JPH09246924A - 逓倍回路 - Google Patents

逓倍回路

Info

Publication number
JPH09246924A
JPH09246924A JP8054355A JP5435596A JPH09246924A JP H09246924 A JPH09246924 A JP H09246924A JP 8054355 A JP8054355 A JP 8054355A JP 5435596 A JP5435596 A JP 5435596A JP H09246924 A JPH09246924 A JP H09246924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
output
ring oscillator
variable delay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8054355A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Mizuno
和彦 水野
Noboru Masuda
昇 益田
Masakazu Yamamoto
雅一 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8054355A priority Critical patent/JPH09246924A/ja
Publication of JPH09246924A publication Critical patent/JPH09246924A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 逓倍回路においてPLL回路に起因するジッ
タの発生を回避することができない点。 【解決手段】 所定の周波数の入力クロック信号150
をn(n=2,3・・・)倍の周波数の信号160に逓倍する
逓倍回路であって、リングオシレータ制御部103と可
変遅延回路104によりリングオシレータを構成し、回
数nだけパルスが通過すると発振を停止させ、また、位
相比較回路106および遅延時間制御部105により入
力クロック信号150とn逓倍した信号160の発振タ
イミングを一致させてリングオシレータをほぼ一定の周
期で発振させることにより、入力クロック信号150の
1周期の間にn倍の周波数の信号160を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期的に変化する
信号を逓倍する技術に係り、特に、高速なコンピュータ
等の情報処理機器に必要な高周波数のクロック信号を安
定して供給するのに好適な逓倍回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の情報処理機器に、高周
波数のクロック信号を安定して供給するための逓倍回路
としては、電圧制御発振器を使ったPLL(Phase Lock
ed Loop、位相同期ループ)を用いる技術が、例えば、
1994年のカスタムインテグレイテッドサーキッツコ
ンファレンス(Custom Integrated Circuits Conferenc
e)における講演番号25.1で“A 1.5% jitter PLL c
lock generation systemfor a 500MHz RISC processo
r”と題して発表された例の他、同講演番号25.2で
発表された例、あるいは、1992年の同学会での講演
番号24.1,24.2,25.1において発表された
例、さらに、1992年のインタナショナルソリッドス
テイトサーキッツコンファレンス(International Soli
d-State Circuits Conference)の講演番号WP3.3
において発表された例などに紹介されている。
【0003】しかし、PLLは、電圧制御発振器を内蔵
してその発振周波数を制御しながら所望の位相の発振出
力を得るような構成になっているため、発振出力の位相
を外手段から加えるリファレンス信号の位相と比較しな
がら常時制御する手段が必須である。このため、ノイズ
等の影響で誤った制御を受けると、そのためにかえって
発振出力の位相が狂い、これを補正するために更に制御
がかかって発振出力の位相が変化するいわゆるジッタと
いう現象が発生する。ノイズが発生する周期によって
は、このノイズによって生じた位相ずれの数倍のジッタ
が発生することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来のPLLを用いた逓倍回路に係る技術では、
ノイズによって生じた位相ずれに伴うジッタの発生を回
避することができない点である。本発明の目的は、これ
ら従来技術の課題を解決し、大きな位相差が発生するこ
とのない、高性能な逓倍回路を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の逓倍回路は、(1)所定の周波数の第1の
繰り返し信号(入力クロック信号150)を入力し、こ
の入力クロック信号150のn(n=2,3・・・)倍
の周波数の第2の繰り返し信号(信号160)を出力す
る逓倍回路であって、この信号160に相当する周波数
の第3の繰り返し信号(信号153)を発振する発振周
期の調整が可能な手段(発振回路2)と、入力クロック
信号150の立ち上がり(もしくは立ち下がり:回路を
1つ決めれば、立上り基準か、立ち下がり基準のいずれ
かに決まる。)を契機に発振回路2を起動する手段(発
振起動部3)と、入力クロック信号150の次の立ち上
がり(もしくは立ち下がり)までの間、信号153の発
振をn周期分だけ継続させた後に停止させる手段(発振
停止部4)とを少なくとも有し、入力クロック信号15
0の一周期の時間と、信号153のn周期分の時間を揃
え、この信号153を、信号160として出力すること
を特徴とする。尚、上記(1)に記載の逓倍回路におい
て、信号153のn+1周期目を起動する信号154の
立ち上がり(もしくは立ち下がり)のタイミングと、入
力クロック信号150の立ち上がり(もしくは立ち下が
り)のタイミングが一致するように、信号153の周期
を伸縮する手段(周期調整部5)を設け、入力クロック
信号150と信号154のそれぞれの立ち上がり(もし
くは立ち下がり)のタイミングを一致させた後、信号1
53を信号160として出力する。また、(2)所定の
周波数の第1の繰り返し信号(入力クロック信号15
0)を入力し、この入力クロック信号150のn(n=
2,3・・・)倍の周波数の第2の繰り返し信号(信号
160)を出力する逓倍回路であって、リングオシレー
タ制御部103と、可変遅延回路104と、位相比較回
路106と、遅延時間制御部105とを少なくとも有
し、リングオシレータ制御部103と可変遅延回路10
4とは互いに一方の出力(信号153,154)を他方
の入力に接続することによってリングオシレータを構成
し、リングオシレータ制御部103は、入力クロック信
号150(信号152)の立ち上がり(もしくは立ち下
がり)のいずれかで起動し、入力クロック信号150の
n倍の周波数での発振を開始すると共に、この発振をn
周期分だけ継続させた後に停止し、位相比較回路106
は、可変遅延回路104の出力154の立ち上がり(も
しくは立ち下がり)のタイミングと入力クロック信号1
50(信号152)の立ち上がり(もしくは立ち下が
り)のタイミングを比較し、この比較結果155を遅延
時間制御部105に出力し、遅延時間制御部105は、
位相比較回路106の比較結果155に基づいて、可変
遅延回路104の出力(信号154)のn回目の立ち上
がり(もしくは立ち下がり)のタイミングと入力クロッ
ク信号150(信号152)の立ち上がり(もしくは立
ち下がり)のタイミングが一致するように、可変遅延回
路104の遅延時間を制御する。そして、遅延時間制御
部105による制御終了後の可変遅延回路104の出力
(信号154)、もしくは、リングオシレータ制御部1
03の出力(信号153)を第2の繰り返し信号(信号
160)として出力することを特徴とする。また、
(3)上記(2)に記載の逓倍回路において、リングオ
シレータ制御部103は、可変遅延回路104の出力信
号154と第1の繰り返し信号152の内のいずれか一
方を選択して可変遅延回路104に出力するセレクタ回
路(ゲート回路401,402)と、入力クロック信号
150(信号152)の立ち上がり(もしくは立ち下が
り)のいずれかで、セレクタ回路に可変遅延回路104
の出力信号154を選択させてリングオシレータの発振
を開始させると共に、この発振がn周期分だけ継続した
後、セレクタ回路に入力クロック信号150(信号15
2)を選択させてリングオシレータの発振を停止させる
切替手段(フリップフロップ403,404、インバー
タ回路405〜407、NAND回路408)とを少な
くとも有することを特徴とする。また、(4)上記
(2)もしくは(3)のいずれかに記載の逓倍回路にお
いて、遅延時間制御部105は、可変遅延回路104の
遅延時間を、予め定められた最小値から徐々に増加させ
る手段(カウンタ707)を有し、可変遅延回路104
の遅延時間を増加させながら、可変遅延回路104の出
力の立ち上がり(もしくは立ち下がり)のタイミングと
入力クロック信号150(信号152)の立ち上がり
(もしくは立ち下がり)のタイミングを一致させること
を特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明においては、外部から加え
られる第1の繰り返し信号の立ち上がりまたは立ち下が
りのいずれかを契機として第2の繰り返し信号の生成と
出力を開始し、所定の繰り返し数だけ出力すると、次の
契機(第1の繰り返し信号の次の立ち上がりまたは立ち
下がりのいずれか)が来るまで、第2の繰り返し信号の
生成と出力を停止する。これにより、第1の繰り返し信
号の立ち上がりまたは立ち下がりのいずれか毎に(第1
の繰り返し信号の一周期毎に)、第2の繰り返し信号は
所定の繰り返し回数ずつ出力される。
【0007】このような第2の繰り返し信号は、例え
ば、セレクタと可変遅延回路からなるリングオシレータ
を設ける構成において、外部からリファレンス信号とし
て加えられる第1の繰り返し信号をトリガとして発振を
開始させ、リングオシレータ内を所定の回数だけパルス
が通過するとセレクタを切り替えてパルスの通過を阻止
することにより得られる。そして、次の第1の繰り返し
信号の入力をトリガにセレクタを再び切り替えてパルス
を通過させる。このような構成とすることにより、リフ
ァレンス信号の1周期毎にリングオシレータ内を所定の
回数ずつパルスが通過することになる。従って、リング
オシレータの発振周波数がリファレンス信号の周波数の
所定数倍になるように可変遅延回路の遅延時間を調整す
れば、リファレンス信号の所定数倍の周波数の連続した
発振が得られる。この発振は、リファレンス信号の1周
期毎にトリガがかけられているため、可変遅延回路の遅
延時間は、装置の電源を投入した直後等に初期調整を行
なった後は制御しなくても済む。また、可変遅延回路の
制御を常時行う場合でも短時間に急激な制御は不要であ
る。このことにより、従来のPLL回路を用いた逓倍回
路で問題となる大きなジッタは発生しない。
【0008】以下、本発明に係る実施例を、図面を用い
て、より詳細に説明する。図1は、本発明の逓倍回路の
本発明に係る構成の第1の実施例を示すブロック図であ
る。図1において、1は本発明に係る逓倍回路、2は外
部からの第1の繰り返し信号としての入力クロック信号
150のn倍の周波数の第3の繰り返し信号としての信
号153を生成する発振回路、3は入力クロック信号1
50の立上りもしくは立ち下がりのいずれかを契機に発
振回路2を起動させる発振起動回路、4は発振回路2か
ら入力クロック信号150のn周期分の繰り返し信号1
53が発振されると入力クロック信号150の次の立上
りもしくは立ち下がりのいずれかまで、発振回路2の発
振動作を停止させる発振停止回路、5は発振回路2の起
動の契機となる入力クロック信号150の一周期と発振
回路2で生成される繰り返し信号153のn回分の周期
とがそれぞれ一致するように繰り返し信号153の周期
を調整する周期調整回路である。
【0009】このような構成とすることにより、逓倍回
路1は、周期調整回路5で周期が調整された発振回路2
からの繰り返し信号153を、第2の繰り返し信号とし
ての信号160として出力する。以下、図2以降を用い
て、本発明に係る逓倍回路の構成を、さらに詳細に説明
する。
【0010】図2は、本発明の逓倍回路の本発明に係る
構成の第2の実施例を示すブロック図である。図2にお
いて、101はシェーパ部、102はハザード防止部、
103はリングオシレータ制御部、104は可変遅延回
路、105は遅延時間制御部、106は位相比較回路を
示す。また、150は入力クロック信号、160は入力
クロック信号150を逓倍した出力信号、170は遅延
時間制御部105を初期状態にするためのリセット信
号、151〜156は各構成要素間の信号を示してい
る。
【0011】以下、このような構成の逓倍回路の動作に
ついて説明する。シェーパ部101は、一定の周期で入
力されるクロック信号150を、同じ周期で時間幅の短
いパルス信号151に変える部分である。本例の逓倍回
路は幾つかのフリップフロップ回路を有するが、通常の
フリップフロップ回路は、リセット信号とクロック信号
が同時に入力された場合、出力が確定しなくなるとい
う、いわゆるハザードという現象が生じることがある。
ハザード防止部102はこれを解消するためのもので、
リセット信号170が解除されてから充分な時間が経過
した後に、パルス信号151をパルス信号152として
出力するように構成されている。また、リセット信号1
70が解除される前および解除された直後は、信号15
2はローレベルに固定される。
【0012】リングオシレータ制御部103と可変遅延
回路104はリングオシレータを構成する。このリング
オシレータは、パルス信号152にパルスが現われると
発振を開始し、発振出力が所定の回数だけ振動すると、
後述するリングオシレータ制御部103の作用によっ
て、発振を停止する。そして、次のパルスがパルス信号
152に現われると再び同じ動作を繰り返す。位相比較
回路106は、上記のリングオシレータが発振を停止す
る直前に可変遅延回路104の出力154が変化するタ
イミングと、次のパルス信号152が現われるタイミン
グとの早遅関係を比較し、その結果を遅延時間制御部1
05に出力する。
【0013】遅延時間制御部105は、位相比較回路1
06から送られてくる比較結果を示す信号155に基づ
いて、信号152と信号154のタイミングが一致する
ように可変遅延回路104の遅延時間を調整する。この
タイミングが一致すると、リングオシレータの発振の停
止と次の発振の開始とのタイミングが一致するため、リ
ングオシレータは一定の周期で連続して発振することに
なる。そして、パルス信号152が1回現われる間に、
リングオシレータの発振出力は上記所定の回数だけ振動
するため、この発振出力を出力信号160として取り出
すことにより所定の逓倍率の逓倍出力が得られる。尚、
リセット信号170は発振出力が所定以外の逓倍率で発
振することを避けるため、最初に遅延時間制御部105
をリセットし、可変遅延回路104の遅延時間を最小に
する信号である。
【0014】次に、図3〜図10を用いて、図2におけ
る逓倍回路を構成する各構成要素の詳細を説明する。図
3は、図2におけるシェーパ部の具体的な構成例を示す
回路図である。本図3において、201は入力クロック
信号150を遅延させかつ反転させるためのゲート回路
群、202はそのゲート回路群201から出力される信
号と入力クロック信号150の論理をとるNAND回路
である。本シェーパ部は、入力クロック信号150に立
ち上がりエッジが現われる毎にゲート回路群201を通
過するまでの時間と同じ幅のパルスを信号151として
出力するように構成されている。従って、一定の周期の
入力クロック信号150と同じ周期で幅の短いパルス信
号151が得られる。
【0015】図4は、図2におけるハザード防止部の具
体的な構成例を示す回路図である。本図4において、3
01および302はエッジトリガー型のフリップフロッ
プ回路、303はハザードが起き得る場合にパルス信号
151を通さないためのNOR回路、304はバッファ
回路を示している。また、152はハザードを防止した
出力信号を示している。図3のシェーパ部101から出
力される信号151はエッジトリガー型のフリップフロ
ップ回路301,302のクロック信号としても作用す
る。最初、リセット信号170がアクティブな時は、フ
リップフロップ回路301はローレベル、フリップフロ
ップ回路302はハイレベルを出力し、信号152はロ
ーレベルに固定されたままとなる。
【0016】ここでリセット信号170によるリセット
状態が解除されると、パルス信号151が立ち上がる毎
にフリップフロップ回路301,302の出力が順次反
転し、その後、パルス信号151がNOR回路303を
通って信号152として出力される。この場合、フリッ
プフロップ回路301にハザードが発生することも有り
得るが、フリップフロップ回路302は、フリップフロ
ップ回路301と同じパルス信号151を用い、フリッ
プフロップ回路301の出力信号を1周期分シフトする
ように構成されているためハザードは発生しない。これ
により、NOR回路303は、リセットが解除された
後、少なくとも1周期以上経過した後にパルス信号15
1を信号152として出力する。
【0017】図5は、図2におけるリングオシレータ制
御部の具体的な構成例を示す回路図である。本図5にお
いて、401および402は信号152と信号154の
内から信号153に接続する信号を選択するための切り
替えを行うイネーブル端子付きのゲート回路、403お
よび404はゲート回路401,402を制御するエッ
ジトリガー型のフリップフロップ回路、405〜407
はバッファとして作用するインバータ回路、408はN
AND回路を示している。尚、信号153は、図2にお
ける次段の可変遅延回路104によって遅延されると共
に反転され、信号154としてゲート回路401に加え
られる。従って、ゲート回路401の側が選択された時
は、ゲート回路401と可変遅延回路104はリングオ
シレータを構成することになる。また、その発振出力は
出力信号160として取り出される。
【0018】図5において、ゲート回路401の側が選
択されている間はリングオシレータが発振するため、フ
リップフロップ回路403,404のクロック端子に
は、その発振周期のパルスがインバータ回路405〜4
07を介して加えられる。また、パルス信号152はハ
イレベルである時間よりローレベルである時間の方が遥
かに長いため、通常はNAND回路408の出力信号4
53はハイレベルであり、フリップフロップ回路40
3,404のリセット端子は不活性である。このため、
リングオシレータの発振によって信号450,451は
順次ハイレベルに、信号452はローレベルになり、い
ずれはゲート回路402が選択された状態になる。そし
て、信号153は信号152と同じローレベルに固定さ
れ、リングオシレータの発振を停止する。
【0019】ゲート回路402が選択された時にパルス
信号152がハイレベルになると、信号153もハイレ
ベルになるため、信号453がローレベルとなりフリッ
プフロップ回路403,404がリセットされる。する
と、ゲート回路401,402は切り替えられ、ゲート
回路401と可変遅延回路104によりリングオシレー
タが構成され、信号153は発振を開始する。信号15
3はフリップフロップ回路403,404のクロック信
号455,454として作用するが、その伝幡経路には
インバータ回路405〜407群が遅延回路を構成して
いる。そのため、クロック信号がフリップフロップ回路
403,404に到達するまでの時間に差ができる。
【0020】すなわち、フリップフロップ回路404は
フリップフロップ回路403より早くクロック信号を受
けることになる。従って、信号454の最初の立ち上が
りではフリップフロップ回路403の出力信号450が
初期状態のローレベルのままであるため、フリップフロ
ップ回路404は前の状態をそのまま維持することにな
る。その少し後にフリップフロップ回路403の出力信
号450がローレベルからハイレベルに立ち上がるた
め、この時点では信号450がハイレベル、信号451
がローレベルとなる。
【0021】そして、次の信号454の立ち上がりで
は、フリップフロップ回路403の出力信号450がハ
イレベルとなっているため、フリップフロップ回路40
4の出力信号451はハイレベル、出力信号452はロ
ーレベルを出力する。このため、ゲート回路401,4
02は切り替わり、ゲート回路402の側が選択された
状態となるためリングオシレータは解除され、信号15
3の発振を停止する。そして、次のパルス信号152が
現われると、再び上記で述べた動作を繰り返す。尚、リ
ングオシレータの発振周期は、信号153から信号15
4へと伝幡する時間を図2の可変遅延回路104におい
て制御することにより変化する。
【0022】図6は、図5におけるリングオシレータ制
御部の各信号の時間変化例を示すタイミングチャートで
ある。本図6では、図5のリングオシレータ制御部10
3における各信号の時間変化の概念を、信号152の最
初のパルスが入力されてから次のパルスが入力されるま
での1周期について示す。本図は、上から、図2のハザ
ード防止部102からのパルス信号152、図2,5の
リングオシレータ制御部103から図2の可変遅延回路
104に出力する信号153、図2の可変遅延回路10
4から図2,5のリングオシレータ制御部103に出力
される信号154、図5のフリップフロップ回路40
3,404のリセット信号453および出力信号45
0,451の電圧波形を示すグラフであり、左から右へ
向かって時間の経過を表わしている。
【0023】前述したように、最初にパルス信号152
がローレベルの間は、図5におけるゲート回路402の
側が選択され、信号153はローレベル、信号154は
ハイレベルとなる。ここで、パルス信号152がハイレ
ベルとなると、図5のゲート回路402を通過して信号
153が立ち上がる。パルス信号152および信号15
3が共にハイレベルとなると、リセット信号453は立
ち下がり、図5のフリップフロップ回路403,404
をリセットする。図5のフリップフロップ回路403,
404がリセットされると、それぞれの出力信号45
0,451は共に立ち下がる。信号451が立ち下がる
ことにより、図5のゲート回路401,402が切り替
わるが、この時点ではパルス信号152と信号154は
共にハイレベルであるため、信号153は変化しない。
【0024】信号154は、信号153を図2の可変遅
延回路104によって遅延し反転した信号であるから、
その遅延時間分だけ後に立ち下がる。これが図5のゲー
ト回路401を介して信号153に伝わり信号153が
立ち下がると、図5のフリップフロップ回路404,4
03のクロック端子に加わる信号が立ち上がる。する
と、前述のように図5のフリップフロップ回路404の
出力信号451は、ローレベルのままで、フリップフロ
ップ回路403の出力信号450のみがハイレベルとな
る。その後更に、信号153と信号154は、図2の可
変遅延回路104と図5のゲート回路401を伝わって
変化し、信号153の2回目の立ち下がりで図5のフリ
ップフロップ回路404のクロック端子に加わる信号が
立ち上がる。また、その時点で信号450はハイレベル
であるため、信号451の出力信号もハイレベルとな
り、図5のゲート回路402の側が選択される。信号1
52,154は共にローレベルであるため、信号153
は変化しない。
【0025】尚、図2,3に示したシェーパ部101内
のインバータ回路201の段数によって設定されるパル
ス信号152のパルス幅は、パルス信号152の立ち上
がりに起動されて図5のフリップフロップ回路404が
リセットされ、図5のゲート回路402からゲート回路
401へ切り替わった後に、パルス信号152が立ち下
がるように、かつ、信号153の1回目の立ち下がりよ
り早く図5のフリップフロップ回路403,404のリ
セット信号453が解除されるように設定する。また、
図2の可変遅延回路104の最小遅延時間は、信号15
4の2回目の立ち上がりが信号451の立ち上がりより
遅く、かつ、次の周期のパルス信号152の立ち上がり
より早くなるように設定する。
【0026】図7は、図2における位相比較回路の具体
的な構成例を示す回路図である。本図7において、60
1および602はセットリセット型のフリップフロップ
回路を構成するNAND回路、608はエッジトリガー
型のフリップフロップ回路、603〜606はバッファ
として作用するインバータ回路、607はNOR回路、
609は信号を遅延させるためのインバータ回路、61
0および611はバッファを示している。
【0027】また、152は図2,4に示すハザード防
止部102から出力されたパルス信号、154は図2に
おける可変遅延回路104の出力信号であり、本例の回
路は、この2つの信号152,154の位相を比較す
る。また、653はフリップフロップ回路608のクロ
ック端子へ加える信号、620は位相比較結果を表わす
信号、630は信号152を反転させた信号であり遅延
時間制御回路105を動作させるためのクロック信号で
ある。尚、インバータ回路603およびバッファ611
はNAND回路601,602の負荷を等しくするため
に設けたダミーの回路である。
【0028】本図7の回路において、NAND回路60
1,602はセットリセット型のフリップフロップ回路
として動作し、図2の可変遅延回路104の出力信号1
54の立ち上がりエッジと、図2,4に示すハザード防
止回路102の出力信号152の立ち上がりエッジとの
早遅関係を比較し、比較結果を信号652として出力す
る。そして、信号152,154が共にハイレベルにな
ると、少し後から信号653もハイレベルとなり、信号
652に現われている比較結果がフリップフロップ回路
608に取り込まれ、信号620として出力される。本
図7の回路では、信号154の方が信号152より早い
時にはローレベル、遅い時にはハイレベルを、信号62
0として出力するように構成されている。
【0029】図8は、図2における遅延時間制御部の第
1の構成例を示す回路図である。本図8において、70
1〜704はエッジトリガー型のフリップフロップ回
路、705はNAND回路、707はカウンタ回路、7
06はカウンタ回路707内の多数のフリップフロップ
回路を駆動するためのバッファを示している。また、1
56は可変遅延回路104の遅延時間を制御する信号、
620および630の信号は図7の位相比較回路の出力
信号であり、620は位相比較結果を表わす信号、63
0は図2の入力クロック信号150と同じ周期の信号で
あり各フリップフロップ回路701〜704のクロック
信号として作用する信号を示している。
【0030】フリップフロップ回路701,703は分
周回路として動作し、それぞれ信号630を2分周およ
び4分周した信号754,755を出力する。また、こ
の信号754はフリップフロップ回路702のクロック
信号として作用し、信号620として入力される位相比
較結果を取り込んで信号753として出力する。このよ
うな構成において、リセット信号170が解除された
後、位相比較結果である信号620がローレベルである
間は、信号750はローレベルである。この間、信号6
30を4分周した信号755がクロック信号としてカウ
ンタ回路707に作用しカウント値を上昇させる。そし
て、そのカウント値により、図2の可変遅延回路104
の遅延時間が制御される。尚、後述するように、図2の
可変遅延回路104はカウント値が増えると遅延時間が
長くなるように構成する。
【0031】カウンタ回路707には最初にリセットが
かかるため、図2の可変遅延回路104の遅延時間は最
小の状態から始まり、徐々に遅延時間が長くなってい
く。そして、信号152,154の位相の早遅関係が逆
転して信号620がハイレベルになると、信号750が
ハイレベルとなり、カウンタ回路707はカウントを停
止する。また、信号750がハイレベルになると、フリ
ップフロップ回路704がその状態を保持し、以後はカ
ウンタ回路707のカウント値を保持する。尚、信号6
30を4分周してカウンタ回路707に加えるのは、遅
延時間を制御した結果が位相比較結果620に反映さ
れ、信号750に現われるまでの間は次の制御が行われ
ないようにするためである。
【0032】図9は、図2における可変遅延回路の具体
的な構成例を示す回路図である。本図9において、80
1〜804はNOR回路、805は4入力のNOR回
路、806〜812は信号伝幡経路を選択するセレクタ
回路、813〜815および818は遅延時間差を作る
ためのインバータ回路群、816および817はクロッ
ク信号の極性を合わせると共に遅延時間差を作るための
インバータ回路群、819および820は負荷として作
用するインバータ回路群である。また、153および1
54は図2,5におけるリングオシレータ制御部103
の入出力信号と接続する。
【0033】NOR回路801〜804は、それぞれ2
入力、5入力、6入力、6入力であるが、図2,5にお
けるリングオシレータ制御部103からの入力信号15
3を受ける端子と、図8の遅延時間制御部105からの
制御信号156を受ける端子以外の端子850は全てロ
ーレベルに固定しておく。また、端子851〜861の
内、端子851〜854には、図8の遅延時間制御部1
05からの制御信号156の下2ビットをデコードした
信号が、また端子858にはその次の下1ビットが、端
子859〜861にはその次の下2ビットから論理をと
った信号、端子855〜857にはさらに上位のビット
やその論理をとった信号を加える。
【0034】本図9の回路では、遅延時間が最小に設定
された時には、信号153は、NOR回路801,80
5、セレクタ回路806,809,810を経由して、
信号154として出力される。そして、制御信号156
の値が増加するに伴い、NOR回路801〜804まで
を選択することで遅延時間の微調整を行い、各セレクタ
回路を切り替えることにより大幅な遅延時間の調整が行
なわれる。尚、このような可変遅延回路(104)の構
成技術の一部については、例えば、特開平6−9778
8号公報に開示されている。
【0035】図10は、図8における遅延時間制御部に
よる制御結果に基づく図9における可変遅延回路の遅延
結果での図5におけるリングオシレータ制御部の各信号
の時間変化例を示すタイミングチャートである。本図1
0は、図6に示した信号154の、図9における可変遅
延回路(104)による遅延結果を示すものであり、本
図10において実線で示すように、図8の遅延時間制御
部(105)による制御結果に基づく図9の可変遅延回
路(104)の遅延結果での図5のリングオシレータ制
御部(103)における信号154は、入力信号152
の立ち上げに同期して立ち上がる(図6における信号1
54は点線で示す)。その結果、この信号154および
リングオシレータ内の信号153には、一定の周期で連
続して繰り返す信号が得られる。これらの信号の周期
は、リファレンス信号152の周期のn分の1であり、
従って、リファレンス信号152のn倍の周波数の信号
が得られる。本例の逓倍回路は、この信号153を出力
する。
【0036】以上、本発明の逓倍回路の実施例について
述べたが、この他にも種々の構成が考えられ、以下、そ
の説明を行なう。図11は、図1および図2における逓
倍回路の出力信号を分周する分周回路の構成例を示す回
路図である。本分周回路は、図1,2における逓倍回路
から出力された信号160を分周することにより、クロ
ック信号のデューティーを補正するものであり、図11
において、901は図1,2における信号160を分周
するエッジトリガー型のフリップフロップ回路、902
は分周を開始するタイミングを合わせるためのNOR回
路を示している。また、180は信号160を分周して
入力クロック信号150のデューティーを補正した信号
を示している。
【0037】フリップフロップ回路901により、信号
160は分周されて、信号180として出力されるが、
信号160は、図1,2における入力クロック信号15
0のデューティーに関係なくリングオシレータによって
逓倍されたほぼ一定の周期を持つ信号であるため、信号
180のデューティーはほぼ50%になる。また、信号
180の周期は、逓倍した信号160を分周するため、
図1,2における入力クロック信号150の周期に戻
る。すなわち、図1,2における入力クロック信号15
0をデューティー50%に補正した信号180が得られ
る。尚、NOR回路902は、分周を開始するタイミン
グを信号152に合わせるために設けている。
【0038】図12は、図2における逓倍回路の出力信
号の周期の制御に用いる制御回路の構成例を示す回路図
である。本例の回路は、外部からレベルを固定した制御
信号を入力することにより、図2における逓倍回路によ
り逓倍した信号160の周期を2周期毎に制御するもの
であり、図2におけるリングオシレータ制御部103と
可変遅延回路104の間に挿入する。また、本例の回路
と図11における分周回路を組み合わせることにより、
デューティーを50%から意識的にずらした信号180
を得ることができる。
【0039】本図12において、1001はANDとN
ORの機能を備えた複合ゲート回路、1002および1
003は信号伝幡経路を選択するイネーブル端子付きの
ゲート回路、1004は遅延時間差を作るためのゲート
回路群を示している。また、1051および1052は
それぞれをハイレベルまたはローレベルに固定した制御
信号、1057および1058はゲート回路1002お
よび1003を選択する信号、1053および1054
は遅延時間制御部105内のフリップフロップ回路70
4の出力信号およびそれを反転した信号を示している。
尚、信号1054側が図8における信号752を示して
いる。
【0040】このような構成により、本制御回路は、図
2のリングオシレータ制御部103からの信号を信号1
055として入力し、信号1056を図2の可変遅延回
路104に出力するように、リングオシレータ制御部1
03と可変遅延回路104との間に挿入し接続する。以
下の説明において、図2の信号152と信号154の位
相が一致するまでの動作を調整状態、信号152と信号
154の位相が一致した後の動作を稼働状態と定義す
る。
【0041】信号1051および信号1052はハイレ
ベルまたはローレベルに固定されるが、図8のフリップ
フロップ回路704の出力信号1053,1054は、
調整状態が終了し稼働状態に入るとき、信号1053は
ローレベルからハイレベルに、信号1054はハイレベ
ルからローレベルに反転する。それに伴い、信号105
7および信号1058が制御され、ゲート回路1002
とゲート回路1003が切り替わるため、図2における
リングオシレータ制御部103から可変遅延回路104
への信号伝幡時間が制御される。これにより、調整状態
時と稼働状態時において図5の信号153から信号15
4までの信号伝幡時間が増減するため、リングオシレー
タの発振周期が変化し、図2における逓倍回路の出力信
号160の周期は2周期毎に制御される。
【0042】尚、信号1051をハイレベル、信号10
52をローレベルに設定した場合、調整状態が終了して
稼働状態に入ると、制御信号1058はハイレベルから
ローレベルに立ち下がり、ゲート回路を1002から1
003に切り替えるため、図2における逓倍回路の出力
信号160の周期は1周期目は長くなり2周期目は短く
なる。また、信号1051をローレベル、信号1052
をハイレベルに設定した場合、調整状態が終了して稼働
状態に入ると、制御信号1058はローレベルからハイ
レベルに立ち上がり、ゲート回路を1003から100
2に切り替えるため、図2における逓倍回路の出力信号
160の周期は1周期目は短くなり2周期目は長くな
る。また、信号1051および信号1052を両方とも
ローレベルに設定した場合、制御信号1058は調整状
態が終了して稼働状態に入っても変化しないためゲート
回路は切り替わらず、図2における逓倍回路の出力信号
160の周期は変化しない。
【0043】すなわち、信号1051および信号105
2信号の設定により、図2における逓倍回路の出力信号
160の1周期目が2周期目より長くなる場合、短くな
る場合、変化しない場合の3通りに制御される。本制御
回路と図11に示した分周回路を組み合わせた場合、図
11におけるフリップフロップ回路901のクロック信
号として作用する出力信号160が上記のように変動す
るため、デューティー50%を意識的に大きくしたり、
小さくしたりした信号が、図11における信号180と
して得ることができる。
【0044】図13は、逓倍率を4逓倍とした逓倍回路
のリングオシレータ制御部の構成例を示す回路図であ
る。本図13において、1101および1102はエッ
ジトリガー型のフリップフロップ回路を示し、1150
はフリップフロップ回路1101の出力信号、1151
はフリップフロップ回路1102の出力信号を示す。
尚、その他の回路および信号は図5に示したものと同じ
である。また、逓倍回路の各構成要素は、本例のリング
オシレータ制御部以外、図2〜図10で説明した実施例
と同じである。
【0045】この図13におけるリングオシレータ制御
部の具体的な動作原理は図5に示したリングオシレータ
制御部と同じであるが、本例のリングオシレータ制御部
では、フリップフロップ回路の段数を増加することによ
り、信号153の振動回数が増加する。パルス信号15
2のパルスが現われるまでは、ゲート回路401,40
2は、ゲート回路402の側が選択された状態になる。
ここで、信号152が立ち上がると信号153も立ち上
がるため、信号453がローレベルとなり、各フリップ
フロップ回路はリセットされ、ゲート回路401の側が
選択された状態になる。
【0046】信号153はインバータ回路405〜40
7を介し各フリップフロップ回路のクロック信号として
作用する。信号153の1回目の立ち下がりでは、信号
454が最初に立ち上がるが、フリップフロップ回路4
03、1101、1102の出力信号450、115
0、1151は初期状態のローレベルのままであるた
め、フリップフロップ回路404は前の状態をそのまま
保持することになる。その少し後にフリップフロップ回
路403の出力信号450が立ち上がる。ここまでの動
作は図5におけるリングオシレータ制御部の場合と同様
である。
【0047】しかしながら、本図13におけるリングオ
シレータ制御部の場合はフリップフロップ回路が4段あ
るため、信号153の2回目の立ち下がりでは、信号1
150がハイレベルになり、信号1151および信号4
51は前の状態をそのまま保持し、信号153の3回目
の立ち下がりでも信号1151がハイレベルになり、信
号451は前の状態をそのまま保持する。そして、信号
153の4回目の立ち下がりで、信号451がハイレベ
ル、信号452がローレベルとなりゲート回路を切り替
へ信号153の発振は停止する。これらの動作は、信号
152にパルスが現われてから次のパルスが現われるま
での一連の動作である。従って、信号153の振動数
は、図2における入力クロック信号150の1周期内に
おいて4回となるため、信号160として、入力クロッ
ク信号150を4逓倍した信号が得られる。
【0048】図14は、図2における遅延時間制御部の
第2の構成例を示す回路図である。本例の遅延時間制御
部は、稼働状態になった後も遅延時間の制御を続けるよ
うに構成したものであり、図14において、1201は
アップダウンカウンタ回路を示す。尚、アップダウンカ
ウンタ回路1201は、信号753がハイレベルの場合
にカウント値を増加し、信号753がローレベルの場合
にカウント値を減少する。その他の回路および信号は図
8に示した遅延時間制御部のものと同じである。また、
逓倍回路を構成する本例の遅延時間制御部以外の各構成
要素は、図2〜図13で説明した例と同じである。
【0049】本例の遅延時間制御部は、図8のカウンタ
回路707をアップダウンカウンタ回路1201に置き
換え、位相が逆転したか否かを記憶する部分を取り除い
た回路であり、以下、その動作について説明する。この
回路は、調整状態の間は図8の場合と同様に信号152
と信号154の位相が一致するまで、アップダウンカウ
ンタ回路1201のカウント値を増加する。そして、調
整状態から稼働状態に入ると、この回路は、調整状態お
よび稼働状態に関係なく位相比較結果をアップダウンカ
ウンタ回路1201に反映させるため、位相比較結果に
応じてカウント値を増減する。従って、稼働状態に入っ
てから、例えば温度変化等によってリングオシレータの
発振周期が変化しても、アップダウンカウンタ回路12
01の動作は行われるため、遅延時間を制御して、信号
160を一定の周期に補正する。
【0050】この回路例では、アップダウンカウンタ回
路1201の上位のビットが切り替わると、図2におけ
る可変遅延回路104内を信号が通過している途中に、
図9におけるセレクタ回路806〜812が切り替わる
可能性が有り、その場合にはパルス状のノイズが発生し
て誤動作することも有り得る。このような誤動作を防止
するための技術を、次の図15に示す。
【0051】図15は、図2における遅延時間制御部の
第3の構成例を示す回路図である。本図15において、
1301はアップダウンカウンタ回路、1302はカウ
ンタ回路、1303はNOR回路、1304はインバー
タ回路を示す。また、1350は可変遅延回路104内
の各セレクタ回路806〜812に入力する制御信号、
1351はデコードを行いNAND回路801〜804
に入力する制御信号を示す。尚、その他の回路および信
号は図8に示した遅延時間制御部におけるものと同じで
ある。また、本回路からなる遅延時間制御部以外の逓倍
回路の各構成要素は図2〜図10で説明した実施例と同
じである。また、本回路は、図8に示した回路と図14
に示した回路を組み合わせた回路でもある。
【0052】以下、このような構成の回路の動作につい
て説明する。最初、リセット状態においては、カウンタ
回路1302には遅延時間が最小となるカウント値を設
定し、また、アップダウンカウンタ回路1301には最
大カウント値の約半分に相当するカウント値を設定す
る。リセット状態が解除され調整状態になると、最初は
信号752はハイレベルで一定となるため、NOR回路
1303はローレベルの信号のみ出力する。これによ
り、アップダウンカウンタ回路1301にはクロック信
号が供給されずカウント値は変化しない。一方、カウン
タ回路1302に関しては、調整状態において図8と同
じ動作を行う。
【0053】次に、調整状態から稼働状態になると信号
752はローレベルとなり、カウンタ回路1302はそ
の時のカウント値を保持したまま停止する。しかしなが
ら、アップダウンカウンタ回路1301に関しては、信
号755がインバータ回路1304とNOR回路130
3を介して供給されるため、信号753に基づきカウン
ト値が変化する。すなわち、稼働状態ではアップダウン
カウンタ回路1301により制御を行う。
【0054】上記にも述べたが、図8における可変遅延
回路104内のセレクタ回路を稼働中に切り替えると波
形の乱れを生じる可能性がある。これは、図8における
可変遅延回路104内の信号が遅延時間の短い側の経路
を通過してから長い側の経路を通過するまでの間にセレ
クタ回路を切り替えた場合に生じる。この波形の乱れ
は、調整状態で発生する場合は問題にはならないが、稼
働状態で発生すると誤動作を引き起こす可能性がある。
これを防止するために、本図15で示した遅延時間制御
部は、調整状態と稼働状態において、動作させるカウン
タ回路を切り替える。
【0055】稼働状態においては、アップダウンカウン
タ回路1301を使用し、図9における可変遅延回路1
04内のNAND回路801〜804のみを切り替える
が、この部分の可変幅は小さいため、信号が通過した後
に切り替えることが可能である。これにより波形の乱れ
が生じにくく誤動作が起きなくなる。すなわち、図9に
おける可変遅延回路104内のNAND回路801〜8
04は、可変遅延回路104内において信号が最初に通
過し、図9の可変遅延回路104内の各回路およびリン
グオシレータを通過して、再びNAND回路801〜8
04に入力されるまでの間には十分な時間がある。従っ
て、その間に制御信号1351を切り替えることができ
る。すなわち、調整状態では可変幅の大きい制御信号1
350により調整を行うが、稼働状態では制御信号13
51が微調整のみを行うことにより波形の乱れを防止し
誤動作を防ぐことができる。
【0056】以上、図1〜図15を用いて説明したよう
に、本実施例の偏倍回路では、外部から加えられる入力
クロック信号150の立ち上がりを契機として、逓倍信
号の生成を開始し、所定の繰り返し数分だけ生成する
と、次の契機(入力クロック信号150の立ち上がり)
が来るまで、逓倍信号の生成を停止することにより、入
力クロック信号150の一周期毎に所定回数繰り返す繰
り返し信号を出力する。
【0057】すなわち、リングオシレータ制御部103
と可変遅延回路104からなるリングオシレータを設け
る構成とし、外部からリファレンス信号として加えられ
る入力クロック信号150をトリガとして逓倍信号を生
成するための発振を開始させ、リングオシレータ内を所
定の回数だけパルスが通過するとセレクタを切り替えて
パルスの通過を阻止する。そして、次の入力クロック信
号150をトリガにセレクタを再び切り替えてパルスを
通過させる。このことにより、入力クロック信号150
の一周期毎に所定回数繰り返す繰り返し信号を得ること
ができる。そして、可変遅延回路104による遅延時間
を、遅延時間制御部105等により制御することによ
り、ほぼ一定の周期を持つ逓倍信号を生成することがで
きる。
【0058】このように、従来のPLL回路を用いるこ
となく逓倍回路を構成することができ、PLL回路に起
因する大きなジッタは発生しない。尚、本発明は、図1
〜図15を用いて説明した実施例に限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能
である。例えば、図13においては4逓倍にした信号を
得る回路構成を示したが、所定の逓倍率にした信号を得
るためには、逓倍率に合わせた数だけフリップフロップ
回路の段数を増やせば良い。また、本実施例では、図6
に示すように、発振回路の起動や停止等のタイミングと
して主に入力クロック信号の立ち上りを用いたが、立ち
下がりを用いても良い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、逓倍回路において、P
LL回路で発生するような大きな位相差を発生させるこ
となく逓倍することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る逓倍回路の構成の第1の実施例を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係る逓倍回路の構成の第2の実施例を
示すブロック図である。
【図3】図2におけるシェーパ部の具体的な構成例を示
す回路図である。
【図4】図2におけるハザード防止部の具体的な構成例
を示す回路図である。
【図5】図2におけるリングオシレータ制御部の具体的
な構成例を示す回路図である。
【図6】図5におけるリングオシレータ制御部の各信号
の時間変化例を示すタイミングチャートである。
【図7】図2における位相比較回路の具体的な構成例を
示す回路図である。
【図8】図2における遅延時間制御部の第1の構成例を
示す回路図である。
【図9】図2における可変遅延回路の具体的な構成例を
示す回路図である。
【図10】図8における遅延時間制御部による制御結果
に基づく図9における可変遅延回路の遅延結果での図5
におけるリングオシレータ制御部の各信号の時間変化例
を示すタイミングチャートである。
【図11】図1および図2における逓倍回路の出力信号
を分周する分周回路の構成例を示す回路図である。
【図12】図2における逓倍回路の出力信号の周期の制
御に用いる制御回路の構成例を示す回路図である。
【図13】逓倍率を4逓倍とした逓倍回路のリングオシ
レータ制御部の構成例を示す回路図である。
【図14】図2における遅延時間制御部の第2の構成例
を示す回路図である。
【図15】図2における遅延時間制御部の第3の構成例
を示す回路図である。
【符号の説明】
1:逓倍回路、2:発振回路、3:発振起動回路、4:
発振停止回路、5:周期調整回路、101:シェーパ
部、102:ハザード防止部、103:リングオシレー
タ制御部、104:可変遅延回路、105:遅延時間制
御部、106:位相比較回路、150:入力クロック信
号、151〜160:信号、170:リセット信号、1
80:信号、201:ゲート回路、202:NAND回
路、301,302:フリップフロップ回路、303:
NOR回路、304:バッファ回路、401,402:
ゲート回路、403,404:フリップフロップ回路、
405〜407:インバータ回路、408:NAND回
路、450〜455:信号、601,602:NAND
回路、603〜606:インバータ回路、607:NO
R回路、608:フリップフロップ回路、609:イン
バータ回路、610,611:バッファ、620,63
0:信号、701〜704:フリップフロップ回路、7
05:NAND回路、706:バッファ、707:カウ
ンタ回路、750〜755:信号、801〜805:N
OR回路、806〜812:セレクタ回路、813〜8
20:インバータ回路、850〜861:端子、90
1:フリップフロップ回路、902:NOR回路、10
01:複合ゲート回路、1002〜1005:ゲート回
路、1051〜1058:信号、1101,1102:
フリップフロップ回路、1150,1151:信号、1
201,1301:アップダウンカウンタ回路、130
2:カウンタ回路、1303:NOR回路、1304:
インバータ回路、1350,1351:信号。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数の第1の繰り返し信号を入
    力し、該第1の繰り返し信号のn(n=2,3・・・)
    倍の周波数の第2の繰り返し信号を出力する逓倍回路で
    あって、上記第2の繰り返し信号に相当する周波数の第
    3の繰り返し信号を発振する手段と、上記第1の繰り返
    し信号の立ち上がり(もしくは立ち下がり)を契機に上
    記発振する手段を起動する手段と、上記第1の繰り返し
    信号の次の立ち上がり(もしくは立ち下がり)までの
    間、上記第3の繰り返し信号の発振をn周期分だけ継続
    させた後に停止させる手段とを少なくとも有し、上記第
    1の繰り返し信号の一周期毎に、上記第3の繰り返し信
    号のn回分の周期を揃え、該第3の繰り返し信号を、上
    記第2の繰り返し信号として出力することを特徴とする
    逓倍回路。
  2. 【請求項2】 所定の周波数の第1の繰り返し信号を入
    力し、該第1の繰り返し信号のn(n=2,3・・・)
    倍の周波数の第2の繰り返し信号を出力する逓倍回路で
    あって、リングオシレータ制御手段と、可変遅延手段
    と、位相比較手段と、遅延時間制御手段とを少なくとも
    有し、上記リングオシレータ制御手段と上記可変遅延手
    段とは互いに一方の出力を他方の入力に接続することに
    よってリングオシレータを構成し、上記リングオシレー
    タ制御手段は、上記第1の繰り返し信号の立ち上がり
    (もしくは立ち下がり)で起動し、上記リングオシレー
    タの上記n倍の周波数での発振を開始すると共に、該発
    振をn周期分だけ継続させた後に停止し、上記位相比較
    手段は、上記可変遅延手段の出力の立ち上がり(もしく
    は立ち下がり)のタイミングと上記第1の繰り返し信号
    の立ち上がり(もしくは立ち下がり)のタイミングを比
    較し、該比較結果を上記遅延時間制御手段に出力し、上
    記遅延時間制御手段は、上記位相比較手段の比較結果に
    基づいて、上記可変遅延手段の出力の立ち上がり(もし
    くは立ち下がり)のタイミングと上記第1の繰り返し信
    号の立ち上がり(もしくは立ち下がり)のタイミングが
    一致するように、上記可変遅延手段の遅延時間を制御
    し、上記遅延時間制御手段による制御終了後の上記可変
    遅延手段の出力を上記第2の繰り返し信号として出力す
    ることを特徴とする逓倍回路。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の逓倍回路において、上
    記リングオシレータ制御手段は、上記可変遅延手段の出
    力信号と上記第1の繰り返し信号の内のいずれか一方を
    選択して上記可変遅延手段に出力するセレクタ手段と、
    上記第1の繰り返し信号の立ち上がり(もしくは立ち下
    がり)で、上記セレクタ手段に上記可変遅延手段の出力
    信号を選択させて上記リングオシレータの発振を開始さ
    せると共に、該発振が上記n周期分だけ継続した後、上
    記セレクタ手段に上記第1の繰り返し信号を選択させて
    上記リングオシレータの発振を停止させる切替手段とを
    少なくとも有することを特徴とする逓倍回路。
  4. 【請求項4】 請求項2、もしくは、請求項3のいずれ
    かに記載の逓倍回路において、上記遅延時間制御手段
    は、上記可変遅延手段の遅延時間を、予め定められた最
    小値から徐々に増加させる手段を有し、上記可変遅延手
    段の遅延時間を増加させながら、上記可変遅延手段の出
    力の立ち上がり(もしくは立ち下がり)のタイミングと
    上記第1の繰り返し信号の立ち上がり(もしくは立ち下
    がり)のタイミングを一致させることを特徴とする逓倍
    回路。
JP8054355A 1996-03-12 1996-03-12 逓倍回路 Pending JPH09246924A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054355A JPH09246924A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 逓倍回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054355A JPH09246924A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 逓倍回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09246924A true JPH09246924A (ja) 1997-09-19

Family

ID=12968335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8054355A Pending JPH09246924A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 逓倍回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09246924A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331731B1 (ko) * 1998-04-28 2002-04-09 가네꼬 히사시 체배 회로
JP2008252864A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Hynix Semiconductor Inc 半導体装置及びその駆動方法
JP2018101869A (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 セイコーエプソン株式会社 遅延回路、カウント値生成回路および物理量センサー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100331731B1 (ko) * 1998-04-28 2002-04-09 가네꼬 히사시 체배 회로
JP2008252864A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Hynix Semiconductor Inc 半導体装置及びその駆動方法
JP2018101869A (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 セイコーエプソン株式会社 遅延回路、カウント値生成回路および物理量センサー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6259326B1 (en) Clock recovery from a burst-mode digital signal each packet of which may have one of several predefined frequencies
US7822168B2 (en) Frequency divider circuit
US6407606B1 (en) Clock generating apparatus
JPH06334515A (ja) 位相同期発振回路
KR100331731B1 (ko) 체배 회로
US6801074B2 (en) Clock switching circuit
KR101057033B1 (ko) 도트 클록 동기 생성회로
KR20080016179A (ko) 클록 체배기 및 클록 체배 방법
KR0133471B1 (ko) 반도체 집적 회로(Semiconductor integrated circuit)
US5587691A (en) Digital trimming for frequency adjustment
JPH09246924A (ja) 逓倍回路
JP4192228B2 (ja) データ発生装置
US6791384B2 (en) Delay adjustment circuit for delay locked loop
JPH06104748A (ja) Pll回路
JPH10276083A (ja) 偶数奇数分周回路
JPH08286780A (ja) クロック回路及びこれを用いたプロセッサ並びにプロセッサ動作方法
JP2637738B2 (ja) クロック補正方式
JP4520380B2 (ja) クロック生成回路
KR0168916B1 (ko) 링 전압 제어 발진기 및 그를 이용한 전압 제어 방법
JP2954199B1 (ja) 発振制御回路
JP2000013196A (ja) クロック選択回路
JP2004086645A (ja) マイクロコンピュータ
JP3260169B2 (ja) パルススワロー方式可変分周器
JP2006217455A (ja) リングオシレータ回路
JP3678351B2 (ja) クロック抽出回路