JPH09236343A - 極低温冷却装置 - Google Patents

極低温冷却装置

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JPH09236343A
JPH09236343A JP4285096A JP4285096A JPH09236343A JP H09236343 A JPH09236343 A JP H09236343A JP 4285096 A JP4285096 A JP 4285096A JP 4285096 A JP4285096 A JP 4285096A JP H09236343 A JPH09236343 A JP H09236343A
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expansion
piston
compression
cylinder
opening
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JP4285096A
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Arata Kono
野 新 河
Hiroya Taniguchi
口 裕 哉 谷
Minoru Kuroiwa
岩 實 黒
Kazuaki Nakamura
村 員 明 中
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • F25B9/145Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle pulse-tube cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却装置の圧力振動源及び位相調節源に用い
られるピストンシールの摩耗による耐久性の低下、冷凍
性能の低下を防止する。 【解決手段】 圧力振動源1における圧縮室17また
は、位相調節源12における膨張室20を、ベローズ3
(14、18)により区画形成し、圧縮ピストン2を圧
縮シリンダ5の内壁に非接触状態で、または膨張ピスト
ン13を膨張シリンダ16の内壁に非接触状態で往復運
動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、極低温冷却装置に係
り、特に、極低温冷却装置の圧力振動源または位相調節
源に使用されるピストン機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、気体を熱サイクルに則り状態変化
させることにより冷凍を発生する冷凍機は、スターリン
グ冷凍機、ギホード・マクマホン冷凍機、パルス管冷凍
機等種々のものがある。従来の冷凍機について、パルス
管冷凍機を例にとり説明する。
【0003】図4は、従来の2ピストン型パルス管冷凍
機である。図において、5は圧縮シリンダであり、圧縮
シリンダ5の内部には圧縮ピストン2が配置されてい
る。圧縮ピストン2の周側面には圧縮ピストンシール2
7が配置しており、圧縮シリンダ5、圧縮ピストン2、
圧縮ピストンシール27で囲まれた空間により圧縮室2
9が形成される。圧縮ピストン2の背面2aには圧縮ピ
ストンロッド4が連結されており、圧縮ピストンロッド
4は図示せぬクランクシャフトを介して駆動モータに連
結される。
【0004】蓄冷器7は連結管6により圧縮室29に連
通している。蓄冷器7の内部には蓄冷材8が積層されて
おり、蓄冷材の種類は冷凍条件により種々変更される
が、一般的にはステンレスメッシュ等が用いられる。ま
た蓄冷器7はコールドヘッド9にも連通されている。こ
のコールドヘッド9は冷凍機内で最も低い温度に到達す
る部分であり、通常コールドヘッド9に被冷却体が連結
され、冷却される。コールドヘッド9はさらにパルス管
10に連通している。パルス管10は、内部が空洞の円
筒管で形成され、コールドヘッドに伝わる可動部からの
振動の減衰機能を有する。パルス管10はさらに、連結
管11により膨張室31に連通する。膨張室31は膨張
シリンダ16、膨張シリンダ16の内部に配される膨張
ピストン13、膨張ピストン13の周側面に配置される
膨張ピストンシール28で囲まれる空間で形成される。
膨張ピストン13は、その背面部13aにて膨張ピスト
ンロッド15に連結され、膨張ピストンロッド15は図
示せぬクランクシャフトを介して駆動モータに連結され
る。
【0005】尚、上記構成において、圧縮シリンダ5、
圧縮ピストン2、圧縮ピストンシール27、圧縮空間2
9によって高圧の作動ガスと低圧の作動ガスを交互に供
給する圧力振動源1が構成され、膨張シリンダ16、膨
張ピストン13、膨張ピストンシール28、膨張空間3
1によって、後述する作動ガスの圧力変動と位置変動の
位相差を調節する位相調節機構12が構成される。
【0006】上記構成のパルス管冷凍機において、圧縮
ピストン2及び膨張ピストン13が往復運動するが、こ
のとき圧縮ピストン2と膨張ピストン13との往復運動
に位相差がつくように図示せぬクランクシャフトのクラ
ンク角を調整して駆動する。このため冷凍機内部に封入
されたヘリウム等の作動ガスは、圧力変化と位置変化と
の位相ずれを起こし、この位相ずれを基に、蓄冷器7内
の作動ガスが熱輸送を開始する。熱輸送はコールドヘッ
ド9側から連結管6側に向かって行われるため、コール
ドヘッド9内の熱が奪われ、ここで低温を発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したパルス管冷凍
機に代表される従来の冷凍機では、圧縮室における作動
流体の封止手段として圧縮ピストンシールが、膨張室に
おける作動流体の封止手段として膨張ピストンシールが
使用される。これらの各ピストンシールは、各シリンダ
の内壁と摩擦摺動する。このためピストンシールが摩耗
し、シールとしての機能が損なわれる。また、ピストン
シールが摩耗すると、ピストンシールの材料が分解し、
作動ガスを汚染する。従来の冷凍機では上記不具合のた
め、冷凍性能の低下を招いていた。
【0008】故に、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、冷凍性能を向上させることを技術的課題
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明の請求項1において講じた技術的手段
は、第1開口部及び第2開口部を有する圧縮シリンダ
と、前記圧縮シリンダの内部に配され前記圧縮シリンダ
の内周壁に非接触状態で往復動する圧縮ピストンと、一
端が前記圧縮ピストンに連結され前記第2開口部を経て
前記圧縮シリンダの外部に突出する圧縮ピストンロッド
と、一端が前記圧縮シリンダの内部に気密的に連結され
他端が前記圧縮ピストンに気密的に連結され前記圧縮シ
リンダ内の空間を前記第1開口部を含む圧縮室と前記第
2開口部を含み前記圧縮室と気密的に隔てられた第1室
とに区画する可撓部材と、を備えた圧力振動源と、前記
圧縮室と前記第1開口部において連通する蓄冷器と、前
記蓄冷器に連通するコールドヘッドと、前記コールドヘ
ッドに連通し、前記蓄冷器内の作動ガスの圧力変動と位
置変動とに位相差を生じさせる位相調節源と、を備える
極低温冷却装置としたことである。
【0010】上記技術的手段における作用は以下のよう
である。即ち、上記構成を備える圧力振動源において、
圧縮ピストンは圧縮シリンダ内においてその内壁と非接
触状態で往復動する。この場合において、圧縮室は、ベ
ローズにより圧縮ピストンロッドが挿通されている第2
開口部を含む第1室と気密的に隔てられているために密
閉性が保たれ、圧縮ピストンが上死点に向かうときに高
圧状態が実現でき、圧縮ピストンが下死点に向かうとき
に低圧状態が実現でき、圧力振動源として機能する。
【0011】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項2において講じた技術的手段は、第3開口部及
び第4開口部を有する膨張シリンダと、前記膨張シリン
ダの内部に配され前記膨張シリンダの内周壁に非接触状
態で往復動する膨張ピストンと、一端が前記膨張ピスト
ンに連結され前記第4開口部をへて前記膨張シリンダの
外部に突出する膨張ピストンロッドと、一端が前記膨張
シリンダの内部に気密的に連結され他端が前記膨張ピス
トンに気密的に連結され前記膨張シリンダ内の空間を前
記第3開口部を含む膨張室と前記第4開口部を含み前記
膨張室と気密的に隔てられた第2室とに区画する可撓部
材と、を備えた位相調節源と、高圧ガス及び低圧ガスを
交互に吐出する圧力振動源と、前記圧力振動源に連結す
る蓄冷器と、一端が前記蓄冷器に連通し他端が前記膨張
室と前記第3開口部において連通するコールドヘッドと
を備える極低温冷却装置としたことである。
【0012】上記技術的手段における作用は以下のよう
である。即ち、上記構成を備える位相調節源において、
膨張ピストンは膨張シリンダ内の内壁と非接触状態で往
復動する。この場合において、膨張室は、ベローズによ
り、膨張ピストンロッドが挿通されている第4開口部を
含む第2室と気密的に隔てられているために密閉性が保
たれるので、冷凍機内部の作動ガスの圧力変動と位置変
動の位相ずれを生じさせる位相調節源として機能する。
【0013】上記技術的課題を解決するために、本発明
の請求項3において講じた技術的手段は、第3開口部を
有する膨張シリンダと、前記膨張シリンダの内部に配さ
れ前記膨張シリンダの内周壁に非接触状態で往復動する
膨張ピストンと、一端が前記膨張ピストンに連結され他
端が前記膨張シリンダの内壁に連結された弾性部材と、
一端が前記膨張シリンダの内部に気密的に連結され他端
が前記膨張ピストンに気密的に連結され前記膨張シリン
ダ内の空間を前記第5開口部を含む膨張室と前記弾性部
材を含み前記膨張室と気密的に隔てられた第3室とに区
画する可撓部材と、を備えた位相調節源と、高圧ガス及
び低圧ガスを交互に吐出する圧力振動源と、前記圧力振
動源に連結する蓄冷器と、一端が前記蓄冷器に連通し他
端が前記膨張室と前記第3開口部において連通するコー
ルドヘッドとを備える極低温冷却装置としたことであ
る。
【0014】上記技術的手段における作用は以下のよう
である。即ち、上記構成を備える位相調節源において、
膨張ピストンは膨張シリンダの内壁と非接触状態で往復
動する。しかしながら、膨張室は、ベローズにより密閉
性が保たれるので、冷凍機内部の作動ガスの圧力変動と
位置変動の位相ずれを生じさせる位相調節源として機能
する。
【0015】尚、弾性部材としては一般的にバネが用い
られるが、ゴム状体のようなものでも所望の弾性係数及
び質量を有するものであっても差し支えない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例につい
て、パルス管冷凍機を代表として図面とともに説明する
が、従来技術と同一部分については同一符号で示し、そ
の説明を省略する。
【0017】(第1実施形態例)図1は、第1実施形態
例におけるパルス管冷凍機の全体図である。これは、圧
力振動源、位相調節源ともにピストン機構で構成され
る、2ピストンタイプのパルス管冷凍機である。
【0018】図において、5は圧縮シリンダである。圧
縮シリンダ5は円筒形状をなしており、前端面5a、周
側面5b、後端面5cからなる。前端面5aには第1開
口部5eが、後端面5cには第2開口部5dが設けられ
る。圧縮シリンダ5内には圧縮ピストン2が配されてい
る。圧縮ピストン2は、その外径が圧縮シリンダ5の内
径よりも小さく設定されており、その背面部2aにおい
て圧縮ピストンロッド4と連結されている。圧縮ピスト
ンロッド4は、圧縮シリンダ5の第2開口部5dより外
部に突出しており、外部で図示せぬクランクシャフト、
駆動モータに連結されている。
【0019】圧縮ピストン2の背面部2aと圧縮シリン
ダ5の後端面5cとは、ベローズ3により連結されてい
る。ベローズ3は背面部2a及び後端面5cと溶接等の
接合手段により気密的に連結されている。またベローズ
3は、ドーナツ状の金属板を複数枚積層して形成されて
おり、各金属板の接合部はやはり溶接等の接合手段によ
り気密的に接合されている。さらに、図1より明らかな
ように、ベローズ3は、その内部に圧縮ピストンロッド
4を内包するように、背面部2a及び後端面5cに連結
される。このため、第1開口部5eを含み、圧縮ピスト
ン5の前端面5a、周側面5b、ベローズ3、圧縮ピス
トン2で囲まれる圧縮室17は、第2開口部5d及び圧
縮ピストンロッド4を内包する第1室29と完全に密閉
区画され、圧縮室17は密閉性が保たれる。また、圧縮
室17は、第1開口部5eから連結管6を経て蓄冷器7
に連通される。圧縮シリンダ5、圧縮ピストン2、ベロ
ーズ3により、圧力変動機構1が構成される。
【0020】16は膨張シリンダである。膨張シリンダ
16は円筒形状をなしており、前端面16a、周側面1
6b、後端面16cからなる。前端面16aには第3開
口部16eが、後端面16cには第4開口部16dが設
けられる。膨張シリンダ16内には膨張ピストン13が
配されている。膨張ピストン13は、その背面部13a
において膨張ピストンロッド15と連結されている。膨
張ピストンロッド15は、膨張シリンダ16の第4開口
部16dより外部に突出しており、外部で図示せぬクラ
ンクシャフト、駆動モータに連結されている。
【0021】膨張ピストン13の背面部13aと膨張シ
リンダ16の後端面16cとは、ベローズ14により連
結されている。ベローズ14は背面部13a及び後端面
16cと溶接等の接合手段により気密的に連結されてい
る。ベローズ14の構成、配置は、前述したベローズ3
のものと同様である。従って、第3開口部16eを含
み、膨張ピストン13の前端面13a、周側面13b、
ベローズ14、膨張シリンダ16で囲まれる膨張室20
は、第4開口部16d及び膨張ピストンロッド15を内
包する第2室30と完全に密閉区画され、膨張室20は
密閉性が保たれる。また、膨張室20は、第3開口部1
6eから連結管11を経てパルス管10に連通される。
膨張シリンダ16、膨張ピストン13、ベローズ14に
より、位相調節源12が構成される。
【0022】上記構成のパルス管冷凍機において、圧縮
ピストン2及び膨張ピストン13が往復動すると、コー
ルドヘッド9において冷凍を発生する。冷凍の発生原理
は従来のものと同じであるので省略する。このとき、圧
縮ピストン2の外径は圧縮シリンダ5の内径よりも小さ
く設定されており、圧縮ピストン2は圧縮シリンダ5の
内壁と非接触状態で往復動する。しかしながら、圧縮室
17は、ベローズ3により、圧縮ピストンロッド4が挿
通されている第2開口部5dを含む第1室29と気密的
に隔てられているために密閉性が保たれ、圧縮ピストン
2が上死点に向かうときに高圧状態が実現でき、圧縮ピ
ストン2が下死点に向かうときに低圧状態が実現でき
る。また、膨張ピストン13の外径は膨張シリンダ16
の内径よりも小さく設定されており、膨張ピストン13
は圧縮シリンダ16の内壁と非接触状態で往復動する。
しかしながら、膨張室20は、ベローズ14により、膨
張ピストンロッド15が挿通されている第4開口部16
dを含む室30と気密的に隔てられているために密閉性
が保たれるので、冷凍機内部の作動ガスの圧力変動と位
置変動の位相ずれを生じさせる位相調節源として機能す
る。このように、圧縮ピストン2が圧縮シリンダ5と非
接触状態で往復動して作動ガスの高低圧状態をそれぞれ
実現し、膨張ピストン13が膨張シリンダ16と非接触
状態で往復動して作動ガスの圧力変動と位置変動との位
相差の調節が可能なため、ピストンシールが不必要とな
り、ピストンシールの摩耗による耐久性の低下、摩耗片
が作動ガス内に混入することに起因する冷凍性能の低下
を防止できる。
【0023】(第2実施形態例)図2は、本発明の第2
実施形態例であるパルス管冷凍機の全体図である。これ
は、第1実施形態例と同じ2ピストンタイプのパルス管
冷凍機であるが、位相調節源に使用するピストンが、駆
動モータ等により矯正的に駆動するものではなく、作動
ガスの圧力変化によって駆動する、フリー膨張ピストン
となっている点が、第1実施例と異なる。従って、位相
調節源以外の部分は第1実施形態例と同じであるので、
これらの部分の説明は省略する。
【0024】図において、16は膨張シリンダである。
膨張シリンダ16は円筒形状をなしており、前端面16
a、周側面16b、後端面16cからなる。前端面16
aには第3開口部16eが設けられている。膨張シリン
ダ16内には膨張ピストン13が配されている。膨張ピ
ストン13は、その背面部13aにバネ19の一端が連
結されており、バネ19の他端は膨張シリンダの後端面
16cに連結している。
【0025】膨張ピストン13の前面部13bと膨張シ
リンダ16の前端面16aとは、ベローズ18により連
結されている。ベローズ18は前面部13b及び前端面
16aと溶接等の接合手段により気密的に連結されてい
る。またベローズ18は、ドーナツ状の金属板を複数枚
積層して形成されており、各金属板の接合部はやはり溶
接等の接合手段により気密的に接合されている。さら
に、図2より明らかなように、ベローズ18は、その内
部に第3開口部16eを内包するように、前面部13b
及び前端面16aに連結される。このため、第3開口部
16eを含み、膨張ピストン13の前面部13b、膨張
シリンダ16の前端面16a、ベローズ18で囲まれる
膨張室20は、完全に密閉される。また、膨張室20
は、第3開口部16aから連結管11を経てパルス管1
0に連通される。膨張シリンダ16、膨張ピストン1
3、ベローズ18、バネ19により、位相調節源12が
構成される。
【0026】上記構成のパルス管冷凍機において、圧縮
ピストン2が往復運動して上死点方向に向かうと作動空
間内の圧力は増加し、また圧縮ピストン2が下死点方向
に向かうと作動空間内の圧力は減少する。このとき、作
動空間の圧力と膨張ピストン13に連結されたバネ19
のバネ力との差により膨張ピストン13が駆動する。圧
力ピストン2と膨張ピストン13の往復振動の位相差
は、バネ19のバネ定数及び質量を適当に選択すること
により最適値にすることができる。圧力ピストン2と膨
張ピストン13とを最適位相差をつけて往復運動させる
ことにより、作動ガスの圧力変動と位置変動の最適位相
ずれが生じ、コールドヘッド9において冷凍の発生が可
能となる。
【0027】この場合において、膨張ピストン13の外
径は膨張シリンダ16の内径よりも小さく設定されてお
り、膨張ピストン13は膨張シリンダ16の内壁と非接
触状態で往復動する。しかしながら、膨張室20は、ベ
ローズ18により密閉性が保たれるので、冷凍機内部の
作動ガスの圧力変動と位置変動の位相ずれを生じさせる
位相調節源として機能する。このように、圧縮ピストン
2が圧縮シリンダ5と非接触状態で往復動して作動ガス
の高低圧状態をそれぞれ実現し、膨張ピストン13が膨
張シリンダ16と非接触状態で往復動して作動ガスの圧
力変動と位置変動との位相差の調節が可能なため、ピス
トンシールが不必要となり、ピストンシールの摩耗によ
る耐久性の低下、摩耗片が作動ガス内に混入することに
起因する冷凍性能の低下を防止できる。
【0028】(第3実施形態例)図3は、本発明の第3
実施形態例を示すパルス管冷凍機の全体図である。これ
は、圧力振動源をコンプレッサー及びロータリバルブユ
ニットで構成するパルス管冷凍機である。
【0029】図において、ロータリバルブユニット24
は、ハウジング31、弁座26、ロータ25を備え、ロ
ータ25はハウジング31の内部に収容されている。さ
らにロータ25はシャフト32に連結され、シャフト3
2は図示せぬ駆動手段に連結されて回転駆動するように
なっている。またロータ25には、高圧連通路25a及
び低圧連絡路25bが設けられている。弁座26はロー
タ25と対面するように配置されている。弁座26に
は、低圧連通路26a及びメイン通路26bが設けられ
ている。メイン通路26bは、一端が連結管6に連通し
ている。
【0030】コンプレッサ21は、その吐出側に高圧配
管22が、吸入側に低圧配管23が連結されている。高
圧配管22はさらにハウジング31の内部に連通してお
り、低圧配管23はさらに弁座26に設けられた低圧連
通路26aに連通している。圧力振動源1は上記構成か
らなり、その他の部分は第2実施形態例と同じであるの
で説明を省略する。
【0031】次に、圧力振動源1の動作について説明す
る。
【0032】図示せぬ駆動手段によりシャフト32が回
転駆動すると、シャフト32に連結されているロータ2
5も回転する。このとき、図3に示す位置までロータが
回転したとすると、連結管6は、メイン通路26b、低
圧連絡路25b、低圧連通路26a、低圧配管23を経
てコンプレッサ21の吸入側に連通する。このため、連
結管6は低圧状態となる。また一方、ロータ25が回転
して高圧連通路25aがメイン通路26bに連通する
と、コンプレッサ21の吐出側より高圧配管22を経て
ハウジング31の内部に供給された高圧の作動ガスは、
高圧連通路25aメイン通路26bを経て連結管6に侵
入する。このため連結管6は高圧状態となる。上記動作
が繰り返し行われ、冷凍機内の作動ガスの圧力変動が行
われる。その他の動作は第2実施形態例と同じであるた
め、説明を省略する。
【0033】この場合において、膨張ピストン13の外
径は膨張シリンダ16の内径よりも小さく設定されてい
るため、膨張ピストン13は膨張シリンダ16の内壁と
非接触状態で往復動する。しかしながら、膨張室20
は、ベローズ18により密閉性が保たれるので、冷凍機
内部の作動ガスの圧力変動と位置変動の位相ずれを生じ
させる位相調節源として機能する。このように、膨張ピ
ストン13が膨張シリンダ16と非接触状態で往復動し
て作動ガスの圧力変動と位置変動との位相差の調節が可
能なため、ピストンシールが不必要となり、ピストンシ
ールの摩耗による耐久性の低下、摩耗片が作動ガス内に
混入することに起因する冷凍性能の低下を防止できる。
【0034】以上、本発明の実施形態例について説明し
たが、本発明は、上記実施形態例に限定されるものでは
ない。例えば、第1実施形態例において、圧力変動源に
おけるベローズ3を、圧縮ピストン2と圧縮シリンダ5
の前端面5aに連結させたもの、または、位相調節源に
おけるベローズ14を、膨張ピストン13と膨張シリン
ダ16の前端面16aに連結させたものが考えられ、ま
た、第2実施形態例において、位相調節源におけるベロ
ーズ18を、膨張ピストン13と膨張シリンダ16の後
端面16cに連結させたものが考えられ、本発明の趣旨
を逸脱しない限りにおいて適用可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、以下の如く効果を有
する。
【0036】圧縮振動源において、ベローズにより圧縮
室を気密的にシールする構成としたため、圧縮ピストン
が圧縮シリンダと非接触状態で往復動して作動ガスの高
低圧状態をそれぞれ実現することが可能となり、ピスト
ンシールが不必要となる。このため、ピストンシールの
摩耗によるシール機能の不全、作動ガスの汚染が防止で
き、冷凍性能を向上させることができる。
【0037】請求項2の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0038】位相調節源において、ベローズにより膨張
室を気密的にシールする構成としたため、膨張ピストン
が膨張シリンダと非接触状態で往復動して作動ガスの圧
力変動と位置変動との位相差の調節することが実現可能
となり、ピストンシールが不必要となる。このため、ピ
ストンシールの摩耗によるシール機能の不全、作動ガス
の汚染が防止でき、冷凍性能を向上させることができ
る。
【0039】請求項3の発明は、以下の如く効果を有す
る。
【0040】位相調節源において、ベローズにより膨張
室を気密的にシールする構成としたため、膨張ピストン
が膨張シリンダと非接触状態で往復動して作動ガスの圧
力変動と位置変動との位相差の調節することが実現可能
となり、ピストンシールが不必要となる。このため、ピ
ストンシールの摩耗によるシール機能の不全、作動ガス
の汚染が防止でき、冷凍性能を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例であるパルス管冷凍機
の全体図である。
【図2】本発明の第2実施形態例であるパルス管冷凍機
の全体図である。
【図3】本発明の第3実施形態例であるパルス管冷凍機
の全体図である。
【図4】従来技術におけるパルス管冷凍機の全体図であ
る。
【符号の説明】
1:圧力振動源 2:圧縮ピストン 3:ベローズ 4:圧縮ピストンロッド 5:圧縮シリンダ、 5e:第1開口部、 5d:第2
開口部 7:蓄冷器 9:コールドヘッド 12:位相調節源 13:膨張ピストン 14:ベローズ 15:膨張ピストンロッド 16:膨張シリンダ、 16e:第3開口部、 16
d:第4開口部 17:圧縮室 18:ベローズ 20:膨張室 29:第1室 30:第2室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中 村 員 明 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1開口部及び第2開口部を有する圧縮
    シリンダと、前記圧縮シリンダの内部に配され前記圧縮
    シリンダの内周壁に非接触状態で往復動する圧縮ピスト
    ンと、一端が前記圧縮ピストンに連結され前記第2開口
    部を経て前記圧縮シリンダの外部に突出する圧縮ピスト
    ンロッドと、一端が前記圧縮シリンダの内部に気密的に
    連結され他端が前記圧縮ピストンに気密的に連結され前
    記圧縮シリンダ内の空間を前記第1開口部を含む圧縮室
    と前記第2開口部を含み前記圧縮室と気密的に隔てられ
    た第1室とに区画する可撓部材と、を備えた圧力振動源
    と、 前記圧縮室と前記第1開口部において連通する蓄冷器
    と、 前記蓄冷器に連通するコールドヘッドと、 前記コールドヘッドに連通し、前記蓄冷器内の作動ガス
    の圧力変動と位置変動とに位相差を生じさせる位相調節
    源と、 を備える極低温冷却装置。
  2. 【請求項2】 第3開口部及び第4開口部を有する膨張
    シリンダと、前記膨張シリンダの内部に配され前記膨張
    シリンダの内周壁に非接触状態で往復動する膨張ピスト
    ンと、一端が前記膨張ピストンに連結され前記第4開口
    部をへて前記膨張シリンダの外部に突出する膨張ピスト
    ンロッドと、一端が前記膨張シリンダの内部に気密的に
    連結され他端が前記膨張ピストンに気密的に連結され前
    記膨張シリンダ内の空間を前記第3開口部を含む膨張室
    と前記第4開口部を含み前記膨張室と気密的に隔てられ
    た第2室とに区画する可撓部材と、を備えた位相調節源
    と、 圧力振動源と、 前記圧力振動源に連結する蓄冷器と、 一端が前記蓄冷器に連通し他端が前記膨張室と前記第3
    開口部において連通するコールドヘッドとを備える極低
    温冷却装置。
  3. 【請求項3】 第3開口部を有する膨張シリンダと、前
    記膨張シリンダの内部に配され前記膨張シリンダの内周
    壁に非接触状態で往復動する膨張ピストンと、一端が前
    記膨張ピストンに連結され他端が前記膨張シリンダの内
    壁に連結された弾性部材と、一端が前記膨張シリンダの
    内部に気密的に連結され他端が前記膨張ピストンに気密
    的に連結され前記膨張シリンダ内の空間を前記第3開口
    部を含む膨張室と前記弾性部材を含み前記膨張室と気密
    的に隔てられた第2室とに区画する可撓部材と、を備え
    た位相調節源と、 高圧ガス及び低圧ガスを交互に吐出する圧力振動源と、 前記圧力振動源に連結する蓄冷器と、 一端が前記蓄冷器に連通し他端が前記膨張室と前記第3
    開口部において連通するコールドヘッドとを備える極低
    温冷却装置。
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