 44号 鶴見コンクリート株式会社内 (72)発明者 佐藤 仁 神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央3丁目10番 44号 鶴見コンクリート株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 水際に沿って立設配置されたコンクリー
ト板を備える護岸壁が設けられ、 該護岸壁と陸地との間に形成された凹所に、植物が根を
はる土壌が満たされ、 該土壌の上に、前記植物が活着されるマットが敷設され
てなり、 前記コンクリート板の水辺側の側面には凹凸が設けられ
ていることを特徴とする水際植生用護岸構造物。 - 【請求項2】 請求項1に記載された水際植生用護岸構
造物において、 前記コンクリート板の陸地側の側面に密に接して栗石が
配置され、 該コンクリート板には、一方の側面から他方の側面にわ
たって貫通孔が形成されていることを特徴とする水際植
生用護岸構造物。 - 【請求項3】 請求項1、または2に記載された水際植
生用護岸構造物において、 前記栗石と土壌との間には、透水性シートが配されてい
ることを特徴とする水際植生用護岸構造物。 - 【請求項4】 請求項1、2または3に記載された水際
植生用護岸構造物において、 前記護岸壁の上部には、水際に沿ってシガラが立設され
ていることを特徴とする水際植生用護岸構造物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8035275A JPH09228340A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 水際植生用護岸構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8035275A JPH09228340A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 水際植生用護岸構造物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09228340A true JPH09228340A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12437244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8035275A Pending JPH09228340A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 水際植生用護岸構造物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09228340A (ja) |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP8035275A patent/JPH09228340A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050303 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050315 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050705 |