JPH09239977A - インクジェット記録ヘッド用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 - Google Patents
インクジェット記録ヘッド用圧電振動子ユニット、及びその製造方法Info
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- JPH09239977A JPH09239977A JP4902496A JP4902496A JPH09239977A JP H09239977 A JPH09239977 A JP H09239977A JP 4902496 A JP4902496 A JP 4902496A JP 4902496 A JP4902496 A JP 4902496A JP H09239977 A JPH09239977 A JP H09239977A
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 長尺の圧電振動子ユニットを構成する圧電振
動板の反りを無くすること。 【解決手段】 圧電振動子ユニットの分極処理を、圧電
振動板(1)と支持板(4)を接着した後に行う。
動板の反りを無くすること。 【解決手段】 圧電振動子ユニットの分極処理を、圧電
振動板(1)と支持板(4)を接着した後に行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力発生室の一方
の面を振動板で形成し、この振動板に縦振動型圧電振動
子を取り付け、圧電振動子を収縮、膨張させることによ
り圧力発生室を膨張、収縮してインク滴を発生させるイ
ンクジェット式記録ヘッドに適した圧電振動子ユニット
およびその製造方法に関する。
の面を振動板で形成し、この振動板に縦振動型圧電振動
子を取り付け、圧電振動子を収縮、膨張させることによ
り圧力発生室を膨張、収縮してインク滴を発生させるイ
ンクジェット式記録ヘッドに適した圧電振動子ユニット
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電振動子は、他の機械式アクチュエー
タに比較して小型、軽量でしかも高速応答が可能なた
め、いろいろの分野で駆動素子として使用されている。
タに比較して小型、軽量でしかも高速応答が可能なた
め、いろいろの分野で駆動素子として使用されている。
【0003】例えば、特開平4-366643号公報や米国特許
第5,453770号明細書に示されたような縦振動モードの圧
電振動子をインクジェット式記録ヘッドの駆動に使用す
ると、圧電振動子と振動板との当接面積を極めて小さく
できるため、180DPI以上の解像度を実現できる。
第5,453770号明細書に示されたような縦振動モードの圧
電振動子をインクジェット式記録ヘッドの駆動に使用す
ると、圧電振動子と振動板との当接面積を極めて小さく
できるため、180DPI以上の解像度を実現できる。
【0004】縦振動モードを利用したインクジェット記
録ヘッドは、図6に示したように複数のノズルを備えた
流路ユニットAの背面に狭い間隙をおいて圧電振動子
B,B,B‥‥を配設してなる振動子ユニットCをホル
ダDの振動子ユニット挿入口Eから挿入して、インク流
路からのインクをノズルプレートと振動板とで形成した
圧力室に導いた上、このインクを記録信号に応じて駆動
させた圧電振動子B,B,B‥‥により加圧してインク
滴としてノズルより飛翔させるように構成されている。
録ヘッドは、図6に示したように複数のノズルを備えた
流路ユニットAの背面に狭い間隙をおいて圧電振動子
B,B,B‥‥を配設してなる振動子ユニットCをホル
ダDの振動子ユニット挿入口Eから挿入して、インク流
路からのインクをノズルプレートと振動板とで形成した
圧力室に導いた上、このインクを記録信号に応じて駆動
させた圧電振動子B,B,B‥‥により加圧してインク
滴としてノズルより飛翔させるように構成されている。
【0005】縦振動モードの圧電振動子Bは、駆動電圧
を可能な限り下げて駆動回路の簡素化を図るため、図7
に示したように圧電振動材料Fと電極材料G、Hとを、
一端で電極が重ならず、かつ電極材料G,Hの間の圧電
振動材料Fの厚みが15乃至30μmと極めて薄くなる
ように、複数積層し、これを焼成して圧電振動板Kを構
成し(図7(イ))、その後に電極G,Hの間に70ボ
ルト程度の直流電圧を印加して分極処理を行い(図7
(ロ))、これを1つの圧電振動子ユニットを構成する
のに適したサイズのものNに分割し、これを(図7
(ハ))を中間物とする。
を可能な限り下げて駆動回路の簡素化を図るため、図7
に示したように圧電振動材料Fと電極材料G、Hとを、
一端で電極が重ならず、かつ電極材料G,Hの間の圧電
振動材料Fの厚みが15乃至30μmと極めて薄くなる
ように、複数積層し、これを焼成して圧電振動板Kを構
成し(図7(イ))、その後に電極G,Hの間に70ボ
ルト程度の直流電圧を印加して分極処理を行い(図7
(ロ))、これを1つの圧電振動子ユニットを構成する
のに適したサイズのものNに分割し、これを(図7
(ハ))を中間物とする。
【0006】そして図8(イ)に示したように前端と後
端とに電極G,Hの各々に接続する外部電極P,Qを形
成し、電極G,Hがラップしていない領域、いわゆる不
活性領域Mを支持板Rに取付け、活性領域側の先端から
ダイシングソウやワイヤソウ等により、所定、例えば1
/180インチピッチの場合にはピッチ0.14ミリメ
ートルの幅で切断して圧電振動子B,B,Bに切分けて
圧電振動子にユニットに仕上げられている(図8
(ロ))。
端とに電極G,Hの各々に接続する外部電極P,Qを形
成し、電極G,Hがラップしていない領域、いわゆる不
活性領域Mを支持板Rに取付け、活性領域側の先端から
ダイシングソウやワイヤソウ等により、所定、例えば1
/180インチピッチの場合にはピッチ0.14ミリメ
ートルの幅で切断して圧電振動子B,B,Bに切分けて
圧電振動子にユニットに仕上げられている(図8
(ロ))。
【0007】このようにして構成される圧電振動板は、
一半が分極領域として、また他半が非分極領域として形
成されるため、分極領域が分極処理によりアトランダム
であった双極子モーメントが分極軸方向に整列するとと
もにわずかに収縮し、また非分極領域が元の状態のまま
であるから、収縮部分と非収縮部分とが同一材に存在す
ることになり、いわゆるバイメタル効果により反りが生
じて図7(ロ)に示したように端部を結ぶ線と中央部と
の間にギャップΔSが生じている。
一半が分極領域として、また他半が非分極領域として形
成されるため、分極領域が分極処理によりアトランダム
であった双極子モーメントが分極軸方向に整列するとと
もにわずかに収縮し、また非分極領域が元の状態のまま
であるから、収縮部分と非収縮部分とが同一材に存在す
ることになり、いわゆるバイメタル効果により反りが生
じて図7(ロ)に示したように端部を結ぶ線と中央部と
の間にギャップΔSが生じている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】それでも、振動子ユニ
ットの圧電振動子の数が30程度の場合には、圧電振動
板の幅が5乃至6mm程度と小さいため、中央部と端部
とのギャップ量が無視できる程度に小さくなるが、高密
度、高速印刷に対応するため、1列のノズル開口の数が
例えば128以上の記録ヘッドの圧電振動子ユニットを
構成する圧電振動板として用いた場合には、分極により
生じた5乃至10μmのギャップΔSがそのまま圧電振
動子と圧力発生室の隔壁を構成している振動板Pのアイ
ランド部Qとの間のギャップとして残る。
ットの圧電振動子の数が30程度の場合には、圧電振動
板の幅が5乃至6mm程度と小さいため、中央部と端部
とのギャップ量が無視できる程度に小さくなるが、高密
度、高速印刷に対応するため、1列のノズル開口の数が
例えば128以上の記録ヘッドの圧電振動子ユニットを
構成する圧電振動板として用いた場合には、分極により
生じた5乃至10μmのギャップΔSがそのまま圧電振
動子と圧力発生室の隔壁を構成している振動板Pのアイ
ランド部Qとの間のギャップとして残る。
【0009】これら圧電振動子Re、Rcは、図9に示し
たようにその先端に接着剤Tの層を形成してアイランド
部Qと接合されるが、端部の圧電振動子Re、Re‥‥と
アイランド部Qとは接着剤Tの層を介して接合できるも
のの、中央部の圧電振動子Rc,Rc‥‥では大きなギャ
ップが生じるため振動板Pに当接させることができな
い。
たようにその先端に接着剤Tの層を形成してアイランド
部Qと接合されるが、端部の圧電振動子Re、Re‥‥と
アイランド部Qとは接着剤Tの層を介して接合できるも
のの、中央部の圧電振動子Rc,Rc‥‥では大きなギャ
ップが生じるため振動板Pに当接させることができな
い。
【0010】もとより接着剤の厚みを大きくすることも
考えられるが、接着剤層が弾性部材として作用するた
め、圧電振動子の変位を圧力発生室の膨張、収縮のため
に伝達することが不可能となる。
考えられるが、接着剤層が弾性部材として作用するた
め、圧電振動子の変位を圧力発生室の膨張、収縮のため
に伝達することが不可能となる。
【0011】また、少なくとも振動板に当接する面を研
磨等により平坦化することも考えられるが、外部電極P
が研磨により消滅してしまうため、外部電極Pを再度形
成する必要があるが、電極形成には加熱が伴うため、せ
っかく行った分極が消滅してしまうという問題や、さら
には研磨の手間を要したり、破損を生じる等大きな問題
を伴うので、このような方法を採ることができない。
磨等により平坦化することも考えられるが、外部電極P
が研磨により消滅してしまうため、外部電極Pを再度形
成する必要があるが、電極形成には加熱が伴うため、せ
っかく行った分極が消滅してしまうという問題や、さら
には研磨の手間を要したり、破損を生じる等大きな問題
を伴うので、このような方法を採ることができない。
【0012】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、分極処理に起因する
圧電振動板の反りを可及的に抑え、多数ノズルからイン
ク滴を吐出させることができる振動子ユニットを提供す
ることにある。
もので、その目的とするところは、分極処理に起因する
圧電振動板の反りを可及的に抑え、多数ノズルからイン
ク滴を吐出させることができる振動子ユニットを提供す
ることにある。
【0013】また、本発明の他の目的は上述の圧電振動
子ユニットの製造方法を提案することである。
子ユニットの製造方法を提案することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、一方の極となる第1の電極
層と他方の極となる第2の電極層とを圧電材料を挟んで
交互に積層してなる圧電振動板を、所定にピッチで歯割
りしてなる複数の圧電振動子を、その後端側を支持板に
固定してなる圧電振動子ユニットにおいて、すくなくと
も前記圧電振動板の分極処理を前記圧電振動板と前記支
持板との接着の後に行うようにした。
るために本発明においては、一方の極となる第1の電極
層と他方の極となる第2の電極層とを圧電材料を挟んで
交互に積層してなる圧電振動板を、所定にピッチで歯割
りしてなる複数の圧電振動子を、その後端側を支持板に
固定してなる圧電振動子ユニットにおいて、すくなくと
も前記圧電振動板の分極処理を前記圧電振動板と前記支
持板との接着の後に行うようにした。
【0015】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。
した実施例に基づいて説明する。
【0016】図1は、圧電振動子ユニットの製造方法の
一実施例を示すものであって、1は圧電材料と電極材料
を交互に複数積層してなる従来と同様の製造方法で作ら
れた圧電振動板であるが、従来例と違い分極処理をして
いないものである。圧電振動板1の不活性領域となる領
域2をその一方の面に電極層3を形成した支持板4と接
着し振動板ユニットを形成してある(図1(イ))。こ
の際の接着は圧電振動板1の外部電極の一方であるセグ
メント電極6と支持板4上に形成されている電極層3と
が導通状態となるように行ってある。
一実施例を示すものであって、1は圧電材料と電極材料
を交互に複数積層してなる従来と同様の製造方法で作ら
れた圧電振動板であるが、従来例と違い分極処理をして
いないものである。圧電振動板1の不活性領域となる領
域2をその一方の面に電極層3を形成した支持板4と接
着し振動板ユニットを形成してある(図1(イ))。こ
の際の接着は圧電振動板1の外部電極の一方であるセグ
メント電極6と支持板4上に形成されている電極層3と
が導通状態となるように行ってある。
【0017】こうして形成された振動板ユニットを、そ
の活性領域5側の先端からダイシングソウやワイヤソウ
等により、所定のピッチ、実施例では1/180インチ
ピッチ0.14ミリメートルの幅で支持板4上の電極層
3をも分離する様に切断して圧電振動子8a、8b、8
b、8b、‥‥、8aに切分ける。切り分けられた圧電
振動子の両端にあたる圧電振動子8a、8aはダミー振
動子とよばれ、圧電振動子ユニットをインクジェットヘ
ッドの圧力室の隔壁を構成する振動板のアイランド部分
との接着時において、両者の相対位置精度を確保する為
の基準となる圧電振動子であり、その他の圧電振動子8
b、8b、8b‥‥と違い圧力室を伸縮させる為の圧電
振動子ではない。実施例ではダイシングソウによりダミ
ー振動子2本を含め130本の圧電振動子を形成した。
圧電振動子の先端部の全幅(=ダミー振動子両側面の距
離)は約20mmである。その後、共通電極板9を圧電
振動子のコモン電極7a、7b、7b、7b、‥‥、7
aと、きり分けられた電極層3の両端にあたる両端電極
3a、3aとが導通状態となるように接着する。そし
て、同様に電極層3をきり分けたことにより形成された
電極3b、3b、3b‥‥と前述の両端電極3a、3a
との間に70ボルト程度の直流電圧を印加して分極処理
を行うことにより、駆動信号により伸縮する圧電振動子
ユニットに仕上げられている(図1(ロ))。
の活性領域5側の先端からダイシングソウやワイヤソウ
等により、所定のピッチ、実施例では1/180インチ
ピッチ0.14ミリメートルの幅で支持板4上の電極層
3をも分離する様に切断して圧電振動子8a、8b、8
b、8b、‥‥、8aに切分ける。切り分けられた圧電
振動子の両端にあたる圧電振動子8a、8aはダミー振
動子とよばれ、圧電振動子ユニットをインクジェットヘ
ッドの圧力室の隔壁を構成する振動板のアイランド部分
との接着時において、両者の相対位置精度を確保する為
の基準となる圧電振動子であり、その他の圧電振動子8
b、8b、8b‥‥と違い圧力室を伸縮させる為の圧電
振動子ではない。実施例ではダイシングソウによりダミ
ー振動子2本を含め130本の圧電振動子を形成した。
圧電振動子の先端部の全幅(=ダミー振動子両側面の距
離)は約20mmである。その後、共通電極板9を圧電
振動子のコモン電極7a、7b、7b、7b、‥‥、7
aと、きり分けられた電極層3の両端にあたる両端電極
3a、3aとが導通状態となるように接着する。そし
て、同様に電極層3をきり分けたことにより形成された
電極3b、3b、3b‥‥と前述の両端電極3a、3a
との間に70ボルト程度の直流電圧を印加して分極処理
を行うことにより、駆動信号により伸縮する圧電振動子
ユニットに仕上げられている(図1(ロ))。
【0018】このような方法で圧電振動子ユニットを作
った場合、図2に示すように分極処理により圧電振動子
8、8、8は活性領域のアトランダムであった双極子モ
ーメントが分極軸方向に整列するとともにわずかに収縮
し、8b、8b、8bに示すようになるのではあるが、
各圧電振動子8、8、8は一定量10で一様に収縮する
ため、従来例のように中央部の収縮がより大きいため発
生する接着不良は発生しえない。
った場合、図2に示すように分極処理により圧電振動子
8、8、8は活性領域のアトランダムであった双極子モ
ーメントが分極軸方向に整列するとともにわずかに収縮
し、8b、8b、8bに示すようになるのではあるが、
各圧電振動子8、8、8は一定量10で一様に収縮する
ため、従来例のように中央部の収縮がより大きいため発
生する接着不良は発生しえない。
【0019】前記の実施例では180DPIで128本
の圧電振動子を持つ圧電振動子ユニットについて説明を
したが、圧電振動子のピッチによらず効果があることは
明白である。また従来の方法では先端に発生するギャッ
プの大きさは圧電振動板の幅に比例し大きくなる為、後
の接着工程を正常におこなえるのは5mm程度以下の幅
の圧電振動子ユニットまでであったが、本実施例の方法
では前述のようにすべての圧電振動子が分極処理におい
ても同様の収縮をするため、実施例に示した128本、
20mm幅以上の大きさの圧電振動子ユニットでも同様
の効果を得られるため、20mm以外(大きくても小さ
くても)のあらゆる幅を持った圧電振動子ユニットの製
造が可能である。
の圧電振動子を持つ圧電振動子ユニットについて説明を
したが、圧電振動子のピッチによらず効果があることは
明白である。また従来の方法では先端に発生するギャッ
プの大きさは圧電振動板の幅に比例し大きくなる為、後
の接着工程を正常におこなえるのは5mm程度以下の幅
の圧電振動子ユニットまでであったが、本実施例の方法
では前述のようにすべての圧電振動子が分極処理におい
ても同様の収縮をするため、実施例に示した128本、
20mm幅以上の大きさの圧電振動子ユニットでも同様
の効果を得られるため、20mm以外(大きくても小さ
くても)のあらゆる幅を持った圧電振動子ユニットの製
造が可能である。
【0020】また、上記実施例では共通電極板9を接着
した後に分極処理をしたが、その場合、両端になる圧電
振動子8a,8a(ダミー振動子)のセグメント電極6
a、6aとコモン電極7a、7aが共通電極板9により
導通状態となっているために両端のダミー振動子8a,
8aは前記の分極処理では分極されないことになる。し
たがって分極されたことにより収縮した圧電振動子8
b、8b、8b‥‥にくらべその先端面が図2の10で
示した量だけ突出することになる。この先端面の差は図
3に示す様に圧電振動子ユニット先端と圧力発生室1
4、14、14‥‥の隔壁を構成している振動板12の
アイランド部11、11、11‥‥との接着時にギャッ
プを形成することになるが従来法で問題となったギャッ
プに比べれば小さなもので、従来方法で通常に用いられ
る数ミクロン厚の接着層13、13、13、13‥‥で
問題なく接着できるものである。
した後に分極処理をしたが、その場合、両端になる圧電
振動子8a,8a(ダミー振動子)のセグメント電極6
a、6aとコモン電極7a、7aが共通電極板9により
導通状態となっているために両端のダミー振動子8a,
8aは前記の分極処理では分極されないことになる。し
たがって分極されたことにより収縮した圧電振動子8
b、8b、8b‥‥にくらべその先端面が図2の10で
示した量だけ突出することになる。この先端面の差は図
3に示す様に圧電振動子ユニット先端と圧力発生室1
4、14、14‥‥の隔壁を構成している振動板12の
アイランド部11、11、11‥‥との接着時にギャッ
プを形成することになるが従来法で問題となったギャッ
プに比べれば小さなもので、従来方法で通常に用いられ
る数ミクロン厚の接着層13、13、13、13‥‥で
問題なく接着できるものである。
【0021】また、このギャップが問題となる場合は上
記の実施例で共通電極板9を接着する前に圧電振動板の
コモン電極7a、7b、7b、‥‥、7b、7aと電極
層3a,3b、3b、‥‥、3b、3aとの間に直流電
圧を印加して分極処理をすることで、両端の圧電振動子
も分極する事ができ、前記の僅かなギャップの発生も解
消できる。
記の実施例で共通電極板9を接着する前に圧電振動板の
コモン電極7a、7b、7b、‥‥、7b、7aと電極
層3a,3b、3b、‥‥、3b、3aとの間に直流電
圧を印加して分極処理をすることで、両端の圧電振動子
も分極する事ができ、前記の僅かなギャップの発生も解
消できる。
【0022】さらに他の実施例として図1(イ)の圧電
板ユニットの状態で圧電材料のコモン電極7とセグメン
ト電極6、あるいはコモン電極7と支持板上の電極層3
との間に直流電圧を印加し、分極処理をした後にダイシ
ング等により圧電振動子に切りわけ、共通電極板9の接
着をして圧電振動子ユニットを形成したものでも、第1
の実施例ほど大きな効果は得られないものの、従来方法
に比べて先端部のギャップの量を減少することができ、
第1の実施例のような20mm程度の幅を持つ圧電振動
子ユニットを製造することが可能である。
板ユニットの状態で圧電材料のコモン電極7とセグメン
ト電極6、あるいはコモン電極7と支持板上の電極層3
との間に直流電圧を印加し、分極処理をした後にダイシ
ング等により圧電振動子に切りわけ、共通電極板9の接
着をして圧電振動子ユニットを形成したものでも、第1
の実施例ほど大きな効果は得られないものの、従来方法
に比べて先端部のギャップの量を減少することができ、
第1の実施例のような20mm程度の幅を持つ圧電振動
子ユニットを製造することが可能である。
【0023】従来方法との違いは、支持板への接着が圧
電材料を分極してから接着するか、した後に接着するか
の違いである。接着前に分極処理をしてある従来例では
図5のごとく不活性領域16が活性領域17の収縮によ
り発生する内部応力で弾性変形したままの形で支持板1
8に接着されてしまう。支持板18は圧電振動子ユニッ
トの変位特性を良好とする目的で一般に0.5及至1.
5mm程度のセラミック基板またはセラミクス基板に剛
性アップの目的でステンレス板を接着したものが使われ
る。この時点では支持板18には応力が加わっていない
ので、支持板18は変形していない。その後ダイシング
等により圧電振動子に切り分けられることにより、不活
性領域に加わる内部応力が減少してもとの状態に戻ろう
とすると、それに応じて不活性領域16に接着されてい
る支持板18が変形することになる。したがって、不活
性領域16に支持板18からの応力が逆方向に発生する
ため、分極処理時に発生した収縮による圧電振動子ユニ
ット先端部のギャップは、あまり減少することなく、ほ
ぼそのままの形で残ってしまう。これに対して、分極前
に接着した場合図4(イ)のように分極により発生した
不活性領域19の弾性変形に加え、今度は不活性領域1
9の変形により発生する支持板21への応力のため、支
持板21も不活性領域19と同じ方向に変形することに
なる。この場合は圧電振動子に切り分けられる事によ
り、不活性領域への応力が減少するのに応じて支持板2
1に加わっていた応力も減少するので、図4(ロ)のご
とく支持板21と共に不活性領域の変形が減少するの
で、従来方法に比べ、分極処理により発生する圧電板ユ
ニット先端部のギャップを小さくする事ができる。この
場合支持板の材質により最終的に圧電振動子の先端に残
るギャップの量に違いがあり、剛性の小さいものでは本
実施例で要求される程度までギャップを小さくすること
ができないが、本実施例では支持板として前述した一般
的に圧電振動子ユニットの支持板に用いられるセラミッ
ク基板を用いることで振動板アイランド部と圧電振動子
ユニット先端との接着が可能な数ミクロン程度のギャッ
プに抑えることができた。
電材料を分極してから接着するか、した後に接着するか
の違いである。接着前に分極処理をしてある従来例では
図5のごとく不活性領域16が活性領域17の収縮によ
り発生する内部応力で弾性変形したままの形で支持板1
8に接着されてしまう。支持板18は圧電振動子ユニッ
トの変位特性を良好とする目的で一般に0.5及至1.
5mm程度のセラミック基板またはセラミクス基板に剛
性アップの目的でステンレス板を接着したものが使われ
る。この時点では支持板18には応力が加わっていない
ので、支持板18は変形していない。その後ダイシング
等により圧電振動子に切り分けられることにより、不活
性領域に加わる内部応力が減少してもとの状態に戻ろう
とすると、それに応じて不活性領域16に接着されてい
る支持板18が変形することになる。したがって、不活
性領域16に支持板18からの応力が逆方向に発生する
ため、分極処理時に発生した収縮による圧電振動子ユニ
ット先端部のギャップは、あまり減少することなく、ほ
ぼそのままの形で残ってしまう。これに対して、分極前
に接着した場合図4(イ)のように分極により発生した
不活性領域19の弾性変形に加え、今度は不活性領域1
9の変形により発生する支持板21への応力のため、支
持板21も不活性領域19と同じ方向に変形することに
なる。この場合は圧電振動子に切り分けられる事によ
り、不活性領域への応力が減少するのに応じて支持板2
1に加わっていた応力も減少するので、図4(ロ)のご
とく支持板21と共に不活性領域の変形が減少するの
で、従来方法に比べ、分極処理により発生する圧電板ユ
ニット先端部のギャップを小さくする事ができる。この
場合支持板の材質により最終的に圧電振動子の先端に残
るギャップの量に違いがあり、剛性の小さいものでは本
実施例で要求される程度までギャップを小さくすること
ができないが、本実施例では支持板として前述した一般
的に圧電振動子ユニットの支持板に用いられるセラミッ
ク基板を用いることで振動板アイランド部と圧電振動子
ユニット先端との接着が可能な数ミクロン程度のギャッ
プに抑えることができた。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、一方の極となる第1の電極層と他方の極となる第2
の電極層とを圧電材料を挟んで交互に積層してなる圧電
振動板を、所定にピッチで歯割りしてなる複数の圧電振
動子を、その後端側を支持板に固定してなる圧電振動子
ユニットにおいて、すくなくとも前記圧電振動板の分極
処理を前記圧電振動板と前記支持板との接着の後におこ
なうことにより、分極処理時に発生する圧電振動子ユニ
ット先端部の反りを防止、または減少することができ
る。
は、一方の極となる第1の電極層と他方の極となる第2
の電極層とを圧電材料を挟んで交互に積層してなる圧電
振動板を、所定にピッチで歯割りしてなる複数の圧電振
動子を、その後端側を支持板に固定してなる圧電振動子
ユニットにおいて、すくなくとも前記圧電振動板の分極
処理を前記圧電振動板と前記支持板との接着の後におこ
なうことにより、分極処理時に発生する圧電振動子ユニ
ット先端部の反りを防止、または減少することができ
る。
【図1】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明による圧電
振動子ユニットの製造方法の一実施例を示す図である。
振動子ユニットの製造方法の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の実施例の圧電振動子ユニットの先端部
が分極処理により収縮する状態を模式的に示す図であ
る。
が分極処理により収縮する状態を模式的に示す図であ
る。
【図3】本発明の圧電振動子ユニットにより多数ノズル
の記録ヘッドを構成した場合の圧電振動子ユニット先端
と振動板との接続状態を模式的に示す図である。
の記録ヘッドを構成した場合の圧電振動子ユニット先端
と振動板との接続状態を模式的に示す図である。
【図4】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明による圧電
振動子ユニットの製造方法の他の実施例を示す図であ
る。
振動子ユニットの製造方法の他の実施例を示す図であ
る。
【図5】従来の圧電振動子ユニットを構成する圧電振動
板と支持板との接着状態を示す図である。
板と支持板との接着状態を示す図である。
【図6】縦振動モードの圧電振動子を用いたインクジェ
ット式記録ヘッドの一例を示す図である。
ット式記録ヘッドの一例を示す図である。
【図7】(イ)乃至(ハ)は、それぞれ従来の圧電振動
子ユニットを構成する圧電振動板の焼成直後の状態、分
極処理後の状態、及び所定サイズに切分けた状態を示す
図である。
子ユニットを構成する圧電振動板の焼成直後の状態、分
極処理後の状態、及び所定サイズに切分けた状態を示す
図である。
【図8】(イ)、(ロ)は、それぞれ圧電振動板から圧
電振動子ユニットを構成する従来の製造過程を示す図で
ある。
電振動子ユニットを構成する従来の製造過程を示す図で
ある。
【図9】従来の圧電振動子により多数ノズルの記録ヘッ
ドを構成した場合の圧電振動子と振動板との接続状態を
模式的に示す図である。
ドを構成した場合の圧電振動子と振動板との接続状態を
模式的に示す図である。
1 圧電振動板 2 不活性領域 3 電極層 4 支持板 5 活性領域 6 セグメント電極 7 コモン電極 8 圧電振動子 9 共通電極板
Claims (10)
- 【請求項1】 一方の極となる第1の電極層と他方の極
となる第2の電極層とを圧電材料を挟んで交互に積層し
てなる圧電振動板を、所定ピッチで歯割りしてなる複数
の圧電振動子を、その後端側を支持板に固定してなる圧
電振動子ユニットにおいて、 前記圧電振動板と前記支持板とを接着した後に前記圧電
振動板を分極処理し、その後所定ピッチで歯割りされて
いることを特徴とするインクジェット記録ヘッド用圧電
振動子ユニット。 - 【請求項2】 前記支持板がセラミック基板であること
を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド
用圧電振動子ユニット。 - 【請求項3】 一方の極となる第1の電極層と他方の極
となる第2の電極層とを圧電材料を挟んで交互に積層し
てなる圧電振動板を、所定ピッチで歯割りしてなる複数
の圧電振動子を、その後端側を支持板に固定してなる圧
電振動子ユニットの製造方法において、 前記圧電振動板と前記支持板とを接着した後に所定ピッ
チで歯割りし圧電振動子を形成した後、前記圧電振動子
を分極処理するされていることを特徴とするインクジェ
ット記録ヘッド用圧電振動子ユニット。 - 【請求項4】 前記圧電振動子の分極処理時に前記圧電
振動子ユニットの両端のダミー振動子も分極されている
ことを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録ヘ
ッド用圧電振動子ユニット。 - 【請求項5】 前記圧電振動板の幅が5mm以上である
ことを特徴とする請求項1または3記載のインクジェッ
ト記録ヘッド用圧電振動子ユニット。 - 【請求項6】 一方の極となる第1の電極層と他方の極
となる第2の電極層とを圧電材料を挟んで交互に積層し
てなる圧電振動板を、所定ピッチで歯割りしてなる複数
の圧電振動子を、その後端側を支持板に固定してなる圧
電振動子ユニットの製造方法において、 前記圧電振動板と前記支持板とを接着した後に前記圧電
振動板を分極処理し、その後所定ピッチで歯割りするこ
とを特徴とするインクジェット記録ヘッド用圧電振動子
ユニットの製造方法。 - 【請求項7】 前記支持板がセラミック基板であること
を特徴とする請求項6記載のインクジェット記録ヘッド
用圧電振動子ユニットの製造方法。 - 【請求項8】 一方の極となる第1の電極層と他方の極
となる第2の電極層とを圧電材料を挟んで交互に積層し
てなる圧電振動板を、所定ピッチで歯割りしてなる複数
の圧電振動子を、その後端側を支持板に固定してなる圧
電振動子ユニットの製造方法において、 前記圧電振動板と前記支持板とを接着した後に所定ピッ
チで歯割りして圧電振動子を形成した後、前記圧電振動
子を分極処理することを特徴とするインクジェット記録
ヘッド用圧電振動子ユニットの製造方法。 - 【請求項9】 前記圧電振動子の分極処理時に前記圧電
振動子ユニットの両端のダミー振動子も分極することを
特徴とする請求項8記載のインクジェット記録ヘッド用
圧電振動子ユニットの製造方法。 - 【請求項10】 前記圧電振動板の幅が5mm以上であ
ることを特徴とする請求項6または8記載のインクジェ
ット記録ヘッド用圧電振動子ユニットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4902496A JPH09239977A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録ヘッド用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4902496A JPH09239977A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録ヘッド用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09239977A true JPH09239977A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12819550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4902496A Pending JPH09239977A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | インクジェット記録ヘッド用圧電振動子ユニット、及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09239977A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0993952A3 (en) * | 1998-09-17 | 2001-01-17 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same |
| US6241346B1 (en) | 1997-02-21 | 2001-06-05 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head including a connecting member for controlling the displacement of piezoelectric vibrators |
| JP2003046158A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-14 | Kyocera Corp | 圧電素子用部材 |
| JP2003069102A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Kyocera Corp | 圧電素子用部材 |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP4902496A patent/JPH09239977A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6241346B1 (en) | 1997-02-21 | 2001-06-05 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording head including a connecting member for controlling the displacement of piezoelectric vibrators |
| EP0993952A3 (en) * | 1998-09-17 | 2001-01-17 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same |
| US6417600B2 (en) | 1998-09-17 | 2002-07-09 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same |
| US6624552B2 (en) | 1998-09-17 | 2003-09-23 | Seiko Epson Corporation | Piezoelectric vibrator unit, method for manufacturing the same, and ink jet recording head comprising the same |
| US6862782B2 (en) | 1998-09-17 | 2005-03-08 | Seiko Epson Corporation | Method of manufacturing a piezoelectric vibrator unit |
| JP2003046158A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-14 | Kyocera Corp | 圧電素子用部材 |
| JP2003069102A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-07 | Kyocera Corp | 圧電素子用部材 |
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