JPH09241016A - 無水シリカ微粉末および撥水性シリカ微粉末の製造方法 - Google Patents

無水シリカ微粉末および撥水性シリカ微粉末の製造方法

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JPH09241016A
JPH09241016A JP5145496A JP5145496A JPH09241016A JP H09241016 A JPH09241016 A JP H09241016A JP 5145496 A JP5145496 A JP 5145496A JP 5145496 A JP5145496 A JP 5145496A JP H09241016 A JPH09241016 A JP H09241016A
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JP
Japan
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silica
fine powder
water
silica fine
repellent
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Pending
Application number
JP5145496A
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English (en)
Inventor
Masahiro Maeno
昌弘 前野
Nobunari Kunimine
信成 國峯
Harumasa Kuwabara
東方 桑原
Akiko Sakakida
明子 榊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kunimine Industries Co Ltd
Original Assignee
Kunimine Industries Co Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的温和な条件で、かつ、低コストで表面
特性の優れる無水シリカ微粉末を製造しうる方法を提供
する。 【解決手段】 シリカ濃度が20〜60重量%のシリカ
ゾルを、有機溶媒と共に共沸脱水した後、乾燥及び/又
は焼成する無水シリカ微粉末の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無水シリカ微粉末
を湿式法で安価に製造する方法に関する。さらに詳しく
は、10nm以下の超微粒子が分散するシリカヒドロゾ
ルまたはシリカオルガノゾルから、その粒子を無水シリ
カ微粉末又は撥水性シリカ微粉末として理想的な形で取
り出す方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ケイ酸ゾルより無水シリカ超微粉体を製造する方法とし
ては、ケイ酸ソーダの中和により得られたケイ酸ヒドロ
ゲル中の水をアルコールやアセトンなどの有機溶媒で置
換後、オートクレーブ中に入れ、臨界点以上の高温高圧
下で処理した後、ゲルの収縮が起こらないよう徐々にオ
ートクレーブ内の気体を放出して大気圧まで圧力を降下
させた後、シリカを回収する、いわゆるエアロゲル法が
工業的に実施されている。しかし、この方法は装置が高
価な上、高温・高圧を必要とするため、製造コスト高で
あり、かつ危険性が伴う。さらに、この方法により得ら
れたシリカはシビアな条件で生成するため、シリカの表
面活性が失われる欠点がある。また、ケイ酸ゾルを遠心
式噴霧乾燥する方法も提案(特開昭53−65293
号)されているが、粒径が粗大で、比表面積も200m
2 /g以下と低い。
【0003】また、ケイ酸ヒドロゲルを解砕後、共沸脱
水しうる有機溶剤と共沸脱水した後、乾燥または焼成す
ることを特徴とする無水シリカ微粉末の製造方法(特開
平6−115924号)が提案されているが、この方法
は次のようにまだ満足すべきものとはいえない。すなわ
ち、ケイ酸ヒドロゲルは、解砕のような単なる機械的粉
砕や剪断力による分散方法では完全に単粒子に分離しな
い、ゲルを分散したものは単粒子が凝集した二次粒子で
あり、単粒子として取り出すことは困難である。さら
に、ヒドロゲルの場合はケイ酸の水和度が高く、シリカ
分はわずか5%であり、95%が水である。そのため、
水と置換するために有機溶媒の所要量が多いため、経済
的に生産することに問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の従
来のシリカ粉末の製造方法の欠点を克服し、比較的温和
な条件で、かつ、低コストで表面特性の優れる無水シリ
カ微粉末を製造しうる方法を開発するため鋭意研究を重
ねた結果、あらかじめシリカ濃度を例えば30%以上と
著しく高めたヒドロゾルまたはオルガノゾルを有機溶媒
中で共沸脱水することにより、シリカヒドロゲルを解砕
した方法よりも粒度分布巾の狭いシャープな平均粒径を
有する無水シリカ微粉末の得られることを見い出し、こ
の知見に基づき本発明をなすに至った。すなわち本発明
は、(1)シリカ濃度が20〜60重量%のシリカゾル
を、有機溶媒と共に共沸脱水した後、乾燥及び/又は焼
成することを特徴とする無水シリカ微粉末の製造方法、
(2)共沸脱水を酸触媒の存在下で行った後、焼成する
ことを特徴とする(1)項記載の無水シリカ微粉末の製
造方法、(3)シリカ濃度が25〜40重量%である
(1)又は(2)項記載の無水シリカ微粉末の製造方
法、(4)シリカ濃度が20〜60重量%のシリカゾル
を、酸触媒の存在下で共沸脱水しうる有機溶媒と共に共
沸脱水した後、乾燥することを特徴とする撥水性シリカ
微粉末の製造方法、及び(5)シリカ濃度が25〜40
重量%である(4)項記載の撥水性シリカ微粉末の製造
方法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるシリカゾルの
分散媒は有機溶媒でも水でもよく、シリカ分散媒として
の有機溶媒が1−ブタノールやイソプロパノールのとき
は、そのまま共沸蒸留にかけられる利点がある。ケイ酸
ゾルでもオルガノゾルの場合で、媒体がプロパノール、
ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノー
ル、オクタノール、ノナノールなどのときには、そのま
ま共沸脱水して無水シリカ超微粉体および撥水性無水シ
リカ超微粉体が得られる。
【0006】ケイ酸ゾルがヒドロゾルの場合には、共沸
脱水し得る有機溶剤との共沸脱水により、シリカゾル中
の水分が有機溶剤と置換し無水化されるとともに、シリ
カ表面のシラノール基が有機溶剤(例えば前記のアルコ
ール)のアルキル基とエステル交換され、撥水性の表面
(Si−OR)を形成する。従って、共沸脱水後のオル
ガノゾルを乾燥または焼成することにより、実質的に水
分を含有しない無水シリカ微粉末を得ることができる。
さらに、このエステル化反応を酸の存在下で行うと、エ
ステル化反応がより進行し、シリカ表面のシラノール基
が完全に撥水性のアルキル基に置換されるため、これを
乾燥することにより撥水性シリカ微粉末が得られる。酸
としては、硫酸、塩酸などの鉱酸が好ましく、その他フ
ッ化ホウ素酸、塩化アルミニウム、塩化亜鉛なども用い
ることができる。この酸はエステル化反応の触媒として
働く。酸の添加は、反応液のpHが0.5〜4になるよ
うに添加する。この酸触媒を使用しない場合には、エス
テル化反応と同時にエステルの加水分解反応も進行する
ため、エステル化反応は徐々にしか進行せず、反応完結
に数日を要することになるので実用上好ましくない。
【0007】共沸脱水にあたっては、その途中で反応液
が減った分有機溶剤を随時補給し、有機溶剤の絶対量を
多くしておくことが、エステル化反応を迅速に完結させ
るためには有効である。また、加熱により蒸発する水お
よび有機溶剤をコンデンサーにより捕集し、回収した液
を分離して再利用することが可能である。反応終了後、
ろ過、遠心分離等により母液を分離し、酸触媒を使用し
た場合はこれを洗浄した後、乾燥及び/又は焼成する。
乾燥、焼成の条件は、所望するシリカ微粒子の比表面積
や表面性状等に応じて選択されるが、通常、乾燥は、8
0〜200℃、好ましくは100〜150℃で24時間
程度行う。一方、800℃以上の高温で焼成すると、無
水シリカ微粒子の細孔が封孔し、比表面積の低いものと
なる。それ故、比表面積の高い無水シリカ微粒子を得た
い場合の焼成温度は通常800℃未満、好ましくは30
0℃以上800℃未満とする。300℃以上とすること
により、微粒子表面のアルキル基が消失し、表面のシラ
ノール基が置換していない無水シリカ微粒子が得られ
る。撥水性シリカ微粒子の場合は、粒子表面のアルキル
基を消失させないため、好ましくは300℃以下、より
好ましくは150〜250℃で、24時間程度乾燥を行
う。
【0008】本発明において出発原料として用いられる
シリカゾル中のシリカ濃度は、通常20〜60重量%、
好ましくは30重量%より高く40重量%以下である。
シリカ濃度が20重量%未満では、共沸脱水に際し、有
機溶媒の使用量が極めて多くなり、収率が悪く、全く実
用に適さない。また目的の比表面積の大きい無水シリカ
微粉末が得られず、十分撥水性の高いものが得られな
い。また、60重量%を越えると、含水率が低すぎて目
的の高い比表面積をもつ粒径分布巾の狭い超微粒子粉末
が得られない。本発明に用いられるシリカゾルはケイ酸
ナトリウムの酸による中和法及びイオン交換樹脂法で調
製することができる。
【0009】本発明方法によれば、市販品(商品名アエ
ロジル200)および撥水化処理した市販品(商品名ア
エロジルR805)の比表面積(380m2 /g以下)
より高く、比表面積500m2 /g以上であり、一次粒
径も市販品の20nmよりもはるかに微細な10nm以
下のものが得られる。本発明の撥水性シリカをフーリエ
変換赤外分光光度計(FT−IR)で測定すると、アル
キル基のピークが認められ、これはシリカ表面が撥水性
のアルキル基で置換されたことを示している。また、こ
の粉末を水の上に落とすと長時間安定に浮く。これを3
00℃以上800℃未満で焼成して得られた無水シリカ
微粉末は、アルキル基のピークが消失し乾式法などの無
水シリカと同様のピークを示す。さらに、本発明で得た
無水シリカ微粉末は、粒子間の結合力が非常に小さく、
容易に微粉末となる。これは、共沸脱水し得る有機溶剤
と共沸脱水することにより粒子表面のシラノール基が有
機溶剤のアルキル基とエステル交換して表面を撥水性の
アルキル基が覆うために、乾燥時に粒子同士のシラノー
ル基がシロキサン結合を形成せず、さらに、溶媒が表面
張力の小さいアルコールに置換されるために、乾燥の
際、ゲルの収縮力が弱まるためと考えられる。
【0010】撥水性シリカにあっては、例えば、従来の
市販品では表面をオクチルシラン化して撥水処理されて
おり、比表面積が150m2 /gで、一次粒子径20n
mであるが、本発明では後記の実施例1、2に示される
ように、比表面積500m2/g以上、一次粒子径10
nm以下の撥水性シリカ微粉末が得られる。このように
して得られた撥水性シリカは、市販品のうちでも高品質
の無水シリカの用途であるシリコーンオイル、グリース
用として、また、シリコーンラバーの補強充填剤、塗料
・インクの粘度・チキソトロピー性の調整、顔料の分散
性向上および沈降防止剤として好適であり、これらを本
発明品で置き換えることが可能であるばかりでなく、従
来のものよりもさらにその効果を高めることが可能であ
る。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例をあげて具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例により限定されるものでは
ない。なお、例中の組成を示す%は重量%を示す。 実施例1 シリカヒドロゾル(SiO2 含有量30.4%、pH1
0.2、比重1.13)100gを1リットル容量の三
つ口フラスコに注ぎ1−ブタノール500mlを加えマ
ントルヒーターで加熱、攪拌しながら共沸脱水した。三
つ口フラスコのゾルは、加熱により水と1−ブタノール
を蒸発するのでコンデンサーで冷却して捕集した。ま
た、この共沸脱水の途中で新たな1−ブタノールを随時
追加した。フラスコ内の温度が1−ブタノールの沸点
(117.3℃)に達したときに加熱を止め冷却後ろ過
により母液を分離した。フィルターケーキを乾燥器で1
20℃、24時間乾燥して無水シリカの乾燥物29.7
gを得た。さらに、この乾燥物を電気炉で600℃、3
時間焼成し、無水シリカの焼成物を得た。得られた無水
シリカの乾燥物および焼成物の比表面積をBET法にて
測定したところ、乾燥物は520m2 /g、焼成物は4
80m2 /gの値が得られた。また、透過型電子顕微鏡
(日本電子製:JEM−2010)で観察した結果、と
もに10nm程度の一次粒子が確認された。得られた無
水シリカの乾燥物および焼成物はともにかさ高く、容器
に入れて振る程度の弱い力で容易に微粉末になった。こ
れら微粉末を遠心沈降式粒度測定機(島津製作所製:S
A−CP3L)により測定したところ、平均粒径は0.
85μm(一次粒子径10nm)であり、サブミクロン
の微粉末であった。上記無水シリカの乾燥物をFT−I
R(日本電子製:FT−IR−7300)で測定したと
ころ、ブチル基のピークが認められた。この粉末を、水
を入れたビーカーに落とすと懸濁した。上記無水シリカ
焼成物はFT−IRによるブチル基のピークが消失し、
乾式法無水シリカ同様の表面状態であった。
【0012】実施例2 実施例1と同様の方法でシリカ分散液を得、これに濃硫
酸を加えpHを1に調整し、実施例1と同様の方法で共
沸脱水した。反応液の温度が1−ブタノールの沸点(1
17.3℃)に達したときに加熱を止め、冷却後にろ
過、洗浄して母液を分離した。フィルターケーキを乾燥
器で120℃、24時間乾燥して、29.8g撥水性シ
リカの乾燥物を得た。さらにこの乾燥物の一部を電気炉
で600℃、3時間焼成してシリカの焼成物を得た。得
られた無水シリカの乾燥物および焼成物の比表面積をB
ET法にて測定したところ、乾燥物は540m2 /g、
焼成物は620m2 /gの値が得られた。また、透過型
電子顕微鏡で観察した結果、ともに10nm程度の一次
粒子が確認された。得られた無水シリカの乾燥物および
焼成物はともにかさ高く、容器に入れて振る程度の弱い
力で容易に微粉末になった。さらに、この微粉末を遠心
沈降式粒度測定機により測定したところ、平均粒子径は
それぞれ0.82および0.80μmであり、ともにサ
ブミクロンの微粉末であった。上記無水シリカの乾燥物
をFT−IRで測定したところ、ブチル基のピークが認
められた。この粉末を、水を入れたビーカーに落とし攪
拌しても懸濁することなく長時間安定に浮き、強い撥水
性を示すシリカ微粉末が得られた。上記無水シリカの焼
成物はFT−IRによるブチル基のピークが消失し、乾
式法無水シリカと同様の表面状態であった。
【0013】実施例3 1−ブタノールの代わりにイソプロパノールを用いた以
外は上記実施例1と全く同様にしてシリカ微粉末の製造
を行ったところ、実施例1の場合と異なり、そのまま共
沸脱水することにより、同様のシリカ微粉体が得られ
た。
【0014】
【発明の効果】本発明方法によれば、表面活性の損なわ
れにくい、比較的温和な処理を行う、低コストの工程に
よって、高い比表面積を持つサブミクロン粒子の形状の
無水シリカを得ることができる。しかも本発明では、前
記のようにシリカの一次粒子が単分散したシリカゾルを
共沸脱水後、乾燥及び/又は焼成するため、得られる無
水シリカ、撥水性シリカは粒子が微細なうえ、粒径分布
の狭い、粒のそろったものとなる。また、分散液が二次
粒子の場合には、目的物の粒子の形が不定形に凝集した
ものとなるが、本発明方法では粒子の形もそろったもの
が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリカ濃度が20〜60重量%のシリカ
    ゾルを、有機溶媒と共に共沸脱水した後、乾燥及び/又
    は焼成することを特徴とする無水シリカ微粉末の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 共沸脱水を酸触媒の存在下で行った後、
    焼成することを特徴とする請求項1記載の無水シリカ微
    粉末の製造方法。
  3. 【請求項3】 シリカ濃度が25〜40重量%である請
    求項1又は2記載の無水シリカ微粉末の製造方法。
  4. 【請求項4】 シリカ濃度が20〜60重量%のシリカ
    ゾルを、酸触媒の存在下で共沸脱水しうる有機溶媒と共
    に共沸脱水した後、乾燥することを特徴とする撥水性シ
    リカ微粉末の製造方法。
  5. 【請求項5】 シリカ濃度が25〜40重量%である請
    求項4記載の撥水性シリカ微粉末の製造方法。
JP5145496A 1996-03-08 1996-03-08 無水シリカ微粉末および撥水性シリカ微粉末の製造方法 Pending JPH09241016A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100496333B1 (ko) * 2002-02-26 2005-06-21 유정근 초미세분말 산화규소의 제조방법
KR100597076B1 (ko) * 2004-09-09 2006-07-06 주식회사 마스타테크론 나노크기입자의 실리카 제조 방법 및 이로부터 제조된나노크기입자의 실리카
WO2021060202A1 (ja) 2019-09-24 2021-04-01 豊田合成株式会社 霜耐性を有する撥水膜及びその製造方法
CN114408930A (zh) * 2022-03-02 2022-04-29 南方科技大学 一种纳米SiO2及其制备方法、CO2吸附剂及其使用方法
CN114436275A (zh) * 2022-02-25 2022-05-06 南方科技大学 纳米SiO2及其制备方法、CO2吸附剂及其应用

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