JPH092346A - ゴムクローラ - Google Patents

ゴムクローラ

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JPH092346A
JPH092346A JP15927795A JP15927795A JPH092346A JP H092346 A JPH092346 A JP H092346A JP 15927795 A JP15927795 A JP 15927795A JP 15927795 A JP15927795 A JP 15927795A JP H092346 A JPH092346 A JP H092346A
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rubber
rubber crawler
crawler
parts
overlapping
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JP15927795A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kumano
陽一 熊野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 芯金変位防止用の膨出部周辺の薄肉ゴムと膨
出部の耐久性を低下することなく、芯金の前後方向変位
と横変位とを共に抑制して、優れた耐久性と脱輪し難い
ゴムクロ−ラを提供する。 【構成】 無端状ゴム弾性体の内部に埋設される複数の
芯金の各隣接芯金間において、芯金の中央部に形成され
るガイドレ−ル部の下部から相互の芯金方向に膨出部を
突出対峙させ、しかも相互の該膨出部の少なくとも一部
がゴムクロ−ラの幅方向に重複され、各々の重複部の稜
線がゴムクロ−ラの幅方向と為す内角、即ち重複角度が
90度を越える所定の角度範囲内に限定されることを特
徴とするゴムクロ−ラ。尚、相対峙する各々の前記膨出
部の先端を相互に入り子式の凹凸形状とする場合には、
凹部先端の上下端部の少なくとも一方に切欠きを設けゴ
ムクロ−ラが屈曲時に凸部先端が凹部内から自在に抜け
出れる様にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農耕地や建設現場など
で使用される無限軌道車の走行装置に装着されるゴムク
ロ−ラに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にゴムクロ−ラは、従前の鉄キャタ
ピラに比べ、突起物への乗り上げや横傾斜地の走行や又
急旋回等によって大きな横力を受ける場合や急後進時や
クロ−ラ長さが過大となっていて弛みがある場合等にお
いて、クロ−ラ外れ即ち脱輪を生じ易いという問題があ
った。第8図は、ゴムクロ−ラ100の内周側から平面
視した場合の前記脱輪の状態を示すものであって、路面
からゴムクロ−ラ100の幅方向に大きな横力を受ける
と隣接する芯金101、101`間で横ずれが発生して
案内輪102の中央輪102aが芯金101`の上部に
設けられているガイドレ−ルとしての角部103上に乗
り上げて脱輪しクロ−ラ外れとなるのである。従来より
この問題を解決するために種々の検討がなされ、例え
ば、実用新案公報実開平4−67585号や特許公報特
開平4−169383号に開示されるように、隣接する
芯金の中央部分にゴムクロ−ラの長手方向に突出する一
対の小突起(膨出部)を相互に対向して設置して、ゴム
クロ−ラに横力を受けて芯金が横変位しようとした場合
に、対向する該小突起が相互に接触干渉して芯金の横変
位を減少するようにしたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記実用新
案公報実開平4−67585号に開示される従来例で
は、隣接する芯金の双方から突出する膨出部はゴムクロ
−ラのゴム弾性体の内部に埋設されて、駆動輪や遊動輪
への巻きかけ時のクロ−ラの屈曲性を損なわないように
するために対向する膨出部が接触しないように相互に離
隔して配置され、しかもその離隔間隔が狭いことから、
隣接する芯金双方から突出する膨出部間に介在する薄肉
ゴムに大きな剪断変形が発生してこの部分の耐久性を低
下させる不具合や、また隣接する芯金間のゴムクロ−ラ
の長手方向(以後、ゴムクロ−ラの長手方向を前後方向
と呼称し、これに直角方向を幅方向と呼称する)の変形
を抑制する工夫がなく、ゴムクロ−ラの弛みが大きい場
合に該クロ−ラの前後方向の弛緩変形が大となって、芯
金の横変位を助長するなどの虞がある。
【0004】また、特許公報 開平4−169383号
に開示される従来例の場合では、前記同様の芯金横変位
防止用の小突起がゴムに埋設されていない構成となって
いるために、使用時の小突起の衝突摩擦の繰り返しによ
って該小突起の損傷が早まる問題や、特に、隣接芯金間
に前後方向の変位を抑制する手段が存在しないために、
前記の従来例と同様に、ゴムクロ−ラの弛みが大きい場
合にクロ−ラの前後方向の弛緩変形が大となって芯金の
横変位を助長する等の問題がある。
【0005】更に、従来のゴムクロ−ラにあっては、ゴ
ムクロ−ラの前後方向の過度な伸長を防止する工夫がな
いために、外力や変形によってゴムクロ−ラが引き伸ば
されて前記図8における芯金101の下層に配置された
抗張体としてのスチ−ルコ−ドに限界伸度以上の伸びが
生じた場合には、該スチ−ルコ−ド104が切断する虞
がある。
【0006】上記の実情に鑑みて、本発明の目的は、芯
金変位防止用の小突起(膨出部)周辺の薄肉ゴムと該膨
出部の耐久性を低下することなく、芯金の前後方向変位
と横変位とを共に抑制することによって、優れた耐久性
と脱輪し難いゴムクロ−ラを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明のゴムクロ−ラでは、特許請求項1に記載の
如く、無端状ゴム弾性体と、その幅方向に延在して埋設
される複数の芯金とを有し、該芯金が前記無端状ゴム弾
性体の長手方向に相互に離隔して配置されるゴムクロ−
ラであって、隣接する前記芯金の各々から相対する方向
に膨出部が突出されて、相対する前記膨出部の少なくと
も一部がゴムクロ−ラの幅方向に重複され、しかもゴム
クロ−ラの平面視で各々の膨出側の重複する部分の稜線
がゴムクロ−ラの幅方向となす内角、即ち夫々の重複角
度θ1 、θ2 が、90°を越える角度、好ましくは10
0°≦θ1 、θ2 ≦135°の範囲にあることを特徴と
するとしている。
【0008】また、芯金の前後方向変位及び横変位を共
に防止する前記膨出部の形状の特別なものとして、特許
請求項2に記載の発明では、隣接する前記芯金の各々か
ら相対する方向に突出される前記膨出部の先端が相互に
凹凸を形成する入れ子状とされ、凹部を形成する前記先
端の凹部内を凸部を形成する前記先端がクロ−ラ表面に
ほぼ垂直方向に通過し得るような切欠が、前記凹部を形
成する先端の少なくとも一方側に設けられている請求項
第1項記載のゴムクロ−ラとしている。
【0009】
【作用】本発明のゴムクロ−ラでは、無端状ゴム弾性体
の内部に埋設される複数の芯金の各々において、ゴムク
ロ−ラの長手方向の両端部に突起状に設けた膨出部の少
なくとも一部が隣接する芯金の相対する膨出部とゴムク
ロ−ラの幅方向に重複されており、しかも、膨出部が重
複する側の稜線がゴムクロ−ラの幅方向となす内角、即
ち夫々の重複角度θ1 、θ2 が、90°を越える角度に
設定されているので、ゴムクロ−ラに前後方向や横方向
の外力を受けた場合に前記膨出部によって両方向の芯金
の変位を各々効果的に抑制することが出来る。
【0010】即ち、本発明に係るクロ−ラをその内側か
ら平面視した時の膨出部の拡大模式図である図9に示す
如く、隣接する芯金から突出されて対向する膨出部20
1、202に前後方向の引張力FA が作用すると、ゴム
クロ−ラの幅方向に対して90°を越える前記重複角度
θ1 、θ2 で傾斜する稜線を持つ膨出部の重複部分が、
前後方向に移動し、膨出部の重複部分に挟まれる薄肉ゴ
ム203が存在する場合にはその薄肉ゴム203を介し
て相互に衝突して、前記引張力FA による芯金の前後方
向の変位を阻止する。即ち、前記膨出部が芯金の前後方
向変位に対するストッパ−として機能してゴムクロ−ラ
の伸長を一定限度以下に抑制する。また、横方向の力F
B が作用する場合では、前記膨出部が、左右方向に移動
し、該膨出部の重複部分間に薄肉ゴム203がある場合
にはその薄肉ゴム203を介して相互に衝突して、前記
横方向力FB による芯金の左右方向の変位を阻止する。
即ち、前記膨出部が芯金の左右方向変位に対するストッ
パ−として機能して左右方向の変位を一定限度以下に阻
止してゴムクロ−ラの脱輪を防止する。
【0011】しかも本発明においては、前記前後方向の
引張力FA によって、抗張体としてのスチ−ルコ−ドを
破断するような過剰な伸長変形がゴムクロ−ラに発生し
ないようにするために、芯金膨出部の重複部分の前後方
向の移動量が一定量以下となるように工夫されている。
即ち、図9において、引張力FA を受けて隣接芯金の膨
出部の重複部分が衝突するまでの前後方向移動量をX、
芯金の個数をN、クロ−ラの全長に亙って埋設されるス
チ−ルコ−ドの長さをL、スチ−ルコ−ドの破断伸びを
E(%)、隣接芯金の膨出部の重複部分間の幅方向距離
をY、重複角度をθとすると、ゴムクロ−ラの伸長量が
スチ−ルコ−ドの破断伸び以下であるためには、 X<(L×E)/100N ここで、X=Ytan(180−θ) の関係となるので、クロ−ラの全長(即ち、L)、スチ
−ルコ−ドの破断伸びE、芯金の個数N、隣接芯金の膨
出部の重複部分間の幅方向距離Yをゴムクロ−ラの設計
仕様に基づいて設定することによって、重複角度θの範
囲が求められる。本発明では、発明者によって車両仕様
とゴムクロ−ラの形状及び材料特性の組合わせについて
種々の研究がなされ、これらL、E、N、Yの値を実用
性のある値に設定した場合の前記重複角度の範囲が究明
され、この範囲を90°を越える角度、しかも好ましく
は100°以上とするのが良いとの結論を得た。尚、一
方で前記重複角度を過度に大きくとると膨出部の大きさ
を増大させゴムクロ−ラの屈曲性を阻害する虞が発生す
るために、ほぼ135°を越えないようにするのが好ま
しい。
【0012】また、本発明に係るゴムクロ−ラにおいて
は、各隣接芯金間の対向する膨出部間に弾性体ゴムを接
着介在させた場合には、ゴムクロ−ラの左右、前後方向
の外力に対して前記弾性ゴムが有効に抵抗して夫々の方
向の芯金変位を抑制する。即ち、図9に示される如く、
左右方向の横力FB に対しては前記膨出部の重複部分間
の弾性体ゴム203の圧縮反力によって左右方向の変位
が抑制されると共に、前後方向の圧縮力−FA に対して
は本発明の重複角度によって形成される膨出部先端の広
い端面204、205と対向する芯金207、206間
に介在される弾性体ゴム208、209に大きな圧縮反
力が発生して前後方向の芯金間の収縮変位が抑制されて
クロ−ラの弛みが減少されることによって、ゴムクロ−
ラの脱輪が効果的に防止される。また、前後方向の引張
力FA に対しては、本発明の重複角度で傾斜する重複部
分間に挟まれる弾性体ゴム203に圧縮反力の成分が発
生して、芯金変形に対する芯金重複部分の前記ストッパ
−効果を助長し、ゴムクロ−ラの前後方向の伸長を抑制
する。
【0013】また、請求項2に記載する様に、隣接する
芯金の両端部から突出する膨出部の先端形状を相互に入
り子状の凹凸に形成しその凹部の一端側に凸部を通過さ
せる切欠きを設ける構成とした場合には、上記請求項1
に記載のゴムクロ−ラがもたらす作用効果に加えて、一
組の入り子状膨出部によって左右方向どちらの方向の横
力に対しても前記膨出部先端の凹凸部が互いに衝突して
夫々の方向の芯金変位を抑制でき、しかも、駆動輪や遊
動輪にゴムクロ−ラが巻き付けられる際のクロ−ラの内
外方向の曲げ変形に対しては、前記凹部に設けられた切
欠から前記凸部が抜け出ることによって、ゴムクロ−ラ
がスム−スに屈曲されて芯金及び膨出部周辺のゴム弾性
体の局部歪みが減少しゴムクロ−ラの疲労耐久性が向上
する。
【0014】
【実施例】図1乃至図3に基づいて本発明に係る実施例
1のゴムクロ−ラを説明する。図1は、実施例1のゴム
クロ−ラ1を内面視しその長手方向の一部を示す平面図
であって、無端状ゴム弾性体2の内部に埋設される複数
の芯金3がゴムクロ−ラ1の長手方向に一定間隔をもっ
て配列されている。各芯金3間のゴムクロ−ラ1の中央
部分には、無限軌道車の駆動輪及び遊動輪の歯に係合す
る係合孔4が設けられている。また、前記芯金3の翼部
5の下部には張力体としての複数本のスチ−ルコ−ド6
が配置されている。芯金3の中央部分には前記駆動輪及
び遊動輪の歯と噛合する係合部7が形成され、その両脇
にはゴム弾性体2からゴムクロ−ラ1の内面側に突出す
る左右一対のガイドレ−ル8、8、が形成されている。
そして、この左右のガイドレ−ル8、8を跨いで案内輪
(図示省略)が走行するようになっている。
【0015】ゴムクロ−ラ1の長手方向の芯金3の両端
部において、図1及び図2に示される如く、その一方の
端部には前記一対のガイドレ−ル8、8の下部に左右一
対の角柱状の内膨出部9、9が設けられ、他方の端部に
は前記ガイドレ−ル8、8の下部に左右一対の角柱状の
外膨出部10、10が設けられている。そして、隣接す
る芯金間において、一方の芯金の外膨出部10と他方の
芯金の内膨出部9とが接近して各々の一部分がゴムクロ
−ラ1の幅方向に重複して対峙され、膨出部が重複する
部分の間には薄肉ゴム11が挟着されている。
【0016】尚、前記膨出部9、10は、芯金3の中央
部でしかもゴムクロ−ラ1の長手方向の曲げの中立層と
なるスチ−ルコ−ド6の層とほぼ同一位置に配置される
ことが好ましい。
【0017】そして、隣接芯金間に重複対峙される一組
の膨出部9、10の拡大図である図3に示されるよう
に、内膨出部9の重複側の稜線とゴムクロ−ラ1の幅方
向即ち芯金3の長手方向の稜線とが為す重複角度θ1
と、同様に定義される外膨出部の重複角度θ2 とは同一
角度120度に設定されている。
【0018】本発明に係る実施例1のゴムクロ−ラで
は、上記の様に構成されているので、大きな又は急激な
駆動力によって隣接する芯金31 、及び32 間に前後方
向の引張力FA が作用すると、前記芯金31 、及び32
が相互に離隔するように前後方向の変位を起こすが、隣
接する芯金から突出された膨出部9、10の重複部分が
薄肉ゴム11を介して相互に衝突すると共に前記薄肉ゴ
ム11の圧縮反力によって、その前後方向の伸長変位が
一定の量以内に止められ従ってスチ−ルコ−ド6の伸長
が抑制されてその破断が防止される。また、逆に大きな
又は急激な後退駆動力や路面上の突起乗り上げなどによ
って隣接する芯金31 、及び32 間に前後方向に弛みを
もたらす様な圧縮力−FA が作用すると、対向する膨出
部9、10の周辺の弾性体ゴムに圧縮反力が発生して芯
金間の収縮変位が抑制されることによって、ゴムクロ−
ラ1の弛みが防止され従って芯金の横変位が抑制されて
ゴムクロ−ラ1の脱輪が効果的に防止される。
【0019】また、路面上の突起物乗り上げ、傾斜地走
行、急旋回走行などによって、隣接する芯金31 、及び
2 間に左右方向の横力FB が作用すると、隣接する芯
金3 1 、及び32 間が左右の相対する方向に変位しよう
とするが、隣接する芯金から突出された膨出部9、10
の重複部分が薄肉ゴム11を介して相互に衝突すると共
に前記薄肉ゴム11に圧縮反力が発生して、前記芯金の
左右方向の変位が一定の量以内に止められ、従ってゴム
クロ−ラ1の脱輪が防止される。
【0020】更にまた、本実施例では、前記膨出部9、
10が弾性体ゴム2の内部に埋設されているので、ゴム
クロ−ラ1に前後方向の圧縮力や左右方向の横力を受け
て前記膨出部9、10が衝突しようとする際には、該膨
出部間に介在する薄肉ゴム11が緩衝材として働き前記
膨出部9、10の損傷を防止する。
【0021】次に、本発明に係る実施例2を説明する。
実施例2では、実施例1の構成において膨出部の先端の
形状を凹凸の入り子状にしている。図4は、本実施例2
の芯金の平面図であり、図5は、本実施例2の膨出部の
先端部分の斜視図である。図4に示されるように、本実
施例では、芯金3のゴムクロ−ラ1の長手方向の両端部
の各々に膨出部12、13が設置されるが、芯金31
一方の端部及び芯金32 の他方の端部から突出される膨
出部12の凸状の先端14が、芯金31 の他方の端部及
び芯金32 の一方の端部から突出される膨出部13の凹
状の先端15に挟持される様に配置されている。そし
て、これらの膨出部12、13は、芯金と共にゴムクロ
−ラのゴム弾性体内に埋設されている。また、図5の芯
金の一部拡大斜視図において、前記凸状の先端14は底
部の幅L1 より頂部の幅L2 の方が広い逆梯形型断面を
持つ角柱状とされ、前記凹部の先端15は鳩溝状の凹部
とされしかもゴムクロ−ラの表面に垂直方向の両端部1
6、16`が同形状に開口する切欠き17、17`とさ
れている。また、前記凸部の先端14の前記重複角度θ
1 及び前記凹部の先端15の前記重複角度θ2 は、共に
120度に設定されている。
【0022】実施例2では、膨出部が上記のように構成
されているので、ゴムクロ−ラ1に前後方向の引張力又
は圧縮力又は左右方向の横力を受けた場合に前記実施例
1の場合と同様な作用効果を得ることが出来ることに加
え、特に、左右方向の横力を受けた場合には、左右どち
らの方向から横力を受けようとも、一組の入り子状膨出
部によって両方向の芯金変位を抑制できるという利点を
発揮できる。しかも、駆動輪や遊動輪にゴムクロ−ラが
巻き付けられる際のゴムクロ−ラの内外方向の曲げ変形
に対しては、前記凹部に設けられた切欠から前記凸部が
抜け出ることが出来るので、ゴムクロ−ラがスム−スに
屈曲されて芯金及び膨出部周辺のゴム弾性体の局部歪み
が減少してゴムクロ−ラの疲労耐久性が向上する。
【0023】図6は本発明の主旨に沿う実施例3のゴム
クロ−ラの芯金部分をゴムクロ−ラの内周側から見た時
の平面図であり、また、図7はそのA−A断面図であ
る。図6に示される如く、本実施例では、クロ−ラの周
方向に配列される芯金において隔個毎に左側又は右側と
なる一方の翼部に図中上向きに膨出部12が設けられ、
同様に芯金の隔個毎に左側又は右側となる他方の翼部に
は前記膨出部12を入り子状に挟持する一対の膨出部1
3、13が図中下向きに設けられている。そして、これ
らの膨出部12、13、13は、芯金と共にゴムクロ−
ラのゴム弾性体内に埋設されている。また、前記膨出部
12の先端が前記膨出部13、13に挟持された時の状
態は図5に示される実施例2の状態と略同様とされてい
て、膨出部12の重複角度θ1 及び膨出部13、13の
重複角度θ2 は夫々120度に設定されている。
【0024】しかも、本実施例においては、図7のA−
A断面図に示される如く、膨出部12の断面では、ゴム
クロ−ラの内周側の幅が狭く、他方外周側の幅は広く設
定され、しかも、中間部分には膨出部13に対面する壁
面に段差となる傾斜面18が設けられている。また、膨
出部13、13が成す断面では、前記膨出部12の断面
形状に対応して、ゴムクロ−ラの内周側に相当する部分
の開口部19の開口幅が狭く、外周側に相当する部分の
開口部20の開口幅は広く設定され、しかも、中間部分
には前記膨出部12の傾斜面18に対向する傾斜面21
が形成されている。
【0025】実施例3のゴムクロ−ラは上記の如く構成
されているので、実施例1及び2で記述したと同様の作
用効果を得ると共に、路面上の岩石などの異物に乗り上
げてゴムクロ−ラが捩れ変形を受けた場合には、膨出部
12が、図7中点線で示される様に、膨出部13に対し
て相対変位して前記両膨出部の傾斜面18、21が接触
干渉し合い、その捩れ変形を抑制して、ゴムクロ−ラの
横ずれ従ってまた脱輪が効果的に防止される。
【0026】上記実施例1乃至3では、隣接する芯金間
で対峙する膨出部の各々の重複角度を同一の角度とした
が、本発明の主旨からして、この各々の角度を別々に設
定することが出来る。
【0027】
【発明の効果】本発明に係るゴムクロ−ラでは、無端状
ゴム弾性体の内部に埋設される複数の芯金の各隣接芯金
間において、芯金の中央部に形成されるガイドレ−ル部
の下部から相互の芯金方向に膨出部を突出させて対峙さ
せ、しかもそれら膨出部の先端はクロ−ラの幅方向に重
複させて重複部の稜線がクロ−ラの幅方向と為す重複角
度を90度を越える所定の角度範囲内に限定しているの
で、ゴムクロ−ラの前後方向即ち長手方向の外力を受け
た場合に、前記膨出部が有効に衝突して隣接芯金間の前
後方向の変移を規制してゴムクロ−ラ内部に埋設された
スチ−ルコ−ドの破断が防止される。また、前記前後方
向または横方向の外力を受けた場合に、芯金周辺の弾性
体ゴムの疲労損傷と前記膨出部の衝突による該膨出部自
体の損傷とを防止すると共に、芯金の横変位が効果的に
抑制されて、ゴムクロ−ラの脱輪を防止することができ
る。
【0028】更に、隣接する芯金間に突出する前記膨出
部の先端形状を相互に入れ子状の凹凸形状とし、しかも
一方の膨出部の先端の凹部に、該凹部内から他方の膨出
部の先端の凸部がゴムクロ−ラ表面に垂直方向に通過自
在となる切欠きを設けた場合には、前記芯金の横変位が
より効果的に抑制されて脱輪が防止される上に、ゴムク
ロ−ラの屈曲性が向上して駆動輪や遊動輪にスム−スに
巻き付くことができゴム弾性体中に不要な応力歪みが発
生せずゴムクロ−ラの耐久性が向上する。更にまた、相
互に入れ子状に形成された膨出部の相対する壁面に段差
となる傾斜面を設けた場合には、隣接する芯金間の捩り
変形が防止されて異物踏み時の脱輪が効果的に防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1のゴムクロ−ラ1を内面
視しその長手方向の一部を示す平面図。
【図2】本発明に係る実施例1のゴムクロ−ラ1の断面
図である。
【図3】本発明に係る実施例1のゴムクロ−ラ1の一部
拡大破断平面図である。
【図4】本発明に係る実施例2の芯金の内周側から見た
平面図である。
【図5】本発明に係る実施例2の膨出部の斜視図であ
る。
【図6】本発明に係る実施例3の芯金の内周側から見た
平面図である。
【図7】図6のA−A断面を示す図である。
【図8】従来のゴムクロ−ラが横外力を受けて変形する
状態を示す図である。
【図9】ゴムクロ−ラをその内側から平面視した時の膨
出部の拡大模式図である。
【符号の説明】
1 ゴムクロ−ラ 2 無端状ゴム弾性体 3、31 、32 芯金 4 係合孔 5 翼部 6 スチ−ルコ−ド 7 係合部 8、8`ガイドレ−ル 9 内膨出部 10 外膨出部 11 薄肉ゴム 12 膨出部(凸先端を持つ) 13 膨出部(凹先端を持つ) 14 膨出部の先端(凸の) 15 膨出部の先端(凹の) 16、16` (凹部の)両端部 17、17` 切り欠き 18 傾斜面 19 開口部(内周側) 20 開口部(外周側) 21 傾斜面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状ゴム弾性体と、その幅方向に延在
    して埋設される複数の芯金とを有し、該芯金が前記無端
    状ゴム弾性体の長手方向に相互に離隔して配置されるゴ
    ムクロ−ラであって、隣接する前記芯金の各々から相対
    する方向に膨出部が突出されて、相対する前記膨出部の
    少なくとも一部がゴムクロ−ラの幅方向に重複され、し
    かもゴムクロ−ラの平面視で各々の膨出部の重複する側
    の稜線がゴムクロ−ラの幅方向となす内角、即ち夫々の
    重複角度θ1 、θ2 が、90°を越える角度、好ましく
    は100°≦θ1 、θ2 ≦135°の範囲にあることを
    特徴とするゴムクロ−ラ。
  2. 【請求項2】 隣接する前記芯金の各々から相対する方
    向に突出される前記膨出部の先端が相互に凹凸を形成す
    る入れ子状とされ、凹部を形成する前記先端の凹部内を
    凸部を形成する前記先端がクロ−ラ表面にほぼ垂直方向
    に通過し得るような切欠が、前記凹部を形成する先端の
    少なくとも一方側に設けられている請求項第1項記載の
    ゴムクロ−ラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019093949A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 福山ゴム工業株式会社 弾性クローラ用芯金、及び弾性クローラ
JP2021066346A (ja) * 2019-10-24 2021-04-30 住友ゴム工業株式会社 弾性クローラ及び弾性クローラ用の芯材
EP4321416A1 (en) * 2022-08-09 2024-02-14 Bridgestone Corporation Rubber crawler and core

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