JPH09236571A - 固体支持膜バイオセンサー - Google Patents

固体支持膜バイオセンサー

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JPH09236571A
JPH09236571A JP9054258A JP5425897A JPH09236571A JP H09236571 A JPH09236571 A JP H09236571A JP 9054258 A JP9054258 A JP 9054258A JP 5425897 A JP5425897 A JP 5425897A JP H09236571 A JPH09236571 A JP H09236571A
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lipid
receptor
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JP9054258A
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Hans-Joachim Galla
ハンス−ヨアヒム・ガラ
Claudia Steinem
クラウデイア・シユタイネム
Karsten Reihs
カルステン・ライース
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Bayer AG
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Bayer AG
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/001Enzyme electrodes
    • C12Q1/002Electrode membranes
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なバイオセンサーの提供。 【解決手段】 支持体として固体A、膜として脂質二重
層B、AとBとの間に埋め込まれたスペーサーCおよび
脂質二重層中に埋め込まれたレセプターDから成る。こ
のバイオセンサーは、そのスペーサーCに特徴があり、
これは脂質Bのホスファチド基とエステル結合を形成す
るエタノールアミンの分子、4−20個のC2−C10
-アミノ酸から形成されたヘリックスまたはプリーツ化
シート構造のオリゴペプチド、および支持体Aとの化学
的または物理化学的結合に携わる反応性基から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、支持体として固
体、膜としてスペーサーを介して固体に結合した脂質二
重層、および脂質二重層中に固体とは接触しないレセプ
ターから成る新規な膜バイオセンサーに関する。特にこ
の新規な膜バイオセンサーは、ヘリックス状またはプリ
ーツ化シート構造のオリゴペプチドを含む、それらの特
定のスペーサーに特徴がある。
【0002】
【発明の背景】上記のような基本構造の膜バイオセンサ
ーは、とりわけ2つの目的を果たすことができる: −取り込まれたレセプターと特異的な生物学的相互作用
を有するリガンドを、生物源の液体から被検体として検
出でき、そこから医学的試験ロッドまたは他の医学的も
しくは生物学的分析法を開発できる;そして −適当な溶媒中の種々のリガンドを、すでに述べたレセ
プターとの対形成(特異的相互作用)に関するそれらの
適性について検査でき、そこから、例えば医薬品および
植物保護剤の分野における新規活性化合物に関する化学
的/生物学的成分の可能性を現実化し、そして特別に開
発することができる。
【0003】レセプターは細胞膜内にあるときのみ、生
物系中で述べられている作用を表すことができる。その
ような細胞膜は一般的に、脂質二重層から成る。例えば
存在するレセプターに特異的なリガンドの結合はこのレ
セプターのイオンチャンネルを開くことができ、脂質二
重層を通って生物細胞内部への、またはそのような生物
細胞の内部からの電気信号が可能となる。しかし上記の
分析および他の目的のために採用することを意図する合
成膜バイオセンサーは、より良い操作性および保存性の
ために固体に支えられなければならない。そこに結合し
ている脂質二重層は、すなわちレセプターを埋め込むた
めに必要な細胞膜の再調整を意味する。レセプターの活
性を確実にするために(これは生物起源の細胞中で細胞
内部に届き、そしてそこで細胞流体との接触のみを有す
る)、レセプターが支持固体と接触することを回避する
必要がある。
【0004】
【従来の技術】支持固体とレセプターとの接触を回避す
るために、脂質二重層はしたがってポリオキシエチレン
(ポリオキシアルキレン)基のスペーサーを持つ支持体
に面する側に提供された(欧州特許出願公開第441 120
号;国際公開第93/21528;Langmuir 10(1994),197-21
0)。しかしこの種の記載されているバイオセンサーは、
自己−集成(self-assembly:SA)工程でポリオキシアル
キレン橋の構成員(スペーサー)が十分に安定な組織状
態にはならず、これにより使用および結果の再現性が厳
しく制限されるので、調製そして実際に使用することは
難しいと思われる。
【0005】
【発明の構成】今回、上述の不利益はオリゴペプチド−
含有スペーサー基を使用すれば克服できることが見い出
された。
【0006】この発明は支持体として固体A、スペーサ
ーCをAとBとの間に組み込まれた状態で持つ膜として
の脂質二重層B、および脂質二重層中に埋め込まれたレ
セプターDから成る固体−支持膜バイオセンサーであっ
て、 a)Dに面する表面上のAは、電気信号の感知を有する
腐食−耐性材料から成る、 b)Bの下部脂質単層は天然に存在するヘッド基を持
つ、全脂質分子の1−40%のジ-(C8-C30-アシル)-ホ
スファチジル化合物、およびヘッド基の代わりにスペー
サーCを持つ60−99%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスフ
ァチドから成り、そしてその上部脂質単層は天然に存在
するヘッド基を持つ100%のジ-(C8-C30-アシル)-ホス
ファチジル化合物から成り、層のすべてのアシル基は本
質的に等しい長さであるが、下部脂質単層のアシル基は
上部脂質単層のアシル基と等しいか、または異なる、 c)CはBのリン酸基とエステル結合を形成する1分子
のエタノールアミン、4-20個のC2-C10-α-アミノ酸か
ら形成されるヘリックスまたはプリーツ化シート構造の
オリゴペプチド、およびAとの化学的または物理化学的
結合に携わる反応性基から成り、バイオセンサーのすべ
てのCは同一であり、そして d)DはAと接触しない。
【0007】本発明はさらに、上記のような固体−支持
膜バイオセンサーの調製法であって、 (1)スペーサーを提供する1部の脂質および1−106
部の空間を形成しない脂質(non-spaced lipid)の水性
溶液、ならびにC1-C4-アルカノールおよびC3-C6-ケ
トンまたはそれら数種の混合物から成る群からの有機溶
媒を支持体Aに適用し、スペーサーを提供する60−99%
の脂質分子および1−40%の空間を形成しない脂質分子
から成る下部脂質単層を自然に形成させ、(1a)上部
脂質単層をさらにまた水性溶液から自然に形成させる
か、または(1b)水を含まない溶液中で、下部脂質単
層のみを形成した後、使用する有機溶媒を用いて洗浄工
程を完了し、水中の空間を形成しない脂質分子溶液を適
用することにより脂質二重層を生成し、そしてレセプタ
ー懸濁液のミセル溶液を(1a)または(1b)に従い
形成した脂質二重層に移し、レセプターDを脂質二重層
中に自然に整列させるか、あるいは (2)スペーサーを上記溶媒の1つの中に提供した脂質
溶液を支持体Aに移し、脂質のサブ単層(submonolaye
r)が形成した後、この溶液を支持体から再度除去し、支
持体上に形成したサブ単層を上記溶媒の1つ、そして次
にミセル水溶液、空間を形成しない脂質、表面活性剤で
すすぎ、そしてレセプターDをサブ単層に移し、脂質二
重層を自然に完成させ、そしてレセプターDを自然に脂
質二重層内に整列させるか、あるいは、 (3)レセプター分子および脂質から成る気胞溶液を支
持体A上に形成したサブ単層に適用し、この気胞を自然
にサブ単層と融合させ、そしてレセプターDを脂質二重
層中に自然に整列させる、いずれかを含んで成る。
【0008】可能な支持体Aは、レセプターDに面する
表面上に電気信号の感知を有する腐食耐性材料から成る
セラミック基材、金属またはジュロプラスチック性もし
くは熱可塑性ポリマーから成ることができる、任意の所
望の寸法的に安定な固体である。支持体が腐食−耐性の
金属材料から成る場合、その表面をさらに改質または被
覆する必要はない。これは例えば、金、銀、白金、パラ
ジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウムまたは銅の
ような(半)貴金属に応用される。支持体が非−腐食−
耐性材料から成る場合、上述した1つの腐食−耐性
(半)貴金属を用いて、Dに面する表面上を別の方法
(例えば湿式化学法で、または電解で)で板金するか、
または被覆しなければならない。
【0009】さらに同時に電気信号を感知できるように
する腐食−耐性支持体材料は、ドープシリコンである。
【0010】非−腐食−耐性金属材料の場合またはジュ
ロプラスチック性または熱可塑性ポリマーの場合は、レ
セプターDに面する表面を上述の腐食−耐性(半)貴金
属の1つにより別の方法で板金するか、または被覆しな
ければならない。
【0011】支持体A上に脂質二重層Bが整列する。こ
の脂質二重層は、アシル基の炭化水素末端が続いて整列
し、かつ高度に方向が定まった構造を有する多数のジ-
(C8-C30-アシル)-ホスファチジルコリン分子から成
る。この二重層の上層はそのようなホスファチジルコリ
ン分子100%から成り、二重層Bの下層は全脂質分子の
1−40%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチジルコリ
ンおよびコリンの代わりにスペーサーCがある60−99%
のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチドからのみ構成さ
れている。好適な様式では、本発明のバイオセンサーは
Bの下部脂質単層が、全脂質分子の10−30%のジ-(C8-
30-アシル)-ホスファチジルコリンおよび70−90%の
ジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチド(しかし、これは
コリンの代わりにスペーサーCを持つ)から成り、そし
て上層が100%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチジル
コリンから成る。さらに好適な様式では、アシル基は10
−24個のC原子を含む。
【0012】アシル基がグリセロールでエステル化され
ている2つの長−鎖脂肪酸は、アシル基の状態で8−30
個のC原子、好ましくは10−24個のC原子を有する。典
型的なアシル基は全14個のC原子を有するミリスチル基
−CO−(CH2)12−CH3である。本発明に適する他のアシル
基の例は、8個のC原子を有するカプリリル基−CO−(C
H2)6−CH3、10個のC原子を有するカプロニル基−CO−
(CH2)8−CH3、ラウリル基、パルミチル基、ステアリル
基、n-エイコサンカルボン酸から誘導されるアラキニル
基(C20)、テトラコサン-カルボン酸から誘導されるリ
グノセリル基(C24)およびトリアコンタン-カルボン酸
から誘導されるアシル基(C30)である。すべての可能な
アシル基が、直鎖である。直鎖C原子数を有するすでに
述べたアシル基とは別に、例えばトリデカン−カルボン
酸(C13)のアシル基、ペンタデカン−カルボン酸(C
15)のアシル基、ヘプタデカンカルボン酸(マルガリン
酸:C 17)のアシル基、ヘンエイコサン酸(C21)のア
シル基およびその他の非直鎖C原子数を有するものも使
用できる。直鎖または非直鎖C原子数を有する飽和アシ
ル基とは別に、オレイル(C18)、エライジニル
(C18)、リノリル(C18)、リノレニル(C18)のよ
うな不飽和アシル基、または異なるC原子数を有するそ
れらの同族体も可能である。より良い利用性と言う理由
のみから、直鎖C原子数を有するアシル基が好ましい。
【0013】本発明の膜バイオセンサーの脂質二重層B
では、2つの脂質単層は反対方向にアシル基の炭化水素
基を持っている。
【0014】各脂質単層内で、その中に存在するすべて
のアシル基は本質的に同じ鎖長である。これは脂質単層
に関して上述した範囲内の意図する鎖長のアシル基にお
いて、それに続く2C原子少ない、または多い鎖長も最
高30モル%で存在できることを意味する。したがって16
個のC原子鎖長を意図する場合には、14、15、17または
18個のC原子またはその混合物が、最高で全30モル%存
在できる。簡単な取り扱いという理由から、同一鎖長の
両脂質単層アシル基中に取り込むことが有用かつ有利で
ある。これはまた本発明の膜バイオセンサーを(1a)
および(2)に従い形成するための上記の調製法にも必
要であり、ここで脂質二重層は各々の脂質単層中で本質
的に同一鎖長であることを確実とするために、自己組織
化する。しかし特に下部脂質単層のみを最初に調製でき
る変更調製態様(1b)では、下部脂質単層に比べて種
々のC原子数を持つアシル基を有する別個に適用された
上部脂質単層を応用することが可能である。しかし適用
された上部脂質単層内で、すべてのアシル基は次に同じ
鎖長を有する。
【0015】スペーサーCは、ジアシルホスファチドの
リン酸基にエステル様様式で結合するエタノールアミン
分子から成る。4−20個のα-アミノ酸のオリゴペプチ
ドを次に、エタノールアミンのN原子に結合させる。好
ましくはこれは、4-10個のα-アミノ酸のオリゴペプチ
ドである。α-アミノ酸は2-10個のC原子、好ましくは
2−4個のC原子を含み、特に好ましくは2個のC原子
を有するグリシンである。そのような構造のオリゴペプ
チドスペーサーは、ヘリックスまたはプリーツ化シート
構造で存在し、そしてこれにより脂質二重層の下部単層
と支持体Aとの間の高い組織比率を可能とする。この高
い組織化は、一方ではレセプターDが自然な細胞膜を刺
激するための環境を可能とし、そして他方ではこのレセ
プターDが支持体Aと接触することを回避する。本発明
の膜バイオセンサーにおいて、このスペーサーの変動性
は、レセプターDが特異的になるために必要な大きさ、
および空間を可能にする。スペーサーは最終的に末端α
-アミノ酸のN原子への結合を伴い、反応性基は脂質二
重層Bの空間があいた下部脂質単層を支持体Aの腐食−
耐性材料の表面に固定化し、これは電気信号の感知を可
能にする。すでに上記に示したように、電気信号を感知
できる支持体Aの腐食−耐性表面は(半)貴金属である
ので、可能な反応性基は例えばチオールまたはジスルフ
ィド基を有するものの1つである。チオールまたはジス
ルフィド基は特に、(半)貴金属の1つである場合、特
に金の場合、または白金の場合に可能である。腐食−耐
性であり、そして電気信号の感知を可能にする表面が、
例えばドープシリコンの場合には、可能な反応性基はシ
ラン基を持つものの1つでもある。
【0016】そのようなチオール、ジスルフィドまたは
シラン基は、支持体Aとの化学的または物理化学的結合
を生成する。他の反応性基は、カルボキシル基、イソシ
アネート基および酸無水物である。本発明の脂質二重層
Bに存在する2つの脂質層の構造は、細胞膜中に自然に
存在するホスファチド、スフィンゴミエリンおよびコレ
ステロールへと再調整される。天然に存在するホスファ
チドは、2つの長−鎖脂肪酸およびリン酸基(ホスファ
チジン酸)がグリセロール(リン酸基に結合するリン脂
質の天然に存在するヘッド基の群からのさらなる化合
物)に結合しているものであり、そのようなヘッド基は
例えば、コリン、グリセロール、エタノールアミン、セ
リンおよびイノシトールである。言及したすべての場合
で、これらの化合物は両親媒性物質であり;レセプター
の活性を保持するものが好ましい。空間を形成しない脂
質層の場合には、このベースは好ましくはすでに述べた
コリンである。コリンとは別の他のベースは、上述した
ものである。スペーサーを持つ脂質単位において、上記
の様式でエタノールアミン、そして続いて反応性基を含
む上記のようなさらなる全スペーサーの構築物が、最初
にスペーサーのコリン位に入る。
【0017】このように今回、下部脂質単層中に取り込
まれたスペーサーCの援助で、支持体Aから予め定めた
距離を有する支持体Aに固定化された脂質二重層Bを利
用することが可能である。これらの脂質二重層は自然な
細胞膜を刺激する。レセプターDを今回、これらの脂質
二重層に取り込むことができる。そのようなレセプター
Dは、種々の大きさの親水性ドメインを持つ疎水性の膜
−スパンニング部を有する。そのようなレセプターはさ
らに様々な長さを持つ。これらレセプターDの脂質二重
層Bへの挿入は、B中でのDの自己−組織化により自然
に起こる。種々の長さのアシル基および種々の長さのス
ペーサー基Cを持つ脂質二重層Bの構築により、種々の
長さのスペーサーDに必要な空間は、そのようなレセプ
ターDが支持体Aとの接触をもたないと考えられる。さ
らに調製工程(2)で最初に適用したサブ単層により、
スペーサーおよび反応性基を有する下部脂質単層の特定
の割合を調整できる。
【0018】添付の図1、2、3および4aから4c
は、本発明の膜バイオセンサーの構造および調製変更態
様を説明する。図1において、Aは支持体として役立つ
固体表面であり、これは電気信号用の感知を有する腐食
−耐性材料から成り、Bは脂質二重層であり、長鎖炭化
水素基を持つ2つの脂質単層中にアシル基が続いてあ
り、様式化したCはスペーサーであり、これにより下部
脂質単層の個々の脂質分子が支持体Aの表面に結合し、
そしてDは埋め込まれたレセプターである。図2は以下
の構成を有する上から下へと整列した空間を形成しない
脂質分子の構造を表す:同一長の2つのアシル基(図
1、図2およびさらに以下の図3において、それぞれの
場合でミリスチル基(C14)により例示して示されるよ
うな)、グリセロール基、リン酸基およびコリン基。図
3は上から下に向かって以下のように配列した基を持
つ、スペーサーCを提供する脂質分子の構造を表す:同
一長の2つのアシル基、グリセロール基、リン酸基、エ
タノールアミン基、オリゴペプチドスペーサー部分を包
含する4つのグリセロール基および反応性基としてメル
カプトプロピオンアミド。最後に図4aから4cは、上
記の調製変更態様(3)の意味において、本発明による
膜バイオセンサーの段階的構成を示す。本内容において
図4aは、反応性基を含むスペーサーCを提供する脂質
分子の応用を示す(波線は全スペーサーCを表し、中白
丸は脂質のリン酸−グリセロール部を表し、中白丸から
始まる2つの線は2つのアシル基を表す)。図4aから
図4bを示す矢印は、次の工程、すなわち図4aと類似
構造を有するがスペーサーCおよびレセプターが無い無
空間リン脂質から成る液胞溶液の添加を表す。
【0019】次に図4bから図4cの示す矢印は、さら
に上記の包含されたレセプターを持つ脂質二重層の自然
な自己組織化を表す。図4aで調製されたサブ単層が、
空間を形成しない脂質分子で満たされ、そして上部脂質
単層が空間を形成しない脂質分子でのみ構成されている
ことが分かる。
【0020】
【実施例】実施例 1.1 金基材の調製(支持体としての固体A) とりわけガラスまたはシリコンを使用した蒸着される基
材を、超音波を用いて熱い2%の界面活性剤溶液(70
℃)中で清浄化し、そして次に20分間、残存する界面活
性剤を除去するために高純度の水ですすいだ。基材はア
ルゴンプラズマ中で接着吸着物を無くし、そして蒸着ユ
ニット中で約10−20nmの薄いクロム層を蒸着し、そして
次に100−200nmの金層を蒸着した。電気感知は金層上で
直接生じた。
【0021】1.2 第一単層の調製 5個のグリシン基および1つの末端チオール基を持つジ
ミリスチル−ホスファチジルエタノールアミンから成る
脂質単層を調製するために、アルゴンプラズマ−精製金
基材を、0.1−1mMのこのスペーサー脂質を含むエタノー
ル性溶液を用いてインキューベーションした。自己−集
成工程は、約70%の被覆程度を有する不完全な脂質単層
が得られるように、1−5分後に終了した。この被覆金
基材を次にエタノールで徹底的にすすいだ。
【0022】1.3 液胞中のアセチルコリンレセプタ
ーの再構成 シビレエイ マルモラタ(Torpedo marmorata)の単離膜
断片から出発して、ニコチン酸アセチルコリンレセプタ
ーを、界面活性剤希釈法の援助により液胞中で再構成し
た。1ナノモルのα-ブンガロトキシン結合部位を有す
る膜断片、5mgの1-パルミチル-2-オレイル-ホスファチ
ジルコリンおよび2%のコール酸ナトリウムをトリス緩
衝液に懸濁し、そして超音波浴中で透明なミセル溶液が
形成されるまで超音波処理した。この溶液を純粋な緩衝
液に対して12時間、透析した。
【0023】1.4 再構成アセチルコリンレセプター
(包含レセプターD)を用いた脂質二重層(スペーサー
Cを持つ脂質二重層B)の調製 1.3で得た再構成されたレセプタータンパク質を含む
液胞を、トリス緩衝液中の疎水性支持体−固定化単層に
加え、そして液胞と表面との融合を30−40℃で開始し
た。融合工程の完了後(これは原則として1−2時間後
に終了する)、液胞溶液を純粋な緩衝液と交換した。
【0024】本発明の主な態様および特徴は次の通りで
ある。
【0025】1.支持体として固体A、スペーサーCを
AとBとの間に埋め込まれた状態で持つ膜としての脂質
二重層B、および脂質二重層中に埋め込まれたレセプタ
ーDから成る固体−支持膜バイオセンサーであり、ここ
で、 a)Dに面する表面上のAは、電気信号の感知を有する
腐食−耐性材料から成り、 b)Bの下部脂質単層は、天然に存在するヘッド基を持
つ全脂質分子の1−40%のジ-(C8-C30-アシル)-ホス
ファチジル化合物、およびヘッド基の代わりにスペーサ
ーCを持つ60-99%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチ
ドから成り、そしてその上部脂質単層は天然に存在する
ヘッド基を持つ100%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファ
チジル化合物から成り、層のすべてのアシル基は本質的
に等しい長さであるが、下部脂質単層のアシル基は上部
脂質単層のアシル基と等しいか、または異なり、 c)CはBのリン酸基とエステル結合を形成する1分子
のエタノールアミン、4-20個のC2-C10-α-アミノ酸か
ら形成されるヘリックスまたはプリーツ化シート構造の
オリゴペプチド、およびAとの化学的または物理化学的
結合に入る反応性基から成り、バイオセンサーのすべて
のCは同一であり、そしてd)DはAと接触しない、上
記の固体−支持膜バイオセンサー。
【0026】2.上記1のような固体により支持された
膜バイオセンサーの調製法であって、方法が、 (1)スペーサーを提供する1部の脂質および1−106
部の空間を形成しない脂質の水溶液、C1-C4-アルカノ
ールおよびC3-C6-ケトンまたはそれらの数種の混合物
から成る群からの有機溶媒を支持体Aに適用し、スペー
サーを提供する60-99%の脂質分子および1−40%の空
間を形成しない脂質分子から成る下部脂質単層を自然に
形成させ、(1a)上部脂質単層をさらにまた水溶液か
ら自然に形成させるか、または(1b)水を含まない溶
液中で、下部脂質単層のみを形成した後、使用する有機
溶媒を用いて洗浄工程を完了し、水中の空間を形成しな
い脂質分子溶液を適用することにより脂質二重層を生成
し、そしてレセプター懸濁液のミセル溶液を(1a)ま
たは(1b)に従い形成した脂質二重層に移し、レセプ
ターDを脂質二重層中に自然に整列させるか、あるいは (2)スペーサーを上記溶媒の1つの中に提供した脂質
溶液を支持体Aに移し、脂質のサブ単層が形成した後、
この溶液を支持体から再度除去し、支持体上に形成した
サブ単層を上記溶媒の1つですすぎ、そして次にミセル
水溶液、空間を形成しない脂質、表面活性剤およびレセ
プターDをサブ単層に移し、脂質二重層を自然に完成さ
せ、そしてレセプターDを自然に脂質二重層内に配列さ
せるか、あるいは、(3)レセプター分子および脂質か
ら成る気胞溶液を支持体A上に形成しとたサブ単層に適
用し、この気胞を自然にサブ単層と融合させ、そしてレ
セプターDを脂質二重層中に自然に整列させる、ことの
いずれかを含んで成る上記調製法。
【0027】3.Bの下部脂質単層が、全脂質分子の10
−30%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチジルコリン
およびコリンの代わりにスペーサーCを持つ70−90%の
ジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチドから成る、上記1
に記載のバイオセンサー。
【0028】4.アシル基が10−24個のC原子を含有す
る、上記1に記載のバイオセンサー。
【0029】5.オリゴペプチドに使用するα-アミノ
酸が、2−4個のC原子を有するもの、好ましくはグリ
シンである、上記1に記載のバイオセンサー。
【0030】6.Dに面する表面Aが、金または白金か
ら成る、上記1に記載のバイオセンサー。
【0031】7.反応性基が、金または白金から成るA
の表面との化学結合に入るチオールまたはジスルフィド
基を含む、上記6に記載のバイオセンサー。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜バイオセンサーの構造模式図であ
る。
【図2】本発明の膜バイオセンサーの構築に用いられる
空間を形成しない脂質分子の構造式である。
【図3】本発明の膜バイオセンサーの構築に用いられる
スペーサー基を担持する脂質分子の構造式である。
【図4】本発明の膜バイオセンサー構築の段階的な模式
図である。
フロントページの続き (72)発明者 カルステン・ライース ドイツ50678ケルン・ズユフエンシユトラ ーセ9

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体として固体A、スペーサーCをA
    とBとの間に組み込まれた状態で持つ膜としての脂質二
    重層B、および脂質二重層中に埋め込まれたレセプター
    Dから成る固体−支持膜バイオセンサーであって、 a)Dに面する表面上のAは、電気信号の感知を有する
    腐食−耐性材料から成り、 b)Bの下部脂質単層は、天然に存在するヘッド基を持
    つ全脂質分子の1−40%のジ-(C8-C30-アシル)-ホス
    ファチジル化合物、およびヘッド基の代わりにスペーサ
    ーCを持つ60-99%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファチ
    ドから成り、そしてその上部脂質単層は天然に存在する
    ヘッド基を持つ100%のジ-(C8-C30-アシル)-ホスファ
    チジル化合物から成り、層のすべてのアシル基は本質的
    に等しい長さであるが、下部脂質単層のアシル基は上部
    脂質単層のアシル基と等しいか、または異なり、 c)CはBのリン酸基とエステル結合を形成する1分子
    のエタノールアミン、4-20個のC2-C10-α-アミノ酸か
    ら形成されるヘリックスまたはプリーツ化シート構造の
    オリゴペプチド、およびAとの化学的または物理化学的
    結合に携わる反応性基から成り、バイオセンサーのすべ
    てのCは同一であり、そして d)DはAと接触しない、上記の固体−支持膜バイオセ
    ンサー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の固体−支持膜バイオセ
    ンサーの調製法であって、 (1)スペーサーを提供する1部の脂質および1−106
    部の空間を形成しない脂質の水性溶液、ならびにC1-C
    4-アルカノールおよびC3-C6-ケトンまたはそれらの数
    種の混合物から成る群からの有機溶媒を支持体Aに適用
    し、スペーサーを提供する60−99%の脂質分子および1
    −40%の空間を形成しない脂質分子から成る下部脂質単
    層を自然に形成させ、(1a)上部脂質単層をさらにま
    た水性溶液から自然に形成させるか、または(1b)水
    を含まない溶液中で、下部脂質単層のみを形成した後、
    使用する有機溶媒を用いて洗浄工程を完了し、水中の空
    間を形成しない脂質分子溶液を適用することにより脂質
    二重層を生成し、そしてレセプター懸濁液のミセル溶液
    を(1a)または(1b)に従い形成した脂質二重層に
    移し、レセプターDを脂質二重層中に自然に整列させる
    か、あるいは (2)スペーサーを上記溶媒の1つの中に提供した脂質
    溶液を支持体Aに移し、脂質のサブ単層が形成した後、
    この溶液を支持体から再度除去し、支持体上に形成した
    サブ単層を上記溶媒の1つですすぎ、そして次にミセル
    水溶液、空間を形成しない脂質、表面活性剤およびレセ
    プターDをサブ単層に移し、脂質二重層を自然に完成さ
    せ、そしてレセプターDを自然に脂質二重層内に配列さ
    せるか、あるいは、(3)レセプター分子および脂質か
    ら成る気胞溶液を支持体A上に形成しとたサブ単層に適
    用し、この気胞を自然にサブ単層と融合させ、そしてレ
    セプターDを脂質二重層中に自然に整列させる、ことの
    いずれかを含んで成る上記調製法。
JP9054258A 1996-02-27 1997-02-24 固体支持膜バイオセンサー Pending JPH09236571A (ja)

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