JPH09229203A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH09229203A
JPH09229203A JP8060122A JP6012296A JPH09229203A JP H09229203 A JPH09229203 A JP H09229203A JP 8060122 A JP8060122 A JP 8060122A JP 6012296 A JP6012296 A JP 6012296A JP H09229203 A JPH09229203 A JP H09229203A
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Tsunehisa Onuma
恒久 大沼
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1,第2シール部材の離脱を防止し得る組立
タイプの密封装置を提供する。 【解決手段】第1シール部材10に第2シール部材20
側に向かって軸方向に延びる外筒部11を設け、外筒部
11内周に第2シール部材20外周を軸方向に嵌合して
組み付けた密封装置において、第1シール部材10の外
筒部11内周に内向き突起5を設けると共に第2シール
部材20外周に外向き突起6を設け、外向き突起6の外
径を内向き突起5の内径よりも大きく設定し、第2シー
ル部材20を組み込んだ状態で外向き突起6を内向き突
起5に対して外筒部11の基端側に位置させたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種装置の軸封部等に
用いられる密封装置に関し、特に2つのシール部材を組
み合わせた組立型の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の組立型の密封装置として
は、たとえば、図5に示すようなものが知られている。
【0003】すなわち、ハウジング100の軸孔101
と、この軸孔101内に移動自在に挿入される移動軸1
02間の環状隙間をシールするもので、軸方向に並べて
設けられる第1および第2シール部材103,104を
備えている。第1シール部材103には前記第2シール
部材104側に向かって軸方向に延びる筒状部105が
設けられ、この筒状部105内周に第2シール部材10
4外周が軸方向に圧入されて組み付けられていた。
【0004】特に、図5(a)は筒状部105内周と第2
シール部材104外周が金属同士の嵌合、図5(b)は筒
状部105内周が金属、第2シール部材104がゴム状
弾性材である場合、同図5(c)は筒状部105内周がゴ
ム状弾性材、第2シール部材104外周が金属の場合で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術にあっては、第1シール部材103の筒状部
105内周と第2シール部材104外周間の嵌合力はお
互いの嵌合しろによっている。
【0006】そのため、外力の影響等で嵌合しろが無く
なった場合等の抜け止め機構が無かった。
【0007】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
組立てた第1,第2シール部材の離脱を防止し得る密封
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、ハウジングの軸孔と該軸孔内に
移動自在に挿入される移動軸間の環状隙間をシールする
もので、軸方向に並べて設けられる第1および第2シー
ル部材を備え、前記第1シール部材に前記第2シール部
材側に向かって軸方向に延びる筒状部を設け、該筒状部
内周に前記第2シール部材外周を軸方向に嵌合して組み
付けた密封装置において、前記第1シール部材の筒状部
内周に内向き突起を設けると共に前記第2シール部材外
周に外向き突起を設け、該外向き突起の外径を前記内向
き突起の内径よりも大きく設定し、第2シール部材を組
み込んだ状態で外向き突起を内向き突起に対して筒状部
の基端側に位置させたことを特徴とする。
【0009】本発明にあっては、第2シール部材を第1
シール部材の筒状部内周に軸方向に圧入していくと第2
シール部材の外向き突起が第1シール部材の筒状部内周
の内向き突起に対して軸方向に当接し、さらに強く押し
込むと外向き突起と内向き突起の当接部が半径方向に弾
性変形して、外向き突起が内向き突起を乗り越えて筒状
部の基端側に位置する。
【0010】したがって、第2シール部材を組み込んだ
状態では、外向き突起が内向き突起に干渉して第2シー
ル部材の抜け止めが図られる。
【0011】内向き突起と外向き突起の少なくともいず
れか一方をゴム状弾性材によって構成しておけば、組み
込み時に内向き突起と外向き突起間の当接部が弾性変形
がしやすく、組み込み作業が容易にできる。
【0012】第1シール部材の筒状部内周に設けられる
内向き突起の筒状部先端側の端縁には先端側に向かって
徐々に拡径する挿入ガイド用テーパ面が設けられている
ことを特徴とする。
【0013】また、第2シール部材外周の外向き突起の
挿入方向先端側の端縁に挿入方向に向かって徐々に縮径
される挿入ガイド用テーパ面が設けられていることを特
徴とする。
【0014】このように、内向き突起や外向き突起に挿
入ガイド用テーパ面を設けておけば、この挿入ガイド用
テーパ面に沿って徐々に弾性変形して、外向き突起がス
ムーズに内向き突起を乗り越え、組込み性が向上する。
【0015】
【実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態に基づ
いて説明する。
【0016】図1乃至図3には、本発明の一実施の形態
に係る密封装置を示している。
【0017】図中、1は密封装置全体を示すもので、概
略、ハウジング2の軸孔3と軸孔3内に回転方向(回転
運動)あるいは軸方向(往復運動)に移動自在に挿入さ
れる移動軸4間の環状隙間をシールするもので、軸方向
に並べて設けられる第1,第2シール部材10,20を
備えている。
【0018】第1シール部材10には第2シール部材2
0側に向かって軸方向に延びる筒状部としての外筒部1
1が設けられ、この外筒部11内周に第2シール部材2
0外周が嵌合して組み付けられている。
【0019】第1シール部材10は軸方向密封対象流体
側に開いた断面略J字形状の環状部材で、ハウジング2
の軸孔3内周に嵌合される前記外筒部11と、この外筒
部11の軸方向一端から半径方向内方に向かって延びる
内向きフランジ部12と、この内向きフランジ部12の
内径端から外筒部11と同一方向に延びる第1リップ部
13と、を備えている。第1リップ部13は外筒部11
の略半分程度の長さにわたって軸方向に延びており、リ
ップ先端14が移動軸4の外周面に摺動自在に密封接触
しており、リップ先端14の背面側には緊迫力を付与す
るためのばね部材15が装着されている。
【0020】また、第1リップ部13の基端部には、第
1リップ部13と反対方向に傾斜して延びる補助リップ
16が設けられている。
【0021】第1シール部材10はゴム状弾性材製の型
成形品で、外筒部11と内向きフランジ部12内に断面
L字形状の第1金属環17が埋設されている。すなわ
ち、外筒部11は第1金属環17の内周と外周にゴム状
弾性材18が被覆され、さらに内向きフランジ部12に
ついても、その両側面がゴム状弾性材19によって被覆
されている。
【0022】第2シール部材20は断面逆L字形状の環
状部材で、第1シール部材10の外筒部11内周に嵌合
される内筒部21と、内筒部21の前記第1シール部材
10の内向きフランジ部22と反対側の端部から半径方
向内方に向かって延びる内向きフランジ部22と、この
内向きフランジ部22の内径端に設けられた第2リップ
部23と、から構成されている。
【0023】この第2シール部材20もゴム状弾性材製
の型成形品で、第2金属環24とゴム状弾性材25とか
ら構成されている。
【0024】第1シール部材20の外筒部11内周には
内向き突起5が設けられ、第2シール部材20外周には
外向き突起6が設けられている。この外向き突起6の外
径φBはが内向き突起5の内径φAよりも大きく設定
し、第2シール部材20を組み込んだ状態で外向き突起
6が内向き突起5に対して外筒部11の基端側に位置す
るように構成されている。
【0025】第1シール部材10の内向き突起5は、外
筒部11の先端部内周に突出形成されており、内向き突
起5を除いた外筒部11の基端部から内向き突起5手前
までの範囲には、第2シール部材20外周の第2金属環
24が嵌合される金属環嵌合面71と、外向き突起6が
嵌合される外向き突起嵌合面72とが形成されている。
金属環嵌合面71の内径は内向き突起5の内径φAとほ
ぼ等しくなっており、外向き突起嵌合面72は、金属環
嵌合面71と内向き突起5の間で凹状に成形されてい
る。金属環嵌合面71と第2金属環24間の嵌合は嵌合
しろを有するしまりばめであることが必要であるが、外
向き突起嵌合面72と外向き突起6間の嵌合は、しまり
ばめに限られず、図示するように隙間を有するすきまば
めでも、また中間ばめでもよい。
【0026】また、第1,第2シール部材10,20間
の空間の負圧が問題になる場合には、金属環嵌合面71
および外向き突起嵌合面72には適宜空気抜き用の通路
を構成する溝等を設けることができる。図示例では外向
き突起嵌合面72と内向き突起5に軸方向に延びる溝が
形成されている。金属環嵌合面71には、図示していな
いが適宜溝等を形成すればよい。
【0027】内向き突起5はゴム状弾性材で形成され、
その外筒部11の先端側端縁には先端側に向かって徐々
に拡径する円錐状の第1挿入ガイド用テーパ面81が設
けられている。この第1挿入ガイド用テーパ面81の軸
に対する傾斜角度αは、圧入しやすいように小さい角度
に設定されている。
【0028】また、内向き突起5の外筒部11基端側の
端縁には、外筒部11の軸方向基端部に向けて徐々に拡
径するように傾斜する円錐状の第1抜き出しガイド用テ
ーパ面91が形成されている。この抜き出しガイド用テ
ーパ面91の角度βは、逆に離脱しにくいように、第1
挿入ガイド用テーパ面81の傾斜角度αよりも大きい角
度に設定されている。
【0029】第2シール部材20外周の外向き突起6
は、第2シール部材20の内筒部21の挿入方向後端部
外周に設けられるもので、この後端部21aは第2金属
環24の後端よりも後方に延びておりゴム状弾性材のみ
で構成されている。この外向き突起6の挿入方向先端側
の端縁には挿入方向に向かって徐々に縮径される第2挿
入ガイド用テーパ面82が設けられている。この第2挿
入ガイド用テーパ面82の傾斜角度α′は、第1シール
部材10内周の内向き突起5に設けられた第1挿入ガイ
ド用テーパ面81の傾斜角度αと同程度に設定されてい
る。
【0030】また、外向き突起6の抜き出し方向先端側
(挿入方向後端側)の端縁には、抜き出し方向に向かっ
て徐々に縮径されるように傾斜する第2抜き出しガイド
用テーパ面92が設けられている。この第2抜き出しガ
イド用テーパ面92の傾斜角度は第1抜き出しガイド用
テーパ面91と同程度に設定され、離脱しにくい構成と
なっている。
【0031】本発明にあっては、第2シール部材20を
第1シール部材10の外筒部11内周に軸方向に圧入し
ていくと第2シール部材20の外向き突起6が第1シー
ル部材10の外筒部11内周の内向き突起5に対して軸
方向に当接し、さらに強く押し込むと外向き突起6と内
向き突起5の当接部が半径方向に弾性変形して、外向き
突起6が内向き突起5を乗り越えて外筒部11の基端側
に位置する。
【0032】したがって、第2シール部材20を組み込
んだ状態では、外向き突起6が内向き突起5に干渉して
第2シール部材20の抜け止めが図られる。
【0033】内向き突起5と外向き突起6の少なくとも
いずれか一方をゴム状弾性材によって構成しておけば、
組み込み時に内向き突起5と外向き突起6間の当接部が
弾性変形しやすく、組み込み作業が容易にできる。
【0034】また、内向き突起5や外向き突起6に第
1,第2挿入ガイド用テーパ面81,82が設けられて
いるので、この第1,第2挿入ガイド用テーパ面81,
82に沿って徐々に弾性変形し、外向き突起6がスムー
ズに内向き突起5を乗り越えるので、組込み性が向上す
る。
【0035】[実施の形態2]図2には本発明の実施の
形態2を示している。
【0036】この実施の形態2に係る密封装置201
も、ハウジング202の軸孔203と軸孔203内に移
動自在に挿入される移動軸204間の環状隙間をシール
するもので、軸方向に並べて設けられる第1および第2
シール部材210,220を備えている。
【0037】第1シール部材210には、前記第2シー
ル部材220側に向かって軸方向に延びる筒状部として
の外筒部211が設けられ、この外筒部211内周に第
2シール部材220外周を軸方向に嵌合して組み付けら
れている。
【0038】第1シール部材210は断面略S字形状の
環状部材で、ハウジング202の軸孔203内周に嵌合
される前記外筒部211と、この外筒部211の軸方向
一端から半径方向内方に向かって延びる内向きフランジ
部212と、この内向きフランジ部212の内径端から
外筒部211と逆方向に延びる第1リップ部213と、
を備えている。外筒部211の先端部にはハウジング2
02の軸孔203の周縁に係合される係合フランジ部2
11aが設けられている。
【0039】また、内向きフランジ部212の内径端部
は第2シール部材220側に屈曲する段付き形状で、屈
曲部212a先端に第1リップ部213が設けられてい
る。この第1リップ部213は第2シール部材220と
反対側に内向きフランジ部212の端面とほぼ同一位置
まで延びて移動軸204外周面に対して摺動自在に密封
接触している。このリップ先端214の背面側には緊迫
力を付与するためのばね部材215が装着されている。
【0040】また、第1リップ部213の基端部には、
第1リップ部213と反対方向に傾斜して延びる補助リ
ップ216が設けられている。
【0041】第1シール部材210はゴム状弾性材製の
型成形品で、係合フランジ部211a,外筒部211,
内向きフランジ部212および屈曲部212aにかけて
第1金属環217が埋設されている。すなわち、外筒部
211は第1金属環217の内周と外周にゴム状弾性材
218が被覆され、さらに内向きフランジ部212につ
いても、その両側面がゴム状弾性材219によって被覆
されている。
【0042】第2シール部材220は断面Z字形状の環
状部材で、第1シール部材210の外筒部211内周に
嵌合される内筒部221と、内筒部221の前記第1シ
ール部材210の内向きフランジ部212と反対側の端
部から半径方向内方に向かって延びる内向きフランジ部
222と、この内向きフランジ部222の内径端に設け
られる第2リップ部223と、から構成されている。こ
の第2リップ部223は、第1シール部材210の第1
リップ部213とは反対方向に延びている。
【0043】この内向きフランジ部222の内径端部は
第1シール部材210の内向きフランジ部212側に屈
曲する段付き形状となっており、屈曲部222aの内径
端に、第1シール部材210の第1リップ第2リップ部
223が設けられている。
【0044】この第2シール部材220も第2金属環2
24とゴム状弾性材225とから構成されるもので、内
筒部の第1シール部材210の外筒部211内周に嵌合
する嵌合面には第2金属環224が露出している。
【0045】この第2シール部材220の屈曲部222
aは第1シール部材210の屈曲部212aと背面同士
が突き合わされており、第1シール部材210と第2シ
ール部材220との間に、内向きフランジ部212,2
22間に形成される第1環状空間230と、第1,第2
リップ部213,223間に形成される第2環状空間2
31とを区画形成している。
【0046】第1シール部材210の屈曲部212aの
背面には、第2シール部材222側に向かって徐々に拡
径するように開くゴム状弾性材によって形成されるサイ
ドリップ232が設けられ、組み付けた際にサイドリッ
プ232は180°開いて第2シール部材220の屈曲
部222a背面に密接する。このサイドリップ231に
は一部切欠き232aが設けられている。また、サイド
リップ232が密接する第2シール部材220の屈曲部
222a背面には第1,第2環状空間230,231と
を連通する空気抜き用の溝233が設けられている。
【0047】第1シール部材220の外筒部211内周
には内向き突起205が設けられ、第2シール部材22
0外周には外向き突起206が設けられている。この外
向き突起206の外径φBは内向き突起205の内径φ
Aよりも大きく設定され、第2シール部材220を組み
込んだ状態で外向き突起206が内向き突起205に対
して外筒部211の基端側に位置するように構成されて
いる。
【0048】第1シール部材210の内向き突起205
は、外筒部211の先端部内周に突出形成されており、
内向き突起205を除いた外筒部211の基端部から内
向き突起205手前までの範囲には、第2シール部材2
20外周の第2金属環24が嵌合される金属環嵌合面2
71と、外向き突起206が嵌合される外向き突起嵌合
面272とが形成されている。金属環嵌合面271の内
径は内向き突起205の内径φAとほぼ等しくなってお
り、外向き突起嵌合面272は、金属環嵌合面271と
内向き突起205の間で凹状に成形されている。
【0049】そして、金属環嵌合面271には空気抜き
用の切欠き273aが、内向き突起205および外向き
突起嵌合面272には空気向き用の溝274が形成され
ている。
【0050】内向き突起205はゴム状弾性材で形成さ
れ、その外筒部211の先端側端縁には先端側に向かっ
て徐々に拡径する円錐状の第1挿入ガイド用テーパ面2
81が設けられている。この第1挿入ガイド用テーパ面
281の軸に対する傾斜角度αは、圧入しやすいように
小さい角度に設定されている。
【0051】また、内向き突起205の外筒部211基
端側の端縁には、外筒部211の軸方向基端部に向けて
徐々に拡径するように傾斜する円錐状の第1抜き出しガ
イド用テーパ面291が形成されている。この抜き出し
ガイド用テーパ面291の角度βは、逆に離脱しにくい
ように、第1挿入ガイド用テーパ面281の傾斜角度α
よりも大きい角度に設定されている。
【0052】第2シール部材220外周の外向き突起2
06は、第2シール部材220の内筒部221の挿入方
向後端部外周に設けられるもので、この後端部221a
は第2金属環224の後端よりも後方にひさし状に延び
ており、ゴム状弾性材のみで構成されている。この外向
き突起206の挿入方向先端側の端縁には挿入方向に向
かって徐々に縮径される第2挿入ガイド用テーパ面28
2が設けられている。この第2挿入ガイド用テーパ面2
82の傾斜角度α′は、第1シール部材210内周の内
向き突起205に設けられた第1挿入ガイド用テーパ面
81の傾斜角度αと同程度に設定されている。
【0053】また、外向き突起206の抜き出し方向先
端側(挿入方向後端側)の端縁には、抜き出し方向に向
かって徐々に縮径されるように傾斜する第2抜き出しガ
イド用テーパ面292が設けられている。この第2抜き
出しガイド用テーパ面292の傾斜角度は第1抜き出し
ガイド用テーパ面291と同程度に設定され、離脱しに
くい構成となっている。
【0054】本発明にあっては、第2シール部材220
を第1シール部材210の外筒部211内周に軸方向に
圧入していくと第2シール部材220の外向き突起6が
第1シール部材210の外筒部211内周の内向き突起
205に対して軸方向に当接し、さらに強く押し込むと
外向き突起206と内向き突起205の当接部が半径方
向に弾性変形して、外向き突起206が内向き突起20
5を乗り越えて外筒部211の外向き突起嵌合面272
に嵌合する。
【0055】したがって、第2シール部材220を組み
込んだ状態では、外向き突起206が内向き突起205
に干渉して第2シール部材220の抜け止めが図られ
る。
【0056】内向き突起205と外向き突起206の少
なくともいずれか一方をゴム状弾性材によって構成して
おけば、組み込み時に内向き突起205と外向き突起2
06間の当接部が弾性変形しやすく、組み込み作業が容
易にできる。特に、この実施の形態では、内筒部211
の後端部211aがゴム状弾性材のみで形成され、しか
も片持ちばり状に突出しているので、組立作業が一層簡
単になる。
【0057】また、内向き突起205や外向き突起20
6に第1,第2挿入ガイド用テーパ面281,282が
設けられているので、この第1,第2挿入ガイド用テー
パ面281,282に沿って徐々に弾性変形し、外向き
突起206がスムーズに内向き突起205を乗り越える
ので、組込み性が向上する。
【0058】一方、第2シール部材220の内向きフラ
ンジ部222の屈曲部222aが、第1シール部材21
0の内向きフランジ部212の屈曲部212aに設けら
れたサイドリップ232を押圧し、屈曲部222a,2
12a同士がサイドリップ232を介して密接する。
【0059】また、第1,第2リップ部間の第2環状空
間の負圧は、屈曲部間の溝、第1環状空間、切欠きおよ
び溝を通じて解消される。
【0060】[試験結果]次に、図4に示すようなサン
プルSを製作し、その嵌合状態を試験した結果について
説明する。サンプルSは、上記実施の形態2における第
1シール部材210の内向きフランジ部の屈曲部を切断
したものである。
【0061】ー落下試験ー試験は、まず、第1シール部
材210に第2シール部材220を圧入して、第2シー
ル部材220の傾斜量を測定する。
【0062】その後、50,100,150[cm]の
高さから落下させ、第2シール部材220の傾斜量を測
定した。
【0063】ー離脱力の測定(離脱試験)ー さらに、図3に示すように、第2シール部材220の内
向きフランジ部の屈曲部背面に抜き治具300を当て
て、離脱力を測定した。離脱スピードは20[mm/se
c]、サンプルSとしては、落下試験前の正規品と落下
試験後のサンプルおよび従来品について比較した。
【0064】試験結果を表1に、離脱力の比較を図4に
示す。
【0065】第2シール部材220の傾斜量は、第2シ
ール部材220のa位置にダイアルゲージを当て、全体
を回転させて、その最大値と最小値の差を読み取ること
によって行われる。この傾斜量によって第1,第2シー
ル部材210,220の嵌合状態を確認する。落下試験
は離脱試験の方向と同一方向、すなわち第2シール部材
220を下にして落下させた。
【0066】
【表1】 表1および図4に示されるように、落下試験後のサンプ
ル(No.3〜8)の傾斜量(0.12〜0.22[m
m])と落下させない正規の嵌合状態にあるサンプル
(No.1,2)の傾斜量(0.18〜0.20[m
m])との間にほとんど差が無く、離脱荷重についても
ほとんど差が無いことがわかる(落下前は220〜23
5[kgf]、落下後は208〜270[kgf])。
【0067】これに対して、突起を設けない従来タイプ
(No.101〜106)では、落下試験後の傾斜量が
0.56〜0.86[mm]と変動が大きく、離脱荷重に
ついても30〜90[kgf]と極端に低下しており、本
発明のように内向きおよび外向き突起を設けることで嵌
合状態が安定化することがわかる。従来品についても、
正規の状態での傾斜量および離脱荷重は本発明のサンプ
ルの正規の状態と同等の設定である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にあって
は、第1シール部材の筒状部内周に内向き突起を設ける
と共に第2シール部材外周に外向き突起を設け、外向き
突起の外径を内向き突起の内径よりも大きく設定し、第
2シール部材を組み込んだ状態で外向き突起を内向き突
起に対して外筒部の基端側に位置させたので、外向き突
起が内向き突起に干渉して第2シール部材の抜け止めを
図ることができる。
【0069】また、内向き突起と外向き突起の少なくと
もいずれか一方をゴム状弾性材によって構成しておけ
ば、組み込み時に内向き突起と外向き突起間の当接部が
弾性変形がしやすく、組み込み作業が容易にできる。
【0070】また、第1シール部材の内向き突起の筒状
部先端側の端縁あるいは第2シール部材の外向き突起の
挿入方向先端側の端縁に挿入ガイド用テーパ面を設ける
ことにより、組み込み作業が一層容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施の形態1に係る密封装
置の要部断面図、同図(b)は同図(a)の嵌合部の拡大断
面図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施の形態2に係る密封装
置の要部断面図、同図(b)は同図(a)の第2のシール部
材を取り外した状態の要部断面図、同図(c)は同図(a)
のC方向の部分矢視およびサイドリップの位置関係を示
す図である。
【図3】図3は図2の密封装置の嵌合状態の試験方法を
示す図である。
【図4】図4は、本発明と従来例の第2シール部材の傾
斜量と離脱力の関係を示すグラフである。
【図5】図5は従来の種々の密封装置の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1,201 密封装置 2,202 ハウジング 3,203軸孔 4,204移動軸 10,210 第1シール部材 11,211 外筒部(筒状部) 211a 係合フランジ部 12,212 内向きフランジ部 212a 屈曲部 13,213 第1リップ部 14,214 リップ先端 15,215 ばね部材 16,216 補助リップ 17,217 第1金属環 18,218 ゴム状弾性材 19,219 ゴム状弾性材 20,220 第2シール部材 21,221 内筒部 21a,221a 後端部 22,222 内向きフランジ部 222a 屈曲部 23,223 第2リップ部 24,224 第2金属環 25,225 ゴム状弾性材 5,205 内向き突起 6,206 外向き突起 71,271 金属環嵌合面 72,272 外向き突起嵌合面 81,82,281,282 第1,第2挿入ガイド用
テーパ面 91,92,291,292 第1,第2抜き出しガイ
ド用テーパ面 230,231 第1,第2環状空間 232 サイドリップ 232a 切欠き 233 溝 273 切欠き 274 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの軸孔と該軸孔内に移動自在に
    挿入される移動軸間の環状隙間をシールするもので、軸
    方向に並べて設けられる第1および第2シール部材を備
    え、 前記第1シール部材に前記第2シール部材側に向かって
    軸方向に延びる筒状部を設け、該筒状部内周に前記第2
    シール部材外周を軸方向に嵌合して組み付けた密封装置
    において、 前記第1シール部材の筒状部内周に内向き突起を設ける
    と共に前記第2シール部材外周に外向き突起を設け、該
    外向き突起の外径を前記内向き突起の内径よりも大きく
    設定し、第2シール部材を組み込んだ状態で外向き突起
    を内向き突起に対して筒状部の基端側に位置させたこと
    を特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】内向き突起と外向き突起の少なくともいず
    れか一方がゴム状弾性材によって構成されている請求項
    1に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】第1シール部材の筒状部内周に設けられる
    内向き突起の筒状部先端側の端縁には先端側に向かって
    徐々に拡径する挿入ガイド用テーパ面が設けられている
    請求項1または2に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】第2シール部材外周の外向き突起の挿入方
    向先端側の端縁に挿入方向に向かって徐々に縮径される
    挿入ガイド用テーパ面が設けられている請求項1,2ま
    たは3に記載の密封装置。
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WO2008004303A1 (en) * 2006-07-07 2008-01-10 Eagle Industry Co., Ltd. Shaft sealing device
JP2010112481A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Nok Corp オイルシール
CN121474348A (zh) * 2026-01-09 2026-02-06 浙江工业大学 一种基于滑阀机构的自适应智能调控唇形密封装置

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