JPH09235103A - 電力貯蔵方法および装置 - Google Patents

電力貯蔵方法および装置

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JPH09235103A
JPH09235103A JP8044792A JP4479296A JPH09235103A JP H09235103 A JPH09235103 A JP H09235103A JP 8044792 A JP8044792 A JP 8044792A JP 4479296 A JP4479296 A JP 4479296A JP H09235103 A JPH09235103 A JP H09235103A
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ozone
gas
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adsorption
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Yasuhiro Tanimura
泰宏 谷村
Masaki Kuzumoto
昌樹 葛本
Junji Hirotsuji
淳二 廣辻
Shigeki Nakayama
繁樹 中山
Osamu Matsuoka
修 松岡
Masao Nozaki
誠夫 野崎
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Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力消費の少ない時間帯に電力を用いて生成
したオゾンを効率的に貯蔵し、電力消費の多い時間帯
に、一定濃度のオゾン含有ガスを一定量ずつオゾン消費
物体に随時供給して使用し、電力負荷を平準化した電力
貯蔵方法および装置を得る。 【解決手段】 酸素を含む原料ガスからオゾン化ガスを
生成する手段12と、オゾン化ガスからオゾンを吸着す
るとともに吸着したオゾンを脱着する手段15と、オゾ
ン発生手段および吸脱着手段を介して原料ガスおよびオ
ゾン化ガスを流す循環経路と、吸脱着手段を冷却する冷
却源16と、吸脱着手段からオゾン含有ガスを取り出し
てオゾン消費物体23に供給するオゾン放出手段30、
31とを備え、オゾン放出手段は、オゾン含有ガスを一
定濃度で且つ一定量の割合でオゾン消費物体に供給する
ためのオゾン濃度制御手段29、32を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力を用いてオ
ゾンを製造貯蔵するとともに、貯蔵したオゾンを必要に
応じて一定の割合で且つ連続的に目的物に供給可能にし
た電力貯蔵方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、夜間電力を利用した電力貯蔵
装置としては、電気温水器、蓄熱暖房器、氷蓄熱冷房器
等に見られるように、電力を熱に変換して貯蔵する装置
がよく知られている。図18は従来の電力貯蔵装置たと
えば電気温水器の構成例を示す側断面図であり、図18
において、1は電気温水器の上端面に設けられた給湯
口、2は給湯口1から供給された温水を被覆する保温材
である。
【0003】3は保温材2内に形成された温水貯蔵タン
ク、4は温水貯蔵タンク3内に供給された温水を温める
ヒータ、5は温水貯蔵タンク3内の温水温度すなわち湯
温を検知する温度センサ、6は検知された湯温をフィー
ドバックして温水貯蔵タンク3内の湯温を調整する自動
温度調整器、7は電気温水器の下端部に設けられた給水
口である。
【0004】次に、図18に示した従来の電力貯蔵装置
(電気温水器)の動作について説明する。まず、給水口
7から水が温水貯蔵タンク3に供給され蓄えられ、ヒー
タ4によって所定の温度まで加熱され、給湯口1から温
水が取り出される。この際、温水貯蔵タンク3内の湯温
は温水貯蔵タンク3内の設置された温度センサ5により
温度が検出され、ヒータ4をON−OFFすることによ
って、自動温度調整器6にセットした温度に保たれてい
る。このようにして、電気温水器では電力を温熱に変換
して貯蔵している。
【0005】また、図19は従来の他の電力貯蔵装置た
とえば蓄熱暖房器の構成例を示す構側断面図であり、図
において、4および6は前述と同様のものである。8は
蓄えた熱が外部に逃げるのを抑制する熱絶縁層、9は熱
絶縁層8内に形成された蓄熱体、10は蓄熱体9から熱
を奪うための空気が通過するように蓄熱体9内に連通さ
れた通気孔、11は通気孔10に空気を送り込むファン
(送風機)である。この場合、蓄熱体9としては、通
常、耐熱性のレンガが用いられる。
【0006】次に、図19に示した従来の電力貯蔵装置
(蓄熱暖房器)の動作について説明する。まず、熱絶縁
層8内に備え付けられた蓄熱体9が自動温度調整器6に
セットされた温度までヒータ4によって加熱されること
により、電力を熱に変換して貯蔵している。このように
して蓄えられた熱はファン11によって通気孔10に空
気が流され、空気が蓄熱体9によって温められることに
よって取り出される。
【0007】また、図20は従来の他の電力貯蔵装置た
とえば間欠オゾン供給装置を概略的に示す構成図であ
り、オゾンを一時的に貯蔵する場合を示している。図2
0において、12はオゾンを発生するための放電空隙
(図示せず)を有するオゾン発生機であり、酸素を含む
原料ガスからオゾン化ガスを生成する。13はオゾン発
生機12に酸素を供給する酸素供給源、14はオゾン発
生機12を含む循環経路にガスを循環させて流す循環ブ
ロアである。
【0008】15はオゾン化ガス(後述するオゾン化酸
素)からオゾンを吸着および脱着する吸脱着装置として
の吸脱着塔であり、オゾン発生機12から搬送されるオ
ゾンを一時的に貯蔵するための吸着剤(後述する)を含
む。16は吸脱着塔15を冷却するための冷却源、17
は吸脱着塔15を加熱するための加熱源、18は吸脱着
塔15からオゾンを減圧吸引して取り出す水流エジェク
タである。
【0009】吸脱着塔15は、オゾン吸着剤が充填され
た内筒15aと、熱媒体が充填された外筒15bとから
なる二重筒構造を有しており、内筒15aには、オゾン
発生機12、循環ブロア14および水流エジェクタ18
が接続され、外筒15bには、冷却源16および加熱源
17が接続されている。
【0010】19a〜19gは吸脱着塔15の出入口に
介在された切換弁群であり、切換弁19aおよび19b
は、冷却源16の両端に介在され、切換弁19cおよび
19dは、オゾン発生機12および循環ブロア14の両
端に介在され、切換弁19eは、吸脱着塔15と水流エ
ジェクタ18との接続部に介在され、切換弁19fおよ
び19gは加熱源17の両端に介在されている。
【0011】次に、図20に示した従来の電力貯蔵装置
(間欠オゾン供給装置)の動作について説明する。ま
ず、オゾン発生機12および循環ブロア14を含む循環
系内が常時一定圧力となるように、酸素供給源13から
酸素を供給する。このときの圧力は、通常、1.5kg
/cm2 に維持されている。
【0012】ここで、切換弁19cおよび19dが開い
た状態で、循環ブロア14を駆動することにより循環系
内に酸素を流通させると、流通酸素の一部は、オゾン発
生機12内の放電空隙中を通過する間に、無声放電によ
りオゾンに変換されてオゾン化酸素となり、このオゾン
化酸素は、吸脱着塔15に搬送される。なお、原料ガス
からオゾンに変換されて消費された酸素は、酸素供給源
13により補充される。
【0013】オゾン吸脱着塔15内の吸着剤は、切換弁
19cを介して供給されたオゾン化酸素のうちのオゾン
を選択的に吸着し、残りの酸素を切換弁19cを介して
循環ブロア14に返送する。このとき、オゾン吸着剤の
オゾン吸着容量は、冷却されるほど増大するので、冷却
源16は、オゾン吸脱着塔15の冷却温度を、通常、−
30℃以下に設定している。
【0014】オゾン吸脱着塔15内の吸着剤が、オゾン
飽和吸着量の近くまでオゾンを吸着すると、次に、オゾ
ン脱着動作に移行する。オゾン脱着動作においては、オ
ゾン発生機12、循環ブロア14および冷却源16が稼
動を停止し、切換弁19a〜19dが閉じられる。
【0015】その後、加熱源17および水流エジェクタ
18が稼動を開始し、切換弁19e〜19gが開かれ
る。このとき、吸着剤に吸着されていたオゾンが脱着し
易いように、加熱源17は、熱を印加して、吸着剤の温
度を上昇させる。また、水流エジェクタ18は、オゾン
吸脱着塔15内のオゾンを減圧吸引し、水流エジェクタ
18内において、オゾンを水中に分散して溶解し、オゾ
ン水として使用箇所に搬送する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の電力貯蔵方法お
よび装置は以上のように、図18および図19のように
温熱貯蔵装置を用いた場合には、単位体積当たりに蓄え
ることができる熱量があらかじめ決定しているので、電
力貯蔵量を増大させるためには蓄熱体そのものの容積を
増大させる必要があり、需要に対する適応性に欠けると
いう問題点があった。また、温熱(貯蔵電力)の貯蔵能
力および使用量(需要形態)が年間を通して一定でな
く、環境温度や季節によって変動するので、効率的に電
力を貯蔵して供給することができないという問題点があ
った。
【0017】また、図20のように間欠オゾン供給装置
を用いた場合には、オゾン消費物体に対してオゾンを一
定の割合で安定的に供給することができないという問題
点があった。また、貯蔵したオゾンを取り出す際に水を
利用しているので、多くの電力を必要とするうえ、オゾ
ンの利用範囲が水処理に限定されてしまい、さらに、オ
ゾンが水中で分解し易い(数分程度で分解してしまう)
ことから、利用時間が制限されるという問題点があっ
た。
【0018】この発明の請求項1から請求項7は、上記
のような問題点を解消するためになされたもので、電力
を用いて生成したオゾンを効率的に貯蔵して使用するこ
とのできる電力貯蔵方法を得ることを目的とする。
【0019】また、この発明の請求項8から請求項20
は、上記のような問題点を解消するためになされたもの
で、電力を用いて生成したオゾンを効率的に貯蔵すると
ともに、オゾン消費物体に一定量のオゾンを随時供給す
ることのできる電力貯蔵装置を得ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電力貯蔵方法は、電力消費の少ない時間帯に電力を用
いて、オゾン化ガスを製造するとともに、オゾン化ガス
に含まれるオゾンを貯蔵し、電力消費の多い時間帯に、
貯蔵されたオゾンをオゾン含有ガスとして取り出して使
用するものである。これにより、電力負荷の平準化を行
うことができる。
【0021】また、この発明の請求項2に係る電力貯蔵
方法は、請求項1において、オゾン化ガスを圧縮して貯
蔵するものである。これにより、電力の貯蔵および貯蔵
した電力の放出を容易に行うことができる。
【0022】また、この発明の請求項3に係る電力貯蔵
方法は、請求項2において、オゾン化ガスの圧縮貯蔵時
のオゾン濃度を、重量パーセント濃度で、10±3wt
%に設定したものである。これにより、オゾン貯蔵時に
おけるオゾンの分解を抑え、電力を効率よく蓄えること
ができる。
【0023】また、この発明の請求項4に係る電力貯蔵
方法は、請求項1において、オゾン化ガスに含まれるオ
ゾンを溶媒に吸収して貯蔵するものである。これによ
り、電力の貯蔵および貯蔵した電力の放出を容易に行う
ことができる。
【0024】また、この発明の請求項5に係る電力貯蔵
方法は、請求項4において、溶媒として有機溶媒を用い
たものである。これにより、単位体積当たりの溶媒に溶
けるオゾンの溶解率を増加することができ、電力を効率
よく蓄えることができる。
【0025】また、この発明の請求項6に係る電力貯蔵
方法は、請求項1において、オゾン化ガスに含まれるオ
ゾンを吸着剤に吸着して貯蔵するものである。これによ
り、電力の貯蔵および貯蔵した電力の放出を容易に行う
ことができる。
【0026】また、この発明の請求項7に係る電力貯蔵
方法は、請求項6において、吸着剤として、フルオロカ
ーボンを含浸させた多孔質材料、シリカゲル、活性アル
ミナ、のうちの少なくとも1種類を混合したものを用い
たものである。これにより、オゾン貯蔵時におけるオゾ
ンの分解を抑制し、電力を効率よく蓄えることができ
る。
【0027】また、この発明の請求項8に係る電力貯蔵
装置は、電力を用いて、酸素を含む原料ガスからオゾン
化ガスを生成するオゾン発生手段と、オゾン化ガスから
オゾンを吸着するとともに吸着したオゾンを脱着する吸
脱着手段と、オゾン発生手段および吸脱着手段を介して
原料ガスおよびオゾン化ガスを流すとともに、オゾン化
ガスからオゾンを吸着して残った酸素をオゾン発生手段
に戻す循環経路と、吸脱着手段を冷却する冷却源と、吸
脱着手段からオゾンを含むオゾン含有ガスを取り出して
オゾン消費物体に供給するオゾン放出手段とを備え、オ
ゾン放出手段は、オゾン含有ガスを一定濃度で且つ一定
量の割合でオゾン消費物体に供給するためのオゾン濃度
制御手段を含むものである。これにより、オゾンを効率
的に蓄えることができるとともに、オゾン消費物体に一
定濃度のオゾンを含んだガスを一定量ずつ供給すること
ができ、電力の貯蔵および放出を容易に行うことができ
る。
【0028】また、この発明の請求項9に係る電力貯蔵
装置は、請求項8において、吸脱着手段内の圧力を大気
圧よりも高く維持するための圧力維持手段を備えたもの
である。これにより、吸着剤へのオゾンの吸着効率を上
げることができ、電力を効率良く貯蔵することができ
る。
【0029】また、この発明の請求項10に係る電力貯
蔵装置は、請求項9において、圧力維持手段は、吸脱着
手段の入力側に設けられた加圧ポンプと、加圧ポンプに
供給されるオゾン化ガスの流量を一定に調整する流量計
と、吸脱着手段の出力側に設けられてオゾン発生手段に
供給する原料ガスの圧力を大気圧に復帰させるための背
圧弁とを含むものである。
【0030】また、この発明の請求項11に係る電力貯
蔵装置は、請求項8において、循環経路内に不活性ガス
を供給するための不活性ガス供給手段を備えたものであ
る。これにより、高圧力下において放電を起こり易くし
て、オゾンを効率よく製造貯蔵することができ、電力を
効率良く貯蔵することができる。
【0031】また、この発明の請求項12に係る電力貯
蔵装置は、請求項11において、不活性ガスとして、ア
ルゴンガスを用いたものである。これにより、高圧力下
において放電を起こり易くして、オゾンを効率よく製造
貯蔵することができるとともに、オゾン吸着時に吸着剤
から奪われる熱量を少なくすることができ、電力を効率
良く貯蔵することができる。
【0032】また、この発明の請求項13に係る電力貯
蔵装置は、請求項8において、オゾン濃度制御手段は、
オゾン含有ガスのオゾン濃度を測定するオゾン濃度計
と、吸脱着手段から取り出されるオゾン含有ガスの流量
を調整する第1の流量調整弁と、オゾン消費物体に供給
されるオゾン含有ガスの流量を調整する第2の流量調整
弁と、オゾン濃度に基づいて第1および第2の流量調整
弁を制御する制御手段とを含み、制御手段は、オゾン濃
度が所定オゾン濃度よりも高いときには、第1の流量調
整弁を閉じ且つ第2の流量調整弁を開く方向の制御し、
オゾン濃度が所定オゾン濃度よりも低いときには、第1
の流量調整弁を開き且つ第2の流量調整弁を閉じる方向
に制御するものである。これにより、オゾン消費物体に
一定割合でオゾンを供給でき、貯蔵した電力を安定的に
供給することができる。
【0033】また、この発明の請求項14に係る電力貯
蔵装置は、請求項8において、オゾン濃度制御手段は、
オゾン含有ガスのオゾン濃度を測定するオゾン濃度計
と、吸脱着手段からオゾンを取り出すための減圧力を調
整する減圧力調整手段と、オゾン消費物体に供給される
オゾン含有ガスの流量を調整する流量調整弁と、オゾン
濃度に基づいて減圧力調整手段および流量調整弁を制御
する制御手段とを含み、制御手段は、オゾン濃度が所定
オゾン濃度よりも高いときには、減圧力を低減し且つ流
量調整弁を開く方向に制御し、オゾン濃度が所定オゾン
濃度よりも低いときには、減圧力を増大し且つ流量調整
弁を閉じる方向に制御するものである。これにより、オ
ゾン消費物体に一定割合でオゾンを供給でき、貯蔵した
電力を安定的に供給することができる。
【0034】また、この発明の請求項15に係る電力貯
蔵装置は、請求項14において、減圧力調整手段は、吸
脱着手段内を減圧状態にして吸脱着手段からオゾンを取
り出すガスエジェクタを含み、ガスエジェクタは、圧縮
ガスを通過させるノズルを有し、制御手段は、ノズルの
径を増減させることにより減圧力を制御するものであ
る。
【0035】また、この発明の請求項16に係る電力貯
蔵装置は、請求項14において、減圧力調整手段は、吸
脱着手段内を減圧状態にして吸脱着手段からオゾンを取
り出すガスエジェクタと、ガスエジェクタの入出力端間
を連通するバイパス配管と、ガスエジェクタおよびバイ
パス配管に流れる圧縮ガスの流量比を調整する二方向流
量調整弁とを含み、制御手段は、二方向流量調整弁を制
御して圧縮ガスの流量比を調整することにより、減圧力
を制御するものである。
【0036】また、この発明の請求項17に係る電力貯
蔵装置は、請求項15または請求項16において、ガス
エジェクタを駆動するための圧縮ガスを蓄えるガス貯蔵
手段を備えたものである。これにより、オゾンを取り出
す際に使用する電力をさらに少なくすることができる。
【0037】また、この発明の請求項18に係る電力貯
蔵装置は、請求項17において、ガス貯蔵手段として、
圧縮ガス貯蔵タンクを用いたものである。
【0038】また、この発明の請求項19に係る電力貯
蔵装置は、請求項17において、ガス貯蔵手段として、
空気を液化した状態で貯蔵する空気液化手段を用いたも
のである。
【0039】また、この発明の請求項20に係る電力貯
蔵装置は、請求項19において、空気液化手段を吸脱着
手段に関連して配置し、空気液化手段が吸脱着手段に対
する冷却源としての機能を兼用するようにしたものであ
る。これにより、オゾン脱着時に吸脱着手段が昇温され
るのを防ぎ、オゾン吸着時に使用するエネルギを低減す
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による電
力貯蔵装置を概略的に示す構成図であり、図において、
12、13、16、19a、19bおよび19dは、前
述(図20参照)と同様のものである。21は前述の吸
脱着塔15に対応したオゾン貯蔵タンクであり、オゾン
発生機12から生成されたオゾン化ガスを貯蔵すること
により、オゾンを貯蔵する。
【0041】22はオゾン発生機12からのオゾン化ガ
スを圧縮してオゾン貯蔵タンク21に送り込むガス圧縮
ポンプ、23はオゾン貯蔵タンク21に貯蔵されたオゾ
ン化ガスに含まれるオゾンを消費するオゾン消費物体、
24はオゾン貯蔵タンク21からオゾン含有ガスとして
取り出したオゾンをオゾン消費物体23に一定量ずつ供
給するための流量調整弁である。
【0042】なお、オゾン貯蔵タンク21は二重構造に
なっており、内部タンク21aは、オゾンが蓄えられる
空間で構成されており、外部タンク21bには、温度調
整用の熱媒体が充填されている。なお、熱媒体として
は、一般に、エチレングリコールやアルコール類が使用
される。
【0043】また、ここでは図示しないが、オゾンの貯
蔵時および放出時において各被制御要素をシーケンス制
御するための制御装置が設けられており、オゾン発生機
12、酸素供給源13、冷却源16、切換弁19a〜1
9d、ガス圧縮ポンプ22および流量調整弁24を制御
するようになっている。
【0044】次に、図1に示したこの発明の実施の形態
1によるオゾン貯蔵動作およびオゾン使用(放出)動作
について説明する。まず、オゾン貯蔵動作の場合、切換
弁19a、19bおよび19dが開いて、酸素供給源1
3から酸素(原料ガス)が供給される。
【0045】続いて、酸素を含む原料ガスは、オゾン発
生機12に導入されると、オゾン発生機12の放電空隙
中を通過する間に、無声放電により酸素の一部がオゾン
に変換されてオゾン化酸素になり、矢印のようにガス圧
縮ポンプ22に導かれる。
【0046】なお、オゾン発生時の原料ガスの圧力は、
オゾンの発生効率を考えて、通常、1.5〜2.0kg
/cm2程度に維持されている。こうして生成されたオ
ゾン化酸素は、ガス圧縮ポンプ22を介して圧縮された
後、オゾン貯蔵タンク21に供給貯蔵される。このと
き、当然であるが、オゾンの貯蔵量は、オゾン化酸素の
圧力が高圧になるほど増大する。また、オゾンの貯蔵量
は、オゾンの分解が無いものとすれば、低温になるほど
増大するので、オゾン貯蔵タンク21は、冷却源16に
より冷却されている。また、吸着時にガス圧縮ポンプ2
2を冷却することにより、オゾンの分解を抑制し、さら
に効率的にオゾンを貯蔵することができる。
【0047】オゾン貯蔵タンク21へのオゾン化酸素す
なわちオゾンの注入が終了すると、続いて、オゾンの放
出動作に移行する。オゾン放出動作においては、まず、
オゾン発生機12、ガス圧縮ポンプ22および冷却源1
6が稼動を停止し、切換弁19a〜19cが閉じられ
る。次に、流量調整弁24が稼働を開始し、オゾン貯蔵
タンク21内のオゾン化酸素がオゾン含有ガスとして一
定の割合で放出され、オゾン消費物体23に一定量ずつ
供給される。なお、オゾン貯蔵タンク21と流量調整弁
24との間に圧力調整弁(図示せず)を設けることによ
り、さらに高度な制御を実現することができる。
【0048】ここで、実験例に基づく特性図(図2)を
参照しながら、オゾン化酸素を圧縮して貯蔵する際のオ
ゾン濃度の影響について説明する。図2はオゾン化酸素
中のオゾン濃度[wt%]とオゾン分解率[%]との関
係を実験結果に基づいて示す特性図であり、ここでは、
オゾン圧縮貯蔵時の圧力が5〜20kg/cm2、温度
が25℃の場合を示している。
【0049】図2から明らかなように、オゾン濃度が7
wt%以下の場合、オゾン分解率は10%以下であり、
オゾンはほとんど分解されない。一方、オゾン濃度が1
3wt%以上の場合、オゾン分解率は80〜90%に達
してオゾンがほとんど分解され、オゾン濃度が7〜13
wt%の場合、オゾン分解率は20〜40%程度とな
る。
【0050】このとき、オゾン化酸素の圧縮圧力が上記
の5〜20kg/cm2の範囲内においては、オゾン濃
度が同一であれば、圧縮圧力の違いによらず、オゾン分
解率がほぼ同等になることを確認した。また、オゾン濃
度が10wt%の場合には、圧縮圧力が70kg/cm
2に達するまで、オゾン分解率が変わらないことを確認
した。
【0051】以上の実験結果とともに、オゾン貯蔵タン
ク21へのオゾン供給量がオゾン化酸素中のオゾン濃度
に比例して増大することを考慮して、オゾン化酸素中の
オゾン濃度とオゾン貯蔵効率(実際に蓄えられて使用で
きるオゾン量)との関係を調べたところ、図3のように
なることを確認した。
【0052】図3はオゾン化酸素中のオゾン濃度[wt
%]とオゾン貯蔵効率[%]との関係を示す特性図であ
り、図3から明らかなように、オゾン化酸素中のオゾン
濃度を10±3wt%として貯蔵することが最も効率的
である。
【0053】なお、上記実施の形態1では、酸素供給源
13を用いて、オゾン発生機12に酸素を導入する場合
について説明したが、オゾン発生機12に空気を導入す
るようにしても同様のオゾン貯蔵効果が得られることは
言うまでもない。しかし、オゾン発生機12でのオゾン
発生効率は、空気に比べて酸素を用いた場合の方が大き
い。
【0054】次に、通年使用が可能な上記実施の形態1
による電力貯蔵効率を、従来の温水器の場合と比較した
結果について説明する。たとえば従来の温水器を用い
て、容積1m3で温度20℃の水を全て80℃の温水に
変換して電力を貯蔵した場合、70kWhr/m3の電
力量が貯蔵されることになる。
【0055】一方、上記実施の形態1によるオゾン貯蔵
方法および装置を用いて、オゾン濃度が10wt%、貯
蔵温度が−80℃、貯蔵圧力が10atmの条件で、オ
ゾン化ガスとしてオゾンを貯蔵した場合、オゾン分解率
を30%、オゾン発生効率を10Whr/gとすると、
150kWhr/m3の電力量を貯蔵することができ
る。
【0056】したがって、電力をオゾンに変換して、オ
ゾン圧縮ガスとして貯蔵することにより、電力貯蔵効率
が著しく向上することが分かる。このとき、電力貯蔵
(オゾン吸着)動作は、電力消費の少ない時間帯(たと
えば、夜間)に行われるので、貯蔵に要する電力量は問
題ではなく、貯蔵される電力量が多いほど効果的であ
る。
【0057】一方、電力使用(オゾン取り出し)動作
は、電力消費の多い時間帯(たとえば、昼間)に行われ
るので、電力導出動作に要する電力は極力節減するほど
効果的である。この場合、オゾン取り出し時において、
流量調整弁24のみを開放制御すればよいので、余分な
電力を要することはない。
【0058】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、ガス圧縮ポンプ22をオゾン発生機12の下流に設
け、オゾン発生機12で酸素の一部をオゾンに変換して
オゾン化酸素にした後、ガス圧縮ポンプ22で圧縮して
オゾン貯蔵タンク21に貯蔵したが、図4のようにガス
圧縮ポンプ22をオゾン発生機12の上流に設けてもよ
い。
【0059】図4はガス圧縮ポンプ22をオゾン発生機
12の上流に設けたこの発明の実施の形態2による電力
貯蔵装置を概略的に示す構成図である。図4において、
酸素供給源13から供給された酸素は、ガス圧縮ポンプ
22により加圧されてオゾン発生機12に導入され、オ
ゾン発生機12でオゾン化された後、そのままオゾン貯
蔵タンク21に供給される。これにより、ガス圧縮ポン
プ22でオゾンが分解することがなくなり、効率的にオ
ゾンを貯蔵することができる。
【0060】しかしながら、図4のように高圧力下にお
いてオゾンを発生させるためには、オゾン発生機12を
高圧力仕様に設計する必要がある。すなわち、放電空隙
の長さを短くするとともに、放電場の温度を低く保つよ
うな構造(たとえば、冷却源を設置する等)に変更する
必要がある。
【0061】したがって、オゾンを効率よく貯蔵するた
めには、実際には、酸素をオゾン化酸素に変換した後に
圧縮してオゾン貯蔵タンク21に供給することが望まし
く、前述の実施の形態1(図1参照)の方が、オゾン貯
蔵に使用する電力を少なくすることができる。
【0062】実施の形態3.なお、上記実施の形態1で
は、オゾン発生機12から生成されたオゾン化酸素を圧
縮してオゾン貯蔵タンク21に貯蔵したが、オゾン化酸
素内のオゾンのみを吸脱着装置に貯蔵した後、オゾン含
有ガスとして気体状態でオゾンを取り出すようにしても
よい。
【0063】図5は吸脱着装置(オゾン貯蔵槽)を用い
たこの発明の実施の形態3による電力貯蔵装置を概略的
に示す構成図であり、図において、12〜14、16、
17、19a〜19gおよび23は前述(図20および
図1参照)と同様のものである。25は前述の吸脱着塔
15に対応するオゾン貯蔵槽であり、この場合、溶媒に
吸着させる形式のものが用いられている。
【0064】26はオゾン貯蔵槽25に酸素ガスを供給
する酸素供給源であり、オゾン貯蔵槽25内に貯蔵され
たオゾンをオゾン含有ガスとして取り出す際に用いられ
る。27はオゾン貯蔵槽25の出入口間に並設されたバ
イパス配管であり、酸素供給源26から供給されてオゾ
ン貯蔵槽25を通さない酸素ガスが通過する。
【0065】28は酸素供給源26の出力側に介在され
た二方向流量調整弁であり、オゾン貯蔵槽25およびバ
イパス配管27に流れる各酸素ガスの流量比を調整す
る。なお、オゾン貯蔵槽25は二重構造からなり、内部
貯蔵槽25aにはフルオロカーボンなどの有機溶媒が蓄
えられ、外部貯蔵槽25bには熱媒体が充填されてい
る。また、熱媒体としては、一般に、エチレングリコー
ル、アルコール類やブライン等が使用される。
【0066】また、オゾンの貯蔵時および放出時にシー
ケンス制御を行う制御装置(図示せず)は、前述の被制
御要素のほかに、循環ブロア14、加熱源17、切換弁
19c、19e〜19g、酸素供給源26および二方向
流量調整弁28を制御するようになっている。
【0067】次に、図5に示したこの発明の実施の形態
3による動作について説明する。まず、オゾンを生成し
て貯蔵する場合、オゾン発生機12およびオゾン貯蔵槽
25を含む循環経路内が常時一定圧力(1.5〜2.0
kg/cm2)となるように、酸素供給源13から循環
経路内に酸素を供給する。
【0068】また、循環経路内のオゾン貯蔵槽25の出
入口両端に設けられた切換弁19cおよび19dを開い
た状態で、循環ブロア14を駆動して循環経路内に酸素
を流通させると、オゾン発生機12の放電空隙中を通過
する間に無声放電により酸素の一部がオゾンに変換され
てオゾン化酸素となり、オゾン貯蔵槽25に搬送され
る。
【0069】オゾン貯蔵槽25の内部貯蔵槽25a内の
溶媒は、オゾン化酸素に含まれるオゾンを選択的に溶解
し、残りの酸素を切換弁19cを介して循環ブロア14
に返送する。
【0070】なお、オゾン発生機12においてオゾンと
して消費された酸素は、前述と同様に、酸素供給源13
から補充される。また、オゾン貯蔵手段としてフルオロ
カーボンなどの有機溶媒を用いた場合も、冷却するほど
オゾンの溶解量が増えるという性質を有するので、有機
溶媒は、冷却源16により、通常、−120℃程度に冷
却されている。
【0071】このように、オゾン貯蔵槽25へのオゾン
注入が終了すると、次に、オゾンの放出動作に移行す
る。放出動作においては、まず、オゾン発生機12、循
環ブロア14、冷却源16が稼動を停止し、切換弁19
a〜19dが閉じられる。その後、加熱源17が稼働を
開始し、切換弁19e〜19gが開くと、酸素供給源2
6から供給された酸素ガスは、二方向流量調整弁28を
介してオゾン貯蔵槽25に導入される。
【0072】これにより、オゾン貯蔵槽25内のオゾン
がオゾン含有ガスとして放出され、19eを介してオゾ
ン消費物体23に供給される。このとき、二方向流量調
整弁28において、酸素供給源26からオゾン貯蔵槽2
5に導入される酸素ガス量を調整することにより、内部
貯蔵槽25a内の有機溶媒からのオゾン放出量が調整さ
れ、一定濃度のオゾンを含むオゾン含有酸素が一定の割
合で放出されて、オゾン消費物体23に一定量ずつ供給
される。
【0073】ここで、実験例に基づく説明図(図6)を
参照しながら、オゾン溶解量に対する溶媒種の影響につ
いて説明する。図6は1リットルの溶液に溶けるオゾン
量を溶媒種に比較して示す説明図であり、図6から明ら
かなように、有機溶媒の一種であるフレオン22(R2
2)に溶けるオゾン量が大きいことが分かる。特に、オ
ゾン貯蔵用の溶媒としては、有機溶媒のうちのフルオロ
カーボンが最も効率的であることが確認された。
【0074】次に、通年使用が可能な上記実施の形態3
による電力貯蔵効率を、従来の温水器を用いた場合と比
較した結果について説明する。たとえば、前述と同様
に、温水器を用いて、容積1m3で温度20℃の水を全
て80℃の温水に変換して電力を貯蔵した場合には、7
0kWhr/m3の電力量が貯蔵される。
【0075】一方、上記実施の形態3によるオゾン貯蔵
方法および装置を用いて、フレオン22にオゾンを溶解
させて貯蔵した場合、オゾン分解率が50%、オゾン発
生効率が10Whr/gとすると、5250kWhr/
3の電力量を貯蔵することができる。したがって、電
力をオゾンに変換した後、溶媒に溶かしてオゾンを貯蔵
することにより、電力貯蔵効率が著しく向上することが
分かる。
【0076】実施の形態4.なお、上記実施の形態3で
は、オゾンを貯蔵するための吸脱着装置として、オゾン
貯蔵槽25を用いたが、図20のように吸脱着塔15を
用いてもよい。図7は吸脱着装置として吸脱着塔15を
用いたこの発明の実施の形態4による電力貯蔵装置を概
略的に示す構成図であり、図7において、12〜16、
15a、15b、19a〜19dおよび23は前述と同
様のものである。
【0077】29は吸脱着塔15の出力側に設けられた
オゾン濃度調整手段であり、制御装置(図示せず)の制
御下でオゾン濃度制御手段を構成しており、吸脱着塔1
5から取り出したオゾンをオゾン消費物体23に一定量
ずつ供給するようになっている。
【0078】30はオゾン濃度調整手段29の下流側に
設けられたガスエジェクタであり、オゾン濃度調整手段
29と協動してオゾン放出手段を構成している。ガスエ
ジェクタ30は、圧縮ガス(後述する)を通過させるこ
とにより吸脱着塔15内を減圧状態にして、吸脱着塔1
5から脱着して取り出したオゾンを、オゾン含有ガスと
して気体状態で供給する。
【0079】31はガスエジェクタ30の入力側に設け
られた圧縮ガス製造機であり、ガスエジェクタ30を駆
動するための圧縮ガスを作り出してガスエジェクタ30
に供給する。32はオゾン濃度調整手段29に備え付け
られたオゾンガス流量調整弁32であり、自動または手
動により、吸脱着塔15から取り出されるオゾン含有酸
素の流量を調整できるようになっている。
【0080】また、オゾンの吸着時および脱着時にシー
ケンス制御を行う制御装置(図示せず)は、前述の被制
御要素のほかに、ガスエジェクタ30および圧縮ガス製
造機31、ならびにオゾン濃度調整手段29内のオゾン
ガス流量調整弁32を制御するようになっている。
【0081】次に、図7に示したこの発明の実施の形態
4の動作について説明する。まず、オゾンを生成して吸
脱着塔15に吸着(貯蔵)させる場合、前述と同様に、
酸素供給源13から循環経路に一定圧力で酸素を供給す
るとともに、切換弁19cおよび19dが開いた状態で
循環経路内に酸素を流通させ、オゾン発生機12からオ
ゾン化酸素を発生させて吸脱着塔15に搬送する。
【0082】吸脱着塔15の内筒15a内のオゾン吸着
剤は、冷却源16により、たとえば−40℃以下に冷却
されており、オゾンを選択的に吸着し、残りの酸素を切
換弁19cを介して循環ブロア14に返送する。なお、
オゾン吸着剤としては、オゾンと接触したときの分解率
が低いものを選ぶことが望ましく、フルオロカーボンを
含浸させた多孔質材料、シリカゲル、活性アルミナ、の
うちの少なくとも1種類を混合したものが用いられる。
【0083】吸脱着塔15内のオゾン吸着剤が飽和吸着
量近くまでオゾンを吸着すると、次に、オゾン脱着動作
に移行する。オゾン脱着動作においては、まず、オゾン
発生機12、循環ブロア14、冷却源16が稼動を停止
し、切換弁19a〜19dが閉じられる。
【0084】その後、圧縮ガス製造機31が稼働を開始
すると、ガスエジェクタ30に圧縮ガスが供給されて、
ガスエジェクタ30が稼働するとともに、オゾン濃度調
整手段29内のオゾンガス流量調整弁32が徐々に開か
れる。また、同時に、ガスエジェクタ30内のノズルを
通過する圧縮ガスの流速を徐々に速くしていく。
【0085】これにより、ガスエジェクタ30は、吸脱
着塔15内のオゾンを徐々に減圧力を増大させながら吸
引し、ガスエジェクタ30内で圧縮ガスと混合してオゾ
ン含有ガスとし、オゾン消費物体23に一定量ずつ供給
する。
【0086】ここで、図7内のオゾン濃度調整手段29
およびガスエジェクタ30を用いて流量制御したオゾン
脱着方法について、流量を制御しない場合と比較しなが
ら、さらに具体的に説明する。通常、オゾン脱着時にお
いて吸脱着塔15から取り出されるオゾン含有酸素の流
量を制御しない場合には、脱着初期において最も多くの
オゾンが取り出され、その後、取り出されるオゾンの量
が徐々に減少していくことになる。
【0087】これに対し、この発明の実施の形態4の脱
着方法においては、オゾン濃度調整手段29内のオゾン
ガス流量調整弁32が徐々に開かれることにより、吸脱
着塔15から取り出すオゾン含有酸素の量が徐々に増大
する。また、圧縮ガス製造機31からガスエジェクタ3
0に供給する圧縮ガスの圧力および流量を一定としなが
ら、ガスエジェクタ30内のノズル径を徐々に小さくし
て、ノズルを通過する圧縮ガスの流速を速くすることに
より、吸脱着塔15内の圧力を徐々に負圧にしていく。
【0088】したがって、時間経過にともなって減少す
るオゾンの取り出し量は、上記流量制御により相殺され
るので、オゾン消費物体23に対して、一定濃度のオゾ
ンを含んだオゾン含有ガスを一定量ずつ供給することが
できる。
【0089】また、前述と同様に電力貯蔵効率を従来と
比較すると、容積1m3で温度20℃の水を80℃の温
水に変換して温水器に貯蔵した場合には70kWhr/
3の電力量が貯蔵されるのに対し、上記実施の形態4
のオゾンガスを用いた場合、オゾン濃度が13.5wt
%、貯蔵温度が−80℃、貯蔵圧力が2atmの条件下
で、オゾン分解率が30%、オゾン発生効率が10Wh
r/gとすると、730kWhr/m3の電力量を貯蔵
することができる。したがって、電力をオゾンに変換し
て吸着剤に吸着貯蔵することにより、電力貯蔵効率が向
上することが分かる。
【0090】なお、ここでは、オゾン脱着時に使用する
エネルギを節減するために、吸着剤の温度を制御しない
場合を示したが、オゾン脱着時に温度を制御してもよ
い。この場合、脱着時に要するエネルギは増大するが、
オゾン脱着量の制御が容易になり、一定濃度のオゾンを
含んだオゾン含有ガスを、さらに精度よくオゾン消費物
体23に供給することができる。
【0091】また、単一の吸脱着塔15を用いたが、複
数の吸脱着塔15を並列に設置してもよい。この場合、
或る吸脱着塔15のオゾン排出量が減少しても、他の吸
脱着塔15に接続されたオゾンガス流量調整弁32を開
き、2つの吸脱着塔15から排出されるオゾンを混合し
てガスエジェクタ30に供給することにより、さらに容
易に一定濃度のオゾン含有ガスをオゾン消費物体23に
一定量ずつ供給することができる。
【0092】また、ガスエジェクタ30および圧縮ガス
製造機31を用いて吸脱着塔15内のオゾンを減圧吸引
し、ガスエジェクタ30内で混合してオゾン含有ガスと
してオゾン消費物体23に送出したが、真空ポンプ(図
示せず)を用いて吸脱着塔15内のオゾンを減圧吸引
し、混合器(図示せず)内で混合してオゾン含有ガスと
してオゾン消費物体23に送出してもよい。この場合、
別途混合器を備える必要があり設備費用が高くなるが、
前述と同等の作用効果を奏することができる。
【0093】さらに、上記実施の形態3(図5参照)の
場合と同様に、吸脱着塔15内に外部からガスを送り込
んでオゾン含有ガスとしてオゾンを取り出し、オゾン含
有ガスをオゾン消費物体23に送出してもよい。ただ
し、この場合、オゾン吸着剤の性質上、酸素以外のガス
を送り込むと、次回の電力貯蔵時にオゾン吸着量が低減
するおそれがあるので、吸着塔15内に送り込むガスと
しては、酸素ガスを用いることが望ましい。
【0094】実施の形態5.なお、上記実施の形態4で
は、ガスエジェクタ30内のノズル径を徐々に小さくし
て減圧力を徐々に増大させたが、ガスエジェクタ30に
並設されたバイパス配管の流量を二方向流量調整弁によ
り制御してもよい。
【0095】図8はガスエジェクタ30にバイパス配管
を並設したこの発明の実施の形態5による電力貯蔵装置
を概略的に示す構成図であり、図8において、12〜1
6、15a、15b、19a〜19d、23および28
〜32は前述(図5および図7参照)と同様のものであ
る。
【0096】33はガスエジェクタ30に並設されたバ
イパス配管であり、圧縮ガス製造機31からガスエジェ
クタ30に供給されない圧縮ガスが通過するようになっ
ている。
【0097】この場合、二方向流量調整弁28は、圧縮
ガス製造機31とガスエジェクタ30と間に挿入されて
おり、二方向流量調整弁28の一方の出力は、ガスエジ
ェクタ30の入口に接続され、二方向流量調整弁28の
他方の出力は、バイパス配管33を介してガスエジェク
タ30の出口に接続されている。また、吸脱着時にシー
ケンス制御を行う制御装置(図示せず)は、前述の被制
御要素のほかに、二方向流量調整弁28を制御するよう
になっている。
【0098】次に、図8に示したこの発明の実施の形態
5の動作について説明する。なお、オゾン吸着動作に関
しては、上記実施の形態4と同様なので、ここでは説明
を省略する。前述のように、吸脱着塔15内の吸着剤が
飽和吸着量近くまでオゾンを吸着してオゾン脱着動作に
移行すると、オゾン発生機12、循環ブロア14および
冷却源16が稼動を停止し、切換弁19a〜19dが閉
じられる。
【0099】続いて、圧縮ガス製造機31が稼働し始め
ると、二方向流量調整弁28を介してガスエジェクタ3
0に圧縮ガスが供給され、ガスエジェクタ30が稼働す
るとともに、オゾンガス流量調整弁32が徐々に開く。
これにより、ガスエジェクタ30は、吸脱着塔15内の
オゾンを減圧吸引し、ガスエジェクタ30内で圧縮ガス
と混合してオゾン含有ガスとし、オゾン消費物体23に
供給する。
【0100】ここで、二方向流量調整弁28、ガスエジ
ェクタ30およびバイパス配管33を用いたオゾン脱着
方法について、具体的に説明する。前述と同様に、オゾ
ン放出時において、オゾン濃度調整手段29内のオゾン
ガス流量調整弁32は徐々に開かれ、吸脱着塔15から
取り出すオゾン含有酸素の量を増大させる。
【0101】一方、二方向流量調整弁28は、ガスエジ
ェクタ30およびバイパス配管33に流れる圧縮ガス流
量の比率を変更し、バイパス配管33に流れる圧縮ガス
の流量を徐々に少なくすることにより、ガスエジェクタ
30内に流れる圧縮ガスの流量を徐々に増大させて、吸
脱着塔15内の圧力を徐々に負圧にする。したがって、
一定濃度のオゾンを含むオゾン含有酸素を、オゾン消費
物体23に対して一定量ずつ供給することができる。
【0102】なお、ここでは、オゾン脱着時に使用する
エネルギを節減するために、吸着剤の温度を制御しない
場合を示したが、前述と同様に、オゾン脱着時に温度を
制御し、オゾン脱着量の制御が容易にして、一定濃度の
オゾン含有ガスを高精度でオゾン消費物体23に供給し
てもよい。また、装置機器の増大にともなう設備費用の
増大および制御方法の複雑化等を無視すれば、ガスエジ
ェクタ30が取り付けられた配管およびバイパス配管3
3にそれぞれ圧縮ガス流量制御装置(図示せず)を設
け、オゾン消費物体23に供給するオゾン含有ガス流量
を一定に保持しながら、各配管に流れる圧縮ガス流量を
制御するように構成してもよく、前述のオゾン濃度制御
効果を奏することができる。
【0103】実施の形態6.なお、上記実施の形態5で
は、オゾン吸着時におけるオゾン化ガスの圧力について
特に言及しなかったが、オゾン吸着効率を向上させるた
めに、オゾン吸着時に吸脱着塔15内の圧力を上昇させ
てもよい。
【0104】図9は循環経路とともに吸脱着塔15内の
圧力を上げる圧力維持装置を設けたこの発明の実施の形
態6による電力貯蔵装置を概略的に示す構成図であり、
図9において、12〜16、15a、15b、19a〜
19d、23および29〜32は前述(図7参照)と同
様のものである。
【0105】34は循環経路内を加圧して吸脱着塔15
内の圧力を高く維持する圧力維持装置であり、酸素供給
源13と循環経路との間に介在されている。この場合、
オゾン発生機12は、高圧力中でオゾンを発生させるた
めに高圧力仕様に変更されており、放電空隙の長さが短
く構成されるとともに、放電場の温度を低く保つための
構造(図示せず)を有している。また、オゾンの吸脱着
時にシーケンス制御を行う制御装置は、前述の被制御要
素のほかに、圧力維持装置34を制御するようになって
いる。
【0106】次に、図9に示したこの発明の実施の形態
6の動作について説明する。なお、オゾン脱着動作に関
しては、上記実施の形態4と同様なので、ここでは説明
を省略する。オゾン吸着時において、まず、酸素供給源
13から酸素が供給されるが、このとき、酸素ガスは、
圧力維持装置34を介して加圧され、オゾン発生機1
2、循環ブロア14および吸脱着塔15を連結している
循環経路内に、常時一定の高圧力となるように圧力が維
持された状態で供給される。
【0107】以下、前述と同様に、切換弁19cおよび
19dを開いて循環ブロア14を駆動すると、循環経路
内を流通する酸素ガスは、オゾン発生機12を通過する
間にオゾン化酸素となって吸脱着塔15に搬送され、吸
脱着塔15内の吸着剤によりオゾンのみが選択的に吸着
されて、残りの酸素が切換弁19cを介して循環ブロア
14に返送される。オゾン化されて消費された酸素は酸
素供給源13から補充される。
【0108】また、吸脱着塔15は、オゾン吸着剤の吸
着容量を増大させるために、冷却源16により−40℃
以下に冷却されており、オゾン吸着剤としては、オゾン
分解率の低いもの、たとえば、フルオロカーボンを含浸
させた多孔質材料、シリカゲル、活性アルミナ、のうち
の少なくとも1種類を混合したものが用いられる。
【0109】ここで、実験例に基づく特性図(図10)
を参照しながら、オゾン吸着貯蔵時における吸脱着塔1
5内の圧力の影響について説明する。図10は吸脱着塔
15に送り込むオゾン化ガスのオゾン分圧[torr]
とオゾン吸着効率[%]との関係を示す特性図である。
図10から明らかなように、オゾン吸着効率はオゾン分
圧が増大するほど増大するので、吸脱着塔15内の圧力
を上げてオゾン分圧を上昇(200torr前後に設
定)させることにより、オゾンを効率的に貯蔵可能なこ
とが分かる。
【0110】しかし、吸脱着塔15内の圧力を上げすぎ
ると、オゾン化酸素内の酸素分圧も上昇することから、
酸素吸着量が増加してオゾン吸着量の上昇率が鈍ってく
る。また、循環経路内が高圧力になると、オゾン発生機
12でのオゾン発生量が減少することが分かっている。
したがって、吸脱着塔15内の圧力を絶対圧力で2〜5
kg/cm2(大気圧の2〜5倍)程度に設定し、この
圧力下でオゾンを貯蔵することが最も効率的である。
【0111】実施の形態7.なお、上記実施の形態6で
は、吸脱着塔15内の高圧力を維持するために、酸素供
給源13から圧力維持装置34を介して循環経路内に一
定且つ高圧力の酸素を供給し、高圧力中で酸素の一部を
オゾンに変換する構成としたが、オゾン発生機12と吸
脱着塔15とを連結する配管に圧力維持装置を介在させ
てもよい。この場合、オゾン発生機12を高圧力仕様に
設計変更する必要はない。
【0112】図11はオゾン発生機12と吸脱着塔15
との間に圧力維持装置を設けたこの発明の実施の形態7
による電力貯蔵装置を概略的に示す構成図であり、図1
1において、12〜16、15a、15b、19a〜1
9d、23および29〜32は前述(図7〜図9参照)
と同様のものである。
【0113】35は切換弁19bの上流側に介在された
加圧ポンプであり、吸脱着塔15に導入されるオゾン化
ガスの圧力を一定且つ高圧に維持するための圧力維持装
置を構成している。36は加圧ポンプ35の上流側に設
けられた流量計であり、吸脱着塔15に導入されるオゾ
ン化ガスの流量を一定に制御する。
【0114】37は切換弁19aの下流側(吸脱着塔1
5と循環ブロア14とを連結する配管)に介在された圧
力復帰用の背圧弁であり、循環ブロア14を介してオゾ
ン発生機12に導入される酸素ガスを減圧している。ま
た、オゾンの吸脱着時にシーケンス制御を行う制御装置
は、前述の要素のほかに、加圧ポンプ35、流量計36
および背圧弁37を制御するようになっている。
【0115】図11のように、吸脱着塔15の入力側に
流量計36および加圧ポンプ35を設け、吸脱着塔15
の出力側に背圧弁37を設けることにより、吸脱着塔1
5内の圧力のみを高く維持するようにしても、オゾンを
効率的に貯蔵することができる。
【0116】ここでは、吸脱着塔15に導入されるオゾ
ン化ガスの流量を一定に制御するために流量計36を設
けたが、循環ブロア14から流通される酸素ガスの流量
が一定である場合には、流量計36を設けなくてもよ
い。また、加圧ポンプ35に循環ブロア14の機能を兼
用させて、加圧ポンプ35により循環経路内の酸素ガス
およびオゾン化酸素を循環させるように構成し、循環ブ
ロア14を省略してもよい。
【0117】実施の形態8.なお、上記各実施の形態1
〜7では、オゾン発生機12に導入される原料ガスとし
て酸素のみを用いたが、原料ガスにさらに不活性ガスを
導入してオゾン化を促進してもよい。
【0118】図12は循環経路内に不活性ガスを供給す
る手段を設けたこの発明の実施の形態8による電力貯蔵
装置を概略的に示す構成図であり、図12において、1
2〜16、15a、15b、19a〜19d、23およ
び29〜32は前述(図7〜図9参照)と同様のもので
ある。
【0119】38はオゾン発生機12を含む循環経路内
に不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置である。ま
た、オゾンの吸脱着時にシーケンス制御を行う制御装置
は、前述の被制御要素のほかに、不活性ガス供給装置3
8を制御するようになっている。
【0120】次に、図12に示したこの発明の実施の形
態8の動作について説明する。なお、オゾン脱着動作に
関しては、上記実施の形態4と同様なので、ここでは説
明を省略する。オゾン吸着時において、まず、循環経路
内には、酸素供給源13からの酸素とともに、不活性ガ
ス供給装置38から不活性ガスが供給される。
【0121】このとき、循環経路内の原料ガスは、常時
一定圧力(通常、1.5〜2.0kg/cm2)に設定
されるとともに、不活性ガスの濃度が一定に設定され
る。続いて、切換弁19cおよび19dが開くと、循環
ブロア14により循環経路内に酸素および不活性ガスを
含む原料ガスが流通される。
【0122】この原料ガスは、オゾン発生機12を通過
する間の無声放電により酸素の一部がオゾンに変換さ
れ、オゾン化酸素となって吸脱着塔15に搬送される。
このとき、酸素ガス中に含まれる不活性ガスにより、オ
ゾン発生機12内の放電が活発となり、オゾンの生成量
が増大する。
【0123】その後、吸脱着塔15内の吸着剤は、オゾ
ンを選択的に吸着し、残りの不活性ガスを含んだ酸素は
切換弁19cを介して循環ブロア14に返送される。こ
のとき、オゾン吸着剤は冷却源16により−40℃以下
に冷却されており、また、オゾン吸着剤としては、前述
のようにフルオロカーボンを含浸させた多孔質材料、シ
リカゲル、活性アルミナ、のうちの少なくとも1種類を
混合したものが用いられる。なお、オゾンとして消費さ
れた酸素は酸素供給源13より補充されるが、不活性ガ
スは消費されないので補充されない。
【0124】ここで、実験例に基づく特性図(図13)
を参照しながら、オゾン発生時における不活性ガス添加
量の影響について説明する。図13は不活性ガス添加量
[%]とオゾン生成効率[g−O3/kwh]との関係
を示す特性図であり、不活性ガスとして、たとえば、窒
素ガス(破線)またはアルゴンガス(実線)の場合を例
にとっている。図13から明らかなように、窒素ガスま
たはアルゴンガスを若干(数%〜10%程度)添加する
ことにより、オゾン発生量が増大してオゾン分圧が増大
することが分かる。
【0125】したがって、原料ガスに不活性ガスを添加
してオゾン発生量を増大させることにより、吸脱着塔1
5にオゾンを効率的に吸着貯蔵することができる。しか
しながら、不活性ガスの添加量を増大しすぎると、図示
したように、逆にオゾン発生量が減少してオゾン吸着量
が減少するので、循環経路内に添加する不活性ガスは、
濃度を3〜8%程度に設定することが最も効率的であ
る。
【0126】しかし、不活性ガスとして窒素ガスを用い
ると、オゾン化時の放電により窒素が解離されて窒素酸
化物が生成され、この窒素酸化物が吸着剤(吸脱着塔1
5の内筒15a内に充填されているシリカゲル等)に供
給されると、窒素酸化物が吸着剤に吸着してオゾンの吸
着能力が低下してしまう。したがって、循環経路内に添
加する不活性ガスとしては、放電時に酸化されることの
ないアルゴンガスを用いることが望ましい。
【0127】実施の形態9.なお、上記各実施の形態4
〜8では、オゾン脱着時のオゾン濃度制御手段として制
御装置(図示せず)を用い、オゾン濃度調整手段29内
のオゾンガス流量調整弁32の開度およびガスエジェク
タ30内のノズル径をシーケンス制御したが、オゾン含
有ガスのオゾン濃度に応動する制御装置を用い、オゾン
消費物体23に供給されるオゾン含有ガスの流量(オゾ
ン濃度)を直接的にフィードバック制御してもよい。
【0128】図14はオゾン含有ガスの流量をオゾン濃
度に応じてフィードバック制御したこの発明の実施の形
態9による電力貯蔵装置を概略的に示す構成図であり、
図14において、12〜16、15a、15b、19a
〜19d、23および29〜32は前述(図7〜図9、
図11および図12参照)と同様のものである。
【0129】39はガスエジェクタ30の出力側の配管
に設けられたオゾン濃度計であり、オゾン消費物体23
に供給されるオゾン含有ガス中のオゾン濃度を計測して
検出信号を出力する。40はガスエジェクタ30の出力
側の配管に介在された供給ガス流量調整弁であり、オゾ
ン消費物体23に供給されるオゾン含有ガスの流量を一
定に調整する。
【0130】41はオゾン含有ガスのオゾン濃度を所定
値に制御する制御装置であり、オゾン濃度計39からの
検出信号(オゾン濃度)に応じて、ガスエジェクタ3
0、オゾンガス流量調整弁32および供給ガス流量調整
弁40を制御することにより、オゾン濃度および流量が
一定値となるように、オゾン消費物体23に供給される
オゾン含有ガスの流量を調整する。
【0131】制御装置41は、オゾンの吸脱着時にシー
ケンス制御を行う制御装置(図示せず)の一部を構成し
ていてもよく、または、他の被制御要素とともに制御装
置(図示せず)により制御される構成にしてもよい。図
14は前述(図7)の装置にオゾン濃度計39、供給ガ
ス流量調整弁40および制御装置41を付加したもので
ある。
【0132】次に、図14に示したこの発明の実施の形
態9の動作について説明する。なお、オゾン吸着動作に
関しては、上記実施の形態4と同様なので、ここでは説
明を省略する。吸脱着塔15の吸着剤が飽和吸着量近く
までオゾンを吸着してオゾン脱着動作に移行すると、前
述と同様にオゾン発生機12を含む循環系が稼動を停止
し、圧縮ガス製造機31が稼働を開始してガスエジェク
タ30に圧縮ガスを供給し、オゾンガス流量調整弁32
が徐々に開かれる。
【0133】これにより、吸脱着塔15からオゾンが減
圧吸引され、ガスエジェクタ30を介してオゾン含有ガ
スとしてオゾン消費物体23に供給される。このとき、
オゾン含有ガスの出力配管に設けられたオゾン濃度計3
9は、オゾン含有ガス中のオゾン濃度を示す検出信号を
制御装置41に入力する。
【0134】制御装置41は、オゾン濃度の検出値があ
らかじめ設定された所定オゾン濃度よりも高い場合に
は、ガスエジェクタ30およびオゾンガス流量調整弁3
2に制御信号を出力し、オゾンガス流量調整弁32を少
し閉じてオゾン含有ガス流量を減じるとともに、ガスエ
ジェクタ30内のノズル径を大きくする。
【0135】これにより、オゾンガス流量調整弁32を
通過するオゾン含有酸素の流量が低減されるとともに、
ガスエジェクタ30内のノズルを通過する圧縮ガスの流
速が遅くなって減圧量が低減される。この結果、吸脱着
塔15内の圧力が高くなってオゾン含有酸素の放出流量
が減少し、オゾン消費物体23に供給されるオゾン含有
ガス中のオゾン濃度は、所定のオゾン濃度に低減調整さ
れる。
【0136】一方、制御装置41は、オゾン濃度検出値
が所定のオゾン濃度よりも低い場合には、オゾンガス流
量調整弁32を少し開くとともに、ガスエジェクタ30
内のノズル径を小さくする。これにより、オゾンガス流
量調整弁32におけるオゾン含有酸素の通過流量が増大
されるとともに、ガスエジェクタ30における圧縮ガス
のノズル通過流速が速くなり、吸脱着塔15内の圧力が
低くなってオゾン含有酸素の放出流量が増大し、オゾン
含有ガス中のオゾン濃度は所定のオゾン濃度に増大調整
される。
【0137】さらに、制御装置41は、オゾン含有酸素
のガスエジェクタ30への流入量変化に合わせて、供給
ガス流量調整弁40に制御信号を出力し、オゾン消費物
体23に供給されるオゾン含有ガスの流量を一定流量に
調整する。これにより、一定濃度のオゾンを含んだオゾ
ン含有ガスをオゾン消費物体23に一定量ずつ供給する
ことができる。
【0138】ここでは、制御装置41は、オゾン濃度調
整のために、オゾン取り出し側において、オゾンガス流
量調整弁32の開度のみならずガスエジェクタ30内の
減圧力(ノズル径)をも制御したが、オゾンガス流量調
整弁32の開度およびガスエジェクタ30内の減圧力の
うちの少なくとも一方を制御すればよい。
【0139】また、オゾン消費物体23へのオゾン含有
ガス流量を一定にする供給ガス流量調整弁40を、ガス
エジェクタ30とオゾン消費物体23との間に介在させ
たが、圧縮ガス製造機31とガスエジェクタ30との間
に介在させてもよい。さらに、供給ガス流量調整弁40
の機能を圧縮ガス製造機31そのものに兼用させて供給
ガス流量調整弁40を省略し、制御装置41により、圧
縮ガス製造機31を直接制御してもよい。
【0140】このように、オゾンガス流量調整弁32の
開閉動作を相殺するように開閉動作を行う供給ガス流量
調整弁40を、ガスエジェクタ30の上流に設けること
により、オゾンを取り出すための減圧力に支障が生じに
くくなるので、流量制御性がさらに向上する。
【0141】実施の形態10.なお、上記実施の形態9
では、オゾン濃度(流量)調整用のオゾン取り出し減圧
力を制御するために、ガスエジェクタ30のノズル径を
制御したが、前述の実施の形態5(図8参照)の場合と
同様に、ガスエジェクタ30にバイパス配管を並設し、
ガスエジェクタ30およびバイパス配管の流量比を二方
向流量調整弁によって制御してもよい。
【0142】図15はガスエジェクタ30にバイパス配
管を並設してオゾン濃度調整を行うようにしたこの発明
の実施の形態10による電力貯蔵装置を概略的に示す構
成図であり、図15において、12〜16、15a、1
5b、19a〜19d、23、28〜33および39〜
41は前述(図8および図14参照)と同様のものであ
る。
【0143】この場合、オゾン濃度計39からの検出信
号に応動する制御装置41は、オゾン取り出し側の減圧
力に関しては、ガスエジェクタ30およびバイパス配管
33内の圧縮ガス流量比を調整する二方向流量調整弁2
8を制御するものとする。このように、オゾン濃度計3
9からの検出信号に応じて、オゾンガス流量調整弁32
の開度および二方向流量調整弁28とともに、供給ガス
流量調整弁40をフィードバック制御することにより、
前述と同様のオゾン脱着効果を得ることができる。
【0144】すなわち、オゾン脱着動作において、ガス
エジェクタ30および圧縮ガス製造機31が稼働してオ
ゾンガス流量調整弁32が徐々に開き、吸脱着塔15か
ら減圧吸引されたオゾン含有ガスがオゾン消費物体23
に供給されると、オゾン含有ガス中のオゾン濃度は、オ
ゾン濃度計39により計測されて制御装置41に入力さ
れる。
【0145】もし、オゾン濃度検出値が所定オゾン濃度
よりも高い場合には、制御装置41は、オゾンガス流量
調整弁32を少し閉じるとともに、二方向流量調整弁2
8を制御してバイパス配管33への流量比を増大させ、
ガスエジェクタ30に供給される圧縮ガスの流量を低減
させる。このとき、ガスエジェクタ30のノズルを通過
する圧縮ガスの流速が遅くなることにより、オゾン含有
ガスを吸引する力が弱くなり、吸脱着塔15内の圧力が
高くなるので、オゾン含有酸素の放出流量が減少してオ
ゾン含有ガス中のオゾン濃度が低くなる。
【0146】逆に、オゾン濃度検出値が所定オゾン濃度
よりも低い場合は、制御装置41は、オゾンガス流量調
整弁32を少し開くとともに、二方向流量調整弁28を
制御してバイパス配管33への流量比を減少させ、ガス
エジェクタ30に供給される圧縮ガスの流量を増大させ
る。このとき、ノズルを通過する圧縮ガスの流速が速く
なることにより、オゾン含有ガスを吸引する力が強くな
り、吸脱着塔15内の圧力が低くなるので、オゾン化酸
素の放出流量が増加してオゾン含有ガス中のオゾン濃度
が高くなる。
【0147】また、制御装置41は、オゾン含有酸素の
ガスエジェクタ30への流入量の変化に合わせて供給ガ
ス流量調整弁40を制御し、オゾン消費物体23に供給
するオゾン含有ガス流量を一定にし、一定濃度のオゾン
含有ガスをオゾン消費物体23に一定量ずつ供給する。
この場合も、前述と同様に、供給ガス流量調整弁40を
二方向流量調整弁28の上流側に介在させてもよく、供
給ガス流量調整弁40の機能を圧縮ガス製造機31に兼
用させてもよい。
【0148】実施の形態11.なお、上記各実施の形態
4〜10では、ガスエジェクタ30を駆動する圧縮ガス
を圧縮ガス製造機31から直接供給したが、オゾン取り
出し時の電力消費をさらに節減するために、あらかじめ
圧縮ガスを貯蔵しておき、圧縮ガス供給時に貯蔵タンク
から開放するように構成してもよい。
【0149】図16は圧縮ガスをあらかじめ貯蔵するよ
うにしたこの発明の実施の形態11による電力貯蔵装置
を概略的に示す構成図であり、図16において、12〜
16、15a、15b、19a〜19d、23および2
9〜32は前述(図7参照)と同様のものである。
【0150】42は圧縮ガス製造機31から生成された
圧縮ガスを貯蔵する圧縮ガス貯蔵タンク、43は圧縮ガ
ス貯蔵タンク42に蓄えられた圧縮ガスの供給圧力を調
整する圧縮ガス圧力調整弁である。
【0151】次に、図16に示したこの発明の実施の形
態11の動作について説明する。この場合、オゾン吸着
動作に関しては前述と同様であるが、オゾン製造貯蔵中
の期間において、圧縮ガス製造機31が稼働しており、
圧縮ガス貯蔵タンク42内に圧縮ガスが貯蔵される。
【0152】一方、オゾン脱着動作において、オゾン発
生機12を含む循環系が稼動を停止すると、圧縮ガス圧
力調整弁43が開き始めることにより、ガスエジェクタ
30に圧縮ガスが供給されるとともに、オゾンガス流量
調整弁32が徐々に開きだす。これにより、吸脱着塔1
5からオゾンが減圧吸引され、ガスエジェクタ30内で
混合されたオゾン含有ガスがオゾン消費物体23に供給
される。
【0153】このとき、圧縮ガス製造機31は、圧縮ガ
ス貯蔵タンク42内の圧縮ガスが不足した場合のみ駆動
されて圧縮ガスを補填すればよく、オゾンを取り出す際
に圧縮ガス製造機31を稼働させるための電力を節減す
ることができる。したがって、圧縮ガス貯蔵タンク42
は、実質的にオゾン取り出し時の電力を貯蔵してり、さ
らに大きな電力貯蔵効果を実現することができる。
【0154】実施の形態12.なお、上記実施の形態1
1では、オゾンの製造貯蔵期間中に圧縮ガス製造機31
を駆動して圧縮ガスを圧縮ガス貯蔵タンク42に貯蔵し
たが、空気液化装置を用いて液化ガスを貯蔵しておき、
オゾン脱着時に加熱することにより気化生成された圧縮
ガスを供給してもよい。
【0155】図17は圧縮ガス貯蔵用に空気液化装置を
用いたこの発明の実施の形態12による電力貯蔵装置を
概略的に示す構成図であり、図17において、12〜1
6、15a、15b、19a〜19d、23、29、3
0、32および43は前述(図16参照)と同様のもの
である。
【0156】44はオゾン製造貯蔵期間中に駆動されて
空気を液化ガスとして貯蔵する空気液化装置であり、入
力側に圧縮ガス製造機31が介在されていてもよい。4
5は空気液化装置44内の液体空気を圧縮ガスに変換す
る加熱ヒータであり、オゾン脱着時に駆動されて液体空
気を気化させて圧縮ガスを生成し、圧縮ガス圧力調整弁
43を介してガスエジェクタ30に供給する。
【0157】この場合、オゾン取り出し時において、液
化空気を気化させるために加熱ヒータ45を稼働させる
必要があるので、加熱ヒータ45の駆動に要する電力量
の分だけ、前述の実施の形態11(圧縮ガスとして貯蔵
する方法)よりも、電力貯蔵効果が若干低減するもの
の、前述と同様の作用効果を奏する。
【0158】なお、上記実施の形態12では、空気液化
装置44および加熱ヒータ45を吸脱着塔15に対して
独立に構成したが、吸脱着塔15に関連した構成として
もよい。この場合、空気液化装置44内の液体空気の冷
却機能を吸脱着塔15の冷却に用いることができ、オゾ
ン吸着動作時における冷却源16の駆動電力を節減する
ことができる。
【0159】また、吸脱着塔15の温度を用いて空気液
化装置44内の液体空気を気化させることにより、オゾ
ン脱着時における加熱ヒータ45の駆動電力を節減する
ことができ、低エネルギ型の電力貯蔵装置を実現するこ
とができる。このとき、オゾン脱着時において、液体空
気が気化されることにより、吸脱着塔15が冷却される
が、特に支障を生じることはない。
【0160】以上のように、この発明の請求項1によれ
ば、電力消費の少ない時間帯に電力を用いてオゾン製造
貯蔵しておき、電力消費の多い時間帯に貯蔵したオゾン
を使用するようにしたので、夜間の余剰電力を有効に使
用でき、一日の電力使用量を平準化できる効果がある。
【0161】また、この発明の請求項2によれば、電力
を用いて製造したオゾンをガスの状態で圧縮して貯蔵す
るようにしたので、電力を効率よく貯蔵でき、一日の電
力使用量を平準化できるとともに、電力の貯蔵および放
出の動作を簡易化できる効果がある。
【0162】また、この発明の請求項3によれば、電力
を用いて製造したオゾンをガスの状態で圧縮し、貯蔵す
る際のオゾン濃度を重量百分率濃度で10±3wt%に
設定したので、電力を効率的に蓄えることができる効果
がある。
【0163】また、この発明の請求項4によれば、電力
を用いて製造したオゾンを溶媒に溶かすようにしたの
で、電力を効率よく貯蔵でき、一日の電力使用量を平準
化できる効果がある。
【0164】また、この発明の請求項5によれば、電力
を用いて製造したオゾンを有機溶媒に溶かすようにした
ので、電力を効率的に蓄えることができる効果がある。
【0165】また、この発明の請求項6によれば、電力
を用いて製造したオゾンを吸着剤に吸着させるようにし
たので、電力を効率よく貯蔵でき、一日の電力使用量を
平準化できる効果がある。
【0166】また、この発明の請求項7によれば、電力
を用いて製造したオゾンを吸着させる際の吸着剤とし
て、フルオロカーボンを含浸させた多孔質材料、シリカ
ゲル、活性アルミナ、のうち少なくとも1種類を混合し
たものを用いたので、電力を効率的に蓄えることができ
る効果がある。
【0167】また、この発明の請求項8によれば、電力
を用いて、酸素を含んだ原料ガスからオゾン化ガスを生
成するとともに、オゾン化ガス中のオゾンを吸脱着手段
に吸着させ、吸脱着手段内からオゾンを取り出すオゾン
放出手段として、オゾン消費物体に対して一定濃度のオ
ゾンを含んだガスを一定量の割合で供給できるオゾン濃
度調整手段を用いたので、電力を効率よく蓄えることが
できるとともに、貯蔵した電力を電力消費物体に効率よ
く供給できる効果がある。
【0168】また、この発明の請求項9によれば、吸脱
着手段内の圧力を高く維持する圧力維持手段を設けたの
で、電力を効率よく貯蔵できる効果がある。
【0169】また、この発明の請求項10によれば、圧
力維持手段として、オゾン発生機と吸脱着塔との間に加
圧ポンプを設け、吸脱着塔の出力側に背圧弁を設けたの
で、吸脱着塔のみに高圧のオゾン化ガスを供給すること
ができ、さらに効率よく電力を貯蔵できる効果がある。
【0170】また、この発明の請求項11によれば、オ
ゾン化ガスおよび酸素含有ガスが循環して流れる循環経
路内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を設け
たので、電力を効率よくオゾンに変換できる効果があ
る。
【0171】また、この発明の請求項12によれば、不
活性ガスとしてアルゴンガスを用いたので、電力を効率
よくオゾンに変換できるとともに、吸着剤を冷却するの
に必要なエネルギを低減できる効果がある。
【0172】また、この発明の請求項13によれば、オ
ゾン濃度調整手段として、オゾン放出手段により取り出
されたオゾン含有ガス中のオゾン濃度を測定するオゾン
濃度計と、吸脱着手段から取り出されるオゾン含有ガス
の流量を調整するオゾンガス流量調整弁と、オゾン消費
物体に供給されるオゾン含有ガスの流量を調整する供給
ガス流量調整弁と、オゾン濃度に基づいてオゾンガス流
量調整弁および供給ガス流量調整弁を調整する制御手段
とを設けたので、一定濃度で一定流量のオゾン含有ガス
により、貯蔵した電力を消費物体に安定的に供給できる
効果がある。
【0173】また、この発明の請求項14によれば、オ
ゾン濃度調整手段として、オゾン放出手段により取り出
されたオゾン含有ガス中のオゾン濃度を測定するオゾン
濃度計と、吸脱着手段から取り出されるオゾン含有ガス
の流量を調整するオゾンガス流量調整弁と、吸脱着手段
からオゾンを取り出すための減圧力を調整する減圧力調
整手段と、オゾン濃度に基づいてオゾンガス流量調整弁
および減圧力調整手段を制御する制御手段とを設けたの
で、貯蔵した電力を消費物体に安定的に供給できる効果
がある。
【0174】また、この発明の請求項15によれば、減
圧力調整手段として、ガスエジェクタを用い、ガスエジ
ェクタのノズル径を調整して減圧力を制御したので、貯
蔵した電力を消費物体に安定的に供給できる効果があ
る。
【0175】また、この発明の請求項16によれば、減
圧力調整手段として、ガスエジェクタに並設されたバイ
パス配管と、バイパス配管への流量比を調整する二方向
流量調整弁とを用い、バイパス配管を介してガスエジェ
クタへの流量を調整して減圧力を制御するようにしたの
で、貯蔵した電力を消費物体に安定的に供給できる効果
がある。
【0176】また、この発明の請求項17によれば、ガ
スエジェクタを駆動させる圧縮ガスを蓄えるガス貯蔵手
段を設けたので、貯蔵した電力を取り出す際に使用する
エネルギを低減化することができ、電力を効率的に消費
物体に供給できる効果がある。
【0177】また、この発明の請求項18によれば、ガ
ス貯蔵手段として圧縮ガス貯蔵タンクを用いたので、貯
蔵した電力を取り出す際に使用するエネルギを低減化す
ることができ、電力を効率的に消費物体に供給できる効
果がある。
【0178】また、この発明の請求項19によれば、ガ
ス貯蔵手段として液体空気貯蔵手段を用いたので、貯蔵
した電力を取り出す際に使用するエネルギを低減化する
ことができ、電力を効率的に消費物体に供給できる効果
がある。
【0179】また、この発明の請求項20によれば、液
体空気貯蔵手段を、吸脱着手段に対して関連するように
配置したので、液体空気が有する冷却を冷却源として用
いることができるとともに、貯蔵した電力を取り出す際
に吸脱着手段を加熱源として用いることができ、オゾン
取り出し時の所要エネルギを低減化することができ、さ
らに効率的に電力を貯蔵することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による電力貯蔵装置
を示す構成図である。
【図2】 オゾン化酸素中のオゾン濃度とオゾン分解率
との関係を示す特性図である。
【図3】 オゾン化酸素中のオゾン濃度とオゾン貯蔵量
との関係を示す特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による電力貯蔵装置
を示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による電力貯蔵装置
を示す構成図である。
【図6】 溶媒の違いによるオゾン溶解度係数を示す説
明図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による電力貯蔵装置
を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による電力貯蔵装置
を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態6による電力貯蔵装置
を示す構成図である。
【図10】 オゾン化酸素中のオゾン分圧とオゾン吸着
量との関係を示す特性図である。
【図11】 この発明の実施の形態7による電力貯蔵装
置を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態8による電力貯蔵装
置を示す構成図である。
【図13】 原料ガス中の不活性ガス添加量とオゾン発
生量との関係を示す特性図である。
【図14】 この発明の実施の形態9による電力貯蔵装
置を示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態10による電力貯蔵
装置を示す構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態11による電力貯蔵
装置を示す構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態12による電力貯蔵
装置を示す構成図である。
【図18】 温水を用いた従来の電力貯蔵装置を示す側
断面図である。
【図19】 蓄熱体を用いた従来の電力貯蔵装置を示す
側断面図である。
【図20】 吸脱着塔を用いた従来の間欠オゾン供給装
置を示す構成図である。
【符号の説明】 12 オゾン発生機、13、26 酸素供給源、14
循環ブロア、15 吸脱着塔、15a 内筒、15b
外筒、16 冷却源、17 加熱源、19a〜19g
切換弁、21 オゾン貯蔵タンク、22 ガス圧縮ポン
プ、23 オゾン消費物体、24 流量調整弁、25
オゾン貯蔵槽、27、33 バイパス配管、28 二方
向流量調整弁、29 オゾン濃度調整手段、30 ガス
エジェクタ、31 圧縮ガス製造機、32 オゾンガス
流量調整弁、34 圧力維持装置、35 加圧ポンプ、
36 流量計、37 背圧弁、38 不活性ガス供給装
置、39 オゾン濃度計、40 供給ガス流量調整弁、
41 制御装置、42 圧縮ガス貯蔵タンク、43 圧
縮ガス圧力調整弁、44 空気液化装置、45 加熱ヒ
ータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣辻 淳二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中山 繁樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松岡 修 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東 京電力株式会社内 (72)発明者 野崎 誠夫 千葉県千葉市若葉区若松町413−73

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力消費の少ない時間帯に電力を用い
    て、オゾン化ガスを製造するとともに、前記オゾン化ガ
    スに含まれるオゾンを貯蔵し、電力消費の多い時間帯
    に、前記貯蔵されたオゾンをオゾン含有ガスとして取り
    出して使用することを特徴とする電力貯蔵方法。
  2. 【請求項2】 前記オゾン化ガスを圧縮して貯蔵するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電力貯蔵方法。
  3. 【請求項3】 前記オゾン化ガスの圧縮貯蔵時のオゾン
    濃度を、重量パーセント濃度で、10±3wt%に設定
    したことを特徴とする請求項2に記載の電力貯蔵方法。
  4. 【請求項4】 前記オゾン化ガスに含まれるオゾンを溶
    媒に吸収して貯蔵することを特徴とする請求項1に記載
    の電力貯蔵方法。
  5. 【請求項5】 前記溶媒は、有機溶媒からなることを特
    徴とする請求項4に記載の電力貯蔵方法。
  6. 【請求項6】 前記オゾン化ガスに含まれるオゾンを吸
    着剤に吸着して貯蔵することを特徴とする請求項1に記
    載の電力貯蔵方法。
  7. 【請求項7】 前記吸着剤は、フルオロカーボンを含浸
    させた多孔質材料、シリカゲル、活性アルミナ、のうち
    の少なくとも1種類を混合したものからなることを特徴
    とする請求項6に記載の電力貯蔵方法。
  8. 【請求項8】 電力を用いて、酸素を含む原料ガスから
    オゾン化ガスを生成するオゾン発生手段と、 前記オゾン化ガスからオゾンを吸着するとともに吸着し
    たオゾンを脱着する吸脱着手段と、 前記オゾン発生手段および前記吸脱着手段を介して前記
    原料ガスおよび前記オゾン化ガスを流すとともに、前記
    オゾン化ガスからオゾンを吸着して残った酸素を前記オ
    ゾン発生手段に戻す循環経路と、 前記吸脱着手段を冷却する冷却源と、 前記吸脱着手段からオゾンを含むオゾン含有ガスを取り
    出してオゾン消費物体に供給するオゾン放出手段とを備
    え、 前記オゾン放出手段は、前記オゾン含有ガスを一定濃度
    で且つ一定量の割合で前記オゾン消費物体に供給するた
    めのオゾン濃度制御手段を含むことを特徴とする電力貯
    蔵装置。
  9. 【請求項9】 前記吸脱着手段内の圧力を大気圧よりも
    高く維持するための圧力維持手段を備えたことを特徴と
    する請求項8に記載の電力貯蔵装置。
  10. 【請求項10】 前記圧力維持手段は、 前記吸脱着手段の入力側に設けられた加圧ポンプと、 前記加圧ポンプに供給されるオゾン化ガスの流量を一定
    に調整する流量計と、 前記吸脱着手段の出力側に設けられて前記オゾン発生手
    段に供給する原料ガスの圧力を大気圧に復帰させるため
    の背圧弁とを含むことを特徴とする請求項9に記載の電
    力貯蔵装置。
  11. 【請求項11】 前記循環経路内に不活性ガスを供給す
    るための不活性ガス供給手段を備えたことを特徴とする
    請求項8に記載の電力貯蔵装置。
  12. 【請求項12】 前記不活性ガスは、アルゴンガスから
    なることを特徴とする請求項11に記載の電力貯蔵装
    置。
  13. 【請求項13】 前記オゾン濃度制御手段は、 前記オゾン含有ガスのオゾン濃度を測定するオゾン濃度
    計と、 前記吸脱着手段から取り出されるオゾン含有ガスの流量
    を調整する第1の流量調整弁と、 前記オゾン消費物体に供給されるオゾン含有ガスの流量
    を調整する第2の流量調整弁と、 前記オゾン濃度に基づいて前記第1および第2の流量調
    整弁を制御する制御手段とを含み、 前記制御手段は、 前記オゾン濃度が所定オゾン濃度よりも高いときには、
    前記第1の流量調整弁を閉じ且つ前記第2の流量調整弁
    を開く方向の制御し、 前記オゾン濃度が前記所定オゾン濃度よりも低いときに
    は、前記第1の流量調整弁を開き且つ前記第2の流量調
    整弁を閉じる方向に制御することを特徴とする請求項8
    に記載の電力貯蔵装置。
  14. 【請求項14】 前記オゾン濃度制御手段は、 前記オゾン含有ガスのオゾン濃度を測定するオゾン濃度
    計と、 前記吸脱着手段からオゾンを取り出すための減圧力を調
    整する減圧力調整手段と、 前記オゾン消費物体に供給されるオゾン含有ガスの流量
    を調整する流量調整弁と、 前記オゾン濃度に基づいて前記減圧力調整手段および前
    記流量調整弁を制御する制御手段とを含み、 前記制御手段は、 前記オゾン濃度が所定オゾン濃度よりも高いときには、
    前記減圧力を低減し且つ前記流量調整弁を開く方向に制
    御し、 前記オゾン濃度が前記所定オゾン濃度よりも低いときに
    は、前記減圧力を増大し且つ前記流量調整弁を閉じる方
    向に制御することを特徴とする請求項8に記載の電力貯
    蔵装置。
  15. 【請求項15】 前記減圧力調整手段は、前記吸脱着手
    段内を減圧状態にして前記吸脱着手段からオゾンを取り
    出すガスエジェクタを含み、 前記ガスエジェクタは、圧縮ガスを通過させるノズルを
    有し、 前記制御手段は、前記ノズルの径を増減させることによ
    り前記減圧力を制御することを特徴とする請求項14に
    記載の電力貯蔵装置。
  16. 【請求項16】 前記減圧力調整手段は、 前記吸脱着手段内を減圧状態にして前記吸脱着手段から
    オゾンを取り出すガスエジェクタと、 前記ガスエジェクタの入出力端間を連通するバイパス配
    管と、 前記ガスエジェクタおよび前記バイパス配管に流れる圧
    縮ガスの流量比を調整する二方向流量調整弁とを含み、 前記制御手段は、前記二方向流量調整弁を制御して前記
    圧縮ガスの流量比を調整することにより、前記減圧力を
    制御することを特徴とする請求項14に記載の電力貯蔵
    装置。
  17. 【請求項17】 前記ガスエジェクタを駆動するための
    圧縮ガスを蓄えるガス貯蔵手段を備えたことを特徴とす
    る請求項15または請求項16に記載の電力貯蔵装置。
  18. 【請求項18】 前記ガス貯蔵手段は、圧縮ガス貯蔵タ
    ンクからなることを特徴とする請求項17に記載の電力
    貯蔵装置。
  19. 【請求項19】 前記ガス貯蔵手段は、空気を液化した
    状態で貯蔵する空気液化手段からなることを特徴とする
    請求項17に記載の電力貯蔵装置。
  20. 【請求項20】 前記空気液化手段は、 前記吸脱着手段に関連して配置され、 前記吸脱着手段に対する冷却源としての機能を兼用する
    ことを特徴とする請求項19に記載の電力貯蔵装置。
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