JPH09230351A - 配向膜の配向処理方法 - Google Patents

配向膜の配向処理方法

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JPH09230351A
JPH09230351A JP6002196A JP6002196A JPH09230351A JP H09230351 A JPH09230351 A JP H09230351A JP 6002196 A JP6002196 A JP 6002196A JP 6002196 A JP6002196 A JP 6002196A JP H09230351 A JPH09230351 A JP H09230351A
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JP
Japan
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alignment film
irradiation
alignment
rubbing
alignment layer
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Norio Asagi
典生 浅儀
So Kuwabara
創 桑原
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配向膜を従来よりも低温度かつ短時間で硬化
させることができ、しかもパーティクルの発生を抑えつ
つ液晶ディスプレイの視野角を広げることができる配向
処理方法を提供する。 【解決手段】 この配向処理方法は、ガラス基板上に配
向膜を塗布して配向膜付基板を形成する第1の工程41
と、この配向膜付基板上の未硬化の配向膜に対して、電
子線照射および紫外線照射の少なくとも一方を行って当
該配向膜を硬化させる第2の工程42と、この工程後の
配向膜に対して、ラビングに加えて、レーザー照
射、イオンビーム照射およびプラズマ照射の内の少なく
とも一つを行って配向処理を施す第3の工程43とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば液晶ディ
スプレイの製造等に利用されるものであって、液晶分子
を所定方向に配向させるための配向膜に対して配向処理
を施す、配向膜の配向処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶分子を基板の表面において所定方向
に配向させるために、基板の表面に、ポリイミド等の高
分子有機材料から成る配向膜を塗布することが行われて
いる。
【0003】この場合、基板の表面に単に配向膜を塗布
しただけでは、液晶分子が基板の表面に対して単に平行
に配列するだけで、液晶分子を所定方向に配列(即ち配
向)させることはできない。
【0004】そこで従来は、次のような工程で、配向膜
に配向処理を施していた。
【0005】基板上に配向膜を塗布する。
【0006】当該配向膜に、所定の温度と時間(例え
ば80〜100℃、2分間程度)でプリベークを行う。
焼成前にプリベークを行うのは、簡単に言えば、ウェッ
ト状態の膜を均一にし、均一加熱で溶媒を均一に蒸発さ
せ均一な膜面を得ることと、溶媒の突沸を防いで、配向
膜にクラックや剥がれ等の不具合が生じるのを防止する
ためである。
【0007】プリベーク後の配向膜に、所定の温度と
時間(例えば200〜250℃、60分間程度)で焼成
を行う。焼成を行うのは、簡単に言えば、高分子有機材
料を反応させて硬化させるためである。
【0008】焼成後の配向膜の表面を、ナイロンやレ
ーヨン等から成るラビング布で一定方向に機械的にラビ
ングする(擦る)ことによって、配向膜に配向処理を施
す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に焼成によって配向膜の硬化を行う従来の方法では、配
向膜付基板をオーブン内において上記のような高温度に
長時間曝すことになり、それによって、当該配向膜付基
板に(より具体的には配向膜の下に)焼成前から形成さ
れているカラーフィルタ等に、変形、変質等の悪影響を
与えるという問題がある。しかも、焼成に長時間を要す
るので、そのぶんスループット(単位時間当たりの処理
能力)が低いという問題がある。
【0010】また、上記のようにラビングによって配向
膜に配向処理を施す方法では、配向膜が一定方向にしか
もほぼ均一に配向処理されるため、液晶分子の配向方向
が一定でしかもそのプレチルト角(液晶分子が配向膜表
面より起き上がる角度を言う)もほぼ均一であるため、
液晶ディスプレイを構成した場合にその視野角が狭いと
いう問題がある。
【0011】これを解決するために、上記のようなラビ
ング布を用いて、同じ配向膜の表面を異なった方向へ2
回ラビングして、二方向配向を可能にする配向処理が行
われている。そのようにすれば、コントラストは下がる
ものの、視野角をある程度広くすることができる。
【0012】ところが、このようにラビング処理を2回
行って視野角を広くする方法では、それぞれのラビング
処理の際にパーティクル(ゴミ)が発生するため、パー
ティクルが大量に発生して、これが液晶ディスプレイの
特性を悪化させ、ひいては歩留まりを低下させる要因に
なるという問題がある。例えば、パーティクルが発生し
てそれが配向膜に付着していると、それによって表示む
らが生じて表示品質が低下したり、電気的にショートす
る個所が生じたりする。
【0013】そこでこの発明は、配向膜を従来よりも低
温度かつ短時間で硬化させることができ、しかもパーテ
ィクルの発生を抑えつつ液晶ディスプレイの視野角を広
げることができる配向膜の配向処理方法を提供すること
を主たる目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の配向処理方法は、基板上に設けられた未
硬化の配向膜に対して、電子線照射および紫外線照射の
少なくとも一方を行って当該配向膜を硬化させ、次いで
この硬化後の配向膜に対して、ラビングに加えて、レー
ザー照射、イオンビーム照射およびプラズマ照射の内の
少なくとも一つを行って配向処理を施すことを特徴とす
る。
【0015】上記方法によれば、未硬化の配向膜に照射
する電子線または紫外線のエネルギーによって、配向膜
を構成する高分子に架橋反応、重合反応等の化学反応が
起こり、焼成を行う場合よりも低温で、かつ短時間で、
当該配向膜を硬化させることができる。
【0016】また、配向処理において、ラビングに加え
て、レーザー照射、イオンビーム照射およびプラズマ照
射の内の少なくとも一つを併用すると、配向膜は複数の
配向方向を持つようになり、配向方向が複数に分散した
マルチドメイン配向またはランダムドメイン配向を実現
することができるので、液晶ディスプレイを構成した場
合の視野角を広げることができる。しかも、ラビングは
1回で済み、レーザー照射、イオンビーム照射あるいは
プラズマ照射では非接触で配向膜に配向処理を施すこと
ができるのでパーティクルの発生は非常に少なく、従っ
てラビングを2回行う従来法よりもパーティクルの発生
を減少させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施例に係
る配向処理方法を示す工程図である。この配向処理方法
は、図2等も参照して、ガラス基板4上に配向膜6を塗
布して配向膜付基板2を形成する第1の工程41と、こ
の配向膜付基板2上の未硬化の配向膜6に対して、電子
線照射および紫外線照射の少なくとも一方を行って当該
配向膜6を硬化させる第2の工程42と、次いでこの硬
化後の配向膜6に対して、ラビングに加えて、レー
ザー照射、イオンビーム照射およびプラズマ照射の内の
少なくとも一つを行って配向処理を施す第3の工程43
とを備えている。この第3の工程43における各種処理
の順序は問わない。
【0018】配向膜付基板2は、ガラス基板4の表面に
ポリイミド等の有機高分子材料から成る配向膜6を塗布
したものである。なお、液晶ディスプレイを構成する場
合は、ガラス基板4と配向膜6との間に、ITO(スズ
をドープした酸化インジウム)等から成る透明電極が形
成される。また、カラーの液晶ディスプレイを構成する
場合は、配向膜6の下にカラーフィルタが形成される。
【0019】この未硬化の配向膜6に対する硬化処理
は、例えば図2に示すように、電子線8の照射、または
紫外線10の照射、またはこれらの両方を行う。
【0020】この場合の電子線8の照射条件は、例えば
次のとおりである。加速電圧:150kV以下、照射線
量:1〜500Mrad、照射雰囲気:窒素ガス中。窒
素ガス雰囲気中で行うのは、電子線照射によって配向膜
中に生成されるラジカルが大気中の酸素と反応して配向
膜表面の硬化が完全に行われなくなる現象を避けるため
である。
【0021】紫外線10の照射条件は、例えば次のとお
りである。波長:200〜250nm、エネルギー密
度:30J/cm2 以下、照射時間:10秒〜10分。
【0022】未硬化の配向膜6に電子線8または紫外線
10を照射すると、それらのエネルギーによって、配向
膜6を構成する高分子に架橋反応、重合反応等の化学反
応が起こり、焼成を行う場合よりも低温で(例えば室温
程度で)、かつ短時間に(例えば10分以下で)、当該
配向膜6を硬化させることができる。従って、配向膜付
基板2にカラーフィルタ等が形成されていても、それら
に熱による変形、変質等の悪影響を与えない。しかも、
処理時間が短縮されるので、そのぶんスループットが向
上する。
【0023】また、電子線照射や紫外線照射による場
合、それらのエネルギー利用による化学反応によって配
向膜6を硬化させるので、焼成の場合のような溶媒の突
沸が起こりにくく、従って焼成の場合に行っていたプリ
ベークの省略が可能になる。その結果、工程の簡略化に
よってスループットが一層向上する。
【0024】上記のようにして硬化させた後の配向膜6
に対するラビングは、例えば図3を参照して、移動テー
ブル12上に配向膜付基板2を載せ、移動テーブル12
を例えば矢印A方向に移動させることによって、その上
方に設けたロール状のラビング布14で配向膜6の表面
をラビングする(擦る)ことによって行う。ラビング布
14は、例えばナイロン、レーヨン等から成る。このラ
ビング布14は、通常は矢印Bのように、移動テーブル
12の移動とは逆方向に回転させる。このラビング処理
の条件は、例えば次のとおりである。テーブル速度:1
20mm/秒以下、押込量:0.7mm以下、パス回
数:1〜2回。
【0025】硬化後の配向膜6に対するレーザー16ま
たはイオンビーム18の照射は、例えば図4に示すよう
に、配向膜6のほぼ真上から行っても良いし、例えば図
5に示すように、配向膜表面に対して90度未満の照射
角度θで(即ち斜めに)行っても良い。配向膜6の全面
にレーザー16またはイオンビーム18を照射するため
に、レーザー16またはイオンビーム18を必要に応じ
てXY方向にスキャンしても良い。斜め照射する場合、
例えば図6に示すように、ラビング方向D(これは図3
の移動方向Aと等しい)と、レーザー16またはイオン
ビーム18の照射方向Eとの間に所定の方位角度φを持
たせて、ラビング方向Dと照射方向Eとを互いに異なら
せるのが好ましい。その理由は以下に述べる。レーザー
16またはイオンビーム18を配向膜6のほぼ真上から
照射する場合は、上記方位角度φは存在せず、従ってラ
ビング方向は任意である。
【0026】レーザー16の照射条件は、例えば次のと
おりである。波長:248nm(KrFレーザー)〜1
0.6μm(CO2 レーザー)、エネルギー密度:50
0mJ/cm2 以下、ショット回数:1〜10ショッ
ト。
【0027】イオンビーム18の照射条件は、例えば次
のとおりである。イオン種:ヘリウム、ネオン、アルゴ
ン等の不活性ガスイオン、エネルギー:100〜500
eV、ビーム電流:1〜10mA、照射時間:10秒〜
3分。
【0028】配向膜6にレーザー16を照射することに
よって、配向膜6に配向処理を施すことができる。これ
は、レーザー16のエネルギーによって、配向膜6を構
成する高分子の主鎖または側鎖が切断されて所定方向に
並ぶようになり、それに沿って液晶分子が配向するよう
になるからであると考えられる。しかも、ラビングとは
違って、非接触で配向膜6に配向処理を施すことができ
るため、パーティクルの発生を防止することができる。
【0029】配向膜6にイオンビーム14を照射するこ
とによっても、配向膜6に配向処理を施すことができ
る。これは、イオンビーム14を照射することで、配
向膜6の表面が改質され、配向膜6を構成する高分子の
主鎖または側鎖が一定方向に並び、それに沿って液晶分
子が配向するようになる、あるいはイオンビーム照射
によるスパッタリングによって配向膜6の表面に多数の
微小な溝状のものが形成され、それに沿って液晶分子が
配向するようになるためであると考えられる。しかも、
ラビング法とは違って、非接触で配向膜6に配向処理を
施すことができるため、パーティクルの発生を防止する
ことができる。
【0030】従って、上記のようにレーザー16または
イオンビーム18の照射角度θを90度未満にし、かつ
それらの照射方向Eとラビング方向Dとを方位角度φを
持たせて互いに異ならせることにより、配向膜6は互い
に異なる二つ以上の配向方向を持つようになり、マルチ
ドメイン配向を実現することができる。その結果、液晶
ディスプレイの視野角を広げることができる。
【0031】その場合、照射角度θを小さくするほど、
レーザー16またはイオンビーム18の照射によって得
られる配向秩序度(どの程度の割合の液晶分子が同一方
向に配向するかを示す度合い)およびプレチルト角(液
晶分子が配向膜表面より起き上がる角度)が大きくなる
ので、ラビングによって得られるそれらと合わせて、よ
り明確なマルチドメイン配向を実現することができる。
【0032】レーザー16またはイオンビーム18を配
向膜6のほぼ真上から照射すると、それによって得られ
る配向秩序度は小さくなるけれども、これは見方を変え
れば、配向膜は多数に分散したランダムな配向方向を持
っていることであり、従ってランダムドメイン配向を実
現することができる。これによって液晶分子はランダム
な配向を示すため、光が散乱される度合いが強くなり、
これによっても液晶ディスプレイの視野角を広げること
ができる。但し、その場合のプレチルト角は小さいの
で、プレチルト角の大きいラビングと併用する必要があ
り、この発明ではそのようにしている。
【0033】硬化後の配向膜6に対するプラズマ照射
は、例えば図7に示すようなプラズマ処理装置を用いて
行う。このプラズマ処理装置は、真空に排気されかつガ
ス26が導入される真空容器20内にホルダ兼電極22
と電極24とを相対向させて配置し、両者間に高周波電
源28から高周波電力を供給して高周波放電によってプ
ラズマ30を生成するものである。このホルダ兼電極2
2上に前述したような配向膜付基板2を載せておくと、
その配向膜6にプラズマ30が入射する。ガス26は例
えばアルゴン等の不活性ガスである。真空容器20内の
真空度は例えば0.6〜0.2Torr程度にする。投
入高周波電力は例えば100〜300W程度にする。
【0034】配向膜6にプラズマ30を入射させること
によっても、配向膜6に配向処理を施すことができる。
これは、プラズマ30のエネルギーによって、配向膜6
を構成する高分子の主鎖または側鎖が切断されて所定方
向に並ぶようになり、それに沿って液晶分子が配向する
ようになるからであると考えられる。しかも、ラビング
とは違って、非接触で配向膜6に配向処理を施すことが
できるため、パーティクルの発生を防止することができ
る。
【0035】ラビングの他に、上記レーザー照射、イオ
ンビーム照射およびプラズマ照射の内の少なくとも一つ
を行えば、上記のような作用による、マルチドメイン配
向またはランダムドメイン配向を実現することができる
ので視野角を広げることができるけれども、ラビングに
加えて、レーザー照射、イオンビーム照射およびプラズ
マ照射の内の複数の処理を行えば、配向膜6により多様
な配向処理を施すことができるので、マルチドメイン配
向またはランダムドメイン配向をより強力に実現するこ
とができ、視野角をより広げることができる。
【0036】次に、より具体的な実施例を説明すると、
図8に示すように、ラビング方向Dが90度異なる上下
2枚の配向膜付基板2を用いて構成した、ツイスト角9
0度のTN(ツイストネマティック)型のセル組の視野
角を測定した結果を図9に示す。この視野角は、コント
ラスト比が10の領域を示したものである。
【0037】図9中に一点鎖線で示す視野角は、配向膜
6に実施例1の処理を施した場合に得られたものであ
り、実線で示す視野角は、配向膜6に実施例2の処理を
施した場合に得られたものであり、破線で示す視野角
は、従来法によって得られたものである。
【0038】実施例1の処理条件は次のとおりである。
【0039】(1)硬化処理:電子線照射 加速電圧:150kV 照射線量:20Mrad 照射雰囲気:窒素ガス中 照射角度:垂直 コンベア速度:5m/分
【0040】(2)配向処理:ラビング後レーザー照射 ラビング テーブル速度:120mm/秒 押込量:0.5mm パス回数:1回 レーザー照射 種類:KrFレーザー エネルギー密度:60mJ/cm2 ショット回数:10ショット 照射角度θ:45度 方位角度φ:90度
【0041】実施例2の処理条件は次のとおりである。
【0042】(1)硬化処理:紫外線照射 波長:253nm エネルギー密度:30J/cm2 照射角度:垂直 照射時間:30秒
【0043】(2)配向処理:レーザー照射後プラズマ
照射、その後ラビング レーザー照射 種類:KrFレーザー エネルギー密度:60mJ/cm2 ショット回数:10ショット 照射角度:垂直 プラズマ照射 ガス種:アルゴン 真空度:0.4Torr 高周波電力:150W ラビング テーブル速度:120mm/秒 押込量:0.5mm パス回数:2回
【0044】従来法の処理条件は次のとおりである。
【0045】(1)硬化処理:プリベーク後、焼成 プリベーク 温度:80℃ 時間:120秒 焼成 温度:250℃ 時間:60分
【0046】(2)配向処理:ラビング テーブル速度:120mm/秒 押込量:0.5mm パス回数:1回
【0047】図9から、従来法よりも実施例1の方が、
それよりも更に実施例2の方が、視野角が広がっている
ことが分かる。
【0048】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0049】請求項1記載の配向処理方法によれば、未
硬化の配向膜に照射する電子線または紫外線のエネルギ
ーによって、配向膜を構成する高分子に架橋反応、重合
反応等の化学反応が起こり、焼成を行う場合よりも低温
で、かつ短時間で、当該配向膜を硬化させることができ
る。従って、配向膜付基板にカラーフィルタ等が形成さ
れていても、それらに熱による変形、変質等の悪影響を
与えない。しかも、処理時間が短縮されるのでそのぶん
スループットが向上する。
【0050】また、電子線照射や紫外線照射による場
合、それらのエネルギー利用による化学反応によって配
向膜を硬化させるので、焼成の場合のような溶媒の突沸
が起こりにくく、従って焼成の場合に行っていたプリベ
ークの省略が可能になる。その結果、工程の簡略化によ
ってスループットが一層向上する。
【0051】また、配向処理において、ラビングに加え
て、レーザー照射、イオンビーム照射およびプラズマ照
射の内の少なくとも一つを併用すると、配向膜は複数の
配向方向を持つようになり、配向方向が複数に分散した
マルチドメイン配向またはランダムドメイン配向を実現
することができるので、液晶ディスプレイを構成した場
合の視野角を広げることができる。しかも、ラビングは
1回で済み、レーザー照射、イオンビーム照射あるいは
プラズマ照射では非接触で配向膜に配向処理を施すこと
ができるのでパーティクルの発生は非常に少なく、従っ
てラビングを2回行う従来法よりもパーティクルの発生
を減少させることができる。その結果例えば、液晶ディ
スプレイの特性を悪化させる要因が少なくなるので、液
晶ディスプレイの歩留まりを向上させることができるよ
うになる。
【0052】請求項2記載の配向処理方法によれば、ラ
ビングに加えて、レーザー照射、イオンビーム照射およ
びプラズマ照射の内の複数の処理を行うことによって、
配向膜により多様な配向処理を施すことができるので、
マルチドメイン配向またはランダムドメイン配向をより
強力に実現することができ、視野角をより広げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る配向処理方法を示す
工程図である。
【図2】配向膜に電子線または紫外線を照射する状態の
一例を示す図である。
【図3】配向膜にラビングを施す状態の一例を示す図で
ある。
【図4】配向膜にレーザーまたはイオンビームを照射す
る状態の一例を示す図である。
【図5】配向膜にレーザーまたはイオンビームを照射す
る状態の他の例を示す図である。
【図6】ラビング方向に対するレーザーまたはイオンビ
ームの方位角度φを示す平面図である。
【図7】プラズマ処理装置の一例を示す断面図である。
【図8】液晶ディスプレイを構成するセル組の一例を拡
大して示す斜視図である。
【図9】図8に示したようなセル組において、実施例の
方法によって得られた視野角範囲と、従来法によって得
られた視野角範囲とを示す図である。
【符号の説明】
2 配向膜付基板 4 ガラス基板 6 配向膜 8 電子線 10 紫外線 14 ラビング布 16 レーザー 18 イオンビーム 30 プラズマ 41〜43 工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた未硬化の配向膜に対
    して、電子線照射および紫外線照射の少なくとも一方を
    行って当該配向膜を硬化させ、次いでこの硬化後の配向
    膜に対して、ラビングに加えて、レーザー照射、イオン
    ビーム照射およびプラズマ照射の内の少なくとも一つを
    行って配向処理を施すことを特徴とする配向膜の配向処
    理方法。
  2. 【請求項2】 前記硬化後の配向膜に対して、ラビング
    に加えて、レーザー照射、イオンビーム照射およびプラ
    ズマ照射の内の複数の処理を行って配向処理を施す請求
    項1記載の配向膜の配向処理方法。
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