JPH09238921A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents
磁気共鳴イメージング装置Info
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- JPH09238921A JPH09238921A JP8054756A JP5475696A JPH09238921A JP H09238921 A JPH09238921 A JP H09238921A JP 8054756 A JP8054756 A JP 8054756A JP 5475696 A JP5475696 A JP 5475696A JP H09238921 A JPH09238921 A JP H09238921A
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- trap
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- coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】RF磁場の周波数が高い高磁場を用いる場合あ
るいは大型の受信コイルを用いる場合であっても余分の
トラップ回路を設ける必要がなくその数が必要最小限で
済む磁気共鳴イメージング装置を提供すること。 【解決手段】RF受信用コイル31は、常温時では、R
F励起磁場の周波数に対して所定量の周波数オフセット
を有するトラップ周波数において共振することにより高
いインピーダンスを呈し、温度上昇に伴って周波数オフ
セットが増加し、且つインピーダンスが低下するように
トラップ周波数が変化するトラップ回路を備えている。
るいは大型の受信コイルを用いる場合であっても余分の
トラップ回路を設ける必要がなくその数が必要最小限で
済む磁気共鳴イメージング装置を提供すること。 【解決手段】RF受信用コイル31は、常温時では、R
F励起磁場の周波数に対して所定量の周波数オフセット
を有するトラップ周波数において共振することにより高
いインピーダンスを呈し、温度上昇に伴って周波数オフ
セットが増加し、且つインピーダンスが低下するように
トラップ周波数が変化するトラップ回路を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメージ
ング装置(以下、MRI装置と略称することがある)に
関する。
ング装置(以下、MRI装置と略称することがある)に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のMRI装置において、被
検体に磁気共鳴現象を生じさせるRF励起磁場(RFパ
ルス)を発生させるための送信用RFコイルと、被検体
からのMR信号を受信するための受信用RFコイルとが
別体で構成されたものが知られている。受信用RFコイ
ルには、通称トラップ回路と呼ばれる共振回路が挿入さ
れている。トラップ回路は、例えば送信用RFコイルか
らのRF励起に伴って受信用RFコイル内に誘導される
誘導起電力から、受信用RFコイルに接続されているバ
ラクタダイオードやプリアンプなどの脆弱な素子を保護
するとともに、該起電力により受信用RFコイルに誘導
される誘導電流を抑制し励起RF磁場を乱さないように
するために用いられる。
検体に磁気共鳴現象を生じさせるRF励起磁場(RFパ
ルス)を発生させるための送信用RFコイルと、被検体
からのMR信号を受信するための受信用RFコイルとが
別体で構成されたものが知られている。受信用RFコイ
ルには、通称トラップ回路と呼ばれる共振回路が挿入さ
れている。トラップ回路は、例えば送信用RFコイルか
らのRF励起に伴って受信用RFコイル内に誘導される
誘導起電力から、受信用RFコイルに接続されているバ
ラクタダイオードやプリアンプなどの脆弱な素子を保護
するとともに、該起電力により受信用RFコイルに誘導
される誘導電流を抑制し励起RF磁場を乱さないように
するために用いられる。
【0003】図5は、このようなトラップ回路の具体的
な回路の構成例を示す図である。トラップ回路40は、
インダクタンスがLtのコイル41及びキャパシタンス
がCtのコンデンサ42が並列に接続された並列共振回
路と、二つのダイオードがバック・トゥー・バック(bac
k to back)で接続されたいわゆるクロスダイオード回路
43とを備えている。CtとLtは、クロスダイオード
回路43が導通状態にあるとき、励起RFの周波数とほ
ぼ同調する周波数(以下、トラップ周波数と称する)で
共振するような値が選定される。すなわちトラップ回路
43は、RF励起時において高い並列共振インピーダン
スを呈することになる。
な回路の構成例を示す図である。トラップ回路40は、
インダクタンスがLtのコイル41及びキャパシタンス
がCtのコンデンサ42が並列に接続された並列共振回
路と、二つのダイオードがバック・トゥー・バック(bac
k to back)で接続されたいわゆるクロスダイオード回路
43とを備えている。CtとLtは、クロスダイオード
回路43が導通状態にあるとき、励起RFの周波数とほ
ぼ同調する周波数(以下、トラップ周波数と称する)で
共振するような値が選定される。すなわちトラップ回路
43は、RF励起時において高い並列共振インピーダン
スを呈することになる。
【0004】図6は、上述したトラップ回路を備えた受
信用RFコイルの具体的な回路の構成例を示す図であ
る。受信用RFコイル44は、インダクタンスがLのR
Fコイル45、トラップ回路40、及びチューニング調
整用の可変コンデンサ46、マッチング調整用の可変コ
ンデンサ47、プリアンプ48を備えている。
信用RFコイルの具体的な回路の構成例を示す図であ
る。受信用RFコイル44は、インダクタンスがLのR
Fコイル45、トラップ回路40、及びチューニング調
整用の可変コンデンサ46、マッチング調整用の可変コ
ンデンサ47、プリアンプ48を備えている。
【0005】送信時において、送信用RFコイルから励
起用の強大なRF磁場を浴びせられると、その周波数に
応じてRFコイル45に誘導起電力が生じる。この場
合、クロスダイオード回路43は所定値以上の電圧が印
加されることになり導通状態となるとともに、コイル4
1及びコンデンサ42から構成される共振回路が共振す
る。
起用の強大なRF磁場を浴びせられると、その周波数に
応じてRFコイル45に誘導起電力が生じる。この場
合、クロスダイオード回路43は所定値以上の電圧が印
加されることになり導通状態となるとともに、コイル4
1及びコンデンサ42から構成される共振回路が共振す
る。
【0006】その結果、トラップ回路40は高い並列共
振インピーダンスを呈し、RFコイル45には大きな電
流は流れず、チューニング調整用の可変コンデンサ4
6、マッチング調整用の可変コンデンサ47(これらの
コンデンサはしばしばバラクタダイオードなどと同様に
脆弱な素子である)、プリアンプ48には誘導起電力に
よる電圧は殆ど印加されない。同様に、誘導起電力によ
る電流が殆ど流れないから、誘導電流によるRF磁場
が、励起用のRF磁場を乱すこともない。
振インピーダンスを呈し、RFコイル45には大きな電
流は流れず、チューニング調整用の可変コンデンサ4
6、マッチング調整用の可変コンデンサ47(これらの
コンデンサはしばしばバラクタダイオードなどと同様に
脆弱な素子である)、プリアンプ48には誘導起電力に
よる電圧は殆ど印加されない。同様に、誘導起電力によ
る電流が殆ど流れないから、誘導電流によるRF磁場
が、励起用のRF磁場を乱すこともない。
【0007】一方受信時においては、被検体からのRF
磁場(磁気共鳴信号、MR信号)は微弱であり、それが
RFコイル45に誘導する起電力も微弱であり、クロス
ダイオード回路43が導通状態になることはない。従っ
て、コイル41やクロスダイオード回路43は、受信時
には存在しないのと同様であり、コイル45に誘導され
た微弱信号はプリアンプ48まで正常に伝達される。
磁場(磁気共鳴信号、MR信号)は微弱であり、それが
RFコイル45に誘導する起電力も微弱であり、クロス
ダイオード回路43が導通状態になることはない。従っ
て、コイル41やクロスダイオード回路43は、受信時
には存在しないのと同様であり、コイル45に誘導され
た微弱信号はプリアンプ48まで正常に伝達される。
【0008】図7は、トラップ回路の他の構成例を示す
図である。本回路は、前述のクロスダイオード回路の替
わりにPINダイオード49を備えており、RF励起時
には当該PINダイオード49のバイアスラインに挿入
したインダクタンスLbのコイル501 、502 (ある
いは、低周波信号に対しては低インピーダンスとなり、
RF信号に対しては高インピーダンスとなる回路であれ
ばどの様な回路でもよい)を経由して直流電流を供給す
る。
図である。本回路は、前述のクロスダイオード回路の替
わりにPINダイオード49を備えており、RF励起時
には当該PINダイオード49のバイアスラインに挿入
したインダクタンスLbのコイル501 、502 (ある
いは、低周波信号に対しては低インピーダンスとなり、
RF信号に対しては高インピーダンスとなる回路であれ
ばどの様な回路でもよい)を経由して直流電流を供給す
る。
【0009】直流電流をこのようにバイアスすることに
より、送信時ではPINダイオード49は導通状態とな
る。従ってクロスダイオードの場合と同様に図7に示す
トラップ回路は、励起RF磁場の周波数(トラップ周波
数)において高いインピーダンスを呈する。また受信時
においては、PINダイオード49は逆バイアスとな
り、この状態ではPINダイオード49は導通せず、該
PINダイオード49やコイル41は、やはり存在しな
いと同じである。
より、送信時ではPINダイオード49は導通状態とな
る。従ってクロスダイオードの場合と同様に図7に示す
トラップ回路は、励起RF磁場の周波数(トラップ周波
数)において高いインピーダンスを呈する。また受信時
においては、PINダイオード49は逆バイアスとな
り、この状態ではPINダイオード49は導通せず、該
PINダイオード49やコイル41は、やはり存在しな
いと同じである。
【0010】余り用いられることはないが、コイル41
とコンデンサ42とを入れ替えて共振回路を構成したよ
うな図8に示すような回路についても、トラップ回路と
して機能させることができる。
とコンデンサ42とを入れ替えて共振回路を構成したよ
うな図8に示すような回路についても、トラップ回路と
して機能させることができる。
【0011】ところで、以上説明したようなトラップ回
路を調整するにあたっては、所定の周波数で共振するよ
うに、コイル41のインダクタンスLt 及びコンデンサ
42のキャパシタンスCt の値を選ぶのであるが、調整
時と実使用時とでは回路状態が異なる。例えば被検体は
固体差を有し千差万別であり、高周波においては何らか
の干渉をトラップ回路に対して行う。また、MRI装置
の磁石内と調整場所とでは高周波的な環境が多少異な
り、従って大体の調整しか施し得ず、実使用時は共振周
波数が励起RF磁場の周波数から僅かばかりずれてしま
う。
路を調整するにあたっては、所定の周波数で共振するよ
うに、コイル41のインダクタンスLt 及びコンデンサ
42のキャパシタンスCt の値を選ぶのであるが、調整
時と実使用時とでは回路状態が異なる。例えば被検体は
固体差を有し千差万別であり、高周波においては何らか
の干渉をトラップ回路に対して行う。また、MRI装置
の磁石内と調整場所とでは高周波的な環境が多少異な
り、従って大体の調整しか施し得ず、実使用時は共振周
波数が励起RF磁場の周波数から僅かばかりずれてしま
う。
【0012】また、別の特徴として、ダイオードや共振
回路のコイルは抵抗損失を有し、トラップとして機能し
ている間は(即ちRF励起磁場により共振している間
は)、誘導電流により相当の発熱をする。
回路のコイルは抵抗損失を有し、トラップとして機能し
ている間は(即ちRF励起磁場により共振している間
は)、誘導電流により相当の発熱をする。
【0013】このようなトラップ回路を一つしか用いな
いRFコイルでは、大きな問題は起きない。しかし、大
型の受信コイルを用い、かつ励起RF磁場の周波数が高
い高磁場のMRI装置では、一つのRFコイルに対し一
つのトラップ回路を配するのみでは間に合わないことが
ある。すなわち、発熱が大きすぎてトラップ回路が破損
したり、そこまでいかなくてもトラップ回路の発熱がR
Fコイル表面に伝わり、その局所に被検体(患者)が長
時間触れていると火傷の危険があるといった問題があ
る。そこで一つのRFコイルに対し、図9に示すよう
に、複数のトラップ回路を分散して配置(ここでは40
1 、402 からなる二つのトラップ回路)することが行
われる。図5を用いて先に示したインダクタンスがLの
RFコイル45は、図9に示す回路ではこれが分断して
配置され、インダクタンスがそれぞれL1 〜L3 のコイ
ル451 〜453 に相当する。
いRFコイルでは、大きな問題は起きない。しかし、大
型の受信コイルを用い、かつ励起RF磁場の周波数が高
い高磁場のMRI装置では、一つのRFコイルに対し一
つのトラップ回路を配するのみでは間に合わないことが
ある。すなわち、発熱が大きすぎてトラップ回路が破損
したり、そこまでいかなくてもトラップ回路の発熱がR
Fコイル表面に伝わり、その局所に被検体(患者)が長
時間触れていると火傷の危険があるといった問題があ
る。そこで一つのRFコイルに対し、図9に示すよう
に、複数のトラップ回路を分散して配置(ここでは40
1 、402 からなる二つのトラップ回路)することが行
われる。図5を用いて先に示したインダクタンスがLの
RFコイル45は、図9に示す回路ではこれが分断して
配置され、インダクタンスがそれぞれL1 〜L3 のコイ
ル451 〜453 に相当する。
【0014】このように、複数のトラップ回路を分散し
て配置すれば、トラップ回路一カ所あたりの発熱は、そ
れが設けられる個数に応じて低減でき好ましい。しかし
ながら、前述したようにトラップ回路の調整は完全では
ないので、共振時において、あるトラップ回路のインピ
ーダンスは十分高いが、別のトラップ回路のインピーダ
ンスは低いということが起こり得る。そしてこのような
アンバランスな状態にあっては、インピーダンスの高い
トラップ回路に誘導起電力が集中してしまうという問題
点がある。
て配置すれば、トラップ回路一カ所あたりの発熱は、そ
れが設けられる個数に応じて低減でき好ましい。しかし
ながら、前述したようにトラップ回路の調整は完全では
ないので、共振時において、あるトラップ回路のインピ
ーダンスは十分高いが、別のトラップ回路のインピーダ
ンスは低いということが起こり得る。そしてこのような
アンバランスな状態にあっては、インピーダンスの高い
トラップ回路に誘導起電力が集中してしまうという問題
点がある。
【0015】この結果、誘導起電力が集中して印加され
たトラップ回路の発熱が過大となり、まずこのトラップ
回路が壊れ、続いて、残ったトラップ回路のうち、いず
れかのトラップ回路に再び誘導起電力が集中し、順次壊
れていくという問題が生じることがある。このような問
題を回避するため、各々のトラップ回路のインピーダン
スが十分にバランスしていれば数個のトラップで済むと
ころを、従来では、少々のアンバランスがあっても最大
のインピーダンスのトラップの熱負荷が破損限度以内と
なるように負荷をさらに分散するべく、より多数のトラ
ップを設けねばならない。
たトラップ回路の発熱が過大となり、まずこのトラップ
回路が壊れ、続いて、残ったトラップ回路のうち、いず
れかのトラップ回路に再び誘導起電力が集中し、順次壊
れていくという問題が生じることがある。このような問
題を回避するため、各々のトラップ回路のインピーダン
スが十分にバランスしていれば数個のトラップで済むと
ころを、従来では、少々のアンバランスがあっても最大
のインピーダンスのトラップの熱負荷が破損限度以内と
なるように負荷をさらに分散するべく、より多数のトラ
ップを設けねばならない。
【0016】RFコイルに多数のトラップ回路を挿入す
ることは次のような不都合があり好ましくない。 (1) 個数が増える分、各々のトラップ回路の調整が大変
になる。 (2) RFコイルがかさばって使いにくくなる。またRF
コイルの製造コストが高くなる。 (3) RFコイルの性能が落ちる。これはトラップ回路の
高周波損失による。クロスダイオードは、微少な電圧が
印加されている場合(すなわち受信時)にあっても、多
少の漏れ電流がある。これが抵抗損失となって現れるこ
とにより、RFコイルのQ値を低下させてしまう。従っ
てトラップ回路が多数設けられていれば、その分RFコ
イルのQ値の低下が著しくなり、その結果、MRI画像
のSNRが低下してしまう。尚、クロスダイオードでは
なく、PINダイオードを用いるトラップ回路は、この
ようなQ値の低下は比較的小さいが、PINダイオード
は高価でありコスト高となる。また、PINダイオード
は、そのバイアスラインにおいて高周波を完全に遮断で
きないため、受信した信号が多少漏れてしまう。この点
においてもPINダイオードを用いるトラップ回路にも
RFコイルの性能低下があり、やはりトラップの数が増
えるのは問題である。
ることは次のような不都合があり好ましくない。 (1) 個数が増える分、各々のトラップ回路の調整が大変
になる。 (2) RFコイルがかさばって使いにくくなる。またRF
コイルの製造コストが高くなる。 (3) RFコイルの性能が落ちる。これはトラップ回路の
高周波損失による。クロスダイオードは、微少な電圧が
印加されている場合(すなわち受信時)にあっても、多
少の漏れ電流がある。これが抵抗損失となって現れるこ
とにより、RFコイルのQ値を低下させてしまう。従っ
てトラップ回路が多数設けられていれば、その分RFコ
イルのQ値の低下が著しくなり、その結果、MRI画像
のSNRが低下してしまう。尚、クロスダイオードでは
なく、PINダイオードを用いるトラップ回路は、この
ようなQ値の低下は比較的小さいが、PINダイオード
は高価でありコスト高となる。また、PINダイオード
は、そのバイアスラインにおいて高周波を完全に遮断で
きないため、受信した信号が多少漏れてしまう。この点
においてもPINダイオードを用いるトラップ回路にも
RFコイルの性能低下があり、やはりトラップの数が増
えるのは問題である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に対処すべくなされたもので、その目的は、RF磁場の
周波数が高い高磁場を用いる場合、あるいは大型の受信
コイルを用いる場合であっても、余分のトラップ回路を
設ける必要がなく、その数が必要最小限で済む磁気共鳴
イメージング装置を提供することである。
に対処すべくなされたもので、その目的は、RF磁場の
周波数が高い高磁場を用いる場合、あるいは大型の受信
コイルを用いる場合であっても、余分のトラップ回路を
設ける必要がなく、その数が必要最小限で済む磁気共鳴
イメージング装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の磁気
共鳴イメージング装置は、RF励起磁場が印加されるR
Fコイルと、前記RFコイルに接続され、常温時では、
前記RF励起磁場の周波数に対して所定量の周波数オフ
セットを有するトラップ周波数において共振することに
より高いインピーダンスを呈し、温度上昇に伴って、前
記周波数オフセットが増加し、且つ前記インピーダンス
が低下するように前記トラップ周波数が変化する共振手
段とを具備することを特徴とする。
共鳴イメージング装置は、RF励起磁場が印加されるR
Fコイルと、前記RFコイルに接続され、常温時では、
前記RF励起磁場の周波数に対して所定量の周波数オフ
セットを有するトラップ周波数において共振することに
より高いインピーダンスを呈し、温度上昇に伴って、前
記周波数オフセットが増加し、且つ前記インピーダンス
が低下するように前記トラップ周波数が変化する共振手
段とを具備することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る磁気共鳴イメージング装置の第1の実施形態を説明す
る。図1はこの実施形態の概略構成を示すブロック図で
ある。ガントリ20内には静磁場磁石1、X軸・Y軸・
Z軸傾斜磁場コイル2、及び送信用RFコイル31、受
信用RFコイル32が設けられている。
る磁気共鳴イメージング装置の第1の実施形態を説明す
る。図1はこの実施形態の概略構成を示すブロック図で
ある。ガントリ20内には静磁場磁石1、X軸・Y軸・
Z軸傾斜磁場コイル2、及び送信用RFコイル31、受
信用RFコイル32が設けられている。
【0020】静磁場発生装置としての静磁場磁石1は例
えば超電導コイル、または常伝導コイルを用いて構成さ
れる。X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁
場Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gzを発生す
るためのコイルである。送信用RFコイル31は、スラ
イスを選択するための選択励起パルスとしての高周波
(RF)パルスを発生するものであり、受信用RFコイ
ル32は、磁気共鳴により発生した磁気共鳴信号(MR
信号)を検出するものである。寝台13の天板上に載置
された対象物Mはガントリ20内のイメージング可能領
域(イメージング用磁場が形成される球状の領域であ
り、この領域内でのみ診断が可能となる)に挿入され
る。
えば超電導コイル、または常伝導コイルを用いて構成さ
れる。X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁
場Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gzを発生す
るためのコイルである。送信用RFコイル31は、スラ
イスを選択するための選択励起パルスとしての高周波
(RF)パルスを発生するものであり、受信用RFコイ
ル32は、磁気共鳴により発生した磁気共鳴信号(MR
信号)を検出するものである。寝台13の天板上に載置
された対象物Mはガントリ20内のイメージング可能領
域(イメージング用磁場が形成される球状の領域であ
り、この領域内でのみ診断が可能となる)に挿入され
る。
【0021】静磁場磁石1は静磁場制御装置4により駆
動される。送信用RFコイル31は磁気共鳴の励起時に
は送信器5により駆動され、受信用RFコイル32は、
磁気共鳴信号の検出時には受信器6に結合される。X軸
・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁場電源7、
Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9により駆動さ
れる。
動される。送信用RFコイル31は磁気共鳴の励起時に
は送信器5により駆動され、受信用RFコイル32は、
磁気共鳴信号の検出時には受信器6に結合される。X軸
・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル2はX軸傾斜磁場電源7、
Y軸傾斜磁場電源8、Z軸傾斜磁場電源9により駆動さ
れる。
【0022】X軸傾斜磁場電源7、Y軸傾斜磁場電源
8、Z軸傾斜磁場電源9、送信器5はシーケンサ10に
より所定のシーケンスに従って駆動され、X軸傾斜磁場
Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gz、高周波
(RF)パルスを、所定のパルスシーケンスで発生す
る。この場合、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,
Z軸傾斜磁場Gzは主として、例えば位相エンコード用
傾斜磁場Ge、読出し用傾斜磁場Gr、スライス用傾斜
磁場Gsとしてそれぞれ使用される。コンピュータシス
テム11はシーケンサ10を駆動制御するとともに、受
信用RFコイル32を介して受信器6で受信される磁気
共鳴信号を取り込んで、所定の信号処理を施すことによ
り、対象物の断層像を生成し表示部12で表示する。
8、Z軸傾斜磁場電源9、送信器5はシーケンサ10に
より所定のシーケンスに従って駆動され、X軸傾斜磁場
Gx、Y軸傾斜磁場Gy、Z軸傾斜磁場Gz、高周波
(RF)パルスを、所定のパルスシーケンスで発生す
る。この場合、X軸傾斜磁場Gx、Y軸傾斜磁場Gy,
Z軸傾斜磁場Gzは主として、例えば位相エンコード用
傾斜磁場Ge、読出し用傾斜磁場Gr、スライス用傾斜
磁場Gsとしてそれぞれ使用される。コンピュータシス
テム11はシーケンサ10を駆動制御するとともに、受
信用RFコイル32を介して受信器6で受信される磁気
共鳴信号を取り込んで、所定の信号処理を施すことによ
り、対象物の断層像を生成し表示部12で表示する。
【0023】本実施形態は概略以上のように構成されて
いる。さらに本実施形態の受信用コイル32は、前掲し
た図5と同様な構造のトラップ回路40(但し、共振回
路を構成する、コイル41のインダクタンスLt 、及び
コンデンサ42のキャパシタンスCt は従来のものとは
異なる値に設定される)が図9に示したように複数接続
されて構成されている。なお、当該トラップ回路40
は、図5に示した構造のみならず前掲した図7又は図8
と同様の構造としても良い。
いる。さらに本実施形態の受信用コイル32は、前掲し
た図5と同様な構造のトラップ回路40(但し、共振回
路を構成する、コイル41のインダクタンスLt 、及び
コンデンサ42のキャパシタンスCt は従来のものとは
異なる値に設定される)が図9に示したように複数接続
されて構成されている。なお、当該トラップ回路40
は、図5に示した構造のみならず前掲した図7又は図8
と同様の構造としても良い。
【0024】トラップ回路のトラップ周波数(共振周波
数)は、温度上昇に伴って高い方か低い方かのいずれか
の方向にずれる。これは、Ct やLt の温度特性による
ものである。またこの場合、トラップ周波数が高い方と
低い方のいずれの方向にずれるかは、これらCt やLt
の特性に応じて異なる。
数)は、温度上昇に伴って高い方か低い方かのいずれか
の方向にずれる。これは、Ct やLt の温度特性による
ものである。またこの場合、トラップ周波数が高い方と
低い方のいずれの方向にずれるかは、これらCt やLt
の特性に応じて異なる。
【0025】さらに、コンデンサ42のキャパシタンC
t は、受信時のチューニングに直接的に関与するため、
温度によりそのリアクタンスがあまり変わることがない
ものが選択されることが一般的である。従って多くの場
合、例えば本実施形態のトラップ回路40においてはコ
イル41のインダクタンスLt がトラップ周波数の温度
特性を定めることになる。尚、前掲した図8のようにト
ラップ回路を構成した場合は、コイル41のLt が受信
時のチューニングに直接的に関与する。従ってこの場合
は、同様にコンデンサ42のキャパシタンスCt がトラ
ップ周波数の温度特性を定めることになる。
t は、受信時のチューニングに直接的に関与するため、
温度によりそのリアクタンスがあまり変わることがない
ものが選択されることが一般的である。従って多くの場
合、例えば本実施形態のトラップ回路40においてはコ
イル41のインダクタンスLt がトラップ周波数の温度
特性を定めることになる。尚、前掲した図8のようにト
ラップ回路を構成した場合は、コイル41のLt が受信
時のチューニングに直接的に関与する。従ってこの場合
は、同様にコンデンサ42のキャパシタンスCt がトラ
ップ周波数の温度特性を定めることになる。
【0026】本実施形態は、以上説明したようなコイル
41のインダクタンスLt あるいはコンデンサ42のキ
ャパシタンスCt の温度特性を積極的に利用するもので
ある。
41のインダクタンスLt あるいはコンデンサ42のキ
ャパシタンスCt の温度特性を積極的に利用するもので
ある。
【0027】もしも、トラップ周波数が温度上昇に伴い
上昇する特性をもっている場合、このトラップ周波数
は、常温における初期調整においてRF励起磁場の周波
数に対し所定量の周波数オフセットを有するようにやや
高く設定され、温度上昇に伴い、RF励起磁場周波数に
おけるインピーダンス(以下、トラップインピーダンス
と称する)が低下するように設定される。このようなト
ラップ周波数の設定は、コイル41のインダクタンスL
t あるいはコンデンサ42のキャパシタンスCtの、常
温における初期調整による。
上昇する特性をもっている場合、このトラップ周波数
は、常温における初期調整においてRF励起磁場の周波
数に対し所定量の周波数オフセットを有するようにやや
高く設定され、温度上昇に伴い、RF励起磁場周波数に
おけるインピーダンス(以下、トラップインピーダンス
と称する)が低下するように設定される。このようなト
ラップ周波数の設定は、コイル41のインダクタンスL
t あるいはコンデンサ42のキャパシタンスCtの、常
温における初期調整による。
【0028】図2は、トラップ回路のトラップ周波数及
びトラップインピーダンスと、RF励起磁場周波数との
関係を概略的に示すグラフである。また、同図は温度上
昇に伴いトラップ周波数が増加する場合を示す。温度上
昇に伴いトラップ周波数が増加すると、トラップインピ
ーダンスの特性カーブは全体的に右側に移動する。これ
によりRF励起磁場の周波数におけるトラップインピー
ダンスは低下する。言い替えれば、トラップ回路は、常
温時では、RF励起磁場の周波数に対して所定量の周波
数オフセットを有するトラップ周波数において共振する
ことにより高いインピーダンスを呈し、温度上昇に伴っ
て周波数オフセットが増加し、且つインピーダンスが低
下するようにトラップ周波数が変化する。
びトラップインピーダンスと、RF励起磁場周波数との
関係を概略的に示すグラフである。また、同図は温度上
昇に伴いトラップ周波数が増加する場合を示す。温度上
昇に伴いトラップ周波数が増加すると、トラップインピ
ーダンスの特性カーブは全体的に右側に移動する。これ
によりRF励起磁場の周波数におけるトラップインピー
ダンスは低下する。言い替えれば、トラップ回路は、常
温時では、RF励起磁場の周波数に対して所定量の周波
数オフセットを有するトラップ周波数において共振する
ことにより高いインピーダンスを呈し、温度上昇に伴っ
て周波数オフセットが増加し、且つインピーダンスが低
下するようにトラップ周波数が変化する。
【0029】なお、RF励起磁場の周波数に対しトラッ
プ周波数をどの程度「やや高く」設定するか、すなわち
上記周波数オフセット量を具体的にどのような値とする
かは、トラップ回路の並列共振のQ値に基づく。さらに
具体的には、該周波数オフセット量は、トラップ周波数
を中心とし、共振回路のQ値の逆数にRF励起磁場の周
波数を乗じて決まる帯域幅内を超えない値とする。例え
ば励起RF磁場周波数が63.9MHz(1.5テスラ
のプロトンの共鳴周波数)であって、Q値が100程度
である場合は、トラップの帯域幅は0.64MHzとな
るから、RF励起磁場の周波数に対する周波数オフセッ
ト量は、このトラップ帯域幅内の近傍の値である数10
0KHzとする。これをさらに大きく、例えば1MHz
程度のオフセット量で初期設定すると、トラップインピ
ーダンスが下がりすぎてしまい、RF励起磁場による誘
導電流を十分効果的には抑制できない。
プ周波数をどの程度「やや高く」設定するか、すなわち
上記周波数オフセット量を具体的にどのような値とする
かは、トラップ回路の並列共振のQ値に基づく。さらに
具体的には、該周波数オフセット量は、トラップ周波数
を中心とし、共振回路のQ値の逆数にRF励起磁場の周
波数を乗じて決まる帯域幅内を超えない値とする。例え
ば励起RF磁場周波数が63.9MHz(1.5テスラ
のプロトンの共鳴周波数)であって、Q値が100程度
である場合は、トラップの帯域幅は0.64MHzとな
るから、RF励起磁場の周波数に対する周波数オフセッ
ト量は、このトラップ帯域幅内の近傍の値である数10
0KHzとする。これをさらに大きく、例えば1MHz
程度のオフセット量で初期設定すると、トラップインピ
ーダンスが下がりすぎてしまい、RF励起磁場による誘
導電流を十分効果的には抑制できない。
【0030】また、該周波数オフセット量は、少なくと
も上記帯域幅の10分の1よりも大きい値とすることが
好ましい。これは、数10KHz程度のオフセット量で
は、そもそもこの程度の周波数調整精度は元来得られな
いし、得られたとしても、共振特性(トラップインピー
ダンス)のピークに近い部分は、温度上昇でトラップ周
波数がずれたとしても、インピーダンスがあまり変わら
ないためである。
も上記帯域幅の10分の1よりも大きい値とすることが
好ましい。これは、数10KHz程度のオフセット量で
は、そもそもこの程度の周波数調整精度は元来得られな
いし、得られたとしても、共振特性(トラップインピー
ダンス)のピークに近い部分は、温度上昇でトラップ周
波数がずれたとしても、インピーダンスがあまり変わら
ないためである。
【0031】もし、トラップ周波数が温度上昇とともに
低下する特性をもっているとすれば、勿論、同様な調整
ではあるが、初期調整でのトラップ周波数を励起RF磁
場の周波数よりも低く調整する。
低下する特性をもっているとすれば、勿論、同様な調整
ではあるが、初期調整でのトラップ周波数を励起RF磁
場の周波数よりも低く調整する。
【0032】以上説明したように本実施形態では、送信
用RFコイル31による励起RFの送信時においては、
受信用RFコイル32ではトラップが機能し、そして個
々のトラップ回路の特性の違いにより、いずれかのトラ
ップ回路に誘導起電力が集中し、当該トラップ回路の温
度が上昇したとしても、共振周波数の温度変化を見越し
た周波数オフセットが初期状態において設定されている
ことにより、その温度上昇に応じてトラップ共振周波数
が、RF励起磁場のトラップ帯域(周波数帯域)から適
宜外れ、すなわちトラップインピーダンスが低下するの
で、当該トラップ回路のみに誘導起電力が集中すること
がなく他のトラップ回路に分散されるようになり、過大
な誘導電流による発熱に起因するトラップ回路の損壊を
未然に防ぐことができる。したがって、例えば受信用R
Fコイル32が、高周波磁場が印加されるような大型の
受信コイルであっても、多数のトラップ回路を設ける必
要がなく、その数が必要最小限で済む。
用RFコイル31による励起RFの送信時においては、
受信用RFコイル32ではトラップが機能し、そして個
々のトラップ回路の特性の違いにより、いずれかのトラ
ップ回路に誘導起電力が集中し、当該トラップ回路の温
度が上昇したとしても、共振周波数の温度変化を見越し
た周波数オフセットが初期状態において設定されている
ことにより、その温度上昇に応じてトラップ共振周波数
が、RF励起磁場のトラップ帯域(周波数帯域)から適
宜外れ、すなわちトラップインピーダンスが低下するの
で、当該トラップ回路のみに誘導起電力が集中すること
がなく他のトラップ回路に分散されるようになり、過大
な誘導電流による発熱に起因するトラップ回路の損壊を
未然に防ぐことができる。したがって、例えば受信用R
Fコイル32が、高周波磁場が印加されるような大型の
受信コイルであっても、多数のトラップ回路を設ける必
要がなく、その数が必要最小限で済む。
【0033】さらに、トラップ回路の信頼性が向上しそ
の調整が容易となる、RFコイルのコストが安くなる、
RFコイルがかさばることがなく取扱いが容易になる、
RFコイル全体としての性能が向上しMRI画像のSN
Rの向上に寄与する、といった効果を期待できる。
の調整が容易となる、RFコイルのコストが安くなる、
RFコイルがかさばることがなく取扱いが容易になる、
RFコイル全体としての性能が向上しMRI画像のSN
Rの向上に寄与する、といった効果を期待できる。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。第2の実施形態は、トラップ回路の共振周波数の初
期調整を、トラップ周波数の温度係数に応じて、RF励
起磁場周波数よりもやや高くあるいは低く設定する点に
おいて前述した第1の実施形態と同様の構成である。そ
して第2の実施形態は、さらに積極的に、トラップ回路
内に温度に応じてリアクタンスを変動させるための素子
を導入したものである。
る。第2の実施形態は、トラップ回路の共振周波数の初
期調整を、トラップ周波数の温度係数に応じて、RF励
起磁場周波数よりもやや高くあるいは低く設定する点に
おいて前述した第1の実施形態と同様の構成である。そ
して第2の実施形態は、さらに積極的に、トラップ回路
内に温度に応じてリアクタンスを変動させるための素子
を導入したものである。
【0035】第1の実施形態では、Lt やCt が必要十
分な温度係数を有していない場合にあっては、温度が上
昇しても有意にトラップインピーダンスが変わらないこ
とがあり得る。そこで、第2の実施形態は、図3に示す
ように容量の温度依存性が大きなタイプのコンデンサ5
2(キャパシタンスCtmp )をインダクタンスLt のコ
イル41に対し直列に挿入して構成する。
分な温度係数を有していない場合にあっては、温度が上
昇しても有意にトラップインピーダンスが変わらないこ
とがあり得る。そこで、第2の実施形態は、図3に示す
ように容量の温度依存性が大きなタイプのコンデンサ5
2(キャパシタンスCtmp )をインダクタンスLt のコ
イル41に対し直列に挿入して構成する。
【0036】Ctmp とLt との合成リアクタンスは、角
周波数をωとするとき、式(1)のようになる。 合成リアクタンス=ωLt −1/(ωCtmp ) …(1) そして、Ctmp とLt のとから成る回路は、式(2)に
示すように、上記合成リアクタンスに等しいリアクタン
スを有する一のインダクタンス(これをLt ′とする)
とみなすことができる。
周波数をωとするとき、式(1)のようになる。 合成リアクタンス=ωLt −1/(ωCtmp ) …(1) そして、Ctmp とLt のとから成る回路は、式(2)に
示すように、上記合成リアクタンスに等しいリアクタン
スを有する一のインダクタンス(これをLt ′とする)
とみなすことができる。
【0037】 Lt ′=Lt ・[1−1/(ω2 ・Ctmp ・Lt )] …(2) そして、RF励起磁場周波数をω0 とするとき、Lt ′
が正となるようなCtmp を選定する。
が正となるようなCtmp を選定する。
【0038】ところで、次式(3)に示すようにCtmp
を表現しても良い。次式(3)においてKは1より大き
い正の値とする。 Ctmp =K・[1/(ω2 ・Lt )] …(3) このような場合、Lt ′は、次式(4)のようになる。
を表現しても良い。次式(3)においてKは1より大き
い正の値とする。 Ctmp =K・[1/(ω2 ・Lt )] …(3) このような場合、Lt ′は、次式(4)のようになる。
【0039】 Lt ′=Lt ・[1−(1/K)] …(4) そして、Lt ′とCt との共振周波数が大体ω0 の近傍
の値となるように、Lt とK(すなわちCtmp )を選定
する。
の値となるように、Lt とK(すなわちCtmp )を選定
する。
【0040】ここで、Ctmp の容量の温度係数をα、初
期状態からの温度上昇をΔTとするとき、Ctmp 、L
t′は、式(5)、式(6)のようになる。 Ctmp =K・[1/(ω2 ・Lt )]・(1+α・ΔT) …(5) Lt ′=Lt ・[1−1/(K・(1+α・ΔT))] …(6) α・ΔTは1より十分小さいから近似的に、Lt ′は次
式(7)のようにしてもよい。
期状態からの温度上昇をΔTとするとき、Ctmp 、L
t′は、式(5)、式(6)のようになる。 Ctmp =K・[1/(ω2 ・Lt )]・(1+α・ΔT) …(5) Lt ′=Lt ・[1−1/(K・(1+α・ΔT))] …(6) α・ΔTは1より十分小さいから近似的に、Lt ′は次
式(7)のようにしてもよい。
【0041】 Lt ′=Lt ・[1−(1−α・ΔT)/K] …(7) これをΔT=0のLt ′で割ると次式(8)のようにな
る。 Lt ′(ΔT)/Lt ′(ΔT=0)=1+[α・ΔT/(K−1)]…(8) つまり、合成された新たなインダクタンスLt ′に温度
係数α/(K−1)が導入されたことに等しい。
る。 Lt ′(ΔT)/Lt ′(ΔT=0)=1+[α・ΔT/(K−1)]…(8) つまり、合成された新たなインダクタンスLt ′に温度
係数α/(K−1)が導入されたことに等しい。
【0042】一般に、LC共振回路の共振周波数は、L
とCの積の平方根で定まるから、トラップ回路のトラッ
プ周波数はα/(K−1)/2の温度係数となる。比較
的大きなα、例えば+1000ppm/degを持つコ
ンデンサの入手は容易であり、Kとして小さな値、例え
ばK=2とすることはなんら困難ではなく、そうする
と、トラップ周波数は+500pp 次に、本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施
形態は、第2の実施形態の変形に係り、トラップ回路内
に温度でリアクタンスが変わる素子を導入し、トラップ
回路共振周波数が意図的な温度係数を持つようにする点
は第2の実施の形態と同じであるが、図4に示すよう
に、Lt に対しCtmp を並列に挿入したものである。
とCの積の平方根で定まるから、トラップ回路のトラッ
プ周波数はα/(K−1)/2の温度係数となる。比較
的大きなα、例えば+1000ppm/degを持つコ
ンデンサの入手は容易であり、Kとして小さな値、例え
ばK=2とすることはなんら困難ではなく、そうする
と、トラップ周波数は+500pp 次に、本発明の第3の実施形態を説明する。第3の実施
形態は、第2の実施形態の変形に係り、トラップ回路内
に温度でリアクタンスが変わる素子を導入し、トラップ
回路共振周波数が意図的な温度係数を持つようにする点
は第2の実施の形態と同じであるが、図4に示すよう
に、Lt に対しCtmp を並列に挿入したものである。
【0043】本実施形態では、角周波数をωとすると
き、Lt とCtmp の合成リアクタンスは、Ctmp が1/
(ω2 ・Lt )よりも小さな値である場合に限り、次式
(9)にのようなインダクタンスLt ′と同じである。
き、Lt とCtmp の合成リアクタンスは、Ctmp が1/
(ω2 ・Lt )よりも小さな値である場合に限り、次式
(9)にのようなインダクタンスLt ′と同じである。
【0044】 Lt ′=Lt /(1−ω2 ・Ctmp ・Lt ) …(9) このようなLt ′についても、Ctmp に起因する温度係
数を第2の実施形態と同様に意図的に導入できる。
数を第2の実施形態と同様に意図的に導入できる。
【0045】以上説明したような本発明の特徴点は、R
Fコイルに流れる誘導電流を共振回路を用いて抑止する
回路において、温度変化を見越して、共振周波数がシフ
トして行くであろう方向に初期状態を意図的に最初から
適切な程度ずらしておくこと、および共振回路に温度係
数が既知のリアクタンスを意図的に導入することにより
共振回路の温度特性を意図的に作り出すことにある。従
って、本発明は第1実施形態〜第3実施形態にて示した
ようなトラップ回路に限定されるものではなく、種々変
形して実施可能である。
Fコイルに流れる誘導電流を共振回路を用いて抑止する
回路において、温度変化を見越して、共振周波数がシフ
トして行くであろう方向に初期状態を意図的に最初から
適切な程度ずらしておくこと、および共振回路に温度係
数が既知のリアクタンスを意図的に導入することにより
共振回路の温度特性を意図的に作り出すことにある。従
って、本発明は第1実施形態〜第3実施形態にて示した
ようなトラップ回路に限定されるものではなく、種々変
形して実施可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、R
F磁場の周波数が高い高磁場を用いる場合、あるいは大
型の受信コイルを用いる場合であっても、余分のトラッ
プ回路を設ける必要がなく、その数が必要最小限で済む
磁気共鳴イメージング装置を提供することができる。
F磁場の周波数が高い高磁場を用いる場合、あるいは大
型の受信コイルを用いる場合であっても、余分のトラッ
プ回路を設ける必要がなく、その数が必要最小限で済む
磁気共鳴イメージング装置を提供することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気共鳴イメー
ジング装置の概略構成を示すブロック図。
ジング装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】トラップ回路のトラップ周波数及びトラップイ
ンピーダンスとRF励起磁場周波数との関係を示すグラ
フ。
ンピーダンスとRF励起磁場周波数との関係を示すグラ
フ。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るトラップ回路の
回路構成例を示す図。
回路構成例を示す図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るトラップ回路の
回路構成例を示す図。
回路構成例を示す図。
【図5】従来のトラップ回路の回路構成例を示す図。
【図6】従来のトラップ回路を備えた受信用RFコイル
の回路構成例を示す図。
の回路構成例を示す図。
【図7】従来のトラップ回路の他の回路構成例を示す
図。
図。
【図8】従来のトラップ回路のさらに他の回路構成例を
示す図。
示す図。
【図9】従来のトラップ回路が複数、分散配置された受
信用RFコイルを回路構成例を示す図。
信用RFコイルを回路構成例を示す図。
1…静磁場磁石、 2…X軸・Y軸・Z軸傾斜磁場コイル、 31…送信用RFコイル、 32…受信用RFコイル 4…静磁場制御装置、 5…送信器、 6…受信器、 7…X軸傾斜磁場アンプ、 8…Y軸傾斜磁場アンプ、 9…Z軸傾斜磁場アンプ、 10…シーケンサ、 11…コンピュータシステム、 12…表示部。
Claims (4)
- 【請求項1】 RF励起磁場が印加されるRFコイル
と、 前記RFコイルに接続され、常温時では、前記RF励起
磁場の周波数に対して所定量の周波数オフセットを有す
るトラップ周波数において共振することにより高いイン
ピーダンスを呈し、温度上昇に伴って、前記周波数オフ
セットが増加し、且つ前記インピーダンスが低下するよ
うに前記トラップ周波数が変化する共振手段とを具備す
ることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 - 【請求項2】 前記周波数オフセット量は、前記トラッ
プ周波数を中心とし、前記共振手段のQ値の逆数に前記
RF励起磁場の周波数を乗じて決まる帯域幅内にあるこ
とを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング
装置。 - 【請求項3】 前記周波数オフセット量は、前記トラッ
プ周波数を中心とし、前記共振手段のQ値の逆数に前記
RF励起磁場の周波数を乗じて決まる帯域幅の10分の
1より大であることを特徴とする請求項1に記載の磁気
共鳴イメージング装置。 - 【請求項4】 前記共振手段は、共振のためのインダク
タンスおよび第1のキャパシタンスとを具備し、 前記インダクタンスに対し直列又は並列に接続され、該
共振手段の温度特性を所望のものとし、前記トラップ周
波数を該温度特性に応じて変化させるための第2のキャ
パシタンスをさらに具備することを特徴とする請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054756A JPH09238921A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054756A JPH09238921A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09238921A true JPH09238921A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12979628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8054756A Pending JPH09238921A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 磁気共鳴イメージング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09238921A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002031673A (ja) * | 2000-05-25 | 2002-01-31 | Bruker Sa | 多重周波数のrf信号発生装置 |
| JP2008212437A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
| JP2009302040A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-12-24 | Keio Gijuku | 燃料電池システム |
| WO2014027261A1 (en) * | 2012-08-13 | 2014-02-20 | Koninklijke Philips N.V. | Detuning circuit for mri local rf coils comprising ptc resistor |
| CN108366754A (zh) * | 2016-01-18 | 2018-08-03 | 三星电子株式会社 | 局部线圈设备、磁共振成像(mri)设备及局部线圈设备的控制方法 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8054756A patent/JPH09238921A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002031673A (ja) * | 2000-05-25 | 2002-01-31 | Bruker Sa | 多重周波数のrf信号発生装置 |
| JP2008212437A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Hitachi Medical Corp | 磁気共鳴イメージング装置 |
| JP2009302040A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-12-24 | Keio Gijuku | 燃料電池システム |
| WO2014027261A1 (en) * | 2012-08-13 | 2014-02-20 | Koninklijke Philips N.V. | Detuning circuit for mri local rf coils comprising ptc resistor |
| CN108366754A (zh) * | 2016-01-18 | 2018-08-03 | 三星电子株式会社 | 局部线圈设备、磁共振成像(mri)设备及局部线圈设备的控制方法 |
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