JPH0924269A - リン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法 - Google Patents
リン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法Info
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- JPH0924269A JPH0924269A JP7198191A JP19819195A JPH0924269A JP H0924269 A JPH0924269 A JP H0924269A JP 7198191 A JP7198191 A JP 7198191A JP 19819195 A JP19819195 A JP 19819195A JP H0924269 A JPH0924269 A JP H0924269A
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- A61K9/1277—Preparation processes; Proliposomes
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- B01F—MIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
- B01F23/00—Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
- B01F23/40—Mixing liquids with liquids; Emulsifying
- B01F23/41—Emulsifying
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- B01F33/71—Mixers specially adapted for working at sub- or super-atmospheric pressure, e.g. combined with de-foaming working at super-atmospheric pressure, e.g. in pressurised vessels
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- Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 より小さなエネルギーで、またより短い処理
時間で、安定性の高いより小さな平均粒子径のマイクロ
カプセル(脂肪乳剤やリポソーム)を製造する方法の提
供を図る。 【解決手段】 処理物の少なくとも1種としてリン脂質
を用い、この処理物を高速回転型分散機1にて分散させ
る工程に際して、高速回転型分散機1の処理槽2内を処
理物のみで満たすと共に、この処理槽2内を処理物によ
る加圧下になした状態で、高速回転による分散を行う。
この処理物に対して精密分散を行う際には、気相に接触
させずに高圧ホモジナイザー等の精密分散装置3に移送
して精密分散を行う。
時間で、安定性の高いより小さな平均粒子径のマイクロ
カプセル(脂肪乳剤やリポソーム)を製造する方法の提
供を図る。 【解決手段】 処理物の少なくとも1種としてリン脂質
を用い、この処理物を高速回転型分散機1にて分散させ
る工程に際して、高速回転型分散機1の処理槽2内を処
理物のみで満たすと共に、この処理槽2内を処理物によ
る加圧下になした状態で、高速回転による分散を行う。
この処理物に対して精密分散を行う際には、気相に接触
させずに高圧ホモジナイザー等の精密分散装置3に移送
して精密分散を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、リン脂質を使っ
たマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)の製造方
法に関する。
たマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、リン脂質を使ったマイクロカプセ
ル(脂肪乳剤やリポソーム)は、医薬品等の薬剤や化粧
品、機能性食品等に用いられているが、これは一般に、
予備分散機と、精密分散機によって製造されている。予
備分散機には、高速回転型分散機が最も広く用いられて
おり、精密分散機には高圧ホモジナイザーが用いられて
いる。図3は、この高速回転型分散機101と高圧ホモ
ジナイザー201とを用いた製造装置の概念図であり、
高速回転型分散機101に処理物を投入して羽根103
を高速回転させて処理物の連続相に分散相を予備的に分
散させる。そして、予備分散した処理物をポンプ301
を介して高圧ホモジナイザー201に送り、精密分散さ
せ、調剤が完了する。尚、高圧ホモジナイザー201か
ら取り出された処理物は、図のように、再度、高速回転
型分散機101に戻されることもあり、また、高圧ホモ
ジナイザー201のみを数回通過させることもある。
ル(脂肪乳剤やリポソーム)は、医薬品等の薬剤や化粧
品、機能性食品等に用いられているが、これは一般に、
予備分散機と、精密分散機によって製造されている。予
備分散機には、高速回転型分散機が最も広く用いられて
おり、精密分散機には高圧ホモジナイザーが用いられて
いる。図3は、この高速回転型分散機101と高圧ホモ
ジナイザー201とを用いた製造装置の概念図であり、
高速回転型分散機101に処理物を投入して羽根103
を高速回転させて処理物の連続相に分散相を予備的に分
散させる。そして、予備分散した処理物をポンプ301
を介して高圧ホモジナイザー201に送り、精密分散さ
せ、調剤が完了する。尚、高圧ホモジナイザー201か
ら取り出された処理物は、図のように、再度、高速回転
型分散機101に戻されることもあり、また、高圧ホモ
ジナイザー201のみを数回通過させることもある。
【0003】リポソームの場合には、処理物として、水
及び/又は水溶性薬剤を含有する連続相と、リン脂質及
び/又は脂溶性薬剤を含有する分散相とを用いる。ま
た、脂肪乳剤の場合には、処理物として、水及び/又は
水溶性成分を含有する連続相と、油及び/又は脂溶性薬
剤を含有する分散相と、リン脂質を含有する界面活性剤
とを用いる。
及び/又は水溶性薬剤を含有する連続相と、リン脂質及
び/又は脂溶性薬剤を含有する分散相とを用いる。ま
た、脂肪乳剤の場合には、処理物として、水及び/又は
水溶性成分を含有する連続相と、油及び/又は脂溶性薬
剤を含有する分散相と、リン脂質を含有する界面活性剤
とを用いる。
【0004】予備分散は、これらの処理物sを、高速回
転型分散機101の処理槽102内に適当な液面高さま
で投入し、羽根103を高速回転させ、処理物に羽根の
回転によるせん断力を加えることにより、分散処理をな
すものである。他方、精密分散は、予備分散された処理
物に、高圧を加えることによって、分散処理を行うもの
であり、目的とする平均粒子径のマイクロカプセル(脂
肪乳剤やリポソーム)を得るために、数回乃至数十回、
繰り返し、高圧ホモジナイザー201による処理を行っ
ている。
転型分散機101の処理槽102内に適当な液面高さま
で投入し、羽根103を高速回転させ、処理物に羽根の
回転によるせん断力を加えることにより、分散処理をな
すものである。他方、精密分散は、予備分散された処理
物に、高圧を加えることによって、分散処理を行うもの
であり、目的とする平均粒子径のマイクロカプセル(脂
肪乳剤やリポソーム)を得るために、数回乃至数十回、
繰り返し、高圧ホモジナイザー201による処理を行っ
ている。
【0005】ところで、マイクロカプセル(脂肪乳剤や
リポソーム)は、粒子径を小さくするほど生態内での機
能からの観点から好ましい場合が多いが、粒子径を小さ
くするには、より大きなエネルギーを処理物に対して加
える必要があるとされていた。具体的には、より小さな
粒子径のマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)を
得るには、高圧ホモジナイザーによる加圧圧力を高める
必要があり、また、高圧ホモジナイザーによる処理回数
を増加させる必要があるとされていた。そして、より小
さな粒子径のマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソー
ム)を得るために、リン脂質を含有する界面活性剤濃度
をあげたり加圧圧力及び処理回数を増加させてきたが、
リン脂質濃度を1.2%前後、油脂10%以上の脂肪乳
剤の系では、平均粒子径が150nm以下のものを得る
ことは、実質的に不可能であると言われる段階にまで至
っている。
リポソーム)は、粒子径を小さくするほど生態内での機
能からの観点から好ましい場合が多いが、粒子径を小さ
くするには、より大きなエネルギーを処理物に対して加
える必要があるとされていた。具体的には、より小さな
粒子径のマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)を
得るには、高圧ホモジナイザーによる加圧圧力を高める
必要があり、また、高圧ホモジナイザーによる処理回数
を増加させる必要があるとされていた。そして、より小
さな粒子径のマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソー
ム)を得るために、リン脂質を含有する界面活性剤濃度
をあげたり加圧圧力及び処理回数を増加させてきたが、
リン脂質濃度を1.2%前後、油脂10%以上の脂肪乳
剤の系では、平均粒子径が150nm以下のものを得る
ことは、実質的に不可能であると言われる段階にまで至
っている。
【0006】また、この種のマイクロカプセル(脂肪乳
剤やリポソーム)自体、或いは、この種のマイクロカプ
セル(脂肪乳剤やリポソーム)を用いた製品(医薬品等
の薬剤、化粧品、機能性食品等)の安定性を高めるため
には、マイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)の平
均粒子径を小さくする必要があると考えられていた。即
ち、平均粒子径が比較的大きなマイクロカプセル(脂肪
乳剤やリポソーム)の場合、経時変化によって分離し易
く、これを改善するためには、より大きなエネルギーを
処理物に対して加え、マイクロカプセル(脂肪乳剤やリ
ポソーム)の平均粒子径を小さくする必要があるとされ
ていた。
剤やリポソーム)自体、或いは、この種のマイクロカプ
セル(脂肪乳剤やリポソーム)を用いた製品(医薬品等
の薬剤、化粧品、機能性食品等)の安定性を高めるため
には、マイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)の平
均粒子径を小さくする必要があると考えられていた。即
ち、平均粒子径が比較的大きなマイクロカプセル(脂肪
乳剤やリポソーム)の場合、経時変化によって分離し易
く、これを改善するためには、より大きなエネルギーを
処理物に対して加え、マイクロカプセル(脂肪乳剤やリ
ポソーム)の平均粒子径を小さくする必要があるとされ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本願発明の
目的は、従来の方法に比して、より小さなエネルギー
(具体的には、高速回転型分散機の羽根により処理物に
対して加えられる力や高圧ホモジナイザー等の精密分散
機にて処理物に対して加えられる力)で、またより短い
処理時間で、目的の平均粒子径のマイクロカプセル(脂
肪乳剤やリポソーム)を製造する方法を提供することに
ある。
目的は、従来の方法に比して、より小さなエネルギー
(具体的には、高速回転型分散機の羽根により処理物に
対して加えられる力や高圧ホモジナイザー等の精密分散
機にて処理物に対して加えられる力)で、またより短い
処理時間で、目的の平均粒子径のマイクロカプセル(脂
肪乳剤やリポソーム)を製造する方法を提供することに
ある。
【0008】また、この事を逆に言えば、加えられるエ
ネルギー(具体的には、高速回転型分散機の羽根により
処理物に対して加えられる力や高圧ホモジナイザー等の
精密分散機にて処理物に対して加えられる力)及び処理
時間が、従来の方法と同一の場合において、より小さな
平均粒子径のマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソー
ム)を製造することができる方法を提供することにあ
る。
ネルギー(具体的には、高速回転型分散機の羽根により
処理物に対して加えられる力や高圧ホモジナイザー等の
精密分散機にて処理物に対して加えられる力)及び処理
時間が、従来の方法と同一の場合において、より小さな
平均粒子径のマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソー
ム)を製造することができる方法を提供することにあ
る。
【0009】さらに、本願発明の他の目的は、長期間に
渡って安定性の高いマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポ
ソーム)を製造することができる方法を提供することに
ある。さらに詳しくは、従来の方法により得られたマイ
クロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)と比較するに際
して、平均粒子径を同一として比較した場合にあって
も、或いは、加えられるエネルギーの大きさ或いは時間
を同一とし場合にあっても、いずれの場合にも、従来の
方法に比して、安定性の向上したマイクロカプセル(脂
肪乳剤やリポソーム)製造することのできる方法を提供
せんとするものである。
渡って安定性の高いマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポ
ソーム)を製造することができる方法を提供することに
ある。さらに詳しくは、従来の方法により得られたマイ
クロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)と比較するに際
して、平均粒子径を同一として比較した場合にあって
も、或いは、加えられるエネルギーの大きさ或いは時間
を同一とし場合にあっても、いずれの場合にも、従来の
方法に比して、安定性の向上したマイクロカプセル(脂
肪乳剤やリポソーム)製造することのできる方法を提供
せんとするものである。
【0010】また、本願発明のさらに他の目的は、従来
の方法によって製造されるマイクロカプセル(脂肪乳剤
やリポソーム)に比して、平均粒子径が小さく、安定性
の高いマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)製造
することのできる方法を提供せんとするものである。
の方法によって製造されるマイクロカプセル(脂肪乳剤
やリポソーム)に比して、平均粒子径が小さく、安定性
の高いマイクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)製造
することのできる方法を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来の方法は、平均粒子
径の小径化或いは安定性の向上と言った課題に対して、
処理物に対して加えられるエネルギーを主眼としてその
改良を図ってきたものであったが、本願発明は、従来着
目されていなかった泡、特に肉眼では識別不可能な微小
の泡沫に注目することにより、従来の課題を解決せんと
するものである。即ち、処理物の少なくとも1種として
リン脂質を用い、この処理物を高速回転型分散機にて分
散させることにより、リン脂質を使ったマイクロカプセ
ルを製造する方法において、高速回転型分散機の処理槽
内を処理物のみで満たすと共に、この処理槽内を処理物
による加圧下になした状態で、高速回転による分散を行
うことを特徴とするリン脂質を使ったマイクロカプセル
の製造方法を提供することにより、上記の課題を解決す
る。
径の小径化或いは安定性の向上と言った課題に対して、
処理物に対して加えられるエネルギーを主眼としてその
改良を図ってきたものであったが、本願発明は、従来着
目されていなかった泡、特に肉眼では識別不可能な微小
の泡沫に注目することにより、従来の課題を解決せんと
するものである。即ち、処理物の少なくとも1種として
リン脂質を用い、この処理物を高速回転型分散機にて分
散させることにより、リン脂質を使ったマイクロカプセ
ルを製造する方法において、高速回転型分散機の処理槽
内を処理物のみで満たすと共に、この処理槽内を処理物
による加圧下になした状態で、高速回転による分散を行
うことを特徴とするリン脂質を使ったマイクロカプセル
の製造方法を提供することにより、上記の課題を解決す
る。
【0012】本願発明を実施することにより、泡、特に
微小の泡沫の発生を無くし或いは抑えることができ、こ
れにより、泡、特に微小の泡沫に起因する問題を無くし
或いは減少させ、上記の課題を解決することができたも
のである。
微小の泡沫の発生を無くし或いは抑えることができ、こ
れにより、泡、特に微小の泡沫に起因する問題を無くし
或いは減少させ、上記の課題を解決することができたも
のである。
【0013】ここで、従来の方法を、泡、特に微小の泡
沫の観点から捉え直すと、高速回転式分散機101を使
って予備分散を行う場合、羽根103及び回転軸104
等の高速回転部には、キャビテーションが発生し、処理
物s中の溶存気体が気泡化する。また、大気(処理槽1
02内の処理物s上の気相k)の巻き込みによる気泡の
発生も著しい。この発生した気泡は、当然の事ながら、
分散作用により、微小な泡沫になり、肉眼では識別困難
である。
沫の観点から捉え直すと、高速回転式分散機101を使
って予備分散を行う場合、羽根103及び回転軸104
等の高速回転部には、キャビテーションが発生し、処理
物s中の溶存気体が気泡化する。また、大気(処理槽1
02内の処理物s上の気相k)の巻き込みによる気泡の
発生も著しい。この発生した気泡は、当然の事ながら、
分散作用により、微小な泡沫になり、肉眼では識別困難
である。
【0014】この微小な気泡(微少な気泡とは、気体分
子(O2 、N2 等)を含む)は、リン脂質により安定化
されて存在している可能性がある。そのメカニズムとし
ては、以下の様な仮説が考えられる。
子(O2 、N2 等)を含む)は、リン脂質により安定化
されて存在している可能性がある。そのメカニズムとし
ては、以下の様な仮説が考えられる。
【0015】即ち、この微少な気泡は、リン脂質の小泡
体内部、又は、その膜中にとりこまれ、又は、吸着され
てしまうと考えられる。この状態に陥った場合、分散目
的に外部からエネルギーを投下しても、気泡の体積変化
により、エネルギーが吸収され、目的の粒子径のものを
得にくい。と言うのも、微少な気泡は、水溶液中に油と
の共存状態で存在し、外部からエネルギーを投下して
も、そのエネルギーは容易に吸収され、分散のためのエ
ネルギーとして作用しない。
体内部、又は、その膜中にとりこまれ、又は、吸着され
てしまうと考えられる。この状態に陥った場合、分散目
的に外部からエネルギーを投下しても、気泡の体積変化
により、エネルギーが吸収され、目的の粒子径のものを
得にくい。と言うのも、微少な気泡は、水溶液中に油と
の共存状態で存在し、外部からエネルギーを投下して
も、そのエネルギーは容易に吸収され、分散のためのエ
ネルギーとして作用しない。
【0016】このような微小な気泡の存在は、肉眼で識
別不可能であり、前述のように、処理物に対して投下す
るエネルギーの観点からの改良が主として行われてお
り、泡に着目した改良は、予備分散の段階で発生した目
に見える大きな泡を取り除いたり、泡が治まり抜けるま
で待った後、精密分散を行うといった経験的な手法が試
まれるに止まっていた。ところが、このような微小な気
泡を無視した改良では、本質的な解決に到らず、言い換
えれば、どのようにすれば処理物にエネルギーを有効に
作用させ得るかと言った問題を無視した状態で、いたず
らに、高圧ホモジナイザーによる加圧圧力を高めること
により、或いは、同処理を何回も繰り返すことによっ
て、エネルギーのロスがあるものの、若干の改善を得て
いたのが現状であると言える。
別不可能であり、前述のように、処理物に対して投下す
るエネルギーの観点からの改良が主として行われてお
り、泡に着目した改良は、予備分散の段階で発生した目
に見える大きな泡を取り除いたり、泡が治まり抜けるま
で待った後、精密分散を行うといった経験的な手法が試
まれるに止まっていた。ところが、このような微小な気
泡を無視した改良では、本質的な解決に到らず、言い換
えれば、どのようにすれば処理物にエネルギーを有効に
作用させ得るかと言った問題を無視した状態で、いたず
らに、高圧ホモジナイザーによる加圧圧力を高めること
により、或いは、同処理を何回も繰り返すことによっ
て、エネルギーのロスがあるものの、若干の改善を得て
いたのが現状であると言える。
【0017】尚、微小な気泡が水溶液中に油との共存状
態で存在していると、その分、界面面積が多くなり、そ
の結果、界面活性剤の必要量が著しく多くなる。
態で存在していると、その分、界面面積が多くなり、そ
の結果、界面活性剤の必要量が著しく多くなる。
【0018】さらに、上記の様なプロセスで得られた処
理物中には、微小な安定な気泡が混入しておりそれが処
理物の長期安定性に、影響すると考えられる。例えば、
そのメカニズムとしては、微少な気泡による長時間(数
時間ないし数カ月)にわたる上昇流の形成や、また気泡
中の酸素による酸化の問題などである。
理物中には、微小な安定な気泡が混入しておりそれが処
理物の長期安定性に、影響すると考えられる。例えば、
そのメカニズムとしては、微少な気泡による長時間(数
時間ないし数カ月)にわたる上昇流の形成や、また気泡
中の酸素による酸化の問題などである。
【0019】これに対して、本願発明では、高速回転型
分散機による予備分散時に、泡の混入、発生を防止す
る。これは予備分散機の処理槽を、処理物のみ満たし
て、実質的に気相部が無い状態とし、これにより、大気
の混入を防止する。そして、さらに重要な事は、羽根を
高速回転させる際に、処理物による加圧下でそれを行う
ことにより、キャビテーションによるもので溶存気体の
気泡化を防止する(実質的に無くするか、或いは減少さ
せる)。これによって、微小な気泡の発生を抑え、投下
されるエネルギーを処理物に有効に作用させ、所期の目
的を達成する。また、本願発明の方法で得られた処理物
中には、微小な安定な気泡の混入が無いか或いは少ない
ため、前述のような上昇流が形成されにくく、処理物の
長期安定性が図られる。しかもその上、気泡中の空気に
よる酸化の問題も、発生し難くなるものである。また、
微小な気泡の存在量を減少させることができるため、そ
の分、界面面積が少なくなり、その結果、界面活性剤の
必要量を低下させることができる。
分散機による予備分散時に、泡の混入、発生を防止す
る。これは予備分散機の処理槽を、処理物のみ満たし
て、実質的に気相部が無い状態とし、これにより、大気
の混入を防止する。そして、さらに重要な事は、羽根を
高速回転させる際に、処理物による加圧下でそれを行う
ことにより、キャビテーションによるもので溶存気体の
気泡化を防止する(実質的に無くするか、或いは減少さ
せる)。これによって、微小な気泡の発生を抑え、投下
されるエネルギーを処理物に有効に作用させ、所期の目
的を達成する。また、本願発明の方法で得られた処理物
中には、微小な安定な気泡の混入が無いか或いは少ない
ため、前述のような上昇流が形成されにくく、処理物の
長期安定性が図られる。しかもその上、気泡中の空気に
よる酸化の問題も、発生し難くなるものである。また、
微小な気泡の存在量を減少させることができるため、そ
の分、界面面積が少なくなり、その結果、界面活性剤の
必要量を低下させることができる。
【0020】本願発明に用いる高速回転型分散機とは、
常温、常圧下での回転によってキャビテーションが発生
する分散機であり、具体的には、ディゾルバー型、ホモ
ミキサー型、櫛歯型等々の種々の高速回転型分散機を用
いることができる。高速回転型分散機の処理槽内を処理
物のみで満たすのは、気相との接触を極力防ぐためであ
り、若干の気相の存在があっても、微小な気泡の存在量
を減少させる効果を得ることができれば許容される。処
理槽内を処理物による加圧は、常圧より高くキャビテー
ションの発生を減少させることができれば足り、0.1
kg/cm2 以上、より好ましくは0.3kg/cm2 以上とす
るが、回転数、処理温度によって適宜変更して実施し得
る。
常温、常圧下での回転によってキャビテーションが発生
する分散機であり、具体的には、ディゾルバー型、ホモ
ミキサー型、櫛歯型等々の種々の高速回転型分散機を用
いることができる。高速回転型分散機の処理槽内を処理
物のみで満たすのは、気相との接触を極力防ぐためであ
り、若干の気相の存在があっても、微小な気泡の存在量
を減少させる効果を得ることができれば許容される。処
理槽内を処理物による加圧は、常圧より高くキャビテー
ションの発生を減少させることができれば足り、0.1
kg/cm2 以上、より好ましくは0.3kg/cm2 以上とす
るが、回転数、処理温度によって適宜変更して実施し得
る。
【0021】本願発明の処理物は、リポソームの場合に
は、処理物として、水及び/又は水溶性薬剤を含有する
連続相と、リン脂質及び/又は脂溶性薬剤を含有する分
散相とを用いることができる。また、脂肪乳剤の場合に
は、処理物として、水及び/又は水溶性成分を含有する
連続相と、油及び/又は脂溶性薬剤を含有する分散相
と、リン脂質を含有する界面活性剤とを用いることがで
きる。リン脂質(レシチン)の一例としては、卵黄リン
脂質、大豆リン脂質等のリン脂質を挙げることができ
る。水溶性或いは脂溶性の薬剤には、抗生物質、化学療
法剤、抗アレルギー用薬、循環器官用薬、抗炎症薬、抗
リウマチ薬、ホルモン、ビタミン、抗悪性腫瘍薬、造影
剤、診断用薬等の薬効成分の他、農薬、化粧品、機能性
食品における有効成分を含むものとする。油としては、
大豆油、オリーブ油等の天然油の他、合成油を用いるこ
とができる。
は、処理物として、水及び/又は水溶性薬剤を含有する
連続相と、リン脂質及び/又は脂溶性薬剤を含有する分
散相とを用いることができる。また、脂肪乳剤の場合に
は、処理物として、水及び/又は水溶性成分を含有する
連続相と、油及び/又は脂溶性薬剤を含有する分散相
と、リン脂質を含有する界面活性剤とを用いることがで
きる。リン脂質(レシチン)の一例としては、卵黄リン
脂質、大豆リン脂質等のリン脂質を挙げることができ
る。水溶性或いは脂溶性の薬剤には、抗生物質、化学療
法剤、抗アレルギー用薬、循環器官用薬、抗炎症薬、抗
リウマチ薬、ホルモン、ビタミン、抗悪性腫瘍薬、造影
剤、診断用薬等の薬効成分の他、農薬、化粧品、機能性
食品における有効成分を含むものとする。油としては、
大豆油、オリーブ油等の天然油の他、合成油を用いるこ
とができる。
【0022】上記の条件の高速回転型分散機による処理
のみで、リン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法
を実施することができるが、さらに、高圧ホモジナイザ
ーや超音波式ホモジナイザーによる精密分散を行っても
よい。この場合、高速回転型分散機による処理物を、気
相に接触させずに精密分散装置に移送して精密分散を行
うようにし、気相との接触による新たな気泡の混入を防
止する。
のみで、リン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法
を実施することができるが、さらに、高圧ホモジナイザ
ーや超音波式ホモジナイザーによる精密分散を行っても
よい。この場合、高速回転型分散機による処理物を、気
相に接触させずに精密分散装置に移送して精密分散を行
うようにし、気相との接触による新たな気泡の混入を防
止する。
【0023】また、前処理として、処理物を予め攪拌し
てもよい。この場合、攪拌時の羽根は低速で回転される
ため、分散処理時のような高速回転によるキャビテーシ
ョン問題は生じない。
てもよい。この場合、攪拌時の羽根は低速で回転される
ため、分散処理時のような高速回転によるキャビテーシ
ョン問題は生じない。
【0024】さらに、バッチ式で行う場合には、処理物
を高速回転型分散機の処理槽内に投入して、低速回転で
運転することにより処理物を攪拌する。この場合も、攪
拌時の羽根は低速で回転されるため、分散処理時のよう
な高速回転によるキャビテーション問題は生じなし、粉
末投入による包合エアーの泡技きも行える。そして、こ
の攪拌された処理物に、必要に応じて他の処理物を加
え、上記の条件による高速回転にて分散処理を行う。
を高速回転型分散機の処理槽内に投入して、低速回転で
運転することにより処理物を攪拌する。この場合も、攪
拌時の羽根は低速で回転されるため、分散処理時のよう
な高速回転によるキャビテーション問題は生じなし、粉
末投入による包合エアーの泡技きも行える。そして、こ
の攪拌された処理物に、必要に応じて他の処理物を加
え、上記の条件による高速回転にて分散処理を行う。
【0025】
【実施例】以下、本願発明の実施例を比較例と共に説明
する。
する。
【0026】まず、実施例1及び比較例1を挙げて、エ
アー混入における到着粒子径と経時的安定性の差異を検
証する。
アー混入における到着粒子径と経時的安定性の差異を検
証する。
【0027】この実施例に用いる使用機器について説明
しておくと、図1に示すように、高速回転型分散機1
を、加圧槽2に装着する。高速回転型分散機1は、エム
・テクニック株式会社製クリアミックス CLM−0.
8Sを使用する。この高速回転型分散機1は、上部に電
動機11を有し、その回転軸(図示せず)が下方に垂下
され、その下端の回転羽根(図示せず)の回転により、
分散がなされるものである。回転軸の外周には、筒状部
12が装着され、筒状部12の下端にスクリーン13が
設けられている。処理物は、回転羽根の回転によって、
回転羽根とスクリーン13との間にて分散処理がなされ
るものである。
しておくと、図1に示すように、高速回転型分散機1
を、加圧槽2に装着する。高速回転型分散機1は、エム
・テクニック株式会社製クリアミックス CLM−0.
8Sを使用する。この高速回転型分散機1は、上部に電
動機11を有し、その回転軸(図示せず)が下方に垂下
され、その下端の回転羽根(図示せず)の回転により、
分散がなされるものである。回転軸の外周には、筒状部
12が装着され、筒状部12の下端にスクリーン13が
設けられている。処理物は、回転羽根の回転によって、
回転羽根とスクリーン13との間にて分散処理がなされ
るものである。
【0028】処理槽2は、有底筒状の本体21を備え、
その開放上端に蓋体22が密閉可能に装着されたもの
で、加圧に対する耐久性を有するものを採用する。本体
21の外周には、ジャケット23が設けられ、ジャッケ
ット内に温水や冷水を通すことによって、処理槽本体2
1内の温度を調整する。処理槽本体21の上部或いは蓋
体(この実施例では、蓋体)に、処理物の取り出し口2
4を備え、この取り出し口24には、ニードル弁25等
の処理槽2内の処理物の圧力を調整する装置が設けられ
ている。また、処理槽本体21の上部或いは蓋体(この
実施例では、処理槽本体21の上部)に、排気口26が
形成され、この排気口26には、真空ポンプ(図示せ
ず)等の吸気装置を接続する。処理槽本体21の中程に
は、処理物の投入口を設ける。この実施例では、油系処
理物用投入口27と、水系処理物用投入口28とが設け
られている。処理槽本体21の底部には、ドレン29が
設けられ、その近辺には温度計等の計測機器の差し込み
口30が形成されいている。
その開放上端に蓋体22が密閉可能に装着されたもの
で、加圧に対する耐久性を有するものを採用する。本体
21の外周には、ジャケット23が設けられ、ジャッケ
ット内に温水や冷水を通すことによって、処理槽本体2
1内の温度を調整する。処理槽本体21の上部或いは蓋
体(この実施例では、蓋体)に、処理物の取り出し口2
4を備え、この取り出し口24には、ニードル弁25等
の処理槽2内の処理物の圧力を調整する装置が設けられ
ている。また、処理槽本体21の上部或いは蓋体(この
実施例では、処理槽本体21の上部)に、排気口26が
形成され、この排気口26には、真空ポンプ(図示せ
ず)等の吸気装置を接続する。処理槽本体21の中程に
は、処理物の投入口を設ける。この実施例では、油系処
理物用投入口27と、水系処理物用投入口28とが設け
られている。処理槽本体21の底部には、ドレン29が
設けられ、その近辺には温度計等の計測機器の差し込み
口30が形成されいている。
【0029】
【表1】
【0030】上記の表1に示す処理物につき、高速回転
型分散機にて、予備分散を行った。この予備分散は、常
温、大気圧下(開放)で、高速回転型分散機1の回転数
を10.000rpmにし、5分間、運転した。即ち、
処理槽2は、図1に示すものと同様のものを用いたが、
密封を行わず、大気圧化下(開放)で予備分散を行っ
た。次に、得られた予備分散後の処理物(処方物)の気
泡を抜くために真空減圧を行い、この真空減圧を行った
後の処理物(処方物)をサンプルAとする。
型分散機にて、予備分散を行った。この予備分散は、常
温、大気圧下(開放)で、高速回転型分散機1の回転数
を10.000rpmにし、5分間、運転した。即ち、
処理槽2は、図1に示すものと同様のものを用いたが、
密封を行わず、大気圧化下(開放)で予備分散を行っ
た。次に、得られた予備分散後の処理物(処方物)の気
泡を抜くために真空減圧を行い、この真空減圧を行った
後の処理物(処方物)をサンプルAとする。
【0031】実施例1 図1に示す上記の使用機器によ
って、分散処理を行う。尚、処理槽2は、上記の予備分
散に用いたものよりも、小型のものを用いた。処理槽2
を密封状態とし、気泡がその処理槽2内に残らないよう
にサンプルAを注入して、処理槽2内をサンプルA液で
100%密封した。高速回転型分散機1の回転数を2
0.000rpmにし、温度が70°Cに到達した後5
分間運転を続けた。併せて処理槽2内の圧力を1kg/cm
2 〜1.5kg/cm2 に調整した。5分後冷却水をジャケ
ット23に通す事でサンプルA液を短時間の間に30°
Cまで冷却した。回転数を適時調整し30°Cになった
所で機械を停止させ、サンプルA液を取り出し口24か
ら取り出した。これを実施例1とする。
って、分散処理を行う。尚、処理槽2は、上記の予備分
散に用いたものよりも、小型のものを用いた。処理槽2
を密封状態とし、気泡がその処理槽2内に残らないよう
にサンプルAを注入して、処理槽2内をサンプルA液で
100%密封した。高速回転型分散機1の回転数を2
0.000rpmにし、温度が70°Cに到達した後5
分間運転を続けた。併せて処理槽2内の圧力を1kg/cm
2 〜1.5kg/cm2 に調整した。5分後冷却水をジャケ
ット23に通す事でサンプルA液を短時間の間に30°
Cまで冷却した。回転数を適時調整し30°Cになった
所で機械を停止させ、サンプルA液を取り出し口24か
ら取り出した。これを実施例1とする。
【0032】比較例1 図1に示す上記の使用機器によ
って、分散処理を行うが、その際、処理槽2内に、エア
ーを残存させるようにしてサンプルA液を注入し、サン
プルA液とエアーとを処理槽2内に密封した。その他
は、上記の実施例1と同一の条件で分散し、サンプルA
液を取り出し口24から取り出した。これを比較例1と
する。
って、分散処理を行うが、その際、処理槽2内に、エア
ーを残存させるようにしてサンプルA液を注入し、サン
プルA液とエアーとを処理槽2内に密封した。その他
は、上記の実施例1と同一の条件で分散し、サンプルA
液を取り出し口24から取り出した。これを比較例1と
する。
【0033】このように、実施例1液は微少な気泡の発
生を抑止された条件下で制作された物であり、比較例1
はキャビテイションの発生又は残存エアーの巻き込みに
よる微少な気泡の影響を受けたものである。尚、肉眼の
観察では、実施例1と比較例1とに差異は認められなか
った。
生を抑止された条件下で制作された物であり、比較例1
はキャビテイションの発生又は残存エアーの巻き込みに
よる微少な気泡の影響を受けたものである。尚、肉眼の
観察では、実施例1と比較例1とに差異は認められなか
った。
【0034】(真空減圧試験)実施例1と比較例1をそ
れぞれ別の容器に移し、その容器内を真空ポンプで真空
状態とすることをにより真空減圧を行い、実施例1・比
較例1に取り込まれているエアー(気泡)の残存状態を
検証した。その結果、実施例1液の液面は変化が認めら
れなかったが、比較例1液の液面は大幅に上昇した。こ
れにより、実施例1では微少な気泡の存在が確認され
ず、他方、比較例1では、タンク内にあった残存エアー
の巻き込みとキャビテイション発生による微少な気泡の
存在が検証された。
れぞれ別の容器に移し、その容器内を真空ポンプで真空
状態とすることをにより真空減圧を行い、実施例1・比
較例1に取り込まれているエアー(気泡)の残存状態を
検証した。その結果、実施例1液の液面は変化が認めら
れなかったが、比較例1液の液面は大幅に上昇した。こ
れにより、実施例1では微少な気泡の存在が確認され
ず、他方、比較例1では、タンク内にあった残存エアー
の巻き込みとキャビテイション発生による微少な気泡の
存在が検証された。
【0035】(粒度及び標準偏差の測定と経時安定性)
次に、サンプルAと、前述の要領で真空減圧を掛けた実
施例1及び比較例1について、ブルックヘブン社の粒度
分布計ゼータプラスで粒度と標準偏差を測定し、併せて
50°C恒温槽内に2週間放置した後、粒度と標準偏差
を測定することにより、2週間の経時的安定性も検証し
た。表2に、その結果を示す。この表2から明らかなよ
うに、実施例1では、サンプルA及び比較例1に比し
て、明らかに、粒子径が小さく、且つ、均一な粒子径が
得られ、安定性が高いことが確認された。これにより、
エアーの混入の有無がリン脂質を使用したマイクロカプ
セルの到達粒子径と安定性に影響を与えているのが実証
された。
次に、サンプルAと、前述の要領で真空減圧を掛けた実
施例1及び比較例1について、ブルックヘブン社の粒度
分布計ゼータプラスで粒度と標準偏差を測定し、併せて
50°C恒温槽内に2週間放置した後、粒度と標準偏差
を測定することにより、2週間の経時的安定性も検証し
た。表2に、その結果を示す。この表2から明らかなよ
うに、実施例1では、サンプルA及び比較例1に比し
て、明らかに、粒子径が小さく、且つ、均一な粒子径が
得られ、安定性が高いことが確認された。これにより、
エアーの混入の有無がリン脂質を使用したマイクロカプ
セルの到達粒子径と安定性に影響を与えているのが実証
された。
【0036】
【表2】
【0037】次に、実施例2乃至5及び比較例2乃至6
を挙げて、高速回転型分散機の分散処理を行った後、精
密分散装置による精密分散を行った場合における、エア
ー混入の影響を確認する。
を挙げて、高速回転型分散機の分散処理を行った後、精
密分散装置による精密分散を行った場合における、エア
ー混入の影響を確認する。
【0038】
【表3】
【0039】上記の表3に示す処理物について、リン脂
質を大豆油に分散させ、それを70°Cまで加温した
(油相)。精製水にグリセリンを溶解させ、それを70
°Cまで加温した(水相)。実施例1と同様の高速回転
型分散機1を、同じく同様の処理槽2に取付け、エアー
が混入しないように、油系処理物用投入口27と、水系
処理物用投入口28とから油相と水相とを夫々投入し、
油相と水相とで処理槽2を満たして密封した。
質を大豆油に分散させ、それを70°Cまで加温した
(油相)。精製水にグリセリンを溶解させ、それを70
°Cまで加温した(水相)。実施例1と同様の高速回転
型分散機1を、同じく同様の処理槽2に取付け、エアー
が混入しないように、油系処理物用投入口27と、水系
処理物用投入口28とから油相と水相とを夫々投入し、
油相と水相とで処理槽2を満たして密封した。
【0040】高速回転型分散機の回転数を20000r
pmにし、5分間圧力を1kg/cm2〜1.5kg/cm2 に
調整しながら運転した。その処理液を実施例2とする。
pmにし、5分間圧力を1kg/cm2〜1.5kg/cm2 に
調整しながら運転した。その処理液を実施例2とする。
【0041】実施例2の液を、精密分散装置の一種であ
る高圧乳化装置マイクロフルイダイザーに、気相と接触
させずに導き、同装置にて下記の条件で処理を行い、1
パス目の処理物を実施例3、2パス目の処理物を実施例
4、3パス目の処理物を実施例5とする。
る高圧乳化装置マイクロフルイダイザーに、気相と接触
させずに導き、同装置にて下記の条件で処理を行い、1
パス目の処理物を実施例3、2パス目の処理物を実施例
4、3パス目の処理物を実施例5とする。
【0042】マイクロフルイダイザーは、マイクロフル
イディックス社(米国)製のM−110Yで冷却装置付
きである。圧力は、1400kg/cm2 であり、1パス目
の投入温度は70°C、1パス目の取り出し温度は30
°Cであった。2パス目以降は、投入温度・取り出し温
度ともに30°Cであった。マイクロフルイダイザー3
は、図2に示すように、高圧ポンプ31、インターラク
ションチャンバー32、バックプレッシャーモジュール
33及び冷却装置34を備え、投入用タンク35を介し
て、高圧ポンプ31と前記処理槽2の処理物の取り出し
口24とが接続されている。また、冷却装置34と投入
用タンク35とが接続され、1パス目の処理が終わった
処理物は、冷却装置34から投入用タンク35を経て高
圧ポンプ31に戻されて、2パス目以降がなされるもの
である。最終処理の終わった処理物は、投入用タンク3
5に設けた取り出し口(図示せず)から取り出される。
イディックス社(米国)製のM−110Yで冷却装置付
きである。圧力は、1400kg/cm2 であり、1パス目
の投入温度は70°C、1パス目の取り出し温度は30
°Cであった。2パス目以降は、投入温度・取り出し温
度ともに30°Cであった。マイクロフルイダイザー3
は、図2に示すように、高圧ポンプ31、インターラク
ションチャンバー32、バックプレッシャーモジュール
33及び冷却装置34を備え、投入用タンク35を介し
て、高圧ポンプ31と前記処理槽2の処理物の取り出し
口24とが接続されている。また、冷却装置34と投入
用タンク35とが接続され、1パス目の処理が終わった
処理物は、冷却装置34から投入用タンク35を経て高
圧ポンプ31に戻されて、2パス目以降がなされるもの
である。最終処理の終わった処理物は、投入用タンク3
5に設けた取り出し口(図示せず)から取り出される。
【0043】次に、比較例について説明すると、実施例
2と同様の処方の処理物と、高速回転型分散機1により
分散処理を行うが、その際、処理槽2内に、エアーを残
存させるようにして液相と油相とを注入し、油相と水相
とエアーとで処理槽2内に密封した。その他は、上記の
実施例2と同一の条件で分散処理し、その処理液を比較
例2とする。
2と同様の処方の処理物と、高速回転型分散機1により
分散処理を行うが、その際、処理槽2内に、エアーを残
存させるようにして液相と油相とを注入し、油相と水相
とエアーとで処理槽2内に密封した。その他は、上記の
実施例2と同一の条件で分散処理し、その処理液を比較
例2とする。
【0044】実施例3乃至5と同じ手順、条件でその処
理液を高圧乳化装置マイクロフルイダイザーで処理を行
い、1パス目の処理物を比較例3、5パス目の処理物を
比較例4、10パス目の処理物を比較例5と、30パス
目の処理物を比較例6とする。尚、用いたマイクロフル
イダイザーの処理条件は、実施例3乃至5と同様であ
り、1パス目の投入温度は70°C、1パス目の取り出
し温度は30°Cであった。2パス目以降は、投入温度
・取り出し温度ともに30°Cであった。
理液を高圧乳化装置マイクロフルイダイザーで処理を行
い、1パス目の処理物を比較例3、5パス目の処理物を
比較例4、10パス目の処理物を比較例5と、30パス
目の処理物を比較例6とする。尚、用いたマイクロフル
イダイザーの処理条件は、実施例3乃至5と同様であ
り、1パス目の投入温度は70°C、1パス目の取り出
し温度は30°Cであった。2パス目以降は、投入温度
・取り出し温度ともに30°Cであった。
【0045】(粒度と標準偏差)実施例2乃至5と比較
例2乃至6について、夫々、ブルックヘブン社の粒度分
布計ゼータプラスで粒度と標準偏差を測定した。表4
に、その結果を示す。尚、表4の実施例及び比較例の
( )内の数字は、マイクロフルイダイザーのパス数を
示す。この表4から明らかなように、本願発明によるエ
アーの混入を防止した高速回転型分散処理方法は、その
後に行われる精密分散装置で生産されるリン脂質を使用
したマイクロカプセルの到達粒子径にも好影響を与えて
いるのが確認された。
例2乃至6について、夫々、ブルックヘブン社の粒度分
布計ゼータプラスで粒度と標準偏差を測定した。表4
に、その結果を示す。尚、表4の実施例及び比較例の
( )内の数字は、マイクロフルイダイザーのパス数を
示す。この表4から明らかなように、本願発明によるエ
アーの混入を防止した高速回転型分散処理方法は、その
後に行われる精密分散装置で生産されるリン脂質を使用
したマイクロカプセルの到達粒子径にも好影響を与えて
いるのが確認された。
【0046】
【表4】
【0047】
【発明の効果】以上、本願発明は、より小さなエネルギ
ーで、またより短い処理時間で、目的の平均粒子径のマ
イクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)を製造する方
法を提供することができたものである。また、この事を
逆に言えば、加えられるエネルギー及び処理時間を同一
とした場合、より小さな平均粒子径のマイクロカプセル
(脂肪乳剤やリポソーム)を製造することができる方法
を提供し得たものである。さらに、本願発明は、長期間
に渡って安定性が高いマイクロカプセル(脂肪乳剤やリ
ポソーム)を製造することができる方法を提供し得たも
のである。
ーで、またより短い処理時間で、目的の平均粒子径のマ
イクロカプセル(脂肪乳剤やリポソーム)を製造する方
法を提供することができたものである。また、この事を
逆に言えば、加えられるエネルギー及び処理時間を同一
とした場合、より小さな平均粒子径のマイクロカプセル
(脂肪乳剤やリポソーム)を製造することができる方法
を提供し得たものである。さらに、本願発明は、長期間
に渡って安定性が高いマイクロカプセル(脂肪乳剤やリ
ポソーム)を製造することができる方法を提供し得たも
のである。
【図1】実施例の製造装置の内部構造説明図である。
【図2】同回路図である。
【図3】従来の製造装置の概念図である。
1 高速回転型分散機 2 処理槽 3 精密分散装置
Claims (6)
- 【請求項1】 処理物の少なくとも1種としてリン脂質
を用い、この処理物を高速回転型分散機にて分散させる
工程を含んだ、リン脂質を使ったマイクロカプセルの製
造方法において、 高速回転型分散機の処理槽内を処理物のみで満たすと共
に、この処理槽内を処理物による加圧下になした状態
で、高速回転による分散を行うことを特徴とするリン脂
質を使ったマイクロカプセルの製造方法。 - 【請求項2】 処理物を予め攪拌し、この攪拌された処
理物と、必要に応じて加えられる他の処理物とを前記の
高速回転型分散機の処理槽内に投入し、請求項1記載の
方法で高速回転による分散を行うことを特徴とするリン
脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法。 - 【請求項3】 処理物を高速回転型分散機の処理槽内に
投入して、低速回転で運転することにより処理物を攪拌
し、この攪拌された処理物に、必要に応じて他の処理物
を加え、請求項1記載の方法で高速回転による分散を行
うことを特徴とするリン脂質を使ったマイクロカプセル
の製造方法。 - 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の方法で処
理された処理物を、気相に接触させずに高圧ホモジナイ
ザー等の精密分散装置に移送して精密分散を行うことを
特徴とするリン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方
法。 - 【請求項5】処理物が、水及び/又は水溶性薬剤を含有
する連続相と、リン脂質及び/又は脂溶性薬剤を含有す
る分散相とを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何
れかに記載のリン脂質を使ったマイクロカプセルの製造
方法。 - 【請求項6】処理物が、水及び/又は水溶性成分を含有
する連続相と、油及び/又は脂溶性薬剤を含有する分散
相と、リン脂質を含有する界面活性剤とを含むことを特
徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のリン脂質を使
ったマイクロカプセルの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7198191A JPH0924269A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | リン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法 |
| US08/560,815 US5772929A (en) | 1995-07-10 | 1995-11-20 | Manufacturing method of microcapsule using phospholipid |
| EP96302025A EP0753340A3 (en) | 1995-07-10 | 1996-03-25 | Microcapsule manufacturing method using phospholipid |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7198191A JPH0924269A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | リン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0924269A true JPH0924269A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16386993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7198191A Pending JPH0924269A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | リン脂質を使ったマイクロカプセルの製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5772929A (ja) |
| EP (1) | EP0753340A3 (ja) |
| JP (1) | JPH0924269A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008120780A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Kazutoyo Kawasaki | 胃部検診用造影剤 |
| JP2010248269A (ja) * | 2001-06-15 | 2010-11-04 | Cornerstone Pharmaceuticals | 標的とする組織及び細胞の治療に有用なナノ粒子を含む薬剤組成物及び診断のための組成物 |
| US8951450B2 (en) | 2009-09-02 | 2015-02-10 | Biomedcore, Inc. | Apparatus and method for production of liposomes |
| JPWO2023242890A1 (ja) * | 2022-06-13 | 2023-12-21 | ||
| WO2024034002A1 (ja) | 2022-08-09 | 2024-02-15 | エム・テクニック株式会社 | 分散機及びその使用方法 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10059430A1 (de) * | 2000-11-30 | 2002-06-06 | Cognis Deutschland Gmbh | Feinteilige Emulsionen |
| GB0404993D0 (en) * | 2004-03-05 | 2004-04-07 | Univ Liverpool John Moores | Method and apparatus for producing carrier complexes |
| DE102008005673A1 (de) * | 2008-01-23 | 2009-08-20 | Universität Augsburg | Bläschen, sowie Verfahren zur Herstellung und Manipulation von Bläschen |
| CN108671826A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-10-19 | 温州伊诺韦特科技有限公司 | 一种快卡式上盖的化妆品真空搅拌器 |
Family Cites Families (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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