JPH0923653A - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JPH0923653A
JPH0923653A JP7173294A JP17329495A JPH0923653A JP H0923653 A JPH0923653 A JP H0923653A JP 7173294 A JP7173294 A JP 7173294A JP 17329495 A JP17329495 A JP 17329495A JP H0923653 A JPH0923653 A JP H0923653A
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voltage
current
capacitor
power supply
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JP7173294A
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Hiroshi Kamiya
宏 神谷
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Shinko Co Ltd
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Shinko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な回路で安定な出力電圧が得られる直流電
源装置を実現する。 【解決手段】交流を整流するダイオードブリッジ28の
出力端子にコンデンサ24,ダイオード30およびFE
T34を直列に接続する。ダイオード30はダイオード
ブリッジ28によって整流された電流の方向が順方向で
ある向きに接続し、コンデンサ24の両端子電圧を出力
電圧として取り出す。コンパレータ32によりダイオー
ドブリッジ28の出力電圧に比例する検出電圧Vδを基
準電圧Vγと比較し、基準電圧Vγ以下の状態ではFE
T34をON状態とし、基準電圧Vγを超える状態では
OFF状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電圧を所望の
直流電圧に変換する直流電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】交流電圧源の交流を所望の電圧の直流に
変換する従来の汎用直流電源装置における出力電圧の安
定化回路は、シリーズ型またはスイッチング型のレギュ
レータとされることが多い。図4はシリーズ型レギュレ
ータの構成例である。このレギュレータは、交流電圧源
100の電圧や、負荷102の負荷容量の変動などによ
って変動する出力電圧VOUT と、基準電圧源104の安
定な基準電圧VREF との差に基づいて検出された出力電
圧変動が、負帰還制御により打ち消されることによっ
て、出力電圧V OUT が安定化されるものである。交流電
圧源100の電圧である入力交流電圧V INは、シリーズ
型レギュレータの前段でダイオードブリッジ106等の
全波整流回路によって全波整流され、コンデンサ108
によって平滑化されて未だ十分安定とはいえない直流電
圧とされ、シリーズ型レギュレータへの入力電圧とされ
る。シリーズ型レギュレータの出力電圧VOUT から、抵
抗値がそれぞれR1 およびR2 の固定抵抗器110,1
12による抵抗分割によって検出電圧VD が得られる。
この検出電圧VD と基準電圧VREF との比較が比較回路
114で行われる。比較回路114は、検出電圧VD
基準電圧VREF に対する変動を打ち消すようにトランジ
スタ116のベース−エミッタ間電圧を制御する。トラ
ンジスタ116のエミッタ電圧はさらに平滑回路118
により平滑化されて出力電圧VOUT とされる。平滑回路
118は容量の大きなコンデンサや、コンデンサとコイ
ルや抵抗器とを組み合わせた簡単なパッシブフィルタと
される場合が多い。このような構成で用いられる場合、
トランジスタ116は、事実上常に電流が流れている状
態である。さらに、ON/OFF動作ではないので、コ
レクタ−エミッタ間での損失が大きく、エネルギ変換効
率が悪い。したがって、熱を発生するため、放熱対策を
講ずる必要がある。また、非安定化入力電圧VINをあら
かじめ安定化出力電圧VOUT に近い電圧とするために、
整流回路の前段で変圧器による変圧が行われるのが普通
である。
【0003】図5はスイッチング型レギュレータの構成
例である。このレギュレータは、交流電圧源200の電
圧や、負荷202の負荷容量の変動などによって変動す
る出力電圧VOUT と、基準電圧源204の安定な基準電
圧VREF との差として検出された出力電圧変動が、トラ
ンジスタ206のON/OFFのデューティ比制御によ
り打ち消されることによって、出力電圧VOUT が安定化
されるものである。交流電圧源200の電圧である入力
交流電圧VINは、スイッチング型レギュレータの前段で
ダイオードブリッジ208等の全波整流回路によって全
波整流され、コンデンサ210等によって平滑化されて
未だ十分安定とはいえない直流電圧とされ、スイッチン
グ型レギュレータへの入力電圧とされる。スイッチング
型レギュレータの出力電圧VOUT から、抵抗値がそれぞ
れR1 およびR2 の固定抵抗器212,214による抵
抗分割によって検出電圧VD が得られる。この検出電圧
D と基準電圧VREF との比較が比較回路216で行わ
れる。比較回路216は、検出電圧VD の基準電圧V
REF に対する変動量を、制御パルス発生回路218に出
力する。制御パルス発生回路218は、比較回路216
の出力値に基づいて、トランジスタ206のON/OF
F制御のデューティ比を、検出電圧VD の基準電圧V
REF に対する変動が打ち消されるように変更する。制御
パルス発生回路218の出力は、通常、数10kHzの
周波数の矩形波であり、この矩形波のデューティ比を、
検出電圧VD の基準電圧VREF に対する変動量が打ち消
されるように変更するのである。この制御によって、ト
ランジスタ206と平滑回路220を流れる電流は、ト
ランジスタ206がONとされたときには導通され、O
FFとされたときには遮断される。この断続的な電流
は、平滑回路220によって滑らかな電圧値に変換され
る。このために、平滑回路220には、たとえば容量の
大きなコンデンサが含まれる。このコンデンサの充電電
圧は出力電圧VOUT よりも大きいが、充電される期間は
トランジスタ206がONである期間のみである。この
期間が最適な長さよりも短く、十分に充電が行われない
場合は、事実上負荷202に十分な電圧を供給できな
い。逆に、この期間が最適な長さより長ければ、負荷2
02に過大な電圧が供給されてしまう。したがって、負
荷202に安定に電圧を供給するためのトランジスタ2
06のON期間は、負荷202の負荷容量の変動に応じ
て適正な長さに制御されなければならない。このような
制御よる出力電圧VOUT の安定性を負荷容量の変動が大
きい場合にも確保するため、上述のように、制御パルス
発生回路218で発生させられる制御パルスの周波数は
数10kHz以上とされる。そのため、パルス発振のた
めの回路構成に加えて放射妨害ノイズを低減する措置を
講ずる必要がある。
【0004】これらレギュレータへの入力電圧は、必ず
しも図4および5に示すような直流電圧である必要はな
い。たとえば、コンデンサ108,210をなくした
り、さらにダイオードブリッジ106,208をなくし
たりできるのである。しかし、そうするためには、比較
回路や制御パルス発生回路の構成に、レギュレータへの
入力電圧波形を監視する機能が必要となり、構成がより
複雑になるので逆効果である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、装置に組み込
まれて使用されるDCモータなど比較的負荷容量が小さ
い機器の電源としては、従来の構成は過度に安定な電力
供給性能を有し、そのために不要なコスト高や大形化を
招いている場合がある。そこで、本発明の課題は、でき
るかぎり簡単な回路構成で、負荷容量に対応して必要十
分な出力電圧の安定性能を有し、安価な直流電源装置を
得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、交流を整流
する整流回路と、その整流回路の出力端子に直列に接続
されたコンデンサ,ダイオードおよび電流遮断素子とを
備え、かつ、前記ダイオードが前記整流回路によって整
流された電流の方向が順方向である向きに接続され、か
つ、前記コンデンサの両端子電圧を出力電圧とする直流
電源装置において、前記整流回路によって整流された電
流の電圧が設定値以下の状態では前記電流遮断素子を電
流遮断しない状態とし、設定値を超える状態では電流を
遮断する状態とする整流電圧対応電流遮断制御手段を設
けることによって解決される。
【0007】
【作用】本発明に係る直流電源装置の電圧出力は、電流
遮断素子のON/OFF状態を切換制御することによっ
て、その両端電圧ができるかぎり一定に保たれるように
充電制御されるコンデンサの両端電圧として取り出され
る。交流電圧源からの入力は整流回路により整流され、
整流後の電圧がコンデンサの両端に印加されるのである
が、その際、整流回路とコンデンサとの回路にダイオー
ドが直列に挿入される。このダイオードは、整流回路か
らコンデンサへの充電のための電流は許容するが、コン
デンサの放電による電流が整流回路側へ逆流することは
阻止する。このままの状態では、整流回路の出力電圧
が、コンデンサによって平滑化され、整流回路の出力電
圧の最大電圧に固定されのみで、コンデンサの両端電圧
である出力電圧は可変ではない。そこで、整流回路,コ
ンデンサ,ダイオードからなる回路に、さらに、電流遮
断素子が直列に挿入される。この電流遮断素子による電
流遮断制御は、整流回路の出力電圧の値と、設定値とに
基づいて行われる。整流回路の出力電圧が、設定値を超
える場合に電流の遮断が行われるのである。したがっ
て、コンデンサに設定電圧以上の充電が行われることが
なく、直流電源装置としての出力電圧がこの設定電圧に
決まる。このように、本発明に係る直流電源装置におい
ては、整流回路の出力電圧がコンデンサの両端にそのま
ま印加されて充電が行われるのではなく、整流回路の出
力電圧が設定電圧以下である期間のみ、コンデンサが充
電される。コンデンサの充電電圧の上限が制限されるこ
とによって直流電源装置としての出力電圧の上限が規定
されるのである。
【0008】交流電圧源から直流電源装置および負荷へ
の電力供給は、電流遮断素子の状態によって経路が異な
る。つまり、電流遮断素子が電流を遮断していない状態
では、交流電圧源からの電力は直接負荷に供給されると
ともに、コンデンサにも蓄積される。コンデンサへの充
電は、整流回路,コンデンサ,ダイオードおよび電流遮
断素子を直列に接続する回路の全抵抗成分が小さいほど
高速で行われる。本発明に係る直流電源装置は、コンデ
ンサの充電の際に電流が流れる経路上に純抵抗がなく、
通常の負荷状態において、事実上十分高速で充電が可能
である。一方、電流遮断素子が電流を遮断している状態
では、負荷に供給される電力は、交流電圧源からはゼロ
であり、すべてコンデンサによって賄われる。したがっ
て、負荷の消費電力の大きさに対して、コンデンサの容
量を十分大きくしておけば、安定な直流電圧を供給でき
るのである。
【0009】
【発明の効果】このように本発明によれば、従来の直流
電源装置のような出力電圧変動に基づく帰還制御や高速
スイッチングなどの複雑な機構を必要としないため、回
路構成が簡単になり、コストを低減でき、小形化が可能
になる。また、電力を供給する通路に含まれている能動
素子である電流遮断素子は、電流を遮断している期間に
おける電力の損失が極わずかであり、事実上無視でき
る。したがって、エネルギロスによる回路の発熱が少な
く、エネルギ変換効率が高い。本発明に係る直流電源装
置においては、コンデンサの放電に伴う出力電圧の変動
が負荷容量に依存した大きさで生じる。しかし、コンデ
ンサ容量を負荷容量に対して十分大きなものとすること
で、出力電圧の変動を実使用上問題ないレベルに抑える
ことができる。設定電圧を安定化することは簡単な回路
構成で実現できるため、交流電圧源の電圧変動に対する
出力電圧の変動が少ない回路が簡単に実現できるのであ
る。このことは、交流電流源の電圧が大きくシフトする
場合においてもそうである。たとえば、100V国内商
用電源用に設計された直流電源装置でも、220V欧州
商用電源で支障なく動作させることができるのである。
さらに、交流電圧源の周波数変動に対する出力電圧の変
動も、同様の理由でわずかで済む。
【0010】
【発明の補足説明】本発明は請求項1に記載の態様の
他、以下に列挙する態様でも実施できる。 (1)前記整流電圧対応電流遮断制御手段がツェナダイ
オードを有し、このツェナダイオードのツェナ電圧に基
づいて前記設定電圧を決定する設定電圧決定手段を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。 (2)前記整流電圧対応電流遮断制御手段が、前記整流
回路の出力電圧と前記設定電圧との大きさの比較を行う
比較回路を有し、この比較回路の動作電源として前記ツ
ェナダイオードのツェナ電圧が用いられており、かつ、
前記比較回路の動作電源電圧が前記ツェナ電圧をその許
容範囲内に含むように設定されていることを特徴とする
態様1に記載の直流電源装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。以下の説明では、ある点の”電
圧”とは、図1に示した直流電源装置における各点にお
ける電位V0 との電位差を意味するものとする。図2
は、図1に示した各点の電圧であるVα,Vβ,Vγ,
Vδ,Vεと、電流ID との概略の値を図示したもので
ある。図1において、固定抵抗器10,12,14,1
6,18の抵抗値はそれぞれR1 〜R5 であり、可変抵
抗器20の端子1−2間抵抗値はVRMAX である。ツェ
ナダイオード22のツェナ電圧はVZ 、コンデンサ24
の容量はCである。以下、これらの回路素子の定数をそ
れぞれ、抵抗値R1 〜R5 ,抵抗値VRMAX ,ツェナ電
圧VZ ,容量Cと略記する。本実施形態の回路は、他
に、交流電圧源26の電圧VINを全波整流し整流電圧V
αを生成するダイオードブリッジ28,ダイオード3
0,コンパレータ32,電流遮断素子としてのアバラン
シェ・エンハンスメント型nチャンネルMOSFET3
4(以下、FET34と略記する)を備えている。
【0012】固定抵抗器10は、ツェナ電圧VZ をコン
パレータ32における比較の基準として利用するため
に、整流電圧Vαと電圧Vβとの間の電位差を、その両
端間電圧降下として生成し、また、ツェナ電圧VZ を安
定化するためのツェナダイオード22の逆バイアス電流
を供給する役割も果たすものである。つまり、固定抵抗
器10とツェナダイオード22とによって、定電圧生成
部が構成されており、電圧Vβが定電圧として得られ
る。電圧Vβはコンパレータ32の電源電圧でもある。
したがって、ツェナ電圧VZ はコンパレータ32の電源
電圧の許容範囲内の値とされている。ただし、電圧Vβ
が定電圧であるのは、整流電圧Vαが固定抵抗器10の
抵抗値R1 と、可変抵抗器20の抵抗値VRMAX と固定
抵抗器12の抵抗値R2 との和の抵抗値とで、抵抗分割
されて生成される電圧がツェナ電圧V Z 以上である期間
のみである。なお、コンパレータ32は常に動作する必
要はなく、後述するように、電圧Vβが定電圧である期
間のみ正しく動作すればよいため、電圧Vβをコンパレ
ータ32の電源電圧として使用できる。
【0013】可変抵抗器20および固定抵抗器12は、
電圧Vβを抵抗値可変の抵抗分割によって適当な電圧に
降圧して可変の安定電圧を得、これを基準電圧Vγとす
る基準電圧生成部を構成している。電圧Vβがツェナ電
圧VZ に固定されると、基準電圧Vγも固定電圧値にな
る。以下、この固定電圧値をVγ* で表す。固定抵抗器
14および16は、整流電圧Vαを抵抗分割によってス
ケーリングを行った電圧を検出電圧Vδとする整流電圧
検出部を構成している。検出電圧Vδは、整流電圧Vα
同様、大きく脈動する電圧である。コンデンサ24は、
その両端端子電圧が出力電圧として負荷36に接続され
るものであり、直流電圧出力の平滑化の役目も担ってい
る。ダイオード30はコンデンサ24の両端端子電圧が
整流電圧Vαを超える場合に、コンデンサ24からダイ
オードブリッジ28への逆電流が生じ、コンデンサ24
に蓄積された電荷のロスが生じないようにするために挿
入されている。
【0014】コンパレータ32としてはオペアンプが用
いられている。オペアンプをコンパレータとして使用す
る場合、2本の入力端子+および−への入力電圧の大小
に対応して、出力電圧VOUT が電源電圧VDD,VSSのい
ずれかの電圧とされる。すなわち、入力端子+の入力電
圧が入力端子−の入力電圧を上回る場合は出力電圧はV
DDとされ、逆に、入力端子−の入力電圧が入力端子+の
入力電圧を上回る場合は出力電圧はVSSとされるのであ
る。本実施形態では、入力端子+と−の電圧,電源電圧
DDとVSS,および出力電圧VOUT はそれぞれ、基準電
圧Vγ,検出電圧Vδ,電圧Vβ,電圧V0 ,電圧Vε
である。したがって、電圧Vεは、検出電圧Vδが基準
電圧Vγを上回る場合には電圧V0 となり、逆に、基準
電圧Vγが検出電圧Vδを上回る場合には電圧Vβとな
る。
【0015】本実施形態で使用されているオペアンプ
は、入力インピーダンス無限大,出力インピーダンスゼ
ロの理想オペアンプであるものとして以下の説明を行
う。固定抵抗器18の存在によって、後述するように、
電圧Vβがコンパレータ32の動作電圧に達していない
期間中にも、FET34のG−S間電圧VGSが電圧Vβ
とされ、電圧Vβの値に対応してFET34のドレイン
電流ID が制御され、コンデンサ24が充電される。ま
た、コンパレータ32の出力電圧VOUT (電圧Vε)が
電源電圧VSS(電圧V0 )となった場合には、固定抵抗
器18の電圧降下によって、FET34のG−S間電圧
がゼロとなり、FET34が確実にOFF状態となる。
【0016】以下、本実施形態の直流電源装置の動作を
説明する。電圧Vβが、電位V0 とツェナ電圧VZ との
間を変動する場合を考える。このとき、整流電圧Vαは
ゼロと、次式で計算される電圧Vα〔VZ 〕との間を変
動する。 Vα〔VZ 〕=VZ ・(R1 +R2 +VRMAX )/(R
2 +VRMAX ) この0−Vα〔VZ 〕区間を区間1と称する(図2参
照)。ツェナ電圧VZ は前述のようにコンパレータ32
の電源電圧の許容範囲内に設定されている。本実施形態
では、コンパレータ32が正常に動作する最低の電源電
圧である電圧VCMPは、ツェナ電圧VZ よりも低い電圧
に設定されている。ゼロから、コンパレータ32が動作
するまでの整流電圧Vαの区間は、区間1に含まれる
が、特に、区間2と称することとする(図2参照)。区
間2では、コンパレータ32は動作しておらず、その出
力端子はハイインピーダンス状態であるとしてよいの
で、コンパレータ32の出力端子電圧VOUT は電圧Vβ
に等しい。
【0017】コンパレータ32は、電圧Vβが電圧V
CMP に達し、動作可能となった時点では、出力電圧V
OUT が電源電圧VDDとなるようにされている。すなわ
ち、区間1および2では基準電圧Vγの方が検出電圧V
δよりも大きくなるように、抵抗値R1 〜R4 ,抵抗値
VRMAX およびツェナ電圧VZ が決められているのであ
る。基準電圧Vγと検出電圧Vδは、ともに整流電圧V
αの固定抵抗器による抵抗分割電圧として生成される。
したがって、整流電圧Vαがさらに上昇し、区間2の上
限、すなわち、電圧Vβがツェナ電圧VZ に等しい時点
を超え、基準電圧Vγがツェナ電圧VZ を可変抵抗器2
0と固定抵抗器12との抵抗分割によって定まる固定電
圧値Vγ* となり(区間1の上限)、さらに、検出電圧
Vδがこの固定電圧値Vγ* を上回る時点まで、その大
小関係は変わらないのである。この時点で整流電圧Vα
は、区間2の上限を上回る。区間2の上限から、検出電
圧値Vδが固定電圧値Vγ* を上回る時点までの区間を
区間3と称する(図2参照)。ここで、固定電圧値Vγ
* の値は、検出電圧Vδの最大値VδMAX ={R4
(R 3 +R4 )}・VαMAX よりも小さい値に調整され
る。もし、Vγ* >VδMAXであると、コンパレータ3
2の出力電圧VOUT は常にVDDであることとなり、後述
するFET34による電流の遮断が行われないため、直
流出力電圧が最大整流電圧VαMAX 付近に固定され、変
更が不可能となる。逆に、Vγ* <VδMAX である範囲
に固定電圧値Vγ* を可変抵抗器20によって調整すれ
ば、Vγ* <Vδとなる整流電圧Vαの区間が存在す
る。これを区間4と称する(図2参照)。区間4では、
検出電圧Vδが基準電圧Vγの固定電圧値Vγ* を上回
るので、コンパレータ32の出力電圧VOUT は電位V0
となる。以下の説明の便宜上、区間3と区間4の境界の
整流電圧Vαの値を、遮断整流電圧VαCUT と称する。
【0018】整流電圧Vαの値に対応して、電圧Vεが
コンパレータ32の出力電圧VOUTとして上記のように
制御されると、FET34のドレイン電流ID は、以下
に説明するように制御される。区間2でのFET34の
D−S間電圧VDSは、ダイオード30の順方向電圧降下
等はあるものの、ほぼ整流電圧Vαに等しいとしてよ
い。また、整流電圧Vαの変化に伴って、G−S間電圧
GS(電圧Vε、電圧Vβに等しい)も変化するため、
FET34の動作をVDS−IDS線図で概略的に表すと、
図3に破線で示したようになる。もちろんこの図は正確
な値を示すものではないが、整流電圧Vαの増加に伴っ
てFET34のドレイン電流ID も増加することがわか
る。したがって、コンデンサ24がこのドレイン電流I
D によって充電される。この状況は、整流電圧Vαが区
間2を超えた区間1内においても同様である。ただし、
この場合の電圧Vεは区間2でのように、コンパレータ
32の出力端子のインピーダンスが高いために電圧Vβ
と等しくなるわけではない。整流電圧Vαが区間2を上
回る区間1内では、コンパレータ32が動作を開始し、
かつ、基準電圧Vγが検出電圧Vδを上回っているた
め、コンパレータ32の比較結果として、出力電圧V
OUT が電圧Vβに等しくなるのである。
【0019】整流電圧Vαが増加して、電圧Vβがツェ
ナ電圧VZ に達した後の区間3に入ると、電圧Vεはツ
ェナ電圧VZ に固定される。したがって、ドレイン電流
Dも固定電流値ID * に固定される。また、上述のよ
うに基準電圧Vγも固定電圧値Vγ* に固定される。整
流電圧Vαがさらに増加すると、検出電圧Vδが、基準
電圧Vγの固定電圧値Vγ* を上回る区間4に入る。こ
のとき、コンパレータ32の出力電圧VOUT、すなわち
電圧Vεは電圧V0 であり、FET34は完全にOFF
状態とされ、ドレイン電流ID はゼロとなり、ダイオー
ドブリッジ28,コンデンサ24,ダイオード30およ
びFET34からなる直列回路が遮断され、コンデンサ
24への充電が禁止される。整流電圧Vαは、その最大
電圧VαMAX を超えると減少に転じ、整流電圧Vαの減
少に伴い、上述の動作シーケンスが逆に行われることと
なる。図1に示した回路図には、各回路素子の定数の値
が付記されている。これらの定数の値を用いると、交流
電圧源の電圧がAC100Vであり、また、負荷の最大
電流容量が0.3A程度の誘導負荷である場合に、直流
出力電圧としてDC50〜135Vが得られており、実
使用上問題のない範囲で調整が可能であり、安定な出力
電圧が得られている。しかもこの性能は、周波数範囲5
0〜60Hz,電圧範囲90〜260Vで交流電圧源電
圧が変動しても維持されるのである。
【0020】以上、本直流電源装置の動作を要するに、
ツェナダイオード22等によって生成された基準電圧V
γの固定電圧値Vγ* と検出電圧Vδとの大きさの比較
結果に基づいて、整流電圧Vαが遮断整流電圧VαCUT
を超える場合に、コンデンサ24の充電電流、すなわち
FET34のドレイン電流ID を遮断することによっ
て、コンデンサ24の充電電圧の上限を規定し、コンデ
ンサ24の平滑機能を同時に利用することによって、そ
の両端端子電圧として取り出される直流電圧出力の安定
化を計るものである。基準電圧Vγの固定電圧値Vγ*
が本直流電源装置の出力電圧を設定するための設定電圧
なのである。また、本実施形態では、基準電圧Vγの固
定電圧値Vγ* と検出電圧Vδとの大きさの比較に用い
られるコンパレータ32の電源電圧VDDとVSSとの電位
差は、通常のオペアンプの使用方法とは異なって、整流
電圧Vαの変化にともなって変動する。しかし、コンパ
レータ32による比較がおこなわれるべき期間には、こ
の電位差はツェナダイオード22等によって一定に保た
れており、動作に支障が起きない構成とされているので
ある。すなわち、整流電圧Vαという変動する電圧をそ
の電源電圧として用いなければならない状況にあってな
お、基準電圧Vγを定電圧化するために用いるツェナ電
圧VZ をその電源電圧として共用できるため、性能を維
持し、かつ、回路素子数を極力少なくすることができる
のである。以上、本発明の一実施態様を具体的に説明し
たが、この他にも特許請求の範囲を逸脱することなく、
当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様
で各請求項の発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実形態である直流電源装置を示す回
路図である。
【図2】図1の直流電源装置の各点の電圧変化を示すグ
ラフである。
【図3】図1の直流電源装置におけるFETの動作特性
例を示すグラフである。
【図4】従来の直流電源装置に用いられる出力電圧安定
化回路方式の一つであるシリーズ型レギュレータの概略
を示すブロック図である。
【図5】従来の直流電源装置に用いられる出力電圧安定
化回路方式の一つであるスイッチング型レギュレータの
概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
10〜18 固定抵抗器 20 可変抵抗器 22 ツェナダイオード 24 コンデンサ 26 交流電圧源 28 ダイオードブリッジ 30 ダイオード 32 コンパレータ 34 アバランシェ・エンハンスメント型nチャ
ンネルMOSFET 36 負荷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流を整流する整流回路と、その整流回
    路の出力端子に直列に接続されたコンデンサ,ダイオー
    ドおよび電流遮断素子とを備え、かつ、前記ダイオード
    が前記整流回路によって整流された電流の方向が順方向
    である向きに接続され、かつ、前記コンデンサの両端子
    電圧を出力電圧とする直流電源装置において、 前記整流回路の出力電圧が設定電圧以下の状態では前記
    電流遮断素子を電流を遮断しない状態とし、設定電圧を
    超える状態では電流を遮断する状態とする整流電圧対応
    電流遮断制御手段を設けたことを特徴とする直流電源装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008500799A (ja) * 2004-05-24 2008-01-10 ヨンチャン チョー 交流波形を用いる低電圧制御方法及びそれを実施するシステム
JP2008289353A (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Felix Communication & Information Ac/dc変換器及びこれを用いたac/dc変換方法

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