JPH09239364A - 電解装置及びイオン水生成器 - Google Patents
電解装置及びイオン水生成器Info
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- JPH09239364A JPH09239364A JP8047176A JP4717696A JPH09239364A JP H09239364 A JPH09239364 A JP H09239364A JP 8047176 A JP8047176 A JP 8047176A JP 4717696 A JP4717696 A JP 4717696A JP H09239364 A JPH09239364 A JP H09239364A
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Abstract
度が高く、さらに酸化還元電位が大きい強酸化水を生成
することができ、小型、軽量でメンテナンスが容易な電
解装置及びイオン水生成器を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明の電解装置40は、第1陽電極2
9aの酸素過電圧が第2陽電極29bの酸素過電圧より
小さく、第2陽電極29bの塩素過電圧の大きさが第1
陽電極29aより小さいことを特徴とする。
Description
水に塩化ナトリウム(NaCl)や、塩化カリウム(K
Cl)等の電解物質を添加した原水を電気分解して得ら
れる抗菌、殺菌作用のある強酸化水を生成する電解装置
及びイオン水生成器に関するものである。
野でその利用が広まってきている。通常、酸性イオン水
は洗顔効果等があるpH値が5.5前後のアストリンゼ
ント水と、洗浄効果があるpH値が3〜4の強酸性水
と、殺菌力が強いpH値が3以下の強酸化水とに分けら
れる。この強酸化水は殺菌力が強力で速効性があり、生
体に対し為害作用が殆ど認められない等の特徴がある。
さらにその抗菌スペクトルが広く、細菌、抗酸菌、真
菌、ウイルス等に効果があり、特に院内感染に関するM
RSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)、HBV(B型肝
炎)、HIV(エイズ菌)等の殺菌にも効果があるとい
われている。このように多くの効果があることから、医
療分野で強酸化水の使用が普及しつつある。このように
除菌、殺菌に使用される強酸化水はpH値が2〜3であ
ると同時に、次亜塩素酸濃度が7〜50ppm、さらに
酸化還元電位(酸化・還元力の大きさを示す)が+10
00〜+1200mVのものが多く使用されている。こ
の次亜塩素酸は、従来から知られているように強い消毒
作用を有し、その作用は瞬時に進行する。また、酸化還
元電位が+なのは酸化力があることを示し、この酸化力
が大きいと、細菌等と接触して数秒で細菌等から電子を
奪って酸化殺菌し、強酸化水は電子を得て中和されるの
である。一方、酸化還元電位は次亜塩素酸濃度とpH値
に依存することから(Nernstの式)、医療用に適
した強酸化水のpH値、溶存塩素濃度及び酸化還元電位
は上述した範囲にあることが適当とされている(機能水
シンポジウム’95京都大会予稿集 p44)。
及びそれを用いたイオン水生成器について説明する。図
3は従来のイオン水生成器の概略全体図である。1は水
道水などの原水を供給する原水管、3はイオン水生成器
である。4は内部に活性炭や中空糸膜などを備えた浄水
部、5は原水にNaCl等の電解質を供給するリザーブ
タンクで、6は内部に隔膜7で陰極室10と陽極室11
とに分割された電解槽、12は電解槽6に設けた陰極室
10の処理水を吐出するアルカリ性イオン水吐出路、1
3は電解槽6に設けた陽極室11の処理水を吐出する酸
性イオン水吐出路、14は陰極室10に原水を供給する
陰極側給水路、15は陽極室11に原水を供給する陽極
側給水路、8は陰極室10に設けた陰電極、9は陽極室
11に設けた陽電極、17は電源部16から供給される
直流電圧電流をデューティ制御することにより所定の平
均電圧(デューティ制御によってパルス幅を変化させる
と、供給電気量が変わって電圧が変化したと等価な状態
になる。以下これを平均電圧と称す)に調整し、陰電極
8及び陽電極9に印加する制御部である。
成器1について以下その動作を説明する。原水管1より
通水された原水は浄水部4で原水中の残留塩素や一般細
菌などの不純物が取り除かれ、リザーブタンク5でNa
Cl等の電解質を原水中に付与せられ電解槽6に通水さ
れる。一方電源部16から供給された直流電圧電流は制
御部17で所定の平均電圧に制御されて陰電極8と陽電
極9に給電される。これにより電解装置内の原水は電気
分解され(化1)に示す反応によって陽極近傍では水素
イオン(H+ )が増加してpH値の低い酸性水が生成さ
れ、陰極近傍では水酸イオン(OH- )が増加してpH
値のが高いアルカリ性イオン水が生成される。
イオン水が、陽極室11には酸性イオン水が生成され、
通水しながら陰電極8と陽電極9に電圧を印加するとア
ルカリ性イオン水吐出路12よりアルカリ性イオン水
が、酸性イオン水吐出路13より酸性イオン水が連続し
て得られる。
れを用いたイオン水生成器を使用して上述したような性
質を有する強酸化水を毎分1〜2リットル程度の流量で
連続して生成するには、電解電流として10〜20A程
度の大きな電流が必要であった。この電解電流が大きく
なると電極の消耗が加速されるため、電極面積を大きく
したり電極を複数枚重ねる等して、単位面積当たりの電
解電流密度を下げることが行われている。また、両電極
に実際に印加される電圧は、電気分解に必要な電圧の何
倍もの大きさを必要とするため、電力を供給する電源ト
ランスも大容量のトランスが必要となっていた。
電解槽を連結した多段電解槽方式や、電極間距離を短く
し原水の電気抵抗を小さくする等の方法が採られてき
た。
オン水生成器の制御が複雑になるし、その重量が重くな
るという問題があった。また、電極間距離を短くすると
電解時に発生するガスが電極や隔膜の表面に滞留して付
着し、電極の有効表面積が小さくなって電極間の電気抵
抗が大きくなり、電解効率が低下するという問題があっ
た。
て、pH値の小さい、次亜塩素酸(HClO)が多く含
まれて殺菌力の強い強酸性水を生成する技術(特開平7
−265859号公報)が提案されている。この技術
は、原水を水素置換型陽イオン交換樹脂でイオン交換し
た後、NaClを添加して電気分解するものである。
7−265859号公報に記載された酸性水の製造方法
及び装置は、原水中に含まれるCaイオン、Mgイオン
等の陽イオンが水素(H)イオンと置換された後で電気
分解されて容易に水素イオン濃度が高くなり、pH値が
小さくなるが、そのpH値は3〜4程度にすぎず、強酸
化水に要望されるpH=2〜3に比べて充分満足できる
ものではなかった。さらに、電解槽とは別に水素置換型
陽イオン交換装置を設ける必要があり、イオン水生成器
が大型になり、イオン交換樹脂の寿命も長いものでな
く、メンテナンスが煩雑になる等の問題があった。
するもので、pH値が3以下で、次亜塩素酸濃度が高
く、さらに酸化還元電位が大きい強酸化水を生成するこ
とができ、小型、軽量でメンテナンスが容易な電解装置
及びイオン水生成器を提供することを目的とする。
に本発明の電解装置は、第1陽電極の酸素過電圧が第2
陽電極の酸素過電圧より小さく、第2陽電極の塩素過電
圧の大きさが第1陽電極より小さいことを特徴とする。
下で、第4電解室には次亜塩素酸(HClO)濃度の高
い強酸化水を得ることができる。
器は、構造が簡単にでき、メンテナンスが容易で簡単な
操作で殺菌力の強い強酸化水を連続して生成することが
できる。
は、電解槽内に第1陽電極と第2陽電極を配設し、第1
陽電極と第2陽電極の間で電解槽を2つに区画するとと
もに第1陽電極との間及び第2陽電極との間においてそ
れぞれ通水の電気分解を行う陰電極を設け、第1陽電極
と陰電極の間を第1隔膜で第1電解室と第2電解室に区
画するとともに、陰電極と第2陽電極の間を第2隔膜で
第3電解室と第4電解室に区画し、第1電解室、第2電
解室、第3電解室及び第4電解室にそれぞれ原水を供給
する給水路を設け、第1電解室と第4電解室にそれぞれ
接続された強酸化水吐出路と、第2電解室と第3電解室
にそれぞれ接続された強アルカリ性水吐出路とを設け、
第1陽電極の酸素過電圧が第2陽電極の酸素過電圧より
小さく、第2陽電極の塩素過電圧の大きさが第1陽電極
より小さくしているから、第1陽電極では水素イオンが
多量に生成し、第2陽電極では次亜塩素酸が多量に生成
されるという作用を有する。
極と第2陽電極及び陰電極が多孔電極によって構成され
たものであり、電気分解によって発生するガスを通過さ
せると同時に次亜塩素酸濃度を高めるという作用を有す
る。
濾過する浄水部と、電解質を添加するリザーブタンク
と、請求項1〜2記載の電解装置を備えたものであり、
金属等の不純物が除去された強酸化水を連続して生成す
るという作用を有する。
図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態における
電解装置の構造断面図である。図1において、26は電
解槽で材質は絶縁性と耐水性を備えているABS樹脂等
で水密状に構成され、その内部に第1陽電極29aと第
2陽電極29bが配設されている。28は陰電極で第1
陽電極29aと第2陽電極29bの間に設けられ、電解
槽26を2つに区画している。27aは第1隔膜で第1
陽電極29aと陰電極28の間に設けられ第1電解室3
0aと第2電解室31aに区画している。27bは第2
隔膜で陰電極28と第2陽電極29bの間に設けられ第
3電解室31bと第4電解室30bに区画している。2
1は給水路で第1電解室30a、第2電解室31a、第
3電解室31b及び第4電解室30bにそれぞれ連通さ
れ原水を供給する。33は強酸化水吐出路で第1電解室
30aと第4電解室30bのそれぞれに連通され、第1
電解室30aと第4電解室30bで生成された強酸化水
を吐出する。32は強アルカリ性水吐出路で第2電解室
31aと第3電解室31bのそれぞれに連通され、第2
電解室31aと第3電解室31bで生成された強アルカ
リ性水を吐出する。この電解槽26、給水路21、強ア
ルカリ性水吐出路32及び強酸化水吐出路33で電解装
置40を構成している。37は電源部36から供給され
る直流電流電圧をデューティ制御することにより所定の
平均電圧に調整し、第1陽電極29a、第2陽電極29
b及び陰電極28に印加する制御部である。
さが500μmで面積が100cm 2 のチタン板表面に
メッキ法によって3μmの厚みの白金被膜を形成したも
のを用い、第2陽電極29bには厚さが500μmのチ
タン板表面に白金ブタノール溶液を塗布後、焼成法によ
って1μmの厚みの白金酸化物被膜を形成したものを用
いている。ここで第1陽電極29aと第2陽電極29b
の電極面積は約100cm2 で、この第1陽電極29a
の全面にわたっての平均的な表面粗さは2ミクロン程度
で、第2陽電極29bの全面にわたっての平均的な表面
粗さは10ミクロン程度である。この表面粗さは、電極
表面に垂直に立てた触針を移動させながら凹凸の高さを
測定しミクロン単位で表したものである。この第1陽電
極29aと第2陽電極29bには後述する過電圧に関し
て大きな違いが生じる。すなわち第1陽電極29aの酸
素過電圧は0.46V、塩素過電圧は0.6Vで、第2
陽電極29bの酸素過電圧は0.72V、塩素過電圧は
0.36Vである。なお陰電極28は、厚さが500μ
mで面積が100cm2 のチタン板表面にメッキ法によ
って3μmの厚みの白金被膜を形成したものである。こ
のように、第1陽電極29aの酸素過電圧は第2陽電極
29bより小さく、第2陽電極29bの塩素過電圧は第
1陽電極29aより小さくなっている。
般的に電解質溶液に陽電極と陰電極を浸漬して直流電圧
を徐々に印加してゆくと、印加した電圧が所定の大きさ
になるまでは電極間に電流は流れない(平衡状態)。し
かしこの所定の電圧を超えて直流電圧をさらに印加する
と、電解質溶液の成分はイオン化し急激に電流が流れる
ようになる(非平衡状態)。この電流が流れず電極反応
が平衡状態にあるときの電極電位を平衡電位と呼び、電
流が流れている場合の電極電位を電解電位と呼んでい
る。そして電解電位と平衡電位の差を過電圧と称し、電
気分解に使用する電極固有のもので材質によってその大
きさは異なってくる。この過電圧の発生原因は、電解質
溶液の成分がイオンの放電の過程で大きな活性化エネル
ギーを必要とするためであると説明されている。このよ
うに電解質溶液を電気分解して酸素発生反応が生じると
きの過電圧を酸素過電圧と呼び、塩素発生反応が生じる
ときの過電圧を塩素過電圧と呼ぶ。言い換えれば、酸素
過電圧というのは電解質溶液を電気分解して酸素が発生
するに必要な電解電位のしきい値である。したがって酸
素過電圧が小さいということは、小さい電解電位で酸素
発生反応が起こり、酸素が発生しやすいということを示
すのである。
一般的に次のような方法で行われている。その方法はA
gCl(塩化銀)電極を標準(参照電極)として、10
%濃度のNaOH水溶液からなる電解質溶液に陽電極と
陰電極を浸漬し、この両電極間に平均的には+1.6V
の電位まで1mV/秒で印加しながら電流を測定する。
このとき電流が流れていないときの最大電位を測定して
平衡電位(Eeq(O 2 ))とし、電流が流れ始めて陽
極側に酸素ガスが発生するのを確認できたときの最小電
位を測定して電解電位(EO2)として次式から求めら
れる。
溶液を使用して上記と同様に電圧を印加し、電流が流れ
ていないときの最大電位を測定して平衡電位(Eeq
(Cl2 ))とし、電流が流れ始めて陽極側に塩素ガス
が発生するのを確認できたときの最小電位を測定して電
解電位(ECl2)として次式から求められる。
ので、1つの電極材料でも酸素過電圧は小さいが塩素過
電圧が大きいという現象があって、現在までその原因は
明らかにされていない。本発明者らはこの原因を解明す
べく電極の構造について研究を進める中で、この過電圧
の大きさは陽電極の全面にわたっての平均的な表面粗さ
に依存するという知見を得たものである。例えば白金電
極の表面粗さが2ミクロン程度の場合には酸素過電圧
(ηO2 )は約0.5Vで塩素過電圧(ηCl2 )は約
0.6Vであるが、表面粗さが10ミクロン程度になる
と酸素過電圧(ηO2 )は約0.7Vで塩素過電圧(η
Cl2 )は約0.4Vとなる。このように陽電極の表面
粗さをコントロールすることによって過電圧を調整する
ことができる。この実施の形態1ではこの表面粗さをコ
ントロールする方法として製造方法を変えた。それはメ
ッキ法によるものと焼成法によるものである。メッキ法
によるものは数ミクロン程度に表面粗さを小さくできる
し、焼成法によるものは数十ミクロン程度に表面粗さを
大きくすることができる。このメッキ法はチタン板等の
表面に白金、インジウムやパラジウム等を電気メッキし
それらの金属をイオン状態で堆積させ被膜を形成するも
ので、形成された被膜は高密度でその表面粗さは平均的
に小さいものが得られる。一方焼成法はチタン板等の表
面に白金、インジウムやパラジウム等のブタノール溶液
を塗布し、数百度程度で焼成してそれら金属酸化物の被
膜を形成するもので、形成された被膜の密度は低くその
表面粗さは平均的に大きい。この表面粗さの大きい陽電
極は、予め表面粗さの大きいチタン板等を準備し、この
チタン板等の表面に白金等の被膜を形成し、チタン板の
表面粗さの大きさをそのまま利用して製造することもで
きる。
い電極によって酸素過電圧を小さくでき、(化1)に示
した陽極反応式1が多量に起こり水素イオン濃度の高い
強酸化水を生成するし、表面粗さの大きい電極によって
塩素過電圧を小さくでき(化1)に示した陽極反応式2
が多量に起こり次亜塩素酸(HClO)濃度の高い強酸
化水を生成することができる。
さい電極材料で第1陽電極29aを構成し、塩素過電圧
の小さい電極材料で第2陽電極29bを構成し強酸化水
を生成している。以下その動作を図1に基づいて説明す
る。電解装置40に予めNaClを1000mg/lに
なるように添加した水道水を毎分2lの流量で原水とし
て第1電解室30a、第2電解室31a、第3電解室3
1b及び第4電解室30bに同じ比率で供給し、温度2
5℃、電流密度4A/dm2 (電流8A)で電解電圧が
19.6Vで電気分解したところ、原水のpH値が7.
0のとき第1電解室30aにはpH=2.18、次亜塩
素酸濃度29.4mg/lで酸化還元電位+1179m
Vの強酸化水が、第4電解室30bにはpH=2.6
0、次亜塩素酸濃度40.5mg/lで酸化還元電位+
1124mVの強酸化水が生成され、強酸化水吐出路3
3で混合されpH=2.4、次亜塩素酸濃度35mg/
l、酸化還元電位+1150mVの強酸化水が吐出され
た。また第2電解室31a及び第3電解室31bには強
アルカリ性水が生成され、強アルカリ性水吐出路32か
らpH=11.2の強アルカリ性水が吐出された。
生成器3を使用して得られたものと比較した。この従来
例のものは陽電極9、陰電極8ともに厚さが500μm
のチタン板表面にメッキ法によって3μmの厚みの白金
被膜を形成し、表面積が100cm2 になるようにした
ものである。この陽電極9の酸素過電圧は0.46V
で、塩素過電圧は0.60Vであった。つぎに本実施の
形態1と同様にこのイオン水生成器3に予めNaClを
1000mg/lになるように添加した水道水を毎分2
lで原水として陰極室10及び陽極室11に1:1の比
率で供給し、温度25℃、電流密度4A/dm2 (電流
8A)で電気分解した。こうして得られた強酸化水はp
H=2.6、次亜塩素酸濃度19.8mg/l、酸化還
元電位+1145mVの強酸化水が生成された。そして
このときの必要な電解電圧は21.9Vであった。この
従来例によるものと比べ、本実施の形態1によるものは
次亜塩素酸濃度は約20mg/lも高く、必要な電解電
圧は2.3V低くてよいことがわかる。これは本実施の
形態1の電解装置40によれば電気分解の電解効率を高
めることもできることを示している。
解効率というのは、陽電極に印加した電力(エネルギ
ー)がどの程度電気分解に使用されたかを示すもので、
電気分解した時の水素イオン生成((化1)の陽極反応
式1)のときの電流効率(ζ)によって表すことができ
る。ここではこの水素イオン生成の電流効率(ζ)を以
下の式によって計算して求め、従来例と比較して(表
1)に示した。
α)I/F・Qa 〕}×100 ここで、 pH=強酸化水のpH値 α=電流分担率 I=電解電流(A) F=ファラデー定数(A・s/mol) Qa =陽極室からの強酸化水の吐出量(l/sec)
である。
H2 Oと反応してHClOを生成する(化1)の陽極反
応式2にどれだけ多くの電流を要したかを示す電解電流
の分担率で、次式によって表す。
成の電流効率(ζ)が、本実施の形態によるものは8
8.2%であるのに比べ、従来例のものは52.3%と
低い。さらに、電流分担率(α)は従来例の0.145
に比べ0.257と大きく、これは本実施の形態1によ
るものは、Cl- イオンがH2 Oと反応してHClOを
生成するときの電流が従来のものに比べ大きくなってい
ることを示している。このようにして酸素過電圧が小さ
い第1陽電極29aでは前述した陽極反応式1が起こり
やすく水素イオン濃度の高い(pH値の小さい)強酸化
水を生成するし、塩素過電圧が小さい第2陽電極29b
では陽極反応式2が起こりやすく次亜塩素酸(HCl
O)濃度の高い強酸化水を比較的低い電解電圧で生成す
ることができる。
a、第2陽電極29bを多孔電極で構成し、電極の表面
積を大きくしたもう一つの実施の形態について説明す
る。
は、1000μmの厚みのチタン板をエキスパンド加工
してメッシュ状にし、この表面に白金を3μmの厚みで
メッキしたものを用い、第2陽電極29bには厚さが1
000μmのチタン板をエキスパンド加工してメッシュ
状にし、この表面に白金ブタノール溶液を塗布後、焼成
法によって1μmの厚みの白金酸化物被膜を形成したも
のである。こうして得られた第1陽電極29aの酸素過
電圧は0.49V、塩素過電圧は0.62Vで、第2陽
電極29bの酸素過電圧は0.70V、塩素過電圧は
0.32Vである。その他の条件は実施の形態1と同じ
にして電気分解したところ、pH=2.4、次亜塩素酸
濃度35.9mg/l、酸化還元電位+1150mVの
強酸化水が生成した。このときの電解電圧は19.5V
で水素イオン生成の電流効率(ζ)は68.3%で、電
流分担率(α)は0.239であった。このように第1
陽電極29a及び第2陽電極29bをメッシュ状にして
原水との接触面積を大きくすることによって、実施の形
態1と比べて水素イオン生成の電流効率(ζ)は低くな
るが、その一方で陽極反応式2が生じやすくなって、次
亜塩素酸濃度が高くなるのである。このようにエキスパ
ンド加工したメッシュ状のもの等の多孔電極で構成する
ことによって、より効果的に原水を電気分解し強酸化水
を生成することができる。また、電気分解時に第1隔膜
27a、第2隔膜27bの表面や第1陽電極29a、第
2陽電極29bや陰電極28等の表面に付着した酸素や
塩素等のガスは、この多孔電極に設けた多数の孔を容易
に通過し、生成した強酸化とともに吐出させることがで
きる。したがって、ガスが電極や隔膜の表面に滞留して
電極の有効な表面積が小さくなったり、電極間の電気抵
抗が大きくなって電解効率が低下するのを防ぐことがで
きる。
29bや陰電極28の全てを多孔電極で構成している
が、第1陽電極29aと第2陽電極29bのみを多孔電
極で構成しても上述したと同様な効果が得られる。
40をイオン水生成器に設けたさらにもう一つの実施の
形態について図2に基づいて説明する。図2は本発明の
さらにもう一つの実施の形態によるイオン水生成器の概
略全体図である。図2に付した符号で図1と同じものは
ここでは説明を省略する。23はイオン水生成器、20
は水道水等の原水を供給する原水管、24は活性炭等を
充填するとともに濾布等を設けた浄化部、25はNaC
l等の電解質を所定量原水中に付与するリザーブタンク
である。原水管20より通水された原水は浄水部24で
原水中の金属等の不純物が取り除かれ、リザーブタンク
25でNaCl等の電解質を原水中に付与せられ電解槽
26に通水される。一方電源部36から供給された直流
電圧電流をデューティ制御することにより所定の平均電
圧に調整し、第1陽電極29a、第2陽電極29b、陰
電極28に印加する。電解装置40は図1に示す実施の
形態1で説明したものであり、生成された強酸化水は強
酸化水吐出路33から、強アルカリ性水は強アルカリ性
水吐出路32から吐出される。この電解装置40の説明
は上記実施の形態1の説明に譲る。このように本実施の
形態3による強酸化水は浄化部24で不純物や金属等を
除去しているから、消毒液や、殺菌液として最適であ
る。
置は、電解槽内に第1陽電極と第2陽電極を配設し、第
1陽電極と第2陽電極の間で電解槽を2つに区画すると
ともに第1陽電極との間及び第2陽電極との間において
それぞれ通水の電気分解を行う陰電極を設け、第1陽電
極と陰電極の間を第1隔膜で第1電解室と第2電解室に
区画するとともに、陰電極と第2陽電極の間を第2隔膜
で第3電解室と第4電解室に区画し、第1電解室、第2
電解室、第3電解室及び第4電解室にそれぞれ原水を供
給する給水路を設け、第1電解室と第4電解室にそれぞ
れ接続された強酸化水吐出路と、第2電解室と第3電解
室にそれぞれ接続された強アルカリ性水吐出路とを設
け、第1陽電極の酸素過電圧が第2陽電極の酸素過電圧
より小さく、第2陽電極の塩素過電圧の大きさが第1陽
電極より小さいものであり、pH値が3以下で、次亜塩
素酸濃度が高く、さらに酸化還元電位が大きい強酸化水
を生成することができ、小型、軽量でメンテナンスが容
易な電解装置を得ることができる。
が多孔電極で構成されているから、電極の有効面積を大
きくしてエネルギー効率を高めることができる。
を添加するリザーブタンクと、前記の電解装置を備えて
いるから、小型で組立が容易で寿命が長く、連続して強
酸化水を生成するイオン水生成器を得ることができる。
断面図
イオン水生成器の概略全体図
Claims (3)
- 【請求項1】電解槽内に第1陽電極と第2陽電極を配設
し、前記第1陽電極と前記第2陽電極の間で前記電解槽
を2つに区画するとともに前記第1陽電極との間及び前
記第2陽電極との間においてそれぞれ通水の電気分解を
行う陰電極を設け、前記第1陽電極と前記陰電極の間を
第1隔膜で第1電解室と第2電解室に区画するととも
に、前記陰電極と前記第2陽電極の間を第2隔膜で第3
電解室と第4電解室に区画し、前記第1電解室、前記第
2電解室、前記第3電解室及び前記第4電解室にそれぞ
れ原水を供給する給水路を設け、前記第1電解室と前記
第4電解室にそれぞれ接続された強酸化水吐出路と、前
記第2電解室と前記第3電解室にそれぞれ接続された強
アルカリ性水吐出路とを設け、前記第1陽電極の酸素過
電圧が前記第2陽電極の酸素過電圧より小さく、前記第
2陽電極の塩素過電圧の大きさが前記第1陽電極より小
さいことを特徴とする電解装置。 - 【請求項2】前記第1陽電極と前記第2陽電極及び前記
陰電極が多孔電極であることを特徴とする請求項1に記
載の電解装置。 - 【請求項3】不純物を濾過する浄水部と、電解質を添加
するリザーブタンクと、請求項1〜2記載の電解装置を
備えたことを特徴とするイオン水生成器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04717696A JP3550858B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 電解装置及びイオン水生成器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04717696A JP3550858B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 電解装置及びイオン水生成器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09239364A true JPH09239364A (ja) | 1997-09-16 |
| JP3550858B2 JP3550858B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=12767776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04717696A Expired - Fee Related JP3550858B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 電解装置及びイオン水生成器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3550858B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100849218B1 (ko) * | 2006-10-20 | 2008-07-31 | 박상길 | 복합 전해조 |
| JP2009207962A (ja) * | 2008-03-03 | 2009-09-17 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電解水生成装置 |
| WO2011028045A3 (ko) * | 2009-09-02 | 2011-08-25 | (주)아쿠아테크 | 전극 분리식 연수기 |
| JP2012143718A (ja) * | 2011-01-13 | 2012-08-02 | Mitsubishi Electric Corp | 活性酸素種生成装置 |
| WO2014069360A1 (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-08 | ダイソー株式会社 | ゼロギャップ式食塩電解槽用陽極、食塩電解槽、及びこれを用いる食塩電解方法 |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP04717696A patent/JP3550858B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
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| CN104769162A (zh) * | 2012-10-31 | 2015-07-08 | 大曹株式会社 | 零极距食盐电解槽用阳极、食盐电解槽以及利用该食盐电解槽的食盐电解方法 |
| US9404191B2 (en) | 2012-10-31 | 2016-08-02 | Osaka Soda Co., Ltd. | Anode for use in zero-gap brine electrolyzer, brine electrolyzer and method for zero-gap brine electrolysis employing same |
| JPWO2014069360A1 (ja) * | 2012-10-31 | 2016-09-08 | 株式会社大阪ソーダ | ゼロギャップ式食塩電解槽用陽極、食塩電解槽、及びこれを用いる食塩電解方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3550858B2 (ja) | 2004-08-04 |
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