JPH09229062A - 滑り装置 - Google Patents

滑り装置

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JPH09229062A
JPH09229062A JP25947296A JP25947296A JPH09229062A JP H09229062 A JPH09229062 A JP H09229062A JP 25947296 A JP25947296 A JP 25947296A JP 25947296 A JP25947296 A JP 25947296A JP H09229062 A JPH09229062 A JP H09229062A
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JP
Japan
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oil
sliding
resin
shaft
carriage
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JP25947296A
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English (en)
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Naonari Tanigawa
直成 谷川
Kazuo Hirose
和夫 廣瀬
Akira Shibahara
明 芝原
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油の保持性を改善する。 【解決手段】 キャリッジ3は、その摺動部4を主軸1
および補助軸2の外周面に摺動案内されて軸方向に直線
移動する。キャリッジ3は全体を含油樹脂で形成したも
ので、主軸1および補助軸2を挿通する貫通穴が摺動部
4になっている。キャリッジ3の摺動部4の相手面とな
る主軸1および補助軸2の外周面1a、2aには、それぞれ
多数の微小凹部が形成されている。これら微小凹部はそ
れぞれに独立したくぼみ状をなし、上記外周面1a、2aに
ランダムに分布している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1又は2以上の軸
に沿って滑り部材(例えば、直線移動用キャリッジ)を
軸方向に往復動させる滑り装置に関し、光学式ディスク
装置、磁気記録装置等の平行送り機構に利用することが
できる。
【0002】
【従来の技術】例えば光学式ディスク装置等のキャリッ
ジには、大別して、次のようなものがある。 (1)軸の外周面、キャリッジの摺動部に潤滑油もしく
はグリースを塗布したもの。 (2)キャリッジの摺動部にポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)等のフッ素樹脂を含むポリアセタール樹
脂のような自己潤滑性樹脂を用いたもの。 (3)上記(2)の構成におけるポリアセタール樹脂等
の自己潤滑性樹脂の代わりに含油樹脂を用いたもの。 (4)上記(3)の構成における含油樹脂の代わりに含
油焼結合金を用いたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)の潤滑油も
しくはグリースを塗布する構成では、定期的な給脂が必
要であり、また組立時に油脂を塗布する時間がかかりコ
ストアップになる。
【0004】上記(2)のポリアセタール樹脂等の自己
潤滑性樹脂を用いる構成では、要求される摩擦、摩耗特
性が得られない。
【0005】上記(3)(4)の含油樹脂又は含油焼結
合金を用いる構成は、摺動部の表層部の油が潤滑に寄与
しスムーズに摺動するが、相手軸に油の保持性がないた
め、摺動抵抗が不安定になり、特に起動時の摺動抵抗が
大きくなり、要求される特性が得られない。
【0006】そこで、本発明は上記(3)(4)の構成
における潤滑油の保持性を改善することにより、摺動部
における油膜形成力を高め、長時間の低摩擦、低摩耗特
性をが得られる直線運動用キャリッジ等の滑り部材を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、軸と、この軸の外周面に摺動案内され
る摺動部を有する滑り部材とを備えた滑り装置におい
て、軸の外周面および滑り部材の少なくとも摺動部のう
ち一方を含油樹脂又は含油焼結合金で形成し、他方の表
面に多数の微小凹部を形成した。
【0008】ここでいう滑り部材は、直線運動用の滑り
部材であり、例えば直線運動用キャリッジが該当する。
【0009】上記含油樹脂としては、例えば、合成樹脂
20〜40重量%、無機充填材20〜60重量%、繊維
状補強材10〜30重量%、潤滑油1〜7重量%、油保
持材1〜5重量%の樹脂組成物を用いることができる。
ここでの合成樹脂は、特にその種類を限定するものでは
なく、例えば66ポリアミド樹脂、46ポリアミド樹脂
等のポリアミド系樹脂(PA)、熱硬化性ポリイミド樹
脂、熱可塑性ポリイミド樹脂等のポリイミド系樹脂(P
I)、ポリアミドイミド系樹脂(PAI)、ポリフェニ
レンサルファイド樹脂(PPS)等のポリアリーレンサ
ルファイド系樹脂(PAS)、ポリシアノアリールエー
テル系樹脂(PEN)、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂(PEEK)等のポリエーテルケトン系樹脂(PE
K)、液晶ポリエステル樹脂(LCP)等の芳香族系ポ
リエステル樹脂、ポリアセタール系樹脂(POM)、ポ
リオレフィン系樹脂などであっても良いが、製造工程を
簡略化するため、射出成形が容易な結晶性の熱可塑性樹
脂を採用することが好ましい。また、耐久性、耐熱性を
備えた樹脂を採用することは製品の品質を長時間維持す
ることからも好ましく、PPSやPOMは比較的、摺動
性と価格の点で平均して優れており、これらの条件を満
足する樹脂といえる。また、このような合成樹脂のう
ち、熱可塑性のものは射出成形による製造工程の簡略化
が図れて好ましい。上記合成樹脂の配合量は、全樹脂組
成物量の20〜40重量%であることが好ましい。
【0010】上記無機充填材は、樹脂組成物の成形収縮
率および成形時の異方性を低減させるために添加される
もので、後述する油保持材とは吸油性の点で異なるもの
である。このような無機充填材としては、ガラスフレー
ク、マイカ、グラファイト、ウォラスナイト、カーボン
などを例示することができる。配合に際しては、これら
をそれぞれ単独で用いる他、2種以上を混合して用いて
も良い。特に、マイカ、グラファイトをそれぞれ単独ま
たは2種以上を混合して用いると好ましい結果が得られ
る。このような無機充填材の配合量は、全樹脂組成物量
の20〜60重量%好ましくは40〜60重量%とす
る。
【0011】上記繊維補強材は、上述した熱可塑性樹脂
を補強可能なものであれば、特にその種類を限定するも
のでなく、例えば炭素繊維(CF)、ガラス繊維(G
F)、芳香族ポリアミド、アルミナ繊維、ウォラスナイ
ト、チタン酸カリウムウィスカー等の短繊維などを例示
することができる。そして、より機械的強度の優れた成
形品を得るためには、引張り弾性率が200GPa以上
の繊維補強材を採用することが好ましい。このような繊
維補強材の配合量は、全樹脂組成物量の10〜30重量
%であることが好ましい。
【0012】上記潤滑油は、石油系潤滑油、合成潤滑油
などの液体潤滑剤であれば特に限定して使用されるもの
ではなく、例えばシリコーン油、脂肪酸エステル油など
を用いることができる。潤滑油は、ポリマー型として、
ポリグリコール、オレフィンのオリゴマー、シリコー
ン、パーフルオロアルキルエーテル、パーフルオロポリ
エーテル、クロロフルオロカーボン、ポリフェニルエー
テルなどが挙げられ、非ポリマー型として、アルキルベ
ンゼン、リン酸エステル、ポリオールエステル、ジエス
テル、ケイ酸エステル、合成ナフタリンなどが挙げられ
る。以上に例示した潤滑油の中から適度な粘度を有する
潤滑油(例えば、見かけの粘度が1〜1000ポイズ、
具体的には、1〜100ポイズの粘度を有する潤滑油)
を選択使用することで、潤滑油の早期滲み出しを極力抑
制することが可能となり、潤滑寿命の向上を図ると同時
に、周囲環境の汚染も防止することができる。このよう
な潤滑油の配合量は、全樹脂組成物量の1〜7重量%好
ましくは3〜5重量%とする。
【0013】上記油保持材は、無機化合物であって、特
に多孔質のものであり、特に大きな比表面積を有するこ
とによる油保持性又は吸湿性が大きいという物性を有す
るものである。このような油保持材は、その気孔に上記
潤滑油を含浸させて適当な保油性を維持させるために、
気孔率20〜80重量%好ましくは40〜60重量%の
ものを用いる。油保持材としては、タルク、クレイ、炭
酸カルシウム、カーボン、活性炭など挙げられる。この
ような油保持材の配合量は、全樹脂組成物量の1〜5重
量%である。
【0014】上記含油焼結合金としては、例えば、多孔
質焼結体の細孔内に、基油に石けん増稠剤を0.1重量
%以上(上限は、例えば50重量%以下)添加してなる
グリースを充填したものを用いることができる。
【0015】上記多孔質焼結体は 鉄、銅、亜鉛、ニッ
ケル等またはこれらを組み合わせた合金の微粉末に混
合、圧縮成形、焼成、表面硬化処理等の処理を施して得
られる均一な多孔質組織を有する焼結体であって、およ
び50μm以下(多くは10μm以下)で、例えば0.
1μm以上の細孔が分布しているのが一般的である。
【0016】上記石けん増稠剤は、相転移温度に加熱す
ることによって液状化し、冷却することによって結晶化
して保油性を発揮するものである。このような石けん増
稠剤としては高級脂肪酸の金属塩、特にリチウム塩又は
マグネシウム塩が好ましい。これら増稠剤は、基油例え
ば石油系潤滑油、合成潤滑油(例えばシリコーン油、ジ
エステル油、ポリ−α−オレフィンなど)に、通常の潤
滑グリースに使用される各種添加剤を必要に応じて共存
させながら加えられる。増稠剤とは、潤滑油を常温で自
由表面を作らない半固形状または固形状のグリースに変
化させるものであるが、このような特性を発揮させるに
必要な増稠剤の添加量は0.1重量%以上であり、10
0°Cにおいても流動しないグリースとするためには例
えば0.2重量%以上(上限は、例えば50重量%以
下)とすることが好ましい。
【0017】上記のような含油焼結合金は、通常の作動
時の温度範囲における潤滑油流出を極力抑制することが
可能であるから、潤滑寿命の向上、周囲環境の汚染防止
に有効である。
【0018】また、上記含油焼結合金として、例えば、
多孔質焼結体に油又は増稠剤濃度3重量%未満のグリー
スでなる潤滑油を含浸させると共に、この多孔質焼結体
の外表面に増稠剤濃度3重量%以上50重量%以下のグ
リースでなる潤滑油を所要厚さに含浸させたものを用い
ることもできる。このような含油焼結合金によれば、特
別なシール構造を用いることなく、内部の軟らかい潤滑
油(油又は増稠剤濃度3重量%未満のグリースでなる潤
滑油)の外表面からの流出を抑制することができる。ま
た、外表面の潤滑油(増稠剤濃度3重量%以上50重量
%以下のグリースでなる潤滑油)は、内部に含浸させた
潤滑油の体積膨張を吸収するので、軸穴側への流出も抑
制することができる。
【0019】上記「微小凹部」には、くぼみ状、軸方向
溝状、円周方向溝状、傾斜溝状、交差溝状、軸方向又は
円周方向の断続溝状等の種々の形状のものが含まれる
が、ランダムな独立したくぼみ状とするのが好ましい。
その場合、微小凹部を形成する他方の表面は、微小凹部
以外の部分を滑らかな平滑面とし、かつ、表面粗さの大
きさを軸方向と円周方向とで同程度にすると良い。さら
に、上記他方の表面は、表面粗さを軸方向と円周方向の
ぞれぞれについて求めてパラメータRMSで表示したと
き、軸方向表面粗さRMS(L)と円周方向表面粗さR
MS(C)との比RMS(L)/RMS(C)が1.0
以下(下限値は、例えば0.1以上)であり、かつ、表
面粗さのパラメータSK値が軸方向及び円周方向のいず
れもマイナスであり、微小凹部の占める表面積比率が1
〜40%、諸条件によっては10〜40%であるように
すると良い。一方、別に諸種条件によっては、上記のよ
うな含油焼結合金の軸部との摺動面(軸受面)の表面開
口率は、面積比で1〜15%、好ましくは1〜10%と
しても良い。この種の滑り軸受における軸受面の表面開
口率は通常15〜35%程度であるが、これでは、軸受
隙間に引き込まれた油が軸受面から軸受内部に逃げ込み
やすく、良好な油膜が形成されにくいので、回転精度の
劣化につながる可能性もある。これに対して、表面開口
率か1〜15%、好ましくは1〜10%であれば、油が
軸受内部に逃げ込みにくく、良好な油膜が形成されやす
いので、軸振れが小さく安定した回転精度をえることが
できることも考えられる。
【0020】軸の材質は特に限定されず、SS鋼、S−
C鋼、SCM鋼、SUJ鋼、SUS鋼など種々の材料を
用いることができる。鋼の硬度は、HRC30〜60程
度、あるいは、HB140〜220程度で良く、また、
焼き入れ処理後の硬度はHRC55〜70程度好ましく
はHRC60〜65程度とすると良い。
【0021】以上の構成は、軸と、軸の外周面に摺動案
内される摺動部を有する滑り部材とを備えた滑り装置を
対象とするが、平面状の摺動面を有する相手部材と、こ
の摺動面に摺動案内される滑り部材とを備えた滑り装置
にも、以上の構成が同様に適用できる。この場合、上記
における「軸方向」と「円周方向」は、「摺動方向」と
「摺動方向と直角方向」、あるいはその逆の関係に置き
換えることができ、これに対応して上記のRMS
(L)、RMS(C)、SK値を規定することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、直線移動用の滑
り部材として光学式ディスク装置のキャリッジを例示し
ている。主軸1と補助軸2にキャリッジ3が装着されて
いる。キャリッジ3は、その摺動部4を主軸1および補
助軸2の外周面に摺動案内されて軸方向に直線移動す
る。図1に示すキャリッジ3は全体を上述した含油樹脂
で形成したもので、主軸1および補助軸2を挿通する貫
通穴が摺動部4になっている。図2に示すキャリッジ3
は、主軸1および補助軸2を挿通する貫通穴に上述した
含油樹脂又は含油焼結合金からなる筒状の摺動部4を固
着したものである。主軸1および補助軸2はスタンド6
に固定され、キャリッジ3には光学レンズ5が装着され
る。
【0023】キャリッジ3の摺動部4の相手面となる主
軸1および補助軸2の外周面1a、2aには、それぞれ
多数の微小凹部が形成されている。これら微小凹部はそ
れぞれに独立したくぼみ状をなし、上記外周面1a、2
aにランダムに分布している。上記外周面1a、2aの
微小凹部以外の部分は滑らかな平滑面に形成されてい
る。このようにして、多数の微小凹部によってランダム
な方向の微小粗面に形成された上記外周面1a、2aの
表面粗さは、軸方向と円周方向のぞれぞれについて求め
てパラメータRMSで表示したとき、軸方向表面粗さR
MS(L)と円周方向表面粗さRMS(C)との比RM
S(L)/RMS(C)が1.0以下例えば0.7〜
1.0であり、かつ、表面粗さのパラメータSK値が軸
方向及び円周方向のいずれもマイナス例えば―1.6に
なっている。
【0024】上記のような外周面1a、2aの粗面条件
を得るための表面加工処理は、特殊なバレル研磨によっ
て所望する仕上げ面を得ることができる。
【0025】上記パラメータSK値とは、表面粗さの分
布曲線の歪み度(SKEWNESS)を指し、ガウス分
布のような対称形状分布はSK値が0となるが、パラメ
ータSK値を円周方向、軸方向とも―1.6以下とした
設定値は、微小凹部の形状、分布がキャリッジ3の摺動
部4の油膜形成に有利な範囲である。
【0026】外周面1a、2aに占める微小凹部の表面
積比率は各々の仕様、条件により1〜10%のものや、
また10〜40%であると共に、微小凹部の等価円直径
は150μmφ以下であり、微小凹部の平均面積は等価
円直径3μmφ以下を除いて整理したとき、35〜15
0μm2 である。等価円直径は、例えば3〜150μm
φであってもよい。
【0027】図3に、キャリッジを案内する相手軸の外
周面の一般的な仕上げ面(鏡面加工)の状況を示し、図
4に、上記のような微小粗面加工を施した主軸1および
補助軸2の外周面1a、2aの仕上げ面の状況を示す。
【0028】本発明は、上記キャリッジに限らず、軸
と、この軸の外周面に摺動案内される摺動部を有する滑
り部材とを備えた滑り装置、例えば送りねじ装置やワッ
クス封入型サーモバルブ等においても適用可能である。
【0029】
【実施例】図3、図4に示す仕上げ面に加工した相手軸
に種々の供試キャリッジを組み込み、下記の試験条件に
て摺動抵抗測定試験および耐久試験を行なった。その結
果を図6に示す。
【0030】摺動抵抗測定試験:図5に示すように、供
試キャリッジ3’の摺動部4’(φ5×23.5)を、
スタンド6’に固定した相手軸1’(SUS303、φ
5×54.5)に組み込んだ試験部と、ロードセル7を
介して供試キャリッジ3’を往復動させるクランク機構
部8とで構成される往復型摩擦摩耗試験機を用い、 周速100mm/sec、面圧1.7kgf/cm2
振幅10mm の条件にて、供試キャリッジ3を駆動させたときの経時
変化とロードセルにより摺動抵抗(摩擦抵抗)の変化を
調べた。 耐久試験:上記の往復型摩擦摩耗試験機を用い、摺動抵
抗測定試験と同条件による連続耐久試験を行ない、耐久
時間を調べた。
【0031】[実施例1] 供試キャリッジ:全体を下記成分の含油樹脂で形成(図
1に示す構成) 合成樹脂;ポリフェニレンサルファイド(PPS) PPS−T4(トープレン社製) 配合量40重量% 無機充填材;マイカ フロゴパイトマイカ(カナダマイカ社製) 配合量20重量% 繊維状充填材;炭素繊維(CF) ベスファイトHM(東邦レーヨン社製) 平均繊維径7μm、平均繊維長6mm 配合量30重量% 潤滑油;脂肪酸エステル油 ニッサンユニスターH(日本油脂社製) 配合量5重量% 油保持材;クレイ ハードトップクレイ(白石工業社製) 配合量3重量% 活性炭 リノベス−ADOL−A10(大阪ガスケミカル社製) 配合量2重量% 相手軸:表面粗度0.2S(図4)
【0032】[実施例2] 供試キャリッジ:含油樹脂からなる筒状の摺動部4を固
着(図2に示す構成) 含油樹脂の成分は実施例1と同じ 相手軸:表面粗度0.2S(図4)
【0033】[実施例3] 供試キャリッジ:含油焼結合金からなる筒状の摺動部4
を固着(図2に示す構成) 基油として無添加多目的油(FBK150:日本石油社
製)を、また増稠剤として1〜25重量%の濃度になる
ようにステアリン酸リチウムを、さらに酸化防止剤とし
てフエニル−α−ナフチルアミンを1.0重量%配合し
て混合液(グリース原液)を調整し、焼結銅合金体に含
浸させた。含浸の手順は、上記混合液を200°Cに加
熱し、充分に溶解させ均一相の液状にした後、これに、
別途200°Cの恒温槽中で加熱しておいた焼結銅合金
体を浸漬し、減圧含浸により細孔内に溶融グリースを含
浸させた後、浸漬したまま冷却した。 相手軸:表面粗度0.2S(図4)
【0034】[比較例1] 供試キャリッジ:含油樹脂からなる筒状の摺動部4を固
着(図2に示す構成) 含油樹脂の成分は実施例1と同じ 相手軸:表面粗度0.8S以下に鏡面加工(図3)
【0035】[比較例2] 供試キャリッジ:含油焼結合金からなる筒状の摺動部4
を固着(図2に示す構成) 含油焼結合金は実施例2と同じ 相手軸:表面粗度0.8S以下に鏡面加工(図3)
【0036】[比較例3] 供試キャリッジ:ポリフェニレンサルファイド樹脂(P
PS)からなる筒状の摺動部4を固着(図2に示す構
成) 相手軸:表面粗度0.8S以下に鏡面加工(図3) 相手軸の外周面および摺動部4にタービン油(ダフニー
スーパータービン:出光社製)を塗布
【0037】[比較例4] 供試キャリッジ:ポリフェニレンサルファイド樹脂(P
PS)を基材とし、これに自己潤滑性樹脂としてポリテ
トラフルオロエチレン樹脂(PTFE)を10重量%配
合した樹脂組成物からなる筒状の摺動部4を固着(図2
に示す構成) 相手軸:表面粗度0.8S以下に鏡面加工(図3)
【0038】図6に示す試験結果から明らかなように、
実施例1、実施例2、実施例3は200hr経過後も極
めて良好な摺動特性を示した。これに対し、比較例1、
比較例2では、初期の摺動抵抗は実施例品と同等であっ
たが、100hr経過後、摺動抵抗が徐々に増大した。
また、比較例3、比較例4では、100hr経過前に摺
動抵抗が増大した。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
滑り部材の摺動部における油膜形成率が向上するので、
摺動抵抗が小さく、かつ、長時間安定した摺動特性が得
られる。また、微小凹部を形成する表面はバレル加工
(タンブラー加工)等で仕上げることができるので、鏡
面加工する場合に比べ、コスト低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す斜視図である。
【図2】実施例を示す斜視図である。
【図3】相手軸の一般的な仕上げ面(鏡面加工)の状況
を示す図である。
【図4】実施例の微小粗面加工を施した相手軸の仕上げ
面の状況を示す図である。
【図5】往復型摩擦摩耗試験機を示す断面図である。
【図6】摺動抵抗測定試験および耐久試験の結果を示す
図である。
【符号の説明】
1 主軸 2 補助軸 3 滑り部材(キャリッジ) 4 摺動部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸と、この軸の外周面に摺動案内される
    摺動部を有する滑り部材とを備えた滑り装置において、 軸の外周面および滑り部材の少なくとも摺動部のうち一
    方を含油樹脂又は含油焼結合金で形成し、他方の表面に
    多数の微小凹部を形成したことを特徴とする滑り装置。
  2. 【請求項2】 上記微小凹部は、上記他方の表面にラン
    ダムに分布する独立したくぼみ状のものであることを特
    徴とする請求項1記載の滑り装置。
  3. 【請求項3】 上記他方の表面は、上記微小凹部以外の
    部分が滑らかな平滑面であり、かつ、表面粗さの大きさ
    が軸方向と円周方向とで同程度であることを特徴とする
    請求項2記載の滑り装置。
  4. 【請求項4】 上記他方の表面は、その表面粗さを軸方
    向と円周方向のぞれぞれについて求めてパラメータRM
    Sで表示したとき、軸方向表面粗さRMS(L)と円周
    方向表面粗さRMS(C)との比RMS(L)/RMS
    (C)が1.0以下であり、かつ、表面粗さのパラメー
    タSK値が軸方向及び円周方向のいずれもマイナスであ
    り、上記微小凹部の占める表面積比率が1〜40%であ
    ることを特徴とする請求項3記載の滑り装置。
  5. 【請求項5】 滑り部材が、直線運動用滑り部材である
    請求項1乃至4何れか記載の滑り装置。
  6. 【請求項6】 滑り部材が直線運動用キャリッジである
    請求項1乃至4何れか記載の滑り装置。
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