JPH09235639A - 箔地用アルミニウム合金板とその製造方法 - Google Patents
箔地用アルミニウム合金板とその製造方法Info
- Publication number
- JPH09235639A JPH09235639A JP4332796A JP4332796A JPH09235639A JP H09235639 A JPH09235639 A JP H09235639A JP 4332796 A JP4332796 A JP 4332796A JP 4332796 A JP4332796 A JP 4332796A JP H09235639 A JPH09235639 A JP H09235639A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- foil
- aluminum alloy
- continuous casting
- casting
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Continuous Casting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続鋳造圧延法で製造したアルミニウム合金
板であって、箔地用として使用可能なアルミニウム合金
板を見出すこと。 【解決手段】 連続鋳造圧延法で製造したアルミニウム
合金板であって、その合金組成が、Fe0.2〜2.8
wt%、Si0.05〜0.3wt%含有し、さらにB
e0.0002〜0.01wt%及びSn0.001〜
0.10wt%の1種若しくは2種を含有し、残部がA
lと不可避的不純物からなることを特徴とする箔地用ア
ルミニウム合金板。
板であって、箔地用として使用可能なアルミニウム合金
板を見出すこと。 【解決手段】 連続鋳造圧延法で製造したアルミニウム
合金板であって、その合金組成が、Fe0.2〜2.8
wt%、Si0.05〜0.3wt%含有し、さらにB
e0.0002〜0.01wt%及びSn0.001〜
0.10wt%の1種若しくは2種を含有し、残部がA
lと不可避的不純物からなることを特徴とする箔地用ア
ルミニウム合金板。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箔地用アミニウム
合金板とその製造方法であり、より詳しくは連続鋳造圧
延法によって製造したAl合金板であって、合金組成の
改良により鋳造板の品質を改善して、箔地として使用可
能なアルミニウム合金板とその製造方法に関するもので
ある。
合金板とその製造方法であり、より詳しくは連続鋳造圧
延法によって製造したAl合金板であって、合金組成の
改良により鋳造板の品質を改善して、箔地として使用可
能なアルミニウム合金板とその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に箔地用アルミニウム合金板の製造
方法としては、アルミニウム合金溶湯を半連続鋳造法に
より鋳造したスラブを均質化熱処理後、熱間圧延及び冷
間圧延(必要に応じて焼鈍)を施すか若しくはアルミニ
ウム合金溶湯を可動鋳型(図1に示す水冷したドラム
4、5又は図2に示す水冷したベルト8、9)間に連続
的に供給して、板厚30mm以下の鋳造板とし、その後
これを冷間圧延(必要に応じその前、中、後に焼鈍を行
う場合もある)して、所望のサイズおよび性能を有した
板材(箔地)とすることが一般的である。このように製
造された箔地は、その後常法に従って箔圧延され、厚さ
6〜100μm程度の箔とされる。
方法としては、アルミニウム合金溶湯を半連続鋳造法に
より鋳造したスラブを均質化熱処理後、熱間圧延及び冷
間圧延(必要に応じて焼鈍)を施すか若しくはアルミニ
ウム合金溶湯を可動鋳型(図1に示す水冷したドラム
4、5又は図2に示す水冷したベルト8、9)間に連続
的に供給して、板厚30mm以下の鋳造板とし、その後
これを冷間圧延(必要に応じその前、中、後に焼鈍を行
う場合もある)して、所望のサイズおよび性能を有した
板材(箔地)とすることが一般的である。このように製
造された箔地は、その後常法に従って箔圧延され、厚さ
6〜100μm程度の箔とされる。
【0003】しかしながら、箔は表面光沢面および艶消
し面の外観の光沢度の均一性が要求されるため、箔地の
金属組織の均質性が表面品質に大きく影響を及ぼす。す
なわち金属組織にばらつきがあると材料の硬さがばらつ
き、箔圧延時に形成するオイルピットの分布状態がばら
つくこととなり光沢面が帯状あるいは斑状に光沢むらと
なり外観不良となる。また、艶消し面においても材料の
硬さがばらつき、艶消し状態がばらつくこととなり外観
不良となる。
し面の外観の光沢度の均一性が要求されるため、箔地の
金属組織の均質性が表面品質に大きく影響を及ぼす。す
なわち金属組織にばらつきがあると材料の硬さがばらつ
き、箔圧延時に形成するオイルピットの分布状態がばら
つくこととなり光沢面が帯状あるいは斑状に光沢むらと
なり外観不良となる。また、艶消し面においても材料の
硬さがばらつき、艶消し状態がばらつくこととなり外観
不良となる。
【0004】この金属組織のばらつきを引き起こす原因
の一つとして、鋳造組織の不均一が挙げられる。例えば
半連続鋳造法により鋳造されたスラブの鋳造組織は、一
般に鋳肌から内部に移るに従いチル層、粗大セル層、微
細セル層と組織が変化する。ここでチル層と粗大セル層
を併せた部分は一般に額縁と呼ばれ不安定な金属組織と
なり表面品質に悪影響を及ぼすため、面削により削り落
とすことが一般的である。この方法によるアルミニウム
合金板の製造は、このように面削したスラブを均質化熱
処理および熱間圧延し、続いて冷間圧延(必要により焼
鈍)して、所定の板としている。
の一つとして、鋳造組織の不均一が挙げられる。例えば
半連続鋳造法により鋳造されたスラブの鋳造組織は、一
般に鋳肌から内部に移るに従いチル層、粗大セル層、微
細セル層と組織が変化する。ここでチル層と粗大セル層
を併せた部分は一般に額縁と呼ばれ不安定な金属組織と
なり表面品質に悪影響を及ぼすため、面削により削り落
とすことが一般的である。この方法によるアルミニウム
合金板の製造は、このように面削したスラブを均質化熱
処理および熱間圧延し、続いて冷間圧延(必要により焼
鈍)して、所定の板としている。
【0005】また連続鋳造圧延法は、鋳塊の均質化熱処
理および熱間圧延工程が省略され、歩留りおよびエネル
ギー効率の向上等において非常に有効な方法であるとと
もに、溶湯の冷却速度を早くすることができるため合金
成分が強制固溶され易く、かつ、第2相粒子が微細にな
り易いので、一般に強度の優れた箔が得られるメリット
がある。
理および熱間圧延工程が省略され、歩留りおよびエネル
ギー効率の向上等において非常に有効な方法であるとと
もに、溶湯の冷却速度を早くすることができるため合金
成分が強制固溶され易く、かつ、第2相粒子が微細にな
り易いので、一般に強度の優れた箔が得られるメリット
がある。
【0006】しかしながら、この連続鋳造圧延法は、そ
の製造の基本原理から供給される溶湯に対し鋳型が連続
的に移動するため、鋳造時の溶湯と可動鋳型の接触が不
安定である。このために溶湯の凝固速度にばらつきを生
じ易くこれが原因で鋳造組織が不均一となるという問題
がある。この鋳造板の表面欠陥の代表的な例として一般
に「リップルマーク」若しくは「レベルライン」と呼ば
れているものがある。これは鋳造コイルの長手方向にお
いて数mmピッチで周期的に鋳造組織が変動する不具合
のことで、この不具合の鋳造コイルを使用して製造され
た箔地用Al合金圧延板、さらに最終製品である箔にお
いても、組織が不均一となり、表面に光沢むらが発生し
て外観不良となる。
の製造の基本原理から供給される溶湯に対し鋳型が連続
的に移動するため、鋳造時の溶湯と可動鋳型の接触が不
安定である。このために溶湯の凝固速度にばらつきを生
じ易くこれが原因で鋳造組織が不均一となるという問題
がある。この鋳造板の表面欠陥の代表的な例として一般
に「リップルマーク」若しくは「レベルライン」と呼ば
れているものがある。これは鋳造コイルの長手方向にお
いて数mmピッチで周期的に鋳造組織が変動する不具合
のことで、この不具合の鋳造コイルを使用して製造され
た箔地用Al合金圧延板、さらに最終製品である箔にお
いても、組織が不均一となり、表面に光沢むらが発生し
て外観不良となる。
【0007】この鋳造組織の不均一な部分を半連続鋳造
法と同様に面削により落とすことは、板厚が30mm以
下程度で薄く工程的にも困難であり、また通常この組織
変動は板厚内部でも数mmの深さ若しくは場合によって
は板厚中心部まで影響しているため、歩留まりを考える
と現実的な方法ではない。このように連続鋳造圧延法
は、半連続鋳造法に比べ生産効率および特性の面からは
魅力ある方法であるが、鋳造組織に不均一が生じこの部
分を除去することも困難であるため、アルミニウム合金
箔の内、表面光沢の均一性を厳しく要求される箔への適
用ができなかった。
法と同様に面削により落とすことは、板厚が30mm以
下程度で薄く工程的にも困難であり、また通常この組織
変動は板厚内部でも数mmの深さ若しくは場合によって
は板厚中心部まで影響しているため、歩留まりを考える
と現実的な方法ではない。このように連続鋳造圧延法
は、半連続鋳造法に比べ生産効率および特性の面からは
魅力ある方法であるが、鋳造組織に不均一が生じこの部
分を除去することも困難であるため、アルミニウム合金
箔の内、表面光沢の均一性を厳しく要求される箔への適
用ができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来の技術の問題点を解決することであり、具体的には
連続鋳造圧延法による製造で、均一微細な鋳造組織を有
する鋳造板を得ることによって、光沢面および艶消し面
において光沢の均一性の高い箔が得られる箔地用アルミ
ニウム合金板とその製造方法を見出すことである。
従来の技術の問題点を解決することであり、具体的には
連続鋳造圧延法による製造で、均一微細な鋳造組織を有
する鋳造板を得ることによって、光沢面および艶消し面
において光沢の均一性の高い箔が得られる箔地用アルミ
ニウム合金板とその製造方法を見出すことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1の発明は、連続鋳造圧延法によるアルミニウ
ム合金板であって、その合金組成が、Fe0.2〜2.
8wt%(以下wt%は単に%と記す)、Si0.05
〜0.3%、さらにBe0.0002〜0.01%及び
Sn0.001〜0.10%の1種若しくは2種を含有
し、残部がAlと不可避的不純物とからなることを特徴
とする箔地用アルミニウム合金板であり、
の請求項1の発明は、連続鋳造圧延法によるアルミニウ
ム合金板であって、その合金組成が、Fe0.2〜2.
8wt%(以下wt%は単に%と記す)、Si0.05
〜0.3%、さらにBe0.0002〜0.01%及び
Sn0.001〜0.10%の1種若しくは2種を含有
し、残部がAlと不可避的不純物とからなることを特徴
とする箔地用アルミニウム合金板であり、
【0010】また、請求項2の発明は、アミニウム合金
板の連続鋳造圧延法による製造方法であり、Fe0.2
〜2.8%、Si0.05〜0.3%、さらにBe0.
0002〜0.01%及びSn0.001〜0.10%
の1種若しくは2種を含有し、残部がAlと不可避的不
純物とからなるアルミニウム合金溶湯を可動鋳型間に供
給して厚さ30mm以下の鋳造板に連続鋳造し、これを
冷間圧延および必要に応じて中間焼鈍し、さらに最終冷
間圧延することを特徴とする箔地用アミニウム合金板の
製造方法である。
板の連続鋳造圧延法による製造方法であり、Fe0.2
〜2.8%、Si0.05〜0.3%、さらにBe0.
0002〜0.01%及びSn0.001〜0.10%
の1種若しくは2種を含有し、残部がAlと不可避的不
純物とからなるアルミニウム合金溶湯を可動鋳型間に供
給して厚さ30mm以下の鋳造板に連続鋳造し、これを
冷間圧延および必要に応じて中間焼鈍し、さらに最終冷
間圧延することを特徴とする箔地用アミニウム合金板の
製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明について、以下詳細に説明
する。請求項1の発明は、連続鋳造圧延法によって製造
した所定の合金組成からなる箔地用アルミニウム合金板
である。本発明におけるアルミニウム合金の組成につい
て、以下説明する。Feは、連続鋳造時にAl─Fe系
の金属間化合物(第2相粒子)として微細に晶出し、分
散する。このAl─Fe系の微細粒子は、強度向上の効
果がある。これらの効果を得るには、Feの添加量は
0.2%以上必要であるが、2.8%を越えると効果が
飽和するばかりでなく耐食性が低下する。従ってFeは
0.2〜2.8%の範囲で添加する。
する。請求項1の発明は、連続鋳造圧延法によって製造
した所定の合金組成からなる箔地用アルミニウム合金板
である。本発明におけるアルミニウム合金の組成につい
て、以下説明する。Feは、連続鋳造時にAl─Fe系
の金属間化合物(第2相粒子)として微細に晶出し、分
散する。このAl─Fe系の微細粒子は、強度向上の効
果がある。これらの効果を得るには、Feの添加量は
0.2%以上必要であるが、2.8%を越えると効果が
飽和するばかりでなく耐食性が低下する。従ってFeは
0.2〜2.8%の範囲で添加する。
【0012】Siは、Feと共存することによって強度
向上の効果を示す。この効果を得るには、Siの添加は
0.05%以上である必要がある。一方Siの添加が
0.3%を越えると固体Si量が多くなり、箔圧延工程
での硬化を引き起こしピンホールの発生が多くなる。従
って、Siは0.05〜0.3%の範囲で添加する。
向上の効果を示す。この効果を得るには、Siの添加は
0.05%以上である必要がある。一方Siの添加が
0.3%を越えると固体Si量が多くなり、箔圧延工程
での硬化を引き起こしピンホールの発生が多くなる。従
って、Siは0.05〜0.3%の範囲で添加する。
【0013】Beは、0.0002〜0.01%とす
る。Beは通常のアルミニウム地金中に含有しない元素
であるが、本発明者らが研究を重ねた結果、アルミニウ
ム合金溶湯中の表面酸化を抑制する作用があり、連続鋳
造の際に鋳造ノズルへの酸化物の付着を防止し、溶湯の
幅方向の乱れをなくして鋳造時の溶湯と鋳型の接触を安
定化させる効果がある。Beは0.0002%未満では
上記効果が得られず、0.01%を越えると効果が飽和
して無駄になる。
る。Beは通常のアルミニウム地金中に含有しない元素
であるが、本発明者らが研究を重ねた結果、アルミニウ
ム合金溶湯中の表面酸化を抑制する作用があり、連続鋳
造の際に鋳造ノズルへの酸化物の付着を防止し、溶湯の
幅方向の乱れをなくして鋳造時の溶湯と鋳型の接触を安
定化させる効果がある。Beは0.0002%未満では
上記効果が得られず、0.01%を越えると効果が飽和
して無駄になる。
【0014】Snは、0.001〜0.10%とする。
Snは通常のアルミニウム地金中に含有しない元素であ
るが、本発明者らが研究を重ねた結果、Beと同様の効
果に加えて連続鋳造の際に、アルミニウム合金溶湯と鋳
型間の固着を防止する潤滑作用がある。一般に連続鋳造
の場合、アルミニウム合金溶湯が鋳型と接触して凝固す
る際に、溶湯と連続的に移動する鋳型の間で固着が生じ
ることがある。この固着部は冷却速度が変化すること、
および鋳型表面のアルミコーテイング層を破壊すること
から、表面近傍の鋳造組織が不連続となりコイル表面に
縞模様の不具合を生じる原因となる。Snの添加は、こ
の固着現象を防止し鋳造時の溶湯と鋳型の接触を安定化
させる効果がある。この固着防止には、Sn0.001
%未満では効果がなく、0.10%を越えると効果が飽
和して無駄である。なお、BeおよびSnは、どちらか
1種でも上記効果が得られるが、2種類とも添加したほ
うが、より好ましい。
Snは通常のアルミニウム地金中に含有しない元素であ
るが、本発明者らが研究を重ねた結果、Beと同様の効
果に加えて連続鋳造の際に、アルミニウム合金溶湯と鋳
型間の固着を防止する潤滑作用がある。一般に連続鋳造
の場合、アルミニウム合金溶湯が鋳型と接触して凝固す
る際に、溶湯と連続的に移動する鋳型の間で固着が生じ
ることがある。この固着部は冷却速度が変化すること、
および鋳型表面のアルミコーテイング層を破壊すること
から、表面近傍の鋳造組織が不連続となりコイル表面に
縞模様の不具合を生じる原因となる。Snの添加は、こ
の固着現象を防止し鋳造時の溶湯と鋳型の接触を安定化
させる効果がある。この固着防止には、Sn0.001
%未満では効果がなく、0.10%を越えると効果が飽
和して無駄である。なお、BeおよびSnは、どちらか
1種でも上記効果が得られるが、2種類とも添加したほ
うが、より好ましい。
【0015】その他の不可避的不純物としては、通常の
アルミニウム地金に含まれているCu、Mn、Mg、Z
n等があるが、これらは0.05%程度以下である場合
は、特に問題はない。また、任意的な添加元素として、
TiおよびBの各0.1%以下の含有は、連続鋳造時の
凝固組織の微細化に有効である。
アルミニウム地金に含まれているCu、Mn、Mg、Z
n等があるが、これらは0.05%程度以下である場合
は、特に問題はない。また、任意的な添加元素として、
TiおよびBの各0.1%以下の含有は、連続鋳造時の
凝固組織の微細化に有効である。
【0016】次に、請求項2の発明は、前記箔地用アミ
ニウム合金板を連続鋳造圧延法によって製造する具体的
な製造方法に関するものである。即ち前記組成のアルミ
ニウム合金溶湯を可動鋳型間に供給して厚さ30mm以
下の鋳造板に連続鋳造し、これを冷間圧延および必要に
応じて中間焼鈍し、さらに最終冷間圧延することを特徴
とする箔地用アミニウム合金板の製造方法である。ここ
で、板厚を30mm以下の鋳造板に連続鋳造する理由
は、前にも述べたように連続鋳造圧延法では溶湯の冷却
速度を早くすることができるため合金成分が強制固溶さ
れ易く、かつ、金属間化合物粒子が微細になり易いため
これにより材料特性として各種メリットが得られるが、
板厚が30mmを越えると強制固溶に十分な冷却速度が
得られず、金属間化合物が粗大化するので好ましくな
い。また、板厚があまり厚いと下工程での圧延回数が多
くなり経済的でない。したがって板厚は薄ければ薄いほ
ど良いが、好ましくは15mm以下、さらに好ましくは
10mm以下が良い。
ニウム合金板を連続鋳造圧延法によって製造する具体的
な製造方法に関するものである。即ち前記組成のアルミ
ニウム合金溶湯を可動鋳型間に供給して厚さ30mm以
下の鋳造板に連続鋳造し、これを冷間圧延および必要に
応じて中間焼鈍し、さらに最終冷間圧延することを特徴
とする箔地用アミニウム合金板の製造方法である。ここ
で、板厚を30mm以下の鋳造板に連続鋳造する理由
は、前にも述べたように連続鋳造圧延法では溶湯の冷却
速度を早くすることができるため合金成分が強制固溶さ
れ易く、かつ、金属間化合物粒子が微細になり易いため
これにより材料特性として各種メリットが得られるが、
板厚が30mmを越えると強制固溶に十分な冷却速度が
得られず、金属間化合物が粗大化するので好ましくな
い。また、板厚があまり厚いと下工程での圧延回数が多
くなり経済的でない。したがって板厚は薄ければ薄いほ
ど良いが、好ましくは15mm以下、さらに好ましくは
10mm以下が良い。
【0017】なお、ここで対象としている連続鋳造圧延
法における連続鋳造は、図1に示す双ドラムを用いたハ
ンター法、3C 法、図2に示す双ベルトを用いたヘズレ
ー法等が挙げられるが、本発明ではこれらのうちの特定
の方法に何ら限定されるものではない。
法における連続鋳造は、図1に示す双ドラムを用いたハ
ンター法、3C 法、図2に示す双ベルトを用いたヘズレ
ー法等が挙げられるが、本発明ではこれらのうちの特定
の方法に何ら限定されるものではない。
【0018】なお、図1及び図2は、本発明における連
続鋳造の一例を示すもので、それぞれ双ドラム4、5及
び双ベルト8、9による可動鋳型装置で連続鋳造板6を
製造する様子を示す説明図である。まず所望の合金成分
に調整されたアルミニウム合金溶湯3は、図示しない溶
解保持炉からトラフを通じて一旦湯溜まり(通常ヘッド
ボックスなどと呼ばれている)1に溜められ、その後鋳
造ノズル2を通って水冷された可動鋳型(ドラム4、
5、ベルト8、9)へと導かれる。なお、6は鋳造板で
ある。
続鋳造の一例を示すもので、それぞれ双ドラム4、5及
び双ベルト8、9による可動鋳型装置で連続鋳造板6を
製造する様子を示す説明図である。まず所望の合金成分
に調整されたアルミニウム合金溶湯3は、図示しない溶
解保持炉からトラフを通じて一旦湯溜まり(通常ヘッド
ボックスなどと呼ばれている)1に溜められ、その後鋳
造ノズル2を通って水冷された可動鋳型(ドラム4、
5、ベルト8、9)へと導かれる。なお、6は鋳造板で
ある。
【0019】上記のように鋳造された鋳造板6は、必要
に応じてその直後で圧延が行われるか若しくはそのまま
コイルに巻取られる。さらにその後冷間圧延により所望
のサイズまで圧延(必要に応じてその前、中、後におい
て1 〜数回の焼鈍を行う)されて箔地用アルミニウム合
金板とし、さらにこれを常法に従って箔圧延し、目的に
応じた厚さの箔とされる。
に応じてその直後で圧延が行われるか若しくはそのまま
コイルに巻取られる。さらにその後冷間圧延により所望
のサイズまで圧延(必要に応じてその前、中、後におい
て1 〜数回の焼鈍を行う)されて箔地用アルミニウム合
金板とし、さらにこれを常法に従って箔圧延し、目的に
応じた厚さの箔とされる。
【0020】上記のごとく本発明法により製造された箔
地用アルミニウム合金板は、後に記す実施例でも明らか
なごとく、最終的に箔に要求される各特性において、優
れたものが得られる。
地用アルミニウム合金板は、後に記す実施例でも明らか
なごとく、最終的に箔に要求される各特性において、優
れたものが得られる。
【0021】
【実施例】表1に示した化学組成のアルミニウム合金溶
湯を本発明例、比較例として図1に示す双ドラム4、5
を用いたハンター法によりそれぞれ板厚7mmおよび1
0mmの鋳造板6コイルとした。なお、上記以外の鋳造
条件は以下のとおりである。 ・離型剤 :微粉カーボンを水に溶いた溶液 ・鋳造板の板幅:1300mm ・溶湯温度 :700℃ ・鋳造速度 :1000mm/min. ・冷却速度 :300〜700℃/sec. これら鋳造板コイルを常法にて冷間圧延し、これを表1
に示した条件で中間焼鈍を行い、さらに冷間圧延を施し
て厚さ0.35mmの箔地用アルミニウム合金板コイル
を製造した。
湯を本発明例、比較例として図1に示す双ドラム4、5
を用いたハンター法によりそれぞれ板厚7mmおよび1
0mmの鋳造板6コイルとした。なお、上記以外の鋳造
条件は以下のとおりである。 ・離型剤 :微粉カーボンを水に溶いた溶液 ・鋳造板の板幅:1300mm ・溶湯温度 :700℃ ・鋳造速度 :1000mm/min. ・冷却速度 :300〜700℃/sec. これら鋳造板コイルを常法にて冷間圧延し、これを表1
に示した条件で中間焼鈍を行い、さらに冷間圧延を施し
て厚さ0.35mmの箔地用アルミニウム合金板コイル
を製造した。
【0022】
【表1】
【0023】この箔地用アルミニウム合金板コイルを更
に18μmまで4回のパスにより箔圧延し、最終的に重
合圧延により8μmの片面艶消しの箔とした。これらの
箔について、光沢面および艶消し面の光沢度の均一性を
以下の要領で評価した。また、箔のピンホール数の測
定、引張強さの測定、および耐蝕性の評価も行った。
に18μmまで4回のパスにより箔圧延し、最終的に重
合圧延により8μmの片面艶消しの箔とした。これらの
箔について、光沢面および艶消し面の光沢度の均一性を
以下の要領で評価した。また、箔のピンホール数の測
定、引張強さの測定、および耐蝕性の評価も行った。
【0024】評価方法は、以下の通りである。 (1)箔の外観の光沢度の均一性 外観を目視により観察し、光沢の均一性が優れているも
の◎、良好なもの○、やや劣っているもの△、劣ってい
るもの×として判定を行った。 (2)ピンホール数の測定方法 暗室のライトボックス上に箔を置き、30cm×30c
mの範囲内のピンホール個数を目視にて数えた。場所を
変えてこれを10回繰り返し平均し、1m2 当たりの個
数に換算した。 (3)引張強さの測定方法 箔を幅30mm長さ200mmの短冊形状の試験片に加
工し、インストロン型の引張試験機を用いて、引張強さ
(破断強度)を測定した。 (4)耐蝕性の評価方法 5%NaCl、30℃中に7日間、箔を浸漬した後、
外観を目視により観察し、腐食が観察されないもの◎、
腐食がほとんど観察されないもの○、やや腐食している
もの△、著しく腐食しているもの×として判定を行っ
た。これらの試験結果を表2に記した。
の◎、良好なもの○、やや劣っているもの△、劣ってい
るもの×として判定を行った。 (2)ピンホール数の測定方法 暗室のライトボックス上に箔を置き、30cm×30c
mの範囲内のピンホール個数を目視にて数えた。場所を
変えてこれを10回繰り返し平均し、1m2 当たりの個
数に換算した。 (3)引張強さの測定方法 箔を幅30mm長さ200mmの短冊形状の試験片に加
工し、インストロン型の引張試験機を用いて、引張強さ
(破断強度)を測定した。 (4)耐蝕性の評価方法 5%NaCl、30℃中に7日間、箔を浸漬した後、
外観を目視により観察し、腐食が観察されないもの◎、
腐食がほとんど観察されないもの○、やや腐食している
もの△、著しく腐食しているもの×として判定を行っ
た。これらの試験結果を表2に記した。
【0025】
【表2】
【0026】表1、表2から明らかなように、本発明範
囲の合金組成、条件で製造されたアルミニウム合金箔
は、外観の光沢の均一性に優れており、かつピンホー
ル、引張強さ、耐蝕性の点でも優れていることが確認さ
れた。
囲の合金組成、条件で製造されたアルミニウム合金箔
は、外観の光沢の均一性に優れており、かつピンホー
ル、引張強さ、耐蝕性の点でも優れていることが確認さ
れた。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
よれば、連続鋳造圧延法で製造した箔地用アルミニウム
合金板は、その後の箔圧延で得られた箔の前記各特性に
優れており、連続鋳造圧延法のメリットを充分に生かす
ことができる等工業上顕著な効果を有するものである。
よれば、連続鋳造圧延法で製造した箔地用アルミニウム
合金板は、その後の箔圧延で得られた箔の前記各特性に
優れており、連続鋳造圧延法のメリットを充分に生かす
ことができる等工業上顕著な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】双ドラムによる可動鋳型装置(ハンター法)で
連続鋳造板を製造する一例を示す説明図である。
連続鋳造板を製造する一例を示す説明図である。
【図2】双ベルトによる可動鋳型装置(ヘズレー法)で
連続鋳造板を製造する一例を示す説明図である。
連続鋳造板を製造する一例を示す説明図である。
1 湯溜まり(ヘッドボックス) 2 鋳造ノズル 3 溶湯 4、5 ドラム(可動鋳型) 6 鋳造板 8、9 ベルト(可動鋳型) 10〜13 ローラ
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 箔地用アルミニウム合金板と
その製造方法
その製造方法
Claims (2)
- 【請求項1】 連続鋳造圧延法によるアルミニウム合金
板であって、その合金組成が、Fe0.2〜2.8wt
%、Si0.05〜0.3wt%、さらにBe0.00
02〜0.01wt%及びSn0.001〜0.10w
t%の1種若しくは2種を含有し、残部がAlと不可避
的不純物とからなることを特徴とする箔地用アルミニウ
ム合金板。 - 【請求項2】 アミニウム合金板の連続鋳造圧延法によ
る製造方法であり、Fe0.2〜2.8wt%、Si
0.05〜0.3wt%、さらにBe0.0002〜
0.01wt%及びSn0.001〜0.10wt%の
1種若しくは2種を含有し、残部がAlと不可避的不純
物とからなるアルミニウム合金溶湯を可動鋳型間に供給
して厚さ30mm以下の鋳造板に連続鋳造し、これを冷
間圧延および必要に応じて中間焼鈍し、さらに最終冷間
圧延することを特徴とする箔地用アミニウム合金板の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4332796A JPH09235639A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 箔地用アルミニウム合金板とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4332796A JPH09235639A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 箔地用アルミニウム合金板とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09235639A true JPH09235639A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12660736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4332796A Pending JPH09235639A (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | 箔地用アルミニウム合金板とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09235639A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023048806A (ja) * | 2021-09-28 | 2023-04-07 | 株式会社Uacj | アルミニウム合金押出管、その製造方法及び熱交換器用配管部材 |
-
1996
- 1996-02-29 JP JP4332796A patent/JPH09235639A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023048806A (ja) * | 2021-09-28 | 2023-04-07 | 株式会社Uacj | アルミニウム合金押出管、その製造方法及び熱交換器用配管部材 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7779891B2 (en) | Method of manufacturing magnesium alloy material | |
| US4238248A (en) | Process for preparing low earing aluminum alloy strip on strip casting machine | |
| JP3836793B2 (ja) | 高いマンガン含有量を有する鋼からの熱間ストリップの製造方法 | |
| KR0139370B1 (ko) | 구리 및 주석을 다량 함유하는 보통 탄소강 박주편 및 박강판과 그의 제조방법 | |
| JP5509222B2 (ja) | 熱間圧延薄鋳造ストリップ品及びその製造方法 | |
| US5466312A (en) | Method for making aluminum foil and cast strip stock for aluminum foilmaking and products therefrom | |
| JPH05239584A (ja) | 高強度アルミニウム合金圧延板およびその製造方法 | |
| JPWO1994019503A1 (ja) | 銅及び錫を多量に含有する普通炭素鋼薄鋳片及び薄鋼板並びにその製造方法 | |
| JP2000017412A (ja) | アルミニウム合金板の製造方法 | |
| JP3642915B2 (ja) | 表面処理外観に優れたアルミニウム合金素板 | |
| JP3901764B2 (ja) | 箔地用アルミニウム合金板の製造方法 | |
| JP2006130545A (ja) | Al−Mg−Si系合金板の双ロール式連続鋳造圧延法、該連続鋳造圧延法により製造されるAl−Mg−Si系合金板および自動車外板、ならびに鋳造ロール | |
| JP3334521B2 (ja) | スパングルの均一性に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
| JPH08510962A (ja) | 半製品の製造方法及び装置 | |
| JP3836532B2 (ja) | 建材及び器物用アルミニウム合金板とその製造方法 | |
| JP2000158099A (ja) | 平版印刷版用アルミニウム合金支持体の製造方法 | |
| JP3982773B2 (ja) | 重合圧延面粗さに優れたアルミニウム箔 | |
| JP3919843B2 (ja) | 建材及び器物用アルミニウム合金板の製造方法 | |
| JP3334522B2 (ja) | スパングルの均一性に優れたAl含有溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
| JPH11140609A (ja) | 連続鋳造コイルを用いた表面処理性及び加工性の優れた建材用アルミニウム合金の製造法 | |
| JP2007136464A (ja) | 表面品質に優れたAl−Mg−Si系アルミニウム合金板の製造方法 | |
| JP2002178113A (ja) | 優れた凝固組織を有する鋳片及びそれを加工した鋼材 | |
| JP4542017B2 (ja) | 冷間圧延用アルミニウム合金板状鋳塊 | |
| JP2002283012A (ja) | 薄帯形成能良好な鉄系非晶質合金 | |
| JPH09201652A (ja) | 箔地用アルミニウム合金板の製造方法 |