JPH09229734A - 超音波ドップラー流量計 - Google Patents

超音波ドップラー流量計

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JPH09229734A
JPH09229734A JP8039243A JP3924396A JPH09229734A JP H09229734 A JPH09229734 A JP H09229734A JP 8039243 A JP8039243 A JP 8039243A JP 3924396 A JP3924396 A JP 3924396A JP H09229734 A JPH09229734 A JP H09229734A
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JP
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frequency
signal
peak
flow rate
transmission
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Application number
JP8039243A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Shikita
幸久 敷田
Yutaka Yoshida
豊 吉田
Akihiro Okumura
彰啓 奥村
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水位センサが無くても流量計測ができるよう
にする。 【解決手段】 管路の底部中央に設けた送信素子4から
流れ方向に仰角をもって一定周波数の超音波ビームを送
信する。受信素子5で発射波を受信し、ヘテロダイン検
出部14でドップラーシフトの周波数を得る。バンドパ
スフィルタ15でノイズを除く信号を通過させる。AD
コンバーターでAD変換した後高速フーリエ変換部17
ドップラーシフト周波数の周波数スペクトルを求め
る。ピーク山検出部18でピーク山の周波数を求め、こ
の周波数に基づいて平均流速や流量を流量演算部で演算
する。こうして、管路を自然流下する流体の流量を計測
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波ドップラー効
果を利用した流量計に係わり、特に開水路に好適な超音
波ドップラー流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波ドップラー方式の流体速度測定方
法およびその装置として、特開平5−87608号公報
に開示されたものがある。
【0003】このものは、信号発生器において発生され
た特定周波数の電気信号を発信用トランスデューサを介
して流路内を流れる流体に発信し、流体中の物体から発
射される反射波を受信用トランスデューサで受信し、発
信用トランスデューサから発信された発信信号の周波数
と受信用トランスデューサで受信された受信信号の周波
数との差信号に基づいて前記流体の速度を測定するドッ
プラーシフトを利用した流体速度測定方法において、発
信用トランスデューサおよび受信用トランスデューサを
互いに近接した状態で流路の底部に設けると共に、前記
差信号を、一定の周波数幅をもった所定の周波数帯でス
キャンすることにより各周波数帯の強度を求めた後、加
重平均法を適用することにより前記流体の平均流速を求
めると共に、前記特定周波数の電気信号を90°位相し
て得られる90°移相信号の周波数と前記受信信号の周
波数との差信号を前記差信号と比較することにより前記
流体の流れる方向を検出するようにしている。
【0004】また、この公報では、上記流体速度測定装
置を水位センサと組み合わせることにより、流体の流量
を測定できることを示唆している。また、開水路の流れ
に対する平均流速を求める式として、中小河川や、水路
に対し、かなり良く一致する次のマニング(Manni
ng)の式がよく使用されている。
【0005】 V=(1/n)R2/3 ・I 1/2 ・・・(1) V:平均流速(m/s)。 R:径深(m)、水流断面積A/潤辺長Pで定義され
る。ただし潤辺長は、水流に接している水路壁の長さを
いう。
【0006】I:水面勾配。 n:マニングの粗度係数。 このマニングの式を用いた平均流速公式法では、水面勾
配と水流の断面形状を実測し、上式を利用して平均流速
を求め、さらに流量を算出することができる(日刊工業
新聞社、昭和54年発行、流量計測ハンドブック、40
7頁)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術のう
ち、前者は掃引同調形の周波数スペクトル分析を用いて
いるため、過渡応答を求められないという問題点があっ
た。
【0008】また、流量を求めるには、水位センサを必
要とし、構造が複雑になるという問題点もあった。前記
従来の技術のうち、後者は、水流の断面形状を実測する
に当り、やはり水位センサに相当するセンサを要し、こ
の点では前者と同様の問題点があった。
【0009】そこで、本発明はこれらの問題点を解消で
きる超音波ドップラー流量計を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の超音波ドップラー流量計は、開水路の底
面中央部に流体の流れ方向に対して一定の仰角で超音波
信号を送信する送信素子(4)と、該送信素子(4)に
隣接してほぼ同じ方向に向けて配設され、流体中の固体
粒子又は気泡等からの超音波の反射信号を受信して電気
信号に変換する受信素子(5)と、送信素子(4)に連
続して高周波信号を供給する送信回路部(9)と、前記
送信素子(4)の送信信号の周波数と受信素子(5)の
受信信号の周波数の差の周波数をとるヘテロダイン検波
部(14)と、該ヘテロダイン検波部(14)で得た差
信号をデジタル信号に変換するADコンバーター(1
6)と、その信号を周波数スペクトルに変換する高速フ
ーリエ変換部(17)と、該高速フーリエ変換部(1
7)で得た周波数スペクトルのピーク山の周波数を求め
るピーク山検出部(18)と、該ピーク山検出部(1
8)で求めたピーク山の周波数に基づいて流量を演算す
る流量演算部(19)とを有する受信演算部(12)と
を具備したことを特徴とするものである。
【0011】そして、請求項2の発明は、請求項1の超
音波ドップラー流量計において、受信信号をヘテロダイ
ン検波する際、混合する信号を送信信号より一定だけ高
い周波数又は低い周波数でヘテロダイン検波を行い、高
速フーリエ変換部で得た周波数スペクトルのピーク山を
検出することによって、受信信号の周波数が送信信号の
周波数より大きいか小さいかにより流体の流れの方向を
判別することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、図面に従って、本発明の好
ましい実施の形態を説明する。図2〜図4において、1
は内径が1.8mで、勾配が1/1000の管路で、下
水が非満水状態で図2の矢印で示すように、右から左方
に向かって自然流下している。
【0013】2は流体、3は超音波センサ部で管路1の
底面中央部に装着され、その傾斜部には流体2の流れ方
向に対して一定の仰角θで超音波信号を送信するPZT
からなる送信素子4と、該送信素子4に隣接してほぼ同
じ方向に向けて配設され、流体中の固体粒子又は気泡等
からなる物体6からの超音波の反射信号を受信して電気
信号に変換する受信素子5とを有している。
【0014】超音波センサ部3は図5に示すように、半
円状に曲げた金属板7の中心に取付けられ、金属板7を
図2〜4の管路2の内壁面に沿わせて、両端を図示され
てないボルトで管路2に固定することで装着されてい
る。
【0015】送信素子4と受信素子5は、何れも直径1
5mmのPZTからなる振動子で、互いに横に22mm
離して取付けられ、仰角θは30°、両素子の指向性は
半値角が2°である。図2で符号8で示すのは送信素子
4の指向性の軸線である。
【0016】図1は信号処理回路のブロック図で、9は
送信回路部で、2MHzの高周波発振器10と、該高周
波発振器10からの高周波信号を増幅して送信素子4を
連続的に励振する増幅器11とからなる。
【0017】12は受信演算部で、受信素子5の受信信
号を1000倍に増幅する増幅器13と、該増幅器13
の出力と発振器10の信号を混合して受信信号の周波数
と送信信号の周波数(2MHz)の差の周波数(Δf)
をとるヘテロダイン検波部14と、ヘテロダイン検波部
14の出力に含まれている送信信号の直接の回り込みや
商用電源ノイズ及び高周波のノイズを除くための流速測
定に悪影響が出ない帯域幅の200Hz〜3kHzを通
過させるバンドパスフィルタ15と、該バンドパスフィ
ルタ15の出力をディジタル信号に変換するA−D変換
器16と、該A−D変換器16でディジタル信号に変換
された差信号の周波数スペクトルを得る高速フーリエ変
換(以降FFTともいう)部17と、該FFT部17で
得た周波数スペクトルのピーク山の周波数を求めるピー
ク山検出部18と、該ピーク山検出部18で求めたピー
ク山の周波数に基づいて流量を演算する流量演算部19
とからなる。
【0018】20は流量演算部19で求めた流量を積算
して積算流量(体積)を表示する積算表示部である。送
信素子4は2MHz−15Wの高周波電力で励振され
て、半値角2°の超音波ビームを仰角30°で送信す
る。水中に送信された2MHzの超音波は水中の固体粒
子や気泡6に当たって反射し、受信素子5で受信されて
電気信号に変換される。受信信号は送信信号の周波数2
MHzからΔfだけドップラーシフトした周波数になっ
ている。
【0019】一般的に、送信信号の周波数がf0 、仰角
がθ、流体(水)の流速をV、水中の音速をCとする
と、ドップラーシフトΔfは、 |Δf|=(V/C)・2f0 cosθ ・・・(2) であらわされ、流速Vに比例する。
【0020】なお、超音波の発射方向が流れと逆になっ
ている図1の場合には、受信信号の周波数は送信信号の
周波数より高い方向にシフトし、超音波の発射方向が流
れの方向になっているときは、受信信号の周波数は送信
信号の周波数より低い方向にシフトする。
【0021】送信信号と受信信号はヘテロダイン検波部
14で混合されて、両信号のビートをとり、差信号を得
る。つまりドップラーシフトした周波数のみの信号が取
り出される。送信素子4からの超音波ビームは、流れに
対して一定の仰角θで発射されるので、水位が変化して
も常に流路の底面から水面までに浮遊する固体粒子や気
泡6に照射されている。粒子や気泡はそれぞれの水深の
流速に乗っているので、各深さの粒子や気泡からの反射
波はそれぞれの流速に対応したドップラーシフトを生じ
ている。
【0022】つまり、水深の深いところは流速が遅く小
さなドップラーシフトの近くからの反射波となり、水深
の浅いところは流速が速く大きなドップラーシフトの遠
くからの反射波となる。
【0023】送信信号は連続して発射されているので、
受信素子5には水深の違う各点からの反射波が合成して
受信される。送信素子4と受信素子5はわずかに離れて
設置されているので、遠くの反射波は指向性の強い軸の
部分で、近くの反射波は指向性の弱い指向性の軸から離
れた部分で受信することになる。
【0024】また、送信のビームは遠くで指向角分開
き、反射面積が増大するが、超音波はその分減衰するの
で、反射波の距離に対する強度は一定になるか穏やかに
減少する程度になる。水中での吸収による超音波の減衰
はあまりない。
【0025】ところで、図2〜4の管路で、自然流下す
る流体の水位を色々変えて開水路の真ん中、即ち図4に
おけるY軸上の水深と流速の関係を実測した各水深にお
ける流速の分布を図6に示す。図6で、横軸は水深を%
で示す。
【0026】また、図6で折線イ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘ
は、それぞれ水位が22.5〜23.5cm、23.8
〜24.0cm、25〜26.3cm、33.5〜3
6.5cm、40〜42.5cm、45.5〜47.5
cmで順に水位が大きくなっていて、水位に応じて流速
も順に速くなっている。流速は水深(%)の違いであま
り変わらず、また水位が変わってもそのプロフィール
(輪郭)は相似形をしていた。
【0027】図6のように、開水路における水深ごとの
流速が、深さ方向で変化が少なく、水位の変化に対して
相似形である場合について、図1のFFT部17で得た
周波数スペクトルを図7〜9に示す。
【0028】図7〜9は、それぞれ水位が26.3c
m、35.3cm及び46.5cmで、図6の折線ハ、
ニ及びヘにほぼ対応する条件での周波数スペクトルで、
横軸は差信号の周波数Δf(Hz)、縦軸は差信号の振
幅である。
【0029】また、図7〜9はそれぞれ、20回のデー
タを記憶させて平均化したもので、更に平滑なカーブを
得るには、より多くの回数のデータを平均化すれば良い
が、流量計の応答速度が低下する不利がある。
【0030】図7〜9で、各周波数スペクトルには、周
波数の比較的高いところでピーク山を生じている。この
ピーク山の周波数は図7では1.5kHz、図8では
1.92kHz、図9では2.3kHzである。このよ
うにドップラーシフトΔfの周波数スペクトルで最大流
速付近でピーク山を生じるのは、図6で説明したよう
に、管路2の中心(Y軸)付近の流速が深さ方向ではあ
まり変化せず、水位の変化に対して相似形であるからで
ある。
【0031】流路の流速分布が、これらの条件を満足し
ない場合は、ドップラーシフトの周波数スペクトルにピ
ーク山が生じないため、本発明のようにピーク山の周波
数に基づいて流速・流量を計測することはできない。
【0032】図7〜9の周波数スペクトルのピーク山の
周波数を図1のピーク山検出部で求め、このピーク山の
周波数を前記数式(2)を変形した下記数式(3)のΔ
fに代入して流速Vを求めることができる。
【0033】 V=C・Δf/(2f0 cosθ) ・・・(3) このようにして、図7〜9の周波数スペクトルのピーク
山の周波数から数式(3)を用いて算出した各流速Vを
図10の点P1 、P2 及びP3 に示す。図10で折線又
は点P1 、P2 及びP3 を結んだものである。
【0034】なお、図10で、曲線ト、チは、図2〜4
に示す断面円形の管路で、数式(1)のマニングの式か
ら求めた開水路の水位と平均流速Vとの関係を示す曲線
で、流路(管路)の条件として、内径1.8m、水面勾
配は図2〜4の場合と同じ1/1000としている。そ
して、曲線トは粗度係数nが0.015、曲線チは粗度
係数nが0.013である。
【0035】図2〜4の管路2の粗度係数はこの程度と
考えられるので、図10から、点P 1 、P2 、P3 は、
マニングの式で求めた平均流速Vに良く対応しているこ
とが判る。つまり、ドップラーシフトの周波数スペクト
ルのピーク山の周波数が流路の平均流速に対応している
と言える。
【0036】従って、周波数スペクトルのピーク山の周
波数に基づいて平均流速を、また、開水路の断面形状寸
法、勾配、壁面の粗度係数などが既知であれば、平均流
速の公式(数式)(1)から水位が一つに定まり、流量
を求めることができる。こうして流量を求める演算は、
図1の流量演算部19で行う。
【0037】なお、本発明では、送信素子4からの超音
波ビームは流速分布の中心に底面から水面までにわたっ
て伝播する構造になっていることが重要なポイントであ
る。超音波ビームは送信素子から出た後、伝播中に広が
っていくため、厳密に管路の底面中央に設ける必要はな
いが、側壁の近くや側壁に設置すると平均流速を検出す
ることは期待できないため好ましくない。
【0038】また本発明で、流体の流れ方向を検知する
には、ヘテロダイン検波を行う基準周波数を送信周波数
より一定だけ高くか又は低くする。液体の流速にもよる
が3〜5kHz程度が良い。
【0039】ヘテロダイン検波で送信波f0 に対して、
受信波f′0 が±Δfの時、ビート信号は低くf′(0)
−f(0)= Δfとなって、周波数の大小は判明できない
が基準信号をf1 だけにすると、ビート信号はf′(0)
−(f(0) −f1 )=±Δf+f1 となって、このピー
ク山を検出し流れ方向を判別する(図12参照)。
【0040】次に平均流速検出と、流れ方向検出を交互
に行う場合の動作を説明する。 [ステップ1]コントローラ21は始めに、ヘテロダイ
ン検波部14にf0 を送る様に命ずる。又ピーク山検出
部18の出力は流量演算部19へ出力されている。 [ステップ2]高周波発振器10はf0 を発振する。 [ステップ3]増幅器11はf0 を電力増幅してf0
電力を送信子を振動させ、超音波を液中に送出する。 [ステップ4]増幅器13は連続的な反射波f′0 を増
幅する。 [ステップ5]ヘテロダイン検波部14は、f′0 の受
信信号と送信の周波数f 0 の基準信号を混合、増幅して f′0 −f0 =Δf のドップラーシフト信号のみを取り出す。
【0041】(注1)このΔfはf′0 がf0 より大き
くても、f0 より小さくても、交流の特性上区別はつけ
られない。 (注2)f′0 からΔf(数kHz)に変換する理由
は、ドップラーシフトを高速フーリエ変換する場合、数
MHzの信号から数100〜数kHzのFFTを行うに
は、その周波数分のデジタルデータ、即ち、200Hz
〜2MHzでは、1万点以上のデータが必要になり、と
ても計算が対応できないこと、又、高速のADコンバー
ターが必要となるが、とても追従できないことによる。
【0042】即ち、FFTを行う為、データの周波数を
下げて、信号処理をやりやすくする為である。 [ステップ6]バンドパスフィルタ15は、ドップラー
シフト信号Δfが、0Hz近くで含んでいるノイズを抑
制する。 [ステップ7]A−D変換器16は、これまでアナログ
信号であったΔfをデジタルの各ポイントの電圧信号に
変換する。 [ステップ8]FFT部17では、デジタルデータを一
定の数、例えば0.1msec間隔で2048点記録
し、これを高速フーリエ変換する。高速フーリエ変換で
は、この時最高周波数は0.1msecの2倍即ち5k
Hzまでの分析ができる(図11参照)。高速フーリエ
変換が一回では、スペクトル分布がでこぼこするので、
数10回くり返し、平均化するのが良い。 [ステップ9]ピーク山検出部18では、FFT信号
(平均化された)の各ポイントを比較してピーク山の周
波数の信号を送り出す。 [ステップ10]流量演算部19は、ピーク山の周波数
が判明するとこのデータと流路の要素から平均流速を算
出し、流量を計算する。
【0043】平均流速は、前記(3)式、V=C・Δf
/(2fO cosθ)で求められる。次に、流れ方向の
判定の場合。 [ステップ11]コントローラー21は、ヘテロダイン
検出部14へ、例えばf 0 −3kHzの基準波を送る様
に基準信号部22を駆動させる。 [ステップ12]高周波発振器10は、前と同じくf0
を発振している。 [ステップ13]送信回路11も、前と同じくf0 を送
出する。 [ステップ14]受信増幅部13も、前と同じくf′0
を増幅する。 [ステップ15]ヘテロダイン検波部14では、f′0
と(f0 −3kHz)のヘテロダイン検波が行われ、流
れが順方向では3kHz+Δfの信号が得られ、逆方向
では3kHz−Δfの信号が得られる。 [ステップ16]バンドパスフィルタ15も、前と同じ
くノイズを抑制する。 [ステップ17]A−D変換器16も、前と同じく変換
する。 [ステップ18]FFT部17は、3kHz+Δfを高
速フーリエ変換して、周波数スペクトルの表示をさせる
と周波数スペクトルは、図12の様に3kHzを区切り
に上流側にピーク山が出る場合と、3kHzより下流側
にピーク山が出る場合がある。 [ステップ19]ピーク山検出部18は前と同じ。 [ステップ20]流れ方向検出部23では、ピーク山検
出を上記ステップ9と同様に行うが、それは正確にピー
ク山を求める必要はなく、図12のように3kHz以上
に山があるか否かと言った程度で、流れ方向を判明させ
る。
【0044】こうして、3kHzより大か否かを判定し
て、流れ方向の表示を流れ方向表示部24で行う。 [ステップ21]流量表示部20では、流量積算が必要
な場合は流れ方向により、瞬間流量の積算、減算を行う
か又は逆方向の積算停止を行う。
【0045】次に、ステップ1に戻る。ステップ1〜1
0を数10回くり返し、平均化された値を求め、流れ方
向の検出は、その間に1回程度で良い。
【0046】以上、この流れ方向の検出は、ヘテロダイ
ン検波、FFT処理において、ヘテロダインの基準周波
数を数kHz変えるだけで行えるという、極めて簡単な
方法である。
【0047】
【発明の効果】本発明の超音波ドップラー流量計は上述
のように構成されているので、水位センサを用いること
なく、ドップラーシフトに基づいて流量を計測でき、ま
た流れの方向も判別できるので、排水路の逆流など緊急
事態の発見に好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の管路の縦断面正面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態の管路の縦断面平面図であ
る。
【図4】本発明の実施形態の管路の横断面図である。
【図5】本発明の実施形態の速度センサまわりの斜視図
である。
【図6】図2〜4の管路の水深と流速の関係を示す線図
である。
【図7】本発明の実施形態における差信号の周波数スペ
クトルである。
【図8】本発明の実施形態における差信号の周波数スペ
クトルである。
【図9】本発明の実施形態における差信号の周波数スペ
クトルである。
【図10】水位と平均流速の関係を示す線図である。
【図11】周波数スペクトルを示す説明図である。
【図12】周波数スペクトルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 管路(流路) 3 速度センサ 4 送信素子 5 受信素子 9 送信回路部 12 受信演算部 14 ヘテロダイン検波部 17 高速フーリエ変換部 18 ピーク山検出部 19 流量演算部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このものは、信号発生器において発生され
た特定周波数の電気信号を発信用トランスデューサを介
して流路内を流れる流体に発信し、流体中の物体から発
射される反射波を受信用トランスデューサで受信し、発
信用トランスデューサから発信された発信信号の周波数
と受信用トランスデューサで受信された受信信号の周波
数との差信号に基づいて前記流体の速度を測定するドッ
プラーシフトを利用した流体速度測定方法において、発
信用トランスデューサおよび受信用トランスデューサを
互いに近接した状態で流路の底部に設けると共に、前記
差信号を、一定の周波数幅をもった所定の周波数帯でス
キャンすることにより各周波数帯の強度を求めた後、加
重平均法を適用することにより前記流体の平均流速を求
めると共に、前記特定周波数の電気信号を90°相し
て得られる90°移相信号の周波数と前記受信信号の周
波数との差信号を前記差信号と比較することにより前記
流体の流れる方向を検出するようにしている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】送信素子4と受信素子5は、何れも直径1
5mmのPZTからなる振動子で、互いに横に22mm
離して取付けられ、仰角θは30°、両素子の指向性は
半値角が2°である。図2で符号8で示すのは送信素子
4の音源の中心軸である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】12は受信演算部で、受信素子5の受信信
号を1000倍に増幅する増幅器13と、該増幅器13
の出力と発振器10の信号を混合してローパスフィルタ
ーを通し、受信信号の周波数と送信信号の周波数(2M
Hz)の差の周波数(Δf)をとるヘテロダイン検波部
14と、ヘテロダイン検波部14の出力に含まれている
送信信号の直接の回り込みや商用電源ノイズ及び高周波
のノイズを除くための流速測定に悪影響が出ない帯域幅
の200Hz〜3kHzを通過させるバンドパスフィル
タ15と、該バンドパスフィルタ15の出力をディジタ
ル信号に変換するA−D変換器16と、該A−D変換器
16でディジタル信号に変換された差信号の周波数スペ
クトルを得る高速フーリエ変換(以降FFTともいう)
部17と、該FFT部17で得た周波数スペクトルのピ
ーク山の周波数を求めるピーク山検出部18と、該ピー
ク山検出部18で求めたピーク山の周波数に基づいて流
量を演算する流量演算部19とからなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】送信信号と受信信号はヘテロダイン検波部
14で混合されて、両信号のビートをとり、ローパスフ
ィルターを通して差信号を得る。つまりドップラーシフ
トした周波数のみの信号が取り出される。なお、このロ
ーパスフィルターは、すぐ後段に200Hz〜3Kzの
バンドパスフィルターを設けているので、省略すること
もできる。送信素子4からの超音波ビームは、流れに対
して一定の仰角θで発射されるので、水位が変化しても
常に流路の底面から水面までに浮遊する固体粒子や気泡
6に照射されている。粒子や気泡はそれぞれの水深の流
速に乗っているので、各深さの粒子や気泡からの反射波
はそれぞれの流速に対応したドップラーシフトを生じて
いる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】送信信号は連続して発射されているので、
受信素子5には水深の違う各点からの反射波が合成して
受信される。送信素子4と受信素子5はわずかに離れて
設置されているので、遠くの反射波は指向性の強い中心
軸の方向の信号を、近くの反射波は指向性の弱い中心軸
から離れた方向からの信号を受信する。つまり、受信の
指向性により、遠くの反射波は強く受信され、近くの反
射波は弱く受信されることになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、送信のビームは遠くで指向角分開
き、反射面積が増大するが、超音波はその分減衰するの
で、受信信号の反射物の距離に対する強度は一定になる
か穏やかに減少する程度になる。水中での吸収による超
音波の減衰はあまりない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】次に平均流速検出と、流れ方向検出を交互
に行う場合の動作を説明する。 〔ステップ1〕コントローラ21は始めに、ヘテロダイ
ン検波部14にf0 を送る様に命ずる。又ピーク山検出
部18の出力は流量演算部19へ出力されている。 〔ステップ2〕高周波発振器10はf0 を発振する。 〔ステップ3〕増幅器11はf0 を電力増幅してf0
電力を送信子を振動させ、超音波を液中に送出する。 〔ステップ4〕増幅器13は連続的な反射波f′0 を増
幅する。 〔ステップ5〕ヘテロダイン検波部14は、f′0 の受
信信号と送信の周波数f 0 の基準信号を混合し、ローパ
スフィルターを通して f′0 −f0 =Δf のドップラーシフト信号のみを取り出す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開水路の底面中央部に流体の流れ方向に
    対して一定の仰角で超音波信号を送信する送信素子
    (4)と、該送信素子(4)に隣接してほぼ同じ方向に
    向けて配設され、流体中の固体粒子又は気泡等からの超
    音波の反射信号を受信して電気信号に変換する受信素子
    (5)と、 送信素子(4)に連続して高周波信号を供給する送信回
    路部(9)と、 前記送信素子(4)の送信信号の周波数と受信素子
    (5)の受信信号の周波数の差の周波数をとるヘテロダ
    イン検波部(14)と、該ヘテロダイン検波部(14)
    で得た差信号をデジタル信号に変換するADコンバータ
    ー(16)と、その信号を周波数スペクトルに変換する
    高速フーリエ変換部(17)と、該高速フーリエ変換部
    (17)で得た周波数スペクトルのピーク山の周波数を
    求めるピーク山検出部(18)と、該ピーク山検出部
    (18)で求めたピーク山の周波数に基づいて流量を演
    算する流量演算部(19)とを有する受信演算部(1
    2)とを具備したことを特徴とする超音波ドップラー流
    量計。
  2. 【請求項2】 受信信号をヘテロダイン検波する際、混
    合する信号を送信信号より一定だけ高い周波数又は低い
    周波数でヘテロダイン検波を行い、高速フーリエ変換部
    で得た周波数スペクトルのピーク山を検出することによ
    って、受信信号の周波数が送信信号の周波数より大きい
    か小さいかにより流体の流れの方向を判別することを特
    徴とする請求項1記載の超音波ドップラー流量計。
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