JPH09230302A - 相転移型液晶パネルの駆動方法、及び相転移型液晶表示装置 - Google Patents

相転移型液晶パネルの駆動方法、及び相転移型液晶表示装置

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JPH09230302A
JPH09230302A JP3347796A JP3347796A JPH09230302A JP H09230302 A JPH09230302 A JP H09230302A JP 3347796 A JP3347796 A JP 3347796A JP 3347796 A JP3347796 A JP 3347796A JP H09230302 A JPH09230302 A JP H09230302A
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JP
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voltage
phase
phase transition
type liquid
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JP3347796A
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Futoshi Kijino
太 来住野
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Fujitsu Frontech Ltd
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Fujitsu Frontech Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リセットに要する応答時間を短縮し、リアル
タイムな表示を行えるようにする。 【解決手段】 リセット期間には、コモンドライバか
ら、最大値がVa で最小値がVc'の矩形波が共通波形2
01として出力される。電圧Vb を基準とした際のその
振幅は、上側は駆動電圧Vd であり、下側はそれよりも
大きくなっている。他方のセグメントドライバからは、
透過波形202、或いは散乱波形203が出力される。
これらの波形202、203は、共通波形201の位相
を180度ずらしたものに等しくなっている。液晶に
は、共通波形201と透過波形202、或いは散乱波形
203の電位差が電圧として印加され、それを示す合成
波形204の上下の振幅は、ともに駆動電圧Vd の2倍
を超えた大きさとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネマティック−コ
レステリック相転移を利用した情報の表示が行われる相
転移型液晶パネルを駆動する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイ(LCD)は、
他のディスプレイと比較して、軽量、低電圧で駆動でき
る、といった利点を有することから、情報処理機器に広
く採用されている。
【0003】LCDは、印加電界により液晶分子の向き
(分子配向)を変えるという特性を利用した表示装置で
ある。それに使用される液晶材料は性質によって分類さ
れる様々な種類がある。コレステリック相液晶はそのな
かの一つである。
【0004】このコレステリック相液晶は、個々の液晶
分子が連続的にその向きを変え、いわゆる螺旋階段のよ
うな構造をつくる特徴がある。その螺旋構造は、液晶に
電界が印加されると、徐々にその螺旋ピッチを伸ばし、
やがてはそのピッチが無限大に伸びきってネマティック
相液晶に相転移する。このように、コレステリック相液
晶は、電界誘起によってネマティック−コレステリック
相転移を起こすことから、相転移型液晶と呼ばれ、この
相転移型液晶を用いた表示装置は、相転移型液晶表示装
置(相転移型LCD)と呼ばれる。
【0005】図3は、上記相転移型液晶のV−T(電気
光学)特性を示す図である。図3において、横軸は印加
電圧、縦軸は光透過率である。同図を参照して、相転移
型液晶の表示原理について説明する。
【0006】図3に示すように、相転移型液晶は、低電
圧無印加時(低電圧、或いは0V印加時)にはその液晶
分子はコレステリック相を形成し、光を散乱する。しか
し、高電圧印加時には、液晶分子はネマティック相へと
状態変化を起こし、光を透過するようになる。
【0007】電界誘起によるネマティック−コレステリ
ック相転移には、ヒステリシスが表れる。このため、例
えば図中のVd の電圧ではどちらの状態もとれる準安定
状態となる(メモリ効果)。このことから、相転移型液
晶表示装置は、これら、低電圧無印加時、高電圧印加
時、及び中間電圧印加時に表れる3状態を利用して、即
ちメモリ効果を利用して情報の表示を行う。
【0008】相転移型液晶表示装置では、上記液晶分子
の3状態を考慮して印加電圧が決定される。図3におい
て、上記Vd は駆動電圧(保持電圧)であり、Δはヒス
テリシス幅である。普通、このヒステリシス幅Δは、コ
レステリック相からネマティック相への相転移曲線にお
いて20%の透過率が得られる電圧と、ネマティック相
からコレステリック相への相転移曲線において90%の
透過率が得られる電圧との差として定義される。駆動電
圧Vd は、ヒステリシス幅Δを定義する2つの電圧の中
間の電圧である。このようにして求められる駆動電圧V
d は、液晶分子を各相の準安定状態に保持させるために
印加される。
【0009】周知のように、液晶の駆動には交流電圧が
用いられる。従来、相転移型液晶の駆動は、駆動電圧V
d を基に、対向する2つの電極に大きさが等しい交流電
圧をそれぞれ印加し、その交流電圧の位相を制御するこ
とで行っていた。相転移型液晶に印加される電圧は2つ
の交流電圧の電位差になることから、2つの交流電圧の
位相を180度ずらした場合にはその振幅が2倍の交流
電圧が印加され、液晶分子はネマティック相の状態にな
る。他方、それらの位相をそろえた場合には、それらの
電圧は等しいことから、0Vの電圧が印加され、液晶分
子はコレステリック相の状態になる。
【0010】上記交流電圧の大きさは、その2つのうち
の一方を印加するだけで液晶分子を準安定状態に維持で
きるように、上述した駆動電圧Vd に設定される。この
ため、2つの交流電圧の位相をそろえた場合、図3に示
すように2Vd の電圧が印加され、液晶分子はネマティ
ック相の状態に変化する。この電圧2Vd が、液晶分子
をネマティック相の状態に変化させる、即ちリセットさ
せるためのリセット電圧である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、相転移型液晶には、駆動電圧Vd の2倍の電圧がリ
セット電圧として印加されていたが、このリセット電圧
2Vd を印加してから液晶分子がネマティック相の状態
に変化するまでの応答時間が長く、表示内容の変更等が
迅速に行えないという問題点があった。
【0012】具体的な数値を挙げれば、液晶分子のリセ
ットには数十msの時間を必要としていた。このため、
1画面の部分的な書き換えを行う際にも長い時間が必要
となり、リアルタイムな表示は行えなかった。
【0013】相転移型液晶においては、液晶分子をコレ
ステリック相の状態に変化させる、即ちセットに要する
応答時間はリセットに要するそれと比較して非常に短
い。このことから、相転移型液晶のリセットに要する応
答時間を短縮させることが望まれていた。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、リセットに要する応答時間を短縮し、リアルタイ
ムな表示を行えるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の相転移型液晶パ
ネルの駆動方法は、印加電圧に応じて、ネマティック
相、コレステリック相、及び各相の準安定状態の3状態
にそれぞれ変化する液晶材料を封入した相転移型液晶パ
ネルに対し、液晶材料のネマティック−コレステリック
相転移を利用した情報の表示を行うことを前提とし、液
晶材料をネマティック相に相変化させるために印加する
リセット電圧を、予め定めた定義により決定される液晶
材料を準安定状態に維持させるために印加する駆動電圧
の2倍よりも大きくする。
【0016】本発明の相転移型液晶表示装置は、印加電
圧に応じて、ネマティック相、コレステリック相、及び
各相の準安定状態の3状態にそれぞれ変化する液晶材料
を封入した相転移型液晶パネルを備え、液晶材料のネマ
ティック−コレステリック相転移を利用して情報を相転
移型液晶パネル上に表示するものであり、予め定められ
た定義により決定される液晶材料を準安定状態に維持さ
せるための駆動電圧V d に基づいて設定された複数の電
圧値でそれぞれ電圧を供給する電圧供給手段と、電圧供
給手段から供給された電圧を相転移型液晶パネルに印加
する電圧印加手段と、を具備し、液晶材料をコレステリ
ック相からネマティック相に相変化させるために電圧印
加手段が印加するリセット電圧Vr と駆動電圧Vd の関
係が、 Vr = α・Vd 但し、αは2より大きい値の係数を満たしている。
【0017】なお、上記構成において、電圧供給手段
は、複数の電圧値でそれぞれ生成した電圧のなかから、
相転移型液晶パネルに印加すべき電圧を選択して電圧印
加手段に供給する、ことが望ましい。また、相転移型液
晶パネルのセル厚を5μmより薄くさせることにより、
駆動電圧Vd を低下させるとともに、αの値を向上させ
る、ことが望ましく、その相転移型液晶パネルのセル厚
は、3.0μmを下限値とする、ことが望ましい。
【0018】相転移型液晶においては、それのV−T
(電気光学)特性を考慮して、液晶分子を準安定状態に
保持させる駆動電圧Vd が決定される。この駆動電圧V
d に基づき、駆動電圧Vd の2倍を超える範囲内で別に
設定した、液晶分子をネマティック相に相変化させるた
めに印加するリセット電圧Vr を液晶に印加する。これ
により、液晶分子にはより大きな電界が作用し、その応
答速度が向上する。
【0019】液晶パネルは、通常、LSI等により駆動
され、印加できるリセット電圧Vrの大きさはLSIの
耐圧により制限される。上記駆動電圧Vd は、液晶パネ
ルのセル厚に応じて変化し、そのセル厚が薄くなると駆
動電圧Vd は下がる傾向が知られている。これらに着目
し、セル厚が薄い液晶パネルを採用するようにしたこと
で、LSIの耐圧による制限範囲内で得られるαの値が
大きくなり、液晶分子に対してより大きな電界を印加す
ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施の形
態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は、本実施の形態が適用された相転移
型液晶表示装置の回路構成図である。この図1を参照し
て、液晶表示装置の構成、及び動作について説明する。
液晶パネル101は、コレステリック相液晶を液晶材料
として封入した相転移型液晶パネルである。この液晶パ
ネル101は、コモンドライバ102、及びセグメント
ドライバ103によって単純マトリクス駆動されること
で、情報をドットマトリクス表示する。
【0022】相転移型液晶表示は、液晶のメモリ効果に
より、駆動電圧Vd (図3参照)を印加するだけで表示
内容を保持させることができることから、表示容量に限
界がないという利点がある。このため、大容量、大面積
の表示画面(液晶パネル)を備えた表示装置に適用され
る場合が多い。
【0023】液晶パネルが大容量になると、表示すべき
情報を迅速に表示させるために、その部分的な書き換え
を行う部分書き換え機能が必要となる。本実施の形態で
採用している液晶パネル101は大容量である。このた
め、液晶パネル101の部分書き換えを行えるように、
コモンドライバ102、及びセグメントドライバ103
は、コントローラ104が出力した制御信号に従い、逐
次書き込み型の駆動方式で液晶パネル101に電圧(交
流電圧)を印加する。
【0024】コントローラ104は、例えばホストコン
ピュータから表示すべき内容を入力信号として入力し、
この入力信号を基にして生成した制御信号をコモンドラ
イバ102、及びセグメントドライバ103にそれぞれ
出力することにより、液晶パネル101に表示すべき内
容を表示させる。
【0025】表示装置には、端子a、bを介して外部か
ら電圧が供給される。端子aには電圧Va 、他方の端子
bには電圧−VLCD がそれぞれ印加される。端子aに印
加された電圧Va は、コモンドライバ102、及びセグ
メントドライバ103にそれぞれ供給される。
【0026】端子aとbの間には、抵抗R1、R2、R
3、R4が、端子aの側からその順序で直列に接続され
ている。これらの抵抗R1〜R4は、端子a、b間の電
位差(電圧)を分圧する。
【0027】オペアンプOP1は、抵抗R1によって降
下された電圧Va がその非反転端子に入力される。同様
に、オペアンプOP2は抵抗R1、及びR2によって降
下された電圧Va 、オペアンプOP3は抵抗R1、R
2、及びR3によって降下された電圧Va が、それぞれ
その非反転端子に入力される。これらのオペアンプOP
1〜OP3の反転端子には、その出力がフィードバック
されている。このため、各オペアンプOP1〜OP3で
はイマジナリショートが成立し、各オペアンプOP1〜
OP3の出力Vb 、Vc 、Vc'は、それぞれ、その反転
端子の入力電圧と等しくなる。
【0028】オペアンプOP1の出力電圧Vb は、コモ
ンドライバ102に出力され、オペアンプOP2、及び
OP3の各出力電圧Vc 、Vc'は、共にセレクタ105
に出力される。
【0029】このセレクタ105は、コントローラ10
6が出力するリセット信号に従い、オペアンプOP2、
及びOP3からそれぞれ入力した出力電圧Vc 、Vc'の
一方を選択し、選択した出力電圧をコモンドライバ10
2、及びセグメントドライバ103にそれぞれ出力す
る。このセレクタ105は、リセット信号がアクティブ
であればオペアンプOP3の出力電圧Vc'を選択し、そ
のリセット信号がイナクティブであればオペアンプOP
2の出力電圧Vc を選択する。
【0030】上記電圧Va 、Vb 、Vc 、及びVc'は、
各ドライバ102、及び103が液晶パネル101に印
加する電圧となる。各ドライバ102、及び103は、
コントローラ104から入力した制御信号に従い、これ
ら供給された電圧Va 、Vb、Vc 、及びVc'を用いて
交流電圧波形を生成し、それを液晶パネル101に印加
する。
【0031】以上が、図1に示す液晶表示装置の構成、
及び各部の動作である。次に、図2を参照して、コモン
ドライバ102、及びセグメントドライバ103が液晶
パネル101に印加する電圧レベル、及びその波形につ
いて詳細に説明する。
【0032】図2は、コモンドライバ102、及びセグ
メントドライバ103が液晶パネル101に印加する駆
動電圧波形のタイミングチャートである。上述したよう
に、本実施の形態では、液晶パネル101を逐次書き込
み型の駆動方式で駆動する。この図2は、コントローラ
104から送られた制御信号が指定する液晶パネル10
1の1画素に対し、その書き込みの開始からそれの終了
までに印加される駆動電圧波形を示したものである。
【0033】図2において、共通波形201はコモンド
ライバ102が出力する駆動電圧波形、透過波形20
2、及び散乱波形203は、セグメントドライバ103
が出力する駆動電圧波形である。また、合成波形204
は、共通波形201と、透過波形202、及び散乱波形
203とが印加されることで、液晶に実際に印加される
電圧波形である。液晶に実際に印加される電圧、即ち合
成波形204は、共通波形201と、透過波形202、
或いは散乱波形203との間の電位差である。
【0034】図2に示すように、画素に電圧が印加され
ている期間は、それに印加されている電圧、即ち合成波
形204の形状の違いにより、リセット期間、選択期
間、及び保持期間に分類される。リセット期間、及び選
択期間を合わせた期間が、画素の書き込みに要する期間
である。
【0035】コモンドライバ102が出力する共通波形
201は、画素の書き込み内容に関わらない共通の波形
である。その波形の形状は、通常はVb の直流電圧であ
り、画素の書き込みが行われるリセット期間、及び選択
期間には、所定の周期で電圧がVa とVc'に交互に変動
する矩形波となる。
【0036】上記電圧Va 、Vb 、Vc 、及びVc'の大
小関係は、Va >Vb >Vc >Vc'となっており、Va
とVb の間の電位差、及びVb とVc の間の電位差は、
それぞれ駆動電圧Vd (図3参照)となっている。な
お、電圧Vb は、バイアスとして印加される電圧であ
る。
【0037】図1に示すコントローラ104は、リセッ
ト期間、及び選択期間の間、リセット信号をアクティブ
にする。このため、リセット期間中の共通波形201
は、電圧Vb の上側は実線で示す形状であるが、電圧V
b の下側は実線、及び点線で示す形状となり、その振幅
は駆動電圧Vd よりも大きくなる。リセット期間に続く
選択期間においても、コントローラ104はアクティブ
のリセット信号を出力するため、リセット期間と同様
に、共通波形201は実線、及び破線で示す形状であ
る。選択期間が経過すると、共通波形201は電圧Vb
の直流となる。
【0038】相転移型液晶では、図3に示すように、駆
動電圧Vd を印加することにより、液晶分子を準安定状
態に保持することができる。その準安定状態に保持させ
るための駆動電圧Vd は、コモンドライバ102、セグ
メントドライバ103の何れか、或いは両方を用いて印
加しても良いものであるが、本実施の形態ではセグメン
トドライバ103に印加させている。
【0039】セグメントドライバ103は、通常、電圧
がVa とVc に交互に変化する矩形波を、それに接続さ
れている全ての信号線に印加し、必要に応じて、その位
相を変更する。
【0040】本実施の形態では、画素の書き込みを行う
場合、その書き込む内容に関わらず、リセット期間の直
前に、書き込みを行う画素を一旦全てセット、即ち液晶
をコレステリック相に変化させ、その後、書き込みを行
うようにしている。そのセットは、共通波形201との
位相を一致させることにより行う。
【0041】液晶のセットが終了すると、リセット期間
に移行する。このリセット期間において、透過波形20
2と散乱波形203の形状は等しく、リセット期間に移
行すると、セグメントドライバ103は、それまでに印
加していた交流電圧の位相を180度、言い換えれば共
通波形201との位相を180度ずらす。このリセット
期間には、セレクタ105から電圧Vc'が供給されてい
る。このため、透過波形202、及び散乱波形203
は、実線、及び破線で示す形状となる。
【0042】合成波形204は、上記したように、液晶
に実際に印加されている電圧(の波形)であり、コモン
ドライバ102、及びセグメントドライバ103がそれ
ぞれ印加した電圧の差である。リセット期間において実
線で示す波形は、駆動電圧V d の2倍のリセット電圧で
あり、これは従来のリセット電圧に対応する。これに対
し、本実施の形態では、リセット期間における共通波形
201、透過波形202、及び散乱波形203の各波形
の最小電圧をVc'としているため、実線、及び破線で示
す波形となり、駆動電圧Vd の2倍よりも大きい電圧が
液晶に印加される。
【0043】相転移型液晶のリセット時の応答時間は、
それに印加される電界が大きくなるにしたがって短くな
ることが知られている。本実施の形態では、電圧Vc'を
調整し、リセット電圧を駆動電圧Vd の2.2(=α)
倍にして、リセットに要する応答時間を計測したとこ
ろ、その応答時間は10ms以下となった。従来の応答
時間は数十msである。このことから明らかなように、
リセットに要する応答時間が大幅に短縮した。これによ
り、リセット期間を短く設定することができるようにな
ったため、リアルタイム表示を行うことが可能となっ
た。
【0044】リセット期間が経過し、それに続く選択期
間に移行する際、セグメントドライバ103は、画素に
書き込む内容に応じて、印加する電圧の位相を変化させ
る。具体的には、画素が光を透過する状態とさせる場
合、透過波形202から判るように、リセット期間中の
位相に対して変化させず、画素が光を散乱する状態とさ
せる場合には、散乱波形203から判るように、リセッ
ト期間中の位相から180度ずらす。言い換えれば、散
乱波形203の位相を共通波形201のそれに合わせ
る。これにより、セグメントドライバ103が散乱波形
203を印加した場合、選択期間中の合成波形204
は、散乱波形203と共通波形201の電位差がなくな
って電圧無印加状態となり、液晶はネマティック相から
コレステリック相に変化する。その一方、セグメントド
ライバ103が透過波形202を印加した場合には、図
中、破線で示すように、振幅が2Vd よりも大きい交流
波形が印加され、液晶はネマティック相の状態のままで
ある。
【0045】選択期間に続く保持期間においては、セグ
メントドライバ103からは最大値がVa で最小値がV
c の矩形波が印加され、他方のコモンドライバ102か
らは電圧Vb の直流電圧が印加される。このため、合成
波形204は、振幅がVd の交流波形となり、液晶分子
が準安定状態に保持され、画素に書き込んだ内容は保持
される。
【0046】なお、本実施の形態では、コントローラ1
04はリセット期間、及び選択期間の間、リセット信号
をアクティブにしているが、リセット信号をアクティブ
にする期間はリセット期間のみとしても良い。
【0047】ところで、相転移型液晶表示には、原理的
に制限のない超大容量表示が実現できる、偏光板が不要
であるため表示が明るい、メモリ効果によりフリッカー
フリーの表示が実現できる、といった数々の利点があ
る。しかし、その一方では、図3に示すコレステリック
相からネマティック相への相転移曲線におけるしきい値
(相転移電圧)が高いことから、高い電圧を印加しなけ
ればならないという不都合がある。
【0048】本実施の形態では、駆動電圧Vd の2倍を
超えるリセット電圧を印加することから、印加する電圧
はより高くなる。通常、コモンドライバ102、及びセ
グメントドライバ103は、LSIの形でシステムに実
装される。LSIの耐圧からは、リセット電圧をあまり
高くすることは望ましくない。
【0049】本実施の形態では、リセット電圧の大きさ
を抑えるために、セル厚(液晶層の厚さ)が薄い液晶パ
ネル101を採用している。セル厚を薄くすると、それ
に応じて駆動電圧Vd が下がることから、液晶パネル駆
動用の汎用LSIを使用することができる、LSIの耐
圧による制限範囲内で得られるリセット電圧と駆動電圧
d の比αの値(=リセット電圧/駆動電圧Vd )がよ
り大きくなり、リセットに要する応答時間をより短縮で
きるといった効果が得られる。また、従来の相転移型液
晶表示装置に対しても、本発明の適用が容易となるとい
う効果も得られる。
【0050】リセット電圧を駆動電圧Vd の2倍よりも
大きくしたことにより、各ドライバ102、及び103
に対して、従来よりも多くの電圧値の異なる電圧を供給
する必要が生じる。本実施の形態においては、セレクタ
105により、電圧Vc 、Vc'の何れかを選択して各ド
ライバ102、及び103に供給するようにしたこと
で、その供給する電圧の種類の増加分を相殺し、各ドラ
イバ102、及び103が備えるべき端子数の増加を回
避させている。これにより、汎用LSIを各ドライバ1
02、及び103は用いることが容易となるとともに、
従来の相転移型液晶表示装置に対する本発明の適用がよ
り容易となるという効果が得られる。
【0051】本実施の形態で採用した液晶パネル101
のセル厚は4.5μmである。普通、相転移型液晶パネ
ルのセル厚は5μm程である。このように、セル厚が薄
い液晶パネル101を採用し、駆動電圧Vd の2倍を超
えるリセット電圧を印加することにより、上述したよう
に、リセット電圧をLSIの耐圧以下に抑えつつ、リセ
ット時の応答時間を大幅に短縮することができた。しか
し、その一方では、セル厚を薄くすると、コントラスト
が低下するという不具合がある。使用環境、使用する液
晶材料等にもよるが、このコントラストが低下するとい
う不具合を抑えるために、セル厚は3μm位を薄さの限
界とすることが望ましい。
【0052】なお、本実施の形態では、予め定めた電圧
を液晶パネル101に印加するようにしている。しか
し、表示装置が使用される環境に応じて、その応答時間
をユーザが任意に設定できるように、各ドライバ10
2、及び103に供給する電圧を調節できるようにして
も良い。また、電圧Vc'を各ドライバ102、及び10
3に出力しているが、何れか一方にのみ電圧Vc'を供給
するようにしても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、液晶を準
安定状態に保持するために印加する駆動電圧Vd に基づ
き、駆動電圧Vd の2倍を超える範囲内で別に設定し
た、液晶分子をネマティック相に相変化(リセット)さ
せるために印加するリセット電圧を液晶パネルに印加す
る。このため、リセットに要する応答時間が短くなり、
情報のリアルタイム表示を行うことができる。
【0054】また、本発明は、セル厚が薄い液晶パネル
を採用し、駆動電圧Vd を小さくさせたため、LSI等
の耐圧による制限範囲内で得られるαの値が大きくな
り、液晶分子に対してより大きな電界を印加することが
できる。この結果、液晶の応答時間をより短縮させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態が適用された液晶表示装置の回路
構成図である。
【図2】駆動電圧波形のタイミングチャートである。
【図3】相転移型液晶のV−T(電気光学)特性を示す
図である。
【符号の説明】
101 液晶パネル 102 コモンドライバ 103 セグメントドライバ 104 コントローラ 105 セレクタ OP1〜OP3 オペアンプ R1〜R4 抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加電圧に応じて、ネマティック相、コ
    レステリック相、及び前記各相の準安定状態の3状態に
    それぞれ変化する液晶材料を封入した相転移型液晶パネ
    ルに対し、前記液晶材料のネマティック−コレステリッ
    ク相転移を利用した情報の表示を行うための駆動方法で
    あって、 前記液晶材料をネマティック相に相変化させるために印
    加するリセット電圧を、前記液晶材料を前記準安定状態
    に維持させるために印加する駆動電圧の2倍よりも大き
    くした、 ことを特徴とする相転移型液晶パネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 印加電圧に応じて、ネマティック相、コ
    レステリック相、及び前記各相の準安定状態の3状態に
    それぞれ変化する液晶材料を封入した相転移型液晶パネ
    ルを備え、前記液晶材料のネマティック−コレステリッ
    ク相転移を利用して情報を前記相転移型液晶パネル上に
    表示する相転移型液晶表示装置であって、 前記液晶材料を前記準安定状態に維持させるための駆動
    電圧Vd に基づいて設定された複数の電圧値でそれぞれ
    電圧を供給する電圧供給手段と、 前記電圧供給手段から供給された電圧を前記相転移型液
    晶パネルに印加する電圧印加手段と、 を具備し、 前記液晶材料をコレステリック相からネマティック相に
    相変化させるために前記電圧印加手段が印加するリセッ
    ト電圧Vr と前記駆動電圧Vd の関係が、 Vr = α・Vd 但し、αは2より大きい値の係数を満たすことを特徴と
    する相転移型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧供給手段は、前記複数の電圧値
    でそれぞれ生成した電圧のなかから、前記相転移型液晶
    パネルに印加すべき電圧を選択して前記電圧印加手段に
    供給する、 ことを特徴とする請求項2記載の相転移型液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記相転移型液晶パネルのセル厚を5μ
    mより薄くさせることにより、前記駆動電圧Vd を低下
    させるとともに、前記αの値を向上させる、 ことを特徴とする請求項2記載の相転移型液晶表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記相転移型液晶パネルのセル厚は、
    3.0μmを下限値とする、 ことを特徴とする請求項4記載の相転移型液晶表示装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331730B1 (ko) * 1999-03-18 2002-04-09 가타오카 마사타카 액정표시장치 및 그 구동방법
JP2007219414A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Fujifilm Corp 液晶調光デバイスの駆動方法
KR101470008B1 (ko) * 2008-08-12 2014-12-05 엘지이노텍 주식회사 액정표시장치
KR101469988B1 (ko) * 2008-05-02 2014-12-10 엘지이노텍 주식회사 액정표시장치

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