JPH09247934A - 電流共振形コンバータ回路及び力率改善コンバータ回路 - Google Patents

電流共振形コンバータ回路及び力率改善コンバータ回路

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JPH09247934A
JPH09247934A JP8306996A JP8306996A JPH09247934A JP H09247934 A JPH09247934 A JP H09247934A JP 8306996 A JP8306996 A JP 8306996A JP 8306996 A JP8306996 A JP 8306996A JP H09247934 A JPH09247934 A JP H09247934A
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JP
Japan
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circuit
power factor
switching
current
series
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JP8306996A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自励式電流共振形コンバータにおいて、バイ
ポーラのスイッチング素子の蓄積時間Tsとクランプダ
イオードの逆回復時間Trr等の特性上のばらつきを解
消して、設計効率及び回路の信頼性を向上する。 【解決手段】 スイッチング素子Q1 のベース−エミッ
タ間に対して、クランプダイオードDB1及びツェナーダ
イオードDZ1を直列に挿入し、スイッチング素子Q2
に対してもクランプダイオードDB2及びツェナーダイオ
ードDZ2を同様に設け、スイッチング素子Q1 、Q2
駆動する自励発振回路は、並列共振回路(NB1/CD1
びNB2/CD2)として高レベルのドライブ電圧が得られ
るようにする。これによって、クランプダイオードにベ
ース電流IB を分流させないようにしてドライブ電圧を
保ち、ターンオフ時のマイナスのベース電流IB を増加
させてスイッチング素子のTsを小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
回路として用いられる電流共振形コンバータ回路、及び
スイッチング電源回路の力率を改善するように設けられ
る電流共振形コンバータによる力率改善コンバータ回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波の比較的大きい電流及び電
圧に耐えることができるスイッチング素子の開発によっ
て、商用電源を整流して所望の直流電圧を得る電源装置
としては、大部分がスイッチング方式の電源装置になっ
ている。スイッチング電源はスイッチング周波数を高く
することによりトランスその他のデバイスを小型にする
と共に、大電力のDC−DCコンバータとして各種の電
子機器の電源として使用される。
【0003】ところで、一般に商用電源を整流すると平
滑回路に流れる電流は歪み波形になるため、電源の利用
効率を示す力率が損なわれるという問題が生じる。ま
た、歪み電流波形となることによって発生する高調波を
抑圧するための対策が必要とされている。
【0004】そこで、スイッチング電源回路において力
率を改善する力率改善手段として、整流回路系において
PWM制御方式の昇圧型コンバータを設けて力率を1に
近付ける、いわゆるアクティブフィルタを設ける方法が
知られている。ただし、このようなアクティブフィルタ
は、高EMI対策のための部品の増加/大型化などによ
って回路規模の拡大、高コストなど要因を多く抱えてい
ることから、電源回路の小型化及び低コスト化の観点か
らは不利となる。また、アクティブフィルタにおける電
力損失が比較的大きいことも知られている。
【0005】そこで先に本出願人により、自励式の電流
共振形コンバータを用いて整流出力をスイッチングし、
これによって交流入力電流の導通角を拡大して力率改善
を図るように構成された力率改善コンバータ回路が各種
提案されている。このような電流共振形コンバータによ
る力率改善コンバータ回路では、コンバータ回路のスイ
ッチング動作が電流共振形とされることで、アクティブ
フィルタと比較して、低ノイズ化が実現されると共に回
路規模も小さくて済み、これに伴って低コスト化を図る
ことも可能とされる。また、電力損失も大幅に低減され
て電力変換効率も向上される。
【0006】図9は、先に本出願人により出願された発
明に基づいて構成することのできる力率改善コンバータ
回路を備えてなる電源回路の一例を示す回路図とされ
る。この図に示す電源回路においては、商用交流電源A
Cに対してコモンモードのノイズを除去するノイズフィ
ルタとして、コモンモードチョークコイルCMCとアク
ロスコンデンサCL が設けられている。商用交流電源A
Cはブリッジ整流回路D1 により全波整流される。この
場合には、ブリッジ整流回路D1 の整流出力ラインと、
平滑回路である平滑コンデンサCi間に対して力率改善
コンバータ部20が設けられて、後述するようにして力
率改善を図る。
【0007】スイッチング電源部1は、平滑コンデンサ
Ciの両端に得られる整流平滑電圧Eiを入力してスイ
ッチング動作を行い、二次側より直流出力電圧E1 、E
2 を出力するDC−DCコンバータとされ、例えばこの
場合には、PWM方式により定電圧化制御を行うスイッ
チングコンバータが備えられているものとされる。
【0008】この図に示す力率改善コンバータ部20に
おいては、先ず、ブリッジ整流回路D1 の正極出力端子
と平滑コンデンサCiの正極端子間のライン(整流出力
ライン)に対して、フィルタチョークコイルLN −高速
リカバリ型ダイオードD2 が直列に挿入されている。こ
こで、高速リカバリ型ダイオードD2 はアノードがブリ
ッジ整流回路D1 側となる方向により挿入されている。
この場合、ブリッジ整流回路D1 の正極出力端子と上記
フィルタチョークコイルLN の接続点と、平滑コンデン
サCiの正極端子間にはフィルタコンデンサCN が挿入
されて、フィルタチョークコイルLN と共にノーマルモ
ードのローパスフィルタを形成している。また、高速リ
カバリ型ダイオードD2 に対しては並列に共振用コンデ
ンサC2 が接続されている。なお、共振用コンデンサC
2 の作用については後述する。
【0009】この力率改善コンバータ部20においては
整流平滑電圧Eiを動作電源とする自励式の電流共振形
コンバータが備えられている。この電流共振形コンバー
タとしては、図のようにハーフブリッジ結合された2つ
のバイポーラトランジスタのスイッチング素子Q1 、Q
2 が備えられ、整流平滑電圧Eiを動作電源としてスイ
ッチング動作を行う。この場合、スイッチング素子Q1
のコレクタが平滑コンデンサCiの正極端子と接続さ
れ、エミッタはスイッチング素子Q2 のコレクタと接続
される。スイッチング素子Q2 のエミッタは一次側アー
スに接地される。また、スイッチング素子Q1 、Q2
各コレクタ−ベース間には、それぞれ起動抵抗RS1、R
S2が挿入され、抵抗RB1、RB2によりスイッチング素子
1 、Q2 のベース電流(ドライブ電流)を調整する。
また、スイッチング素子Q1 、Q2 の各ベース−エミッ
タ間にはそれぞれクランプダイオードDB1、DB2が挿入
される。この、クランプダイオードDB1、DB2には逆回
復時間Trrが長い(この場合には10μs〜16μs
程度とされる)低速ダイオードが用いられる。そして、
共振コンデンサCB1、CB2は次に説明するドライブトラ
ンスPRTの駆動巻線NB1、NB2と共に、スイッチング
素子を自励発振駆動するための直列共振回路を形成して
いる。また、スイッチング素子Q1 、Q2 の各コレクタ
−エミッタ間にはそれぞれコンデンサCC1、CC2が並列
に接続されて、矩形波となるスイッチング素子Q1 、Q
2 のスイッチング電圧の立ち上がり/立ち下がり帰還に
傾きを与え、スイッチングノイズを抑制するようにして
いる。
【0010】ドライブトランスPRT(Power Regulati
ng Transformer) は、スイッチング素子Q1 、Q2 を駆
動すると共にスイッチング周波数を可変制御する。この
ドライブトランスPRTは、駆動巻線NB1、NB2と、駆
動巻線NB1を巻き上げるようにして設けられる巻線ND
に対して、その巻回方向が直交するようにして巻装され
た制御巻線NC が設けられる直交型の可飽和リアクトル
とされている。駆動巻線NB1は、その一端が抵抗RB1
共振コンデンサCB1を介してスイッチング素子Q1 のベ
ースと接続され、他端はスイッチング素子Q1 のエミッ
タに接続される。また、駆動巻線NB2の一端はアースに
接地されると共に、他端は抵抗RB2−共振コンデンサC
B2を介してスイッチング素子Q2 のベースと接続されて
おり、駆動巻線NB1とは逆の極性の電圧が出力されるよ
うになされている。
【0011】コンバータトランスCVTは、一次巻線N
1 と三次巻線N3 を巻装して構成される。なお、この場
合一次巻線N1 は後述するようにして整流経路にスイッ
チング電圧を重畳するためのインダクタとされる。上記
コンバータトランスCVTの一次巻線N1 の一端は、巻
線ND を介してスイッチング素子Q1 のエミッタとスイ
ッチング素子Q2 のコレクタの接続点(スイッチング出
力点)と接続されて、その他端は直列共振コンデンサC
1 を介してフィルタチョークコイルLN と高速リカバリ
型ダイオードD2 との接続点と接続される。上記接続形
態によると、コンバータトランスCVTの一次巻線N1
と直列共振コンデンサC1 は直列に接続されることにな
るが、一次巻線N1 のインダクタンス成分と直列共振コ
ンデンサC1 のキャパシタンスとによって、このスイッ
チングコンバータを電流共振形とするための直列共振回
路を形成するようにされている。そして、この直列共振
回路に対してスイッチング素子Q1 、Q2 のスイッチン
グ動作により得られるスイッチング出力が供給されると
共に、このスイッチング出力を、フィルタチョークコイ
ルLN と高速リカバリ型ダイオードD2 の接続点に印加
するようにされる。
【0012】また、トランジスタQ10は、制御巻線NC
に対して制御電流IC を供給するために設けられる。こ
の場合、トランジスタQ10のベースは、整流平滑電圧E
iのラインと一次側アース間に対して直列に挿入された
分圧抵抗R11、R12の分圧点と接続されて、整流平滑電
圧Eiのレベルに応じた直流電流が供給される。また、
コンバータトランスCVTの三次巻線N2 は、スイッチ
ングコンバータのスイッチング動作により交番電圧が発
生するが、上記三次巻線N3 に対しては接続された整流
ダイオードD3 、平滑コンデンサC3 からなる半波整流
回路及び抵抗R3 及びツェナーダイオードZD1 からな
る定電圧回路によって所定レベルの直流電圧が生成され
る。この直流電圧は、トランジスタQ10の動作電源とし
て制御巻線NC を介してトランジスタQ10のコレクタに
供給される。トランジスタQ10のエミッタは抵抗R13
介して一次側アースに接地される。
【0013】力率改善コンバータ部20は上記のように
して構成されるが、その電流共振形コンバータのスイッ
チング動作としては次のようになる。先ず商用交流電源
が投入されると、例えば起動抵抗RS1、RS2を介してス
イッチング素子Q1 、Q2 のベースにベース電流が供給
されることになるが、例えばスイッチング素子Q1 が先
にオンとなったとすれば、スイッチング素子Q2 はオフ
となるように制御される。そしてスイッチング素子Q1
の出力として、共振電流検出巻線ND →一次巻線N1
直列共振コンデンサC1 に共振電流が流れるが、この共
振電流が0となる近傍でスイッチング素子Q2 がオン、
スイッチング素子Q1 がオフとなるように制御される。
そして、スイッチング素子Q2 を介して先とは逆方向の
共振電流が流れる。以降、スイッチング素子Q1 、Q2
が交互にオンとなる自励式のスイッチング動作が開始さ
れる。このように、平滑コンデンサCiの端子電圧を動
作電源としてスイッチング素子Q1 、Q2 が交互に開閉
を繰り返すことによって、コンバータトランスCVTの
一次側巻線N1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供
給する。なお、ドライブトランスPRTによるスイッチ
ング周波数の可変制御については後述する。
【0014】そして、本実施の形態の力率改善コンバー
タ部20における力率改善動作としては次のようにな
る。上述のように、電流共振形コンバータのスイッチン
グ動作が行われると、そのスイッチング出力はコンバー
タトランスCVTの一次巻線N1 に供給される。そし
て、コンバータトランスCVTにおいては一次巻線N1
に供給されたスイッチング出力により発生するスイッチ
ング周期の交番電圧を、直列共振コンデンサC1 の静電
容量結合を介して、フィルタチョークコイルLN と高速
リカバリ型ダイオードD2 の接続点に印加する。上記フ
ィルタチョークコイルLN と高速リカバリ型ダイオード
2 は、ブリッジ整流回路D1 の正極出力ラインに挿入
されていることから、直列共振回路を介して印加された
スイッチング電圧により、整流経路を介する整流出力電
圧に対してスイッチング電圧が重畳されることになる。
そして、このスイッチング電圧の重畳分によって、整流
経路に挿入されている高速リカバリ型ダイオードD2
は整流電流をスイッチング周期で断続する動作が得られ
ることになる。この動作により、力率改善コンバータ部
20においては整流出力電圧にスイッチング出力が重畳
された状態で平滑コンデンサCiに充電を行うようにさ
れ、このスイッチング電圧の重畳分によって平滑コンデ
ンサCiの両端電圧をスイッチング周期で引き下げるよ
うにされる。このため、整流出力電圧レベルが平滑コン
デンサの両端電圧(整流平滑電圧Ei)よりも低いとさ
れる期間にも平滑コンデンサCiへ充電電流が流れるよ
うにされる。この結果、交流入力電流の平均的な波形が
交流入力電圧の波形に近付くようにされ、交流入力電流
の導通角が拡大されることになって力率改善が図られる
ことになる。
【0015】また、高速リカバリ型ダイオードD2 に対
して並列に接続される共振用コンデンサC2 は、例えば
フィルタチョークコイルLN 及びフィルタコンデンサC
N と共に並列共振回路を形成する。この並列共振回路は
負荷変動に対応してその共振インピーダンスが変化する
ようにされており、この電源回路の負荷が軽くなった時
に、整流経路に帰還されるスイッチング電圧を抑圧する
ようにしている。この結果、軽負荷時の平滑コンデンサ
Ciの端子電圧の上昇を抑制することになる。
【0016】また、この図に示すような力率改善コンバ
ータ回路のように、電流共振形コンバータのスイッチン
グ出力を整流経路に帰還するように構成された力率改善
コンバータにおいては、仮にスイッチング周波数が固定
されていると、入力される交流入力電圧が上昇するのに
従って、力率特性が低下する。そこで、ドライブトラン
スPRTにより電流共振形コンバータのスイッチング周
波数を可変することによって、入力される交流入力電圧
レベルに対して力率がほぼ一定となるように制御可能に
構成されている。
【0017】例えば、この図に示す電源回路の商用交流
電源に入力される交流入力電圧VACが上昇したように変
化したとすると、これに対応して整流平滑電圧Eiも上
昇することから、整流平滑電圧Eiから分圧抵抗R11
介してトランジスタQ10のベースに供給されるベース電
流が増加する。これによりトランジスタQ10は、コレク
タ電流レベルを大きくするように動作することから、コ
レクタに接続された制御巻線NC には、上記コレクタ電
流が制御電流IS として流れることになる。つまり、交
流入力電圧レベルが上昇するのに応じて制御巻線NC
流れる制御電流IS のレベルが大きくなるように制御さ
れる。ドライブトランスPRTでは、上記のように制御
電流IS のレベルが大きくなることにより、駆動巻線N
B1、NB2のインダクタンスを小さくする。これにより、
駆動巻線NB1と共振コンデンサCB1、及び駆動巻線NB2
と共振コンデンサCB2により形成される2組の自励発振
駆動回路の共振周波数を低下させ、スイッチング素子Q
11、Q12のスイッチング周波数を高くするように制御す
ることになる。この場合、直列共振回路の共振周波数に
対してスイッチング周波数が変化することになるが、こ
れによって直列共振回路に供給されるスイッチング出力
の帰還量が変化して、この場合には力率改善を高めるよ
うに制御されることになる。
【0018】図10は、上記図9に示した力率改善コン
バータ部20の要部の動作をスイッチング周期で示す波
形図とされ、この場合にはスイッチング素子Q2 側のス
イッチング動作に関連する動作波形が示されている。な
お、スイッチング素子Q1 及びQ2 は交互にオン/オフ
動作を繰り返し、その動作としては交流的に同様となる
ため、スイッチング素子Q1 側の動作波形の図示は省略
する。
【0019】図10において、図10(a)はスイッチ
ング素子Q2 のコレクタ−エミッタ間電圧VCEを示し、
図10(b)は、スイッチング素子Q2 のコレクタ電流
Cを示す。図10(c)は、スイッチング素子Q2
ベース電流IB を示し、図10(d)はスイッチング素
子Q2 のベース−エミッタ間電圧VBEを示す。また、図
10(d)は駆動巻線NB2の両端に得られるドライブ電
圧VD とされ、図10(f)はクランプダイオードDB2
に流れる電流ID を示す。この場合には図の矢印に示す
方向が電流ID の流れる正方向と見なされる。
【0020】この場合、図10(f)の電流ID が期間
T11より前の期間から正のレベルとなっていることか
ら分かるように、スイッチング素子Q2 側の駆動巻線N
B2に流れるドライブ電流(図示しない)は、スイッチン
グ素子Q1 がオフとなる前に正レベルに転じている。し
かし、前述のようにクランプダイオードDB1には逆回復
時間Trrが存在することから、例えば図10(f)に
示すように期間T11においてクランプダイオードDB1
の逆回復電流が流れることで、ベース電流IBが導通し
ないようにされ、スイッチング素子Q2 は、期間T11
まではオンとならないように制御される。つまり、この
電流共振形による力率改善コンバータ回路では、低速ダ
イオードの逆回復電流を利用してスイッチング素子Q
1 、Q2 が共にオンとなる状態を回避するようにされて
いる。
【0021】そして、スイッチング素子Q2 は、スイッ
チング素子Q1 のオフ時に生じるコンバータトランスC
VTの一次巻線N1 の励磁エネルギーにより発生するダ
ンパー電流により、期間T12においてオフからオンに
変化するようにされる。なお、このときのダンパー電流
は、『一次巻線N1 →直列共振コンデンサC1 →(共振
用コンデンサC2 /高速リカバリ型ダイオードの並列接
続)→平滑コンデンサCi→一次側アース→クランプダ
イオードDB2→スイッチング素子Q2 のベース→スイッ
チング素子Q2 のコレクタ→巻線ND →一次巻線N1
のループで流れるようにされる。次にベース電流IB
エミッタへ流れる期間T13においては、先の期間T1
2におけるダンパー電流に対する逆回復電流がクランプ
ダイオードDB2に発生する。このため、この期間T13
においてスイッチング素子Q2 に流れるべきベース電流
B は分岐してクランプダイオードDB2にも流れ、その
レベルは駆動巻線NB2のドライブ電流よりも小さくな
る。これに伴って、駆動巻線NB2のドライブ電圧VD
振幅(ピークレベルをV1 で示す)も小さくなるが、こ
れにより期間T14〜T15において図10(c)に示
すベース電流IB のマイナスの電流(ベース電荷の引き
抜き電流)のレベルI1 も小さくなる。このため、スイ
ッチング素子Q2 の蓄積時間Tsも長くなる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した力率改善
コンバータ回路のスイッチング動作は、上記図10によ
る動作波形図の説明から理解されるように、バイポーラ
トランジスタによるスイッチング素子Q1 、Q2 の蓄積
時間Ts及び低速型のクランプダイオードDB1、DB2
逆回復時間Trrのバランスに依存する。ただし、上記
スイッチング素子の蓄積時間Ts及び逆回復時間Trr
にはばらつきがあり、その値による最悪条件と最適条件
の差が比較的開くことが分かっている。このため、スイ
ッチング素子については少なくとも蓄積時間Tsについ
て選別を行い、クランプダイオードについては逆回復時
間Trrについて選別を行う必要があった。また、温度
上昇に対してスイッチング素子の蓄積時間Tsが指数関
数的に変化するのに対して、クランプダイオードの逆回
復時間Trrはリニアに変化する。このため、両者のバ
ランスをとって温度変化に対する良好な補償を行うこと
が比較的困難とされており、例えば低温時にはドライブ
不足による間欠発振や起動不良となる可能性があり、高
温時においてはスイッチング素子Q1 、Q2 が共にオン
/オン状態となることによる熱暴走に対するマージンが
少なくなることが分かっている。
【0023】また、図10(c)にて説明したように、
スイッチング素子のターンオフ時には、期間T12にお
いて発生するクランプダイオードのダンパー電流に対す
る逆回復電流の作用によって、期間T13におけるベー
ス電流IB のマイナスレベルの電流量が少なくなる。こ
のためにスイッチング素子Q2 では下降時間Tfによる
スイッチング損失が比較的大きくなる。また、これに伴
って、スイッチング素子の蓄積時間Tsも増加するため
に、スイッチング素子オン時にはベース電流IB のプラ
ス電流がクランプダイオードDB2にも分流する。このた
めに、本来スイッチング素子Q2 のベースに供給される
べきベース電流IB が減少するが、これによってコレク
タ飽和電圧VCE(SAT) による電力損失が増加していくこ
とも分かっている。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た問題点を考慮して、電流共振形コンバータ及び力率改
善コンバータ回路としての特性のばらつきの低減、温度
保証範囲の拡大、電力変換効率等の特性面での向上を図
って信頼性を高めると共に、スイッチング素子及びクラ
ンプダイオードの特性上のばらつき要因をできるだけ排
除して、回路設計効率の向上を図ることを目的とする。
【0025】このため、バイポーラトランジスタがスイ
ッチング素子として用いられ、自励発振駆動回路を備え
てスイッチング素子を駆動するスイッチング回路系と、
直列共振コンデンサ及び直列共振巻線により形成され、
上記スイッチング回路系のスイッチング出力が供給され
る直列共振回路とを備えた電流共振形コンバータにおい
て、上記自励発振回路により生成される駆動電圧を所要
のレベルにまで設定可能なように設けられる駆動電圧レ
ベル設定回路を備えてることとした。そして、駆動電圧
レベル設定回路としては、スイッチング素子のベース−
エミッタ間に挿入されてクランプ電流の経路を形成する
ためのダイオード素子に対して直列に接続され、設定さ
れるべき駆動電圧レベルに対応するツェナー電圧を有す
るツェナーダイオード素子を備えて構成することとし
た。また、自励発振駆動回路としては、駆動巻線と共振
コンデンサを並列接続した並列共振回路とすることとし
た。また、スイッチング素子と、このスイッチング素子
に対して設けられる駆動電圧レベル設定回路よりなる回
路部を1パッケージの部品として構成することとした。
【0026】そして、上記構成によると、例えばツェナ
ーダイオード素子により、クランプ電流の経路を形成す
るためのダイオード素子にはダンパー電流が流れないよ
うにされ、このツェナーダイオード素子のツェナー電圧
によりスイッチング素子を駆動する自励発振駆動回路の
ドライブ電圧のレベル(振幅)を決定するようにされる
が、ドライブ電圧のレベルを大きく設定することで、ス
イッチング素子ターンオフ時のマイナスレベルのベース
電流(ベースの蓄積電荷の引き抜き電流)も大きくなる
ようにされる。この結果、バイポーラトランジスタであ
るスイッチング素子の蓄積時間Tsを小さくして、回路
の動作に対する蓄積時間Tsの影響を小さくすることが
可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1〜図8を参照して説明する。なお、本発明として
の電流共振形コンバータ回路は、単体のスイッチング電
源回路としての構成を採ることが可能とされるが、以下
説明する実施の形態は、本発明の電流共振形コンバータ
回路に力率改善のための回路構成を付加した力率改善コ
ンバータとして構成しているものとされる。
【0028】第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態としての力率改善コ
ンバータ回路を備えた電源回路の構成例を示す回路図と
され、先に先行技術として示した図9と同一部分は同一
符号を付して説明を省略する。この図に示す本実施の形
態としての力率改善コンバータ回路としては、力率改善
コンバータ部10がこれに相当する。この力率改善コン
バータ部10においては、図のようにスイッチング素子
1 のベース−エミッタ間にツェナーダイオードDZ1
びクランプダイオードDB1が直列接続されて挿入されて
いる。この場合、ツェナーダイオードDZ1のアノードが
スイッチング素子Q1 のベースと接続され、ツェナーダ
イオードDZ1のカソードはクランプダイオードDB1のカ
ソードと接続される。クランプダイオードDB1のアノー
ドはスイッチング素子Q1 のエミッタと接続される。ま
た、スイッチング素子Q2 のベース−エミッタ間には、
ツェナーダイオードDZ2及びクランプダイオードDB2
直列接続されて挿入されており、その接続形態は、上記
スイッチング素子Q1 側に設けられるツェナーダイオー
ドDZ1及びクランプダイオードDB1と同様となる。本実
施の形態の場合、クランプダイオードDB1、DB2は、そ
れぞれツェナーダイオードDZ1、DZ2を順方向(アノー
ド→カソード)に流れようとする電流を阻止するための
逆流阻止用ダイオードとしての作用を有する。
【0029】また、本実施の形態においては駆動巻線N
B1に対して共振コンデンサCD1が並列に設けられて並列
共振回路を形成し、駆動巻線NB2に対しては共振コンデ
ンサCD2が並列に接続されて、それぞれ並列共振回路を
形成するようにされる。即ち、本実施の形態において
は、スイッチング素子Q1 、Q2 は、それぞれ[駆動巻
線NB1/共振コンデンサCD1]、[駆動巻線NB2−共振
コンデンサCD2]により形成される並列共振回路により
自励発振駆動され、そのスイッチング周波数もこれら並
列共振回路により設定されることとなる。この場合、コ
ンデンサCB1、CB2はそれぞれ直流素子用コンデンサと
して作用する。
【0030】このようにして構成される力率改善コンバ
ータ部10では、スイッチング素子Q1 、Q2 のスイッ
チング出力を整流電流経路に帰還するための回路構成
は、図9の場合と同様であり、従って、本実施の形態と
しての力率改善動作は図9において説明したものと同様
となる。また、制御トランスPRTにより整流平滑電圧
Eiの変動に応じてスイッチング周波数を可変して、交
流入力電圧レベルの変化に対して力率を一定に保つため
の回路構成及びその動作も図9の場合と同様となる。
【0031】図2は、力率改善コンバータ部10のスイ
ッチング周期での要部の動作を示す波形図とされ、この
場合にはスイッチング素子Q2 側のスイッチング動作に
関わる要部の動作波形が示されている。なおスイッチン
グ素子Q1 側の動作波形は示さないが、スイッチング素
子Q1 はスイッチング素子Q2 と交互にオン/オフ動作
を行うものであり、この図2に示す動作タイミングに対
して、スイッチング周期にして1/2周期のタイミング
で位相が異なるうえで、同一の動作波形が得られるもの
とされる。図2(a)〜(f)は、それぞれスイッチン
グ素子Q2 のコレクタ−エミッタ間電圧VCE、コレクタ
電流IC 、ベース電流IB 、ベース−エミッタ間電圧V
BE、駆動巻線NB2の両端電圧(以下ドライブ電圧とい
う)VD 、及びクランプダイオードDB2を図1の矢印方
向に流れるクランプ電流ID を示している。
【0032】図2において、期間T1はスイッチング素
子Q1 がオン状態からオフ状態に移行する期間とされ、
これによって、コンバータトランスCVTの励磁エネル
ギーにより一次巻線N1 に発生するダンパー電流により
共振用コンデンサC2 に蓄積された電荷が放電される。
このとき、ベース−エミッタ間電圧VBE(図10(d)
がオン電圧に達していないために、スイッチング素子Q
2 はまだオフ状態とされている。これにより、スイッチ
ング素子Q1 、Q2 が共にオン/オン状態となることが
防がれる。この場合、共振用コンデンサC2 の放電が完
了して、期間T2に至っても上記ダンパー電流は継続し
て流れ、この期間T2には、ダンパー電流は『一次巻線
1 →直列共振コンデンサC1 →(共振用コンデンサC
2 /高速リカバリ型ダイオードD2 の並列接続)→平滑
コンデンサCi→一次側アース→並列共振回路(駆動巻
線NB2、共振コンデンサCD2)→スイッチング素子Q2
のベース→スイッチング素子Q2 のコレクタ→共振電流
検出巻線ND →一次巻線N1 』のループで流れるように
される。このため、ベース電流IB は図10(c)に示
すように正レベルが現れ、コレクタ電流IC は図10
(b)に示すようにマイナス方向に流れる波形が得ら
れ、このようにして、スイッチング素子Q2 はオン状態
となる。この期間T2においては、上記の経路によって
流れるダンパー電流によって、スイッチング素子Q2
ベースが側がマイナスとなる電位により、コンデンサC
B2に対して充電が行われ、これによって、スイッチング
素子Q2 のベース電位(この場合にはVBEとなる)は駆
動巻線NB2のドライブ電圧VD 図10(e)に対して、
コンデンサCB2の電圧分だけマイナス側にシフトする
(図10(d))。この後、ダンパー電流は減少してゼ
ロとなるが、スイッチング素子Q2 においてはこれまで
流れていたダンパー電流に対する蓄積時間Tsが発生す
るためにオン状態を維持する。
【0033】次の期間T3では、図10(b)のコレク
タ電流波形がプラスレベルに変化していることからも分
かるように、図10(c)のプラスレベルのベース電流
Bはエミッタに流れる。次の期間T4においては、上
記期間T2、T3においてスイッチング素子Q2 のベー
スに流れ込んだ電流による蓄積電荷を放出する動作が得
られ、これによってエミッタからベースに電流が流れ
る。このためベース電流IB はマイナスレベルに変化し
ている。そして、期間T5においてスイッチング素子Q
2 のベース電流IB のレベルはゼロとなって、スイッチ
ング素子Q2 はオフ状態に移行し、次の期間T6におい
て、先のスイッチング素子Q2 のオン動作により生じた
ダンパー電流がスイッチング素子Q1 側に流れるように
される。この期間T6ではスイッチング素子Q2側のド
ライブ電流が流れるループにはクランプ電流が流れず、
これに伴って、ベース−エミッタ間電圧VBEは、ドライ
ブ電圧VD のマイナス側への下降と共に下降していく。
そして、次の期間T7において、下降するドライブ電圧
D のレベルの絶対値が、[ツェナーダイオードDZ2
ツェナー電圧+クランプダイオードDB2の順方向電圧V
F ]より大きくなると、ツェナーダイオードDZ2及びク
ランプダイオードDB2が導通し、図10(f)に示すよ
うにクランプ電流が流れる。このクランプ電流は、並列
共振回路(駆動巻線NB2、共振コンデンサCD2)→クラ
ンプダイオードDB2→ツェナーダイオードDZ1→コンデ
ンサCB2→抵抗RB2→並列共振回路(駆動巻線NB2、共
振コンデンサCD2)のループで流れる。この後、ドライ
ブ電圧VD が上昇するのに伴って、期間T8に至ってク
ランプ電流のレベルが0となる。
【0034】これまでの動作波形の説明から分かるよう
に、本実施の形態ではツェナーダイオードDZ2が設けら
れることで、図9の回路の場合のようにクランプダイオ
ードDB2にはダンパー電流が流れず、これに伴って逆回
復電流を生じないために、スイッチング素子オン時に
は、クランプダイオードDB2に流れる電流レベルは0と
なるようにされる。即ち、期間T3以降においては、先
行技術である図10の波形図のように、ベース電流IB
がクランプダイオードDB2に流れる現象は見られなくな
るが、これによってドライブ電圧VD の振幅の減縮がな
いようにされるこのことから、本実施の形態ではスイッ
チング素子のベース−エミッタ間に直列に挿入されたク
ランプダイオードDB2及びツェナーダイオードDZ2は、
ドライブ電圧VD の振幅V1 を決定するものとみること
ができる。また、駆動巻線と共振コンデンサからなる並
列共振回路(NB1/CD1の並列接続、及びNB2/CD2
並列接続)が電圧共振することによって、スイッチング
素子Q1 、Q2 のためのドライブ電圧を生成している。
なお、本実施の形態としてはツェナーダイオードDZ1
Z2のツェナー電圧は、例えば4〜5V程度を選定する
ことができる。
【0035】このため、本実施の形態においては上記ド
ライブ電圧VD の振幅V1 (図2(e))は、先行技術
の動作波形である図10(e)のドライブ電圧VD の振
幅V1 と比較して分かるように、より大きい振幅が得ら
れるように設定されている。これは、本実施の形態の自
励発振駆動回路が、駆動巻線NB2/共振コンデンサCD2
(駆動巻線NB1/共振コンデンサCD1)の並列共振回路
とされていることによる。これに対して、図9に示した
力率改善改善コンバータ部20では駆動巻線NB2−共振
コンデンサCB2(駆動巻線NB1−共振コンデンサCB1
による直列共振回路とされている。
【0036】そして、このようにドライブ電圧VD の振
幅が大きい場合には、期間T4のマイナスレベルのベー
ス電流IB のレベル(I1 )を大きくするように作用す
る(図2(c))ことになる。例えば図10(c)の期
間T14に示したベース電流IB のレベル(I1 )と比
較しても、本実施の形態のほうがレベルが大きくなって
いることが確認される。上記期間T4のマイナスレベル
のベース電流IB は、スイッチング素子Q2 に蓄積され
た電荷の引き抜き電流と見なすことができることから、
本実施の形態ではそれだけ期間T4の時間長を短縮する
ことができる。即ち、本実施の形態においては、ツェナ
ーダイオードDZ1、DZ2のツェナー電圧の設定によって
1スイッチング周期に対する蓄積時間Tsの比率を小さ
くすることが可能となり、それだけ蓄積時間Tsのばら
つきの影響を小さくすることが可能となる。
【0037】例えば、仮にスイッチング素子の蓄積時間
Tsが大きくなると、ドライブ電圧VD に応答する期間
T2としての動作の開始が遅れ、その分延長される期間
T1の終了時点付近でベース電位が上昇して、この時点
でスイッチング素子Q2 がオンとなる結果、スイッチン
グ素子Q1 、Q2 が同時にオン/オン状態となる可能性
が高くなる。前述のように蓄積時間Tsはばらつきが比
較的大きいため、上記のような現象を避けるにはスイッ
チング素子であるバイポーラトランジスタTsについて
選別を行うことになる。また、蓄積時間Tsは周囲温度
による変化も比較的大きいことが分かっている。これに
対して、本実施の形態では蓄積時間Tsのばらつきの影
響を小さくすることが可能であり、従って上記のような
スイッチング動作の安定性及び周囲温度変化に対するマ
ージンを得る場合にも、蓄積時間Tsのばらつきの許容
範囲をより拡く取ることができるようになる。本実施の
形態の場合、少なくともスイッチング素子についての蓄
積時間Tsによる選別は不要となる。
【0038】また、図9に示した先行技術のようにクラ
ンプダイオードDB2にプラスレベルのベース電流IB
分岐して流れることで、起動時にスイッチング素子が間
欠発振を継続して引き起こす可能性があることが分かっ
ている。この対策としてドライブ電流制限抵抗RB1、R
B2の値を小さく設定してベースに供給されるドライブ電
流を増加させる方法があるが、この場合には高温時にお
けるスイッチング素子Q1 、Q2 のオン/オン状態防止
のためのマージンが犠牲となり、蓄積時間Tsの選別が
要求された。これに対して本実施の形態では、図2
(f)に示したようにクランプダイオードDB2にはスイ
ッチング素子オフ時のクランプ電流のみが流れるように
されるため、起動時の間欠発振の問題は解消され、これ
によっても蓄積時間Tsによる選別は不要とされること
になる。
【0039】また、本実施の形態においては電力変換効
率も向上される。これは、前述のようにツェナーダイオ
ードDZ1、DZ2の挿入によってドライブ電圧VD の振幅
を大きく設定し、期間T4のベース電流IB のマイナス
レベルを増加させることによって、ベースの電荷の引き
抜きに要する時間を短縮してスイッチング素子オフ時の
電力損失を抑制することが可能となる。また、図9の回
路ではプラスレベルのベース電流がクランプダイオード
にも分流してベース電流レベルが抑えられることにより
コレクタ飽和電圧VCE(SAT) が上昇し、それだけスイッ
チング素子オン時の電力損失が存在したが、本実施の形
態ではプラスレベルのベース電流はクランプダイオード
を流れないようにされるため、コレクタ飽和電圧V
CE(SAT) も低下してそれだけ電力損失も低減されること
になる。また、これに伴って、先行技術の回路と同等の
電力変換効率としながらより高いスイッチング周波数を
設定して、その分コンバータトランスCVTや共振コン
デンサなどの周辺部品の小型化を図ることも可能であ
る。
【0040】また、スイッチングトランジスタの蓄積時
間Tsのばらつきや温度変化などにより、トランジスタ
のオン時間が変化するため、仮に駆動巻線のインダクタ
ンスが一定であれば、蓄積時間Tsが大きくなるのに応
じてスイッチング周波数は低下し出力電圧が上昇するよ
うに変化する。そして、本実施の形態の場合にはこれま
で述べてきているように蓄積時間Tsの影響は小さく見
ることができるため、それだけ直流出力電圧(整流平滑
電圧Ei)の変動率が抑制されることになる。これに伴
って、温度変化による整流平滑電圧Eiの変動に対する
制御状態の変化も小さくなる。このように温度変化に対
する特性変化が安定するために、例えば温度変化の激し
い環境で用いられる車載用機器の電源回路としても好適
な電流共振形コンバータを得ることができる。また、ス
イッチングQ1 、Q2 間の蓄積時間Tsのアンバランス
は、例えば直流出力電圧の変動率等に影響を与えるが、
このアンバランスのマージンの許容範囲も本実施の形態
では拡大される。
【0041】第2の実施の形態 図3は、本発明の第2の実施の形態としての力率改善コ
ンバータ回路を備えたスイッチング電源回路の構成を示
す回路図とされ、図1と同一部分には同一符号を付して
説明を省略する。この図に示す力率改善コンバータ部1
1においては、力率改善のための回路系として磁気結合
トランスMCTが備えられる。磁気結合トランスMCT
は、少なくとも一次巻線N1 と二次巻線N2 をフェライ
トコア等によって磁気的に密結合するように巻装して形
成される。なお、この場合にはスイッチング素子Q1
2 のための駆動巻線NB1、NB2が巻装されており、本
実施の形態では磁気結合トランスMCTがスイッチング
素子Q1 、Q2 を駆動するためのコンバータドライブト
ランスの機能を兼用する構成が採られている。
【0042】磁気結合トランスMCTに巻装される二次
巻線N2 はブリッジ整流回路D1 の正極出力ラインにお
いて、高速リカバリ型ダイオードD2 と平滑コンデンサ
Ciの正極端子間に直列に挿入されている。また、この
場合には共振用コンデンサC2 は二次巻線N2 に対して
並列に設けられて、二次巻線N2 のインダクタンス成分
と共に並列共振回路を形成するようにされるが、その作
用は図1の場合と同様であり、軽負荷時の整流平滑電圧
Eiの上昇を抑制する。また、この場合には一次巻線N
1 の一端は直列共振コンデンサを介してスイッチング出
力点接続されると共に他端は一次側アースに接地される
ことで、スイッチング出力が供給されるようになってい
る。
【0043】上記磁気結合トランスMCTを備えた場合
の力率改善動作であるが、この場合には、磁気結合トラ
ンスMCTの一次巻線N1 に対してスイッチング素子Q
1 、Q2 のスイッチング出力が供給されてスイッチング
周期の電圧(スイッチング電圧)が得られることにな
る。この一次巻線N1 に得られたスイッチング電圧は磁
気結合トランスMCTの磁気結合を介して二次巻線N2
に伝送され、これによって、ブリッジ整流回路D1 の整
流電流経路に対してスイッチング電圧が重畳するように
して帰還されることになる。このようにして整流出力電
圧に重畳されたスイッチング電圧の重畳分によって、高
速リカバリ型ダイオードD2 は整流電流をスイッチング
周期でスイッチングするように動作することになり、以
降は図9にて説明したのと同様の作用によって力率改善
が図られることになる。
【0044】また、本実施の形態ではスイッチング素子
1 と、そのベース−エミッタ間に挿入されるツェナー
ダイオードDZ1及びクランプダイオードDB1、及びスイ
ッチング素子Q1 、とツェナーダイオードDZ2及びクラ
ンプダイオードDB2の各素子を1パッケージとしたパッ
ケージ部品部3として構成される。図4は、パッケージ
部品部3の外観例を示す正面図とされており、例えば、
この場合には本体部が20mm×16.8mmのサイズ
とされており、P1〜P6の6本のピン端子が設けられ
ている。図5はパッケージ部品部3の内部回路構成を示
す回路図とされて、[スイッチング素子Q1 、ツェナー
ダイオードDZ1、クランプダイオードDB1]及び[スイ
ッチング素子Q2 、ツェナーダイオードDZ2、クランプ
ダイオードDB2]については、図2に示す接続形態と同
様とされている。そして、ピン端子P1はスイッチング
素子Q1 のベースと接続され、ピン端子P2はコレクタ
と接続され、ピン端子P3はエミッタと接続される。同
様にして、ピン端子P4はスイッチング素子Q2 のベー
スと接続され、ピン端子P5はコレクタと接続され、ピ
ン端子P6はエミッタと接続される。
【0045】本実施の形態のように2組のスイッチング
素子Q1 、Q2 、クランプダイオードDB1、DB2、及び
ツェナーダイオードDZ1、DZ2を、ディスクリートによ
る構成から1つのパッケージ部品部3として構成するこ
とで、各素子の特性のばらつきの程度はより小さくな
り、これによって設計効率及び、温度補償範囲や電力変
換効率等の回路の信頼性の面でもより向上されることに
なる。また、上記各素子のための基板実装面積が縮小さ
れると共に、スイッチング素子Q1 、Q2 に取り付ける
べき放熱板も1つで済むことになり、よりコンバータ回
路の小型/軽量化も図られることになる。
【0046】第3の実施の形態 図6は、本発明の第3の実施の形態としての力率改善コ
ンバータ回路を備えたスイッチング電源回路の構成を示
す回路図とされ、図1及び図3と同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。先に説明した第1及び第2の
実施の形態の力率改善コンバータ回路は、交流入力電圧
AC100V系又はAC200V系の単レンジの条件に
適用して好適とされるが、この第3の実施の形態では、
交流入力電圧に対して略2倍の整流平滑電圧を生成する
倍電圧整流回路を備えて構成され、例えばAC100系
の単レンジで比較的重負荷時の条件に適用して好適とさ
れる。
【0047】この図に示す本実施の形態の力率改善コン
バータ回路としては、力率改善整流回路12がこれに相
当する。この力率改善整流回路12においては商用交流
電源ACの正極ラインに直列にフィルタチョークコイル
N が挿入されており、フィルタコンデンサCN は図の
ように商用交流電源ACの両極ラインに並列に挿入され
てノーマルモードのローパスフィルタを形成する。本実
施の形態では、図3の実施の形態と同様に磁気結合トラ
ンスMCTを備えた力率改善のための構成が採られる
が、この場合には、磁気結合トランスMCTの二次巻線
2 はフィルタチョークコイルLN と整流ダイオードD
11,D12の接続点に対して直列に挿入される。
【0048】整流ダイオードD11,D12は倍電圧整流回
路を形成するものとされ、整流ダイオードD11のカソー
ドは、商用交流電源ACの正極ラインに対して、二次巻
線N2 −フィルタチョークコイルLN を介して接続さ
れ、アノードは一次側アースに接地される。整流ダイオ
ードD12のアノードは整流ダイオードD11のカソードと
接続され、そのカソードは平滑コンデンサCiA の正極
端子と接続される。この場合、整流ダイオードD11,D
12は、スイッチング周期で断続される整流電流が流れる
ことに対応して高速リカバリ型とされている。
【0049】この場合、力率改善整流回路12に対して
設けられる平滑回路は、平滑コンデンサCiA ,CiB
を直列に接続し、整流平滑ラインと一次側アース間に対
して挿入されるようにして設けられる。この直列接続さ
れた平滑コンデンサCiA −CiB の接続点は商用交流
電源ACの負極ラインに対して接続される。
【0050】本実施の形態の力率改善整流回路12にお
いては、上記のような接続形態により倍電圧整流回路が
形成されるが、その倍電圧整流動作は次のようになる。
例えば、商用電源ACに供給された交流入力電圧VAC
正の期間では、整流電流は『商用交流電源AC→コモン
モードチョークコイルCMCの巻線Na→フィルタチョ
ークコイルLN →二次巻線N2 →整流ダイオードD12
平滑コンデンサCiA →コモンモードチョークコイルC
MCの巻線Nb→商用交流電源AC』の経路で流れ、整
流ダイオードD12の整流出力によって平滑コンデンサC
A に充電する動作となる。従って、平滑コンデンサC
A の両端には、図に示すように、交流入力電圧レベル
に対応するEiのレベルの整流平滑電圧が得られる。
【0051】一方、交流入力電圧VACが負の期間は、整
流電流は『商用交流電源AC→巻線Nb→平滑コンデン
サCiB →整流ダイオードD11→二次巻線N2 →フィル
タチョークコイルLN →巻線Na→商用交流電源AC』
の経路で流れ、整流ダイオードD11の整流出力を平滑コ
ンデンサCiB に充電する動作となり、平滑コンデンサ
CiB の両端にもEiのレベルの整流平滑電圧が得られ
る。このような平滑コンデンサCiA ,CiB に対する
それぞれ正期間、負期間の充電動作が行われる結果、直
列接続された平滑コンデンサCiA −CiB の両端に得
られる総合的な整流平滑電圧としては2Eiとなり、交
流入力電圧VACがAC100系とした場合、そのピーク
レベルのほぼ倍の200V系の整流平滑電圧が得られる
倍電圧整流動作となる。従って、本実施の形態の場合に
はスイッチング素子Q1 、Q2 は、上記200V系の整
流平滑電圧を入力電源としてスイッチング動作を行うこ
とになる。
【0052】この場合、図2にて説明したと同様の動作
によって、磁気結合トランスの二次巻線N2 にスイッチ
ング電圧が発生するようにされるが、これにより、整流
ダイオードD11,D12の整流電流経路に対してスイッチ
ング電圧が重畳されることになり、このスイッチング電
圧の重畳分によって、高速リカバリ型ダイオードである
整流ダイオードD11,D12が整流電流をスイッチング周
期で断続する動作が得られることになる。この動作によ
って、力率改善整流回路12においては整流出力電圧に
スイッチング出力が重畳された状態で、平滑コンデンサ
CiA 、CiB に充電を行うようにされ、交流入力電圧
が正/負の各期間で、スイッチング電圧の重畳分によっ
て平滑コンデンサCiA 、CiB の両端電圧をスイッチ
ング周期で引き下げるようにされる。このため、整流出
力電圧レベルが平滑コンデンサの両端電圧よりも低いと
される期間にも平滑コンデンサCiA 、CiB へ充電電
流が流れるようにされる。この結果、交流入力電流の平
均的な波形が交流入力電圧VACの波形に近付くようにさ
れ、交流入力電流の導通角が拡大されることになって力
率改善が図られることになる。
【0053】このように本実施の形態は、倍電圧整流回
路を備えることによってAC100V系の重負荷時に適
用して好適な力率改善コンバータ回路が得られるように
された上で、上記各実施の形態と同様の効果を有するよ
うにされる。
【0054】第4の実施の形態 図7の回路図は、本発明の第4の実施の形態としての力
率改善コンバータ回路を備えたスイッチング電源回路の
構成を示すものとされる。なお、図1、図3及び図6と
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この図
に示す力率改善整流回路13は、図6に示した倍電圧整
流回路系を備えると共に、力率改善の構成としては図1
と同様に、一次巻線N1 を巻装したコンバータトランス
CVTを備えて、一次巻線N1 に得られたスイッチング
出力を直列共振コンデンサの静電容量結合によって整流
電流経路に対して印加する方式が採られている。この場
合にはコンバータトランスCVTの一次巻線N1 はスイ
ッチング出力点に対して直列共振コンデンサC1 を介し
て接続され、他端は整流ダイオードD11、D12の接続点
に接続されて、スイッチング電圧を整流電流経路に帰還
するように構成されている。これによって、整流ダイオ
ードD11、D12では整流電流経路に重畳されたスイッチ
ング出力に基づいて整流電流をスイッチング周期で断続
するように促され、以降は図6にて説明したと同様の動
作によって力率改善が図られることになる。また、本実
施の形態では図1の実施の形態と同様に、駆動巻線
B1、NB2に対して制御巻線NC が巻装された制御トラ
ンスPRTを備える構成が採られており、交流入力電圧
及び負荷変動等に対して力率及び整流平滑電圧を安定化
させるようにされている。なお、本実施の形態において
も図3のようにパッケージ部品部3を用いて、スイッチ
ング素子Q1 、Q2 、クランプダイオードDZ1、DZ2
ツェナーダイオードDB1、DB2を1パッケージの部品と
することが可能である。
【0055】第5の実施の形態 図8は本発明の第5の実施の形態としての力率改善コン
バータ回路を備えた電源回路の構成例を示す回路図であ
り、これまで説明してきた図1、図3、図6及び図7と
同一部分には同一符号を付して説明を省略する。この図
に示す力率改善コンバータ部14においては、4本のス
イッチング素子Q1 、Q2 、Q3 、Q4 が備えられ、こ
れら4本のスイッチング素子がフルブリッジ結合されて
構成される。
【0056】この場合には、それぞれハーフブリッジ結
合されたスイッチング素子Q1 ,Q2 の組と、スイッチ
ング素子Q3 ,Q4 の組を図のように設けることで、フ
ルブリッジ結合が形成される。また、スイッチング素子
3 、Q4 の駆動回路系として設けられる、各素子(N
B3,DZ3,DB3,CD3,RS3,CB3,CC3及びNB4,D
Z4,DB4,CD4,RS4,CB4,CC4)の接続形態は、ス
イッチング素子Q1 、Q2 に設けられた駆動回路系の素
子と同様とされている。
【0057】本実施の形態においては、スイッチング素
子Q1 ,Q2 、クランプダイオードDZ1、DZ2、ツェナ
ーダイオードDB1、DB2からなるパッケージ部品部3
と、スイッチング素子Q3 ,Q4 、クランプダイオード
Z3、DZ4、ツェナーダイオードDB3、DB4からなるパ
ッケージ部品部3の、2つのパッケージ部品が用いられ
るようにされる。また、このようなフルブリッジ結合の
場合、例えば、直列共振回路としては磁気結合トランス
MCTの一次巻線N1 の一端が、スイッチング素子Q
1 ,Q2 のソース−ドレインの接続点と接続され、その
他端は直列共振コンデンサC1 を介して、スイッチング
素子Q3 ,Q4 のソース−ドレインの接続点に対して接
続されて、スイッチング素子Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4
スイッチング出力が供給される。
【0058】上記のようにフルブリッジ結合タイプとさ
れる場合のスイッチング動作としては、スイッチング素
子Q1 、Q4 の組と、スイッチング素子Q2 、Q3 の組
が交互にオン/オフするようにしてスイッチング動作を
行うようにされる。従って、スイッチング素子Q3 のス
イッチング動作により得られる動作波形は、先に図2に
示したスイッチング素子Q2 と同様の動作波形が得られ
ることになる。また、スイッチング素子Q1 、Q4 のス
イッチング動作により得られる動作波形は、図2と同様
の動作波形とされた上で、スイッチング周期の1/2周
期ずれたタイミングとなる。
【0059】そして、本実施の形態の力率改善動作とし
ては、上記フルブリッジ結合されたスイッチング素子Q
1 〜Q4 のスイッチング出力が、磁気結合トランスMC
Tの一次巻線N1 に供給されることで、以降は図3にて
説明したと同様の作用によって行われることになる。
【0060】また、この場合には制御回路2が設けられ
ているが、この制御回路2は例えば図1に示したトラン
ジスタQ10を備えてなる増幅回路をブロック化して示し
たものとされ、制御トランスPRTに巻装された制御巻
線NC に対して整流平滑電圧の変動に応じた直流電流を
制御電流として供給する。この制御電流によりスイッチ
ング素子Q1 〜Q4 のスイッチング周波数が可変され
て、図1の実施の形態と同様に交流入力電圧及び負荷変
動等に対して力率及び整流平滑電圧を安定化させること
になる。
【0061】本実施の形態のような構成の場合、これま
で説明してきた実施の形態と同様の効果を有することが
でき、また、倍電圧整流回路系を備えると共にフルブリ
ッジ結合方式を採ることによって、例えば交流入力電圧
AC100V系で重負荷の条件に対応する力率改善コン
バータ回路を得ることができる。
【0062】ところで、これまで説明してきた各実施の
形態は、力率改善を図るために既存のスイッチング電源
回路に付加することのできる力率改善コンバータ回路と
されているが、本発明の力率改善コンバータ回路は単体
のスイッチング電源回路自体として利用することも当然
可能とされるものである。例えば、具体的に図1に示し
た力率改善コンバータ部10の構成に基づいてスイッチ
ング電源回路を構成するのであれば、図示は省略する
が、例えばコンバータトランスの代わりに、絶縁コンバ
ータトランスPIT(Power Isolation Transformer)を
設け、一次側巻線とされる一次巻線N1 と、二次側に交
番電圧を得るための二次側巻線を分割配置して粗結合に
より巻装してリーケージインダクタンスを構成する。そ
して、絶縁コンバータトランスPITの二次側巻線に得
られた交番電圧を整流することによって二次側直流電圧
が得られるように、二次側に整流平滑回路を設ければよ
い。
【0063】なお、本発明とされる力率改善コンバータ
としてのハーフブリッジ/フルブリッジ結合方式、整流
方式、及び力率改善方式の組み合わせ形態は、上記各実
施の形態に限定されるものではなく、図1、図3、及び
図6〜図8に示した以外の組み合わせによっても本発明
としての力率改善コンバータ回路を構成することが可能
である。また、上記各実施の形態に示すスイッチング電
源部1としては、PWM方式によるフライバックコンバ
ータあるいはフォワードコンバータ等のほか、RCC
(リンギングチョークコンバータ)をはじめとする他の
方式による各種タイプのスイッチングコンバータが用い
られても構わないことはいうまでもないが、スイッチン
グ動作の電流波形もしくは電圧波形が矩形波となるスイ
ッチングコンバータが接続される場合に適用して好適と
される。また、先に本出願人により上記各実施の形態に
示す回路構成以外で、電流共振形コンバータのスイッチ
ング出力を整流電流経路に帰還することにより力率改善
を図るスイッチング電源回路が各種提案されているが、
これらの発明の構成を本発明のコンバータ回路の構成と
して適用することも可能とされる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、バイポー
ラであるスイッチング素子のベース−エミッタ間に対し
て、直列にクランプダイオードとツェナーダイオードを
備えると共に、スイッチング駆動用の自励発振回路に並
列共振回路を設けるという簡単な構成により、これまで
問題となっていた、スイッチング動作時におけるスイッ
チング素子の蓄積時間Ts及びクランプダイオードの逆
回復時間Trrの影響を非常に小さくすることができ
る。これにより、蓄積時間Tsばらつきによる部品選別
管理の必要が無くなることから、製造工程上の部品管理
が簡略化されて低コスト化及び製造能率の向上が図られ
ることになる。また、蓄積時間Ts及び逆回復時間Tr
r等のばらつきによるコンバータ自体のの動作特性のば
らつきも安定化されるため製品としての信頼性が向上さ
れると共に、温度変化に対する補償範囲も拡大されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態としての力率改善コ
ンバータ回路を備えたスイッチング電源回路の構成を示
す回路図である。
【図2】実施の形態の力率改善コンバータ回路の動作を
スイッチング周期で示す波形図である。
【図3】第2の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図4】本実施の形態のパッケージ部品部の外観例を示
す正面図である。
【図5】パッケージ部品部の内部構成を示す回路図であ
る。
【図6】第3の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図7】第4の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図8】第5の実施の形態の力率改善コンバータ回路を
備えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図であ
る。
【図9】先行技術としての力率改善コンバータ回路を備
えたスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。
【図10】先行技術の力率改善コンバータ回路の動作を
スイッチング周期で示す波形図である。
【符号の説明】
1 スイッチング電源部、2 制御回路、3 パッケー
ジ部品部、10,11,14 力率改善コンバータ回
路、12,13 力率改善整流回路、D1 ブリッジ整
流回路、D11,D12 整流ダイオード Ci,CiA
CiB 平滑コンデンサ、CVT コンバータトラン
ス、CDT コンバータドライブトランス、PRT 制
御トランス、 Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 スイッチング
素子、NB1〜NB4 駆動巻線、ZD1〜ZD4 ツェナーダ
イオード、DB1〜DB4 クランプダイオード、CD1〜C
D4 共振コンデンサ、C1 直列共振コンデンサ、N1
一次巻線、MCT 磁気結合トランス、N2 二次巻
線、LN フィルタチョークコイル、CN フィルタコ
ンデンサ、C2 共振用コンデンサ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタがスイッチング
    素子として用いられ、自励発振駆動回路を備えてスイッ
    チング素子を駆動するスイッチング手段と、直列共振コ
    ンデンサ及び直列共振巻線により形成され、上記スイッ
    チング手段のスイッチング出力が供給される直列共振回
    路とを備えた電流共振形コンバータ回路として、 上記自励発振駆動回路により生成される駆動電圧を所要
    のレベルにまで設定可能なように設けられる駆動電圧レ
    ベル設定手段を備えていることを特徴とする電流共振形
    コンバータ回路。
  2. 【請求項2】 上記駆動電圧レベル設定手段は、上記ス
    イッチング素子のベース−エミッタ間に挿入されてクラ
    ンプ電流の経路を形成するためのダイオード素子に対し
    て直列に接続され、設定されるべき駆動電圧レベルに対
    応するツェナー電圧を有するツェナーダイオード素子、 を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電流共振形コンバータ回路。
  3. 【請求項3】 上記自励発振駆動回路は、駆動巻線と共
    振コンデンサを並列接続した並列共振回路とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電流共振形コンバー
    タ回路。
  4. 【請求項4】 少なくとも、1又は複数の上記スイッチ
    ング素子、及び当該スイッチング素子に対して設けられ
    る上記駆動電圧レベル設定手段よりなる回路部が、1つ
    のパッケージ部品として構成されることを特徴とする請
    求項1に記載の電流共振形コンバータ回路。
  5. 【請求項5】 バイポーラトランジスタがスイッチング
    素子として用いられ、自励発振駆動回路を備えて上記ス
    イッチング素子を駆動するスイッチング手段と、直列共
    振コンデンサ及び直列共振巻線により形成され、上記ス
    イッチング手段のスイッチング出力が供給される直列共
    振回路とを備えた電流共振形コンバータと、 上記直列共振回路から整流電流経路に対して帰還された
    スイッチング出力に基づいて力率改善を図るようにされ
    た力率改善手段とを備えると共に、 上記自励発振駆動回路により生成される駆動電圧を所要
    のレベルにまで設定可能なように設けられる駆動電圧レ
    ベル設定手段、 を備えていることを特徴とする力率改善コンバータ回
    路。
  6. 【請求項6】 上記駆動電圧レベル設定手段は、上記ス
    イッチング素子のベース−エミッタ間に挿入されてクラ
    ンプ電流の経路を形成するためのダイオード素子に対し
    て直列に接続され、設定されるべき駆動電圧レベルに対
    応するツェナー電圧を有するツェナーダイオード素子、 を備えて構成されていることを特徴とする請求項5に記
    載の力率改善コンバータ回路。
  7. 【請求項7】 上記自励発振駆動回路は、駆動巻線と共
    振コンデンサを並列接続した並列共振回路とされている
    ことを特徴とする請求項5に記載の力率改善コンバータ
    回路。
  8. 【請求項8】 少なくとも、1又は複数の上記スイッチ
    ング素子、及び当該スイッチング素子に対して設けられ
    る上記駆動電圧レベル設定手段よりなる回路部が、1つ
    のパッケージ部品として構成されることを特徴とする請
    求項5に記載の力率改善コンバータ回路。
  9. 【請求項9】 上記力率改善手段は、 整流回路の出力に対して設けられるフィルタチョーク及
    びフィルタコンデンサからなるノーマルモードのローパ
    スフィルタと、 整流回路の整流電流経路に直列に挿入される高速リカバ
    リ型整流素子と、 少なくとも上記直列共振巻線が巻装されるコンバータト
    ランスとを備え、 上記直列共振回路は、上記直列共振巻線に得られたスイ
    ッチング出力を上記直列共振コンデンサの静電容量結合
    を介して整流電流経路に対して印加するようにして設け
    られていることを特徴とする請求項5に記載の力率改善
    コンバータ回路。
  10. 【請求項10】 上記力率改善手段は、 整流回路の出力に対して設けられるフィルタチョーク及
    びフィルタコンデンサからなるノーマルモードのローパ
    スフィルタと、 整流回路の整流電流経路に直列に挿入される高速リカバ
    リ型整流素子と、 少なくとも、上記直列共振巻線と、整流電流経路に直列
    に挿入される重畳巻線とを互いに磁気的に密結合して形
    成される磁気結合トランスを備えて構成されていること
    を特徴とする請求項5に記載の力率改善コンバータ回
    路。
  11. 【請求項11】 入力される交流入力電圧レベルの変化
    に対して、力率がほぼ一定となるように制御を行う力率
    制御手段を備えて構成されていることを特徴とする請求
    項5に記載の力率改善コンバータ回路。
  12. 【請求項12】 4本のスイッチング素子が備えられ、
    これら4本のスイッチング素子がフルブリッジ結合され
    ていることを特徴とする請求項5に記載の力率改善コン
    バータ回路。
  13. 【請求項13】 商用電源を倍電圧整流して入力された
    交流入力電圧レベルの略2倍に対応する整流平滑電圧を
    生成する倍電圧整流回路と、バイポーラトランジスタが
    スイッチング素子として用いられ、上記整流平滑電圧を
    動作電源として、自励発振駆動回路を備えて自励式によ
    るスイッチング動作を行うスイッチング手段と、直列共
    振コンデンサ及び直列共振巻線により形成され、上記ス
    イッチング手段のスイッチング出力が供給される直列共
    振回路とを備えた電流共振形コンバータと、 上記直列共振回路から整流電流経路に対して帰還された
    スイッチング出力に基づいて力率改善を図るようにされ
    た力率改善手段とを備えると共に、 上記自励発振駆動回路により生成される駆動電圧を所要
    のレベルにまで設定可能なように設けられる駆動電圧レ
    ベル設定手段、 を備えていることを特徴とする力率改善コンバータ回
    路。
  14. 【請求項14】 上記駆動電圧レベル設定手段は、上記
    スイッチング素子のベース−エミッタ間に挿入されてク
    ランプ電流の経路を形成するためのダイオード素子に対
    して直列に接続され、設定されるべき駆動電圧レベルに
    対応するツェナー電圧を有するツェナーダイオード素
    子、 を備えて構成されていることを特徴とする請求項13に
    記載の力率改善コンバータ回路。
  15. 【請求項15】 上記自励発振駆動回路は、駆動巻線と
    共振コンデンサを並列接続した並列共振回路とされてい
    ることを特徴とする請求項13に記載の力率改善コンバ
    ータ回路。
  16. 【請求項16】 少なくとも、1又は複数の上記スイッ
    チング素子、及び当該スイッチング素子に対して設けら
    れる上記駆動電圧レベル設定手段よりなる回路部が、1
    つのパッケージ部品として構成されることを特徴とする
    請求項13に記載の力率改善コンバータ回路。
  17. 【請求項17】 上記力率改善手段は、 上記倍電圧整流回路を形成する整流素子を高速リカバリ
    型とすると共に、 商用電源に対して設けられるフィルタチョーク及びフィ
    ルタコンデンサからなるノーマルモードのローパスフィ
    ルタと、 少なくとも、上記直列共振巻線と、整流電流経路に直列
    に挿入される重畳巻線とを互いに磁気的に密結合して形
    成される磁気結合トランスを備えて構成されていること
    を特徴とする請求項13に記載の力率改善コンバータ回
    路。
  18. 【請求項18】 上記力率改善手段は、 上記倍電圧整流回路を形成する整流素子を高速リカバリ
    型とすると共に、 商用電源に対して設けられるフィルタチョーク及びフィ
    ルタコンデンサからなるノーマルモードのローパスフィ
    ルタと、 少なくとも上記直列共振巻線が巻装されるコンバータト
    ランスとを備え、 上記直列共振回路は、上記直列共振巻線に得られたスイ
    ッチング出力を上記直列共振コンデンサの静電容量結合
    を介して整流電流経路に対して印加するようにして設け
    られていることを特徴とする請求項13に記載の力率改
    善コンバータ回路。
  19. 【請求項19】 入力される交流入力電圧レベルの変化
    に対して、力率がほぼ一定となるように制御を行う力率
    制御手段を備えて構成されていることを特徴とする請求
    項13に記載の力率改善コンバータ回路。
JP8306996A 1996-03-13 1996-03-13 電流共振形コンバータ回路及び力率改善コンバータ回路 Withdrawn JPH09247934A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001060660A (ja) * 1999-05-25 2001-03-06 Internatl Rectifier Corp 共通のハウジングに収納した3個の異なる半導体ダイ
JP2002359127A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Nec Tokin Corp 磁心、磁心を用いた線輪部品、及び電源回路

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