JPH09242802A - ショックアブソーバ - Google Patents

ショックアブソーバ

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JPH09242802A
JPH09242802A JP4934596A JP4934596A JPH09242802A JP H09242802 A JPH09242802 A JP H09242802A JP 4934596 A JP4934596 A JP 4934596A JP 4934596 A JP4934596 A JP 4934596A JP H09242802 A JPH09242802 A JP H09242802A
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JP
Japan
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main body
body case
rod
case
shock absorber
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Application number
JP4934596A
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English (en)
Inventor
Yuichi Ito
雄一 伊藤
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化に適した構造を備えるショックアブソ
ーバを提供すること。 【解決手段】 本体ケース2及びピストンロッド6を備
えるこのショックアブソーバ1は、ピストンロッド6に
加わる衝撃を流体A1 がもたらす抗力によって吸収す
る。ピストンロッド6がピストンバルブ17に当接する
ことにより、没入ストロークの中途にてケース内外連通
路15が開放される。本体ケース2内が負圧になること
により、突出ストロークにてケース内外連通路15が開
放される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークの衝撃を吸収
するショックアブソーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業用機器の可動部分の終端にはワーク
の衝撃が加わりやすいため、当該位置には何らかの衝撃
吸収用の機器が設置されることが多い。そして、このよ
うな機器の一種として、ショックアブソーバ(またはダ
ンパー)と呼ばれるものが従来より知られている。
【0003】ショックアブソーバのうち流体圧を利用し
たものは、一般的にシリンダチューブ内にピストンロッ
ドを出没可能に挿入した基本構成を有している。このピ
ストンロッドのピストン部はシリンダチューブ内に圧力
室を区画し、かつロッド部の一端はシリンダチューブか
ら外部に突出している。また、上記の圧力室内にはオイ
ル等の流体が収容されている。従って、突出しているロ
ッド部の端面にワークが当接すると、その押圧力によっ
てピストンロッドがシリンダチューブ内に没入する。こ
の場合、圧力室内のオイルが加圧され、ピストンロッド
に作用するオイルの抗力が増大する。その結果、ワーク
の衝撃が吸収されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、オイルを利
用した従来のショックアブソーバを設計する場合、シリ
ンダチューブ内に一定容積のスペースを確保しておく必
要がある。具体的にいうと、無負荷状態においてオイル
を保留しておくためのスペース、ピストンロッドの没入
時にオイルを逃がすためのスペース、ピストンロッドの
挿入体積分のスペース等である。よって、これらのスペ
ースを確保しつつショックアブソーバ全体を小型化する
ことは、設計上極めて困難であった。
【0005】上記のようにオイルを利用したもののほ
か、エアを利用したショックアブソーバも従来より幾つ
か提案されている(実公平5−18504号公報、特開
平1−145440号公報、特開平1−307531号
公報など)。これらの公報において開示されたショック
アブソーバは、いずれもシリンダ本体の外部にあるエア
を自らの内部に取り込むことができる。そして、この取
り込んだエアを圧縮することによって発生する抗力によ
り、ピストンロッドに加わるワークの衝撃を吸収するよ
うに構成されている。従って、外部にある流体を利用す
る前記各装置は、流体であるエアを保留しておくスペー
ス等が不要であるという点において有利である。
【0006】ところが、これらの従来装置には、依然と
して以下のような問題があった。実公平5−18504
号公報の従来装置では、ピストンロッドの突出ストロー
クにおいて、エアフィルタの微細孔及びバルブに透設さ
れた小孔を介してシリンダ本体内にエアが供給される。
しかし、エアの供給スピードが遅いため、突出ストロー
クの速度が遅くなってしまう。また、ピストンロッドと
ワークとが分離していて前者が後者に追動しないときに
は、シリンダ本体内にエアを自給することができなかっ
た。
【0007】特開平1−145440号公報の従来装置
では、エアを排出する経路上に多数の微細孔を有する多
孔板を設け、その微細孔の開通面積を可変とした構成を
採っている。しかし、この構成では多孔板の形成が極め
て困難であったため、小型化には不向きであった。ま
た、この装置では、エア供給経路とエア排出経路とが別
個独立であり、しかもバルブもそれぞれについて必要で
あった。よって、この点を鑑みても小型化に不向きであ
ると言わざるを得なかった。
【0008】特開平1−307531号公報の従来装置
では、シリンダ本体の外周面を包囲するようにコイルバ
ネが設けられている。このコイルバネはピストンロッド
をロッド突出方向に付勢している。従って、ピストンロ
ッドとワークとが分離していてもピストンロッドは自力
で復帰し、その際にエアを自給するようになっている。
しかし、この装置もエア供給経路とエア排出経路とが別
個独立であるため、小型化に不向きであった。また、こ
の種の従来技術では、没入ストローク端に設けられてい
るスプリングの付勢力を相当大きく設定する必要があ
り、この点においても小型化に不向きであった。
【0009】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、上記のような諸問題がない
ため小型化に向いた構造のショックアブソーバを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、本体ケースに出没可
能に設けられたピストンロッドに対して接離するワーク
の衝撃を、前記本体ケース内に区画される圧力室内にあ
る流体の圧縮によって発生する抗力により吸収した後、
その流体を前記本体ケース外に排出し、さらに前記本体
ケース外の流体を前記圧力室内に自力で供給するショッ
クアブソーバにおいて、前記本体ケース内に摺動可能に
収容されるとともに、前記ピストンロッドの当接によっ
てロッド没入方向に押圧されるピストンバルブと、前記
ピストンロッドと前記ピストンバルブとの間に区画され
る第1の圧力室と、前記ピストンバルブを介して前記第
1の圧力室の反対面側に区画される第2の圧力室と、前
記両圧力室同士を連通する圧力室間連通路と、前記本体
ケースの内外を連通するケース内外連通路と、前記ピス
トンロッドをロッド突出方向に付勢するピストンロッド
付勢手段と、前記ピストンバルブをロッド突出方向に付
勢することにより同ピストンバルブを前記ケース内外連
通路を閉塞する位置に保持するピストンバルブ付勢手段
とを備え、前記ピストンロッドが前記ピストンバルブに
当接することにより没入ストロークの中途にて前記ケー
ス内外連通路が開放され、かつ本体ケース内が負圧にな
ることにより突出ストロークにて同ケース内外連通路が
開放されるように構成されていることを特徴とするショ
ックアブソーバをその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記ケース内外連通路は前記第2の圧力室と前記
本体ケースの外部領域とを連通していることをその要旨
とする。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記ケース内外連通路の外側開口は前記本
体ケースの外周面における凹部に配置されていることを
その要旨とする。
【0013】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明の作用について説明する。ピ
ストンロッドはピストンロッド付勢手段によって付勢さ
れているので、ワークが当接していないときには、ピス
トンロッドは完全に突出した状態となる。このような無
負荷状態では、ピストンバルブはケース内外連通路を閉
塞する位置に保持されている。従って、本体ケース内外
への流体の移動は起こらない。
【0014】ピストンロッドにワークが当接すると、同
ピストンロッドはワークに押圧されることにより没入ス
トロークを開始する。すると、圧力室内の流体の圧力が
徐々に高くなり、それに伴ってピストンロッドに対する
抗力も徐々に増加する。従って、このときにワークの運
動エネルギーが減少し、衝撃の吸収が達成される。な
お、ピストンロッド付勢手段の付勢力も衝撃の吸収に貢
献する。
【0015】ピストンロッドが前記没入ストロークの所
定位置まで移動すると、ピストンロッドはピストンバル
ブに当接するとともに、同ピストンバルブをロッド没入
方向に押圧する。すると、ピストンバルブによって閉塞
されていたケース内外連通路が開放され、圧力室にて圧
縮されていた流体が本体ケースの外部に放出される。従
って、本体ケースの内圧が急減し、ピストンロッドに対
する抗力も急減する。この後、本体ケース内外の圧力差
は極めて小さくなる。
【0016】ワークが反対方向に動き出すと、主として
ピストンロッド付勢手段の付勢力によって、元の位置に
復帰すべくピストンロッドがロッド突出方向への移動を
開始する。このように没入ストロークから突出ストロー
クに切り替わると、両圧力室の容積の増加に伴って両圧
力室内が負圧となる。このように本体ケース内外で圧力
差が生じる結果、同ケース内外連通路が開放される。従
って、本体ケースの外部領域にある流体が、ケース内外
連通路を介して本体ケース内に流入する。よって、流体
が自力で供給されることになり、最終的には元の無負荷
状態に戻る。
【0017】従って、請求項1に記載の発明によると、
ケース本体の外部から流体を自給することができるた
め、流体を保留するためのスペース等が不要になる。よ
って、小型化に適した構造となっている。しかも、流体
の給排は、別個独立の手段によってではなく、ケース内
外連通路とピストンバルブとによって行われる。このよ
うな共通化を図ることは小型化に確実に貢献する。さら
に、この構成であると流体もスムーズに流入するため、
突出ストロークの速度が遅くなることもない。
【0018】請求項2に記載の発明によると、第2の圧
力室及び圧力室間連通路を介して第1の圧力室内と本体
ケースの外部領域とが連通され、それによって流体の給
排が行われる。従って、第1の圧力室内に対して直接流
体を給排する場合に比べて、塵埃等が入り込む危険性が
小さくなる。よって、ピストンロッドの摺動性が低下す
ることを防止することができる。
【0019】請求項3に記載の発明によると、本体ケー
スの外周面に障害物があったとしても、それによってケ
ース内外連通路の外側開口が閉塞されてしまうようなこ
とはない。このため、かかる場合でも流体の給排を確実
に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化したショッ
クアブソーバ1の一実施形態を図1〜図4に基づき詳細
に説明する。
【0021】図1等に示されるように、このショックア
ブソーバ1を構成する本体ケース2は、円筒状をした部
材であって、その外周面には自身を別の部材に固定する
ためのねじ溝(図示略)が形成されている。また、本体
ケース2の一方の端面には、円板状のヘッドカバー3が
取り付けられている。ヘッドカバー3の外周面にある環
状の取付溝内には、パッキング4が嵌着されている。こ
のパッキング4は、本体ケース2の内壁面とヘッドカバ
ー3の外周面との隙間をシールしている。
【0022】前記本体ケース2内には、ピストンロッド
6が出没可能に設けられている。ピストンロッド6は、
ピストン部7とロッド部8とに分けられる。ロッド部8
はピストン部7の片側面から突出しており、その先端に
はキャップ9が嵌着されている。ピストン部7の周面に
ある環状の取付溝内には、パッキング10が嵌着されて
いる。このパッキング10は、本体ケース2の内壁面と
ピストン部7の外周面との隙間をシールしている。ピス
トン部7は、本体ケース2の内壁面にある第1突出部2
aに対して摺動するように収容されている。そして、こ
のピストン部7と本体ケース2とヘッドカバー3とによ
って、本体ケース2内に収容空間が形成されている。
【0023】ロッド部8の自由端は、本体ケース2の一
方の端面に取り付けられた軸受け11を貫通して、本体
ケース2の外部に突出している。このように、ショック
アブソーバ1においてロッド部8が突出してる側(また
は方向)を、便宜上、ロッド突出側(または方向)と呼
ぶことにする。逆に、その反対側(または方向)を、ロ
ッド没入側(または方向)と呼ぶことにする。図1〜図
4では、前者が上側で後者が下側となっている。
【0024】軸受け11のロッド突出側面に設けられた
凹部には、ピストンロッド付勢手段としてのコイルスプ
リング12の一端が支持されている。一方、キャップ7
のロッド没入側面に設けられた凹部には、同コイルスプ
リング12の他端が支持されている。従って、このコイ
ルスプリング12は、ピストンロッド6をロッド突出方
向に付勢する役割を果たしている。なお、このコイルス
プリング12は、ロッド部8よりも太く、本体ケース2
よりも細くなっている。
【0025】前記第1突出部2aよりもロッド没入側の
位置には、第2突出部2bが存在している。この第2突
出部2bには、本体ケース2の内外を連通するためのケ
ース内外連通路15が透設されている。このケース内外
連通路15の外側開口15aは、本体ケース1の外周面
に形成された凹部としての環状溝16の底面に位置して
いる。一方、ケース内外連通路15の内側開口15b
は、前記第2突出部のロッド没入側の面に位置してい
る。なお、ケース内外連通路15の直径は、数百μm程
度に設定される。
【0026】本体ケース2内において前記ピストン部7
よりもロッド没入側には、ピストンバルブ17が摺動可
能に収容されている。そして、このピストンバルブ17
によって、前記本体ケース2内の収容空間が第1の圧力
室S1 と第2の圧力室S2 とに区画されている。第1の
圧力室S1 は、ピストン部7のロッド没入側面とピスト
ンバルブ17のロッド突出側面との間に存在する。第2
の圧力室S2 は、ピストンバルブ17のロッド没入側面
とヘッドカバー3のロッド突出側面との間に存在する。
ピストンバルブ17の中心には、軸線方向に沿って延び
る貫通孔が形成されている。そして、この貫通孔が両圧
力室S1 ,S2 同士を連通する圧力室間連通路14とな
っている。また、ピストンバルブ17の両端面は、圧力
作用面となっている。第2の圧力室S2 にあるロッド没
入側端面のほうが、第1の圧力室S1 にあるロッド突出
側端面に比べて面積が大きくなっている。よって、両圧
力室S1 ,S2 に同じ大きさの正圧が作用すると、差圧
によってロッド突出方向に推力が加わるようになってい
る。逆に、同じ大きさの負圧が作用すると、差圧によっ
てロッド没入方向に推力が加わるようになっている。
【0027】なお、このピストンバルブ17のロッド突
出側端面には、ピストン部7が当接するようになってい
る。従って、ピストンバルブ17は、没入ストローク時
にロッド没入側に押圧される。
【0028】ピストンバルブ17の外周部は、ロッド突
出側から順に、第1小径部17a、第1大径部17b、
第2小径部17c、第2大径部17dに区分される。第
1の小径部17aにある環状の取付溝内には、パッキン
グ18が嵌着されている。このパッキング18は、第1
小径部17aの外周面と本体ケース2の第1突出部2a
との隙間をシールしている。
【0029】第1大径部17bにある環状の取付溝内に
は、パッキング19が嵌着されている。このパッキング
19は、第1突出部2a及び第2突出部2b間にある溝
部と、第1大径部17bの外周面との隙間をシールして
いる。なお、本体ケース2の溝部の幅は、第1大径部1
7bの幅よりも若干大きくなっている。従って、この大
きさの差がピストンバルブ17のストローク長になって
いる。即ち、第1突出部2a及び第2突出部2bの側面
に第1大径部17bが当接することによって、ピストン
バルブ17の軸線方向に沿った移動が規制される。ま
た、第2大径部17dのロッド突出側面には、ドーナツ
状をしたゴム製のシール部材20が取り付けられてい
る。
【0030】ヘッドカバー3のロッド突出側面には、ピ
ストンバルブ付勢手段としての板バネ21が取り付けら
れている。この板バネ21は、ピストンバルブ17をロ
ッド突出側に付勢している。従って、ピストンバルブ1
7のシール部材20は、ケース内外連通路15の内側開
口15bを閉塞・開放するようになっている。
【0031】次に、上記のように構成されたショックア
ブソーバ1の動作を説明する。ここでは、ショックアブ
ソーバ1が常圧の大気中にて使用されるものとする。従
って、同ショックアブソーバ1は、流体であるエアA1
によって取り巻かれている。
【0032】図1には、キャップ9にワークWが当接し
ていない状態、即ち無負荷状態にあるショックアブソー
バ1が示されている。このとき、ピストンロッド6は本
体ケース2から完全に突出し、かつピストンバルブ17
はケース内外連通路15を閉塞する位置に保持されてい
る。従って、本体ケース2内外へのエアA1 の移動はこ
のときには起こらない。
【0033】ピストンロッド6にワークWが当接する
と、同ピストンロッド6はそのワークWによってロッド
没入方向に押圧される。このように没入ストロークが開
始すると、第1の圧力室S1 の容積が小さくなることに
よって、本体ケース2内のエアA1 の圧力が徐々に高く
なる。また、それに伴ってピストンロッド6に対するエ
アA1 の抗力も徐々に増加する。従って、このときにワ
ークWの運動エネルギーが減少し、結果として衝撃の吸
収が達成される。この場合、コイルスプリング12の付
勢力も衝撃の吸収に貢献する。なお、第1の圧力室S1
内のエアA1 は、ピストンバルブ17を貫通する圧力室
間連通路14を通り抜けて第2の圧力室S2 内に流入す
る。その結果、第2の圧力室S2 内のエアA1 の圧力
も、第1の圧力室S1 のそれとほぼ等しくなる。このと
き、ピストンバルブ17の両端面にはともに正圧が作用
することから、ピストンバルブ17にはロッド突出側へ
の推力が働く。従って、ピストンバルブ17は、この差
圧と板バネ21の付勢力とによって付勢されることで、
ケース内外連通路15を閉塞状態に保持する。
【0034】なお、このような没入ストロークの前半の
過程では、第1の圧力室S1 の容積は次第に減少し、ピ
ストン部7がピストンバルブ17に当接するとその容積
はゼロになる(図2参照)。そして、これ以降はピスト
ン部7による押圧力がピストンバルブ17に作用し、ピ
ストンバルブ17がピストンロッド6とともにロッド没
入方向に移動する。
【0035】すると、ピストンバルブ17によって閉塞
されていたケース内外連通路15が開放され、第2の圧
力室S2 内にて圧縮されていたエアA1 が本体ケース2
の外部に放出される。従って、このような没入ストロー
クの後半の過程においては、本体ケース2の内圧が急減
し、ピストンロッド7に対する抗力も急減する。この
後、本体ケース2内外の圧力差は極めて小さくなり、や
がて内圧は大気圧とほぼ等しくなる。図3には、ピスト
ンロッド6が本体ケース2内に完全に没入した状態が示
されている。
【0036】ワークWが反対方向に動き出すと、ロッド
没入方向への押圧力がピストンロッド6に加わらなくな
り、コイルスプリング12の付勢力のほうがそれを上回
るようになる。すると、主として同コイルスプリング1
2の付勢力によって、ピストンロッド6が元の位置に復
帰すべくロッド突出方向への移動を開始する。
【0037】このように没入ストロークから突出ストロ
ークに切り替わると、両圧力室S1,S2 の容積の増加
に伴い、両圧力室S1 ,S2 内が本体ケース2の外部領
域に比べて相対的に負圧となる。このように本体ケース
2内外で圧力差が生じる結果、ピストンバルブ17にロ
ッド没入方法への推力が作用し、同ケース内外連通路1
5が開放される。従って、本体ケース2の外部領域にあ
るエアA1 が、ケース内外連通路15を介して本体ケー
ス2内に流入する。よって、エアA1 が自力で供給され
ることになる。なお、エアA1 の自給は突出ストローク
の全般において継続される。そして、ショックアブソー
バ1は最終的に図1のような元の無負荷状態に戻り、か
つケース内外連通路15が再び閉塞される。
【0038】以下、本実施形態において特徴的な作用効
果を列挙する。 (イ)このショックアブソーバ1では、本体ケース2の
外部からエアA1 を自給することができる。このため、
エアA1 を保留するためのスペース等が不要になる。よ
って、このショックアブソーバ1は、流体としてオイル
を用いたものと比較して、小型化に適した構造となって
いる。
【0039】(ロ)しかも、このショックアブソーバ1
におけるエアA1 の給排は、従来のような別個独立の手
段によってではなく、ケース内外連通路15とピストン
バルブ17とによって行われる。即ち、バルブが2つ必
要であった従来技術とは異なり、それが1つで済む。こ
のような構成上の共通化を図ることは、ショックアブソ
ーバ1の小型化に確実に貢献する。
【0040】(ハ)さらに、この構成であると、上記の
ようにケース内外連通路15を介して本体ケース2内に
エアA1 が流入する。従って、多孔板及び小孔を通り抜
けてエアA1 を流入させる従来技術に比較して、エアA
1 がスムーズに流入する。ゆえに、このショックアブソ
ーバ1によれば、突出ストロークの速度が遅くなること
もない。ゆえに、このショックアブソーバ1は、例えば
高速で動くワークWの衝撃の吸収を図るうえで好適なも
のとなっている。
【0041】(ニ)本実施形態によると、第2の圧力室
S2 及び圧力室間連通路15を介して第1の圧力室S1
内と本体ケース2の外部領域とが連通され、それによっ
てエアA1 の給排が行われる。従って、第1の圧力室S
1 内に対して直接エアA1 を給排する従来技術に比べ
て、第1の圧力室S1 内に塵埃等が入り込む危険性が小
さくなる。よって、このような構成によれば、ピストン
ロッド17の摺動性が低下することを未然に防止するこ
とができる。
【0042】(ホ)本実施形態によると、ケース内外連
通路15の外側開口15aが、本体ケース2の外周面に
おける環状溝16に配置されている。従って、本体ケー
ス2の外周面に障害物があったとしても、それによって
外側開口15aが閉塞されてしまうようなことはない。
このため、かかる場合でもエアA1 の給排を確実に行う
ことができる。
【0043】(ヘ)このショックアブソーバ1では、本
体ケース2よりも小径のコイルスプリング12がピスト
ンロッド付勢手段として使用されている。従って、ショ
ックアブソーバの全体を包囲するようにコイルスプリン
グを配置した構成に比べて、確実に小型になる。
【0044】(ト)本実施形態では、前記ピストンバル
ブ17の圧力作用面の面積は、ロッド突出側端面よりも
ロッド没入側端面のほうが大きくなるように設定されて
いる点に特徴がある。従って、同じ大きさの正圧が作用
すると、差圧によってロッド突出方向に推力が加わるこ
とは上述の通りである。このような特性がショックアブ
ソーバ1にとって有利である理由を以下に説明する。
【0045】特開平1−307531号公報に開示され
た従来技術のダンパーの要部を、図5(a)に概略的に
示す。同図において、Csは通気調整機構を構成するコ
イルスプリング、P0 は内部の圧力、Sq1 は空気通孔
の断面積、Sq2 は弁軸の断面積である。そして、コイ
ルスプリングCsが空気通孔を閉塞するためには、 内圧×受圧面積=P0 ×(Sq1 +Sq2 ) に打ち勝つだけの大きさの荷重が必要になる。しかし、
内圧P0 の値はピストンが没入ストローク端に行くほど
大きくなり、前式によって表される値もそれに比例して
大きくなる。ゆえに、従来装置では付勢力の相当大きな
コイルスプリングCsを使用する必要があり、この点に
おいても構造的にいって小型化に不向きであることがわ
かる。
【0046】これに対し、図5(b)には本実施形態の
ショックアブソーバ1が概略的に示されている。同図に
おいて、P1 は両圧力室S1 ,S2 内の圧力、Sq3 は
ピストンバルブ17のロッド突出側端面の面積、Sq4
はピストンバルブ17のロッド没入側端面の面積、F3
はピストンバルブ17に対してロッド没入方向に加わる
力、F4 はピストンバルブ17に対してロッド突出方向
に加わる力である。
【0047】このショックアブソーバ1では、上記のよ
うにSq3 <Sq4 に設定されている。そのため、圧力
P1 が大きくなるにつれて、F3 <F4 の度合いが大き
くなり、ピストンバルブ17が突出方向に強く押圧され
ることとなる。よって、コイルスプリング12の付勢力
が弱くても足り、図5(a)に比べて全体の小型化に適
した構造となっている。
【0048】勿論このような効果に加えて、本実施形態
の構成であると突出ストローク時において速やかにかつ
確実にピストンバルブ及びピストンロッドを復帰させる
ことができる、という効果も奏する。
【0049】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)図6に示される別例1のショックアブソーバ31
では、ヘッドカバー32の外周面に雄ねじ33が形成さ
れている。また、本体ケース2におけるロッド没入側の
開口部内壁面には、前記雄ねじ33に対応する雌ねじ3
4が形成されている。従って、本体ケース2にはこのよ
うなヘッドカバー32が螺着されている。また、ヘッド
カバー32のロッド没入側端面の中心には、ヘッドカバ
ー32の螺着時にドライバ等の先端が嵌合されうる凹部
35が形成されている。このような別例1によると、ヘ
ッドカバー32の螺着度合いを調整することにより、ピ
ストンバルブ付勢手段である板バネ21の付勢力を変更
することができる。よって、ショックアブソーバ31の
衝撃吸収能を調整することができる。
【0050】(2)図7に示される別例2のショックア
ブソーバ41も、別例1と同じように衝撃吸収能を備え
ている。この別例ではヘッドカバー42がキャップ状に
なっており、そのキャップ部の内壁面に雌ねじ44が形
成されている。また、本体ケース2におけるロッド没入
側の外周面には、前記雌ねじ44に対応する雄ねじ43
が形成されている。従って、別例2によると別例1と同
様の作用効果が得られる。ただし、ヘッドカバー42が
本体ケース2よりも大径になる点を鑑みると、小型化の
達成にとっては別例1の構成のほうがより好ましいこと
になる。
【0051】(3)図8に示される別例3のショックア
ブソーバ51では、本体ケース2の内外を連通するケー
ス内外連通路15が複数個設けられており、各外側開口
15aが環状溝16内の複数箇所に配置されている。ま
た、環状溝16内には、好適な弾性を有する金属製のC
リング52が摺動可能に嵌着されている。このCリング
52は一部が切り欠かれているため、その切り欠き部の
位置を変更することにより、外側開口15aのうちのい
くつかを開閉することができる。従って、前記Cリング
52はいわばエア流量調整手段として機能し、衝撃吸収
能を調整することが可能となる。
【0052】(4)ケース内外連通孔15の外側開口1
5aは他の位置、例えば本体ケース2の端面等に形成さ
れてもよい。 (5)ピストンロッド付勢手段としてコイルスプリング
12以外の付勢手段を使用してもよい。
【0053】(6)ピストンバルブ付勢手段として板バ
ネ21以外の付勢手段、例えばコイルスプリング等を使
用してもよい。ただし、前記実施形態のように、それ自
体が肉薄である板バネ21を用いる構成は、ショックア
ブソーバ1の長大化を防ぐことができるためより好まし
い。また、このような付勢手段を、ピストンバルブ17
側の端面や本体ケース2の内壁面に設けることも許容さ
れる。
【0054】(7)圧力室間連通路14をピストンバル
ブ17以外の箇所、即ち本体ケース2側に設けることも
可能である。ただし、前記実施形態のようにピストンバ
ルブ17側に設ける構成のほうが加工が容易であるため
好ましい。
【0055】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される
技術的思想を以下に列挙する。 (1) 本体ケースに出没可能に設けられたピストンロ
ッドに対して接離するワークの衝撃を、前記本体ケース
内に区画される圧力室内にある流体の圧縮によって発生
する抗力により吸収した後、その流体を前記本体ケース
外に排出し、さらに前記本体ケース外の流体を前記圧力
室内に自力で供給するショックアブソーバにおいて、前
記本体ケース内に摺動可能に収容されるとともに、前記
ピストンロッドの当接によってロッド没入方向に押圧さ
れ、かつ本体ケースの内外を連通するケース内外連通路
を開閉するピストンバルブと、前記ピストンロッドをロ
ッド突出方向に付勢するピストンロッド付勢手段と、前
記ケース内外連通路を閉塞する位置に前記ピストンバル
ブを付勢するピストンバルブ付勢手段とを備え、没入ス
トロークの中途では前記ピストンロッドが当接すること
により前記ケース内外連通路が開放され、かつ突出スト
ロークでは本体ケース内外の圧力差により同ケース内外
連通路が開放されるように構成されているショックアブ
ソーバ。
【0056】(2) 請求項1〜3,技術的思想1のい
ずれかにおいて、前記ピストンロッド付勢手段は前記本
体ケースの外部に設置されたコイルスプリングであるこ
とを特徴とするショックアブソーバ。
【0057】(3) 請求項1〜3,技術的思想1のい
ずれかにおいて、前記ピストンロッド付勢手段は前記本
体ケースよりも小径のコイルスプリングであることを特
徴とするショックアブソーバ。この構成であると、より
小型化することができる。
【0058】(4) 請求項1〜3,技術的思想1〜3
のいずれかにおいて、前記ピストンバルブ付勢手段は前
記ピストンバルブとヘッドカバーとの間に介在された板
バネであることを特徴とするショックアブソーバ。この
構成であると、より小型化することができる。
【0059】(5) 請求項1,2,技術的思想1〜4
のいずれかにおいて、前記ケース内外連通路の外側開口
は前記本体ケースの外周面に形成された環状溝に配置さ
れていることを特徴とするショックアブソーバ。このよ
うな環状溝であると、加工も容易でありかつ上記のCリ
ング等を摺動可能に嵌着させることもできる。
【0060】(6) 請求項1〜3,技術的思想1〜5
のいずれかにおいて、前記ピストンバルブ付勢手段を有
するヘッドカバーを前記本体ケースに螺着し、その螺着
度合いを変更することによって前記ピストンバルブ付勢
手段による付勢力を調整可能としたことを特徴とするシ
ョックアブソーバ。この構成であると、衝撃吸収能を調
整することができる。
【0061】(7) 請求項1〜3,技術的思想1〜6
のいずれかにおいて、前記ピストンバルブの圧力作用面
の面積はロッド突出側端面よりもロッド没入側端面のほ
うが大きいことを特徴とするショックアブソーバ。この
構成であると、突出ストローク時において速やかにかつ
確実にピストンバルブ及びピストンロッドを復帰させる
ことができる。
【0062】(8) 請求項1〜3,技術的思想1〜7
のいずれかにおいて、前記圧力室間連通路は前記ピスト
ンバルブを貫通するように形成されていることを特徴と
するショックアブソーバ。
【0063】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「流体: 窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴンや、これ
らの混合物であるエア等といった気体をいうほか、圧力
の変動によって体積変化する流体をいう。」
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、本体ケースの外部から流体を自給するこ
とができ、さらにその流体の給排は共通の経路を介して
行うことができ、突出ストロークの速度の遅延も防止す
ることができる。このため、従来技術に比較して小型化
に向いた構造のショックアブソーバを提供することがで
きる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、上記の効
果に加え、ピストンロッドの摺動性が低下することを防
止することができる。請求項3に記載の発明によれば、
上記の効果に加え、どのような場合においても流体の給
排を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のショックアブソーバの断面図。
【図2】同ショックアブソーバの断面図。
【図3】同ショックアブソーバの断面図。
【図4】同ショックアブソーバの断面図。
【図5】(a),(b)は同ショックアブソーバの利点
を説明するための概略図。
【図6】別例1のショックアブソーバの断面図。
【図7】別例2のショックアブソーバの断面図。
【図8】別例3のショックアブソーバの断面図。
【符号の説明】
1,31,41,51…ショックアブソーバ、2…本体
ケース、6…ピストンロッド、12…ピストンロッド付
勢手段としてのコイルスプリング、14…圧力室間連通
路、15…ケース内外連通路、15a…ケース内外連通
路の外側開口、16…凹部としての環状溝、17…ピス
トンバルブ、21…ピストンバルブ付勢手段としての板
バネ、A1 …流体としてのエア、W…ワーク、S1 …第
1の圧力室、S2 …第2の圧力室。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース(2)に出没可能に設けられた
    ピストンロッド(6)に対して接離するワーク(W)の
    衝撃を、前記本体ケース(2)内に区画される圧力室
    (S1,S2 )内にある流体(A1 )の圧縮によって発
    生する抗力により吸収した後、その流体を前記本体ケー
    ス(2)外に排出し、さらに前記本体ケース(2)外の
    流体を前記圧力室(S1 ,S2 )内に自力で供給するシ
    ョックアブソーバ(1,31,41,51)において、 前記本体ケース(2)内に摺動可能に収容されるととも
    に、前記ピストンロッド(6)の当接によってロッド没
    入方向に押圧されるピストンバルブ(17)と、 前記ピストンロッド(6)と前記ピストンバルブ(1
    7)との間に区画される第1の圧力室(S1 )と、 前記ピストンバルブ(17)を介して前記第1の圧力室
    (S1 )の反対面側に区画される第2の圧力室(S2 )
    と、 前記両圧力室(S1 ,S2 )同士を連通する圧力室間連
    通路(14)と、 前記本体ケース(2)の内外を連通するケース内外連通
    路(15)と、 前記ピストンロッド(6)をロッド突出方向に付勢する
    ピストンロッド付勢手段(12)と、 前記ピストンバルブ(17)をロッド突出方向に付勢す
    ることにより同ピストンバルブ(17)を前記ケース内
    外連通路(15)を閉塞する位置に保持するピストンバ
    ルブ付勢手段(21)とを備え、前記ピストンロッド
    (6)が前記ピストンバルブ(17)に当接することに
    より没入ストロークの中途にて前記ケース内外連通路
    (15)が開放され、かつ本体ケース(2)内が負圧に
    なることにより突出ストロークにて同ケース内外連通路
    (15)が開放されるように構成されていることを特徴
    とするショックアブソーバ。
  2. 【請求項2】前記ケース内外連通路(15)は前記第2
    の圧力室(S2 )と前記本体ケース(2)の外部領域と
    を連通している請求項1に記載のショックアブソーバ。
  3. 【請求項3】前記ケース内外連通路(15)の外側開口
    (15a)は前記本体ケース(2)の外周面における凹
    部(16)に配置されている請求項1または2に記載の
    ショックアブソーバ。
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