JPH0924827A - 鉄道車両用多板式ブレーキ - Google Patents

鉄道車両用多板式ブレーキ

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JPH0924827A
JPH0924827A JP17459295A JP17459295A JPH0924827A JP H0924827 A JPH0924827 A JP H0924827A JP 17459295 A JP17459295 A JP 17459295A JP 17459295 A JP17459295 A JP 17459295A JP H0924827 A JPH0924827 A JP H0924827A
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JP
Japan
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rotor
brake
air
stator
mounting shaft
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Pending
Application number
JP17459295A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
隆俊 竹本
Shiro Nakajima
志郎 中島
Masatake Sakagami
正剛 阪上
Hidetoshi Saito
英敏 斉藤
Eizo Kosuga
栄三 小数賀
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄道車両用多板式ブレーキにおいて摩擦材と
してC/Cコンポジット製のロータ、ステータを採用し
た場合に起こる摩擦係数の急激な変化を無くすることで
ある。 【構成】 車両駆動用モータ53冷却後の風をブレーキ
ハウジング2内に吹込むヒータ内蔵の温風吹込み手段2
0を設けてハウジング2内に吹込んだ温風でC/Cコン
ポジット製のロータ10、ステータ11の温度を常時1
00℃以上に保つので、100℃以下の温度域で起こる
摩擦係数の急変が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、炭素繊維強化炭素
複合材料(以下C/Cコンポジットと称す)から成るロ
ータとステータを交互に複数配し、摩擦部材であるこの
ロータとステータを摺接させて制動を行う鉄道車両用の
多板式ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】制動力の大きい鉄道車両用ブレーキでは
制動熱も大きくなることから、ロータとステータは熱に
強いC/Cコンポジットで形成することが多くなってき
たが、このC/Cコンポジットのロータ、ステータを用
いた多板式ブレーキにおいて従来は、ロータ、ステータ
の冷却を外気を利用して自然吸気、排気により行う方法
を採っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、C/
Cコンポジットの摩擦部材(ロータ、ステータ)を用い
た多板式ブレーキの場合、摩擦材の冷却を自然吸気、排
気方式によって行うと制動力が安定しない。即ち、一般
に、C/Cコンポジットは、図5の摩擦係数と温度の関
係から判るように、その温度が100℃のときを境にし
て摩擦係数が急激に変化することが知られている。とこ
ろが、従来の冷却方式ではC/Cコンポジット製のロー
タ、ステータの制動前の温度は普通20℃〜60℃の範
囲にある外気温度に大きく左右され、ロータ、ステータ
の温度が外気温に近い領域から制動による摩擦熱で数百
度にまで上昇するため摩擦係数の急激な変化が避けられ
ない。このことは、一定の押し付け力で制動を行っても
制動中に摩擦係数の急変による制動力の急激な変化が起
こることを意味し、C/Cコンポジットを用いた鉄道車
両用多板式ブレーキの技術面での課題となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、ブレーキハウジング内に100℃以上の
温度の空気を吹込んでロータ、ステータを保温もしくは
冷却するヒータ内蔵の温風吹込み手段を具備させたので
ある。
【0005】なお、その温風吹込み手段は、回転子軸が
ロータ取付軸に連結される車両駆動用モータからモータ
冷却後の風を取込むもの、更には中空にしたロータ取付
軸内に風を通してロータ取付軸の長手方向途中に設けた
孔からブレーキハウジング内に送風するものが好まし
い。
【0006】さらに、この温風吹込み手段と合わせて、
ロータ取付軸に、ブレーキハウジング内の空気を強制循
環させるフィンを設けることも、摩擦係数変動の有効な
抑制策となる。
【0007】
【作用】温風吹込み手段からブレーキハウジング内に吹
込む100℃以上の温風は、ロータ、ステータの温度が
温風の温度より低ければ保温の働きをして制動前のロー
タ、ステータの温度を常時100℃以上に保ち、一方、
ロータ、ステータの温度が制動熱で温風の温度より高く
なると冷却風となってロータ、ステータの温度を下げ
る。このため、C/Cコンポジットのロータ、ステータ
の制動前後の温度変化は摩擦係数の急変が回避される1
00℃以上の領域で起こり、温度の変動巾も小さくな
る。従って、制動中の摩擦係数の変化が小さく、安定し
た制動力が得られる。
【0008】なお、モータ冷却後の温風をロータ、ステ
ータの保温、冷却に利用すれば、モータから吸収した熱
を有効に利用でき、ヒータによる熱は不足分を補うだけ
でよいのでヒータによる加熱エネルギーを節約できる。
また、その温風はモータ内のフィン(ファン)によって
強制排気されるので、送風手段を別に設ける必要もな
く、経済的である。
【0009】また、ロータ取付軸を中空にしてその中に
温風を通し、ロータ取付軸にあけた半径方向の孔からブ
レーキハウジング内に吹込むと、ロータ、ステータに風
が直接、均一に当たり、保温、冷却の効率が良くなる。
ロータ取付軸にフィンを付けてブレーキハウジング内で
風を強制循環させると保温、冷却の効率が更に高まり、
制動力がより安定する。
【0010】
【実施の形態】以下、本発明の具体例を図1乃至図4に
基づいて説明する。
【0011】図1は、本発明の多板式ブレーキの使用状
態を示している。車体50は空気バネ51を介して台車
52に支持されており、その車体50の下部にモータ5
3が取付けられている。このモータ53は、駆動ギヤ5
4、従動ギヤ55を介して車軸56に動力を伝え、車輪
57を回転させる。また、このモータ53は両軸のモー
タであり、車輪駆動側とは反対側に突き出た回転子軸5
8にその軸の回転を止めて車輪57の回転を止める多板
式ブレーキ1が取付けられている。なお、モータ53
は、内部冷却のため、吸気口53aから空気を取込み、
熱を吸収した冷却後の空気(温風)を排気口53b外部
に放出する構造になっている。
【0012】例示の多板式ブレーキ1は、モータ53か
らの排気を通風管21を通じてブレーキハウジング2内
に送り込む温風吹込み手段20を具備する構成にした。
この温風吹込み手段20は、図2に示すように、前述の
通風管21と、その通風管内に設けたメタルシースを有
するニクロム線ヒータ22と、ロータ取付軸3に対する
通風管接続部に設置されるサーモスタット23と、ロー
タ取付軸3の中心にあけた孔24と、その孔24からロ
ータ取付軸3の外周に抜ける吹出し口25、26とで構
成されており、ヒータ22による加熱をサーモスタット
23で調整して供給する温風の温度を100℃〜150
℃の範囲に保持するようにしてある。また、サーモスタ
ット23は、モータからの温風が160℃になるとモー
タ異常を知らせる信号を発するようにしてある。
【0013】次に、多板式ブレーキ1の構造の詳細を図
2乃至図4に基づいて説明する。
【0014】この多板式ブレーキ1は、ドラム状のブレ
ーキハウジング2をモータ53の取付けプレート59に
ボルトで固定し、そのブレーキハウジング2の中心に回
転可能に保持したロータ取付軸3をモータの回転子軸5
8に結合してその軸58と一体回転させるようにしてあ
る。
【0015】ブレーキハウジング2の一端にはキャリア
4が、他端にはプレートバック5が各々ボルト15で着
脱自在に取付けられている。また、ロータ取付軸3の両
端は軸受6、7に支持されており、その2つの軸受のう
ち、図中左側の軸受6はキャリア4側の軸受ハウジング
8に、また、図中右側の軸受7はプレートバック5側の
軸受ハウジング9にそれぞれ密閉されて保持されてい
る。
【0016】さらに、軸受ハウジング8はキャリア4か
ら、もう一方の軸受ハウジング9はプレートバック5か
ら各々独立させ、それ等をキャリア4とプレートバック
5に別々にボルト16で着脱自在に取付けてある。
【0017】一方、ロータ取付軸3の外周には、ロータ
取付軸3と一体回転させるC/Cコンポジット製のロー
タ10がn枚(図はn=3であるがnの数は適宜増減さ
れる)取付けられ、また、ブレーキハウジング2の内周
には、C/Cコンポジット製のリング状ステータ11が
m(m=n+1)枚、ロータ10との配列を交互にして
取付けられている。
【0018】ロータ10は、ロータ取付軸3の外周に軸
方向に延びる突条3aを周方向に等間隔で複数設け、そ
の突条3aをロータの中心孔面に対応して設けた凹部に
隙間ができるように緩く係合させて取付けられており、
従って、ロータ取付軸3との相対回転は不能であるが、
軸方向には摺動が許容される。
【0019】ステータ11も、ブレーキハウジング2の
内周に複数の軸方向に長い突条2aを周方向に等間隔で
設けてステータ中心孔の孔面に対応して設けた凹部にそ
の突条2aを緩く嵌めており、従って、その回転は阻止
され、軸方向摺動は許容される。
【0020】このロータ10とステータ11は、それ等
の間に隙間をあけて配列されており、非制動時には後述
のブレーキピストン13による押圧の解除で、その隙間
が保たれてロータ10がロータ取付軸3と共に自由に回
転できるようになっている。
【0021】ブレーキハウジング2内には、ロータ10
とステータ11の集合体を一括して両側から挾みつける
プレッシャープレート12が突条2aで回り止めして設
けられている。図中左側のプレッシャープレート12
は、キャリア4内に組込んだブレーキピストン13によ
ってプレートバック5側に押し動かされ、その加圧動作
でロータ10とステータ11が軸方向に押し付けられて
両者間に摩擦が起こり、ロータ10とロータ取付軸3の
回転、即ち、モータ53の回転子軸58の回転が止ま
る。
【0022】次に、温風吹込み手段20について更に詳
述する。制動時の摩擦熱は、ロータ10とステータ11
に蓄積され、吹出し口25、26から吹込まれる風に放
散して逃がされる。図の多板式ブレーキ1においては、
通風管21を通じてモータ53から取込んだ温風が、ロ
ータ取付軸3の中心孔24を通り、吹出し口25、26
からブレーキハウジング2内に半径方向外方に向けて吹
込まれる。
【0023】吹出し口25は軸方向に長いスリット状の
孔であり、ここから吹き出た温風はロータ10、ステー
タ11の摩擦面間の隙間を通り、ブレーキハウジング2
に周方向に間欠的に設けられている排気口17(図4を
同時参照)から外部へ放出される。その間に移動中の温
風がロータ10、ステータ11の熱を吸収して両者を冷
却し、或いはロータ10、ステータ11の温度が温風の
温度より低ければ逆にそれ等を加温して両者の温度を1
00℃以上に保つ。
【0024】また、吹出し口26は、図のブレーキの場
合、ロータ取付軸3の大径部の両側に多数のフィン14
を周方向を定ピッチで設けた関係で吹出し口25のサイ
ズが制限され、その口25からの風が両側にうまく回り
込まないことから、フィン14間に抜けるこの吹出し口
26を設け、そこからの風を両端のステータ11とそれ
に接するロータ10との間、ステータ11とプレッシャ
ープレート12との間、プレッシャープレート12とキ
ャリア4及びプレートバック5との間に流し、熱交換後
の風を排気口17から外部に放出するようにしている。
【0025】フィン14は、吹出し口26からの風を撹
拌して排気口17に至る間の隙間の全域に強制的に流し
入れ、従って、このフィン14は保温、冷却の均一化に
役立ち、摩擦係数の変化巾を更に小さくするのに有効で
ある。
【0026】図6は、例示の多板式ブレーキ内に温風を
吹込んで制動前のロータ、ステータの温度を100℃に
保った場合と、温風吹込みを行わなかった場合(このと
きのロータ、ステータの制動前温度は30℃)の摩擦係
数の変化を示している。
【0027】このように、制動前のロータ、ステータの
温度を100℃以上に保つと制動中の摩擦係数の変化は
殆ど無くなり、制動が安定する。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、鉄道車両
用多板式ブレーキにおいて、C/Cコンポジット製のロ
ータ、ステータ採用時の技術的課題である摩擦係数の急
激な変化を温風吹込み手段の設置によって解決したもの
であるから、多板式ブレーキの性能、信頼性が向上する
と云う効果が得られる。
【0029】また、ロータ、ステータの保温、冷却をモ
ータ冷却後の風を利用して行うものは、特別の大がかり
な装置を必要とせず、エネルギーの節約、省スペース化
等の面で有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の鉄道車両用多板式ブレーキ
の使用状態を示す概念図
【図2】同上のブレーキの断面図
【図3】要部の拡大断面図
【図4】同上のブレーキの左側面図
【図5】C/Cコンポジットの摩擦係数と温度の関係を
示す図
【図6】C/Cコンポジット製のロータ、ステータの制
動前温度を100℃に保った場合と30℃まで下げた場
合の摩擦係数の変化の比較図
【符号の説明】
1 多板式ブレーキ 2 ブレーキハウジング 2a 突条 3 ロータ取付軸 3a 突条 4 キャリア 5 プレートバック 6、7 軸受 8、9 軸受ハウジング 10 ロータ 11 ステータ 12 プレッシャープレート 13 ブレーキピストン 14 フィン 15、16 ボルト 17 排気口 20 温風吹込み手段 21 通風管 22 ニクロム線ヒータ 23 サーモスタット 24 中心孔 25、26 吹出し口 53 車両駆動用モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 英敏 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 小数賀 栄三 伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友電気工 業株式会社伊丹製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を軸受で支えるロータ取付軸にロー
    タを相対回転不能、軸方向移動可能に取付け、さらに、
    ブレーキハウジングにステータを回転不能、軸方向移動
    可能に取付け、炭素繊維強化炭素複合材料で形成して交
    互に複数配したそのロータとステータを摺り合わせて制
    動力を得る鉄道車両用多板式ブレーキにおいて、ブレー
    キハウジング内に100℃以上の温度の空気を吹込んで
    ロータ、ステータを保温もしくは冷却するヒータ内蔵の
    温風吹込み手段を具備させたことを特徴とする鉄道車両
    用多板式ブレーキ。
  2. 【請求項2】 温風吹込み手段を、回転子軸がロータ取
    付軸に連結される車両駆動用モータからモータ冷却後の
    風を取込む構成にした請求項1記載の鉄道車両用多板式
    ブレーキ。
  3. 【請求項3】 温風吹込み手段を、中空にしたロータ取
    付軸内に風を通してロータ取付軸の長手方向途中に設け
    た孔からブレーキハウジング内に送風する構成にした請
    求項1又は2に記載の鉄道車両用多板式ブレーキ。
  4. 【請求項4】 ロータ取付軸に、ブレーキハウジング内
    の空気を強制循環させるフィンを設けた請求項1乃至3
    のいずれかに記載の鉄道車両用多板式ブレーキ。
JP17459295A 1995-07-11 1995-07-11 鉄道車両用多板式ブレーキ Pending JPH0924827A (ja)

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JP (1) JPH0924827A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056897A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 Kyb株式会社 伝達装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016056897A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 Kyb株式会社 伝達装置

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