JPH09243685A - 活線ケーブル絶縁劣化診断装置 - Google Patents
活線ケーブル絶縁劣化診断装置Info
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- JPH09243685A JPH09243685A JP8046288A JP4628896A JPH09243685A JP H09243685 A JPH09243685 A JP H09243685A JP 8046288 A JP8046288 A JP 8046288A JP 4628896 A JP4628896 A JP 4628896A JP H09243685 A JPH09243685 A JP H09243685A
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- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 零相電圧の影響を排除して活線下でケーブル
の正確な劣化診断を行うことができる装置を提供する。 【解決手段】 零相電流用変成器中を通過して一端がケ
ーブルしゃへい3’に接続されたケーブルしゃへい接地
線3の他端を接地することなく高圧系統の中性点Nに接
続して該ケーブルしゃへい接地線を介して零相電圧V0
をケーブルしゃへいに印加することにより該零相電圧に
基づく測定誤差を除去する。また、ケーブルしゃへい接
地線に流れる地絡電流をセンサにより検出し、地絡電流
が一定値に達するとスイッチ13を切り替えてケーブル
しゃへい接地線を接地する。
の正確な劣化診断を行うことができる装置を提供する。 【解決手段】 零相電流用変成器中を通過して一端がケ
ーブルしゃへい3’に接続されたケーブルしゃへい接地
線3の他端を接地することなく高圧系統の中性点Nに接
続して該ケーブルしゃへい接地線を介して零相電圧V0
をケーブルしゃへいに印加することにより該零相電圧に
基づく測定誤差を除去する。また、ケーブルしゃへい接
地線に流れる地絡電流をセンサにより検出し、地絡電流
が一定値に達するとスイッチ13を切り替えてケーブル
しゃへい接地線を接地する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧電力ケーブルの
絶縁劣化程度の診断を活線運転中に測定用電源を予め準
備する必要無しに行う装置に関する。
絶縁劣化程度の診断を活線運転中に測定用電源を予め準
備する必要無しに行う装置に関する。
【0002】
【従来技術】活線運転中の高圧電力ケーブルの絶縁劣化
程度を診断する装置として、高圧系統に予め測定用信号
電源を準備すること無く、ケーブル端末に挿着したZC
T(零相電流用変成器)の二次側に切替え接続する3組
の周波数−インピーダンス特性の異なる要素毎にその交
流端子電圧を測定することで、該ケーブル内部で発生す
る等価中心雑音周波数での起電流能の大小を知り、これ
によって絶縁劣化の程度を診断しようとする装置が本出
願人により特願平7−143412として提案された。
この装置を図4、図5によって説明する。
程度を診断する装置として、高圧系統に予め測定用信号
電源を準備すること無く、ケーブル端末に挿着したZC
T(零相電流用変成器)の二次側に切替え接続する3組
の周波数−インピーダンス特性の異なる要素毎にその交
流端子電圧を測定することで、該ケーブル内部で発生す
る等価中心雑音周波数での起電流能の大小を知り、これ
によって絶縁劣化の程度を診断しようとする装置が本出
願人により特願平7−143412として提案された。
この装置を図4、図5によって説明する。
【0003】1は高圧母線、2は測定対象ケーブル、3
はケーブルしゃへい接地線である。3と共にケーブル端
末に挿着したZCT4の二次側に測定セット5が接続さ
れる。6は測定対象ケーブル2の防食層静電容量で、そ
の値はCSである。ZCT4の二次側の一端は安全のた
め接地されている。測定セット5の内部には固定的に設
置されている静電容量C0と、切替スイッチにより選択
される3組の要素C1、R1、R2がある。図5は、図4
をZCT4の一次側に換算して書き直した等価測定回路
図である。ZCT4の変成比をnとすると、しゃへい端
末Sと大地G間に、測定セット5はn2C0+n2C1の第
1の組合せ、n2C0+R1/n2の第2の組合せ、n2C0
+R2/n2の第3の組合せから成る、周波数−インピー
ダンス特性の異なる3組の要素を準備している。測定セ
ット5からケーブル側をのぞむと、該ケーブルの防食層
静電容量CS及び2組の起電流能肢が存在する。Fhz
起電流能肢は系統の基本周波数Fhz下での雑音電流起
電流能Xの発生肢であり、起電力ex、内部インピーダ
ンスZXから成り、その値はX=ex/ZXである。NF
hz起電流能肢は基本周波数のN倍の等価中心雑音周波
数NFhz下での測定目標起電流能Yの発生肢であり、
起電力eY、内部インピーダンスZYから成り、その値は
Y=eY/ZYである。CSのインピーダンスも固定要素
としてn2C0に加算されるがn2C0》CSである。DV
M(Digital Volt Meter)は真の交
流実効値を測定できる電圧計でこれにより3組の要素毎
にその交流端子電圧を実測すれば、X、YおよびNの値
を計算により求めることができる。Y値は劣化診断の指
数となる値であり、その大小をもってケーブルの絶縁劣
化の程度を知ることができる。
はケーブルしゃへい接地線である。3と共にケーブル端
末に挿着したZCT4の二次側に測定セット5が接続さ
れる。6は測定対象ケーブル2の防食層静電容量で、そ
の値はCSである。ZCT4の二次側の一端は安全のた
め接地されている。測定セット5の内部には固定的に設
置されている静電容量C0と、切替スイッチにより選択
される3組の要素C1、R1、R2がある。図5は、図4
をZCT4の一次側に換算して書き直した等価測定回路
図である。ZCT4の変成比をnとすると、しゃへい端
末Sと大地G間に、測定セット5はn2C0+n2C1の第
1の組合せ、n2C0+R1/n2の第2の組合せ、n2C0
+R2/n2の第3の組合せから成る、周波数−インピー
ダンス特性の異なる3組の要素を準備している。測定セ
ット5からケーブル側をのぞむと、該ケーブルの防食層
静電容量CS及び2組の起電流能肢が存在する。Fhz
起電流能肢は系統の基本周波数Fhz下での雑音電流起
電流能Xの発生肢であり、起電力ex、内部インピーダ
ンスZXから成り、その値はX=ex/ZXである。NF
hz起電流能肢は基本周波数のN倍の等価中心雑音周波
数NFhz下での測定目標起電流能Yの発生肢であり、
起電力eY、内部インピーダンスZYから成り、その値は
Y=eY/ZYである。CSのインピーダンスも固定要素
としてn2C0に加算されるがn2C0》CSである。DV
M(Digital Volt Meter)は真の交
流実効値を測定できる電圧計でこれにより3組の要素毎
にその交流端子電圧を実測すれば、X、YおよびNの値
を計算により求めることができる。Y値は劣化診断の指
数となる値であり、その大小をもってケーブルの絶縁劣
化の程度を知ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記説明する従来の装
置は、高圧系統の接地方式が非接地方式、或いは直接接
地方式である場合は零相電圧V0は小さく別に問題は生
じない。ところが高圧系統に大容量の発電機単独運転或
いは外部からの受電または外部への送電が並列に行われ
ている抵抗接地方式である場合に測定誤差が大であると
いう問題を生じる。それは大容量の発電機が程度の差こ
そあれ第3次高調波を主成分とする零相起電力を発生
し、このため系統の中性点と大地との間に常時零相電
圧、いわゆるV0が現れ、これが測定回路に侵入し、し
かも第3次を主成分とする高調波であるために、劣化指
数としてとらえたい対象であるY値との区別が難しくな
る。この現象は一般的には知られていない。しかし従来
の装置を用いて活線下劣化診断を進めている間に経験的
に知ることになった。
置は、高圧系統の接地方式が非接地方式、或いは直接接
地方式である場合は零相電圧V0は小さく別に問題は生
じない。ところが高圧系統に大容量の発電機単独運転或
いは外部からの受電または外部への送電が並列に行われ
ている抵抗接地方式である場合に測定誤差が大であると
いう問題を生じる。それは大容量の発電機が程度の差こ
そあれ第3次高調波を主成分とする零相起電力を発生
し、このため系統の中性点と大地との間に常時零相電
圧、いわゆるV0が現れ、これが測定回路に侵入し、し
かも第3次を主成分とする高調波であるために、劣化指
数としてとらえたい対象であるY値との区別が難しくな
る。この現象は一般的には知られていない。しかし従来
の装置を用いて活線下劣化診断を進めている間に経験的
に知ることになった。
【0005】図6に従来の診断装置によった場合の中性
点Nと大地G間に現れる零相電圧V0に基く測定誤差の
導入の説明図を示す。図6において、ケーブルしゃへい
接地線3は、ケーブル端末に貫装したZCT4の中をく
ぐらせて引出されている。3’はケーブルしゃへいであ
り、ZCT4の貫装部ではケーブルしゃへい3’の端末
Sに接続されたケーブルしゃへい接地線3が3’とで折
返し通線の状況になっている。これはZCT4は、ケー
ブルの3相導体電流のベクトル和を測定するものである
から、それ以外のしゃへい接地電流ISはZCT4内を
折返すことにより除去する必要があるからである。これ
に通ずる接地電流ISはZCT4によって計測されるこ
とはない。5はZCT4の二次に接続された測定セット
で、その内部は既に図4および図5において説明されて
いる。なお、Hは測定対象ケーブルの高圧導体端である
が、零相回路では高圧導体端Hは中性点Nと等しい。7
は発電機内部に想定される第3次高調波を主成分とする
零相起電力でその値はeGであり、8は発電機のNGR
(中性点接地抵抗)、9はメイントランス又はGTR
(接地変圧器)のNGRである。10はNGR8、9を
除く系統全体の零相インピーダンスで、主として系統に
連なるケーブルの各相静電容量の和で構成される。
点Nと大地G間に現れる零相電圧V0に基く測定誤差の
導入の説明図を示す。図6において、ケーブルしゃへい
接地線3は、ケーブル端末に貫装したZCT4の中をく
ぐらせて引出されている。3’はケーブルしゃへいであ
り、ZCT4の貫装部ではケーブルしゃへい3’の端末
Sに接続されたケーブルしゃへい接地線3が3’とで折
返し通線の状況になっている。これはZCT4は、ケー
ブルの3相導体電流のベクトル和を測定するものである
から、それ以外のしゃへい接地電流ISはZCT4内を
折返すことにより除去する必要があるからである。これ
に通ずる接地電流ISはZCT4によって計測されるこ
とはない。5はZCT4の二次に接続された測定セット
で、その内部は既に図4および図5において説明されて
いる。なお、Hは測定対象ケーブルの高圧導体端である
が、零相回路では高圧導体端Hは中性点Nと等しい。7
は発電機内部に想定される第3次高調波を主成分とする
零相起電力でその値はeGであり、8は発電機のNGR
(中性点接地抵抗)、9はメイントランス又はGTR
(接地変圧器)のNGRである。10はNGR8、9を
除く系統全体の零相インピーダンスで、主として系統に
連なるケーブルの各相静電容量の和で構成される。
【0006】零相電圧V0は、起電力7と、抵抗8の
値、抵抗9の値、インピーダンス10の値とによりほぼ
決定される。ただし起電力7は第3次高調波を主成分と
するから、零相電圧V0は第3次高調波成分も大であ
る。11は測定対象ケーブル絶縁体内に存在する仮想的
な起電力で、その値はeCである。12は該ケーブルの
零相インピーダンスで、その値はZCである。なおeC、
ZCは図5に示したeY、ZYだけではなく、eX、ZXも
総合した形の等価的なものでる。6は防食層静電容量で
ケーブルしゃへい3’と大地間に存在し、その値はCS
である。図6ではケーブルしゃへい接地線3の末端は大
地Gに落されている。このため零相電圧V0は起電力1
1と直列で、零相インピーダンス12に大部分が印加さ
れるから、起電力値eCが零相電圧V0に比して小さけれ
ばほぼV0に比例し、零相インピーダンス値ZCに反比例
する形の電流がZCT4を通じて測定されることにな
る。肝心の起電力11の影響はマスクされて検出しにく
い。
値、抵抗9の値、インピーダンス10の値とによりほぼ
決定される。ただし起電力7は第3次高調波を主成分と
するから、零相電圧V0は第3次高調波成分も大であ
る。11は測定対象ケーブル絶縁体内に存在する仮想的
な起電力で、その値はeCである。12は該ケーブルの
零相インピーダンスで、その値はZCである。なおeC、
ZCは図5に示したeY、ZYだけではなく、eX、ZXも
総合した形の等価的なものでる。6は防食層静電容量で
ケーブルしゃへい3’と大地間に存在し、その値はCS
である。図6ではケーブルしゃへい接地線3の末端は大
地Gに落されている。このため零相電圧V0は起電力1
1と直列で、零相インピーダンス12に大部分が印加さ
れるから、起電力値eCが零相電圧V0に比して小さけれ
ばほぼV0に比例し、零相インピーダンス値ZCに反比例
する形の電流がZCT4を通じて測定されることにな
る。肝心の起電力11の影響はマスクされて検出しにく
い。
【0007】上述の事例を次の表に示す。
【表1】 事例1 測定対象ケーブル 11KV3×500mm2CV 780m イ.発電機運転中の測定値 NGR:63.5Ω 100A抵抗接地系として 運用 XmA(60HZ) NFhz YmA 判定 18.5 201 99.8 YmA値が(30超〜300) の中注意領域にあるとしてリマー クした。 ロ.発電機は運転継続するも、NGRを開き、非接地系としたときの測定値 XmA(60HZ) NFhz YmA 判定 9.4 315 6.8 YmA値がイ.の場合の7%に減 少(3超〜30)の軽注意領域に 入った。 ハ.V0及びその周波数測定値(デイジタルマルチメータによる) V0V 周波数hz イ.の場合 59.9 180 ロ.の場合 12.3 60
【表2】 事例2 測定対象ケーブル 11KV3×325mm2CV 540m イ.発電機運転中の測定値 発電機NGR:318Ω メイントランスNGR :63.5Ω/2、220A抵抗接地系として運用 XmA(60HZ) NFhz YmA 判定 9.6 251 41.2 中注意領域としてリマーク ロ.発電機運転継続するも、メイントランスNGR:63.5Ω、120A抵 抗接地系として運用 XmA(60HZ) NFhz YmA 判定 8.6 192 73.5 YmA値がほぼ倍増した ハ.V0及びその周波数測定値(デイジタルマルチメータによる) V0V 周波数hz イ.の場合 実測無し ロ.の場合 88.7 180 これら以外の事例もあわせて、得られた解析結論は次の
如くである。
如くである。
【0008】1. 発電機運転中の抵抗接地系において
は、発電機が事実上第3次高調波の零相起電力源とな
り、系統中性点と大地との間に第3次高調波を主成分と
する零相電圧V0を発生させる。その値は発電機の特
性、接地機器のインピーダンス、零相回路のインピーダ
ンスによってさまざまであるが、11KV系において1
00Vをこえた例もある。しかし系統の100%地絡電
圧6350Vに対してV0=100Vとしても僅かに
1.6%であるから一般には認識されていない。 2. ところが100Vもの、しかも第3次高調波を主
成分とする零相電圧が存在していると、従来技術による
活線ケーブル劣化診断には事例の示す如く莫大な誤差が
入り、測定値に対する信頼性が無くなる。計算事例を示
すと、ケーブル3相分の静電容量を1μF(ほぼ1km
長に相当)として、180HZ、100Vを印加する
と、113mAもの電流が流れ、これはケーブルの絶縁
劣化とは無関係であるのに、YmA測定値にはこれが混
入する。 3. このような環境下では、ケーブルの静電容量が大
きい程YmA値が大であると観測されるだけで、劣化診
断は無意味となる。従って零相電圧V0の影響を排除す
る装置の開発が大いに望まれる。
は、発電機が事実上第3次高調波の零相起電力源とな
り、系統中性点と大地との間に第3次高調波を主成分と
する零相電圧V0を発生させる。その値は発電機の特
性、接地機器のインピーダンス、零相回路のインピーダ
ンスによってさまざまであるが、11KV系において1
00Vをこえた例もある。しかし系統の100%地絡電
圧6350Vに対してV0=100Vとしても僅かに
1.6%であるから一般には認識されていない。 2. ところが100Vもの、しかも第3次高調波を主
成分とする零相電圧が存在していると、従来技術による
活線ケーブル劣化診断には事例の示す如く莫大な誤差が
入り、測定値に対する信頼性が無くなる。計算事例を示
すと、ケーブル3相分の静電容量を1μF(ほぼ1km
長に相当)として、180HZ、100Vを印加する
と、113mAもの電流が流れ、これはケーブルの絶縁
劣化とは無関係であるのに、YmA測定値にはこれが混
入する。 3. このような環境下では、ケーブルの静電容量が大
きい程YmA値が大であると観測されるだけで、劣化診
断は無意味となる。従って零相電圧V0の影響を排除す
る装置の開発が大いに望まれる。
【0009】本発明の目的は、零相電圧の影響を排除し
てケーブル活線下で正確な劣化診断を行うことができる
装置を提供することである。本発明の他の目的は、ケー
ブル劣化診断中に発生した地絡事故に対する安全対策を
備えた、零相電圧の影響を排除して活線下でケーブルの
正確な劣化診断を行うことができる装置を提供すること
である。
てケーブル活線下で正確な劣化診断を行うことができる
装置を提供することである。本発明の他の目的は、ケー
ブル劣化診断中に発生した地絡事故に対する安全対策を
備えた、零相電圧の影響を排除して活線下でケーブルの
正確な劣化診断を行うことができる装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の絶縁劣化診断装
置は、零相電流用変成器中を通過して一端がケーブルし
ゃへいに接続されたケーブルしゃへい接地線の他端を接
地することなく前記高圧系統の中性点に接続して該ケー
ブルしゃへい接地線を介して前記中性点電圧をケーブル
しゃへいに与えることにより該零相電圧のケーブルへの
侵入を排除し、零相電圧の侵入に基づく測定誤差を除去
することを特徴とする。
置は、零相電流用変成器中を通過して一端がケーブルし
ゃへいに接続されたケーブルしゃへい接地線の他端を接
地することなく前記高圧系統の中性点に接続して該ケー
ブルしゃへい接地線を介して前記中性点電圧をケーブル
しゃへいに与えることにより該零相電圧のケーブルへの
侵入を排除し、零相電圧の侵入に基づく測定誤差を除去
することを特徴とする。
【0011】また、本発明の絶縁劣化診断装置は、零相
電流用変成器中を通過して一端がケーブルしゃへいに接
続されたケーブルしゃへい接地線と、活線ケーブルの高
圧系統に存在する中性点と前記ケーブルしゃへい接地線
の他端との間に直列に接続されたインピーダンスおよび
第1のスイッチと、一端が接地され他端が前記ケーブル
接地線の他端に接続された第2のスイッチと、前記ケー
ブル接地線に流れる地絡電流を検出するセンサと、前記
センサにより検出された地絡電流が一定値に達すると前
記第1のスイッチを開成すると共に前記第2のスイッチ
を閉成する制御手段と、を備えて構成されている。
電流用変成器中を通過して一端がケーブルしゃへいに接
続されたケーブルしゃへい接地線と、活線ケーブルの高
圧系統に存在する中性点と前記ケーブルしゃへい接地線
の他端との間に直列に接続されたインピーダンスおよび
第1のスイッチと、一端が接地され他端が前記ケーブル
接地線の他端に接続された第2のスイッチと、前記ケー
ブル接地線に流れる地絡電流を検出するセンサと、前記
センサにより検出された地絡電流が一定値に達すると前
記第1のスイッチを開成すると共に前記第2のスイッチ
を閉成する制御手段と、を備えて構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の絶縁劣化診断装置は、従
来の装置では接地に直接落ちていたケーブルしゃへい接
地線を、接地から外して高圧系統の中性点に接続する。
このように構成することによって中性点と大地との間に
発生している零相電圧V0は測定回路外に追い出され、
V0に基づく誤差電流の混入は無くなる。但し、零相電
圧V0に基きケーブル防食層静電容量を通過する電流は
増加するが、この電流はZCT内での折返し効果のため
に計測されない。
来の装置では接地に直接落ちていたケーブルしゃへい接
地線を、接地から外して高圧系統の中性点に接続する。
このように構成することによって中性点と大地との間に
発生している零相電圧V0は測定回路外に追い出され、
V0に基づく誤差電流の混入は無くなる。但し、零相電
圧V0に基きケーブル防食層静電容量を通過する電流は
増加するが、この電流はZCT内での折返し効果のため
に計測されない。
【0013】系統の中性点としてどこを選ぶかについて
は次のようなケースが考えられる。 1.メイントランスの二次がY結線であり、その中性点
と大地との間にメイントランス用NGRが設置されてい
る場合。この場合は極めて明白でその中性点を使用す
る。 2.メイントランスの二次は△結線であるが、接地用変
圧器GTRが設けられその一次Y結線の中性点と大地と
の間にGTR用のNGR(中性点接地抵抗)が設置され
ている場合。この場合もその中性点を使用することは明
白である。 3.メイントランスの二次が△結線で、発電機の中性点
にのみNGRが設けられている場合、発電機の中性点を
使用する。或は新たにGTRを設ける。 4.GTRがもし二次側にNGRを有するタイプの場合
は、二次側はNGRを排して短絡し、一次側に新たなN
GRを設置して始めてその一次側中性点を使用できる。
は次のようなケースが考えられる。 1.メイントランスの二次がY結線であり、その中性点
と大地との間にメイントランス用NGRが設置されてい
る場合。この場合は極めて明白でその中性点を使用す
る。 2.メイントランスの二次は△結線であるが、接地用変
圧器GTRが設けられその一次Y結線の中性点と大地と
の間にGTR用のNGR(中性点接地抵抗)が設置され
ている場合。この場合もその中性点を使用することは明
白である。 3.メイントランスの二次が△結線で、発電機の中性点
にのみNGRが設けられている場合、発電機の中性点を
使用する。或は新たにGTRを設ける。 4.GTRがもし二次側にNGRを有するタイプの場合
は、二次側はNGRを排して短絡し、一次側に新たなN
GRを設置して始めてその一次側中性点を使用できる。
【0014】次に測定中に対象ケーブルに地絡事故を発
生した場合に備える対策として、次の手段が必要であ
る。 1.ケーブルしゃへい接地線に貫装した電流変成器CT
をセンサとして、規定以上の接地電流の通過を認めれば
直ちにケーブルしゃへい接地線を直接接地に落とし、さ
らに保護抵抗を経由して中性点と接続しているスイッチ
を開放する。この保護抵抗が入っていないと、当該ケー
ブルに関する限り直接接地状態で接地事故に当面してし
まうことになる。保護抵抗の値はNGRの値と同等の抵
抗値としておくことが、系統の保護態勢に変更を生じさ
せないために必要である。なお、センサは電流要素で働
かせるように説明したが、電圧要素、例えば保護抵抗の
電圧降下で動作させるようにしても同じことである。 2.1:1の巻成比の変圧器を使用して、その一次側が
NGRに並列接続され、二次側から見て間接的にこのN
GRが保護抵抗として働く形で、ケーブルしゃへい接地
線が二次巻線を通じて大地に落されている場合はケーブ
ルしゃへい接地線に貫装した電流変成器CTをセンサと
して、規定以上の接地電流の通過を認めれば直ちに変圧
器の一次と中性点とを接続している第1のスイッチを開
放し、次いでケーブルしゃへい接地線を直接接地に落と
す。この間の僅かの時間遅れの間の接地電流通路確保
は、ケーブルしゃへい接地線を直接接地に落とすための
第2のスイッチの開放接点間に設けたエネルギ耐量の大
きいバリスタまたはアレスタによる。1の場合とくらべ
てケーブルしゃへい接地線の直接接地に至るシーケンス
を変えているのは、変圧器の二次側の直接短絡による一
次側への反映でNGRのインピーダンスの極度の低下が
生ずるのを避けるためである。
生した場合に備える対策として、次の手段が必要であ
る。 1.ケーブルしゃへい接地線に貫装した電流変成器CT
をセンサとして、規定以上の接地電流の通過を認めれば
直ちにケーブルしゃへい接地線を直接接地に落とし、さ
らに保護抵抗を経由して中性点と接続しているスイッチ
を開放する。この保護抵抗が入っていないと、当該ケー
ブルに関する限り直接接地状態で接地事故に当面してし
まうことになる。保護抵抗の値はNGRの値と同等の抵
抗値としておくことが、系統の保護態勢に変更を生じさ
せないために必要である。なお、センサは電流要素で働
かせるように説明したが、電圧要素、例えば保護抵抗の
電圧降下で動作させるようにしても同じことである。 2.1:1の巻成比の変圧器を使用して、その一次側が
NGRに並列接続され、二次側から見て間接的にこのN
GRが保護抵抗として働く形で、ケーブルしゃへい接地
線が二次巻線を通じて大地に落されている場合はケーブ
ルしゃへい接地線に貫装した電流変成器CTをセンサと
して、規定以上の接地電流の通過を認めれば直ちに変圧
器の一次と中性点とを接続している第1のスイッチを開
放し、次いでケーブルしゃへい接地線を直接接地に落と
す。この間の僅かの時間遅れの間の接地電流通路確保
は、ケーブルしゃへい接地線を直接接地に落とすための
第2のスイッチの開放接点間に設けたエネルギ耐量の大
きいバリスタまたはアレスタによる。1の場合とくらべ
てケーブルしゃへい接地線の直接接地に至るシーケンス
を変えているのは、変圧器の二次側の直接短絡による一
次側への反映でNGRのインピーダンスの極度の低下が
生ずるのを避けるためである。
【0015】次に、上述のように検討した結果から必要
とされる構成要素を用いた本発明の絶縁劣化診断装置の
概要を図1に示す。図1において図6と同一符号は同一
構成要素を示しその説明は省略する。図1ではケーブル
しゃへい接地線3の他端は接地に直接落されることはな
く、該他端と高圧系統の中性点Nとの間には第1のスイ
ッチ13aと保護抵抗14とが直列に接続される。さら
に、ケーブルしゃへい接地線3の他端と大地の間には第
2のスイッチ13bが接続されている。通常、第1のス
イッチ13aは閉成されて第2のスイッチ13bは開成
されている。従って、零相電圧V0は主として防食層静
電容量に印加されることになり、零相電流ISは図6の
場合と極性が逆転するとともに一般にその値は増大す
る。しかしZCT4を通るしゃへい接地線3とケーブル
しゃへい3’とは折返し通線になっているので、ZCT
4は零相電流ISを検出することはなく、零相電圧V0が
測定回路に殆ど入り込まないループ回路、即ち11を起
電力源とし、零相インピィーダンス12、ケーブルしゃ
へい3’、ケーブルしゃへい接地線3、保護抵抗14、
第1のスイッチ13a、中性点N及びHを通じて還流す
る電流を測定できることになり、零相電圧V0の影響を
排除するという目的が達成される。この場合、保護抵抗
14の抵抗値が防食層静電容量6及びインピーダンス1
2に比して小さければ小さいほど排除の効果は向上す
る。
とされる構成要素を用いた本発明の絶縁劣化診断装置の
概要を図1に示す。図1において図6と同一符号は同一
構成要素を示しその説明は省略する。図1ではケーブル
しゃへい接地線3の他端は接地に直接落されることはな
く、該他端と高圧系統の中性点Nとの間には第1のスイ
ッチ13aと保護抵抗14とが直列に接続される。さら
に、ケーブルしゃへい接地線3の他端と大地の間には第
2のスイッチ13bが接続されている。通常、第1のス
イッチ13aは閉成されて第2のスイッチ13bは開成
されている。従って、零相電圧V0は主として防食層静
電容量に印加されることになり、零相電流ISは図6の
場合と極性が逆転するとともに一般にその値は増大す
る。しかしZCT4を通るしゃへい接地線3とケーブル
しゃへい3’とは折返し通線になっているので、ZCT
4は零相電流ISを検出することはなく、零相電圧V0が
測定回路に殆ど入り込まないループ回路、即ち11を起
電力源とし、零相インピィーダンス12、ケーブルしゃ
へい3’、ケーブルしゃへい接地線3、保護抵抗14、
第1のスイッチ13a、中性点N及びHを通じて還流す
る電流を測定できることになり、零相電圧V0の影響を
排除するという目的が達成される。この場合、保護抵抗
14の抵抗値が防食層静電容量6及びインピーダンス1
2に比して小さければ小さいほど排除の効果は向上す
る。
【0016】次に、地絡事故発生対策を備えた本発明の
絶縁劣化診断装置の実施例を図2により説明する。図2
は保護抵抗14としてNGR(中性点接地抵抗)9に等
しい抵抗値の抵抗を用い、保護抵抗14の一端は第1の
スイッチ13を介して変圧器15の中性点Nに接続され
ている。変圧器15は主変圧器の二次側の場合もあれ
ば、接地用変圧器GTRの一次側の場合もある。7’は
3相発電機でその内部に零相起電力eCが存在する。8
は3相発電機7’用の中性点接地抵抗NGRである。前
記保護抵抗14の他端は第2のスイッチとしてのケーブ
ル選択接地切替装置17を経由してケーブルしゃへい接
地線3に接続される。ケーブルしゃへい接地線3は測定
対象ケーブル2のケーブルしゃへい端SからZCT4の
内部をくぐらせて引出されている。
絶縁劣化診断装置の実施例を図2により説明する。図2
は保護抵抗14としてNGR(中性点接地抵抗)9に等
しい抵抗値の抵抗を用い、保護抵抗14の一端は第1の
スイッチ13を介して変圧器15の中性点Nに接続され
ている。変圧器15は主変圧器の二次側の場合もあれ
ば、接地用変圧器GTRの一次側の場合もある。7’は
3相発電機でその内部に零相起電力eCが存在する。8
は3相発電機7’用の中性点接地抵抗NGRである。前
記保護抵抗14の他端は第2のスイッチとしてのケーブ
ル選択接地切替装置17を経由してケーブルしゃへい接
地線3に接続される。ケーブルしゃへい接地線3は測定
対象ケーブル2のケーブルしゃへい端SからZCT4の
内部をくぐらせて引出されている。
【0017】ケーブル選択接地切替装置17は、複数の
測定対象ケーブルの一つを選んでその接地を常時接地状
態から測定回路構成状態に切替えるための開閉機構を集
合したものであり、18に示す選択ケーブル接地開放ス
イッチ群と、19に示す選択ケーブル測定回路構成スイ
ッチ群とを収めている。16は接地電流センサで、図2
では電流変成器CTを用いることを示しているが、電圧
センサとして例えば保護抵抗14の両端の電圧をチェッ
クしても良い。測定中は、図1において説明したよう
に、スイッチ13、保護抵抗14、選択ケーブル測定回
路構成スイッチ群19の該当するスイッチ、ケーブルし
ゃへい接地線3、測定対象ケーブル2、中性点Nを循環
する電流を検出するための測定回路が構成されている。
測定対象ケーブルの一つを選んでその接地を常時接地状
態から測定回路構成状態に切替えるための開閉機構を集
合したものであり、18に示す選択ケーブル接地開放ス
イッチ群と、19に示す選択ケーブル測定回路構成スイ
ッチ群とを収めている。16は接地電流センサで、図2
では電流変成器CTを用いることを示しているが、電圧
センサとして例えば保護抵抗14の両端の電圧をチェッ
クしても良い。測定中は、図1において説明したよう
に、スイッチ13、保護抵抗14、選択ケーブル測定回
路構成スイッチ群19の該当するスイッチ、ケーブルし
ゃへい接地線3、測定対象ケーブル2、中性点Nを循環
する電流を検出するための測定回路が構成されている。
【0018】制御手段を兼ねた接地電流センサ16は、
測定中に接地電流ISが予め定められたしきい値、例え
ば1Aを超過すると直ちに指令を発し、測定中開放され
ていた選択ケーブル接地開放スイッチ群18の内の一つ
のスイッチ(現在の測定対象ケーブル2に接続されてい
るスイッチ)を閉成させてケーブルしゃへい接地線3を
直接大地Gに落すと共に対応する選択ケーブル測定回路
構成スイッチ群19のひとつを開成し、さらにスイッチ
13を開成して保護抵抗14を中性点Nから切離す。こ
の結果、ケーブル事故電流は本来の中性点接地抵抗NG
R9及び8を通じて電源7’に戻ることになり、ケーブ
ル及び系統の保護は系統固有の設備(図示されていな
い)により全うされる。なお、スイッチ13はその開成
端子間に高電圧を発生することがあるから、充分端子間
耐圧の高いものを用いる必要がある。
測定中に接地電流ISが予め定められたしきい値、例え
ば1Aを超過すると直ちに指令を発し、測定中開放され
ていた選択ケーブル接地開放スイッチ群18の内の一つ
のスイッチ(現在の測定対象ケーブル2に接続されてい
るスイッチ)を閉成させてケーブルしゃへい接地線3を
直接大地Gに落すと共に対応する選択ケーブル測定回路
構成スイッチ群19のひとつを開成し、さらにスイッチ
13を開成して保護抵抗14を中性点Nから切離す。こ
の結果、ケーブル事故電流は本来の中性点接地抵抗NG
R9及び8を通じて電源7’に戻ることになり、ケーブ
ル及び系統の保護は系統固有の設備(図示されていな
い)により全うされる。なお、スイッチ13はその開成
端子間に高電圧を発生することがあるから、充分端子間
耐圧の高いものを用いる必要がある。
【0019】ここで保護抵抗14の抵抗値をNGR9の
値と等しくするとしたのは、系統が保有する保護体制
が、地絡事故が発生した場合、通常の事故時と同条件に
保たれるように考慮したものである。しかしこの保護抵
抗14の電力容量はNGRのそれとくらべて小さいもの
でよい。例えばNGR9の値が63.5Ωで、公称11
KV100A抵抗接地系として使われる場合は、例え3
0秒定格としてもその電力容量は(11KV/√3)×
100A=635KWと大きなものが必要であるが、本
発明で用いる保護抵抗は30秒も持ちこたえる必要はな
く、例えば1Aで1秒耐えればよいので、63.5V×
1A=63.5Wでしかも1秒定格で良いことになる。
しかし実際は余裕をみて、寸法も電力容量ももっと大き
い値、例えば連続定格200W、63.5Ωの抵抗を用
いれば充分である。
値と等しくするとしたのは、系統が保有する保護体制
が、地絡事故が発生した場合、通常の事故時と同条件に
保たれるように考慮したものである。しかしこの保護抵
抗14の電力容量はNGRのそれとくらべて小さいもの
でよい。例えばNGR9の値が63.5Ωで、公称11
KV100A抵抗接地系として使われる場合は、例え3
0秒定格としてもその電力容量は(11KV/√3)×
100A=635KWと大きなものが必要であるが、本
発明で用いる保護抵抗は30秒も持ちこたえる必要はな
く、例えば1Aで1秒耐えればよいので、63.5V×
1A=63.5Wでしかも1秒定格で良いことになる。
しかし実際は余裕をみて、寸法も電力容量ももっと大き
い値、例えば連続定格200W、63.5Ωの抵抗を用
いれば充分である。
【0020】次に、地絡事故発生対策を備えた本発明の
絶縁劣化診断装置の別の実施例を図3により説明する。
図3は、等価保護抵抗として1:1の巻数比の変圧器2
0を介してNGR9を間接的に利用しようとするもので
ある。変圧器20の一次側はスイッチ13を介して変圧
器15の中性点Nと大地Gとの間に、NGR9と並列に
結線されている。変圧器20の二次側は一端を大地に、
他端はケーブルしゃへい接地線3に接続される。なお、
変圧器20の二次側の極性は一次側と同極性でなければ
ならない。この構成によりケーブルしゃへい接地線3に
は間接的にNGR9が保護抵抗として大地との間に挿入
され、かつケーブルしゃへい端Sは中性点Nと同一電位
即ち大地との間に零相電圧V0を与えられることにな
る。従って図2の場合と同じ状態が構成されたことにな
るが心理的に中性点Nから離れているという安心感が得
られる。なお変圧器20には大容量のものは不要であ
る。設計例をあげれば、連続定格200VA、一次及び
二次定格電圧110V、定格電流1.8A程度のもので
充分である。
絶縁劣化診断装置の別の実施例を図3により説明する。
図3は、等価保護抵抗として1:1の巻数比の変圧器2
0を介してNGR9を間接的に利用しようとするもので
ある。変圧器20の一次側はスイッチ13を介して変圧
器15の中性点Nと大地Gとの間に、NGR9と並列に
結線されている。変圧器20の二次側は一端を大地に、
他端はケーブルしゃへい接地線3に接続される。なお、
変圧器20の二次側の極性は一次側と同極性でなければ
ならない。この構成によりケーブルしゃへい接地線3に
は間接的にNGR9が保護抵抗として大地との間に挿入
され、かつケーブルしゃへい端Sは中性点Nと同一電位
即ち大地との間に零相電圧V0を与えられることにな
る。従って図2の場合と同じ状態が構成されたことにな
るが心理的に中性点Nから離れているという安心感が得
られる。なお変圧器20には大容量のものは不要であ
る。設計例をあげれば、連続定格200VA、一次及び
二次定格電圧110V、定格電流1.8A程度のもので
充分である。
【0021】このような状態下で測定中に測定対象ケー
ブル2に地絡事故が発生すると、接地電流ISの増加を
ケーブルしゃへい接地線3の途中に挿入した電流センサ
16(或は変圧器20の二次側電圧を読む電圧センサ)
により検知し、接地電流ISが例えば1Aを超過すれば
直ちにスイッチ13を開放すると共に遅延回路(制御手
段)22により一定時間遅延した後、スイッチ18’に
閉成信号を出力する。すると接地電流ISの通路は変圧
器20の二次側だけとなり、これはハイインピーダンス
であるから、バリスタ又はアレスタ21が放電するが、
同時にスイッチ18’が閉成されてケーブルしゃへい接
地線3が直接大地に落される。ここでスイッチ13を開
放する前に先にスイッチ18’を閉じないのは、変圧器
二次側の短絡により、NGR9の実効抵抗値が例え短時
間にせよ著しく減少しかねないのを避けるためである。
なお、本図では煩雑をさけるため、図2で示した選択ケ
ーブル接地切替装置17は示さず、代りにスイッチ1
8’だけを示している。さらに図2、図3共に省略して
いるが、測定セット5も1台をもって複数の測定対象ケ
ーブル2を切替え測定できるようにするのが実用的であ
る。また、ZCT4は各ケーブル毎に1台宛取付けなけ
ればならない。当初から施設する場合は貫通型のZCT
でよいが、普通は後から分割型のZCTを挿着すること
になる。
ブル2に地絡事故が発生すると、接地電流ISの増加を
ケーブルしゃへい接地線3の途中に挿入した電流センサ
16(或は変圧器20の二次側電圧を読む電圧センサ)
により検知し、接地電流ISが例えば1Aを超過すれば
直ちにスイッチ13を開放すると共に遅延回路(制御手
段)22により一定時間遅延した後、スイッチ18’に
閉成信号を出力する。すると接地電流ISの通路は変圧
器20の二次側だけとなり、これはハイインピーダンス
であるから、バリスタ又はアレスタ21が放電するが、
同時にスイッチ18’が閉成されてケーブルしゃへい接
地線3が直接大地に落される。ここでスイッチ13を開
放する前に先にスイッチ18’を閉じないのは、変圧器
二次側の短絡により、NGR9の実効抵抗値が例え短時
間にせよ著しく減少しかねないのを避けるためである。
なお、本図では煩雑をさけるため、図2で示した選択ケ
ーブル接地切替装置17は示さず、代りにスイッチ1
8’だけを示している。さらに図2、図3共に省略して
いるが、測定セット5も1台をもって複数の測定対象ケ
ーブル2を切替え測定できるようにするのが実用的であ
る。また、ZCT4は各ケーブル毎に1台宛取付けなけ
ればならない。当初から施設する場合は貫通型のZCT
でよいが、普通は後から分割型のZCTを挿着すること
になる。
【0022】本発明の証例は、表1の事例1において抵
抗接地で発電機を運転させた測定イと非接地で発電機を
運転させた測定ロの場合、即ち零相電圧V0自身を減少
させた場合の効果が既に示されているが、本事例の場
合、測定ロで非接地系にしたといっても発電機の運転を
止めたわけではなく、単に発電機用NGRを開いただけ
であって、系統にはまだ複数のGPT(零相電圧変成
器)が残存していて、これはNGRの抵抗値の高いもの
と等価であるから、完全に非接地系になったわけではな
い。従って零相電圧V0も測定イの場合の59.9Vが
測定ロの場合で12.3Vと20%に減少しただけであ
る。しかし周波数が180HZから60HZに主成分が
移っている効果の累乗でYmA値は7%に減少してい
る。
抗接地で発電機を運転させた測定イと非接地で発電機を
運転させた測定ロの場合、即ち零相電圧V0自身を減少
させた場合の効果が既に示されているが、本事例の場
合、測定ロで非接地系にしたといっても発電機の運転を
止めたわけではなく、単に発電機用NGRを開いただけ
であって、系統にはまだ複数のGPT(零相電圧変成
器)が残存していて、これはNGRの抵抗値の高いもの
と等価であるから、完全に非接地系になったわけではな
い。従って零相電圧V0も測定イの場合の59.9Vが
測定ロの場合で12.3Vと20%に減少しただけであ
る。しかし周波数が180HZから60HZに主成分が
移っている効果の累乗でYmA値は7%に減少してい
る。
【0023】本発明の装置において、次の仮定に基く低
減効果の計算を例示す。
減効果の計算を例示す。
【表3】 仮定値 ZCTで検出するV0に基く雑音電流 ケーブル静電容量 1μF 防食層静電容量 2μF 従来技術 11.31mA (100%) 保護抵抗 63.5Ω 本発明 1.59mA (14%) 周波数 180HZ V0 10V 即ち、180HZのままでも表1の事例1で示した抵抗
接地系から非接地系へ変えた場合の低減効果より大きい
効果があげられる。しかも系統は抵抗接地系を持続いた
ままという効果もある。
接地系から非接地系へ変えた場合の低減効果より大きい
効果があげられる。しかも系統は抵抗接地系を持続いた
ままという効果もある。
【0024】
【発明の効果】本発明は、大容量の発電機単独運転或は
外部からの受電又は外部への送電が並列に行われている
抵抗接地系において、発電機が起電力源となって発生し
ている第3次高調波を主成分とする零相電圧の存在下
で、ケーブル活線下劣化診断を行うにあたり零相電圧に
よってケーブル防食層静電容量に流入する電流は零相電
流用変成器の内部では折返して通過するため、零相電流
用変成器の二次側に零相電圧に基づく起電力を発生する
ことはなく、零相電流用変成器が検出するのは、測定対
象ケーブル絶縁体内に存在する起電力によりケーブルの
零相インピーダンス及び保護抵抗を通じて還流する電流
が大部分となって、零相電圧起因の雑音電流を排除して
正確なケーブル劣化診断を行うことができる。
外部からの受電又は外部への送電が並列に行われている
抵抗接地系において、発電機が起電力源となって発生し
ている第3次高調波を主成分とする零相電圧の存在下
で、ケーブル活線下劣化診断を行うにあたり零相電圧に
よってケーブル防食層静電容量に流入する電流は零相電
流用変成器の内部では折返して通過するため、零相電流
用変成器の二次側に零相電圧に基づく起電力を発生する
ことはなく、零相電流用変成器が検出するのは、測定対
象ケーブル絶縁体内に存在する起電力によりケーブルの
零相インピーダンス及び保護抵抗を通じて還流する電流
が大部分となって、零相電圧起因の雑音電流を排除して
正確なケーブル劣化診断を行うことができる。
【0025】また本発明は、ケーブル劣化診断中に地絡
事故を発生した場合は、ケーブルしゃへい接地線を直接
接地に落とす保護手段を備えているため、ケーブル事故
電流は本来の抵抗接地系統を通じて電源に戻り、測定中
の安全性が守られる。
事故を発生した場合は、ケーブルしゃへい接地線を直接
接地に落とす保護手段を備えているため、ケーブル事故
電流は本来の抵抗接地系統を通じて電源に戻り、測定中
の安全性が守られる。
【図1】本発明のケーブル劣化診断装置の概略システム
構成図である。
構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す回路構成図である。
【図4】従来のケーブル劣化診断装置を説明する回路構
成図である。
成図である。
【図5】図4の等価回路図である。
【図6】従来のケーブル劣化診断装置の概略システム構
成図である。
成図である。
2 測定対象ケーブル 3’ ケーブルしゃへい 3 ケーブルしゃへい接地線 4 零相電流用変成器 5 測定セット 8、9 中性点接地抵抗 13 スイッチ 14 保護抵抗 16 電流センサ 17 ケーブル選択接地切替装置 20 変圧器 21 アレスタ 22 遅延回路
Claims (4)
- 【請求項1】 抵抗接地系の高圧系統に発生する零相電
圧の存在下において、活線電力ケーブル端末に挿入した
零相電流用変成器の二次側に、周波数−インピーダンス
特性の異なる3種の要素を切替え接続してその交流端子
電圧を測定することにより、該ケーブル内部で発生する
等価中心雑音周波数における起電流能の大小を知り、こ
れによってケーブル絶縁劣化の程度を診断する活線ケー
ブル絶縁劣化診断装置であって、 前記零相電流用変成器中を通過して一端がケーブルしゃ
へいに接続されたケーブルしゃへい接地線の他端を接地
することなく前記高圧系統の中性点に接続して該ケーブ
ルしゃへい接地線を介して前記零相電圧をケーブルしゃ
へいに印加することにより該零相電圧に基づく測定誤差
を除去することを特徴とする、活線ケーブル絶縁劣化診
断装置。 - 【請求項2】 抵抗接地系の高圧系統に発生する零相電
圧の存在下において、活線電力ケーブル端末に挿入した
零相電流用変成器の二次側に、周波数−インピーダンス
特性の異なる3種の要素を切替え接続してその交流端子
電圧を測定することにより、該ケーブル内部で発生する
等価中心雑音周波数における起電流能の大小を知り、こ
れによってケーブル絶縁劣化の程度を診断する活線ケー
ブル絶縁劣化診断装置であって、 前記零相電流用変成器中を通過して一端がケーブルしゃ
へいに接続されたケーブルしゃへい接地線と、 前記活線ケーブルの高圧系統に存在する中性点と前記ケ
ーブル接地線の他端との間に直列に接続されたインピー
ダンスおよび第1のスイッチと、 一端が接地され他端が前記ケーブルしゃへい接地線の他
端に接続された第2のスイッチと、 前記ケーブルしゃへい接地線に流れる地絡電流を検出す
るセンサと、 前記センサにより検出された地絡電流が一定値に達する
と前記第1のスイッチを開成すると共に前記第2のスイ
ッチを閉成する制御手段と、 を備えてなる活線ケーブル絶縁劣化診断装置。 - 【請求項3】 前記インピーダンスは前記中性点と大地
との間に接続された中性点接地抵抗と等価の抵抗値を有
する保護抵抗であることを特徴とする請求項2に記載の
活線ケーブル絶縁劣化診断装置。 - 【請求項4】 前記インピーダンスは、前記中性点と大
地との間に接続された中性点接地抵抗に一次側が並列に
接続された巻数比1:1の変圧器の二次側であり、前記
制御手段は第1のスイッチを開成してから所定時間後に
前記第2のスイッチを閉成することを特徴とする請求項
2に記載の活線ケーブル絶縁劣化診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8046288A JPH09243685A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 活線ケーブル絶縁劣化診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8046288A JPH09243685A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 活線ケーブル絶縁劣化診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09243685A true JPH09243685A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=12743037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8046288A Pending JPH09243685A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 活線ケーブル絶縁劣化診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09243685A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002530681A (ja) * | 1998-11-23 | 2002-09-17 | イー. オートン、ハリー | 地下ケーブルにおける絶縁性低下を診断するための方法 |
| KR100470894B1 (ko) * | 2002-09-18 | 2005-03-10 | 한국전력공사 | 운전중인 변압기 중성점 리액터의 열화진단장치 |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP8046288A patent/JPH09243685A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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