JPH09239455A - 金属フープ材の冷間ロール成形方法 - Google Patents

金属フープ材の冷間ロール成形方法

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JPH09239455A
JPH09239455A JP8080933A JP8093396A JPH09239455A JP H09239455 A JPH09239455 A JP H09239455A JP 8080933 A JP8080933 A JP 8080933A JP 8093396 A JP8093396 A JP 8093396A JP H09239455 A JPH09239455 A JP H09239455A
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Kyoji Okuno
恭司 奥野
Masakazu Kanamori
理和 金森
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Yodogawa Steel Works Ltd
Sanyo Senzai KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産ロットが小さく、熱間加工による滑り止
め面の成形が困難な歩行者用グレーチングの格子材を、
能率良く安価に製造するための冷間ロール成形方法を提
供する。 【解決手段】 金属フープ材2を強制的に一方向へ搬送
し、その途中に設けた4個のロール11〜14で金属フ
ープ材2の側端面20に凹刻部21を形成する。4個の
ロール11〜14のうちの3個は押圧ロール11・12
・13で、金属フープ材2の上下の主面壁19・19
と、一方の側端面20を押圧保持する。残る1個の印刻
ロール14は周面に印刻歯22を備えている。この印刻
ロール14を金属フープ材2の他方の側端面20に押圧
して、金属フープ材2の側端面20に凹刻部21を常温
下で連続して成形する。凹刻部21はグレーチングの格
子材としたとき、滑り止め作用を発揮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属フープ材の
側端面を凹凸面化するための冷間ロール成形方法に関す
る。この成形方法で得られた金属フープ材は、例えば道
路の側溝に敷設されるグレーチング用の格子材として使
用され、凹凸面によって滑り止め作用を発揮する。
【0002】
【従来の技術】グレーチング用の格子材として、断面長
方形やI形の金属フープ材が多用されており、必要に応
じて格子材の踏面側に滑り止め用の凹面や突起が形成さ
れている。この種の格子材には、大別して車輛等の大重
量を前提とした重荷重用と、負荷対象を歩行者等に限定
した軽荷重用とがある。重荷重用の格子材の需要は、道
路や交通施設の拡充に伴って増加し続けており、生産ロ
ットが大きいことから熱間加工で一貫生産される。特公
平3−44841号公報にその一例を見ることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】軽荷重用の格子材は、
重荷重用の格子材に比べて極端に需要が少なく生産ロッ
トは小さい。そのため、熱間加工で滑り止め用の凹凸を
形成すると採算割れに陥る。金属フープ材に切削加工や
プレス加工を施して滑り止め用の凹凸を形成した格子材
が一部に見られるが、これらは生産効率が低く、格子材
の製造コストを十分に低下できない。従って、歩行者用
のグレーチングの殆どは、踏面に滑り止めを備えていな
い安価な格子材で形成されており、十分な安全性を確保
しにくい点に改善の余地がある。
【0004】この発明の目的は、金属フープ材の側端面
に冷間ロール成形加工を施して凹凸面を形成できるよう
にし、生産ロットが小さい場合にも、側端面が凹凸面化
された金属フープ材を能率良く生産し、その製造コスト
を十分に減少できる、金属フープ材の冷間ロール成形方
法を提供することにある。この発明の目的は、踏面に滑
り止め用の凹凸を備えている歩行者用のグレーチングを
安価に製造できる金属フープ材の冷間ロール成形方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の冷間ロール成
形方法は、厚み方向に対向する一対の主壁面19と、幅
方向に対向する一対の側端面20とを備えた金属フープ
材2を強制的に一方向へ搬送し、搬送経路の途中に設け
たロール成形機9で側端面20に凹刻部21を形成す
る。そのロール成形機9は、金属フープ材2の一対の主
壁面19・19および一方の側端面20をそれぞれ押圧
する3個の押圧ロール11・12・13と、周面に印刻
歯22を有していて、金属フープ材2の他方の側端面2
0を押圧して凹刻部21を形成する印刻ロール14とを
備えている。主壁面19を押圧する一対の押圧ロール1
1・12と印刻ロール14との間に、金属フープ材2の
押付け変形を許す隙間Eを有する状態で、各ロール11
・12・13・14の回転中心軸を同一面上に位置させ
る。以て金属フープ材2の断面外郭線を各ロール11〜
14で同時に押圧して、金属フープ材2の側端面20に
凹刻部21を形成する。
【0006】具体的には、ロール成形機9の次段に配置
した引抜機4で、金属フープ材2を一方向へ強制搬送す
る。尤も、押圧ロール11・12・13と印刻ロール1
4とをそれぞれ回転駆動して、金属フープ材2を一方向
へ強制搬送してもよい。各ロール11・12・13・1
4の回転中心軸を通るロール中心面Pは、図3に示すご
とく金属フープ材2の搬送方向と直交する基準面Rに対
して所定の角度θだけ傾斜させておき、印刻ロール14
がこれと対向する押圧ロール13よりも金属フープ材2
の搬送方向下手側で側端面20を押圧する状態で凹刻部
21を形成する。
【0007】
【作用】金属フープ材2はロール成形機9を通過する間
に3個の押圧ロール11・12・13と印刻ロール14
とで同時に押圧される。換言すると、主壁面19を押圧
する一対の押圧ロール11・12と、一方の側端面20
を押圧する押圧ロール13とで金属フープ材2を押圧保
持し、この状態で他方の側端面20に印刻ロール14を
押圧して凹刻部21を形成する。凹刻部21の形成に伴
って印刻歯22で押し除かれる肉壁の流動を許し、凹刻
部21の成形を容易化するために、一対の押圧ロール1
1・12と印刻ロール14との間に所定量の隙間Eが設
けられている。
【0008】このように、3個の押圧ロール11・12
・13と印刻ロール14とで、金属フープ材2の側端面
20に凹刻部21を形成する成形方法によれば、金属フ
ープ材2を一定速度で搬送しながら、その側端面20に
凹凸面を常温下で連続して形成できる。4個のロール1
1〜14を備えたロール成形機9に金属フープ材2を通
すだけなので、切削加工やプレス加工を行う場合に比べ
て金属フープ材2の凹凸面化処理に要する設備の簡素化
を図れる。引抜機4を備えている既存のフープ材整形ラ
インの場合には、引抜機4の前段にロール成形機9を配
置するだけで、側端面20が凹凸面化された金属フープ
材2を容易に成形できる。
【0009】金属フープ材2の組成や硬度の違い、凹刻
部21の深さや形状によっては、ロール成形機9を通過
した加工済みの金属フープ材2が、印刻ロール14を基
端にして凹刻部21側に弧状に湾曲変形する傾向を生じ
る。この湾曲傾向を矯正して、加工済みの金属フープ材
2をほぼ直線状に送出するために、ロール成形機9のロ
ール中心面Pを、金属フープ材2の搬送方向と直交する
基準面Rに対して所定の角度θだけ傾斜させている。
【0010】
【実施例】図1ないし図5は本発明に係る金属フープ材
の冷間ロール成形方法の実施例を示しており、とくに既
存のフープ材整形ラインを利用して冷間成形を行う場合
を示す。図2に示すフープ材整形ラインにおいて、符号
1はアンコイラー、2はアンコイラー1から導出される
金属フープ材、3はライン終端に設けたリコイラーであ
る。金属フープ材2は厚みが2〜4.5mmで、幅寸法が1
0〜50mmの断面長方形、あるいは断面I形の鋼材から
なる。この実施例における金属フープ材2は歩行者用の
軽荷重型のグレーチングの格子材として使用するので、
SS材(一般構造用圧延鋼材)、SPHC材(熱間圧延
軟鋼板)あるいはステンレス鋼材等を金属フープ材2の
形成素材としている。
【0011】金属フープ材2はリコイラー3の前段に配
置した引抜機4で強制搬送されて矢印方向に定速度で移
行する。引抜機4とアンコイラー1との間には、アンコ
イラー1側から順に第1〜第4整形ロール5・6・7・
8を配置し、これらのロール群5〜8を通過する間に金
属フープ材2の断面寸法や断面形状を調整し、あるいは
隅部の面取りを行うなどの整形処理を行う。各整形ロー
ル5〜8は、金属フープ材2を上下に挟持する一対の水
平ロール、あるいは金属フープ材2を前後に挟持する一
対の垂直ロールで構成されており、整形目的に応じてロ
ールの段数およびその組み合わせを自由に変更できる。
以上が既存のフープ材整形ラインとなる。
【0012】最後段の整形ロール8と引抜機4との間
に、本発明に係るロール成形機9を配置して、金属フー
プ材2の側端面20を凹凸面化する。図4に示すよう
に、ロール成形機9は縦横一対ずつの合計4個のロール
11・12・13・14と、これらを遊転自在に支持す
る4個の軸受ブロック15と、軸受ブロック15を支持
する円盤状のフレーム16および取付ベース17などで
構成されている。ロール11・12・13・14の材質
はSKD材(ダイス鋼)や超硬合金材である。
【0013】4個のロール11〜14のうち、上下に対
向する押圧ロール11・12は、図1に示すごとく金属
フープ材2の厚み方向に対向する一対の主壁面19・1
9を押圧する。左右に対向する押圧ロール13と印刻ロ
ール14とは、金属フープ材2の幅方向に対向する一対
の側端面20・20を押圧する。換言すると、3個の押
圧ロール11〜13で金属フープ材2の上下面と一側面
を押圧保持し、残る他方の一側面に印刻ロール14を押
圧して該側端面20にV溝状の凹刻部21を形成する。
【0014】上下の押圧ロール11・12の幅寸法は金
属フープ材2の幅寸法より小さく設定してある。残る押
圧ロール13と印刻ロール14の厚み寸法は金属フープ
材2の厚み寸法より十分に大きく、25〜30mmとされ
る。印刻ロール14は爪歯車状に形成してあって、その
周面に三角形状の印刻歯22を一定ピッチで突設する。
先に述べた整形ロール群5〜8が縦横交互に間をあけて
配置してあるのに対し、押圧ロール11〜13および印
刻ロール14は、それぞれの回転中心軸が同一垂直面上
に位置するよう配置して、各ロール11〜14を通過す
る金属フープ材2の断面外郭線に、各ロール11〜14
の押圧力を同時に作用させる。さらに、上下の押圧ロー
ル11・12と印刻ロール14との間に、金属フープ材
2の厚み方向および内側方への押付け変形を許す隙間E
を設けて、印刻歯22で押し除かれた肉壁の流動を許
し、成形を容易化する。
【0015】図3において、引抜機4はそれぞれ同方向
に回転駆動されるドラム23・24を有し、それぞれの
周面に螺旋溝25を有する。金属フープ材2は一方のド
ラム23と他方のドラム24の螺旋溝25に沿って数回
巻き付けられた後、後段側のドラム24を介してリコイ
ラー3へと送出される。螺旋溝25に沿って巻回された
金属フープ材2に両ドラム23・24の回転力を伝える
ことにより、金属フープ材2を強大な力で強制搬送でき
る。
【0016】金属フープ材2がロール成形機9を通過す
るとき、金属フープ材2の組成や硬度の違い、あるいは
凹刻部21の深さや形状によって、図1に想像線で示す
ごとく、金属フープ材2が印刻ロール14を基端にして
弧状に湾曲変形することがある。こうした湾曲傾向を矯
正して、加工済みの金属フープ材2をロール成形機9か
らほぼ直線状態で送出するために、ロール成形機9を金
属フープ材2の搬送方向に対して傾く状態で配置する。
【0017】詳しくは、図3に示すようにロール成形機
9の各ロール11〜14の回転中心軸を通るロール中心
面Pを想定し、これが金属フープ材2の搬送方向と直交
する基準面Rに対して所定角度θだけ傾斜するようロー
ル成形機9を配置して、その取付ベース17をロールベ
ッドに固定する。これにより、印刻ロール14の印刻歯
22は、対向する押圧ロール13の周面より、金属フー
プ材2の搬送方向下手側で側端面20を押圧する。その
ため、金属フープ材2は凹刻部21が一側に限って形成
されることによる湾曲傾向力と、印刻歯22で押圧ロー
ル13へ向かって押圧される傾向力とを同時に受け、両
傾向力が均衡するようロー成形機9を傾斜配置すること
により、ほぼ直線状態の金属フープ材2を送出できる。
【0018】なお、ロール中心面Pの傾斜角度θは10
〜30度の範囲内が実用的である。ラインスピードは、
金属フープ材2の断面積や硬度等に応じて異なるが、1
0〜50m/min の範囲内にある。
【0019】フープ材整形ラインで得られた金属フープ
材2は、レベラーで形状調整したのち定尺に切断して出
荷される。この定尺材を用いることによって、図5に示
すごとく踏面27の側に印刻部21を備えた格子材26
でグレーチングを構成できる。凹刻部21は回転する印
刻歯22で形成されるので、踏面27との境界において
バリ(薄い張り出し)を生じることもない。踏面27は
ロール成形時に膨出して厚み方向へ僅かに湾曲する。従
って、グレーチングとして仕上げた状態では、過度の引
っ掛かりを生じることもなく、印刻部21によって十分
な滑り止め作用を発揮できる。
【0020】上記の実施例以外に、ロール成形機9の押
圧ロール11〜13および印刻ロール14をそれぞれ回
転駆動して、金属フープ材2を強制搬送しながらロール
成形することができ、この場合には引抜機4を省略でき
るし、もちろん併用することもできる。印刻歯22は鋸
刃形、台形あるいは錐形等に変更でき、必要に応じてそ
の隣接ピッチを不定ピッチ化できる。本発明の金属フー
プ材はグレーチング用の格子材以外の汎用鋼材としても
利用できる。
【0021】
【発明の効果】本発明では、3個の押圧ロール11〜1
3と、1個の印刻ロール14とで金属フープ材2を同時
に押圧し、金属フープ材2が各ロール11〜14を通過
する間に、その側端面20に印刻部21を形成し、側端
面20を常温下で一定の搬送速度を維持しながら連続し
て凹凸面化できるようにした。従って、この種の金属フ
ープ材2の生産ロットが小さい場合であっても、側端面
20に凹凸面を有する金属フープ材2を能率良く生産で
き、その製造に要するコストを十分に減少できる。得ら
れた金属フープ材2をグレーチング用の格子材として利
用することにより、踏面27に滑り止め用の凹刻部21
を備えた歩行者用のグレーチングを安価に製造できるう
え、グレーチングの滑り止め機能を強化して歩行時の安
全性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロール成形方法の原理を示す説明図である。
【図2】フープ材整形ラインの概略正面図である。
【図3】ロール成形機および引抜機の概略平面図であ
る。
【図4】ロール成形機を金属フープ材の出口側から見た
側面図である。
【図5】成形済みの金属フープ材の斜視図である。
【符号の説明】
2 金属フープ材 11 押圧ロール 12 押圧ロール 13 押圧ロール 14 印刻ロール 19 主壁面 20 側端面 21 凹刻部 22 印刻歯 E 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に対向する一対の主壁面19
    と、幅方向に対向する一対の側端面20とを備えた金属
    フープ材2を強制的に一方向へ搬送し、搬送経路の途中
    に設けたロール成形機9で側端面20に凹刻部21を形
    成する冷間ロール成形方法であって、 ロール成形機9は、金属フープ材2の一対の主壁面19
    ・19および一方の側端面20をそれぞれ押圧する3個
    の押圧ロール11・12・13と、周面に印刻歯22を
    有していて、金属フープ材2の他方の側端面20を押圧
    して凹刻部21を形成する印刻ロール14とを備えてお
    り、 主壁面19を押圧する一対の押圧ロール11・12と印
    刻ロール14との間に、金属フープ材2の押付け変形を
    許す隙間Eを有する状態で、各ロール11・12・13
    ・14の回転中心軸を同一面上に位置させ、金属フープ
    材2の断面外郭線を各ロール11〜14で同時に押圧し
    て、金属フープ材2の側端面20に凹刻部21を形成す
    ることを特徴とする金属フープ材の冷間ロール成形方
    法。
  2. 【請求項2】 ロール成形機9の次段に配置した引抜機
    4で、金属フープ材2を一方向へ強制搬送する請求項1
    記載の金属フープ材の冷間ロール成形方法。
  3. 【請求項3】 押圧ロール11・12・13と印刻ロー
    ル14とをそれぞれ回転駆動して、金属フープ材2を一
    方向へ強制搬送する請求項1記載の金属フープ材の冷間
    ロール成形方法。
  4. 【請求項4】 各ロール11・12・13・14の回転
    中心軸を通るロール中心面Pを、金属フープ材2の搬送
    方向と直交する基準面Rに対して所定の角度θだけ傾斜
    させておき、 印刻ロール14がこれと対向する押圧ロール13よりも
    金属フープ材2の搬送方向下手側で側端面20を押圧す
    る状態で凹刻部21を形成する請求項1又は2又は3記
    載の金属フープ材の冷間ロール成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100905129B1 (ko) * 2008-08-19 2009-06-30 주식회사 상진기연 냉간압연 장치를 이용한 스틸 그레이팅 바 제작 장치과 이를 이용한 스틸 그레이팅 바 제작 방법

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