JPH09242511A - カム軸のスラスト軸受構造 - Google Patents
カム軸のスラスト軸受構造Info
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- JPH09242511A JPH09242511A JP4924496A JP4924496A JPH09242511A JP H09242511 A JPH09242511 A JP H09242511A JP 4924496 A JP4924496 A JP 4924496A JP 4924496 A JP4924496 A JP 4924496A JP H09242511 A JPH09242511 A JP H09242511A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カム軸の衝突による振動や騒音を防止し、併
せて摺動部分の摩耗を防止する。 【解決手段】 本発明に係るカム軸のスラスト軸受構造
は、軸受部材2に支持されたカム軸1に、上記軸受部材
2を間に位置させて一対のフランジ部3,4を設け、そ
のうち少なくとも一方のフランジ部3,4と上記軸受部
材2との間に、カム軸長手方向に沿う所定間隔の隙間1
6を設けると共に、この隙間16に、上記軸受部材2に
固定される固定部18a,18bと、上記フランジ部
3,4のフランジ面3a,4aに沿う摺動面22を有し
た摺動部21と、上記固定部18a,18b及び摺動部
21を連結して上記摺動面22を上記フランジ面3a,
4aに押圧し面接触させるばね部20a,20bとを有
するスラスト軸受部材17を設けたものである。
せて摺動部分の摩耗を防止する。 【解決手段】 本発明に係るカム軸のスラスト軸受構造
は、軸受部材2に支持されたカム軸1に、上記軸受部材
2を間に位置させて一対のフランジ部3,4を設け、そ
のうち少なくとも一方のフランジ部3,4と上記軸受部
材2との間に、カム軸長手方向に沿う所定間隔の隙間1
6を設けると共に、この隙間16に、上記軸受部材2に
固定される固定部18a,18bと、上記フランジ部
3,4のフランジ面3a,4aに沿う摺動面22を有し
た摺動部21と、上記固定部18a,18b及び摺動部
21を連結して上記摺動面22を上記フランジ面3a,
4aに押圧し面接触させるばね部20a,20bとを有
するスラスト軸受部材17を設けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのカム軸
をその長手方向に支持するためのスラスト軸受構造に関
するものである。
をその長手方向に支持するためのスラスト軸受構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のカム軸の支持部周辺を示
す縦断面図である。図示するようにカム軸aは、その長
手方向適宜間隔毎に軸受部材bによって回転可能に支持
される(一つのみ図示)。軸受部材bは、シリンダヘッ
ドcに一体的に設けられた軸受部dと、この上部にボル
ト締結されるベアリングキャップeとからなる。そして
これらでカム軸aを挟持するようにすれば、カム軸aが
挿通穴fに挿通されて支持されるようになる。
す縦断面図である。図示するようにカム軸aは、その長
手方向適宜間隔毎に軸受部材bによって回転可能に支持
される(一つのみ図示)。軸受部材bは、シリンダヘッ
ドcに一体的に設けられた軸受部dと、この上部にボル
ト締結されるベアリングキャップeとからなる。そして
これらでカム軸aを挟持するようにすれば、カム軸aが
挿通穴fに挿通されて支持されるようになる。
【0003】カム軸aは、軸受部材bを間に位置させて
一対のフランジ部g,hを有している。一方のフランジ
部gはカム軸a自身に一体成形され、他方のフランジ部
hは、カム軸aの端部にボルトで固定されたカムギヤi
によって形成されている。これらフランジ部g,hが、
特にベアリングキャップeを挟持するようにし、カム軸
aの長手方向(スラスト方向)への移動を規制すること
になる。
一対のフランジ部g,hを有している。一方のフランジ
部gはカム軸a自身に一体成形され、他方のフランジ部
hは、カム軸aの端部にボルトで固定されたカムギヤi
によって形成されている。これらフランジ部g,hが、
特にベアリングキャップeを挟持するようにし、カム軸
aの長手方向(スラスト方向)への移動を規制すること
になる。
【0004】特に、カム軸長手方向に沿うフランジ部
g,h間の間隔は、軸受部dより幅広のベアリングキャ
ップeの幅より僅かながら(40μm程度)大きくされ、
これによって出来る僅かな隙間がカム軸aの円滑な回転
を可能とする。
g,h間の間隔は、軸受部dより幅広のベアリングキャ
ップeの幅より僅かながら(40μm程度)大きくされ、
これによって出来る僅かな隙間がカム軸aの円滑な回転
を可能とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カムギヤi
には噛合率を高めるためヘリカルギヤが採用されてお
り、このためカム軸aは駆動時にスラスト力を受け、上
記隙間の範囲内で移動するようになる。このため、フラ
ンジ部g,hがベアリングキャップeに衝突し、これに
基づく振動や騒音が発生する問題がある。
には噛合率を高めるためヘリカルギヤが採用されてお
り、このためカム軸aは駆動時にスラスト力を受け、上
記隙間の範囲内で移動するようになる。このため、フラ
ンジ部g,hがベアリングキャップeに衝突し、これに
基づく振動や騒音が発生する問題がある。
【0006】一方、実開昭62-705号公報においては、隙
間を比較的大きくしてそこに皿ばねを設け、スラスト力
を吸収しつつ直接衝突を防止するようにしている。しか
し、隙間が寸法公差やカム軸の移動に基づいて増減し、
これに応じて皿ばねが変形すると、図6に示すように、
皿ばねjが互いの摺動面k,lに対し線当たりとなり、
面圧が高くなって摩耗が顕著となる欠点がある。なお、
同公報に開示されているウェーブワッシャについても同
様である。
間を比較的大きくしてそこに皿ばねを設け、スラスト力
を吸収しつつ直接衝突を防止するようにしている。しか
し、隙間が寸法公差やカム軸の移動に基づいて増減し、
これに応じて皿ばねが変形すると、図6に示すように、
皿ばねjが互いの摺動面k,lに対し線当たりとなり、
面圧が高くなって摩耗が顕著となる欠点がある。なお、
同公報に開示されているウェーブワッシャについても同
様である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカム軸のス
ラスト軸受構造は、軸受部材に支持されたカム軸に、上
記軸受部材を間に位置させて一対のフランジ部を設け、
そのうち少なくとも一方のフランジ部と上記軸受部材と
の間に、カム軸長手方向に沿う所定間隔の隙間を設ける
と共に、この隙間に、上記軸受部材に固定される固定部
と、上記フランジ部のフランジ面に沿う摺動面を有した
摺動部と、上記固定部及び摺動部を連結して上記摺動面
を上記フランジ面に押圧し面接触させるばね部とを有す
るスラスト軸受部材を設けたものである。
ラスト軸受構造は、軸受部材に支持されたカム軸に、上
記軸受部材を間に位置させて一対のフランジ部を設け、
そのうち少なくとも一方のフランジ部と上記軸受部材と
の間に、カム軸長手方向に沿う所定間隔の隙間を設ける
と共に、この隙間に、上記軸受部材に固定される固定部
と、上記フランジ部のフランジ面に沿う摺動面を有した
摺動部と、上記固定部及び摺動部を連結して上記摺動面
を上記フランジ面に押圧し面接触させるばね部とを有す
るスラスト軸受部材を設けたものである。
【0008】これによれば、スラスト軸受部材にあっ
て、ばね部がカム軸のスラスト力を弾性変形により吸収
し、直接衝突を防止する。一方摺動部の摺動面は、ばね
部に押圧されてフランジ面に面接触するので、これによ
って面圧を下げられ、摩耗を防止できる。
て、ばね部がカム軸のスラスト力を弾性変形により吸収
し、直接衝突を防止する。一方摺動部の摺動面は、ばね
部に押圧されてフランジ面に面接触するので、これによ
って面圧を下げられ、摩耗を防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適な実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
添付図面に基づいて詳述する。
【0010】図1は、本発明に係るカム軸のスラスト軸
受構造を示す縦断面図である。1はDOHCエンジンの
シリンダ列方向に延出された一方のカム軸で、図はカム
軸1の一端部における支持部周辺を示している。カム軸
1は、軸受部材2によって回転可能に支持されると共
に、この軸受部材2を間に位置させてカム軸長手方向に
離間された一対のフランジ部3,4を有している。図中
右側のフランジ部3はカム軸1に一体的に形成され、図
中左側のフランジ部4は、カム軸1の端面にボルト5及
びワッシャ6で取り付けられたカムギヤ7によって形成
される。カムギヤ7はヘリカルギヤからなり、シリンダ
ヘッド8に対し側方外部に露出されると共に、図示しな
いもう一方のカム軸のヘリカルギヤに噛合され、エンジ
ンのクランク軸出力により回転駆動されるようになって
いる。
受構造を示す縦断面図である。1はDOHCエンジンの
シリンダ列方向に延出された一方のカム軸で、図はカム
軸1の一端部における支持部周辺を示している。カム軸
1は、軸受部材2によって回転可能に支持されると共
に、この軸受部材2を間に位置させてカム軸長手方向に
離間された一対のフランジ部3,4を有している。図中
右側のフランジ部3はカム軸1に一体的に形成され、図
中左側のフランジ部4は、カム軸1の端面にボルト5及
びワッシャ6で取り付けられたカムギヤ7によって形成
される。カムギヤ7はヘリカルギヤからなり、シリンダ
ヘッド8に対し側方外部に露出されると共に、図示しな
いもう一方のカム軸のヘリカルギヤに噛合され、エンジ
ンのクランク軸出力により回転駆動されるようになって
いる。
【0011】軸受部材2は、シリンダヘッド8に設けら
れた軸受部9と、軸受部9の上部に固定されるベアリン
グキャップ10とから主に構成される。図2も参照し
て、ベアリングキャップ10は、カム軸1に対し図2の
右側と左側とでボルト11により固定される。なおここ
ではベアリングキャップ10のボルト取付部の高さが右
側(10a)と左側(10b)とで異なっている。
れた軸受部9と、軸受部9の上部に固定されるベアリン
グキャップ10とから主に構成される。図2も参照し
て、ベアリングキャップ10は、カム軸1に対し図2の
右側と左側とでボルト11により固定される。なおここ
ではベアリングキャップ10のボルト取付部の高さが右
側(10a)と左側(10b)とで異なっている。
【0012】軸受部9とベアリングキャップ10とは、
互いに対向する断面半円状の溝12を有し、これら溝1
2同士を突き合わせることにより、カム軸1の支持部1
3を挿通させる挿通穴14を形成するようになってい
る。そして溝12の内面には比較的薄肉の滑り軸受15
が配設され、この滑り軸受15に実質的に支持されてカ
ム軸1は回転できるようになる。
互いに対向する断面半円状の溝12を有し、これら溝1
2同士を突き合わせることにより、カム軸1の支持部1
3を挿通させる挿通穴14を形成するようになってい
る。そして溝12の内面には比較的薄肉の滑り軸受15
が配設され、この滑り軸受15に実質的に支持されてカ
ム軸1は回転できるようになる。
【0013】軸受部9とベアリングキャップ10とは、
カム軸長手方向に沿う厚さがここでは同一に形成され、
カム軸1のフランジ部3,4間の距離はその厚さより大
きい。従って、軸受部9又はベアリングキャップ10と
フランジ部3,4との間には、カム軸長手方向に沿う所
定間隔の隙間16が形成されることになる。特に隙間1
6は、軸受部9又はベアリングキャップ10のカム軸長
手方向両側に設けられる。そしてこれら隙間16に、詳
しくはベアリングキャップ10とフランジ部3,4とが
なす上半分の隙間16に、後述するスラスト軸受部材1
7が配設されることとなる。
カム軸長手方向に沿う厚さがここでは同一に形成され、
カム軸1のフランジ部3,4間の距離はその厚さより大
きい。従って、軸受部9又はベアリングキャップ10と
フランジ部3,4との間には、カム軸長手方向に沿う所
定間隔の隙間16が形成されることになる。特に隙間1
6は、軸受部9又はベアリングキャップ10のカム軸長
手方向両側に設けられる。そしてこれら隙間16に、詳
しくはベアリングキャップ10とフランジ部3,4とが
なす上半分の隙間16に、後述するスラスト軸受部材1
7が配設されることとなる。
【0014】なお、以上の構成は、エンジンの各シリン
ダ間や他端部におけるカム軸支持部に対しても可能であ
る。ただし、他方の端部においてはカムギヤ7が設けら
れず、別のフランジ部(例えばワッシャによる)が設け
られることになる。また上述の構成においては、ベアリ
ングキャップ10を軸受部9と同一厚さに加工して、図
5に示した従来品を流用している。このことによって低
コスト化を図れ、既存のものへの適用も可能となる。
ダ間や他端部におけるカム軸支持部に対しても可能であ
る。ただし、他方の端部においてはカムギヤ7が設けら
れず、別のフランジ部(例えばワッシャによる)が設け
られることになる。また上述の構成においては、ベアリ
ングキャップ10を軸受部9と同一厚さに加工して、図
5に示した従来品を流用している。このことによって低
コスト化を図れ、既存のものへの適用も可能となる。
【0015】次に、図3はかかるスラスト軸受部材17
を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側
面図である。なお図3(b)において、紙面手前側を前
側、紙面奥側を後側、左側及び右側をそれぞれ左側及び
右側というものとする。
を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側
面図である。なお図3(b)において、紙面手前側を前
側、紙面奥側を後側、左側及び右側をそれぞれ左側及び
右側というものとする。
【0016】図示するように、スラスト軸受部材17
は、比較的弾性に富むばね材料等の金属板により一体成
形されている。スラスト軸受部材17は、ベアリングキ
ャップ10のボルト取付部10a,10bに、上記ボル
ト11で共締めされる一対の固定部18a,18bを有
している。各固定部18a,18bは各ボルト取付部1
0a,10bに対応して高さが異なっており、各固定部
18a,18bにはボルト11を挿通させるための穴1
9a,19bがそれぞれ形成される。また各固定部18
a,18bの前後側端縁部はそれぞれ下方に折曲され、
これによって各固定部18a,18bは上記各ボルト取
付部10a,10bの上面部に被さって係合し、確実に
位置決めされるようになっている。
は、比較的弾性に富むばね材料等の金属板により一体成
形されている。スラスト軸受部材17は、ベアリングキ
ャップ10のボルト取付部10a,10bに、上記ボル
ト11で共締めされる一対の固定部18a,18bを有
している。各固定部18a,18bは各ボルト取付部1
0a,10bに対応して高さが異なっており、各固定部
18a,18bにはボルト11を挿通させるための穴1
9a,19bがそれぞれ形成される。また各固定部18
a,18bの前後側端縁部はそれぞれ下方に折曲され、
これによって各固定部18a,18bは上記各ボルト取
付部10a,10bの上面部に被さって係合し、確実に
位置決めされるようになっている。
【0017】各固定部18a,18bの前後側端縁部か
らは、脚状のばね部20a,20bが前後側に開くよう
にして斜め下方に延出されている。そして前後側それぞ
れにおいて、ばね部20a,20bの下端同士を結ぶ摺
動部21が設けられる。つまりばね部20a,20b
は、各固定部18a,18bと摺動部21とを連結して
いる。なお左側のばね部20bは、摺動部21を避ける
ようにクランク状に湾曲されている。
らは、脚状のばね部20a,20bが前後側に開くよう
にして斜め下方に延出されている。そして前後側それぞ
れにおいて、ばね部20a,20bの下端同士を結ぶ摺
動部21が設けられる。つまりばね部20a,20b
は、各固定部18a,18bと摺動部21とを連結して
いる。なお左側のばね部20bは、摺動部21を避ける
ようにクランク状に湾曲されている。
【0018】摺動部21は上方に向かう半環状に形成さ
れ、斜めのばね部20a,20bから垂直ないし鉛直方
向に起こされると共に、その前方或いは後方に臨む面が
上記フランジ部3,4と摺動する所定面積を有した摺動
面22となる。詳しくは図1に示すように、フランジ部
3,4は、それら対向面が環状のフランジ面3a,4a
となっており、摺動面22は、それらフランジ面3a,
4aの上半分の部分に沿って半環状に延出されている。
れ、斜めのばね部20a,20bから垂直ないし鉛直方
向に起こされると共に、その前方或いは後方に臨む面が
上記フランジ部3,4と摺動する所定面積を有した摺動
面22となる。詳しくは図1に示すように、フランジ部
3,4は、それら対向面が環状のフランジ面3a,4a
となっており、摺動面22は、それらフランジ面3a,
4aの上半分の部分に沿って半環状に延出されている。
【0019】図3に戻って、摺動部21の下端縁部は前
後側に閉じるように折曲され、この折曲部分により、詳
しくは後述するが、摺動面22及びフランジ面3a,4
a間に潤滑油を迎え入れるための傾斜部23a,23b
が形成される。そして摺動部21の上端縁部にも、潤滑
油を貯留するための半円状の凹部24が形成される。次
にかかる形態の作用について説明する。
後側に閉じるように折曲され、この折曲部分により、詳
しくは後述するが、摺動面22及びフランジ面3a,4
a間に潤滑油を迎え入れるための傾斜部23a,23b
が形成される。そして摺動部21の上端縁部にも、潤滑
油を貯留するための半円状の凹部24が形成される。次
にかかる形態の作用について説明する。
【0020】図1,図2に示すように、上記スラスト軸
受部材17は、前述したように各固定部18a,18b
をベアリングキャップ10上に被せてボルト11で固定
し、摺動部21及びばね部20a,20bを、ベアリン
グキャップ10とフランジ部3,4とがなす上半分の隙
間16に挿入して使用される。こうすると、ばね部20
a,20bがベアリングキャップ10を跨ぐようにな
り、摺動部21はばね部20a,20bの弾発力により
フランジ部3,4に押圧され、摺動面22はフランジ面
3a,4aに完全に面接触するようになる。そして両フ
ランジ部3,4が受ける押圧力で、カム軸1は、フラン
ジ部3,4の中間位置と軸受部材2の幅中心位置が一致
するよう、スラスト方向に自ずと位置決めされる。
受部材17は、前述したように各固定部18a,18b
をベアリングキャップ10上に被せてボルト11で固定
し、摺動部21及びばね部20a,20bを、ベアリン
グキャップ10とフランジ部3,4とがなす上半分の隙
間16に挿入して使用される。こうすると、ばね部20
a,20bがベアリングキャップ10を跨ぐようにな
り、摺動部21はばね部20a,20bの弾発力により
フランジ部3,4に押圧され、摺動面22はフランジ面
3a,4aに完全に面接触するようになる。そして両フ
ランジ部3,4が受ける押圧力で、カム軸1は、フラン
ジ部3,4の中間位置と軸受部材2の幅中心位置が一致
するよう、スラスト方向に自ずと位置決めされる。
【0021】さらに、ばね部20a,20bは、カムギ
ヤ7の駆動時にカム軸1が発生するスラスト力以上の弾
発力を発生し、これによってカム軸1はスラスト方向へ
の移動ができなくなる。これによって、フランジ部3,
4と軸受部材2との衝突は完全に防止され、これに起因
する振動や騒音を完全に防止することができる。
ヤ7の駆動時にカム軸1が発生するスラスト力以上の弾
発力を発生し、これによってカム軸1はスラスト方向へ
の移動ができなくなる。これによって、フランジ部3,
4と軸受部材2との衝突は完全に防止され、これに起因
する振動や騒音を完全に防止することができる。
【0022】また、カム軸1の回転に伴い、回転するフ
ランジ面3a,4aに対し摺動面22が静止状態で摺動
するようになるが、このときにおいても摺動面22がフ
ランジ面3a,4aに常時面接触し、且つ比較的大きい
接触面積を有するため、これにより面圧を下げられ、摺
動部分の摩耗を防止でき、耐久性を大巾に向上すること
ができる。
ランジ面3a,4aに対し摺動面22が静止状態で摺動
するようになるが、このときにおいても摺動面22がフ
ランジ面3a,4aに常時面接触し、且つ比較的大きい
接触面積を有するため、これにより面圧を下げられ、摺
動部分の摩耗を防止でき、耐久性を大巾に向上すること
ができる。
【0023】さらに、軸受部材2の両側に隙間16を設
け、共通の固定部18a,18bに摺動部21及びばね
部20a,20bを一対ずつ設けて両隙間16に挿入す
るようにしたため、組立てが非常に容易であると共に、
いずれの方向のスラスト力も吸収できるようになり、衝
突防止を促進し、位置の安定度を増すことができる。
け、共通の固定部18a,18bに摺動部21及びばね
部20a,20bを一対ずつ設けて両隙間16に挿入す
るようにしたため、組立てが非常に容易であると共に、
いずれの方向のスラスト力も吸収できるようになり、衝
突防止を促進し、位置の安定度を増すことができる。
【0024】また、環状のフランジ面3a,4aに沿っ
て摺動面22を半環状に形成したため、接触面積を大き
くとれ、摩耗の抑制に効果的である。
て摺動面22を半環状に形成したため、接触面積を大き
くとれ、摩耗の抑制に効果的である。
【0025】加えて、特に一方の傾斜部23aが、摺動
面22及びフランジ面3a,4a間に潤滑油を迎え入れ
るため、摩耗の一層の防止を図ることができる。
面22及びフランジ面3a,4a間に潤滑油を迎え入れ
るため、摩耗の一層の防止を図ることができる。
【0026】即ち、図2を参照して、カム軸1の回転方
向は矢示する通りであり、摺動部21においては図中右
側の傾斜部23aが回転方向後方側の端部、左側の傾斜
部23bが回転方向前方側の端部となる。図4に示すよ
うに、フランジ面4a(及び3a)には動弁系潤滑のた
めの潤滑油が付着しており、これが傾斜部23aによっ
て塞き止められ或いは迎え入れられ、フランジ面3a,
4aの移動とともに摺動面間にひきずり込まれる。これ
によって摺動面間の潤滑が達成され、摩耗防止を図るこ
とができる。
向は矢示する通りであり、摺動部21においては図中右
側の傾斜部23aが回転方向後方側の端部、左側の傾斜
部23bが回転方向前方側の端部となる。図4に示すよ
うに、フランジ面4a(及び3a)には動弁系潤滑のた
めの潤滑油が付着しており、これが傾斜部23aによっ
て塞き止められ或いは迎え入れられ、フランジ面3a,
4aの移動とともに摺動面間にひきずり込まれる。これ
によって摺動面間の潤滑が達成され、摩耗防止を図るこ
とができる。
【0027】ここで、一方の傾斜部23aにおいては、
フランジ面3a,4aが対向方向から向かってくるた
め、潤滑油を迎え入れるような迎え角を有することにな
るが、他方の傾斜部23bにおいては、フランジ面3
a,4aが離れるように移動するため、そのような潤滑
油を迎え入れる効果がない。よって、少なくとも回転方
向後方側の傾斜部23aがあればよいが、他方の傾斜部
23bは回転方向が逆の場合に後方側となるので、これ
を設けておくと回転方向が逆のカム軸に適用することが
でき、便利である。また、これら傾斜部23a,23b
は同時に成形できるので製作が容易である。
フランジ面3a,4aが対向方向から向かってくるた
め、潤滑油を迎え入れるような迎え角を有することにな
るが、他方の傾斜部23bにおいては、フランジ面3
a,4aが離れるように移動するため、そのような潤滑
油を迎え入れる効果がない。よって、少なくとも回転方
向後方側の傾斜部23aがあればよいが、他方の傾斜部
23bは回転方向が逆の場合に後方側となるので、これ
を設けておくと回転方向が逆のカム軸に適用することが
でき、便利である。また、これら傾斜部23a,23b
は同時に成形できるので製作が容易である。
【0028】そして同様に、凹部24も、フランジ面3
a,4aに付着する潤滑油を貯留し、且つフランジ面3
a,4aの移動によって摺動面間にひきずり込ませる。
よってさらなる潤滑が可能となって、摩耗防止を促進す
ることができる。なお、凹部24は摺動部21の端縁部
のどこに設けてもよく、どの位置においても、フランジ
面3a,4aの潤滑油を貯留してひきずり込ませること
ができる。ただし、本形態の如く凹部24を上端位置に
設けると、回転方向からの潤滑油に加え、上方から流下
してきた潤滑油をも貯留し、且つそれを重力によっても
ひきずり込ませることができ、有利である。
a,4aに付着する潤滑油を貯留し、且つフランジ面3
a,4aの移動によって摺動面間にひきずり込ませる。
よってさらなる潤滑が可能となって、摩耗防止を促進す
ることができる。なお、凹部24は摺動部21の端縁部
のどこに設けてもよく、どの位置においても、フランジ
面3a,4aの潤滑油を貯留してひきずり込ませること
ができる。ただし、本形態の如く凹部24を上端位置に
設けると、回転方向からの潤滑油に加え、上方から流下
してきた潤滑油をも貯留し、且つそれを重力によっても
ひきずり込ませることができ、有利である。
【0029】他、かかるスラスト軸受部材17は一体成
形品であるため、低コストで量産可能で高い信頼性を発
揮できるメリットもある。
形品であるため、低コストで量産可能で高い信頼性を発
揮できるメリットもある。
【0030】次に、本発明に係る他の形態としては次の
ようなものも考えられる。
ようなものも考えられる。
【0031】例えば、隙間を片側のみとし、そこに片側
相当のばね部と摺動部のみを有するスラスト軸受部材を
設けるようにしてもよい。また、スラスト軸受部材にあ
って、固定部をボルト止めせず溝等に係合させる方法で
固定してもよいし、二分割でなく一つのものとしてもよ
い。さらに、ばね部をカム軸のスラスト力で変形し得る
ようにし、カム軸に衝突を生じさせない範囲で若干のス
ラスト方向の移動を許容するようにしてもよい。このと
きにおいては、スラスト力によってばね部が弾性変形
し、摺動部をフランジ部と常に平行になるよう移動さ
せ、互いの面接触を常時維持することとなる。そしてま
た、摺動部乃至摺動面は半環状に限らず、面接触に十分
な面積を有していれば他の形状、例えば完全な環状とす
ることも可能である。さらに摺動面の一部を凹状に窪ま
せ、これに作動油を貯留させるようにしてもよい。
相当のばね部と摺動部のみを有するスラスト軸受部材を
設けるようにしてもよい。また、スラスト軸受部材にあ
って、固定部をボルト止めせず溝等に係合させる方法で
固定してもよいし、二分割でなく一つのものとしてもよ
い。さらに、ばね部をカム軸のスラスト力で変形し得る
ようにし、カム軸に衝突を生じさせない範囲で若干のス
ラスト方向の移動を許容するようにしてもよい。このと
きにおいては、スラスト力によってばね部が弾性変形
し、摺動部をフランジ部と常に平行になるよう移動さ
せ、互いの面接触を常時維持することとなる。そしてま
た、摺動部乃至摺動面は半環状に限らず、面接触に十分
な面積を有していれば他の形状、例えば完全な環状とす
ることも可能である。さらに摺動面の一部を凹状に窪ま
せ、これに作動油を貯留させるようにしてもよい。
【0032】このように、他の形態は様々考えられ、本
発明は上記形態に限定されるものではない。
発明は上記形態に限定されるものではない。
【0033】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
る。
【0034】(1) カム軸の衝突による振動や騒音を
防止でき、併せて摺動部分の摩耗を防止でき、耐久性を
大巾に向上することができる。
防止でき、併せて摺動部分の摩耗を防止でき、耐久性を
大巾に向上することができる。
【図1】本発明に係るカム軸のスラスト軸受構造を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】スラスト軸受部材を示し、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図4】傾斜部における潤滑油導入の様子を示す図であ
る。
る。
【図5】従来のカム軸のスラスト軸受構造を示す縦断面
図である。
図である。
【図6】従来の皿ばねが線当たりする様子を示す拡大断
面図である。
面図である。
1 カム軸 2 軸受部材 3,4 フランジ部 3a,4a フランジ面 16 隙間 17 スラスト軸受部材 18a,18b 固定部 20a,20b ばね部 21 摺動部 22 摺動面 23a,23b 傾斜部 24 凹部
Claims (5)
- 【請求項1】 軸受部材に支持されたカム軸に、上記軸
受部材を間に位置させて一対のフランジ部を設け、その
うち少なくとも一方のフランジ部と上記軸受部材との間
に、カム軸長手方向に沿う所定間隔の隙間を設けると共
に、該隙間に、上記軸受部材に固定される固定部と、上
記フランジ部のフランジ面に沿う摺動面を有した摺動部
と、上記固定部及び摺動部を連結して上記摺動面を上記
フランジ面に押圧し面接触させるばね部とを有するスラ
スト軸受部材を設けたことを特徴とするカム軸のスラス
ト軸受構造。 - 【請求項2】 上記隙間が、それぞれの上記フランジ部
と上記軸受部材との間に設けられ、上記スラスト軸受部
材が、共通の上記固定部と、それぞれの上記隙間に対応
した一対ずつの上記摺動部及びばね部とを有する請求項
1記載のカム軸のスラスト軸受構造。 - 【請求項3】 上記フランジ面が環状に形成され、上記
摺動面が半環状に形成された請求項1又は2記載のカム
軸のスラスト軸受構造。 - 【請求項4】 上記摺動部が、そのカム軸回転方向後方
側の端部に、上記フランジ面及び上記摺動面間に潤滑油
を迎え入れるための傾斜部を有する請求項1乃至3いず
れかに記載のカム軸のスラスト軸受構造。 - 【請求項5】 上記摺動部が、潤滑油を貯留するための
凹部を有する請求項1乃至4いずれかに記載のカム軸の
スラスト軸受構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4924496A JPH09242511A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | カム軸のスラスト軸受構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4924496A JPH09242511A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | カム軸のスラスト軸受構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09242511A true JPH09242511A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12825455
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4924496A Pending JPH09242511A (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | カム軸のスラスト軸受構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09242511A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1865156A1 (en) * | 2006-06-07 | 2007-12-12 | Ford Global Technologies, LLC | A camshaft system for an internal combustion engine |
| JP2009236162A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Jtekt Corp | カムシャフトの軸受装置 |
| WO2011136394A1 (en) | 2010-04-30 | 2011-11-03 | Dow Corning Toray Co., Ltd. | Powder treatment agent comprising sugar alcohol -modified organopolysiloxane |
| KR101154393B1 (ko) * | 2006-09-08 | 2012-06-15 | 현대자동차주식회사 | 가변 밸브 리프트 시스템용 다이나믹 캠샤프트 마운팅장치 |
| US8539860B2 (en) | 2007-11-27 | 2013-09-24 | Jtekt Corporation | Shaft apparatus with bearing |
| JP2015031231A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | 株式会社クボタ | エンジンの回転軸の軸受装置 |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP4924496A patent/JPH09242511A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1865156A1 (en) * | 2006-06-07 | 2007-12-12 | Ford Global Technologies, LLC | A camshaft system for an internal combustion engine |
| US8511269B2 (en) | 2006-06-07 | 2013-08-20 | Ford Global Technologies | Camshaft system for internal combustion engine |
| KR101154393B1 (ko) * | 2006-09-08 | 2012-06-15 | 현대자동차주식회사 | 가변 밸브 리프트 시스템용 다이나믹 캠샤프트 마운팅장치 |
| US8539860B2 (en) | 2007-11-27 | 2013-09-24 | Jtekt Corporation | Shaft apparatus with bearing |
| JP2009236162A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Jtekt Corp | カムシャフトの軸受装置 |
| WO2011136394A1 (en) | 2010-04-30 | 2011-11-03 | Dow Corning Toray Co., Ltd. | Powder treatment agent comprising sugar alcohol -modified organopolysiloxane |
| JP2015031231A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | 株式会社クボタ | エンジンの回転軸の軸受装置 |
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