JPH09241014A - 活性炭の製造方法 - Google Patents

活性炭の製造方法

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JPH09241014A
JPH09241014A JP8051815A JP5181596A JPH09241014A JP H09241014 A JPH09241014 A JP H09241014A JP 8051815 A JP8051815 A JP 8051815A JP 5181596 A JP5181596 A JP 5181596A JP H09241014 A JPH09241014 A JP H09241014A
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JP
Japan
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activated carbon
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gas
oxygen
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JP8051815A
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English (en)
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Yasumasa Yamashita
安正 山下
Teruo Kondo
輝男 近藤
Atsushi Inaba
敦 稲葉
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物系又は鉱物系原料から一段焼成するだけ
で活性炭を製造する方法を提供すること。 【解決手段】 0.5〜5容量%の酸素を含むガスとの
接触下に植物系原料を400℃以上で焼成することを特
徴とする活性炭の製造方法。0.5〜5容量%の酸素を
含む不活性ガスの流通下に鉱物系原料を500℃以上で
焼成することを特徴とする活性炭の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性炭の新規な製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】活性炭は各種吸着剤や触媒担体等として
大量の需要があり、粉末状と粒状の製品が市販されてい
る。そして、粉末状活性炭は食品、医薬品、化学薬品等
を製造する際の不純物除去用吸着剤等に使われている。
粒状活性炭は、有機溶剤蒸気回収用やガス精製分離用の
吸着剤、触媒担体、脱臭剤等に使われている。活性炭を
木材や果実殻等の植物系原料から炭化工程と賦活工程の
2工程で製造することは知られている。また、石炭等の
鉱物系原料から乾留工程と賦活工程の2工程で製造する
ことも知られている。これらの炭化工程又は乾留工程と
賦活工程はいずれも別個の加熱装置を用いて高温で行わ
れている。このような従来の活性炭の製造方法では、そ
の活性炭の製造に大量のエネルギーを必要とする上、そ
の装置コストも高いという問題を有した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、植物系又は
鉱物系原料から1つの焼成工程で活性炭を製造する方法
を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明によれば、0.5〜5容量%
の酸素を含むガスとの接触下に植物系原料を400℃以
上で焼成することを特徴とする活性炭の製造方法が提供
される。また、本発明によれば、0.5〜5容量%の酸
素を含むガスとの接触下に鉱物系原料を500℃以上で
焼成することを特徴とする活性炭の製造方法が提供され
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における植物系原料として
は、活性炭原料として従来用いられている各種の植物系
原料を用いることができる。このようなものとしては、
例えば、松や杉等の針葉樹の枝や幹、くぬぎや楢等の広
葉樹の枝や幹、鋸屑等の製材廃棄物、建築廃材、やし殻
やクルミ殻等の果実殻、桃や杏等の果実種子、パルプ廃
液、バガス、廃糖蜜、海藻類等が挙げられる。本発明の
場合、建築廃材等の廃棄物の使用が好ましく、このよう
な廃棄物を原料にすると、廃棄物処理と同時に活性炭を
得ることができる。また、これらの原料は水分含有率1
0重量%以下、好ましくは5重量%以下まで乾燥して使
うのが望ましい。なお、原料は固体状であればどのよう
な形状であっても良く、粉末状、粒状又は塊状で使われ
る。
【0006】本発明における鉱物系原料は、活性炭原料
として従来用いられている各種の鉱物系原料を用いるこ
とができる。このようなものとしては、例えば、泥炭、
草炭、亜炭、褐炭、レキ青炭、無煙炭等の石炭類;コー
ルタールや石炭ピッチ等の石炭乾留生成物;石油ピッチ
や石油蒸留残渣等の石油系高沸点留分;石油や石炭から
誘導されるプラスチック類等が挙げられる。これらの鉱
物系原料は、いずれも炭素分含有率50重量%以上であ
る。本発明では、活性炭製造原料としては炭素分含有率
が低く固定炭素含有率の低い亜炭や褐炭が好ましい。な
お、鉱物系原料は植物系原料と同様に粉末状、粒状又は
塊状の固体で使われる。
【0007】本発明により活性炭を製造するには、植物
系又は鉱物系原料を、少量の酸素を含むガスとの接触下
に焼成する。前記ガスとしては、窒素、アルゴン、ヘリ
ウム等の不活性ガスが使われる、コスト面から窒素や炭
酸ガスが好ましい。また、前記ガスとして、石炭や石油
等の燃焼廃ガスを使うことができるし、好ましくは、本
発明により得られる高温焼成ガス又はその燃焼廃ガス
(乾留ガス)を用いることができる。前記ガス中の酸素
濃度は0.5〜5容量%、好ましくは1〜2容量%に規
定する。ガス中の酸素濃度過少では炭素の表面活性化が
不十分になり、一方、過大の場合は炭素の燃焼が盛んに
なって活性炭得率が減少する。ガス中の酸素濃度は、空
気又は酸素の添加や、不活性ガスの添加により調節する
ことができる。前記ガスは、焼成炉中を流通させるのが
好ましく、この場合には、そのガス流速は、原料1kg
当り60〜1000リットル/分、好ましくは60〜2
00リットル/分とするのが望ましい。
【0008】本発明による活性炭の製造方法において
は、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、炭化水素、水蒸気
等からなる高温の焼成ガスが得られるが、この焼成ガス
は酸素を殆んど含まないものである。この高温の焼成ガ
スの少なくとも一部を、これに酸素又は空気を適量混合
し、その酸素濃度を0.5〜5容量%に調節することに
より、本発明で用いる焼成用雰囲気ガスとして用いるこ
とができる。このような焼成ガスの使用により、本発明
による活性炭製造プロセスの経済性をさらに向上させる
ことができる。また、この焼成ガスは可燃性のものであ
り、燃焼させることができる。この場合の燃焼廃ガス
も、その酸素濃度を調節して本発明で用いるガスとして
好ましく用いることができる。このような焼成ガスの燃
焼廃ガスの使用により、本発明の活性炭製造プロセスの
経済性をさらに向上させることができる。
【0009】焼成温度は使用原料によって異なるが、一
般に植物系原料を使う場合は400℃以上、好ましくは
600〜1000℃であり、鉱物系原料を使う場合は5
00℃以上、好ましくは550〜1200℃、より好ま
しくは600〜1000℃である。原料を焼成温度まで
昇温させる昇温速度は、3〜50℃/分、好ましくは3
〜10℃/分の昇温速度である。焼成時間は、使用原
料、焼成温度、焼成炉、目的とする活性炭の品質等の諸
因子によって変動するが、植物系原料使用の際は、一般
に絶乾原料の80〜90重量%、好ましくは80〜85
重量%が消失するまで焼成するのが望ましい。また、鉱
物系原料使用の際は、一般に原料中の炭素分の40〜9
0%、好ましくは70〜80%が消失するまで焼成する
のが望ましい。
【0010】焼成炉としては、外熱式の焼成炉が好まし
く使用される。このような焼成炉としては、外熱式の固
定床又は流動床焼成炉、ロータリーキルン、多段撹拌式
移動床炉、撹拌流動層方式や反復揺動方式等の連続焼成
炉等が挙げられる。これらの焼成炉は、焼成原料、焼成
条件、目的とする活性炭の品質等を考慮して適宜選択し
て使えば良い。本発明の方法で製造した活性炭は、同じ
原料及び同じ装置を使って無酸素下で焼成して得た炭化
物よりも、その表面積が50〜500m2/g程度、特
に100〜400m2/g程度増加したものである。ま
た、この活性炭を従来公知の方法で精製して灰分を除く
と、更に表面積の大きい活性炭を得ることができる。な
お、本発明法で製造した植物系活性炭と鉱物系活性炭を
比較すると、一般的には植物系活性炭の方が大きな表面
積を有する。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によって更
に具体的に説明するが、本発明はこの実施例によって限
定されるものではない。なお、以下に記す実施例及び比
較例の実験は図1に示す装置を使って行った。図1にお
いて、1は内径4cmで、長さ50cmの石英管、2及
び3は石英管1とすり合わせて気密に結合している石英
製端部、4は石英製原料皿、5は原料、6はガス入口、
7はガス出口、8は熱電対保護管(石英製で端部3に融
着している)、9は熱電対、10は開閉式電気炉であ
る。
【0012】実施例1、比較例1 杉材チップを水分が5重量%以下となるように乾燥して
活性炭製造原料とした。この原料1kgを図1に示した
原料皿4に入れて石英管1の中央部に挿入し、ガス入口
5から1容量%の酸素を含む窒素を300ミリリットル
/分の速度で送入した。そして、ガス流通下に5℃/分
の速度で石英管内温度を所定温度まで上げ、所定温度に
なったら直ちに電気炉10を開いて石英管を冷却し、原
料皿4の内容物を取り出して、得られた活性炭の重量及
びBET表面積を測定した。石英管内の最高温度を表1
に示す種々の温度とした場合の活性炭重量及びBET表
面積を表1に示す。なお、比較例1は酸素を含まない流
通ガスを用いた以外は実施例1と全く同様にして行っ
た。
【0013】
【表1】 表1から、石英管内の最高温度が400〜1000℃の
場合、最高温度が同一の実施例1と比較例1の実験結果
を比較すると、実施例1の生成物(活性炭)は、比較例
1の生成物(木炭)よりもそのBET表面積は常に90
2/g以上多いことが分る。また、最高温度が700
〜900℃の際に実施例1の活性炭は特に大きなBET
表面積を持つことが分る。
【0014】実施例2、比較例2 ヤルーン炭〔炭種(褐炭)で、炭素分65重量%の石
炭〕を原料として用いた以外は実施例1及び比較例1と
同様にして実施例2及び比較例2の実験を行い、表2の
結果を得た。
【0015】
【表2】
【0016】表2から、石英管内の最高温度が500〜
1200℃の場合、最高温度が同一の実施例3と比較例
2の実験を比較すると、実施例3の生成物(活性炭)は
比較例2の石炭焼成物よりもその表面積は常に70m2
/g以上多いことが分る。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法によれば、1つの焼成工程
で活性炭を製造することができる。従って、本発明の方
法は、2つの焼成工程を用いる従来法よりも簡便な方法
であり、その産業的意義は多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】植物系又は鉱物系原料の焼成に使用する実験装
置の説明図である。
【符号の説明】
1 石英管 2,3 石英製端部 4 石英製原料皿 5 原料 6 ガス入口 7 ガス出口 8 熱電対保護管 9 熱電対 10 電気炉

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.5〜5容量%の酸素を含むガスとの
    接触下に植物系原料を400℃以上で焼成することを特
    徴とする活性炭の製造方法。
  2. 【請求項2】 0.5〜5容量%の酸素を含むガスとの
    接触下に鉱物系原料を500℃以上で焼成することを特
    徴とする活性炭の製造方法。
  3. 【請求項3】 原料を、その絶乾重量を基準として80
    〜90%が消失するまで焼成することを特徴とする請求
    項1に記載した活性炭の製造方法。
  4. 【請求項4】 原料を、原料中の炭素分の40〜90%
    が消失するまで焼成することを特徴とする請求項2に記
    載した活性炭の製造方法。
  5. 【請求項5】 原料の焼成により得られる焼成ガス又は
    その焼成ガスの燃焼廃ガスを、0.5〜5容量%の酸素
    濃度に調節して前記ガスとして用いる請求項1〜4に記
    載したいずれかの活性炭の製造方法。
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