JPH09239906A - 原反フィルムおよびそれを使用した積層材 - Google Patents

原反フィルムおよびそれを使用した積層材

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JPH09239906A
JPH09239906A JP8306396A JP8306396A JPH09239906A JP H09239906 A JPH09239906 A JP H09239906A JP 8306396 A JP8306396 A JP 8306396A JP 8306396 A JP8306396 A JP 8306396A JP H09239906 A JPH09239906 A JP H09239906A
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正博 下山田
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寿 坂元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビタミン成分を含有する練り歯磨き、化粧
品、医薬品、食品等の内容物を充填包装しても、ビタミ
ン成分の吸着を防止して、その性能を保持し、更にビタ
ミン成分の浸透による層間剥離現象のない積層材を提供
することである。 【解決手段】 樹脂中にビタミン成分を含有し、更に該
ビタミン成分を飽和量で含有していることを特徴とする
ビタミン成分吸着防止原反フィルムおよびそれを使用し
てなる積層材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原反フィルムおよ
びそれを使用した積層材に関し、更に詳しくは、ビタミ
ン成分を含有する練り歯磨き、化粧品、医薬品、食品、
洗剤、その他等の充填包装に適するビタミン成分吸着防
止機能を有する原反フィルムおよびそれを使用した積層
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ビタミン成分を含有する
練り歯磨き、化粧品、医薬品、食品等の充填包装に適す
る原反フィルムないし積層材としては、種々のものが提
案されている。例えば、最内層にヒ−トシ−ル性に優れ
たポリオレフィン系樹脂のフィルムを使用し、これとバ
リア−性基材とを接着剤等を介して貼り合わせてなる包
装用積層材、あるいは最内層に、例えば、ポリアクリロ
ニトリル系樹脂、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合
体、またはポリエステル系樹脂からなる非吸着性を有
し、かつヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムを使用
してなる包装用積層材等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の包装用積層材
は、ビタミン成分の吸着を防止する機能を有し、ビタミ
ン成分の浸透による包装用積層材の層間剥離等の発生を
防止して、その所期の効果を奏しているが、しかし、未
だ充分に満足し得るものではない。例えば、上記の前者
の包装用積層材においては、ポリオレフィン系樹脂のフ
ィルム自身が、極めてビタミン成分を吸着し易いと言う
性質を有していることから、必然的に内容物の変質等は
免れ得ないものである。また、上記の後者の包装用材料
においては、例えば、ポリアクリロニトリル系樹脂を使
用する場合には、ヒ−トシ−ル強度が弱いと言う欠点と
共にコストを著しく高めるという問題点があり、また、
エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体を使用する場合に
は、エチレン成分の含有量の増大と共にビタミン成分の
吸着性が高くなるという問題点があり、更に、ポリエス
テル系樹脂を使用する場合には、一部のビタミン成分の
みに有効であるという限られた効果しか有しないもので
あると言う問題点があり、それぞれ、充分に満足し得る
というものではないのが実状である。そこで本発明は、
ビタミン成分を含有する練り歯磨き、化粧品、医薬品、
食品等の内容物を充填包装しても、ビタミン成分の吸着
を防止してその性能を保持し、更にビタミン成分の浸透
による層間剥離現象のない包装用積層材等を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく鋭意研究した結果、樹脂中にビタ
ミン成分を添加、混練し、製膜化するに際し、該ビタミ
ン成分を樹脂中に飽和量含有させて製膜化して原反フィ
ルムを製造し、次いで該原反フィルム、更にはこれに任
意に他の基材フィルムを積層させて積層材を製造し、こ
れを使用して、ビタミン成分を含有する練り歯磨き、化
粧品、医薬品、食品等の内容物を充填包装したところ、
ビタミン成分の吸着を防止し、内容物からビタミン成分
の減少等がなく、その性能を保持し、更にビタミン成分
の浸透等による包装用積層材の層間剥離等の現象も認め
られない、極めて優れたビタミン成分の吸着防止機能を
有する原反フィルムおよびこれを使用した積層材を見出
して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、樹脂中にビタミン成
分を含有し、更に該ビタミン成分が飽和量で含有してい
ることを特徴とするビタミン成分吸着防止機能を有する
原反フィルムおよびそれを使用した積層材に関するもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。本発明によれば、樹脂中にビタミン成
分を飽和量で含有し、更に該ビタミン成分が樹脂中を透
過することなくその中に吸着し、保持された状態を保つ
ことから、その原反フィルム、あるいは該原反フィルム
に他の基材フィルムを任意に積層した積層材を使用し
て、ビタミン成分を含有する練り歯磨き、化粧品、医薬
品、食品等の内容物を充填包装しても、もはや、樹脂中
へのビタミン成分の吸着性はなく、これによって、ビタ
ミン成分の吸着を防止し、内容物からビタミン成分の減
少等がなく、その性能を保持し、更にビタミン成分の浸
透等による包装用積層材の層間剥離等の現象も認められ
ない、極めて優れたビタミン成分の吸着防止機能を有す
る原反フィルムおよびこれを使用した積層材を製造する
ことができるものである。
【0007】本発明において、上記のような原反フィル
ムおよび積層材を構成する素材について説明する。ま
ず、本発明において、原反フィルムを構成する樹脂につ
いて説明すると、該樹脂としては、これにビタミン成分
を添加し、溶解、混合あるいは混練して製膜化し得るこ
とができるものであればよく、例えば、各種の天然ない
し合成樹脂、あるいはその変性樹脂等を使用することが
できる。具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、直
鎖状(線状)低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン系樹脂、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メチルメタクリレ−ト共重合体、メチル
ペンテン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
リデン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)ア
クリル系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、AS系樹脂、ABS系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、
ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリ
ビニルアセタ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキ
シ系樹脂、アミノ−プラスト系樹脂、フェノ−ル系樹
脂、ポリイミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ア
ルキッド系樹脂、ロジン、セルロ−ス系樹脂、澱粉、そ
の他等の樹脂の一種ないし二種以上を使用することがで
きる。
【0008】而して、本発明において、上記の原反フィ
ルムは、通常、包装用の袋あるいは容器等を製造する場
合、外側から内側に向かって最内層に位置して使用され
るものであることから、袋あるいは容器を製造する際
に、ヒ−トシ−ル性を有していることが好ましい。従っ
て、本発明において、上記のような原反フィルムを構成
する樹脂のなかでも、製膜化したフィルムがヒ−トシ−
ル性を有することが好ましく、そのために、樹脂とし
て、ヒ−トシ−ル性を有するものを使用することが望ま
しいものである。具体的には、例えば、低密度ポリエチ
レン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、中密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン系樹
脂、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、エチレン−メチルメタクリレ−ト共重合
体、メチルペンテン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリ酢
酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリア
クリロニトリル系樹脂、その他等を使用することが望ま
しい。
【0009】次に、本発明において、原反フィルムを構
成するビタミン成分について説明すると、該ビタミン成
分としては、上記の樹脂に溶解、混合あるいは混練して
製膜化し得るものであればよく、例えば、ビタミン
1 、ビタミンA2 、ビタミンA3 、ビタミンD2 、ビ
タミンD3 、プロビタミンD2 、プロビタミンD3 、ビ
タミンE、ビタミンF、ビタミンK1 、ビタミンK2
ビタミンU等の脂溶性ビタミン類、ビタミンB1 、ビタ
ミンB2 、ビタミンB6 、ニコチン酸、ニコチンアミ
ド、パンテント酸、ビタミンH、葉酸、ビタミンB12
リコン、ビタミンC等の水溶性ビタミン類、その他の公
知のビタミン類等を使用することができる。
【0010】次に、上記の本発明において、上記の樹脂
とビタミン成分とを含む原反フィルムを製造する方法に
ついて説明すると、例えば、上記の樹脂の一種ないしそ
れ以上に、上記のビタミン成分の一種ないしそれ以上を
添加し、更に所望の添加剤を任意に加え、溶剤、希釈剤
等で充分に混合してなる液状組成物を製造し、次いで該
液状組成物を所望の基材の上に通常のコ−テイング法ま
たは印刷法等によりコ−ティングないし印刷してコ−テ
ィング膜ないし印刷膜等を形成することによって、原反
フィルムを製造することができる。また、本発明におい
て、上記の樹脂の一種ないしそれ以上に、上記のビタミ
ン成分の一種ないしそれ以上を添加し、更に所望の添加
剤を任意に加えて充分に混練してなる組成物を製造する
か、あるいは上記の樹脂の一種ないしそれ以上に、上記
のビタミン成分の一種ないしそれ以上を多量に添加し、
更に所望の添加剤を加えて充分に混練して、該ビタミン
成分を多量に含み、ビタミン成分が高濃度に含まれるマ
スタ−バッチを製造し、更に上記の樹脂の一種ないしそ
れ以上に、上記のマスタ−バッチを添加して充分に混練
してなる組成物を製造し、次いで該組成物のいずれかを
使用して、例えば、Tダイ押し出し成形法、インフレ−
ション押し出し成形法、共押し出し成形法、押し出しラ
ミネ−ト成形法、カレンダ−成形法等の公知の成形法で
フィルムないしシ−ト状に成形して、本発明にかかる原
反フィルムを製造することができる。
【0011】本発明において、樹脂に対するビタミン成
分の添加量としては、基本的には、樹脂中にビタミン成
分が飽和量を含有していることが好ましい。ここで、飽
和量を含有しているとは、本発明にかかる原反フィルム
を包装用材料として使用したときに充填包装される内容
物中に含まれているビタミン成分の量によって決められ
るものであり、内容物中に含まれているビタミン成分の
量と同等ないしそれ以上の量を樹脂中に含有する状態を
言うものである。すなわち、樹脂中に含有するビタミン
成分の量は、内容物中に含まれているビタミン成分の量
との関係において決められるものであり、而して、樹脂
中に含有するビタミン成分の量を、内容物中に含まれて
いるビタミン成分の量と同等ないしそれ以上の量とする
ことにより、その両者において、ビタミン成分の含有量
が少なくとも平衡状態を維持されていることから、ビタ
ミン成分の移行等の現象が起こらずに、これにより、ビ
タミン成分の樹脂中への吸着が防止されるものであると
推定される。
【0012】ところで、樹脂中に含有するビタミン成分
の量と内容物中に含まれているビタミン成分の量とを同
等ないしそれ以上にし、その含有量をほぼ平衡状態にす
るには、樹脂の種類およびそのビタミン成分の吸着性、
樹脂の熱的条件等において異なり、例えば、ポリエチレ
ンを例に取ると、低密度ポリエチレン、直鎖状(線状)
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンの順でビタミ
ン成分の吸着性は低下する傾向にあることから、樹脂中
に含有するビタミン成分の量としては、内容物中に含ま
れているビタミン成分の量と同等ないしやや少なめに調
整して樹脂中に含有させて、その両者に含有するビタミ
ン成分の量を平衡状態に保つように調整することもでき
る。また、樹脂として同材質のものを使用する場合、温
度が高くなるにつれてビタミン成分の吸着性が高くなる
傾向にあることから、例えば、内容物を充填包装した包
装体を室温より高い状態で貯蔵したり、あるいは保存す
るような環境下にあるときには、樹脂中に含有するビタ
ミン成分の量としては、内容物中に含まれているビタミ
ン成分の量と同等ないしやや多めに調整して含有させ
て、その両者に含有するビタミン成分の量を平衡状態に
保つように調整することもできる。
【0013】上記のように、本発明においては、樹脂中
に含有するビタミン成分の量と、内容物中に含まれてい
るビタミン成分の量とは、ほぼ、同等であって両者が平
衡状態を保ってその両者の間でビタミン成分の移行等が
起こらないことが好ましいものである。具体的には、本
発明においては、樹脂の製膜中にビタミン成分を含有す
る飽和量を基準にして、その1ないし10重量%程度の
範囲内で増量ないし減量してもよい。上記において、飽
和量に対し10重量%程度の減量で添加すると、得られ
る原反フィルムがまだビタミン成分を吸着能力を残存
し、内容物を充填包装したときに、内容物中のビタミン
成分を吸着して好ましくなく、また、飽和量に対し10
重量%程度の増量で添加すると、原反フィルムの製膜化
に支障を来して、好ましいフィルムないしシ−トを製造
することが困難になるいう問題点がある。また、本発明
において、上記の原反フィルムの厚さとしては、1μm
から数mm位の厚さの製膜化も可能であるが、内容物を
充填包装してビタミン成分の吸着防止等の効果を奏する
ためには、好ましくは、10ないし100μm位が望ま
しい。
【0014】次に、上記の本発明において、原反フィル
ムに積層する他の基材フィルムについて説明すると、か
かる基材フィルムとしては、原反フィルムに積層するこ
とができる素材であればいずれのものでも使用すること
ができる。通常、内容物を充填包装するために使用する
包装用材料、包装用袋もしくは容器等は、例えば、充填
包装する内容物、包装目的、包装形態、流通形態、販売
形態、その他等の条件によって包装用材料、包装用袋も
しくは容器等を企画、設計し、それに合致した素材を選
択して使用するものである。而して、本発明において、
基材フィルムとしては、上記のように企画、設計し、そ
れによって選択した素材を同様に使用することができ
る。具体的には、包装用材料、包装用袋もしくは容器等
を構成する主材フィルム、ガスバリア−性を有するフィ
ルム、水蒸気バリア−性を有するフィルム、ヒ−トシ−
ル性を有するフィルム、その他のフィルム等を使用する
ことができる。上記のような素材としては、例えば、低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のオレフィン系樹脂、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−
樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−メチルメタクリレ−ト共重合体、メチル
ペンテン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
リデン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)ア
クリル系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポエアミド系樹脂、
ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素
系樹脂、ジエン系樹脂、ポリビニルアセタ−ル系樹脂、
その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用すること
ができる。更には、例えば、セロハン、紙、合成紙等も
使用することができる。而して、本発明において、上記
のような樹脂のフィルムないしシ−トは、未延伸のも
の、あるいは一軸方向ないし二軸方向に延伸されたもの
等のいずれのものでもよく、その厚さとしては、任意で
あるが、数μmないし300μm位のものを使用するこ
とができる。また、本発明において、上記の樹脂のフィ
ルムないしシ−トとしては、例えば、押し出し成膜、コ
−ティング成膜、インフレ−ション成膜等のいずれの性
状の膜でもよい。
【0015】本発明において、各フィルムについて、更
に説明すると、主材フィルムとしては、強度を有し、か
つ耐熱性等に富む樹脂のフィルム、更に、具体的には、
機械的、化学的、物理的、その他等の諸物性に優れて強
度を有し、特に耐熱性、耐候性、耐溶剤性、耐薬品性等
の諸堅牢性に富み、かつ柔軟性に富み、更に印刷適正を
有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
き、例えば、二軸延伸ポリプロピレンフィルム等のポリ
プロピレン系樹脂のフィルム、二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム、二軸延伸ポリエチレンナフタレ
−トフィルム等のポリエステル系樹脂のフィルム、ナイ
ロンフィルム等のポリアミド系樹脂のフィルム、ポリカ
−ボネ−ト系樹脂のフィルム、その他等の樹脂のフィル
ムないしシ−トを使用することができる。而して、この
フィルムは、包装用材料の主材フィルムとしての機能を
奏するものであることから、特に、強度を有し、諸物性
に優れていることが好ましく、また、このフィルムは、
一軸方向ないし二軸方向に延伸されたフィルムないしシ
−トであることが望ましい。また、その厚さとしては、
数μmないし100μm位、好ましくは、約10μmな
いし60μm位が望ましい。而して、このフィルムは、
例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂をビヒクルの主成分
として含む組成物をコ−ティングしてガスバリア−性を
付与する処理等を施した樹脂のフィルム等であってもよ
い。
【0016】次に、本発明において、ガスバリア−性を
有するフィルムについて説明すると、かかるフィルムと
しては、例えば、アルミニュウム箔、アルミニュウム等
の金属の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、無機酸化物の
蒸着膜を有する樹脂のフィルム等を使用することができ
る。更に、具体的に説明すると、アルミニュウム箔とし
ては、厚さ7ないし12μm位のものを使用することが
できる。また、アルミニュウム等の金属の蒸着膜を有す
る樹脂のフィルムにおいては、その蒸着膜の厚さとして
は、300ないし1000Å位であり、また、樹脂のフ
ィルムとしては、例えば、厚さ12μmの二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム等を使用することがで
きる。さらにまた、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂の
フィルムにおいて、該樹脂のフィルムとしては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタ
レ−ト等のポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコ−ル
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポ
リアミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、その他等の各
種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ
る。而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トは、一
軸方向ないし二軸方向に延伸されているフィルムを使用
することが好ましい。また、その厚さとしては、数μm
ないし100μm位、好ましくは9μmないし50μm
位が望ましい。次に蒸着膜を構成する無機酸化物として
は、例えば、酸化珪素、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イン
ジウム、酸化チタン、酸化アルミニュウム等を使用する
ことができる。次に本発明において上記の樹脂のフィル
ムの片面に上記の無機酸化物の蒸着膜を形成する方法に
ついて説明すると、例えば、真空蒸着法、スパッタリン
グ法、化学蒸着法等の公知の方法で蒸着膜を形成するこ
とができる。その膜厚としては、100Åないし200
0Å位、好ましくは200Åないし1000Å位が望ま
しい。なお、本発明においては、高バリア−性を達成す
るために、上記の無機酸化物としては、酸化珪素または
酸化アルミニュウムを使用しることが最も望ましい。更
に、本発明において、ガスバリア−性を有するフィルム
としては、例えば、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリビ
ニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
のケン化物、フッ素系樹脂等の樹脂からなるフィルムな
いしシ−トも使用することができる。
【0017】また、本発明において、水蒸気バリア−性
を有するフィルムについて説明すると、かかるフィルム
としては、例えば、低密度ポリエチレンフィルム、中密
度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィル
ム、無延伸ないし延伸ポリプロピレンフィルム等を使用
することができる。而して、かかるフィルムの厚さとし
ては、例えば、5ないし100μm位が好ましい。更に
は、前述のアルミニュウム箔、アルミニュウム等の金属
の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、無機酸化物の蒸着膜
を有する樹脂のフィルム等を水蒸気バリア−性を有する
フィルムとして同様に使用することができる。
【0018】また、本発明において、ヒ−トシ−ル性を
有するフィルムについて説明すると、かかるフィルムと
しては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチ
レン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アイオノマ−樹脂、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン−メチルメタクリレ−ト共重合体、メチルペンテン系
樹脂、ポリブテン系樹脂、その他等のものであって、加
熱により溶融して相互に融着することができる樹脂のフ
ィルムないしシ−トを使用することができる。あるいは
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン系樹
脂の酸変性物等も使用することができる。而して、これ
らの樹脂のフィルムないしシ−トは、一層もしくは二層
以上の多層で使用することができ、その厚さとしては、
約10μmないし300μm位、好ましくは、約20μ
mないし100μm位が望ましい。
【0019】なお、本発明においては、上記に挙げた例
は、その一例であり、これによって限定されるものでは
なく、前述のように、通常、包装用材料、包装用袋もし
くは容器等は、例えば、充填包装する内容物、包装目
的、包装形態、流通形態、販売形態、その他等の条件に
よって包装用材料、包装用容器等を企画、設計するもの
であり、それに従って、所望の素材を選択し、使用する
ことができるものである。
【0020】次に、本発明において、原反フィルムと他
の基材フィルムとを積層する方法について説明すると、
かかる積層法としては、例えば、ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、共押し出しコ−ティン
グラミネ−ション法、Tダイ共押し出し法、ウエットラ
ミネ−ション法、インフレ−ションラミネ−ト法、その
他等の方法で行うことができる。その際、必要ならば、
例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理を施すこと
ができる。また、本発明においては、例えば、イソシア
ネ−ト系(ウレタン系)、有機チタン系、ポリエチレン
イミン系、ポリブタジエン系等の公知のアンカ−コ−テ
ィング剤等を使用することができる。更にまた、例え
ば、前述のポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエス
テル系、ポリ酢酸ビニル系、セルロ−ス系、ポリアミド
系等の接着剤を同様に使用することができる。具体的に
は、積層するいずれか一方の面に、接着剤を塗布し、次
いで該接着剤層面に他の層を対向させて重ね合わせ、し
かる後その両者に熱、光または電子線等を作用させてそ
の両者を貼り合わせて、その両者からなる積層体を製造
することができる。上記において、接着剤としては、例
えば、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、フェ
ノ−ル系樹脂、アミノ系樹脂、その他等の熱、光または
電子線等の作用で硬化する性質を有する樹脂をビヒクル
の主成分とする接着剤を使用することができる。上記に
おいて、接着剤の塗布量としては、約1g/m2 ないし
5g/m2 位が好ましい。あるいは、本発明において
は、前述のヒ−トシ−ル性を有するフィルムを使用して
積層することもできる。
【0021】ところで、本発明においては、上記のよう
に積層材を製造するために、原反フィルム、ヒ−トシ−
ル性を有するフィルム、ガスまたは水蒸気バリア−性を
有するフィルム、主材フィルム、その他のフィルム等を
使用して積層する積層順序等は任意である。而して、本
発明においては、内容物と接する内面層として、本発明
にかかる樹脂中にビタミン成分を含有し、更に該ビタミ
ン成分を飽和量で含有する原反フィルムを使用し、且つ
該原反フィルムがヒ−トシ−ル性を有するフィルムで構
成されていることが最も好ましい形態である。すなわ
ち、内容物と接する内面層を、ビタミン成分を飽和量で
含有する原反フィルムを使用すれば、内容物中に含有す
るビタミン成分の吸着は、その原反フィルムで防止され
ると言う利点があり、また、原反フィルム自身がヒ−ト
シ−ル性を有するフィルムであれば、そのまま内面層ど
うしを重ね合わせてヒ−トシ−ルして包装用袋もしくは
容器等を製造することができると言う利点がある。
【0022】上記のように積層して製造した積層材につ
いてその一例を挙げて図面を用いて説明すると、図1
は、本発明にかかる積層材の層構成の一例を示す概略的
断面図である。本発明にかかる積層材Aは、図1に示す
ように、内容物と接する内面側から外面側に向かって、
ヒ−トシ−ル性を有し、かつビタミン成分を飽和量で含
有する樹脂のフィルムからなる原反フィルム1、ガスバ
リア−性を有するフィルム2および主材フィルム3の順
に積層してなる積層材である。而して、本発明におい
て、上記で製造した積層材Aを使用してなる包装用袋も
しくは容器の一例を挙げれば、図2は、図1に示す積層
材Aを使用してなる本発明にかかる包装用袋もしくは容
器の一例を示す平面図であり、図3は、図2に示す包装
用袋もしくは容器のX−X′における切断断面図であ
る。図2および図3に示すように、まず、上記で製造し
た積層材Aを二枚用意し、まず、その原反フィルム1、
1の面が対向するように重ね合わせ、次いでその外周の
重合端部をヒ−トシ−ルしてその三方にシ−ル部Sを形
成して、包装用袋もしくは容器を製造することができ
る。而して、上記で製造した包装用袋もしくは容器は、
その上端部の開口部より、例えば、ビタミン成分を含む
内容物Mを適量分だけ充填包装し、しかる後該開口部を
ヒ−トシ−ルして上端部にシ−ル部S′を形成して、内
容物Mが充填包装した包装体を製造することができる。
上記に挙げた例は、本発明の積層材およびそれを使用し
た包装用袋もしくは容器の一例を例示したにしか過ぎな
いものであり、これによって本発明は限定されるもので
はない。例えば、包装容袋もしくは容器の形状、種類等
としては、軟包装袋、熱成形容器、チュ−ブ容器、その
他等のいずれのものでもよい。
【0023】本発明において、包装用袋もしくは容器に
充填包装する内容物としては、例えば、ビタミン成分を
含有する内容物、例えば、練り歯磨き、化粧品、医薬
品、練りがらし、わさび、ジュ−ス等の食品、雑貨品、
医薬品、その他等を挙げることができる。
【0024】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に具体
的に本発明を説明する。 実施例1 低密度ポリエチレン98重量部に対しビタミンE(DL
−α−トコフェロ−ル)2重量部添加して充分に混練し
て作製したマスタ−バッチ10重量部に対して低密度ポ
リエチレン90重量部をドライブレンドした後、インフ
レ−ション製膜法で厚さ50μmのビタミンE0.2%
含有低密度ポリエチレンフィルムを製膜した。次に上記
で製造したビタミンE含有低密度ポリエチレンフィルム
の片面をコロナ放電処理後、該処理面に、厚さ12μm
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを2液
硬化型のウレタン系接着剤を5g/m2 (固形分)の割
合で塗布してドライラミネ−ションを行い、更に該二軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムの片面に、酸
化珪素(SiOX )蒸着層を有する厚さ12μmの二軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを、その蒸着
層面を対向させて、上記と同じ2液硬化型のウレタン系
接着剤を5g/m2 (固形分)の割合で塗布してドライ
ラミネ−ションを行い、外面から内面に向かって下記の
層構成からなる積層材を製造した。 二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム・酸化珪
素(SiOX )蒸着層/接着剤層/二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/ビタミンE含有
低密度ポリエチレンフィルム
【0025】実施例2 低密度ポリエチレン96重量部に対しビタミンE(DL
−α−トコフェロ−ル)とDL−β−トコフェロ−ル
(ビタミンE同族体)をそれぞれ2重量部添加して充分
に混練して作製したマスタ−バッチ10重量部に対して
低密度ポリエチレン90重量部をドライブレンドした
後、インフレ−ション製膜法で厚さ60μmのビタミン
E0.2%およびDL−β−トコフェロ−ル0.2%含
有低密度ポリエチレンフィルムを製膜した。次に上記で
製造したビタミン含有低密度ポリエチレンフィルムの片
面をコロナ放電処理後、該処理面と、酸化珪素(SiO
X )蒸着層を有する厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレ−トフィルムの蒸着層面とを対向させて、
厚さ40μmのエチレン−メタクリル酸共重合体を用い
てサンドラミネ−ション法で貼り合わせ、更に酸化珪素
蒸着層二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面
と、厚さ80μmの低密度ポリエチレンフィルム面とを
アンカ−コ−ト剤を用いて厚さ30μmの押し出し用ポ
リエチレンでサンドラミネ−ションを行い、外面から内
面に向かって下記の層構成からなる積層材を製造した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/エチレン−メタクリル酸共重合体/
ビタミン含有低密度ポリエチレンフィルム
【0026】実施例3 低密度ポリエチレン94重量部に対しビタミンE、ビタ
ミンE同族体のDL−β−トコフェロ−ル、DL−γ−
トコフェロ−ルをそれぞれ2重量部添加して充分に混練
して作製したマスタ−バッチ10重量部に対して低密度
ポリエチレン90重量部をドライブレンドした後、イン
フレ−ション製膜法で厚さ50μmのビタミンE0.2
%、DL−β−トコフェロ−ル0.2%およびDL−γ
−トコフェロ−ル0.2%含有低密度ポリエチレンフィ
ルムを製膜した。次に上記で製造したビタミン含有低密
度ポリエチレンフィルムの片面をコロナ放電処理後、該
処理面に、酸化珪素(SiOX )蒸着層を有する厚さ1
2μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
を、その蒸着層面を対向させて、2液硬化型のウレタン
系接着剤を5g/m2 (固形分)の割合で塗布してドラ
イラミネ−ションを行い、更に酸化珪素蒸着層二軸延伸
ポリエチレンテレフタレ−トフィルム面と、厚さ80μ
mの低密度ポリエチレンフィルム面とをアンカ−コ−ト
剤を用いて厚さ30μmの押し出し用ポリエチレンでサ
ンドラミネ−ションを行い、外面から内面に向かって下
記の層構成からなる積層材を製造した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/接着剤層/ビタミン含有低密度ポリ
エチレンフィルム
【0027】実施例4 低密度ポリエチレン92重量部に対しビタミンE、ビタ
ミンE同族体のDL−β−トコフェロ−ル、DL−γ−
トコフェロ−ル、DL−δ−トコフェロ−ルをそれぞれ
2重量部添加して充分に混練して作製したマスタ−バッ
チ10重量部に対して低密度ポリエチレン90重量部を
ドライブレンドした後、インフレ−ション製膜法で厚さ
50μmのビタミンE0.2%、DL−β−トコフェロ
−ル0.2%、DL−γ−トコフェロ−ル0.2%およ
びDL−δ−トコフェロ−ル0.2%含有低密度ポリエ
チレンフィルムを製膜した。次に上記で製造したビタミ
ン含有低密度ポリエチレンフィルムの片面をコロナ放電
処理後、以下、上記の実施例3に記載した方法と同じ方
法により各フィルムを積層して、外面から内面に向かっ
て下記の層構成からなる積層材を製造した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/接着剤層/ビタミン含有低密度ポリ
エチレンフィルム
【0028】実施例5 上記の実施例4において、低密度ポリエチレン88重量
部に対しビタミンE、ビタミンE同族体のDL−β−ト
コフェロ−ル、DL−γ−トコフェロ−ル、DL−δ−
トコフェロ−ルのそれぞれの添加量を3重量部にした他
は、全て上記の実施例4に記載した方法と同様に行なっ
て外面から内面に向かって下記の層構成からなる積層材
を製造した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/接着剤層/ビタミン含有低密度ポリ
エチレンフィルム なお、上記の積層材において、各ビタミンは、0.3%
含有し、全体で1.2%含有していた。
【0029】実施例6 上記の実施例4において、低密度ポリエチレン98重量
部に対しビタミンとして、工業用ビタミンE2重量部添
加した他は、上記の実施例4に記載した方法と同様に行
なって、外面から内面に向かって下記の層構成からなる
積層材を製造した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/接着剤層/ビタミン含有低密度ポリ
エチレンフィルム なお、上記の積層材において、ビタミンは、0.2%含
有していた。
【0030】実施例7 上記の実施例4で製膜したビタミン含有低密度ポリエチ
レンフィルムを使用し、その片面をコロナ放電処理後、
該処理面と、厚さ7μmのアルミニウム箔とを、2液硬
化型のウレタン系接着剤を5g/m2 (固形分)の割合
で塗布してドライラミネ−ションを行い、更に厚さ12
μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
を、上記と同じ2液硬化型のウレタン系接着剤を5g/
2 (固形分)の割合で塗布してドライラミネ−ション
を行い、外面から内面に向かって下記の層構成からなる
積層材を製造した。 二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤
層/アルミニウム箔/接着剤層/ビタミン含有低密度ポ
リエチレンフィルム
【0031】比較例1 インフレ−ション製膜法で作製した厚さ60μmの低密
度ポリエチレンフィルムの片面をコロナ放電処理し、以
下、上記の実施例2に記載した方法と同様にして外面か
ら内面に向かって、下記の層構成からなる積層材を製造
した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/エチレン−メタクリル酸共重合体/
低密度ポリエチレンフィルム
【0032】比較例2 上記の比較例1において、積層材を構成する最内層のフ
ィルムとして、厚さ60μmの高密度ポリエチレンフィ
ルムを使用し、その他は、上記の比較例1と同様に行な
って、下記の層構成からなる積層材を製造した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/エチレン−メタクリル酸共重合体/
高密度ポリエチレンフィルム
【0033】比較例3 上記の実施例3において、積層材を構成する最内層のフ
ィルムとして、厚さ60μmのエチレン・ビニルアルコ
−ルフィルムを使用する他は、上記の実施例3に記載し
た方法と同様に行なって、下記の層構成からなる積層材
を製造した。 低密度ポリエチレンフィルム/押し出し用低密度ポリエ
チレン/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム
・酸化珪素蒸着層/接着剤層/エチレン・ビニルアルコ
−ルフィルム
【0034】実験例 上記の実施例1〜7、および比較例1〜3で製造した積
層材を使用して、下記に示す試験を行なった。市販の練
り歯磨きペ−スト(ビタミンE非含有製品)にビタミン
E(DL−α−トコフェロ−ル、純度98%)を100
0ppm〔1mg(ビタミンE)/1g(練り歯磨きペ
−スト)〕添加し、充分に混和した。上記の実施例1〜
7、および比較例1〜3で製造した積層材から15cm
×15cmのパウチを作製し、次に該パウチにビタミン
E1000ppm含有練り歯磨きペ−スト20gを充填
し、しかる後該練り歯磨きペ−ストを充填したパウチを
40℃の恒温槽に保存した。次に30日経過後、上記の
パウチ内の練り歯磨きペ−スト10gを三角フラスコに
採取し、抽出助剤5gを添加し、充分に混和後、ジエチ
ルエ−テル50mlを加え、ガスクロマトグラフ/マス
スペクトロメ−タ−(GC/MS)を用いてSIM法
(選択イオン、M/Z=430)でビタミンEの残存量
を測定した。また、各パウチサンプルは、内容物と接す
る最内層とその外層の層間接着強度を定速伸長型引張試
験機で引張速度50mm/minで試験を行なって接着
強度を測定し、内容物によるデラミの有無を確認した。
上記の試験の結果について、下記の表1に表す。
【0035】
【表1】
【0036】上記の測定試験の結果より、明らかなよう
に、本発明にかかる実施例1〜7で製造した積層材を使
用したパウチは、いずれも、ビタミン成分の吸着は殆ど
認められず、また積層材の層間のデラミ現象も認められ
なかった。他方、比較例1〜3で製造した積層材を使用
したパウチは、いずれも、ビタミン成分の吸着が認めら
れ、また積層材の層間のデラミ現象も認められた。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、樹脂中にビタミン成分を添加、混練し、製膜化する
に際し、該ビタミン成分を樹脂中に飽和量含有させて製
膜化して原反フィルムを製造し、次いで該原反フィル
ム、更にはこれに任意に他の基材フィルムを積層させて
積層材を製造し、これを使用して、ビタミン成分を含有
する練り歯磨き、化粧品、医薬品、食品等の内容物を充
填包装したところ、ビタミン成分の吸着を防止し、内容
物からビタミン成分の減少等がなく、その性能を保持
し、更にビタミン成分の浸透等による包装用積層材の層
間剥離等の現象も認められない、極めて優れたビタミン
成分の吸着防止機能を有する原反フィルムおよびこれを
使用した積層材を製造し得るというものである。而し
て、本発明においては、樹脂中にビタミン成分を飽和量
で含有し、更に該ビタミン成分が樹脂中を透過すること
なくその中に吸着し、保持された状態を保つことから、
その原反フィルム、あるいは該原反フィルムに他の基材
フィルムを任意に積層した積層材を使用して、ビタミン
成分を含有する練り歯磨き、化粧品、医薬品、食品等の
内容物を充填包装しても、もはや、樹脂中にビタミン成
分の吸着性はなく、これによって、ビタミン成分の吸着
を防止し、内容物からビタミン成分の減少等がなく、そ
の性能を保持し、更にビタミン成分の浸透等による包装
用積層材の層間剥離等の現象も認められない、極めて優
れたビタミン成分の吸着防止機能を有する原反フィルム
およびこれを使用した積層材を製造することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる積層材の層構成の一例を示す概
略的断面図である。
【図2】図1に示す積層材を使用した包装用袋もしくは
容器の概略を示す平面図である。
【図3】図2に示す包装用袋もしくは容器のX−X′に
おける切断断面図である。
【符号の説明】
1 原反フィルム 2 バリア−性を有するフィルム 3 主材フィルム A 積層材 S シ−ル層 S′ シ−ル層 M 内容物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂中にビタミン成分を含有し、更に該
    ビタミン成分を飽和量で含有していることを特徴とする
    ビタミン成分吸着防止原反フィルム。
  2. 【請求項2】 樹脂が、ヒ−トシ−ル性を有することを
    特徴とする上記の請求項1に記載するビタミン成分吸着
    防止原反フィルム。
  3. 【請求項3】 ビタミン成分が、飽和量として、原反フ
    ィルムを包装用材料として使用したときに内容物に含ま
    れるビタミンの量と同等もしくはそれ以上の範囲で樹脂
    中に含まれることを特徴とする上記の請求項1または2
    に記載するビタミン成分吸着防止原反フィルム。
  4. 【請求項4】 樹脂中にビタミン成分を含有し、更に該
    ビタミン成分を飽和量で含有している原反フィルムに他
    の基材フィルムを積層してなることを特徴とする積層
    材。
  5. 【請求項5】 ビタミン成分を飽和量で含有している原
    反フィルムが、内容物を充填包装するときに外側から内
    側に向かって、最内層の位置に積層してなることを特徴
    とする上記の請求項4に記載する積層材。
  6. 【請求項6】 ビタミン成分を飽和量で含有している原
    反フィルムが、ヒ−トシ−ル性を有することを特徴とす
    る上記の請求項5に記載する積層材。
  7. 【請求項7】 ビタミン成分が、飽和量として、原反フ
    ィルムを包装用材料として使用したときに内容物に含ま
    れるビタミンの量と同等もしくはそれ以上の範囲で樹脂
    中に含まれていることを特徴とする上記の請求項4、5
    または6に記載する積層材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107839985A (zh) * 2017-12-06 2018-03-27 中国煤炭地质总局水文地质局 一种钾盐岩心保存袋

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