JPH09231939A - 高融点金属電極,その製造方法,及びそれを用いた放電灯用電極 - Google Patents

高融点金属電極,その製造方法,及びそれを用いた放電灯用電極

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JPH09231939A
JPH09231939A JP3189996A JP3189996A JPH09231939A JP H09231939 A JPH09231939 A JP H09231939A JP 3189996 A JP3189996 A JP 3189996A JP 3189996 A JP3189996 A JP 3189996A JP H09231939 A JPH09231939 A JP H09231939A
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JP
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tungsten
electrode
discharge lamp
rhenium
anode
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JP3189996A
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English (en)
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Yoshihiro Wada
吉弘 和田
Koji Asahi
康二 朝日
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Tokyo Tungsten Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tungsten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来から用いられてきたタングステン材料を
改良する事により大幅な陽極の寿命の改善に役立つタン
グステン電極,その製造方法,及びそれを用いた放電灯
用電極を提供すること。 【解決手段】 モリブデン,タングステン,及びそれら
の合金等からなる高融点金属電極は,粉末冶金法によっ
て重量比で0.1%〜25%の範囲でレニウム元素を添
加したタングステンからなるレニウムタングステン部6
を少なくとも一部に備えている。放電灯用電極は,前記
高融点金属電極をタングステン陽極5として用い,前記
レニウムタングステン部6は,前記タングステン陽極5
の電子突入部に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,タングステン電極
等の高融点金属電極に関し,詳しくは,放電灯等に用い
られる高融点金属電極に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,放電灯などの電極の陽極に用い
られる電極材料としては,粉末冶金法によって製造され
るタングステンが用いられる。これは放電電極の陽極
(以下,単に陽極と呼ぶ)として高い耐熱性と放電特性
が要求されるためであり,現在までこれに変わる材料は
発見されていない。
【0003】電極用金属タングステンの製造方法として
は,一般に鉱石又は,中間生成物を基に精錬,還元を行
い,粉末タングステンを製造し,これを粉末冶金法によ
って焼き固めたものに対して転打等の塑性加工,切削等
を行い電極として成型を行なった後,内部の残留ガス成
分を除去するため真空中で1600℃〜2400℃の熱
処理を行い,放電灯などの内部に組み込まれて使用され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが,この従来法
によって製造されたタングステン材料を基に製造された
放電灯用電極は,比較的早期に放電灯内部のガラス面の
黒化現象によって放電灯としての寿命をもたらすことに
なる。より具体的に黒化現象について説明すると,この
放電灯は,各電極に電圧をかけると陰極より陽極に向け
放電が起こり,この放電により内部ガスが励起され放電
灯として機能する。この際に,電極部では,陰極から放
出された電子は高いエネルギーを持ったまま陽極へ突入
する。電子の突入された陽極は,電子の持つ運動エネル
ギーとジュール熱により部分的に2000℃以上の高温
に加熱される。ところが,この高温状態では,陽極のタ
ングステンは,結晶粒の再配列挙動を起こすことが一般
に知られている。この時,一般的なタングステンの場
合,粒界に不純分元素の集積現象が起き,結果的に結晶
粒と粒界との間に電子の密度に差が生じることになる。
特に,粒界は上記元素の集積に起因する融点の低下と電
子の密度の上昇による高温化によって成分の蒸発拡散が
顕著に起きることになる。
【0005】また,近年は装置の大型化,高出力化に伴
い陽極にも更なる放電特性と寿命が求められる様になっ
てきている。
【0006】そこで,本発明の技術的課題は,これらの
要求に基づき,従来から用いられてきたタングステン材
料を改良する事により大幅な陽極の寿命の改善に役立つ
高融点金属電極,その製造方法,及びそれを用いた放電
灯用電極を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,重量比
で0.1%〜25%の範囲でレニウム元素を添加したタ
ングステンからなるレニウムタングステン部を少なくと
も一部に備えたことを特徴とする高融点金属電極が得ら
れる。
【0008】また,本発明によれば,前記高融点金属電
極において,前記レニウムタングステン部は高融点金属
に接合されていることを特徴とする高融点金属電極が得
られる。
【0009】また,本発明によれば,前記いずれかの高
融点金属電極を陽極として用い,前記レニウムタングス
テン部は,前記陽極の電子突入部に形成されていること
を特徴とする放電灯用電極が得られる。
【0010】また,本発明によれば,前記放電灯用電極
と高融点金属からなる陰極とを封入管内に互いに対向し
て封入ガスを充填して封入したことを特徴とする放電灯
用電極が得られる。
【0011】また,本発明によれば,高融点金属に重量
比で0.1%〜25%の範囲でレニウム元素を添加した
タングステンからなるレニウムタングステン部を少なく
とも一部に形成することを特徴とする高融点金属電極の
製造方法が得られる。
【0012】さらに,本発明によれば,前記高融点金属
電極の製造方法において,前記レニウムタングステン部
は高融点金属にプレス,クラッド,又はCVD法により
形成することを特徴とする高融点金属電極の製造方法が
得られる。
【0013】ここで,本発明において,高融点金属とし
て,モリブデン,タングステン,又はそれらの合金が好
ましい。
【0014】また,本発明では,放電灯の陽極に用いら
れるタングステン電極にタングステンに重量比で0.1
%〜25%の範囲でレニウムを添加されたタングステン
電極を予め定められた形状に加工し,次に,内部の残留
ガス成分を除去するための真空中での熱処理を行った
後,放電灯の陽極として使用する事により大幅な黒化現
象による寿命の改善が出来るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】図1は本発明の実施の形態による放電灯の
概要を示す図である。図1を参照して,放電灯は第1の
電極サポート2の先端に設けられた電極サポート2より
太い径のタングステン合金陰極3と,第2の電極サポー
ト4の先端に設けられたタングステン電極からなるタン
グステン陽極5とを備えている。タングステン陽極5と
タングステン合金陰極3とは,封入ガス7に満たされた
石英封入管8中に,対向して封入されている。以上まで
は,従来技術と同様の構成である。
【0017】本発明の実施の形態による放電灯では,タ
ングステン陽極5の先端に,レニウムタングステン部6
が形成されている。タングステンにレニウムタングステ
ン(Re−W)をプレス等によって張り合わせることに
よって,形成されている。レニウムタングステン部6
は,0.1〜25%の範囲でレニウムを添加したタング
ステン電極からなる。ここで,レニウムタングステン部
は,電子が突入する部分,例えば,陰極と対向する電極
サポート側端面及び表面部に形成しても良い。
【0018】タングステン電極は,レニウム添加後,内
部の残留ガス成分を除去するための真空中で熱処理を行
った後,放電灯の陽極として使用される。このタングス
テン電極を放電灯の陽極として使用した場合,使用状況
においてタングステンの粒界に添加元素による強化現象
が起きる事と,不純物元素の添加元素との優先的結合に
より粒界に於ける電子密度の集中を起こさない。従って
放電灯の寿命となる陽極の蒸発がもたらすガラス内面の
黒化現象を著しく防止することが出来る。又,タングス
テン陽極先端部の電子が突入する部分のみをRe−Wを
張り合わせたりCVDなどの技術を用いてRe−W層を
形成させることによっても同様の効果を得る事が出来
る。
【0019】以下,本発明の実施の形態による放電灯の
具体例について説明する。
【0020】(具体例1)タングステンに重量比で3%
のレニウム元素を添加した一般的なタングステンの粉末
を用いて焼結,鍛造,切削加工を行い,図1に示すよう
に,タングステン陽極形状に成形し,続いて内部の残留
ガス成分を除去するための真空中での熱処理を2000
℃で行ない,レニウム元素を添加したタングステン電極
を製造した。このタングステン電極を陽極として放電灯
に組み込み,その黒化について実験を行ない,全くレニ
ウムを添加していない一般的純度の純タングステン電極
を陽極としたものとその黒化状況を比較した。その実験
の結果を図2に示す。一般的な純度であるタングステン
電極の陽極と本発明の実施の形態による陽極とを同一条
件で試験し比較した結果,2500Hr経過時の一般純
度のタングステン電極の黒化度を100とした場合,同
時間経過後の本発明の実施の形態によるタングステン電
極の黒化度は,51であり改善がみられた。
【0021】(具体例2)具体例1において,レニウム
の添加量を変え上記と同様の方法で作ったタングステン
電極からなる陽極の2000Hr後の結果を図3に示
す。尚,2500Hrの一般のタングステン電極を陽極
とした場合の黒化度を100として比較した。
【0022】この実験結果より0.1%〜25%の範囲
でレニウムを添加することで,タングステン電極を陽極
黒化による寿命を改善する事が明らかにされた。
【0023】(具体例3)3%Re−WとWをプレスで
張り合わせた後,具体例1と同様の方法で製作した電極
を具体例2の3%Re−Wと比較したところ黒化度は1
7と成り,具体例2によるタングステン電極とほぼ同様
の結果が得られた。
【0024】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明により,
放電灯の陽極金属の蒸発に起因する黒化現象がもたらす
放電灯の寿命の低下を改善することが出来るタングステ
ン電極を提供することができる。
【0025】また,本発明によれば,一般的なタングス
テンの加工設備をそのまま利用出来るため非常に工業化
が容易である。
【0026】さらに,本発明によれば,タングステン電
極において,陽極の電子の突入部分のみをRe−Wにす
ることで高価なレニウムを多く用いなくてもよく比較的
安価に製造する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による放電灯の概略を示す
図である。
【図2】本発明の実施の形態による放電灯の放電電極の
黒化の変化を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態による放電灯の放電電極の
2000Hr後の黒化度を示す図である。
【符号の説明】
1 放電灯 2 電極サポート 3 タングステン合金陰極 4 電極サポート 5 タングステン陽極 6 レニウムタングステン部 7 封入ガス 8 石英封入管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比で0.1%〜25%の範囲でレニ
    ウム元素を添加したタングステンからなるレニウムタン
    グステン部を少なくとも一部に備えたことを特徴とする
    高融点金属電極。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高融点金属電極におい
    て,前記レニウムタングステン部は高融点金属に接合さ
    れていることを特徴とする高融点金属電極。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の高融点金属電極を
    陽極として用い,前記レニウムタングステン部は,前記
    陽極の電子突入部に形成されていることを特徴とする放
    電灯用電極。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の放電灯用電極と高融点金
    属からなる陰極とを封入管内に互いに対向して封入ガス
    を充填して封入したことを特徴とする放電灯用電極。
  5. 【請求項5】 高融点金属に重量比で0.1%〜25%
    の範囲でレニウム元素を添加したタングステンからなる
    レニウムタングステン部を少なくとも一部に形成するこ
    とを特徴とする高融点金属電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の高融点金属電極の製造方
    法において,前記レニウムタングステン部は高融点金属
    にプレス,クラッド,又はCVD法により形成すること
    を特徴とする高融点金属電極の製造方法。
JP3189996A 1996-02-20 1996-02-20 高融点金属電極,その製造方法,及びそれを用いた放電灯用電極 Withdrawn JPH09231939A (ja)

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