JPH09230159A - 光ファイバ接続用チューブ構造 - Google Patents

光ファイバ接続用チューブ構造

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JPH09230159A
JPH09230159A JP4110896A JP4110896A JPH09230159A JP H09230159 A JPH09230159 A JP H09230159A JP 4110896 A JP4110896 A JP 4110896A JP 4110896 A JP4110896 A JP 4110896A JP H09230159 A JPH09230159 A JP H09230159A
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JP
Japan
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optical fiber
peripheral surface
fiber core
inner peripheral
tube
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Withdrawn
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JP4110896A
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Inventor
Toshiyuki Shinohara
俊行 篠原
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護被膜の外径が互いに異なっていても、双
方の光ファイバ心線の接続部分をそれぞれ確実に保持し
て強度を向上させ、しかも、裸光ファイバの露出箇所の
損傷を確実に防止できる光ファイバ接続用チューブ構造
を提供すること。 【解決手段】 端部の保護被膜13を除去して裸光ファ
イバ11を露出させた光ファイバ心線10が挿入される
一端3a側の内周面部分に形成された小径部3cと、光
ファイバ心線10の保護被膜13よりも外径が大きい保
護被膜23を除去して端部の裸光ファイバ21を露出さ
せた光ファイバ心線20が挿入される他端3b側の内周
面部分に形成された大径部3dと、これら小径部3cと
大径部3dとの間の内周面部分に形成された中継部3e
とを有し、小径部3cの内径R3と光ファイバ心線10
の保護被覆13の外径R1との寸法差を、内径R7と光
ファイバ心線20の保護被覆23の外径R5との寸法差
と等しい寸法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心ファイバどうし
の外径は同じものの、心ファイバを保護する保護被膜ど
うしが異径の光ファイバ心線どうしの接続部分を被覆保
護するチューブの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に断面図で示すように、一般に光フ
ァイバ心線20は、コア及びその周囲のクラッドからな
るガラスやプラスチック製の裸光ファイバ21を、軟質
合成樹脂製の保護被膜23により覆って形成されてお
り、このような構成の光ファイバ心線20どうしを接続
する際には、各光ファイバ心線20の端部どうしを当接
させた状態で、この接続部分にスリーブを取り付ける。
【0003】図5は、従来から一般に用いられているス
リーブの概略構成を示す断面図であり、図中引用符号3
0で示す従来のスリーブは、内外二重のチューブ31,
33と、これら両チューブ31,33の間に挿入される
金属製で補強用の心棒35を備えている。
【0004】前記内チューブ31は、接続する2つの光
ファイバ心線20の保護被膜23の外径よりも若干大き
い内径の円筒状を呈しており、外部から熱を加えること
で収縮する硬質の合成樹脂により形成されている。前記
外チューブ33は、前記内チューブ31の外径よりも大
きい内径の円筒状を呈しており、内チューブ31と同様
に、外部から熱を加えることで収縮する硬質の合成樹脂
により形成されており、外チューブ33の長手方向略中
央部には、外側から内側に向けてカシメて縮径させたカ
シメ部33aが形成されている。前記心棒35は、前記
カシメ部33aにおいて外チューブ33の内周面と内チ
ューブ31の外周面との間に挟持される径で形成されて
いる。
【0005】このように構成されたスリーブ30により
2本の光ファイバ心線20を接続する場合には、まず、
一方の光ファイバ心線20をスリーブ30に通し、この
光ファイバ心線20の端部において、前記裸光ファイバ
21がスリーブ30の長手方向の半分の寸法より短い寸
法で露出するように保護被膜23を除去する接続前処理
を行うと共に、裸光ファイバ21が同じ寸法で露出する
ように他方の光ファイバ心線20の端部の保護被膜23
を除去する接続前処理を同様に行って、双方の裸光ファ
イバ21の端面21aどうしを当接させる。次に、端面
21aどうしを当接させた双方の裸光ファイバ21を熱
溶着し、スリーブ30をずらして、図6に示すように、
この熱溶着した裸光ファイバ21の接続部分を覆う。続
いて、スリーブ30の全体を外側から均一に加熱して、
外チューブ33を熱収縮させると共に、スリーブ30の
全体に加わる熱と、外チューブ33から心棒35を介し
て伝わる熱とにより内チューブ31を収縮させる。
【0006】すると、図7に示すように、熱収縮した内
チューブ31が内部の各光ファイバ心線20の端部にそ
れぞれ密着して、この内チューブ31が両光ファイバ心
線20,20の接続部分を保護すると共に、熱収縮した
外チューブ33が心棒35を内チューブ31に押し付
け、且つ、心棒35のない外チューブ33部分が内チュ
ーブ31に密着する。
【0007】従って、両光ファイバ心線20,20がそ
れらの端部にそれぞれ密着した熱収縮後の内チューブ3
1により抜落不能に保持されると共に、熱収縮した内外
の両チューブ31,33により、両光ファイバ心線2
0,20の接続部分が保護され、また、内チューブ31
に押し付けられた心棒35により、両光ファイバ心線2
0,20の接続部分が補強される。また、熱収縮した内
チューブ31が各光ファイバ心線20の裸光ファイバ2
1及び保護被膜23にそれぞれ密着することで、裸光フ
ァイバ21及び保護被膜23の各光ファイバ心線20部
分の強度が、これらに密着して構造的に一体化した内チ
ューブ31の厚みの分だけ増し、両光ファイバ心線2
0,20の接続部分がさらに補強される。
【0008】ところで、上述したスリーブ30を用いた
光ファイバ心線20の接続は、従来一般に、外径が等し
い光ファイバ心線20どうしで行っていたが、近年で
は、末端に近付くにつれて配設本数が増える割りに配設
スペースが狭まることに鑑みて、心線の外径は本線側と
同じであるが保護被膜の外径が本線側よりも小さい寸法
の光ファイバを末端側に用い、これら保護被膜の外径が
異なる2本の光ファイバを接続することを要求される場
合が発生している。
【0009】図8は、上述した保護被膜の外径が異なる
2本の光ファイバを図5のスリーブにより接続する場合
を示す説明図である。そして、図8中引用符号10で示
す光ファイバ心線は、図4に示す前記光ファイバ心線2
0と同様に、コア及びその周囲のクラッドからなるガラ
スやプラスチック製の裸光ファイバ11を、軟質合成樹
脂製の保護被膜13により覆って形成されており、この
うち前記裸光ファイバ11は、光ファイバ心線20の裸
光ファイバ21と同径で形成され、前記保護被膜13
は、光ファイバ心線20の保護被膜23よりも薄い厚み
でこの保護被膜23より小さい外径で形成されている。
【0010】このように構成された光ファイバ心線10
を、上述したスリーブ30により前記光ファイバ心線2
0と接続する場合には、先に説明した光ファイバ心線2
0,20どうしを接続する場合と同じ作業を行う。即
ち、各光ファイバ心線10,20の端部において、前記
スリーブ30の長手方向の半分の寸法より短い寸法で保
護被膜13,23を除去して裸光ファイバ11,21を
それぞれ露出させ、これら両光ファイバ心線10,20
の端部を、内チューブ31の両端から内部にそれぞれ挿
入し、双方の裸光ファイバ11,21の端面11a,2
1aどうしを内チューブ31内で当接させる。そして、
スリーブ30の全体を外側から均一に加熱して、内外の
両チューブ31,33をそれぞれ収縮させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のスリ
ーブ30の内チューブ31を用いて前記両光ファイバ心
線10,20を接続すると、次に示すような不具合が発
生してしまう。即ち、内チューブ31がスリーブ30の
長手方向の全長に亘って同一の内径で形成されているの
に対して、内チューブ31の内部の光ファイバ心線1
0,20は、保護被膜13の外径が保護被膜23の外径
よりも小さく形成されている。このため、光ファイバ心
線10が挿入された内チューブ31部分が保護被膜13
の外径に応じた内径まで十分に熱収縮しないと、図9に
示すように、内チューブ31が保護被膜23に密着して
光ファイバ心線20を抜落、破断不能に保持する力より
も、内チューブ31が保護被膜13に密着して光ファイ
バ心線10を抜落、破断不能に保持する力の方が劣り、
内チューブ31により光ファイバ心線10を確実に保持
できなくなる場合があるという第1の不具合が発生して
しまう。
【0012】また、熱収縮した内チューブ31が保護被
膜13に十分に密着して保持しないと、光ファイバ心線
10が内チューブ31の内部でぐらついて内チューブ3
1の内周面に接触し、この内チューブ31の内周面から
裸光ファイバ11に相対的な曲げ力が加わって、裸光フ
ァイバ11の損傷や、裸光ファイバ11,21の熱溶着
による接続部分の破損を引き起こす場合があるという第
2の不具合が発生してしまう。さらに、熱収縮した内チ
ューブ31が保護被膜13に十分に密着しないと、保護
被膜13部分の光ファイバ心線10の強度を内チューブ
31の厚みの分だけ増加させて、この保護被膜13部分
の光ファイバ心線10を補強することができなくなると
いう第3の不具合が発生してしまう。
【0013】また、前記内チューブ31は、その全長に
亘って同一の内径及び外径、即ち、同一の肉厚で形成さ
れていることから、スリーブ30の外側からの加熱によ
る内チューブ31の収縮は、外周面以外に端面からも加
熱される長手方向の両端部分から中間箇所に向かって進
行する。従って、両端部分から始まる内チューブ31の
熱収縮により、外径が大きい保護被膜23に内チューブ
31が先に密着し始め、保護被膜23よりも外径が小さ
い保護被膜13に内チューブ31が密着し始めるのは、
それよりもやや遅れてからとなる。このため、内チュー
ブ31が光ファイバ心線20の保護被膜23寄りの裸光
ファイバ21箇所から端面21aに向かって密着する方
が、内チューブ31が光ファイバ心線10の保護被膜1
3寄りの裸光ファイバ11箇所から端面11aに向かっ
て密着するよりも先に進行し、これにより、裸光ファイ
バ11,21の端面11a,21aが当接する箇所より
も若干保護被膜13寄りの裸光ファイバ11箇所に臨む
内チューブ31部分に、図10に拡大断面図で示すよう
に、平面視略山形の熱収縮していない隆起箇所31aが
できる。
【0014】この内チューブ31の隆起箇所31aで
は、図10中の矢印A,Bで示すように、内チューブ3
1を縮径させようとする2つの熱収縮力の反力がぶつか
り合うが、この2つの反力A,Bは、隆起箇所31aを
境界とした内チューブ31の両端までの寸法に略比例す
るため、その大きさが等しくなく、光ファイバ心線20
側の反力Bが光ファイバ心線10側の反力Aを上回る。
従って、内チューブ31が十分加熱されても、上述した
保護被膜13寄りの裸光ファイバ11箇所の隆起箇所3
1aは解消せず、光ファイバ心線10の裸光ファイバ1
1に内チューブ31が、2本の光ファイバ心線20を接
続する場合のようには十分に密着しない。
【0015】このため、内チューブ31の隆起箇所31
aと光ファイバ心線10の裸光ファイバ11との間に空
気が残って密閉されてしまい、裸光ファイバ11,21
部分の光ファイバ心線10,20の強度を内チューブ3
1の厚みの分だけ増加させて、これら裸光ファイバ1
1,21部分の光ファイバ心線10,20を補強するこ
とができなくなるという第4の不具合が発生してしま
う。
【0016】尚、上述した内チューブ31の隆起箇所3
1aは、2本の光ファイバ心線20を接続する場合にも
同様にできる。しかし、各光ファイバ心線20の保護被
膜23の外径が等しく、内チューブ31の両端から中央
箇所にそれぞれ向かう内チューブ31の各光ファイバ心
線20への密着が互いに略同時に進行して、内チューブ
31の略中央箇所に隆起箇所が発生することから、双方
の熱収縮力の反力どうしの大きさが等しくなり、従っ
て、双方の反力が相殺し合い、最終的には、隆起箇所も
熱収縮して光ファイバ心線20の裸光ファイバ21に密
着する。このため、保護被膜の外径が同じ光ファイバど
うしの接続時には、上述した第4の不具合は発生しな
い。
【0017】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の第1の目的は、上述した第1乃至第3の不具合
を解消し、裸光ファイバの外径が同じ光ファイバ心線ど
うしであれば、保護被膜の外径が互いに異なっていて
も、双方の光ファイバ心線の接続部分をそれぞれ確実に
保持でき、さらに、この接続部分のうち保護被膜を除去
した裸光ファイバ箇所の外力による損傷を確実に防止
し、しかも、保護被膜で覆われた光ファイバ心線の接続
部分の強度を確実に向上させることができる光ファイバ
接続用チューブ構造を提供することにある。
【0018】また、本発明の第2の目的は、上述した第
1乃至第3の不具合に加えて、上述した第4の不具合を
解消し、裸光ファイバの外径が同じ光ファイバ心線どう
しであれば、保護被膜の外径が互いに異なっていても、
双方の光ファイバ心線の接続部分のうち保護被膜を除去
した裸光ファイバ箇所の強度を確実に向上させることが
できる光ファイバ接続用チューブ構造を提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の本発明は、端部の保護被膜を除去
した第1の光ファイバ心線の裸光ファイバと、該第1の
光ファイバ心線とは厚みが異なる保護被膜を端部で除去
した第2の光ファイバ心線の裸光ファイバとを接続する
のに用いられ、前記第1及び第2の両光ファイバ心線の
接続部分を被覆保護する筒状で熱収縮性を有するチュー
ブの構造であって、前記第1の光ファイバ心線の端部寄
りの保護被膜部分の外径と、該第1の光ファイバ心線の
端部寄りの保護被膜部分に臨む前記チューブの第1内周
面部分の内径との寸法差を、前記第2の光ファイバ心線
の端部寄りの保護被膜部分の外径と、該第2の光ファイ
バ心線の端部寄りの保護被膜部分に臨む前記チューブの
第2内周面部分の内径との寸法差に等しく形成したこと
を特徴とする。
【0020】また、請求項2記載の本発明は、前記チュ
ーブの内周面で前記第1内周面部分と前記第2内周面部
分との間に位置する第3内周面部分を、前記第1内周面
部分側から前記第2内周面部分側に至るにつれて、前記
第1内周面部分の内径から前記第2内周面部分の内径に
近付くように変化する寸法で形成するものとした。
【0021】さらに、前記第2の目的を達成するため請
求項3記載の本発明は、前記チューブを該チューブの全
長に亘って同一の外径で形成するものとした。
【0022】請求項1記載の本発明によれば、第1の光
ファイバ心線の端部寄りの保護被膜部分とチューブの第
1内周面部分との間隔が、第2の光ファイバ心線の端部
寄りの保護被膜部分とチューブの第2内周面部分との間
隔に合致し、これにより、熱収縮したチューブの第1内
周面部分が第1の光ファイバ心線の保護被膜部分に密着
するタイミングと、熱収縮したチューブの第2内周面部
分が第2の光ファイバ心線の保護被膜部分に密着するタ
イミングとが略一致する。従って、チューブの第1及び
第2の各内周面部分を、対応する第1及び第2の各光フ
ァイバ心線の保護被膜部分にそれぞれ確実に密着させ、
これら第1及び第2の両光ファイバ心線をそれぞれ確実
に保持させることが可能となる。
【0023】また、請求項1記載の本発明によれば、チ
ューブの第1及び第2の各内周面部分が、対応する第1
及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分にそれぞれ
確実に密着し、これら第1及び第2の両光ファイバ心線
がそれぞれ確実に保持されることから、チューブ内で第
1及び第2の各光ファイバ心線がぐらつくことがなく、
従って、第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜を
除去した裸光ファイバ箇所が、第1及び第2の各光ファ
イバ心線のチューブ内でのぐらつきにより第3の内周面
部分に接触し、この第3内周面部分から相対的な曲げ力
を受けて、第1及び第2の各光ファイバ心線の裸光ファ
イバ箇所が損傷するのを確実に防止することが可能とな
る。
【0024】さらに、請求項1記載の本発明によれば、
チューブの第1及び第2の各内周面部分が、対応する第
1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分にそれぞ
れ確実に密着することから、第1及び第2の各光ファイ
バ心線の保護被膜部分と、対応する第1及び第2の各内
周面部分とがそれぞれ構造的に一体化し、これにより、
第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分の強度
が第1及び第2の各内周面部分の厚みの分だけ増し、こ
れら第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分を
チューブにより確実に補強することが可能となる。
【0025】しかも、この請求項1記載の本発明に請求
項3記載の本発明を適用することにより、チューブの第
1及び第2の両内周面部分の間に厚みの差ができ、この
厚みの差によって熱収縮度の差が生じる。従って、第1
の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径よりも第2の光
ファイバ心線の保護被膜部分の外径の方が大きい場合
は、第2内周面部分の厚みよりも第1内周面部分の厚み
の方が大きくなり、これにより、第2内周面部分の熱収
縮よりも第1内周面部分の熱収縮の方が早く進行する。
反対に、第2の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径よ
りも第1の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径の方が
大きい場合は、第1内周面部分の厚みよりも第2内周面
部分の厚みの方が大きくなり、これにより、第1内周面
部分の熱収縮よりも第2内周面部分の熱収縮の方が早く
進行する。
【0026】このため、チューブの内周面の一部分が第
1及び第2の各光ファイバ心線の裸光ファイバ箇所に密
着する前に、チューブの第1及び第2の両内周面部分が
対応する第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部
分に両方とも密着して、チューブの部分と第1及び第2
の各光ファイバ心線の裸光ファイバ箇所との間に空気が
残って密閉される可能性を減らし、前記チューブの内周
面の一部分を第1及び第2の各光ファイバ心線の裸光フ
ァイバ箇所に密着し易くして、これら裸光ファイバ箇所
の強度をチューブの前記一部分の厚みの分だけ増加さ
せ、裸光ファイバ箇所をチューブにより補強することが
可能となる。
【0027】請求項2記載の本発明によれば、第1内周
面部分と第2内周面部分とが隣接して両者の境界に大き
な段差が生じるのを、これら両部分の間に介在させた第
3内周面部分により防ぎ、第1の光ファイバ心線の保護
被膜部分の外径と第2の光ファイバ心線の保護被膜部分
の外径との寸法差に等しい内径差がある第1及び第2の
両内周面部分を、単一のチューブの内周面に容易に形成
することが可能となる。
【0028】しかも、この請求項2記載の本発明に請求
項3記載の本発明を適用することにより、チューブの第
1乃至第3の各内周面部分の間に厚みの差ができ、この
厚みの差によって熱収縮度の差が生じる。従って、第1
の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径よりも第2の光
ファイバ心線の保護被膜部分の外径の方が大きい場合
は、第2内周面部分の厚みよりも第3内周面部分の厚み
の方が大きくなり、且つ、第3内周面部分の厚みよりも
第1内周面部分の厚みの方がさらに大きくなり、これに
より、第2内周面部分の熱収縮よりも第3内周面部分の
熱収縮の方が早く進行し、且つ、第3内周面部分の熱収
縮よりも第1内周面部分の熱収縮の方がさらに早く進行
する。
【0029】反対に、第2の光ファイバ心線の保護被膜
部分の外径よりも第1の光ファイバ心線の保護被膜部分
の外径の方が大きい場合は、第1内周面部分の厚みより
も第3内周面部分の厚みの方が大きくなり、且つ、第3
内周面部分の厚みよりも第2内周面部分の厚みの方がさ
らに大きくなり、これにより、第1内周面部分の熱収縮
よりも第3内周面部分の熱収縮の方が早く進行し、且
つ、第3内周面部分の熱収縮よりも第2内周面部分の熱
収縮の方がさらに早く進行する。
【0030】このため、第1及び第2の両内周面部分か
ら第3内周面部分にそれぞれ向かってチューブの熱収縮
が進み、第3内周面部分において合流する2つの熱収縮
力の反力により熱収縮できない部分が残り、第3内周面
部分が第1及び第2の各光ファイバ心線の裸光ファイバ
箇所に十分に密着できなくなるという事態の発生を防止
し、これにより、第3内周面部分と第1及び第2の各光
ファイバ心線の裸光ファイバ箇所との間に空気が残って
密閉されないようにして、これら裸光ファイバ箇所の強
度を第3内周面部分の厚みの分だけ増加させ、裸光ファ
イバ箇所をチューブにより補強することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態による光
ファイバ接続用チューブ構造を図面に基づいて説明す
る。
【0032】まず、図1及び図2を参照して本発明の第
1実施形態に係るチューブ構造を説明する。図1は、本
発明の第1実施形態に係るチューブ構造を採用した光フ
ァイバ接続用スリーブを用いて保護被覆の外径が異なる
2本の光ファイバを接続する場合を示す説明図で、図1
中図8に示すものと同一の部材、箇所には、図8で付し
たものと同一の引用符号を付して説明する。
【0033】そして、図1中引用符号1で示す第1実施
形態のスリーブは、図8に示す2本の光ファイバ心線1
0,20を接続する際に用いるもので、図5に示す従来
のスリーブ30と同様の、カシメ部33aを有する外チ
ューブ33、及び、心棒35と、従来のスリーブ30と
は異なる内チューブ3とを備えている。
【0034】前記内チューブ3(チューブに相当)は、
外部から熱を加えることで収縮する硬質の合成樹脂によ
り、スリーブ1の長手方向の全長に亘って外径が同一な
略円筒状に形成されており、内チューブ3の一端3aか
ら内部に光ファイバ心線10(第1の光ファイバ心線に
相当)の端部が挿入され、他端3bから内部に光ファイ
バ心線20(第1の光ファイバ心線に相当)の端部が挿
入される。
【0035】前記内チューブ3の一端3a寄りの内周面
部分には、前記光ファイバ心線10の保護被覆13の外
径R1よりも若干大きい内径R3の小径部3c(第1内
周面部分に相当)が形成され、内チューブ3の他端3b
寄りの内周面部分には、小径部3cの内径R3から光フ
ァイバ心線10の保護被覆13の外径R1を差し引いた
寸法R3−R1を、前記光ファイバ心線20の保護被覆
23の外径R5に足し合わせた寸法R5+(R3−R
1)、即ち、小径部3cの内径R3よりも大きい内径R
7=R5+(R3−R1)で大径部3d(第2内周面部
分に相当)が形成されている。尚、本実施形態において
は、前記内チューブ3の長手方向(軸方向)における小
径部3cの長さが、前記長手方向における内チューブ3
の全長の半分よりも小さい寸法で形成されており、前記
長手方向における大径部3dの長さは、前記小径部3c
の長さと同じ寸法で形成されている。
【0036】また、内チューブ3の内周面で前記小径部
3cと大径部3dとの間の内周面部分には、内チューブ
3の一端3a側から他端3b側に至るにつれて、小径部
3cの内径R3から大径部3dの内径R7へと内径が大
きくなるように変化するテーパ状の中継部3eが形成さ
れている。従って、前記内チューブ3の厚みは、大径部
3dよりも中継部3eの方が大きく、且つ、この中継部
3eよりも小径部3cの方がさらに大きい。
【0037】尚、本実施形態では、前記中継部3eが請
求項中の第3内周面部分に相当している。また、本実施
形態においては、前記外チューブ33で内チューブ3の
一端3a寄りの外周面箇所に、小径部3cがスリーブ1
のどちらの端部側に位置するかを容易に認識できるよう
に、案内用の突起33bが設けられている。
【0038】次に、上述した構成による第1実施形態の
スリーブ1により光ファイバ心線10,20を接続する
場合の、特に、内チューブ3に関する動作(作用)につ
いて説明する。
【0039】まず、各光ファイバ心線10,20の端部
において、前記スリーブ1の長手方向における中継部3
eの寸法の半分の長さ分だけ保護被膜13,23を除去
して裸光ファイバ11,21をそれぞれ露出させる。次
に、光ファイバ心線10を一端3a側から内チューブ3
に挿通するか、光ファイバ心線20を他端3b側から内
チューブ3に挿通し、内チューブ3の外方で、双方の裸
光ファイバ11,21の端面11a,21aどうしを当
接させる。
【0040】続いて、端面11a,21aどうしを当接
させた双方の裸光ファイバ11,21を熱溶着し、内チ
ューブ3をずらして、保護被膜13で覆われた光ファイ
バ心線10の端部部分を小径部3cの長手方向全長に亘
って位置させると共に、保護被膜23で覆われた光ファ
イバ心線20の端部部分を大径部3dの長手方向全長に
亘って位置させ、さらに、外チューブ33を内チューブ
3の外側に位置するようにずらして、外チューブ33と
内チューブ3の間に心棒35を挿入する。これにより、
光ファイバ心線10の保護被膜13と内チューブ3の小
径部3cとの間、及び、光ファイバ心線20の保護被膜
23と内チューブ3の大径部3dとの間には、内チュー
ブ3の径方向における寸法が互いに等しい隙間H1,H
3がそれぞれできる。
【0041】この状態で、スリーブ1の全体を外側から
均一に加熱して、外チューブ33を熱収縮させると共
に、スリーブ1の全体に加わる熱と、外チューブ33か
ら心棒35を介して伝わる熱とにより内チューブ3を熱
収縮させる。すると、内チューブ3の厚みが、大径部3
dよりも中継部3eの方が大きく、且つ、この中継部3
eよりも小径部3cの方がさらに大きい寸法であること
から、内チューブ3の熱収縮は、一端3a側から他端3
b側に向けて、小径部3c、中継部3e、大径部3dの
順に進む。
【0042】よって、内チューブ3はその熱収縮によ
り、小径部3cが光ファイバ心線10の保護被膜13に
密着し、次に、中継部3eが光ファイバ心線10の裸光
ファイバ11に密着すると共に光ファイバ心線20の裸
光ファイバ21に略密着し、さらに、大径部3dが光フ
ァイバ心線20の保護被膜23に密着して、図2に示す
状態に変形する。そして、この熱収縮した内チューブ3
が両光ファイバ心線10,20の接続部分を保護すると
共に、熱収縮した外チューブ33が心棒35を内チュー
ブ3に押し付け、且つ、心棒35のない外チューブ33
部分が内チューブ3に密着する。
【0043】従って、両光ファイバ心線10,20がそ
れらの端部にそれぞれ密着した熱収縮後の内チューブ3
により抜落不能に保持されると共に、熱収縮した内外の
両チューブ3,33により、両光ファイバ心線10,2
0の接続部分が保護され、また、内チューブ3に押し付
けられた心棒35により、両光ファイバ心線10,20
の接続部分が補強される。また、熱収縮した内チューブ
3が各光ファイバ心線10,20の裸光ファイバ11,
21及び保護被膜13,23にそれぞれ密着すること
で、裸光ファイバ11,21及び保護被膜13,23の
各光ファイバ心線10,20部分の強度が、これらに密
着して構造的に一体化した内チューブ3の厚みの分だけ
増し、両光ファイバ心線10,20の接続部分がさらに
補強される。
【0044】このように第1実施形態の内チューブ3に
よれば、端部の保護被膜13を除去して裸光ファイバ1
1を露出させた光ファイバ心線10が挿入される一端3
a側の内周面部分に形成された小径部3cと、光ファイ
バ心線10の保護被膜13よりも外径が大きい保護被膜
23を除去して端部の裸光ファイバ21を露出させた光
ファイバ心線20が挿入される他端3b側の内周面部分
に形成された大径部3dと、これら小径部3cと大径部
3dとの間の内周面部分に形成された中継部3eとを有
する構成とし、このうち、小径部3cの内径R3と光フ
ァイバ心線10の保護被覆13の外径R1との寸法差
を、大径部3dの内径R7と光ファイバ心線20の保護
被覆23の外径R5との寸法差と等しい寸法とした。
【0045】このため、保護被覆23の外径R5よりも
小さい外径R1の保護被覆13を有する光ファイバ心線
10であっても、光ファイバ心線20と同様に内チュー
ブ3で確実に保持させることができ、これにより、内チ
ューブ3の小径部3c内で光ファイバ心線10がぐらつ
いて、裸光ファイバ11が小径部3cに接触し曲げ力を
受けて損傷するのを確実に防止することができる。そし
て、保護被覆13,23と、これら保護被覆13,23
にそれぞれ密着した小径部3c及び大径部3dの各内チ
ューブ3部分とを構造的に一体化させて、保護被覆1
3,23部分の各光ファイバ心線10,20の強度を小
径部3c及び大径部3dの厚みの分だけそれぞれ増加さ
せ、保護被覆13,23部分の各光ファイバ心線10,
20を内チューブ3により確実に補強することができ
る。
【0046】また、第1実施形態のスリーブ1によれ
ば、小径部3cと大径部3dの間に、内チューブ3の一
端3a側から他端3b側に至るにつれて、小径部3cの
内径R3から大径部3dの内径R7へと内径が大きくな
るように変化するテーパ状の中継部3eを介在させる構
成とした。このため、小径部3cと大径部3dとの間に
介在させた中継部3eにより、小径部3cと大径部3d
とが隣接して両者の境界に大きな段差が生じるのを防
ぎ、両光ファイバ心線10,20の保護被膜13,23
の外径R1,R5どうしの寸法差R5−R1に等しい内
径差がある小径部3c及び大径部3dを、例えば金型等
を用いて製造される内チューブ3の内周面に容易に形成
することができる。
【0047】しかも、第1実施形態のスリーブ1によれ
ば、内チューブ3の外径が、スリーブ1の長手方向の全
長に亘って同一の寸法である構成とし、大径部3dより
も中継部3e、さらに、この中継部3eよりも小径部3
cが大きい厚みとなるようにし、この厚みの差により、
各光ファイバ心線10,20の裸光ファイバ11,21
への中継部3eの密着よりも、光ファイバ心線10の保
護被膜13への小径部3cの密着が先行し、且つ、光フ
ァイバ心線20の保護被膜23への大径部3dの密着が
遅れるようにした。このため、各光ファイバ心線10,
20の裸光ファイバ11,21と中継部3eとの間に空
気が残って密閉され、これにより、光ファイバ心線1
0,20の裸光ファイバ11,21への中継部3eの密
着が不十分となるのを防止し、裸光ファイバ11,21
と、これら裸光ファイバ11,21に密着した中継部3
eの内チューブ3部分とを構造的に一体化させて、裸光
ファイバ11,21部分の各光ファイバ心線10,20
の強度を中継部3eの厚みの分だけそれぞれ増加させ、
裸光ファイバ11,21部分の各光ファイバ心線10,
20を内チューブ3により確実に補強することができ
る。
【0048】次に、図3を参照して本発明の第2実施形
態に係るチューブ構造を説明する。図3は、第1実施形
態の内チューブに代えて光ファイバ接続用スリーブに用
いる本発明の第2実施形態に係る内チューブの構造を示
す断面図で、図3中図1に示すものと同一の部材、箇所
には、図1で付したものと同一の引用符号を付して説明
する。
【0049】そして、図3中引用符号3Aで示す第2実
施形態の内チューブは、小径部3c、中継部3e、及
び、大径部3dの内径の変化に合わせて外径を変化させ
て、これら小径部3c、中継部3e、及び、大径部3d
の各内チューブ3A部分の厚みをそれぞれ等しくする構
成とした点が、第1実施形態の内チューブ3とは異なっ
ており、その他の点は、第1実施形態の内チューブ3と
同様に構成されている。
【0050】このような構成による第2実施形態の内チ
ューブ3Aを第1実施形態の内チューブ3に代えて用
い、前記外チューブ33及び心棒35と共にスリーブを
構成して、このスリーブにより光ファイバ心線10,2
0を接続した場合には、内チューブ3Aが長手方向全長
に亘って同一の厚みとなることから、光ファイバ心線1
0の保護被膜13への小径部3cの密着と、各光ファイ
バ心線10,20の裸光ファイバ11,21への中継部
3eの密着と、光ファイバ心線20の保護被膜23への
大径部3dの密着が略同時になされることとなる。従っ
て、第2実施形態の内チューブ3Aによっても、各光フ
ァイバ心線10,20の裸光ファイバ11,21と中継
部3eとの間に空気が残って密閉され、これにより、光
ファイバ心線10,20の裸光ファイバ11,21への
中継部3eの密着が不十分となることはない。
【0051】このように構成された第2実施形態の内チ
ューブ3Aによっても、第1実施形態の内チューブ3と
同様の効果を得ることができる。
【0052】尚、第1実施形態のスリーブ1において外
チューブ33の外周面に設けた突起33bは、印刷によ
るマークや、凹状の溝等に代えてもよく、省略してもよ
い。また、本発明は、外チューブ33及び心棒35と共
にスリーブ1として使用される内チューブ3,3Aに限
らず、裸光ファイバの外径どうしが同じで、裸光ファイ
バを覆う保護被膜の外径どうしが異なる2本の光ファイ
バ心線どうしを接続する際に、双方の光ファイバ心線の
接続される端部部分を被覆、保護する熱収縮性を有する
チューブの全般に広く適用可能であることは言うまでも
ない。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明によれば、端部の保護被膜を除去した第1のファ
イバ心線の裸光ファイバと、該第1の光ファイバ心線と
は厚みが異なる保護被膜を端部で除去した第2の光ファ
イバ心線の裸光ファイバとを接続するのに用いられ、前
記第1及び第2の両光ファイバ心線の接続部分を被覆保
護する筒状で熱収縮性を有するチューブの構造であっ
て、前記第1の光ファイバ心線の端部寄りの保護被膜部
分の外径と、該第1の光ファイバ心線の端部寄りの保護
被膜部分に臨む前記チューブの第1内周面部分の内径と
の寸法差を、前記第2の光ファイバ心線の端部寄りの保
護被膜部分の外径と、該第2の光ファイバ心線の端部寄
りの保護被膜部分に臨む前記チューブの第2内周面部分
の内径との寸法差に等しく形成する構成とした。
【0054】このため、第1の光ファイバ心線の端部寄
りの保護被膜部分とチューブの第1内周面部分との間隔
が、第2の光ファイバ心線の端部寄りの保護被膜部分と
チューブの第2内周面部分との間隔に合致し、これによ
り、熱収縮したチューブの第1内周面部分が第1の光フ
ァイバ心線の保護被膜部分に密着するタイミングと、熱
収縮したチューブの第2内周面部分が第2の光ファイバ
心線の保護被膜部分に密着するタイミングとが略一致す
る。従って、チューブの第1及び第2の各内周面部分
を、対応する第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被
膜部分にそれぞれ確実に密着させ、これら第1及び第2
の両光ファイバ心線をそれぞれ確実に保持させることが
できる。
【0055】また、請求項1記載の本発明によれば、チ
ューブの第1及び第2の各内周面部分が、対応する第1
及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分にそれぞれ
確実に密着し、これら第1及び第2の両光ファイバ心線
がそれぞれ確実に保持されることから、チューブ内で第
1及び第2の各光ファイバ心線がぐらつくことがなく、
従って、第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜を
除去した裸光ファイバ箇所が、第1及び第2の各光ファ
イバ心線のチューブ内でのぐらつきにより第3の内周面
部分に接触し、この第3内周面部分から相対的な曲げ力
を受けて、第1及び第2の各光ファイバ心線の裸光ファ
イバ箇所が損傷するのを確実に防止することができる。
【0056】さらに、請求項1記載の本発明によれば、
チューブの第1及び第2の各内周面部分が、対応する第
1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分にそれぞ
れ確実に密着することから、第1及び第2の各光ファイ
バ心線の保護被膜部分と、対応する第1及び第2の各内
周面部分とがそれぞれ構造的に一体化し、これにより、
第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分の強度
が第1及び第2の各内周面部分の厚みの分だけ増し、こ
れら第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜部分を
チューブにより確実に補強することができる。
【0057】また、請求項2に記載した本発明によれ
ば、前記チューブの内周面で前記第1内周面部分と前記
第2内周面部分との間に位置する第3内周面部分を、前
記第1内周面部分側から前記第2内周面部分側に至るに
つれて、前記第1内周面部分の内径から前記第2内周面
部分の内径に近付くように変化する寸法で形成する構成
とした。
【0058】このため、第1内周面部分と第2内周面部
分とが隣接して両者の境界に大きな段差が生じるのを、
これら両部分の間に介在させた第3内周面部分により防
ぎ、第1の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径と第2
の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径との寸法差に等
しい内径差がある第1及び第2の両内周面部分を、単一
のチューブの内周面に容易に形成することができる。
【0059】さらに、請求項3に記載した本発明によれ
ば、前記チューブを該チューブの全長に亘って同一の外
径で形成する構成とした。このため、この請求項3に記
載した本発明を請求項1に記載した本発明に適用する
と、チューブの第1及び第2の両内周面部分の間に厚み
の差ができ、この厚みの差によって熱収縮度の差が生じ
る。従って、第1の光ファイバ心線の保護被膜部分の外
径よりも第2の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径の
方が大きい場合は、第1内周面部分の熱収縮よりも第2
内周面部分の熱収縮の方が早く進行する。反対に、第2
の光ファイバ心線の保護被膜部分の外径よりも第1の光
ファイバ心線の保護被膜部分の外径の方が大きい場合
は、第2内周面部分の熱収縮よりも第1内周面部分の熱
収縮の方が早く進行する。
【0060】よって、請求項3に記載した本発明を請求
項1に記載した本発明に適用すれば、チューブの部分が
第1及び第2の各光ファイバ心線の裸光ファイバ箇所に
密着する前に、チューブの第1及び第2の両内周面部分
が対応する第1及び第2の各光ファイバ心線の保護被膜
部分に両方とも密着して、チューブの部分と第1及び第
2の各光ファイバ心線の裸光ファイバ箇所との間に空気
が残って密閉される可能性を減らし、このチューブの部
分を第1及び第2の各光ファイバ心線の裸光ファイバ箇
所に密着し易くして、これら裸光ファイバ箇所の強度を
チューブの厚みの分だけ増加させ、裸光ファイバ箇所を
チューブにより補強することができる。
【0061】また、請求項3に記載した本発明を請求項
2に記載した本発明に適用すると、チューブの第1乃至
第3の各内周面部分の間に厚みの差ができ、この厚みの
差によって熱収縮度の差が生じる。従って、第1の光フ
ァイバ心線の保護被膜部分の外径よりも第2の光ファイ
バ心線の保護被膜部分の外径の方が大きい場合は、第2
内周面部分の厚みよりも第3内周面部分の厚みの方が大
きくなり、且つ、第3内周面部分の厚みよりも第1内周
面部分の厚みの方がさらに大きくなり、これにより、第
2内周面部分の熱収縮よりも第3内周面部分の熱収縮の
方が早く進行し、且つ、第3内周面部分の熱収縮よりも
第1内周面部分の熱収縮の方がさらに早く進行する。
【0062】反対に、第2の光ファイバ心線の保護被膜
部分の外径よりも第1の光ファイバ心線の保護被膜部分
の外径の方が大きい場合は、第1内周面部分の厚みより
も第3内周面部分の厚みの方が大きくなり、且つ、第3
内周面部分の厚みよりも第2内周面部分の厚みの方がさ
らに大きくなり、これにより、第1内周面部分の熱収縮
よりも第3内周面部分の熱収縮の方が早く進行し、且
つ、第3内周面部分の熱収縮よりも第2内周面部分の熱
収縮の方がさらに早く進行する。
【0063】このため、請求項3に記載した本発明を請
求項2に記載した本発明に適用すれば、第1及び第2の
両内周面部分から第3内周面部分にそれぞれ向かってチ
ューブの熱収縮が進み、第3内周面部分において合流す
る2つの熱収縮力の反力により熱収縮できない部分が残
り、第3内周面部分が第1及び第2の各光ファイバ心線
の裸光ファイバ箇所に十分に密着できなくなるという事
態の発生を防止し、これにより、第3内周面部分と第1
及び第2の各光ファイバ心線の裸光ファイバ箇所との間
に空気が残って密閉されないようにして、これら裸光フ
ァイバ箇所の強度を第3内周面部分の厚みの分だけ増加
させ、裸光ファイバ箇所をチューブにより補強すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るチューブ構造を採
用した光ファイバ接続用スリーブを用いて保護被覆の外
径が異なる2本の光ファイバ心線を接続する場合を示す
説明図である。
【図2】図1のスリーブを外側から加熱した状態を示す
説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る内チューブの構造
を示す断面図である。
【図4】一般的な光ファイバ心線の構成を示す断面図で
ある。
【図5】従来公知の光ファイバ接続用スリーブの概略構
成を示す断面図である。
【図6】図5のスリーブを用いて2本の光ファイバ心線
を接続する場合を示す説明図である。
【図7】図6に示すスリーブを外側から加熱した状態を
示す説明図である。
【図8】図5のスリーブを用いて保護被膜の外径が異な
る2本の光ファイバ心線を接続する場合を示す説明図で
ある。
【図9】図8に示すスリーブを外側から加熱した状態を
示す説明図である。
【図10】図9に示す加熱後のスリーブにおける内チュ
ーブの熱収縮状態を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
3,3A 内チューブ(チューブ) 3c 小径部(第1内周面部分) 3d 大径部(第2内周面部分) 3e 中継部(第3内周面部分) 3f 極小径部(第3内周面部分) 10 光ファイバ心線(第1の光ファイバ心線) 11,21 裸光ファイバ 13,23 保護被覆 20 光ファイバ心線(第2の光ファイバ心線) R1,R5 保護被膜外径 R3 小径部内径(第1内周面部分内径) R7 大径部内径(第2内周面部分内径) R9 裸光ファイバ外径(第2内周面部分内径) R11 極小径部内径(第3内周面部分内径)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裸光ファイバどう
しの外径は同じものの、裸光ファイバを保護する保護被
膜どうしが異径の光ファイバ心線どうしの接続部分を被
覆保護するチューブの構造に関するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部の保護被膜を除去した第1の光ファ
    イバ心線の裸光ファイバと、該第1の光ファイバ心線と
    は厚みが異なる保護被膜を端部で除去した第2の光ファ
    イバ心線の裸光ファイバとを接続するのに用いられ、前
    記第1及び第2の両光ファイバ心線の接続部分を被覆保
    護する筒状で熱収縮性を有するチューブの構造であっ
    て、 前記第1の光ファイバ心線の端部寄りの保護被膜部分の
    外径と、該第1の光ファイバ心線の端部寄りの保護被膜
    部分に臨む前記チューブの第1内周面部分の内径との寸
    法差を、前記第2の光ファイバ心線の端部寄りの保護被
    膜部分の外径と、該第2の光ファイバ心線の端部寄りの
    保護被膜部分に臨む前記チューブの第2内周面部分の内
    径との寸法差に等しく形成した、 ことを特徴とする光ファイバ接続用チューブ構造。
  2. 【請求項2】 前記チューブの内周面で前記第1内周面
    部分と前記第2内周面部分との間に位置する第3内周面
    部分を、前記第1内周面部分側から前記第2内周面部分
    側に至るにつれて、前記第1内周面部分の内径から前記
    第2内周面部分の内径に近付くように変化する寸法で形
    成した請求項1記載の光ファイバ接続用チューブ構造。
  3. 【請求項3】 前記チューブを該チューブの全長に亘っ
    て同一の外径で形成した請求項1又は2記載の光ファイ
    バ接続用チューブ構造。
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