JPH09229918A - 配列形超音波探触子による超音波探傷方法及び超音波探傷装置 - Google Patents
配列形超音波探触子による超音波探傷方法及び超音波探傷装置Info
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Abstract
の音場強度の低下を回避すること。 【解決手段】 一直線上に配列されている複数の超音波
探触子Eを、一定数の連続する超音波探触子E1〜Ejに
よって構成される組ごとに使用し、その隣合う組に属す
る超音波探触子Ei〜Ei+j-1のうち必ず1個以上の超音
波探触子Ei〜Ejが重複するようにして前記組を配列方
向に沿って順次切り替えて、1つの組に属する超音波探
触子群の幅が前記切り替えの送りピッチよりも大きくな
るようにし、且つ、前記切り替えの送りピッチを1つの
組によって照射される超音波の実効ビーム幅と等しい
か、やや下回るようにする。
Description
超音波自動探傷システムに利用される超音波探傷方法及
び超音波探傷装置に関する。
としては、図11に示すようなものがあり、このシステ
ムでは、回転しながら軸方向(矢印)に移動する鋼管に
対して、軸方向に1列に配列された4個の超音波探触子
2(21、22、23、24)を使用して探傷している。こ
こで、符号22の超音波探触子によって探傷される領域
は網目模様が付された帯状の螺旋の領域であり、4個の
超音波探触子2を軸方向に配列させる事で鋼管の全面を
探傷できるようにしている。各超音波探触子2から送信
される超音波は図11(b)に示すように主として管壁
1内を周方向に伝搬し、主に管壁1の管軸方向に走って
いる亀裂の様な欠陥に対して反射され、この反射波を超
音波探触子で受信することにより欠陥を検知している。
ような欠陥を感度良く検知するためには、図12に示し
たように、複数の超音波探触子3(31、32、33、
34)を管軸を含む面内において予め傾けて設置し、超
音波を管壁1の管軸方向に伝搬させている。従って、周
方向及び軸方向の両方に超音波を伝搬させるためには、
図11の周方向伝搬用の複数の超音波探触子2と、図1
2の軸方向伝搬用の複数の超音波探触子3を目的別に別
々に用意していた。
うな超音波探傷方法及び装置では、隣合う超音波探触子
が形成する音場の境界で音場強度が低下し、検出感度の
低下を来すという問題がある。即ち、図13は超音波探
触子2の面から約30mm離れている所での音場強度を
模擬的に示しているが、例えば超音波探触子の幅を15
mmとすると、隣合う超音波探触子の境界では超音波探
触子の中央部分で形成される音場強度に対して10dB
近く低くなっている。
距離音場では、実効ビーム幅(超音波探触子の中央部分
で得られる音場強度のピーク値に対してレベルが3dB
低下するまでの幅と定義する)が超音波探触子1個の幅
より小さくなってしまうので、従来の方法では隣合う超
音波探触子の境界の音場強度の低下が避けられない。こ
れにより、隣合う超音波探触子の境界に対応する探傷領
域が螺旋状に細く抜け落ちるという問題があり、この境
界に相当する領域にセンサーを増設して対応している。
の両方の探傷を行うためには、周方向伝搬用の複数の超
音波探触子と、軸方向伝搬用の複数の超音波探触子を狭
い空間内にそれぞれ設置しなければならず、その設置に
手間がかかると共に部品点数も増加するため、コストも
高くなるという問題があった。本発明はかかる問題点に
鑑みなされたもので、従来のような音場強度の低下のな
い超音波探傷装置及び超音波探傷方法を提供することを
目的とする。
音波探触子を用いて周方向及び軸方向の両方の探傷を兼
用できる超音波探傷装置及び超音波探傷方法を提供する
ことである。
に本発明のうち請求項1記載の超音波探傷方法では、一
直線上に配列されている複数の超音波探触子を、一定数
の連続する超音波探触子によって構成される組ごとに使
用し、任意の組とその隣合う組に属する超音波探触子の
うち必ず1個以上の超音波探触子が重複するようにして
前記組を配列方向に沿って順次切り替えて、1つの組に
属する超音波探触子群の幅が前記切り替えの送りピッチ
よりも大きくなるようにし、且つ、前記切り替えの送り
ピッチを1つの組によって照射される超音波の実効ビー
ム幅と等しいか、やや下回るようにする、ことを特徴と
する。
探傷方法では、請求項1記載のものにおいて、前記超音
波探触子を組ごとに使用する際に組の両端部に位置する
1個以上の超音波探触子の送信感度または受信感度を低
下させる重み付けを行うことを特徴とする。また、本発
明のうち請求項3記載の超音波探傷方法では、請求項1
または2記載のものにおいて、前記超音波探触子を組ご
とに使用する際に、該組に属する超音波探触子の配列方
向に沿って順々に励振のタイミングを遅延させると共に
配列方向に沿って順々に受信のタイミングを遅延させる
ようにし、超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた
方向の超音波ビームを送受信する方法と、該組に属する
超音波探触子を同時に励振させると共に受信のタイミン
グを同時にして、超音波探触子の正面方向の超音波ビー
ムを送受信する方法と、のいずれか一方の方法を適宜選
択して行うことを特徴とする。
探傷方法では、請求項1または2記載のものにおいて、
前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、同じ組の超
音波探触子を2度連続して使用し、該組に属する超音波
探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅
延させると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミン
グを遅延させるようにし、超音波探触子の正面方向から
所定角度ずれた方向の超音波ビームを送受信する方法
と、該組に属する超音波探触子を同時に励振させると共
に受信のタイミングを同時にして、超音波探触子の正面
方向の超音波ビームを送受信する方法と、の両方の方法
をいずれか一方を先にして連続して行うことを特徴とす
る。
探傷方法では、請求項1または2記載のものにおいて、
前記超音波探触子を組ごとに使用する際に、該組に属す
る超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミ
ングを遅延させて励振ピッチpがp=λ/sinθ0(λは
超音波の波長)を満足するようにし、超音波探触子の正
面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと超
音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を同時に送
信し、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順
々に受信のタイミングをピッチpで遅延させて超音波探
触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビ
ームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を
受信すると共に、該組に属する超音波探触子の受信のタ
イミングをすべて同時にして超音波探触子の正面方向の
超音波ビームを受信する、ことを特徴とする。
探傷装置では、一直線上に配列されている複数の超音波
探触子と、前記複数の超音波探触子を励振させる送信器
と、前記複数の超音波探触子からの信号を受信する受信
器と、前記複数の超音波探触子と前記送信器及び前記複
数の超音波探触子と前記受信器との接続を切り替える切
り替え器とを備え、前記切り替え器は、一定数の連続す
る超音波探触子によって構成される組ごとに前記複数の
超音波探触子を前記送信器及び前記受信器に接続し、任
意の組とその隣合う組に属する超音波探触子のうち必ず
1個以上の超音波探触子が重複するようにして前記組を
配列方向に沿って順次切り替えて、1つの組に属する超
音波探触子群の幅が前記切り替えの送りピッチよりも大
きくなるようにし、且つ、前記切り替えの送りピッチを
1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅と等
しいか、やや下回るように切り替えを行う、ことを特徴
とする。
置では、請求項6記載の前記送信器または前記受信器に
おいて、組の両端部に位置する1個以上の超音波探触子
の送信感度または受信感度を低下させる重み付けを行う
ことを特徴とする。本発明のうち請求項8記載の超音波
探傷装置では、請求項6または7記載のものにおいて、
前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及
び複数の受信器から構成され、前記切り替え器は、前記
組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及
び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音
波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを
遅延させるように送信器に接続すると共に配列方向に沿
って順々に受信のタイミングを遅延させるように受信器
に接続する場合と、該組に属する超音波探触子を同時に
励振させるように送信器に接続すると共に受信のタイミ
ングを同時にさせるように受信器に接続する場合と、い
ずれか一方の場合を適宜選択して接続することを特徴と
する。
置では、請求項6または7記載のものにおいて、前記送
信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信器及び複数
の受信器から構成され、前記切り替え器は、前記組ごと
に前記複数の超音波探触子を前記複数の送信器及び前記
複数の受信器に接続する際に、該組に属する超音波探触
子の配列方向に沿って順々に励振のタイミングを遅延さ
せるように送信器に接続すると共に配列方向に沿って順
々に受信のタイミングを遅延させるように受信器に接続
する場合と、該組に属する超音波探触子を同時に励振さ
せるように送信器に接続すると共に受信のタイミングを
同時にさせるように受信器に接続する場合と、の両方の
場合をいずれか一方を先にして連続して行うように接続
することを特徴とする。
波探傷装置では、請求項6または7記載のものにおい
て、前記送信器及び前記受信器は、それぞれ複数の送信
器及び複数の受信器から構成され、前記切り替え器は、
前記組ごとに前記複数の超音波探触子を前記複数の送信
器及び前記複数の受信器に接続する際に、該組に属する
超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振のタイミン
グを遅延させて励振ピッチpがp=λ/sinθ0(λは超
音波の波長)を満足するように送信器に接続して超音波
探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波
ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方
を同時に送信させ、該組に属する超音波探触子の配列方
向に沿って順々に受信のタイミングをピッチpで遅延さ
せるように複数の受信器の中の第1受信器群に接続して
超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の
超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビーム
の両方を受信させると共に、該組に属する超音波探触子
の受信のタイミングをすべて同時になるように複数の受
信器の中の第2受信器群に接続して超音波探触子の正面
方向の超音波ビームを受信させることを特徴とする。
り替えの送りピッチを1つの組によって照射される超音
波の実効ビーム幅と等しいか、やや下回るようにするた
めに、ある組に属する超音波探触子とその隣合う組に属
する超音波探触子によってそれぞれ探傷される領域の境
界において音場強度の低下が少なくなり、従って欠陥検
出性能を保証することができる。
重み付けを行うことで、1つの組に属する一定数の超音
波探触子によって得られる超音波ビームの音場強度をそ
の実効ビーム幅範囲内で平坦にすることができる。ま
た、請求項3、4または8、9記載の発明では、1つの
組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励振
のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順々
に受信のタイミングを遅延させるようにすることで、超
音波探触子の正面から所定角度ずれた方向へ超音波を伝
搬させることができると共に、所定角度ずれた方向から
入射してくる超音波を効率良く受信することができるの
で、鋼管等の軸方向伝搬用として使用することができ
る。また、1つの組に属する超音波探触子を同時に励振
させると共に受信のタイミングを同時にさせることによ
り、超音波探触子の正面方向に伝搬する超音波を用いて
円周方向の入射角度を機械的に与えることで鋼管等の周
方向伝搬用として使用することができる。従って、これ
らを適宜選択することにより、1つの配列形超音波探触
子によって2つの方向の探傷ができる。
は、一度に超音波探触子の正面方向から所定角度ずれた
方向の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音波
ビームの両方を送受信することができるので、1つの配
列形超音波探触子によって2つの方向の探傷ができる。
の形態を説明する。図1は、本発明の配列形超音波探触
子を用いた超音波探傷方法または、本発明の超音波探傷
方法に使用される超音波探傷装置を示す概略ブロック図
であり、超音波探傷装置は配列形超音波探触子及びその
送受信回路を備えている。
置は、非常に小さい幅の細長い短冊状の超音波探触子E
1,E2、・・・Enを多数配列しており、後で詳述する
ように、切り替え器18によって一定数(j個)の組毎
に使用される。各超音波探触子の各組は、それぞれ送受
信回路10に接続される。送受信回路10は、主制御器
12と、主制御器12からのトリガ信号により送信パル
スを送出する送信器14と、超音波探触子Eからの受信
信号を受信し増幅する受信器16と、主制御器12から
の制御信号によって切り替え動作を行う切り替え器18
と、を備える。
おいて、切り替え器18は、複数の超音波探触子E1,
E2、・・・Enを一定数(j個)の組毎に使用するよう
に、送信器14と超音波探触子の組との接続及び受信器
16と超音波探触子の組との接続を切り替える。このと
き、例えば超音波探触子E1〜Ejによって構成される1
つの組に隣合う組は超音波探触子Ei〜Ei+j-1で構成さ
れるように、必ずそれらの組の境界部分にある1個以上
の超音波探触子Ei〜Ejが重複して使用されるように切
り替える。
替えと、各組によって形成される音場の様子を示してお
り、細長い箱の中に書いた数字は使用している超音波探
触子の番号を示している。図2は、幅0.22mmの超音
波探触子を504個一直線上に配列した場合のものであ
り、従来例で説明した15mmと同程度の実効ビーム幅を
得ようとするために、各組に属する超音波探触子群の幅
Wが約20mm程度になるように、1つの組を96個の連
続する超音波探触子によって構成している。そして、そ
の隣合う組の超音波探触子群の幅Wも約20mm程度にな
るよう、96個の連続する超音波探触子で構成し、切り
替えの送りピッチ、即ち送受信の送りピッチを実効ビー
ム幅と等しいか、やや下回る15mm程度になるように、
重複して用いられる超音波探触子の幅を5mm程度(即
ち、28個の超音波探触子(69番〜96番)を重複し
て用いる)としている。さらに次次回に使用する超音波
探触子群の幅も20mm(96個)で重複する超音波探触
子の幅を5mm(137番〜164番)とし、これを繰り
返している。
触子を1組にして送受信を行った場合に得られる超音波
探触子の面から約30mm離れている所での音場強度の
計算例を示す。この場合、実効ビーム幅は18mmと広い
ものが得られる。従って、送りピッチが15mmであれ
ば、実効ビーム幅が送りピッチよりやや上回るようにす
ることができ、従って、ある組とその隣合う組に属する
超音波探触子によってそれぞれ探傷される領域の境界に
おいて音場強度の低下が少なくなり、従って欠陥検出性
能を保証することができる。
る。前例で示した図3の結果は、それ自体十分な性能で
あるが、両端に音場強度がやや強くオーバーシュートし
ている部分があり、音場の平坦性が少し損なわれてい
る。そこで、本例では、1組の超音波探触子群の両端の
数個の超音波探触子の受信感度を低下させる重み付けを
することにより、平坦な音場分布を得るようにしたもの
である。本例に使用される超音波探傷装置の概略ブロッ
ク図を図4に示す。図4の装置では、1回に使用する
(即ち1組の)超音波探触子に対応した数の異なる利得
で増幅する受信器161,・・・16jを備えており、各
受信器16 1,・・・16jは各超音波探触子からの信号
を増幅し、それらの出力が加算器20によって加算され
る。尚、図1と同一の部品には同一の符号を付してい
る。
る受信利得の重み付け量の一例を示し、図6に、この重
み付け量を用いた場合に得られる音場強度の計算例を示
す。図6では、実効ビーム幅は16mm近くあり、図3に
おいて両端に現れたリップルが小さくなり、非常に平坦
な音場分布が得られることが分かる。本例では、重み付
けを受信の際の利得において行ったが、これに限るもの
ではなく、送信の際の励振振幅に重み付けをすることも
もちろん考えられる。この場合には、複数の受信器を設
ける代わりに、複数の送信器を1回で使用する超音波探
触子に対応して設け、1組の超音波探触子群の両端の数
個の超音波探触子の励振振幅を低下させる重み付けを行
えばよい。
る。前例では、超音波探触子の正面方向に超音波を伝搬
させるのに適した超音波探傷装置について説明したが、
本例はその方向のみならず、超音波探触子の正面方向か
ら所定角度ずれた方向の超音波を伝搬させることができ
るものであり、周方向及び軸方向の両方の探傷を兼用で
きるようにしたものである。
ロック図を図7に示す。図7において、22は送信タイ
ミング制御器、141,・・・148は送信器、161,
・・・168は受信器、241,・・・248は切り替え
器18と受信器161,・・・168との間に配された遅
延線であり、261,・・・268は切り替え器18と受
信器161,・・・168を直接接続するバイパス回路で
ある。本例では、切り替え器18は、主制御器12から
の制御信号によって、1組の超音波探触子の送受信にお
いて、各送信器14が2つの隣合う超音波探触子を励振
した後に2つの隣合う超音波探触子からの受信信号が各
遅延線24を経由してまたは各バイパス回路26を経由
して各受信器16へ送られるように、切り替え器18の
接点を接続する。
度ずれた方向の超音波を伝搬させる場合について説明す
ると、送信タイミング制御器22は一定の時間間隔τず
つずらして複数の送信器141,・・・148(148か
ら順に遅延させる)へトリガ信号を送ることにより送信
のタイミングを制御し、超音波探触子Eの励振タイミン
グをτずつずらす。
組の超音波探触子群が構成され、この組の送受信を行う
ものとすると、送信器141は超音波探触子E1、E
2を、送信器142は超音波探触子E3、E4を、送信器1
48は超音波探触子E15、E16をそれぞれ励振する。従
って、超音波探触子E15、E16が最初に励振されてから
7τ遅れて超音波探触子E1、E2が励振される事とな
る。こうすることによって、送信された超音波の波面は
超音波探触子Eの正面方向から一定角度θずれた方向へ
伝搬するように形成される。このとき、角度θと時間遅
れτとは次の関係になる。
チ、nは同時に励振させる超音波探触子Eの個数であ
り、この例ではn=2である。受信時には、送信器14
1で励振された超音波探触子E1、E2で受信された信号
が各遅延線241を経由して受信器161に入力され、送
信器148で励振された超音波探触子E15、E16で受信
された信号が各遅延線248を経由して受信器168に入
力される。各遅延線241〜248は、各々τずつずれた
遅延時間を持ち、248の遅延量に比べ241の遅延時間
は7τ多くなっている。これら遅延線241〜248を経
由した信号を加算器20で加算する事で、超音波探触子
Eの正面方向からθずれた方向から入射してくる超音波
を効率よく受信することができる。
方向に傾けて照射すると図8に示すように超音波は管壁
1を管軸方向に伝搬するので、管壁1の周方向に走って
いる亀裂のような欠陥を感度良く検知できるようにな
る。以上の動作を次の組、例えば超音波探触子E13〜E
28(超音波探触子E13〜超音波探触子E16が重複して使
用される)に対して行えば、別の超音波ビームを照射す
ることができ、そして、1つの組によって照射される超
音波の実効ビーム幅が組毎の切り替えの送りピッチと等
しいか、やや上回るようにすれば、隣合う組の境界に対
応する探傷領域でも音場強度の低下が少なく、欠陥検出
性能が保証される。
伝搬させる場合には、送信タイミング制御器22からの
トリガ信号を同時に複数の送信器141,・・・148へ
送ることにより1つの組に属する超音波探触子Eを同時
に励振する。受信時には、切り替え器18が各超音波探
触子Eとバイパス回路261・・・268とを接続すれ
ば、バイパス回路261・・・268を経由して受信器1
61・・・168に入力された信号を加算器20で加算す
る事で、超音波探触子の正面方向から入射してくる超音
波を効率よく受信することができ、前例で述べた周方向
の探傷を行うことができる。
することができるので、ある時には周方向伝搬用、次の
機会には軸方向伝搬用として交互に繰り返すことによっ
て、1つの配列形超音波探触子によって周方向と軸方向
の2つの探傷を兼用させることができる。さらに、管壁
全体を探傷するためには、管を回転しながら前進させる
か、あるいは配列形超音波探触子を回転させながら管を
前進させればよい。
り返す方法としては、例えば、1つの組に対して、軸方
向伝搬用として使用した後、同じ組で周方向伝搬用とし
て使用し(この順序はどちらでもよい)、次に隣合う組
に対して軸方向伝搬用そして周方向伝搬用として2度連
続して使用する方法が考えられる。また別の方法として
は、1つの組に対して軸方向伝搬用として使用した後、
順次隣合う組に対して軸方向伝搬用として使用し、すべ
ての組に対して軸方向伝搬用として使用した後、最初の
組に戻って周方向伝搬用として使用し、順次隣合う組に
対して周方向伝搬用として使用する方法等が考えられ
る。
送信感度または受信感度の重み付けを行うと良い。次
に、本発明の第4の実施の形態を説明する。前述の各例
では、超音波探触子の配列ピッチdは、その励振ピッチ
ndが基本的にnd<λ/2(λは超音波の波長)の関
係を満たすことが望ましく、この条件を満足することに
よって、複数の超音波探触子から出力される各超音波の
位相が主方向(即ち、超音波探触子の正面方向、または
第3の実施の形態にあっては超音波探触子の正面方向か
らθずれた方向または超音波探触子の正面方向)に沿っ
てのみ一致するように構成することができる。本例で
は、この条件を敢えて外して、超音波探触子の正面方向
及び正面方向からθ0ずれた方向の両方に超音波ビーム
を伝搬させることによって、一度に周方向伝搬と軸方向
伝搬を行わせるようにしたものである。
ロック図を図9に示す。図9において、切り替え器18
の受信用端子は、遅延線241・・・248を介して受信
器1611,・・・1681(第1受信器群)に接続される
と共に、遅延線なしに受信器1612,・・・1682に接
続される。受信器1611,・・・1681の出力は加算器
201で加算され、受信器1612,・・・1682(第2
受信器群)の出力は加算器202で加算される。
グ制御器22は一定の時間間隔τずつずらして複数の送
信器141,・・・148(148から順に遅延させる)
へトリガ信号を送ることにより送信のタイミングを制御
し、超音波探触子Eの励振タイミングをτずつずらす。
このとき、τと超音波探触子の配列ピッチdと、同時に
励振させる超音波探触子Eの個数nとの間に、
触子の正面方向からθ0ずれた方向に超音波ビームを伝
搬させることができる。図10を用いてこれを詳細に説
明すると、1組の超音波探触子を模式的にndの配列ピ
ッチで並んだ音源と考えると、第1の音源からの波f1
及び第2の音源からの波f2は、
らθ0ずれた方向へ超音波を伝搬させるためには、θ0ず
れた方向に垂直な線g上で各波の位相が一致しなければ
ならないから、
変形すると、
させるためには、y軸と平行な線上で各波の位相が一致
しなければならないから、
間で2πの位相のずれがあることを表している。以上の
式より、
うなτ及びndは次式となる。
波探触子の正面方向及び超音波探触子の正面方向からθ
0ずれた方向に超音波ビームを伝搬させることができ
る。
音波探触子E1、E2で受信された信号が各遅延線241
を経由して受信器1611に入力され、順次、送信器14
8で励振された超音波探触子E15、E16で受信された信
号が各遅延線248を経由して受信器1681に入力され
る。各遅延線241〜248は、各々τずつずれた遅延時
間を持ち、248の遅延量に比べ241の遅延時間は7τ
多くなっている。即ち、受信器1611〜1681は、超音
波探触子E1・・・E16で受信された信号をピッチp=
ndで受信することになり、これら受信器1611〜16
81からの出力を加算器201で加算する事で、超音波探
触子Eの正面方向からθ0ずれた方向から入射してくる
超音波及び超音波探触子Eの正面方向から入射してくる
超音波を受信することができる。同時に、超音波探触子
E1、E2で受信された信号が遅延されずに受信器1612
に入力され、超音波探触子E15、E16で受信された信号
が遅延されずに受信器1682に入力される。即ち、受信
器1612〜1682は、超音波探触子E1・・・E16で受
信された信号をピッチp=dで受信することになり、こ
れら受信器1612〜1682からの出力を加算器202で
加算する事で、超音波探触子の正面方向から入射してく
る超音波のみを受信する。
の出力を差引回路30で差し引くことで、超音波探触子
Eの正面方向からθ0ずれた方向から入射してくる超音
波のみを弁別することができる。尚、この際に加算器2
01の出力と加算器202の出力では、同じ超音波探触子
の正面方向から入射してくる超音波に対応する信号につ
いて強度差が生じるので、信号同士の差引を行う際に
は、予め求めておいた係数を一方に乗算した後差し引く
と良い。差引回路30は、ハードウエアでもソフトウエ
アで構成することも可能である。
送信感度または受信感度の重み付けを行うことも可能で
ある。
記載の発明によれば、ある組に属する超音波探触子とそ
の隣合う組に属する超音波探触子によってそれぞれ探傷
される領域の境界において音場強度の低下がなくなり、
従って欠陥検出性能の低下を防止することができると共
に、センサーの配置長さを半減化できる。
ば、1つの組に属する一定数の超音波探触子によって得
られる超音波ビームの音場強度をその実効ビーム幅範囲
内で平坦にすることができる。また、請求項3、4、8
または9記載の発明によれば、1つの配列形超音波探触
子によって2つの方向の探傷ができるので、部品点数を
減少でき、また設置スペースも余裕を持たせることがで
きる。
れば、一度に超音波探触子の正面方向から所定角度ずれ
た方向の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の超音
波ビームの両方を送受信することができるので、1つの
配列形超音波探触子によって2つの方向の探傷を兼用す
ることができる。
装置を示す概略ブロック図である。
具体的な説明図である。
計算例である。
装置を示す概略ブロック図である。
量の一例を示す図である。
計算例である。
装置を示す概略ブロック図である。
を示す説明図である。
装置を示す概略ブロック図である。
搬を示す説明図である。
子を示す斜視図であり、(b)はその超音波の伝搬を示
す断面図である。
明図である。
mm離れている所での音場強度を模擬的に示したもので
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】 一直線上に配列されている複数の超音波
探触子を、一定数の連続する超音波探触子によって構成
される組ごとに使用し、 任意の組とその隣合う組に属する超音波探触子のうち必
ず1個以上の超音波探触子が重複するようにして前記組
を配列方向に沿って順次切り替えて、1つの組に属する
超音波探触子群の幅が前記切り替えの送りピッチよりも
大きくなるようにし、且つ、前記切り替えの送りピッチ
を1つの組によって照射される超音波の実効ビーム幅と
等しいか、やや下回るようにする、ことを特徴とする配
列形超音波探触子による超音波探傷方法。 - 【請求項2】 前記超音波探触子を組ごとに使用する際
に組の両端部に位置する1個以上の超音波探触子の送信
感度または受信感度を低下させる重み付けを行うことを
特徴とする請求項1記載の超音波探傷方法。 - 【請求項3】 前記超音波探触子を組ごとに使用する際
に、 該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励
振のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順
々に受信のタイミングを遅延させるようにし、超音波探
触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビーム
を送受信する方法と、 該組に属する超音波探触子を同時に励振させると共に受
信のタイミングを同時にして、超音波探触子の正面方向
の超音波ビームを送受信する方法と、のいずれか一方の
方法を適宜選択して行うことを特徴とする請求項1また
は2記載の超音波探傷方法。 - 【請求項4】 前記超音波探触子を組ごとに使用する際
に、同じ組の超音波探触子を2度連続して使用し、 該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励
振のタイミングを遅延させると共に配列方向に沿って順
々に受信のタイミングを遅延させるようにし、超音波探
触子の正面方向から所定角度ずれた方向の超音波ビーム
を送受信する方法と、 該組に属する超音波探触子を同時に励振させると共に受
信のタイミングを同時にして、超音波探触子の正面方向
の超音波ビームを送受信する方法と、の両方の方法をい
ずれか一方を先にして連続して行うことを特徴とする請
求項1または2記載の超音波探傷方法。 - 【請求項5】 前記超音波探触子を組ごとに使用する際
に、 該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に励
振のタイミングを遅延させて励振ピッチpがp=λ/si
nθ0(λは超音波の波長)を満足するようにし、超音波
探触子の正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波
ビームと超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方
を同時に送信し、 該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順々に受
信のタイミングをピッチpで遅延させて超音波探触子の
正面方向から所定角度ずれた方向θ0の超音波ビームと
超音波探触子の正面方向の超音波ビームの両方を受信す
ると共に、該組に属する超音波探触子の受信のタイミン
グをすべて同時にして超音波探触子の正面方向の超音波
ビームを受信する、ことを特徴とする請求項1または2
記載の超音波探傷方法。 - 【請求項6】 一直線上に配列されている複数の超音波
探触子と、 前記複数の超音波探触子を励振させる送信器と、 前記複数の超音波探触子からの信号を受信する受信器
と、 前記複数の超音波探触子と前記送信器及び前記複数の超
音波探触子と前記受信器との接続を切り替える切り替え
器とを備え、 前記切り替え器は、一定数の連続する超音波探触子によ
って構成される組ごとに前記複数の超音波探触子を前記
送信器及び前記受信器に接続し、任意の組とその隣合う
組に属する超音波探触子のうち必ず1個以上の超音波探
触子が重複するようにして前記組を配列方向に沿って順
次切り替えて、1つの組に属する超音波探触子群の幅が
前記切り替えの送りピッチよりも大きくなるようにし、
且つ、前記切り替えの送りピッチを1つの組によって照
射される超音波の実効ビーム幅と等しいか、やや下回る
ように切り替えを行う、ことを特徴とする配列形超音波
探触子を用いた超音波探傷装置。 - 【請求項7】 前記送信器または前記受信器において、
組の両端部に位置する1個以上の超音波探触子の送信感
度または受信感度を低下させる重み付けを行うことを特
徴とする請求項6記載の超音波探傷装置。 - 【請求項8】 前記送信器及び前記受信器は、それぞれ
複数の送信器及び複数の受信器から構成され、 前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触
子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する
際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順
々に励振のタイミングを遅延させるように送信器に接続
すると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを
遅延させるように受信器に接続する場合と、該組に属す
る超音波探触子を同時に励振させるように送信器に接続
すると共に受信のタイミングを同時にさせるように受信
器に接続する場合と、いずれか一方の場合を適宜選択し
て接続することを特徴とする請求項6または7記載の超
音波探傷装置。 - 【請求項9】 前記送信器及び前記受信器は、それぞれ
複数の送信器及び複数の受信器から構成され、 前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触
子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する
際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順
々に励振のタイミングを遅延させるように送信器に接続
すると共に配列方向に沿って順々に受信のタイミングを
遅延させるように受信器に接続する場合と、該組に属す
る超音波探触子を同時に励振させるように送信器に接続
すると共に受信のタイミングを同時にさせるように受信
器に接続する場合と、の両方の場合をいずれか一方を先
にして連続して行うように接続することを特徴とする請
求項6または7記載の超音波探傷装置。 - 【請求項10】 前記送信器及び前記受信器は、それぞ
れ複数の送信器及び複数の受信器から構成され、 前記切り替え器は、前記組ごとに前記複数の超音波探触
子を前記複数の送信器及び前記複数の受信器に接続する
際に、該組に属する超音波探触子の配列方向に沿って順
々に励振のタイミングを遅延させて励振ピッチpがp=
λ/sinθ0(λは超音波の波長)を満足するように送信
器に接続して超音波探触子の正面方向から所定角度ずれ
た方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面方向の
超音波ビームの両方を同時に送信させ、該組に属する超
音波探触子の配列方向に沿って順々に受信のタイミング
をピッチpで遅延させるように複数の受信器の中の第1
受信器群に接続して超音波探触子の正面方向から所定角
度ずれた方向θ0の超音波ビームと超音波探触子の正面
方向の超音波ビームの両方を受信させると共に、該組に
属する超音波探触子の受信のタイミングをすべて同時に
なるように複数の受信器の中の第2受信器群に接続して
超音波探触子の正面方向の超音波ビームを受信させるこ
とを特徴とする請求項6または7記載の超音波探傷装
置。
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|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-02-28 JP JP04121996A patent/JP3674131B2/ja not_active Expired - Fee Related
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